JPH0878871A - 電子機器の回路基板支持構造 - Google Patents

電子機器の回路基板支持構造

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JPH0878871A
JPH0878871A JP23953594A JP23953594A JPH0878871A JP H0878871 A JPH0878871 A JP H0878871A JP 23953594 A JP23953594 A JP 23953594A JP 23953594 A JP23953594 A JP 23953594A JP H0878871 A JPH0878871 A JP H0878871A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱部品の放熱効率を向上できるとともに、
組立コストを低減できる電子機器の回路基板支持構造の
提供。 【構成】 電子機器の回路基板支持構造10は、発熱部
品であるIC11を実装する回路基板12が電子機器の
シャーシ13に支持される。回路基板12は、一辺12
Aをシャーシ13の一部を切り起こした立上部14に挿
入して位置決めし、端部12Bをシャーシ13に取り付
けた固定部材15に支持させる。固定部材15はIC1
1に面当接可能なフィン20に押圧部材22を取り付
け、IC11はフィン20と押圧部材22とで狭持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器の回路基板支持
構造に係り、さらに詳しく言えば、電源用IC等の発熱
部品から発生する熱を効率的に放熱できる電子機器の回
路基板支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、通常、電子機器に内
蔵される回路基板30は、シャーシ31に複数のスペー
サ32を介してビス33により取り付けられ、これによ
りシャーシ31から所定間隔を空けて配置されているこ
とが多い。この回路基板30に発熱部品である、例えば
電源用IC34を実装する場合には、その電源用IC3
4が放熱板35にビス止めされ、これにより電源用IC
34に生じた熱を放熱するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この放熱板35の大き
さは、発熱部品の予想される発熱量に見合うように選択
されている。したがって、発熱量の大きな発熱部品に対
しては、大型の放熱板35が必要となるが、放熱板35
は回路基板30に設けられる関係上、大型化に限界があ
り、充分な放熱面積を確保できないという問題があっ
た。
【0004】また、回路基板30をシャーシ31から所
定間隔を空けて配置するためには、複数のスペーサ32
およびビス33が必要であるため、部品点数が多数化す
るとともに組立工程が煩雑化し、電子機器の組立コスト
が高いという問題もあった。本発明は、このような従来
の問題を解決するためになされたもので、その目的は、
発熱部品の放熱効率を向上できるとともに、組立コスト
を低減できる電子機器の回路基板支持構造を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した発明は、発熱部品が実
装されている回路基板が電子機器のシャーシに対して支
持される電子機器の回路基板支持構造において、前記回
路基板はその一辺を前記シャーシの一部が当該回路基板
に向かって切り起こされた立上部に挿入して位置決めさ
れているとともに、前記一辺と反対側の端部が前記シャ
ーシに取り付けられた熱伝導性を有する固定部材に支持
され、前記固定部材は前記発熱部品に面当接可能なフィ
ンを有していることを特徴としている。
【0006】この場合、回路基板の一辺を立上部に挿入
して位置決めするための構造としては、立上部に断面略
凹字形状のガイドレールを設けておき、このガイドレー
ルの溝に回路基板の一辺を挿入する構造や、立上部の表
面に形成した貫通孔に凸状,鍵状に形成した回路基板の
一辺を挿入する構造等が採用できる。また、固定部材の
材質としてはアルミニウム等が採用でき、板金加工等に
より所望形状に形成しておけばよい。
【0007】さらに、本発明の請求項2に記載した発明
は、前記固定部材は前記シャーシに固定される略帯形状
の固定部と、前記固定部の長手方向両端部が略L字形状
に折り曲げ形成されて前記回路基板を前記シャーシから
所定間隔を空けて支持する一対の受部とを有し、前記フ
ィンは前記固定部の幅方向端部に一体に接続されている
ことを特徴としている。この場合、固定部材は、板金加
工により固定部,受部,フィンを一体形成しておけばよ
い。
【0008】また、本発明の請求項3に記載した発明
は、前記固定部材は前記フィンに一端が係止されるとと
もに他端がビス止めされる帯状の押圧部材を有し、前記
発熱部品は前記フィンと前記押圧部材とに狭持されてい
ることを特徴としている。そして、押圧部材は、他端を
フィンに向かって折り曲げた突当部を形成しておき、ビ
ス止め時の締め付け過度により発熱部品が圧壊されるの
を防止する構造を採用してもよい。
【0009】
【作用】このような本発明の請求項1に記載した発明に
おいては、回路基板は一辺が立上部に位置決めされ、こ
