JPH0880017A - 小型モータ用ロータ軸の製造方法 - Google Patents
小型モータ用ロータ軸の製造方法Info
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- JPH0880017A JPH0880017A JP20884194A JP20884194A JPH0880017A JP H0880017 A JPH0880017 A JP H0880017A JP 20884194 A JP20884194 A JP 20884194A JP 20884194 A JP20884194 A JP 20884194A JP H0880017 A JPH0880017 A JP H0880017A
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Abstract
とにより量産性に優れ、コストダウンが図れる小型モー
タ用ロータ軸の製造方法を提供する。 【構成】 筒体状のロータ本体の中心に同心状に配置さ
れ、その外周面に形成された凹凸部を介して該ロータ本
体の内周面に密着固定される小型モータ用ロータ軸の製
造方法であって、次の各工程の(イ)(ロ)(ハ)の
順、または(イ)(ハ)(ロ)の順で行う。 (イ)長尺の線材をほぼ最終製品の寸法にプレス切断し
て複数のロータ軸原材を作製するプレス切断工程。 (ロ)複数の該ロータ軸原材を集合状態で一括して研削
加工を行うことにより該ロータ軸原材の両端面を平面研
削する一括巾研工程。 (ハ)ローレット加工により該ロータ軸原材の外周面に
凹凸部を形成する凹凸部加工工程。
Description
軸の製造方法に関する。
に示す。同図に示すように、金属製ロータ軸10が筒体
状のロータ本体20の中心に同心状に配置されている。
磁石等の樹脂製磁石からなり、樹脂インサートモールド
加工によりロータ軸10と一体化される。
のローレット10aが施されており、このローレット1
0aによりロータ軸10の外周面とロータ本体20の内
周面との接合強度が大きくなり、ロータ軸10はロータ
本体20の内周面に密着固定されている。
に基づいて述べる。同図に示すように、工程C10〜C
60の6工程を経ることにより、予めコイル状に巻回さ
れた断面径2.1mmのステンレス製線材をローレット
の形成された長さ5cmのロータ軸として製品化する。
の線材を所定長さ分、例えば2〜3m、即ち最終的に製
品化されるロータ軸の40〜60本分に相当する長さ分
をコイルから引き出してローラ等により直線状にする。
材化した部分をプレス切断してロータ軸の原材とする。
ことにより多数本の原材を作成する。
レス切断された多数の原材それぞれについて所定のピッ
チで切削下径加工を行う。この切削下径加工は、後の工
程C50で行われるローレット加工の前処理であり、軸
方向に5mmの長さ、且つその全周に亘って同一の深さ
で外周面を旋盤により切削し、その切削された部分が未
切削部分と同軸の円柱となるようにすることにより、ロ
ーレット加工する部分を帯状に削って縮径する。この加
工作業は、各々の原材を旋盤の治具に取り付けた状態で
切削用刃物で切削することにより行う。各々の原材に対
して行われる切削下径加工は、最終的に製品化されるロ
ータ軸の本数分、この場合40〜60箇所について行わ
れ、そのピッチは最終製品の軸長5cmである。
削下径加工された原材を最終製品の長さ、即ち、軸長5
cmに旋盤切削により切断する。このとき切断された各
々の原材には切削下径加工された部分が所定の位置に含
まれるようにする。
削切断された原材それぞれについて、その切削下径加工
部分に対して転造によりローレット加工を行い凹凸部を
形成する。
ーレット加工された原材に仕上げ加工を行い、製品とし
て完成する。
て要求されるスペックや外観等に対応した各種の処理か
らなり、例えばロータ軸の端面周縁部にRをつけるため
に行われるRバレル処理、硬度をあげるための熱処理、
ローレット加工により形成された凸部の先端部をローレ
ット加工されてない外周面と面一にしたり、外径寸法精
度を確保したりするための外径粗研磨、摩擦係数等の設
定や外観のための外径仕上げ研磨及び仕上げバレル研磨
等がある。
の理由から適宜上記各工程C10〜C60の間に行われ
る。
うな小型モータ用ロータ軸の製造方法にあっては、ロー
レット加工の前処理として行われる下径加工を最終製品
の本数に対応して旋盤切削により行わなければならない
ため、各々のロータ軸の原材を旋盤の治具に取り付ける
作業や所定のピッチで切削する作業等が非常に煩雑であ
った。また、予め巻回されていた線材は若干の曲率を有
しているが、切削下径加工を行い上述したように同軸の
円柱面を形成するためには、この曲率は無視できないた
めローラ等により予め直材化する工程を設けなければな
らない。さらに、この切削加工に伴い切屑が発生してそ
の回収等の後処理をしなくてはならため、処理工程の増
