JPH0880050A - スイッチング電源の制御方法およびその装置 - Google Patents
スイッチング電源の制御方法およびその装置Info
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- JPH0880050A JPH0880050A JP21440494A JP21440494A JPH0880050A JP H0880050 A JPH0880050 A JP H0880050A JP 21440494 A JP21440494 A JP 21440494A JP 21440494 A JP21440494 A JP 21440494A JP H0880050 A JPH0880050 A JP H0880050A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高力率性能を損なわずに、スイッチング素子の
電流容量およびサージ電圧耐量を低減できるスイッチン
グ電源の制御方法とその装置を提供する。 【構成】スイッチング素子4に流れるパルス電流iB を
PWM信号SP でオンオフ制御することにより、DC−
DCコンバータに供給されるACライン電圧vA と流入
する電流iA とを比例制御する制御装置20が、PWM
信号をスイッチング素子に向けて出力するPWM信号発
生回路11と、スイッチング素子に流れる電流の検出信
号id ,およびDC−DCコンバータの出力直流電圧の
フィードバック信号vF を受けて電流制限信号ic をP
WM信号発生回路に向けて出力する電流制限回路22
と、PWM信号のオン幅の上限信号23SをPWM信号
発生回路に向けて出力する最大オン幅制限回路23とを
備える。
電流容量およびサージ電圧耐量を低減できるスイッチン
グ電源の制御方法とその装置を提供する。 【構成】スイッチング素子4に流れるパルス電流iB を
PWM信号SP でオンオフ制御することにより、DC−
DCコンバータに供給されるACライン電圧vA と流入
する電流iA とを比例制御する制御装置20が、PWM
信号をスイッチング素子に向けて出力するPWM信号発
生回路11と、スイッチング素子に流れる電流の検出信
号id ,およびDC−DCコンバータの出力直流電圧の
フィードバック信号vF を受けて電流制限信号ic をP
WM信号発生回路に向けて出力する電流制限回路22
と、PWM信号のオン幅の上限信号23SをPWM信号
発生回路に向けて出力する最大オン幅制限回路23とを
備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、力率が1に近い状態
で動作するスイッチング電源の制御方法およびその制御
装置に関する。
で動作するスイッチング電源の制御方法およびその制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】力率が1に近い状態で動作するスイッチ
ング電源としては、入力電流波形を入力電圧と相似な正
弦波状になるよう瞬時値比例制御するアクティブ高周波
フィルタを用いた装置が知られている。図3はアクティ
ブ高周波フィルタ方式の従来のスイッチング電源を簡略
化して示す接続図であり、DC−DCコンバータは商用
周波数のACラインに接続された整流回路2と、その出
力側に接続されたコンデンサ7およびトランス3と、そ
の1次巻線3Pに直列接続された例えば自己消弧素子か
らなるスイッチング素子4と、トランス3の2次巻線3
Sに接続されたダイオード5および平滑コンデンサ6か
らなる平滑回路と、スイッチング素子4に流れる電流i
B の検出器8とで構成される。また、制御装置10はス
イッチング素子4を駆動するPWM信号発生回路11
と、基準電圧に対するDC−DCコンバータの出力電圧
の制御誤差を検出するOPアンプ12と、その出力と整
流回路2の出力電圧(交流全波整流電圧)va との積を
求める乗算回路13と、その乗算結果を電流検出器8の
検出電流と比較するコンパレータ14とで構成され、コ
ンパレータ14がスイッチング素子4に流れる電流iB
のピーク値を乗算回路13の乗算結果(ACライン電圧
の半波に相当する)に比例した信号としてPWM信号発
生回路11にフィードバックする。
ング電源としては、入力電流波形を入力電圧と相似な正
