JPH087882A - 電池用電極装置、電池およびそれらの製造方法 - Google Patents

電池用電極装置、電池およびそれらの製造方法

Info

Publication number
JPH087882A
JPH087882A JP6140334A JP14033494A JPH087882A JP H087882 A JPH087882 A JP H087882A JP 6140334 A JP6140334 A JP 6140334A JP 14033494 A JP14033494 A JP 14033494A JP H087882 A JPH087882 A JP H087882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
active material
battery
material layer
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6140334A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3468847B2 (ja
Inventor
Hisashi Shioda
久 塩田
Akira Shiragami
昭 白神
Shigeru Aihara
茂 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP14033494A priority Critical patent/JP3468847B2/ja
Publication of JPH087882A publication Critical patent/JPH087882A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3468847B2 publication Critical patent/JP3468847B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 折曲時に電極に不都合な割れや剥離を生じさ
せない電池用電極とそれを用いた電池とこれらの製造方
法とを提供する。 【構成】 セパレータ16を一対の電極12,15で挟
みつけて形成される電極対である電池用電極装置17の
少なくとも一方の電極12を、セパレータ16側に配置
される活物質層11と、この活物質層11の外面側を覆
う集電体10とから構成し、かつ折曲部17aにおける
電極12の活物質層11に、集電体10側に延びる電極
折曲溝20を形成した。電極対17を180度ずつ向き
を変えつつ折曲ても、折曲部17aにおいて、電極12
は電極折曲溝20の位置で折曲られ、活物質層11に引
張力や圧縮力は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セパレータを一対の
電極で挟んだ帯状の電極対である電池用電極装置、これ
を用いた電池およびこれらの製造方法に関するものであ
り、180度ずつ向きを変えて折曲げあるいは渦巻き状
に巻き上げて形成された電池用電極装置、これを用いた
電池およびこれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リチウム電池のような電解液の導電率が
低い電池や、ニッケルカドミウム電池のような大電流を
取り出すタイプの電池においては、電極面積を大きくす
る必要がある。このため、このような電池においては、
セパレータを介して正極側電極と負極側電極とを重ね合
わせた帯状の電池用電極装置(電極対)を、180度ず
つ向きを変えて折り畳むか、または、渦巻き状に巻き上
げることにより電池の主要部が形成されている。
【0003】図12は例えば特願平5−076840号
に記載された折り畳みタイプのリチウム二次電池の断面
を示している。このリチウム二次電池では、多孔性のセ
パレータ1の表面に正極側の電極2と負極側の電極3と
を形成して構成される帯状の電極対4である電池用電極
装置を、180度ずつ向きを変えつつ一定の大きさに折
り畳むことにより、電池の主要部が形成されている。な
お、5は絶縁性のシール材、6は電力取り出し用の導電
性板材である。
【0004】さて、図12で示される折り畳みタイプの
リチウム二次電池では、電極対4の折り畳み部4aに引
張力や圧縮力がかかるため、電極2,3の活物質層に割
れが生じやすい。このため、例えば特願平5−0768
40号においては、電極2,3の活物質固定用のバイン
ダに柔軟なフッ素樹脂を用いて、電極2,3の活物質層
に柔軟性を与えることにより、折り畳み部4aにおける
電極2,3の割れを防止することが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電極
2,3の活物質層に柔軟性を与えて、折り畳み部4aに
おける電極2,3の割れを防止するバインダの種類にも
限度がある。すなわち、活物質の種類によってはこのよ
うなバインダと活物質粉体との混合時のなじみが悪いた
め、活物質層に充分な柔軟性を与えるバインダが使用で
きず、結果的に柔軟性の乏しいバインダーを使用せざる
を得ない場合があるという問題があった。したがって、
このような場合には、上記リチウム二次電池の電極対4
の折り畳み部4aに不都合な割れが生じてしまうという
課題があった。上記課題は帯状の電極対4を渦巻き状に
巻き上げる電池においても、同様に生じる。
【0006】また、セパレータ上に直接活物質層を形成
するのは、正極、負極およびセパレータ間の相対的ずれ
の問題を解消する根本的な方法ではあるが、活物質層の
活物質種およびバインダー種によってはセパレータに対
する接着性に乏しい場合があり、このために所期の機能
が発現しないことがあった。
【0007】更に、電極の厚さは、その性能のみではな
く電池全体のデザイン上の制約を受ける。例えば、極薄
型のシート状電池に用いるためには厚さが制限される
が、一定の厚さに対して活物質を充填し過ぎると、電極
の特に最大電流性能を損なうことがある。また、例えば
正極の性能を評価するために電池の充放電試験を行う
と、当然ながらその結果には負極の性能も同時に反映さ
れてしまうので、負極の性能の影響が無い、正極のみの
性能評価をすることができなかった。
【0008】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、折り曲げ時や巻き上げ時に電極が
割れたり剥離したりしない電池用電極装置、この電池用
電極装置を用いた電池ならびにこれら電池用電極装置お
よび電池の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電池用電
極装置は、互いに密着した活物質層および集電体を有す
る第1の電極と、この第1の電極の活物質層に接するセ
パレータと、互いに密着した活物質層および集電体を有
し、この活物質層に於いて前記セパレータに接する第2
の電極とを備え、第1および第2の電極の活物質層が電
極折曲溝を備えている。
【0010】請求項2記載の電池用電極装置は、電極の
折曲部で電極折曲溝が、電極の折曲部に設けられた一対
の折曲溝であって、折曲溝の中心間の距離Wが第1およ
び第2の電極の厚さd1、d2の合計の2倍以上の寸法
である。
【0011】請求項3記載の電池用電極装置は、電極の
前記電極折曲溝が、電極の折曲部に設けられた一本の折
曲溝であって、折曲部の外側となる電極の折曲溝の集電
体側の溝幅をt1、セパレータ側の溝幅をt2、第1お
よび第2の電極の厚さをd1、d2とすれば、 t1≧2(d1+d2)、t1≧t2 の関係が成立している。