の一辺と反対側の端部が固定部材に固定される。このた
め、回路基板をシャーシから所定間隔を空けて配置する
ために、従来のような複数のスペーサが不要になるとと
もに、ビスを少数化できることになる。また、電源用I
C等の発熱部品は固定部材のフィンに面当接するため、
当該発熱部品に生じた熱は固定部材を介してシャーシに
伝達されることになる。したがって、発熱部品に生じた
熱は、固定部材およびシャーシの表面から放熱されるこ
とになり、従来の放熱板に比較して充分な放熱面積を確
保できることになる。
【0010】さらに、本発明の請求項2に記載した発明
においては、固定部,受部,フィンが板金加工により一
体的に形成されているため、固定部材が容易に製作で
き、部品コストを低減できることになる。
【0011】また、本発明の請求項3に記載した発明に
おいては、発熱部品はフィンと押圧部材とに狭持されて
いるため、フィンへの面当接が確実に維持できるととも
に、固定部材への熱伝導が複数箇所から行え、固定部材
への熱伝導が効率的に行えることになる。また、押圧部
材は、フィンに対して一端が係止されるとともに他端が
ビス止めされるため、固定部材に対する着脱が容易であ
るとともに複数個の放熱部品を一括してフィンに押圧で
きることになる。したがって、放熱効率の向上と部品点
数の少数化を一層推進できることになり、これらにより
前記目的が達成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、本発明に係る一実施例が示されてい
る。本実施例における電子機器の回路基板支持構造10
は、例えば計測器等の電子機器の内部において、発熱部
品である2つの電源用IC11が実装される回路基板1
2がシャーシ13に対して所定間隔を空けて支持される
ものである。回路基板12は、その一辺12Aがシャー
シに形成された立上部14に位置決めされているととも
に、その一辺12Aと反対側の端部12Bがシャーシに
取り付けられた固定部材15に支持されている。
【0013】立上部14は、シャーシ13の一部が回路
基板12に向かって、すなわち図中上方に切り起こされ
ているとともに、その上部にガイドレール16が取り付
けられている。ガイドレール16は、回路基板12の厚
み寸法に対応する幅寸法の溝16Aを有する断面略凹字
形状に形成されている。このガイドレール16は硬質樹
脂等により形成されていて、ボス16Bを圧入すること
により立上部14に固定されている。
【0014】固定部材15は、シャーシ12を貫通する
ビス17が螺合されることによりシャーシ12に固定さ
れる略帯形状の固定部18と、この固定部18の長手方
向両端部が略L字形状に折り曲げ形成された一対の受部
19と、固定部18の幅方向端部から回路基板12にお
ける電源用IC11が実装される面側に起立するフィン
20とを有している。
【0015】受部19は、それぞれの裏面(シャーシ1
3側の面)に図示しないプレスナットが設けられてい
て、これらのプレスナットに回路基板12を貫通するビ
ス21を螺合することにより、この受部19に回路基板
12の端部12Bが支持される。フィン20は断面略ク
ランク形状に折り曲げられているとともに、当該フィン
20に電源用IC11を面当接させるための帯状の押圧
部材22が取り付けられている。
【0016】押圧部材22は、その一端22Aに略クラ
ンク形状に折り曲げ形成された係止部23が設けられ、
他端22Bに略L字形状に折り曲げ形成された突当部2
4が設けられている。突当部24の折り曲げ長さは、電
源用IC11の厚み寸法よりも若干短く設定されてい
る。この押圧部材22は、その一端22Aが係止部23
をフィン20に形成された挿通孔25に挿入することに
より係止されるとともに、他端22Bがフィン20を貫
通するビス26によりビス止めされる。そして、2つの
電源用IC11は、フィン20と前述した押圧部材22
とに狭持されることにより、一括してフィン20に面当
接される。
【0017】この際、押圧部材22は、ビス26が過度
に締め付けられた場合、他端22Bの突当部24により
フィン20との間隔を所定寸法に維持し、これにより2
つの電源用IC11が圧壊される虞れはない。このよう
な固定部材15は、熱伝導性を有する、例えばアルミニ
ウム板を板金加工することにより、固定部18,受部1
9,フィン20が一体形成されている。
【0018】以上のような本実施例によれば、発熱部品
である電源用IC11はフィン20に面当接するため、
その熱が固定部材15を介してシャーシ13から放熱さ
れる。すなわち、電源用IC11に生じた熱は充分な放
熱面により効率的に放熱でき、過熱の虞れを少なくでき
る。また、回路基板12は、一辺12Aが立上部14に
位置決めされ、端部12Bが固定部材15に固定される
ため、シャーシ13から所定間隔を空けて配置するため
に従来のような複数のスペーサが必要ないとともに、従
来に比較してビスを少数化できる。したがって、構成部
品を少数化できるとともに、組立工程を簡略化でき、電
子機器の組立コストを低減できる。
【0019】そして、固定部材15は、板金加工により
固定部18,受部19,フィン20が一体形成されてい
るため製作が容易に行え、部品コストを低減できる。さ
らに、電源用IC11は、フィン20と押圧部材22と
に狭持されているため、フィン20への面当接が確実に