弦波状になるよう瞬時値比例制御するアクティブ高周波
フィルタを用いた装置が知られている。図3はアクティ
ブ高周波フィルタ方式の従来のスイッチング電源を簡略
化して示す接続図であり、DC−DCコンバータは商用
周波数のACラインに接続された整流回路2と、その出
力側に接続されたコンデンサ7およびトランス3と、そ
の1次巻線3Pに直列接続された例えば自己消弧素子か
らなるスイッチング素子4と、トランス3の2次巻線3
Sに接続されたダイオード5および平滑コンデンサ6か
らなる平滑回路と、スイッチング素子4に流れる電流i
B の検出器8とで構成される。また、制御装置10はス
イッチング素子4を駆動するPWM信号発生回路11
と、基準電圧に対するDC−DCコンバータの出力電圧
の制御誤差を検出するOPアンプ12と、その出力と整
流回路2の出力電圧(交流全波整流電圧)va との積を
求める乗算回路13と、その乗算結果を電流検出器8の
検出電流と比較するコンパレータ14とで構成され、コ
ンパレータ14がスイッチング素子4に流れる電流iB
のピーク値を乗算回路13の乗算結果(ACライン電圧
の半波に相当する)に比例した信号としてPWM信号発
生回路11にフィードバックする。
【0003】図4は従来のスイッチング電源のDC−D
Cコンバータ各部の電圧・電流波形図であり、図3のB
点を通過してスイッチング素子4でオンオフ制御される
パルス電流iB のピーク値を連ねた包絡線波形は、整流
回路2の出口側A点におけるACライン電圧vA の波形
と相似した波形となり、コンデンサ7で平滑化されたA
点における電流iA の波形はACライン電圧vA の波形
と相似な正弦波電流となる。従って、DC−DCコンバ
ータはACライン電圧vA とACライン電流i A の瞬時
値比例制御を行うことになり、ACライン側から見たD
C−DCコンバータ回路は定抵抗として動作し、回路の
力率を1に近づけることができる。また、スイッチング
素子4がオンしたときトランス3の1次巻線3Pに蓄積
されたエネルギーは、スイッチング素子4がオフしたと
き2次巻線に伝達され、ダイオード5で整流されて平滑
コンデンサ6を充電するので、負荷9には定電圧制御さ
れた直流電流が供給される。
Cコンバータ各部の電圧・電流波形図であり、図3のB
点を通過してスイッチング素子4でオンオフ制御される
パルス電流iB のピーク値を連ねた包絡線波形は、整流
回路2の出口側A点におけるACライン電圧vA の波形
と相似した波形となり、コンデンサ7で平滑化されたA
点における電流iA の波形はACライン電圧vA の波形
と相似な正弦波電流となる。従って、DC−DCコンバ
ータはACライン電圧vA とACライン電流i A の瞬時
値比例制御を行うことになり、ACライン側から見たD
C−DCコンバータ回路は定抵抗として動作し、回路の
力率を1に近づけることができる。また、スイッチング
素子4がオンしたときトランス3の1次巻線3Pに蓄積
されたエネルギーは、スイッチング素子4がオフしたと
き2次巻線に伝達され、ダイオード5で整流されて平滑
コンデンサ6を充電するので、負荷9には定電圧制御さ
れた直流電流が供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
たアクティブ高周波フィルタ方式の従来のスイッチング
電源では、スイッチング素子4でスイッチングされるパ
ルス電流iB のオン幅が、PWM信号発生回路11にお
ける時比率制御の関係からACライン電圧の波高値近傍
で狭くなるため、その分平均値を一定に保ためにパルス
電流のピーク値i BPが高くなる。従って、スイッチング
素子4にはこの大きなパルス電流に耐える容量の例えば
自己消弧素子が必要となり、これが原因でスイッチング
素子が大型化するという欠点がある。また、スイッチン
グ素子の大型化により配線が長くなるため、そのリーケ
ージインダクタンスとピーク値の大きいパルス電流の急
峻な電流変化との共振によって大きなサージ電圧が発生
し、これが原因でスイッチング素子にはサージ電圧耐量
の高い自己消弧素子が必要となり、益々スイッチング素
子の大型化およびコスト上昇が促進されるという悪循環
が発生する。
たアクティブ高周波フィルタ方式の従来のスイッチング
電源では、スイッチング素子4でスイッチングされるパ
ルス電流iB のオン幅が、PWM信号発生回路11にお