加を招くという問題も発生した。したがって、この切削
下径加工のためにロータ軸の製造が非常に煩雑となると
ともに工数増加をもたらしてコストアップを招くという
問題があった。
材料として用いることができないという材料選定の制約
という問題も発生した。
ずにローレット加工をしてもロータ軸の外周面とロータ
本体の内周面との充分な接合強度が得られることを知見
した。
見に基づきなされたもので、その目的は、下径加工を行
わずにローレット加工を行うことにより量産性に優れ、
コストダウンが図れる小型モータ用ロータ軸の製造方法
を提供することにある。
本発明は、筒体状のロータ本体の中心に同心状に配置さ
れ、その外周面に形成された凹凸部を介して前記ロータ
本体の内周面に密着固定される小型モータ用ロータ軸の
製造方法であって、次の各工程の(イ)(ロ)(ハ)の
順または(イ)(ハ)(ロ)の順で行うことをのであ
る。 (イ)長尺の線材をほぼ最終製品の寸法にプレス切断し
て複数のロータ軸原材を作製するプレス切断工程。 (ロ)複数の前記ロータ軸原材を集合状態で一括して研
削加工を行うことにより前記ロータ軸原材の両端面を平
面研削する一括巾研工程。 (ハ)前記ロータ軸原材の外周面に前記凹凸部を形成す
る凹凸部加工工程。
形成するのである。
するため前記ロータ軸の製造工程が単純となり工数を低
減できる。したがって、量産性に優れるとともにコスト
ダウンが図れる。
線材を最終製品の寸法に切断するにあたって、ほぼ最終
製品の寸法にプレスにより切断後、複数の切断された線
材を集合状態で一括して研削するため、従来の複数製品
分の長さにプレス切断後、切削により最終製品の寸法に
切断する場合に比し、切断作業の効率化が図れて生産性
が向上する。
一実施例を図1に示す。同図に示すように、工程A10
〜A40を経ることにより予めコイル状に巻回された断
面径2.1mmのステンレス(SUS420J2)製線
材をローレットの形成された長さ5cmのロータ軸とし
て製品化する。
の線材を最終製品の軸長、この場合、5cmの長さにプ
レスにより切断して数十本のロータ軸の原材を作成する
(プレス切断工程)。
レス切断された数十本のロータ軸原材に対して軸芯を平
行にするとともに端面を揃えて外周面同士を接触させる
ことにより集合状態とし、このロータ軸原材群の両端面
を一括して平面研削することにより、これら両端面を平
滑にするとともに軸方向の寸法精度を確保する(一括巾
研工程)。
面研削された数十本のロータ軸原材それぞれについて転
造により綾目状にローレット加工を行う。このローレッ
ト加工にあたって、従来のように前処理として旋盤によ
る切削下径加工は行わず、ロータ軸原材の外周面に直
接、ローレット加工を行う(凹凸部加工工程)。
ーレット加工されたロータ軸原材に仕上げ加工を行い製
品として完成する。
であるが、予め巻回されていた線材を直材化する作業に
ついては、外径粗研磨の作業の際に直材化が実現でき、
この場合、巻回直径が1mの線材の円周長さは約314
cmであるため、この線材から軸長5cmのロータ軸を
製造しても、その曲率は実用的に問題とはならず、従来
のような切削下径加工を行うために予めローラ等で直材
化させる工程は必要ない。
ロータ軸は、図3に示すように綾目状にローレット部1
aが形成されてその凹部の深さは約80μmとなった。
たっては、従来同様、ロータ本体の材料としてフェライ
トプラスチック磁石等を用いて樹脂インサートモールド
加工によりロータを作製すればよい。
レット部1aが回り止めとしてロータ本体との充分な接
合強度を確保していることを確認するため、ロータ軸1
とロータ本体との回転強度の比較試験を行った。この比
較試験は、ロータ軸を固定した状態でロータ本体に対し
て軸芯を中心として回転力、即ちトルク(kgf ・cm)を
付加し、ロータ軸とロータ本体との接合耐力の限界を超
えて接合面にズレが生じた時のトルクを回転強度とし
て、本発明によるロータ軸を用いたロータ(以後、本発
明品とする)と従来の製造方法で作製したロータ軸を用
いたロータ(以後、従来品とする)を比較することによ
り行った。また、参考として、ローレットが形成されて
いないロータ軸を用いたロータ(以後、ローレットなし
品とする)の回転強度を示す。
上の回転強度を確保しており、しかも規格の2倍以上で
あることから充分な接合強度を持つことは明らかであ
る。また、本発品はローレットなし品の10倍の回転強
度とすることができた。
よるロータ軸にあっては下径加工を行わずにローレット
加工をしてもロータ軸の外周面とロータ本体の内周面と
の充分な接合強度が得られるとともに、本製造方法にあ
っては、従来の旋盤による下径切削工程だけでなくこれ
に伴う巻回された線材を直材化する工程及び直材化され
た部分を切断する工程もなくすことができるので、その
製造工程が単純となり工数を低減できる。また、この下
径切削加工に伴う切屑が発生しないため、その回収等の
後処理をしなくて済む。