【0012】請求項4記載の電池用電極装置は、第1お
よび第2の電極のうち電極の折曲部の外側となる電極に
電極折曲溝がn本形成され、この電極折曲溝の集電体側
の溝幅をそれぞれt11,t12,t13,・・・・・
t1nとし、これに対応するセパレータ側の溝幅をそ
れぞれt21,t22,t23,・・・・・ t2nと
し、かつ外側となる電極の厚さをd1とすれば、 t21+t22+・・・・・ +t2n≧4×d1、か
つ、t21≧t11、t22≧t12、・・・・・ お
よび、t2n≧t1n の関係が成立している。
【0013】請求項5記載の電池用電極装置は、折曲部
の外側となる電極が複数の電極折曲溝を持ち、この折曲
部における電極の電極折曲溝が形成される範囲の長さを
L、かつ、電極の厚さをそれぞれd1、d2とすれば、
円周率をπとして、 2(d1+d2)≦L≦π×(d1+d2) の関係が成立している。
【0014】請求項6記載の電池用電極装置は、折曲部
の外側となる電極が一本以上の電極折曲溝が形成され、
この電極折曲溝の溝幅が、この電極折曲溝の形成された
活物質層が圧縮により変形可能な割合に応じて小さく形
成されている。
【0015】請求項7記載の電池用電極装置は、電極折
曲溝が、活物質層に設けられた格子状溝である。
【0016】請求項8記載の電池用電極装置の製造方法
は、集電体上に活物質層を設けて第1および第2の電極
を形成する工程と、第1および第2の電極を半乾燥させ
る工程と、活物質層に電極折曲溝を形成する工程と、電
極を本乾燥させる工程と、これら第1および第2の電極
の活物質層間にセパレータを設ける工程とを備えてい
る。
【0017】請求項9記載の電池用電極装置の製造方法
は、電極折曲溝を形成する工程が、ブレードを用いるこ
とを含んでいる。
【0018】請求項10記載の電池用電極装置の製造方
法は、電極折曲溝を形成する工程が、型押しにより行わ
れる。
【0019】請求項11記載の電池は、互いに密着した
活物質層および集電体を有し、活物質層に電極折曲溝が
形成された第1の電極と、この第1の電極の活物質層に
接するセパレータと、互いに密着した活物質層および集
電体を有し、この活物質層に於いてセパレータに接し、
活物質層に電極折曲溝が形成された第2の電極とを備
え、電極折曲溝に沿って折曲げ重ねられた電池用電極装
置を備えた電池であって、両電極に接してこれらを挟む
集電板と、両電極内の電解液とを備えている。
【0020】請求項12記載の電池は、第1および第2
の電極の少なくとも一方の活物質層が、セパレータと高
分子電解質により接合されている。
【0021】請求項13記載の電池の製造方法は、集電
体上に活物質層を設けて第1および第2の電極を形成す
る工程と、第1および第2の電極を半乾燥させる工程
と、活物質層に電極折曲溝を形成する工程と、電極を本
乾燥させる工程と、電極をプレスする工程と、これら第
1および第2の電極の活物質層間にセパレータを設けて
電池用電極装置を形成する工程と、電池用電極装置を電
極折曲溝の位置で折曲げて重ねる工程と、この電池用電
極装置に接して両側に集電板を配置する工程と、電池用
電極装置に電解液を注入する工程と、電解液封止処理す
る工程とを備えている。
【0022】請求項14記載の電池の製造方法は、電極
折曲溝を形成する工程が、ブレードを用いることを含ん
でいる。
【0023】請求項15記載の電池の製造方法において
は、電極折曲溝を形成する工程が、型押しにより行われ
る。
【0024】請求項16記載の電池は、互いに密着した
活物質層および集電体を有する第1および第2の電極
と、両電極の活物質層に接するセパレータと、両電極に
接してこれらを挟む集電板と、両電極内の電解液とを備
え、第1および第2の電極の少なくとも一方の活物質層
がセパレータと高分子電解質により接合されている。
【0025】請求項17記載の電池は、活物質層のセパ
レータとの接触面積のうち、高分子電解質による接合部
分の面積に対する非接合部分の面積の比の値をr、高分
子電解質のイオン伝導度に対するこの高分子電解質の厚
さの比の値をTp、この電池において使用される電解液
のイオン伝導度に対する屈曲率を考慮に入れたセパレー
タの実効厚さの比の値をTqとした場合、 0.9<r×(Tp/Tq+1)<1.1 の関係が成立している。
【0026】請求項18記載の電池は、高分子電解質に
含まれる電解質塩のアニオンあるいはカチオンが、活物
質層を構成する電解質塩のアニオンあるいはカチオンと
同一である。
【0027】
【作用】請求項1記載の電池用電極装置においては、電
極を折り曲げたとき電極折曲溝で活物質層の伸縮が吸収
される。
【0028】請求項2あるいは3記載の電池用電極装置
においては、電極折曲溝の位置で折り曲げれば活物質層
に不要な力が掛からない。
【0029】請求項3記載の電池用電極装置において
は、折曲たとき外側になる電極が複数本の電極折曲溝を
有する場合、この電極折曲溝の溝幅の合計が外側となる
電極の厚さの4倍以上である。
【0030】請求項4記載の電池用電極装置において
は、電極厚さの合計を円周率π倍した寸法以下の範囲に
複数の電極折曲溝が形成される。
【0031】請求項5記載の電池用電極装置において
は、折曲溝の折り線がほぼ直線上となり、活物質層同志
の圧縮が限度内に抑えられる。
【0032】請求項6記載の電池用電極装置において
は、電極折曲溝が格子状溝である。
【0033】請求項7記載の電池用電極装置の製造方法
においては、活物質層が半乾燥の状態で電極折曲溝が形
成される。
【0034】請求項8記載の電池用電極装置の製造方法
においては、ブレードにより電極折曲溝が形成される。
【0035】請求項9記載の電池用電極装置の製造方法
においては、活物質層に電極折曲溝形成用の型を押し付
けることにより、電極折曲溝の形成と活物質層の圧密と
が同時にできる。
【0036】請求項10記載の電池においては、電極
は、活物質層の電極折曲溝に沿って折曲られて重ねられ
ている。
【0037】請求項11記載の電池においては、活物質
層とセパレータとは高分子電解質により接合される。
【0038】請求項12記載の電池の製造方法において
は、電池の電極は、活物質層の電極折曲溝に沿って折曲
られている。
【0039】請求項13記載の電池の製造方法において
は、ブレードにより電極折曲溝が形成される。
【0040】請求項14記載の電池の製造方法において
は、活物質層に電極折曲溝形成用の型を押し付けること
により、電極折曲溝の形成と活物質層の圧密とが同時に
できる。
【0041】請求項15記載の電池においては、活物質
層とセパレータとは高分子電解質により接合される。
【0042】請求項16記載の電池においては、電極の
活物質が一様であれば電池面内の反応電流がイオン伝導
抵抗にほぼ反比例することを利用する。
【0043】請求項17記載の電池においては、高分子
電解質と電解液のイオン種を同じにしてある。
【0044】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の電池用電極装置の一実施例
であるリチウム二次電池用電極対の側面図であり、図2
はこの電池用電極装置を折曲て折曲部を形成した状態を
示す側面図である。図において、10は正極集電体、1
1は正極集電体10上に一定厚さd1(例えばd1=2
00μm )で形成された正極活物質層、12は正極集電
体10と正極活物質層11とで構成される帯状の第1の
電極である正極側電極、13は負極集電体、14は負極
集電体13上に一定厚さd2(例えばd2=200μm