ける時比率制御の関係からACライン電圧の波高値近傍
で狭くなるため、その分平均値を一定に保ためにパルス
電流のピーク値i BPが高くなる。従って、スイッチング
素子4にはこの大きなパルス電流に耐える容量の例えば
自己消弧素子が必要となり、これが原因でスイッチング
素子が大型化するという欠点がある。また、スイッチン
グ素子の大型化により配線が長くなるため、そのリーケ
ージインダクタンスとピーク値の大きいパルス電流の急
峻な電流変化との共振によって大きなサージ電圧が発生
し、これが原因でスイッチング素子にはサージ電圧耐量
の高い自己消弧素子が必要となり、益々スイッチング素
子の大型化およびコスト上昇が促進されるという悪循環
が発生する。
【0005】この発明の目的は、高力率性能を損なうこ
となく、スイッチング素子の電流容量およびサージ電圧
耐量を低減できるスイッチング電源の制御方法およびそ
の装置を提供することにある。
となく、スイッチング素子の電流容量およびサージ電圧
耐量を低減できるスイッチング電源の制御方法およびそ
の装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明の方法ば、スイッチング素子に流れるパ
ルス電流をPWM信号でオンオフ制御することにより、
DC−DCコンバータに供給されるACライン電圧と流
入する電流とを比例制御する方法において、スイッチン
グ素子に流れるパルス電流のピーク値およびオン幅にそ
れぞれ一定の上限値を設ける。
めに、この発明の方法ば、スイッチング素子に流れるパ
ルス電流をPWM信号でオンオフ制御することにより、
DC−DCコンバータに供給されるACライン電圧と流
入する電流とを比例制御する方法において、スイッチン
グ素子に流れるパルス電流のピーク値およびオン幅にそ
れぞれ一定の上限値を設ける。
【0007】また、この発明の装置は、スイッチング素
子に流れる電流をPWM信号でオンオフ制御することに
より、DC−DCコンバータに供給されるACライン電
圧と流入する電流とを比例制御する装置において、PW
M信号を前記スイッチング素子に向けて出力するPWM
信号発生回路と、スイッチング素子に流れるパルス電流
の検出信号,およびDC−DCコンバータの出力直流電
圧のフィードバック信号を受けて電流制限信号を前記P
WM信号発生回路に向けて出力する電流制限回路と、P
WM信号のオン幅の上限信号をPWM信号発生回路に向
けて出力する最大オン幅制限回路とを備える。
子に流れる電流をPWM信号でオンオフ制御することに
より、DC−DCコンバータに供給されるACライン電
圧と流入する電流とを比例制御する装置において、PW
M信号を前記スイッチング素子に向けて出力するPWM
信号発生回路と、スイッチング素子に流れるパルス電流
の検出信号,およびDC−DCコンバータの出力直流電
圧のフィードバック信号を受けて電流制限信号を前記P
WM信号発生回路に向けて出力する電流制限回路と、P
WM信号のオン幅の上限信号をPWM信号発生回路に向
けて出力する最大オン幅制限回路とを備える。
【0008】ここで、電流制限回路は電源電圧可変のO
Pアンプで構成すると良い。
Pアンプで構成すると良い。
【0009】
【作用】この発明方法においては、スイッチング素子に
流れるパルス電流のピーク値およびオン幅にそれぞれ一
定の上限値を設けるようスイッチング電源の制御方法を
構成したことにより、ACライン電圧の波高値近傍で過
大になるパルス電流のピーク値を一定の上限値に制限し
て従来スイッチング素子に要求される過大な電流耐量を
低減する機能が得られる。また、ACライン電圧の波高
値近傍で過大になるパルス幅を制限することにより、パ
ルス電流の大きさをACライン電圧の瞬時値にほぼ比例
制御できるので、DC−DCコンバータの入力電流波形
は波頭近傍に凹みを有する台形波となり、DC−DCコ
ンバータの力率を改善する機能が得られる。
流れるパルス電流のピーク値およびオン幅にそれぞれ一
定の上限値を設けるようスイッチング電源の制御方法を
構成したことにより、ACライン電圧の波高値近傍で過
大になるパルス電流のピーク値を一定の上限値に制限し
て従来スイッチング素子に要求される過大な電流耐量を
低減する機能が得られる。また、ACライン電圧の波高
値近傍で過大になるパルス幅を制限することにより、パ