あたって、ほぼ最終製品の寸法にプレスで切断後、複数
の切断された線材を集合状態で一括して研削するため、
従来の複数製品分の長さにプレス切断後、切削により最
終製品の寸法に切断する場合に比し、切断作業の効率化
が図れてさらに生産性が向上する。
でもロータ軸の原材料として採用することが可能とな
り、原材料選択の範囲が大きくなり生産性及びこのロー
タ軸を組み込んだ小型モータの性能向上に寄与できる。
施例に限らず、図2に示すようにローレット加工工程B
20の後に一括巾研工程B30を行っても、上述した図
1のものと同様の効果を奏することができる。
時の形成圧力を大きくする等してローレットの凹部の深
さを大きくしたり、ローレット加工部の軸方向の長さを
大きくとってその面積を大きくする等により、上記接合
強度を大きくすることが可能である。
たって、下径加工を省略するため前記ロータ軸の製造工
程が単純となり工数を低減できる。したがって、効率よ
く安価にロータ軸を製造できる。
の線材を最終製品の寸法に切断するにあたって、ほぼ最
終製品の寸法にプレスにより切断後、複数の切断された
線材を集合状態で一括して研削するため、従来の複数製
品分の長さにプレス切断後、切削により最終製品の寸法
に切断する場合に比し、切断作業の効率化が図れて生産
性が向上する。
を示す工程図である。
軸の製造方法を示す工程図である。
図である。
斜視図である。
る平面で切断した断面図である。
る。
工程図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 筒体状のロータ本体の中心に同心状に配
置され、その外周面に形成された凹凸部を介して該ロー
タ本体の内周面に密着固定される小型モータ用ロータ軸
の製造方法であって、次の各工程の(イ)(ロ)(ハ)
の順または(イ)(ハ)(ロ)の順で行うことを特徴と
する小型モータ用ロータ軸の製造方法。 (イ)長尺の線材をほぼ最終製品の寸法にプレス切断し
て複数のロータ軸原材を作製するプレス切断工程。 (ロ)複数の該ロータ軸原材を集合状態で一括して研削
加工を行うことにより該ロータ軸原材の両端面を平面研
削する一括巾研工程。 (ハ)該ロータ軸原材の外周面に該凹凸部を形成する凹
凸部加工工程。 - 【請求項2】 前記凹凸部はローレット加工により形成
することを特徴とする請求項1記載の小型モータ用ロー
タ軸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20884194A JP3514834B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 小型モータ用ロータ軸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20884194A JP3514834B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 小型モータ用ロータ軸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0880017A true JPH0880017A (ja) | 1996-03-22 |
JP3514834B2 JP3514834B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=16562994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20884194A Expired - Fee Related JP3514834B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 小型モータ用ロータ軸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3514834B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004112856A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Nissan Motor Co Ltd | 回転電機の冷却構造及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-09-01 JP JP20884194A patent/JP3514834B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004112856A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Nissan Motor Co Ltd | 回転電機の冷却構造及びその製造方法 |
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