)で形成された負極活物質層、15は負極集電体13
と負極活物質層14とで構成される帯状の第2の電極で
ある負極側電極、16は薄い帯状のセパレータ、17は
正極側電極12の正極活物質層11側と負極側電極15
の負極活物質層14側とでセパレータ16を挟みつけて
形成される帯状の電池用電極装置(電極対)である。な
お、17aは電極対17の折曲部である。
【0045】20は正極集電体10に達する深さで、か
つ、正極活物質層11の幅(図1の紙面の上下方向)一
杯に、この正極活物質層11に形成された折り畳み用の
電極折曲溝である。この電極折曲溝20は、開口側溝幅
が400μm で、互いの溝間隔が負極活物質層14の厚
さd2の2倍(200×2=400μm )になるように
形成された、開き角がほぼ90度の第1溝20aおよび
第2溝20bと、開口側溝幅が100μm で、第2溝2
0bとの間の溝間隔が例えば9.9cmになるように形
成された第3溝20cとの3種類の溝から構成されてい
る。正極活物質層11には、この3種類の電極折曲溝2
0が繰り返し形成されている。
【0046】21は負極集電体13に達する深さで、か
つ、負極活物質層14の幅一杯に、この負極活物質層1
4に形成された電極折曲溝である。この電極折曲溝21
は、正極側電極12の第3溝20cの両側に配置され、
開口側溝幅が400μm で、互いの溝間隔が正極活物質
層11の厚さd1の2倍(200×2=400μm )に
なるように形成された、開き角がほぼ90度の第1溝2
1aおよび第2溝21bと、開口側溝幅が100μm
で、正極側電極12の第1溝20aと第2溝20bとの
中間位置に配置される第3溝21cとの3種類の溝から
構成されている。そして負極活物質層14には、この3
種類の電極折曲溝21が繰り返して形成されている。
【0047】このように、この発明の電池用電極装置
は、互いに密着した活物質層11および集電体10を有
する第1の電極12と、この第1の電極12の活物質層
11に接して設けられたセパレータ16と、互いに密着
した活物質層14および集電体13を有し、この活物質
層14に於いてセパレータ16に接する第2の電極15
とを備え、第1および第2の電極12、15の活物質層
11、14が電極折曲溝20、21を備えている。
【0048】つぎに、この帯状の電極対17を180度
ずつ向きを変えつつ折り畳んで、電池の主要部を形成す
る手順について説明する。例えば、図2で示されるよう
に、正極側電極12を外側、負極側電極15を内側とし
て、第1および第2溝20a,20bと第3溝21cと
を折目として、電極対17を180度折り畳む。この場
合、折曲部17aの正極側電極12は、その第1および
第2溝20a,20bが閉じた状態になって、正極活物
質層11に引張力や圧縮力が働くことなく、折り畳まれ
る。また、折曲部17aの負極側電極15は、その第3
溝21cがほぼ180度の角度に開いた状態となって、
負極活物質層14に引張力や圧縮力が働くことなく折り
畳まれる。なお、セパレータ16は正極側電極12や負
極側電極15との間で滑りを生じた状態で、負極側電極
15の外面に沿って曲げられる。
【0049】同様にして、正極側電極12を内側、負極
側電極15を外側として、第1および第2溝21a,2
1bと第3溝20cとを折り目として、電極対17を前
述と逆側に180度折り畳む。この場合も、折り畳み部
17aの正極および負極活物質層11,14に引張力や
圧縮力が働くことなく、電極対17は折り畳まれる。以
後同様にして、図12で示されるように、この電極対1
7を180度ずつ向きを変えつつ折り畳んで電池の主要
部を形成する。
【0050】つぎに、このリチウム二次電池の具体的製
造方法について説明する。まず、第1の電極である正極
側電極12の作り方について説明する。LiCoO2
87wt%、黒鉛粉(ロンザ(LONZA)社製KS−
6)を8wt%、バインダ(ポリフッ化ビニリデン)を
5wt%に調整した正極活物質ペーストを、正極集電体
10となる厚さ20μm の帯状のアルミ箔の上に、ドク
ターブレード法で厚さ300μm に調整しつつ塗布して
活物質層を形成した後、これを80℃の乾燥器中に30
分放置して半乾きの状態にする。つぎに、この半乾きの
活物質層に、厚さ400μm と厚さ100μm のブレー
ドを使用して切目を入れて電極折曲溝20を形成後、こ
れを150℃で1時間本乾燥する。つぎに、正極活物質
層を厚さが200μm になるようプレスすることによ
り、アルミ箔の正極集電体10上に200μm の正極活
物質層11が形成された帯状の正極側電極12が完成す
る。なお、上記プレスにより、正極活物質層11の空隙
率は10〜30%の範囲に納められる。
【0051】つぎに、第2の電極である負極側電極15
の作り方について説明する。メソフェーズマイクロビー
ズカーボン(大阪ガス製)を95wt%、バインダを5
wt%に調整した負極活物質ペーストを、負極集電体1
3となる厚さ20μm の帯状の銅箔上に、ドクターブレ
ード法で厚さ300μm に調整しつつ塗布して活物質層
を形成した後、これを80℃の乾燥器中に30分放置し
て半乾き状態にする。つぎに、この半乾きの負極活物質
層に、厚さ400μm と厚さ100μm のブレードを使
用して切目を入れて電極折曲溝21を形成後、これを1
50℃で1時間本乾燥する。つぎに、負極活物質層を厚
さが200μm になるようプレスすることにより、銅箔
の負極集電体13上に200μm の負極活物質層14が
形成された帯状の負極側電極15が完成する。なお、上
記プレスにより、負極活物質層14の空隙率は10〜3
0%の範囲に納められる。
【0052】つぎに、この正極側電極12と負極側電極
15を用いたリチウム二次電池の作り方を説明する。ま
ず、セパレータ16となる帯状のポリプロピレン製多孔
シート(ダイセル化学製セルガード♯2400)を正極
側電極12と負極側電極15とで挟んで帯状の電極対1
7である電池用電極装置を形成する。この場合、例えば
正極側電極12の第1および第2溝20a,20b間
に、負極側電極15の第3溝21cが配置されるように
し、負極側電極15の第1および第2溝21a,21b
間に、正極側電極12の第3溝20cが配置されるよう
にする。つづいて、この電極対17を電極折曲溝20,
21の位置で180度ずつ向きを変えつつ、例えば12
回折り返して重ねたものを、ステンレス製の集電板で挟
んだ後、この電極対17に、エチレンカーンボネートと
ジメトキシエタンとを溶媒とし、過塩素酸リチウム塩を
電解質とする電解液を注入する。そして、電極対17等
の周囲をポリエチレン樹脂で固めて封口処理すれば、リ
チウム二次電池が完成する。
【0053】以上のように、このリチウム二次電池で
は、正極側電極12や負極側電極15に所定の電極折曲
溝20,21を形成したため、電極対17の折り畳み時
に、正極集電体10や負極集電体13に不都合な割れを
生じさせることはない。また、このリチウム二次電池で
は、電極折曲溝20,21により折り畳み位置が決定さ
れるため、電極対17の折り畳みを迅速に行なうことが
できる。上記製法で連続して1000個の電池を製作し
たが、電極対17の折り畳み時に電極に不都合な割れが
生じた電池は皆無であった。なお、例えば正極側電極1
2のみを集電体と電極折曲溝20が形成された活物質層
から構成し、負極側電極15をリチウム金属とする場合
でも、上記と同様な効果を得ることができる。
【0054】ここで、活物質層11,14の空隙率を1
0〜30%とするのは、空隙率を10%より下げると、
電池の最大電流性能が損なわれ、電池の性能が低下する