ルス電流の大きさをACライン電圧の瞬時値にほぼ比例
制御できるので、DC−DCコンバータの入力電流波形
は波頭近傍に凹みを有する台形波となり、DC−DCコ
ンバータの力率を改善する機能が得られる。
【0010】この発明の装置においては、スイッチング
素子に流れるパルス電流の検出信号とDC−DCコンバ
ータの出力直流電圧のフィードバック信号との差が負荷
電流に比例することを利用し、その上限値がスイッチン
グ素子の許容電流値を越えないようパルス電流の制限信
号レベルを制限する。また、ACライン電圧の零位相近
傍でオン幅の広いパルス電流は、最大オン幅制限回路が
出力するPWM信号のオン幅の上限信号をPWM信号発
生回路が受け、PWM信号のパルス幅を制限することに
より、パルス電流の大きさをACライン電圧の瞬時値に
ほぼ比例制御することができる。
素子に流れるパルス電流の検出信号とDC−DCコンバ
ータの出力直流電圧のフィードバック信号との差が負荷
電流に比例することを利用し、その上限値がスイッチン
グ素子の許容電流値を越えないようパルス電流の制限信
号レベルを制限する。また、ACライン電圧の零位相近
傍でオン幅の広いパルス電流は、最大オン幅制限回路が
出力するPWM信号のオン幅の上限信号をPWM信号発
生回路が受け、PWM信号のパルス幅を制限することに
より、パルス電流の大きさをACライン電圧の瞬時値に
ほぼ比例制御することができる。
【0011】そして、電流制限回路を電源電圧可変のO
Pアンプで構成すれば、OPアンプの誤差増幅機能およ
び電圧制限機能を利用して2つの入力信号を誤差増幅
し、得られた誤差信号を可変電源電圧の設定値で決まる
一定レベルに制限したパルス電流制限信号としてPWM
信号発生回路に向けて出力する機能が得られる。
Pアンプで構成すれば、OPアンプの誤差増幅機能およ
び電圧制限機能を利用して2つの入力信号を誤差増幅
し、得られた誤差信号を可変電源電圧の設定値で決まる
一定レベルに制限したパルス電流制限信号としてPWM
信号発生回路に向けて出力する機能が得られる。
【0012】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例になるDC−DCコンバータの
制御装置を簡略化して示す接続図、図2は実施例になる
スイッチング電源のDC−DCコンバータ各部の電圧・
電流波形図であり、従来例と同じ参照符号を付けた部材
は従来例のそれと同じ機能をもつのでその説明を省略す
るとともに、図を用いて制御装置の構成および制御方法
を併せて説明する。図において、制御装置20はPWM
信号PS をスイッチング素子4に向けて出力するPWM
信号発生回路11と、電流検出器8で検出したスイッチ
ング素子に流れるパルス電流iB の検出信号id ,およ
びDC−DCコンバータの出力直流電圧のフィードバッ
ク信号vd とを受けて電流制限信号ic をPWM信号発
生回路11に向けて出力する例えばオペアンプからなる
電流制限回路22と、PWM信号のオン幅の上限信号2
3SをPWM信号発生回路11に向けて出力する最大オ
ン幅制限回路23とで構成される。
図1はこの発明の実施例になるDC−DCコンバータの
制御装置を簡略化して示す接続図、図2は実施例になる
スイッチング電源のDC−DCコンバータ各部の電圧・
電流波形図であり、従来例と同じ参照符号を付けた部材
は従来例のそれと同じ機能をもつのでその説明を省略す
るとともに、図を用いて制御装置の構成および制御方法
を併せて説明する。図において、制御装置20はPWM
信号PS をスイッチング素子4に向けて出力するPWM
信号発生回路11と、電流検出器8で検出したスイッチ
ング素子に流れるパルス電流iB の検出信号id ,およ
びDC−DCコンバータの出力直流電圧のフィードバッ
ク信号vd とを受けて電流制限信号ic をPWM信号発
生回路11に向けて出力する例えばオペアンプからなる
電流制限回路22と、PWM信号のオン幅の上限信号2
3SをPWM信号発生回路11に向けて出力する最大オ
ン幅制限回路23とで構成される。
【0013】このように構成された制御装置20におい
て、電流検出器8で検出されたパルス電流iB の検出信
号id およびDC−DCコンバータの出力直流電圧のフ
ィードバック信号vF は、電流検出回路としてのOPア