維持できるとともに、固定部材15への熱伝導が複数箇
所から行える。したがって、電源用IC11から発生す
る熱は、固定部材15に対して効率的に熱伝導できる。
また、押圧部材22は、フィン20に対して一端22A
が係止され、かつ他端22Bがビス止めされるため、固
定部材15に対する着脱が容易に行える。 そして、押
圧部材22は、2つの電源用IC11を一括してフィン
20に押圧できるため、従来に比較して電源用ICを固
定する構成部品を少数化できる。
【0020】そして、押圧部材22は、他端22Bの突
当部24の折り曲げ長さが電源用IC11の厚み寸法よ
りも若干短く設定されているため、ビス26が過度に締
め付けられた場合、他端22Bの突当部24がフィン2
0との間隔を所定寸法に維持し、これにより2つの電源
用IC11の圧壊を防止できる。また、立上部14には
ガイドレール16が設けられているため、回路基板12
の一辺12Aを確実に位置決めできる。
【0021】なお、本発明は前述した実施例に限定され
るものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変
形等は本発明に含まれるものである。例えば、前述した
実施例では、立上部14にガイドレール16が設けられ
ていたが、このガイドレール16は本発明に必須ではな
く、適宜省略してもよい。すなわち、回路基板12の一
辺12Aを立上部14に位置決めするための構造として
は、図2に示すように、立上部14に貫通孔14Aを形
成しておくとともに、回路基板12の一辺12Aに形成
した凸部12C(図2(A)参照)や、鍵部12D(図
2(B)参照)を挿入する構造等でもよい。
【0022】また、フィンは前述した実施例で例示した
形状である必要はなく、回路基板に実装される電源用I
C等の発熱部品の実装形態に対応する適宜な形状に形成
しておけばよい。さらに、本実施例では発熱部品として
電源用ICを例示したが、本発明は電源用IC以外の発
熱部品を回路基板に実装する場合に適用できるものであ
る。その他、前記実施例で示した回路基板,シャーシ,
立上部,固定部材,フィン,押圧部材当の形状,寸法,
形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれ
ば任意であり、限定されない。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載した発明によれ
ば、発熱部品の熱は固定部材を介してシャーシから放熱
されるため、放熱効率を向上できる。また、回路基板を
シャーシに取り付けるにあたって従来よりも部品点数を
少数化でき、電子機器の組立コストを低減できる。ま
た、本発明の請求項2に記載した発明によれば、固定部
材が容易に製作できるため、部品コストを一層低減でき
る。そして、本発明の請求項3に記載した発明によれ
ば、発熱部品がフィンと押圧部材とに狭持されているた
め、固定部材に対して確実、かつ、効率的に熱伝導でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の変形例を示す要部斜視図である。
【図3】従来の回路基板支持構造を示す側面図および正
面図である。
【符号の説明】
10 電子機器の回路基板支持構造 11 発熱部品である電源用IC 12 回路基板 13 シャーシ 14 立上部 15 固定部材 18 固定部 19 受部 20 フィン 22 押圧部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱部品が実装されている回路基板が電
    子機器のシャーシに対して支持される電子機器の回路基
    板支持構造において、前記回路基板はその一辺を前記シ
    ャーシの一部が当該回路基板に向かって切り起こされた
    立上部に挿入して位置決めされているとともに、前記一
    辺と反対側の端部が前記シャーシに取り付けられた熱伝
    導性を有する固定部材に支持され、前記固定部材は前記
    発熱部品に面当接可能なフィンを有していることを特徴
    とする電子機器の回路基板支持構造。
  2. 【請求項2】 前記固定部材は前記シャーシに固定され
    る略帯形状の固定部と、前記固定部の長手方向両端部が
    略L字形状に折り曲げ形成されて前記回路基板を前記シ
    ャーシから所定間隔を空けて支持する一対の受部とを有
    し、前記フィンは前記固定部の幅方向端部に一体に接続
    されていることを特徴とする請求項1に記載した電子機
    器の回路基板支持構造。
  3. 【請求項3】 前記固定部材は前記フィンに一端が係止
    されるとともに他端がビス止めされる帯状の押圧部材を
    有し、前記発熱部品は前記フィンと前記押圧部材とに狭
    持されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載した電子機器の回路基板支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100437996C (zh) * 2005-02-25 2008-11-26 Lg电子株式会社 电热灶

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