ためであり、空隙率を30%より上げると、電池の容積
あたりの出力が低下するからである。
【0055】実施例2.図3は電極対17の折曲部17
aの外側に配置される電極12,15に、1つの電極折
曲溝20,21のみを形成する場合の説明図である。こ
の場合、折曲部17aの外側に配置される電極(例えば
正極側電極12)の電極折曲溝20の形状は、集電体側
溝幅をt1、開口側溝幅をt2とすれば、 t1≧2×(d1+d2) ・・・・・ (1) t2≧t1 ・・・・・ (2) の条件を満たす必要がある。
【0056】例えば、t1=t2=800μm とした場
合、電極対17の折り畳み時に折曲部17aの外側に配
置される正極活物質層11には引張力や圧縮力は生じ
ず、この正極活物質層11に不都合な割れは生じない。
また同様に、負極側電極15が折曲部17aの外側に配
置される場合の、電極折曲溝20の形状も、式(1)お
よび式(2)の条件を満たせばよい。なお、折曲部17
aの内側に配置される電極の電極折曲溝20,21は1
つでよく、かつ、その形状については特に制限はない。
【0057】実施例3.図4は電極対17の折曲部17
aの外側に配置される電極12,15に、複数(例えば
n個)の電極折曲溝20,21を形成する場合の説明図
である。この場合、折曲部17aの外側に配置される電
極(例えば正極側電極12)の電極折曲溝20の形状
は、1個からn個までの電極折曲溝20の集電体側溝幅
をt11,t12,・・・・・ t1n、開口側溝幅を
t21,t22,・・・・・ t2nとすれば、 t21+t22+・・・・ +t2n≧4d1 ・・・・(3) 21≧t11、t22≧t12、・・・およびt2n≧t1n ・・(4) の条件を満たす必要がある。
【0058】実施例4.例えば、図5で示されるよう
に、正極側電極12に200μm の間隔で3個の電極折
曲溝20a,20b,20cを形成し、t21=300
μm 、t22=200μm 、t23=300μm 、t1
1=t12=t13=0とした場合、電極対17の折り
畳み時に、折曲部17aの外側に配置される正極活物質
層11には引張力や圧縮力は生じず、この正極活物質層
11に不都合な割れは生じない。また、負極側電極15
が折曲部17aの外側に配置される場合の、電極折曲溝
21の形状も、式(3)および式(4)を満たせばよ
い。なお、折曲部17aの内側に配置される電極の電極
折曲溝20,21は、1つあればよく、かつ、その形状
については特に制限はない
【0059】実施例5.図6は電極対17の折曲部17
aの外側に配置される電極12,15についての、電極
折曲溝20,21の形成範囲の説明図である。折曲部1
7aの外側に配置される電極(例えば正極側電極12)
に複数の電極折曲溝20を形成する場合に、この電極折
曲溝20を形成する範囲の長さLは、円周率をπとし
て、 L≦π×(d1+d2) ・・・・・ (5) の条件を満たす必要がある。図6で示されるように、L
= π×(d1+d2)は、折曲部17aの端部が円弧
状をしている場合の半円周長さを示しており、電極折曲
溝20はこの長さL内に形成されている必要がある。な
お、負極側電極15が折曲部17aの外側に配置される
場合についても、同様のことが言える。
【0060】実施例6.図7は正極側電極12の電極折
曲溝20の溝幅と負極側電極15の電極折曲溝21の溝
幅が異なる場合を示している。正極活物質層11は最終
的なプレスをしてしまうとほとんど圧縮により変形でき
ず、その圧縮率は1である。しかし、カーボンを使用し
た負極活物質層14は、最終プレス後も8〜9割りの体
積になるまで圧縮変形が可能であり、その圧縮率は0.
8〜0.9となっている。したがって、電極対17の折
曲部17aの外側に正極側電極12がきた場合、正極活
物質層11の第1溝20aおよび第2溝20bの開口側
溝幅は400μm ないと、正極活物質層に圧縮による割
れが生じる。一方、折曲部17aの外側に負極側電極1
5がきた場合、負極活物質層14の第1溝21aおよび
第2溝21bの開口側溝幅は350μm であっても、負
極活物質層14が圧縮されて縮むことににより、この負
極活物質層14に割れは生じない。すなわち、活物質層
が圧縮により変形可能である場合、電極の電極折曲溝2
0,21の溝幅は、必要幅より小さくてもよい。
【0061】実施例7.図8はこの発明の電池用電極装
置の別の実施例であるリチウム二次電池の電極対の分解
斜視図である。図において、23は正極側電極12の正
極活物質層11に形成された、例えば格子サイズ1.9
5mm×1.0mmで溝幅が0.4mmの格子状溝、2
4は負極側電極15の負極活物質層14に形成された、
例えば格子サイズ1.95mm×1.0mmで溝幅が
0.4mmの格子状溝である。
【0062】ここで、正極側電極12は、実施例1で説
明した正極活物質ペーストを厚さ20μm の帯状のアル
ミ箔上に300μm の厚さになるようドクターブレード
法で塗布した後、これを80℃の乾燥器中に30分間放
置して半乾き状態にし、つぎに、この半乾き状態の正極
活物質ペーストを、これに格子サイズ1.95mm×
1.0mmで網線幅0.4mmのエキスパンドメタルを
重ねて2Kg/cm2 で軽くプレスして、この正極活物
質ペーストに格子状溝23を形成した後、これを150
℃で1時間本乾燥し、その後、この正極活物質層を厚さ
が200μm になるよう(空隙率10〜30%)プレス
することにより完成される。
【0063】また、負極側電極15は、実施例1で説明
した負極活物質ペーストを厚さ20μm の銅箔上に30
0μm の厚さになるようにドクターブレード法で塗布し
た後、これを80℃の乾燥器中に30分間放置して半乾
き状態にし、つぎに、この半乾き状態の負極活物質ペー
ストを、これに格子サイズ1.95mm×1.0mmで
網線幅0.4mmのエキスパンドメタルを重ねて2Kg
/cm2 で軽くプレスして、この負極活物質ペーストに
格子状溝24を形成した後、これを150℃で1時間本
乾燥し、その後、この負極活物質層を厚さが200μm
になるよう(空隙率10〜30%)プレスすることによ
り完成される。
【0064】つぎに、図9および図10を参照して、こ
の正極側電極12と負極側電極15を用いた巻き上げタ
イプのリチウム二次電池の作り方を説明する。実施例1
で説明した帯状のポリプロピレン製多孔シート(セパレ
ータ16)を正極側電極12の正極活物質層11側と負
極側電極15の負極活物質層14側とで挟み付けるよう
にして、帯状の電極対17を形成する。そして、この電
極対17を、図9で示されるように、例えば負極側電極
15を内側にし、折り畳み側の内部に負極集電タブ15
aを付けた状態で、2つ折りにする。そして、この2つ
折りにした電極対17の一端側に正極集電タブ12aを
付けた状態で、図10で示されるように、これをボビン
18に巻回した後、ステンレス缶19に挿入する。つぎ
に、正極集電タブ12aと正極端子とを接合した後、内
部に、エチレンカーボネイトとジメトキシエタンを溶媒
とし、過塩素酸リチウム塩を電解質とする電解液を注入
し、封口処理すれば、巻き上げタイプのリチウム二次電
池が完成する。
【0065】以上のように、このリチウム二次電池で
は、正極側電極12や負極側電極15の活物質層11,
14全体に所定の格子状溝23,24を形成したため、
電極対17をボビン18に巻き上げた場合、正極側電極
12や負極側電極15はこの格子状溝23,24に沿っ
て曲げられ、正極活物質層11や負極活物質層14に不
都合な割れは生じない。上記製法で連続して1000個
の電池を製作したが、電極対17の巻き上げ時に、電極