ンプ22で誤差増幅され、かつ可変電源電圧VS の設定
値で決まる制限電圧によってピーク値が一定レベルに制
限されたパルス電流の制限信号ic としてPWM信号発
生回路11に向けて出力される。また、最大オン幅制限
回路からはPWM信号のオン幅の上限信号23SがPW
M信号発生回路11に向けて出力される。その結果、P
WM信号発生回路11がスイッチング素子4の制御端子
に向けて出力するPWM信号SP はそのピーク値を連ね
た包絡線が台形状に整形され、これを受けたスイッチン
グ素子がPWM信号SP の大きさに対応して動作してパ
ルス電流iB のオンオフ制御を行うので、パルス電流i
B は図2のB点波形として示すようにその包絡線が台形
状に制限される。従って、アクティブ高周波フィルタ方
式の従来のスイッチング電源で問題になったACライン
電圧の波高値近傍でパルス電流のピーク値iBPが高くな
るという問題点が排除され、スイッチング素子4に要求
される過電流耐量を低減できるとともに、配線インダク
タンスとの共振によって生ずるサージ電圧も低減できる
ので、スイッチング素子4に電流容量およびサージ電圧
耐量の低い自己消弧素子を用いることが可能となり、ス
イッチング電源の小型化とコストメリットが得られる。
て、電流検出器8で検出されたパルス電流iB の検出信
号id およびDC−DCコンバータの出力直流電圧のフ
ィードバック信号vF は、電流検出回路としてのOPア
ンプ22で誤差増幅され、かつ可変電源電圧VS の設定
値で決まる制限電圧によってピーク値が一定レベルに制
限されたパルス電流の制限信号ic としてPWM信号発
生回路11に向けて出力される。また、最大オン幅制限
回路からはPWM信号のオン幅の上限信号23SがPW
M信号発生回路11に向けて出力される。その結果、P
WM信号発生回路11がスイッチング素子4の制御端子
に向けて出力するPWM信号SP はそのピーク値を連ね
た包絡線が台形状に整形され、これを受けたスイッチン
グ素子がPWM信号SP の大きさに対応して動作してパ
ルス電流iB のオンオフ制御を行うので、パルス電流i
B は図2のB点波形として示すようにその包絡線が台形
状に制限される。従って、アクティブ高周波フィルタ方
式の従来のスイッチング電源で問題になったACライン
電圧の波高値近傍でパルス電流のピーク値iBPが高くな
るという問題点が排除され、スイッチング素子4に要求
される過電流耐量を低減できるとともに、配線インダク
タンスとの共振によって生ずるサージ電圧も低減できる
ので、スイッチング素子4に電流容量およびサージ電圧
耐量の低い自己消弧素子を用いることが可能となり、ス
イッチング電源の小型化とコストメリットが得られる。
【0014】また、DC−DCコンバータを図1に示す
昇圧型コンパータ回路とした場合、スイッチング素子4
がオンしたときトランス3の1次巻線3Pに蓄積された
エネルギーは、スイッチング素子4がオフしたとき2次
巻線に伝達され、ダイオード5で整流されて平滑コンデ
ンサ6を充電するが、このとき制御装置20がフィード
バック信号vF と電流検出信号id との誤差増幅によっ
て平滑コンデンサ6の充放電電流の過不足を検知してパ
ルス電流iB を制御するので、負荷9には定電圧制御さ
れた直流電流が供給される。一方、パルス電流iB は整
流回路2の出力側に設けた小容量のコンデンサ7によっ
て平滑化されるが、台形波状パルス列の中央部でパルス
電流のオン幅が狭いためにその平均値が下がり、整流回
路2から出力される入力電流iA の波形は図2にA点波
形として示すように、ACライン電圧vA に対して、波
頭部分に凹みを有する台形波状となる。このため、スイ
ッチング電源はその入力端における力率が90%台とな
りアクティブ高周波フィルタ方式の100%に及ばない
が、実用上は十分な力率改善効果が得られる。
昇圧型コンパータ回路とした場合、スイッチング素子4
がオンしたときトランス3の1次巻線3Pに蓄積された
エネルギーは、スイッチング素子4がオフしたとき2次
巻線に伝達され、ダイオード5で整流されて平滑コンデ
ンサ6を充電するが、このとき制御装置20がフィード
バック信号vF と電流検出信号id との誤差増幅によっ
て平滑コンデンサ6の充放電電流の過不足を検知してパ
ルス電流iB を制御するので、負荷9には定電圧制御さ