に不都合な割れを生じた電極は皆無であった。なお、例
えば正極側電極12のみを集電体と格子状溝24が形成
された活物質層から構成し、負極側電極15をリチウム
金属とする場合でも、上記と同様な効果を得ることがで
きる。
【0066】ここで、エキスパンドメタルの格子サイズ
や網線幅を変えて、格子状溝23,24のサイズを適正
に調整すれば、この格子状溝23,24が形成された正
極側電極12や負極側電極15を有した電極対17を用
いることにより、実施例1で示したような折り畳みタイ
プのリチウム二次電池が、不都合な割れを生じることな
く容易に製作される。
【0067】また、負極側電極15の負極活物質層14
は0.8〜0.9の圧縮率を有しているため、上記実施
例において、負極活物質層14の格子状溝24の溝幅を
0.35mm程度にしてもよい。
【0068】さらに、正極側電極12や負極側電極15
を以下のようにして製作してもよい。まず、正極活物質
ペースト(負極活物質ペースト)を厚さ20μm の帯状
のアルミ箔(銅箔)上に、例えば、200μm の厚さに
なるようドクターブレード法で塗布した後、これを80
℃の乾燥器中に30分間放置して半乾き状態にする。つ
ぎに、この半乾き状態の正極活物質ペーストを、これに
格子サイズ1.95mm×1.0mmで網線幅0.4m
mのエキスパンドメタルを重ねて2Kg/cm2 で軽く
プレスして、この正極活物質ペースト(負極活物質ペー
スト)に格子状溝23,24を形成した後、これを15
0℃で1時間本乾燥する。そして、この正極活物質層
(負極活物質層)を、例えば、2t/cm2 でプレスし
て、正極側電極12(負極側電極15)を製作する。な
お、この場合も、正極活物質層11(負極活物質層1
4)の空隙率は10〜30%の範囲に納められる。
【0069】実施例8.図8、図9及び図10を参照し
て、この発明の更に別の実施例に係る電池用電極の製造
方法について説明する。なお、電極の構成は実施例7で
説明したものと同一である。
【0070】まず、正極側電極12の作り方について説
明する。実施例1で説明した正極活物質ペーストを厚さ
20μm の帯状のアルミ箔上に200μm の厚さになる
ようドクターブレード法で塗布した後、これを80℃の
乾燥器中に2時間放置して充分に乾燥し、ペースト中の
溶媒を完全に追い出す。つぎに、乾燥したこの正極活物
質層を、これに格子サイズ1.95mm×1.0mmで
網線幅0.4mmのエキスパンドメタルを重ねた状態
で、この正極活物質層を2t/cm2 の圧力でプレスし
て、空隙率が10〜30%の正極側電極12を製作す
る。
【0071】つぎに、負極側電極15の作り方について
説明する。実施例1で説明した負極活物質ペーストを厚
さ20μm の帯状の銅箔上に200μm の厚さになるよ
うドクターブレード法で塗布した後、これを80℃の乾
燥器中に2時間放置して充分に乾燥し、ペースト中の溶
媒を完全に追い出す。つぎに、乾燥したこの負極活物質
層を、これに格子サイズ1.95mm×1.0mmで網
線幅0.4mmのエキスパンドメタルを重ねた状態で、
この負極活物質層を2t/cm2 の圧力でプレスして、
空隙率が10〜30%の負極側電極15を製作する。
【0072】以上のように、この電極の製造方法では、
集電体上に活物質を含んだペーストを塗布した後、これ
を充分に乾燥し、つぎに、この乾燥した活物質層に溝型
であるエキスパンドメタルを当てた状態で、これを加圧
するようにしているので、格子状溝を有した電極が短時
間のうちに製造される。具体的には、約1割程度の電池
の製作時間の短縮が図られる。
【0073】なお、正極活物質層11や負極活物質層1
4に電極折曲溝20.21を設ける場合も、同様な方法
で正極側電極12および負極側電極15を製造すること
ができる。
【0074】実施例9.この発明の実施例に係る更に別
のリチウム二次電池について以下説明する。このリチウ
ム二次電池では、電極が高分子電解質を介してセパレー
タに接合され、電極対の取り扱いの容易化が図られてい
る。例えば、図8に示す実施例7で説明した格子状溝2
3が形成された正極側電極12の正極活物質層11と、
同じく格子状溝24が形成された負極側電極15の負極
活物質層14とに、ポリエチレンオキサイドを骨格と
し、過塩素酸リチウム塩を含む高分子電解質を、10μ
m の厚さだけドクターブレード法により塗布する。つぎ
に、この正極側電極12と負極側電極15とでポリプロ
ピレン製多孔シートからなるセパレータ16を挟みつけ
た後、これ等を2Kg/cm2 の圧力でプレスして接着
し、電極対17を形成する。つぎに、図9で示されるよ
うに、この電極対17を2つ折りにしたものをボビン1
8に巻回した後、これを、図10で示されるように、ス
テンレス缶19に挿入する。そして、内部に、エチレン
カーボネイトとジメトキシエタンを溶媒とし、過塩素酸
リチウム塩を電解質とする電解液を注入した後、封口処
理して、リチウム二次電池を製作する。
【0075】以上のように、このリチウム二次電池で
は、格子状溝23,24が形成された電極12,15を
高分子電解質を介してセパレータ16に接合するように
しているため、電極対17を巻き上げ(巻回)る場合
に、正極側電極12と負極側電極15とに生じる位置ず
れを気にすることなく、この電極対17を従来より30
%も高速に巻き上げることができた。もちろん、電極1
2,15には格子状溝23,24が形成されているた
め、巻き上げ時に、活物質層11、14に不都合な割れ
は生じない。
【0076】図11は電池の放電カーブである。図か
ら、高分子電解質を用いないカーブaの電池に対して、
本実施例のように高分子電解質を用いたカーブbの電池
の方が、放電時の電圧低下が大きくなっていることが明
らかである。これは、高分子電解質の伝導度が他の部分
に比べて小さいことに起因するものであるが、この程度
の電圧低下の違いは実用上問題とはならない。
【0077】なお、電極折曲溝20,21を有した電極
12,15を高分子電解質を介してセパレータ16に接
合するようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0078】また、例えば所定開口率のマスクを電極1
2,15の活物質層11,14に当てた後、この上か
ら、この活物質層11,14に高分子電解質を塗布し
て、この高分子電解質の塗布面積を減少させ、その分、
電池の抵抗を減少させるようにしてもよい。
【0079】ここで、活物質層11,14の接合部分の
面積をSa、非接合部分の面積をSb、高分子電解質の
伝導度に対するその厚さの比の値をTp、電解液の伝導
度に対する屈曲率を考慮したセパレータ16の実効厚さ
の比の値をTqとすると、接合部のイオン伝導抵抗Ra
と非接合部のイオン伝導抵抗Rbとは、 Ra=(Tq+Tp)×Sa ・・・・・・・ (6) Rb=Tq/Sb ・・・・・・・ (7) で示される。
【0080】そして、活物質層が一様であれば、電池内
の反応電流はイオン伝導抵抗にほぼ反比例するので、電
池内の反応電流のばらつき、すなわち、反応のかたより
は、 Ra/Rb=Sb×(Tp/Tq+1)/Sa ・・・・・ (8) の式によって表わされる。したがって、0.9<Ra/
Rb<1.1であれば、反応のかたよりを−10%〜+
10%の間に抑えることができ、電池の出力を上げるこ
とができるようになる。
【0081】ここで、上記マスクの開口率を例えば13
%とすれば、このことにより、マスクを使用しない場合
に比べて、イオン伝導抵抗を43%減少でき、かつ、r
=Sb/Saの値から、電池内の反応かたよりを−0.
3%〜+0.3%の範囲に納めることができる。
【0082】なお、上記屈曲率を考慮したセパレータ1
6の実効厚さとは、多孔質体であるセパレータ16内部
の折れ曲がった穴に沿って移動する電解質イオンの移動
距離のことであり、見かけの厚さに実験的に得られる定
数(屈曲率)をかけたものである。
【0083】さらに、高分子電解質に含まれるリチウム
塩を、電池の電解液中に含まれる電解質塩と同一な過塩
素酸塩でなく、例えば、4フッ化ホウ素塩(4フッ化ホ
ウ素リチウム)にすれば、イオン伝導抵抗が、過塩素酸
塩の場合に比べ40%増加し、図11のカーブcで示さ
れるように、放電特性が低下する。すなわち、高分子電
解質に含まれるリチウム塩は、電池の電解液中に含まれ
る電解質塩のアニオンまたはカチオンと同一としたほう
が、電池の出力特性が向上する。ちなみに、上記過塩素
酸塩をCuI塩とすれば、図11のカーブdで示される
ように、電池の放電特性は極端に悪くなる。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の電池用電極装置において
は、互いに密着した活物質層および集電体を有する第1
の電極と、この第1の電極の活物質層に接するセパレー
タと、互いに密着した活物質層および集電体を有し、こ
の活物質層に於いて前記セパレータに接する第2の電極
とを備え、第1および第2の電極の活物質層が電極折曲
溝を備えているので、電池用電極装置を折り曲げても活
物質層が割れず集電体から剥がれ落ちない。
【0085】請求項2記載の電池用電極装置において
は、電極の前記電極折曲溝が、電極の折曲部に設けられ
た一対の折曲溝であって、折曲溝の中心間の距離Wが第
1および第2の電極の厚さd1、d2の合計の2倍以上
の寸法であるので、電極を折曲ても活物質層の伸縮が起
こらない。
【0086】請求項3記載の電池用電極装置において
は、記電極の電極折曲溝が、電極の折曲部に設けられた
一本の折曲溝であって、折曲部の外側となる電極の折曲
溝の集電体側の溝幅をt1、セパレータ側の溝幅をt
2、第1および第2の電極の厚さをd1、d2とすれ
ば、 t1≧2(d1+d2)、t1≧t2 の関係が成立しているので、電極を折曲ても活物質の伸
縮が起こらない。
【0087】請求項4記載の電池用電極装置において
は、第1および第2の電極のうち電極の折曲部の外側と
なる電極に、電極折曲溝がn本形成されている場合、こ
の電極折曲溝の前記集電体側の溝幅をそれぞれ、t1
1,t12,t13,・・・・・t1nとし、これに対
応する前記セパレータ側の溝幅をそれぞれt21,t2
2,t23,・・・・・ t2nとし、かつ、前記外側
となる電極の厚さをd1とすれば、 t21+t22+・・・・・ +t2n≧4×d1、か
つ、t21≧t11、t22≧t12、・・・・・ お
よび、t2n≧t1n の関係が成立しているので、柔軟性に乏しい電極を折曲
ても活物質層の剥離が起こらない。
【0088】請求項5記載の電池用電極装置において
は、折曲部の外側となる電極が複数の電極折曲溝を持
ち、この折曲部における電極の電極折曲溝が形成される
範囲の長さをL、かつ電極の厚さをそれぞれd1、d2
とすれば、円周率をπとして、 2(d1+d2)≦L≦π×(d1+d2) の関係が成立しているので、無駄な空間を形成せずに折
り曲げることができ、小型で大容量の電池を構成でき
る。
【0089】請求項6記載の電池用電極装置において
は、折曲部の外側となる電極が一本以上の前記電極折曲
溝が形成され、この電極折曲溝の溝幅が、この電極折曲
溝の形成された活物質層が圧縮により変形可能な割合に
応じて小さく形成されているので、活物質層に無理な応
力が掛からず、電極が切断することが防止できる。
【0090】請求項7記載の電池用電極装置において
は、電極折曲溝が、活物質層に設けられた電極折曲溝が
格子状溝であるので、縦横の電極折曲溝に沿って2方向
に折曲げることができる。
【0091】請求項8記載の電池用電極装置の製造方法
においては、集電体上に活物質層を設けて第1および第
2の電極を形成する工程と、第1および第2の電極を半
乾燥させる工程と、活物質層に電極折曲溝を形成する工
程と、電極を本乾燥させる工程と、これら第1および第
2の電極の活物質層間にセパレータを設ける工程とを備
えているので、活物質層への電極折曲溝の形成が容易に
行える。
【0092】請求項9記載の電池用電極装置の製造方法
においては、電極折曲溝を形成する工程が、ブレードを
用いることを含むので、電極折曲溝が活物質層に容易に
形成できる。
【0093】請求項10記載の電池用電極装置の製造方
法においては、電極折曲溝を形成する工程が型押しによ
り行われるので、電池用電極装置の製造方法が簡単にな
る。
【0094】請求項11記載の電池においては、互いに
密着した活物質層および集電体を有し、活物質層に電極
折曲溝が形成された第1の電極と、この第1の電極の活
物質層に接するセパレータと、互いに密着した活物質層
および集電体を有し、この活物質層に於いてセパレータ
に接し、活物質層に電極折曲溝が形成された第2の電極
とを備え、電極折曲溝に沿って折曲られて重ねられた電
池用電極装置を備えた電池であって、両電極に接してこ
れらを挟む集電板と、両電極内の電解液とを備えている
ので、折曲られ重ねられた電極に割れや剥離が発生せ
ず、大容量で信頼性の高い電池が得られる。
【0095】請求項12記載の電池においては、第1お
よび第2の電極の少なくとも一方の活物質層が、セパレ
ータと高分子電解質により接合されているので、電極反
応に貢献する有効面積が損なわれず、セパレータと電極
とのずれが生じない。
【0096】請求項13記載の電池の製造方法において
は、集電体上に活物質層を設けて第1および第2の電極
を形成する工程と、第1および第2の電極を半乾燥させ
る工程と、活物質層に電極折曲溝を形成する工程と、電
極を本乾燥させる工程と、電極をプレスする工程と、こ
れら第1および第2の電極の活物質層間にセパレータを
設けて電池用電極装置を形成する工程と、電池用電極装
置を電極折曲溝の位置で折り曲げて重ねる工程と、この
電池用電極装置に接して両側に集電板を配置する工程
と、電池用電極装置に電解液を注入する工程と、封止処
理する工程とを備えているので、折り曲げられた電極に
割れや剥離が発生せず、大容量で信頼性の高い電池が製
造できる。
【0097】請求項14記載の電池の製造方法において
は、電極折曲溝を形成する工程が、ブレードを用いるこ
とを含むので、電極折曲溝が活物質層に容易に形成でき
る。
【0098】請求項15記載の電池の製造方法において
は、電極折曲溝を形成する工程が、型押しにより行われ
るので、電池用電極装置の製造方法が簡単になる。
【0099】請求項16記載の電池においては、互いに
密着した活物質層および集電体を有する第1および第2
の電極と、両電極の活物質層に接するセパレータと、両
電極に接してこれらを挟む集電板と、両電極内の電解液
とを備え、第1および第2の電極の少なくとも一方の活
物質層が、セパレータと高分子電解質により接合されて
いるので、電極反応に貢献する有効面積が損なわれず、
セパレータと電極とのずれが生じない。
【0100】請求項17記載の電池においては、活物質
層のセパレータとの接触面積のうち、高分子電解質によ
る接合部分の面積に対する非接合部分の面積の比の値を
r、高分子電解質のイオン伝導度に対するこの高分子電
解質の厚さの比の値をTp、この電池において使用され
る電解液のイオン伝導度に対する屈曲率を考慮に入れた
セパレータの実効厚さの比の値をTqとした場合、 0.9<r×(Tp/Tq+1)<1.1 の関係が成立しているので、反応電流のばらつき即ち反
応のかたよりを90%と110%との間に抑えることが
できる。
【0101】請求項18記載の電池においては、高分子
電解質に含まれる電解質塩のアニオンあるいはカチオン
が、活物質層を構成する電解質塩のアニオンあるいはカ
チオンと同一であるので、電極の反応性が損なわれず、
電極とセパレータとのずれが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例に係るリチウム二次電池の
電池用電極装置の概略側面図である。
【図2】 図1の電池用電極装置の折曲部の概略側面図
である。
【図3】 電池用電極装置の折曲部の外側に配置される
電極に電極折曲溝が1本しか形成されていない実施例の
説明図である。
【図4】 電池用電極装置の折曲部の外側に配置される
電極に電極折曲溝が複数本形成されている実施例の説明
図である。
【図5】 図4の説明図に対する別の実施例を示す概略
図である。
【図6】 電池用電極装置の折曲部の外側に配置される
電極に電極折曲溝を形成する場合の形成範囲を示す概略
図である。
【図7】 活物質層の圧縮率を考慮に入れて電極折曲溝
を形成したリチウム二次電池の電池用電極装置の概略側
面図である。
【図8】 この発明の別の実施例に係るリチウム二次電
池の電池用電極装置の分解斜視図である。
【図9】 図8の電池用電極装置を2つ折りにした場合
の斜視図である。