れた直流電流が供給される。一方、パルス電流iB は整
流回路2の出力側に設けた小容量のコンデンサ7によっ
て平滑化されるが、台形波状パルス列の中央部でパルス
電流のオン幅が狭いためにその平均値が下がり、整流回
路2から出力される入力電流iA の波形は図2にA点波
形として示すように、ACライン電圧vA に対して、波
頭部分に凹みを有する台形波状となる。このため、スイ
ッチング電源はその入力端における力率が90%台とな
りアクティブ高周波フィルタ方式の100%に及ばない
が、実用上は十分な力率改善効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】この発明は前述のように、スイッチング
素子に流れるパルス電流のピーク値およびオン幅にそれ
ぞれ一定の上限値を設けるようスイッチング電源の制御
方法を構成した。その結果、ACライン電圧の波高値近
傍で過大になるパルス電流のピーク値を制限してスイッ
チング素子の電流容量および過電圧耐量を従来より低減
することが可能になり、電流容量の小さいスイッチング
素子を使用できるコストメリットが得られると同時に、
DC−DCコンバータの入力電流をACライン電圧にほ
ぼ比例制御できるので、90%を越える力率改善効果が
得られる。
素子に流れるパルス電流のピーク値およびオン幅にそれ
ぞれ一定の上限値を設けるようスイッチング電源の制御
方法を構成した。その結果、ACライン電圧の波高値近
傍で過大になるパルス電流のピーク値を制限してスイッ
チング素子の電流容量および過電圧耐量を従来より低減
することが可能になり、電流容量の小さいスイッチング
素子を使用できるコストメリットが得られると同時に、
DC−DCコンバータの入力電流をACライン電圧にほ
ぼ比例制御できるので、90%を越える力率改善効果が
得られる。
【0016】また、制御装置を電流制限回路(例えばO
Pアンプ),最大オン幅制限回路,およびPWM信号発
生回路で構成すれば、OPアンプの誤差増幅作用および
電流制限作用を利用してパルス電流のピーク値を制限で
き、かつ最大オン幅の制限によってライン電圧と入力電
流の比例制御ができるので、アクティブ高周波フィルタ
方式の従来の制御装置で必要とした乗算器を必要とせ
ず、簡素な構成の制御装置とカレントモードの簡単な制
御方式により、スイッチング素子を小容量化,小型化
し、DC−DCコンバータの力率を改善できるスイッチ
ング電源の制御装置を経済的にも有利に提供することが
できる。
Pアンプ),最大オン幅制限回路,およびPWM信号発
生回路で構成すれば、OPアンプの誤差増幅作用および
電流制限作用を利用してパルス電流のピーク値を制限で
き、かつ最大オン幅の制限によってライン電圧と入力電
流の比例制御ができるので、アクティブ高周波フィルタ
方式の従来の制御装置で必要とした乗算器を必要とせ
ず、簡素な構成の制御装置とカレントモードの簡単な制
御方式により、スイッチング素子を小容量化,小型化
し、DC−DCコンバータの力率を改善できるスイッチ
ング電源の制御装置を経済的にも有利に提供することが
できる。
【図1】この発明の実施例になるDC−DCコンバータ
の制御装置を簡略化して示す接続図
の制御装置を簡略化して示す接続図
【図2】実施例になるスイッチング電源のDC−DCコ
ンバータ各部の電圧・電流波形図
ンバータ各部の電圧・電流波形図
【図3】アクティブ高周波フィルタ方式の従来のスイッ
チング電源を簡略化して示す接続図
チング電源を簡略化して示す接続図
【図4】従来のスイッチング電源のDC−DCコンバー
タ各部の電圧・電流波形図
タ各部の電圧・電流波形図
2 整流回路 3 トランス 4 スイッチング素子 5 ダイオード 6 平滑コンデンサ 7 コンデンサ(小容量) 8 電流検出器 9 負荷 10 制御装置 11 PWM信号発生回路 12 OPアンプ 13 乗算回路 14 コンパレータ 20 制御装置 22 電流制限回路(OPアンプ) 23 最大オン幅制限回路 iA 入力電流 vA ACライン電圧 iB スイッチング素子を流れるパルス電流 id 電流検出信号 vF フィードバック信号 ic 電流制限信号 SP PWM信号
Claims (3)
- 【請求項1】スイッチング素子に流れる電流をPWM信
号でオンオフ制御することにより、DC−DCコンバー
タに供給されるACライン電圧と流入する電流とを比例