【図10】 図8のリチウム二次電池の全体的概要を示
す図である。
【図11】 この発明のものを含む種々のリチウム二次
電池の放電特性を示すグラフである。
【図12】 従来のリチウム二次電池の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 正極集電体(集電体)、11 正極活物質層(活
物質層)、12 正極側電極(第1の電極)、13 負
極集電体(集電体)、14 負極活物質層(活物質
層)、15 負極側電極(第2の電極) 16 セパレータ、17 電池用電極(電極対)、17
a 折曲部、20 電極折曲溝、21 電極折曲溝、2
3 格子状溝、24 格子状溝、d1 正極活物質層の
厚さ(電極の厚さ)、d2 負極活物質層の厚さ(電極
の厚さ)。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに密着した活物質層および集電体を
    有する第1の電極と、この第1の電極の活物質層に接す
    るセパレータと、互いに密着した活物質層および集電体
    を有し、この活物質層に於いて前記セパレータに接する
    第2の電極とを備え、前記第1および第2の電極の前記
    活物質層が電極折曲溝を備えたことを特徴とする電池用
    電極装置。
  2. 【請求項2】 前記電極の前記電極折曲溝が、電極の折
    曲部に設けられた一対の折曲溝であって、前記折曲溝の
    中心間の距離Wが前記第1および第2の電極の厚さd
    1、d2の合計の2倍以上の寸法である請求項1記載の
    電池用電極装置。
  3. 【請求項3】 前記電極の前記電極折曲溝が、電極の折
    曲部に設けられた一本の折曲溝であって、前記折曲部の
    外側となる電極の折曲溝の前記集電体側の溝幅をt1、
    セパレータ側の溝幅をt2、前記第1および第2の電極
    の厚さをd1、d2とすれば、 t1≧2(d1+d2)、t1≧t2 の関係が成立している請求項1記載の電池用電極装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の電極のうち前記電
    極の折曲部の外側となる電極に前記電極折曲溝がn本形
    成され、この電極折曲溝の前記集電体側の溝幅をそれぞ
    れt11,t12,t13,・・・・・ t1nとし、
    これに対応する前記セパレータ側の溝幅をそれぞれt2
    1,t22,t23,・・・・・ t2nとし、かつ前
    記外側となる電極の厚さをd1とすれば、 t21+t22+・・・・・ +t2n≧4×d1、か
    つ、 t21≧t11、t22≧t12、・・・・・ およ
    び、t2n≧t1n の関係が成立している請求項1記載の電池用電極装置。
  5. 【請求項5】 前記折曲部の外側となる電極が複数の前
    記電極折曲溝を持ち、この折曲部における前記電極の前
    記電極折曲溝が形成される範囲の長さをL、かつ、前記
    電極の厚さをそれぞれd1、d2とすれば、円周率をπ
    として、 2(d1+d2)≦L≦π×(d1+d2) の関係が成立している請求項1記載の電池用電極装置。
  6. 【請求項6】 前記折曲部の外側となる電極が一本以上
    の前記電極折曲溝が形成され、この電極折曲溝の溝幅
    が、この電極折曲溝の形成された活物質層が圧縮により
    変形可能な割合に応じて小さく形成されてなる請求項1
    記載の電池用電極装置。
  7. 【請求項7】 前記電極折曲溝が、前記活物質層に設け
    られた格子状溝である請求項1あるいは6記載の電池用
    電極装置。
  8. 【請求項8】 集電体上に活物質層を設けて第1および
    第2の電極を形成する工程と、前記第1および第2の電
    極を半乾燥させる工程と、前記活物質層に電極折曲溝を
    形成する工程と、前記電極を本乾燥させる工程と、これ
    ら第1および第2の電極の前記活物質層間にセパレータ
    を設ける工程とを備えた電池用電極装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記電極折曲溝を形成する工程が、ブレ
    ードを用いることを含む請求項8記載の電池用電極装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記電極折曲溝を形成する工程が、型
    押しにより行われる請求項8記載の電池用電極装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 互いに密着した活物質層および集電体
    を有し、前記活物質層に電極折曲溝が形成された第1の
    電極と、この第1の電極の活物質層に接するセパレータ
    と、互いに密着した活物質層および集電体を有し、この
    活物質層に於いて前記セパレータに接し、前記活物質層
    に電極折曲溝が形成された第2の電極とを備え、前記電
    極折曲溝に沿って折曲られて重ねられた電池用電極装置
    を備えた電池であって、前記両電極に接してこれらを挟
    む集電板と、前記両電極内の電解液とを備えた電池。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2の電極の少なくと
    も一方の前記活物質層が、前記セパレータと高分子電解
    質により接合されている請求項11記載の電池。
  13. 【請求項13】 集電体上に活物質層を設けて第1およ
    び第2の電極を形成する工程と、前記第1および第2の
    電極を半乾燥させる工程と、前記活物質層に電極折曲溝
    を形成する工程と、前記電極を本乾燥させる工程と、前
    記電極をプレスする工程と、これら第1および第2の電
    極の前記活物質層間にセパレータを設けて電池用電極装
    置を形成する工程と、前記電池用電極装置を前記電極折
    曲溝の位置で折り曲げて重ねる工程と、この電池用電極
    装置に接して両側に集電板を配置する工程と、前記電池
    用電極装置に電解液を注入する工程と、封止処理する工
    程とを備えたことを特徴とする電池の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記電極折曲溝を形成する工程が、ブ
    レードを用いることを含む請求項13記載の電池の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記電極折曲溝を形成する工程が、型
    押しにより行われる請求項13記載の電池の製造方法。
  16. 【請求項16】 互いに密着した活物質層および集電体
    を有する第1および第2の電極と、前記両電極の前記活
    物質層に接するセパレータと、前記両電極に接してこれ
    らを挟む集電板と、前記両電極内の電解液とを備え、前
    記第1および第2の電極の少なくとも一方の前記活物質
    層が、前記セパレータと高分子電解質により接合された
    ことを特徴とする電池。
  17. 【請求項17】 前記活物質層の前記セパレータとの接
    触面積のうち、前記高分子電解質による接合部分の面積
    に対する非接合部分の面積の比の値をr、前記高分子電
    解質のイオン伝導度に対するこの高分子電解質の厚さの
    比の値をTp、この電池において使用される電解液のイ
    オン伝導度に対する屈曲率を考慮に入れた前記セパレー
    タの実効厚さの比の値をTqとした場合、 0.9<r×(Tp/Tq+1)<1.1 の関係が成立している請求項16記載の電池。
  18. 【請求項18】 前記高分子電解質に含まれる電解質塩
    のアニオンあるいはカチオンが、活物質層を構成する電
    解質塩のアニオンあるいはカチオンと同一である請求項
    16記載の電池。
JP14033494A 1994-06-22 1994-06-22 電池用電極装置 Expired - Fee Related JP3468847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14033494A JP3468847B2 (ja) 1994-06-22 1994-06-22 電池用電極装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14033494A JP3468847B2 (ja) 1994-06-22 1994-06-22 電池用電極装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001028477A Division JP3484422B2 (ja) 2001-02-05 2001-02-05 電池および電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH087882A true JPH087882A (ja) 1996-01-12