制御をする方法において、スイッチング素子に流れるパ
ルス電流のピーク値およびオン幅にそれぞれ一定の上限
値を設けることを特徴とするスイッチング電源の制御方
法。 - 【請求項2】スイッチング素子に流れる電流をPWM信
号によりオンオフ制御することにより、DC−DCコン
バータに供給されるACライン電圧と流入する電流とを
比例制御する装置において、PWM信号を前記スイッチ
ング素子に向けて出力するPWM信号発生回路と、スイ
ッチング素子に流れるパルス電流の検出信号,およびD
C−DCコンバータの出力直流電圧のフィードバック信
号を受けて電流制限信号を前記PWM信号発生回路に向
けて出力する電流制限回路と、PWM信号のオン幅の上
限信号をPWM信号発生回路に向けて出力する最大オン
幅制限回路とを備えたことを特徴とするスイッチング電
源の制御装置。 - 【請求項3】電流制限回路が電源電圧可変のOPアンプ
であることを特徴とする請求項2記載のスイッチング電
源の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21440494A JPH0880050A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | スイッチング電源の制御方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21440494A JPH0880050A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | スイッチング電源の制御方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0880050A true JPH0880050A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=16655238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21440494A Pending JPH0880050A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | スイッチング電源の制御方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0880050A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012222864A (ja) * | 2011-04-04 | 2012-11-12 | Fuji Electric Co Ltd | スイッチング電源制御回路 |
CN105099237A (zh) * | 2015-06-29 | 2015-11-25 | 广东食品药品职业学院 | 实现短路保护和避免漏电的医用开关电源 |
WO2017107452A1 (zh) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 乐视控股(北京)有限公司 | 开关稳压电源 |
-
1994
- 1994-09-08 JP JP21440494A patent/JPH0880050A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012222864A (ja) * | 2011-04-04 | 2012-11-12 | Fuji Electric Co Ltd | スイッチング電源制御回路 |
CN105099237A (zh) * | 2015-06-29 | 2015-11-25 | 广东食品药品职业学院 | 实现短路保护和避免漏电的医用开关电源 |
CN105099237B (zh) * | 2015-06-29 | 2018-05-29 | 广东食品药品职业学院 | 实现短路保护和避免漏电的医用开关电源 |
WO2017107452A1 (zh) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 乐视控股(北京)有限公司 | 开关稳压电源 |
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