JP3468847B2 JP3468847B2 (ja) 2003-11-17

Family

ID=15266415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14033494A Expired - Fee Related JP3468847B2 (ja) 1994-06-22 1994-06-22 電池用電極装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3468847B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10275633A (ja) * 1997-01-28 1998-10-13 Mitsubishi Electric Corp リチウムイオン二次電池
JPH11176421A (ja) * 1997-12-11 1999-07-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解液二次電池
JP2009170428A (ja) * 2009-03-23 2009-07-30 Ube Ind Ltd 非水二次電池
US7622218B2 (en) 2005-04-13 2009-11-24 Panasonic Corporation Electrode for non-aqueous electrolyte secondary battery and production method thereof
JP2012104618A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Nippon Chemicon Corp コンデンサ及びその製造方法
JP2013058427A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Dainippon Screen Mfg Co Ltd リチウムイオン二次電池
US8927127B2 (en) 2011-12-06 2015-01-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Square lithium secondary battery
US9053858B2 (en) 2010-08-18 2015-06-09 Nippon Chemi-Con Corporation Capacitor, and manufacturing method and manufacturing program thereof
US9142837B2 (en) 2011-09-09 2015-09-22 SCREEN Holdings Co., Ltd. Lithium ion secondary battery and preparation process of same
US10777802B2 (en) 2011-06-28 2020-09-15 Nippon Chemi-Con Corporation Electricity storage device and method for manufacturing electricity storage device
CN114203951A (zh) * 2020-09-17 2022-03-18 泰星能源解决方案有限公司 二次电池
CN116565128A (zh) * 2023-07-07 2023-08-08 宁德新能源科技有限公司 电化学装置和用电设备

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10275633A (ja) * 1997-01-28 1998-10-13 Mitsubishi Electric Corp リチウムイオン二次電池
JPH11176421A (ja) * 1997-12-11 1999-07-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解液二次電池
US7622218B2 (en) 2005-04-13 2009-11-24 Panasonic Corporation Electrode for non-aqueous electrolyte secondary battery and production method thereof
JP2009170428A (ja) * 2009-03-23 2009-07-30 Ube Ind Ltd 非水二次電池
US9053858B2 (en) 2010-08-18 2015-06-09 Nippon Chemi-Con Corporation Capacitor, and manufacturing method and manufacturing program thereof
JP2012104618A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Nippon Chemicon Corp コンデンサ及びその製造方法
US10777802B2 (en) 2011-06-28 2020-09-15 Nippon Chemi-Con Corporation Electricity storage device and method for manufacturing electricity storage device
US9142837B2 (en) 2011-09-09 2015-09-22 SCREEN Holdings Co., Ltd. Lithium ion secondary battery and preparation process of same
JP2013058427A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Dainippon Screen Mfg Co Ltd リチウムイオン二次電池
US8927127B2 (en) 2011-12-06 2015-01-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Square lithium secondary battery
US9281543B2 (en) 2011-12-06 2016-03-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Square lithium secondary battery
US9595732B2 (en) 2011-12-06 2017-03-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Square lithium secondary battery
CN114203951A (zh) * 2020-09-17 2022-03-18 泰星能源解决方案有限公司 二次电池
JP2022050086A (ja) * 2020-09-17 2022-03-30 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 二次電池
US11728519B2 (en) 2020-09-17 2023-08-15 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Secondary battery
CN114203951B (zh) * 2020-09-17 2023-11-03 泰星能源解决方案有限公司 二次电池
CN116565128A (zh) * 2023-07-07 2023-08-08 宁德新能源科技有限公司 电化学装置和用电设备
CN116565128B (zh) * 2023-07-07 2023-11-03 宁德新能源科技有限公司 电化学装置和用电设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3468847B2 (ja) 2003-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100907623B1 (ko) 신규한 적층 구조의 이차전지용 전극조립체
WO2020135520A1 (zh) 锂电池的电芯、锂电池及锂电池的制造方法
JP2002252036A (ja) リチウムイオンポリマー二次電池
WO2012042612A1 (ja) 二次電池およびその製造方法
JP7046185B2 (ja) 固体電池用正極、固体電池用正極の製造方法、および固体電池
JP3468847B2 (ja) 電池用電極装置
JP2002164076A (ja) コイン形電池の製造方法
KR101663351B1 (ko) 전기화학소자용 셀 및 이의 제조 방법
WO2014188501A1 (ja) 非水電解液二次電池
JP2016181345A (ja) 二次電池の製造方法
JP4737817B2 (ja) 折り畳み型リチウム電池の製造方法
CN111864257A (zh) 全固态电池及全固态电池的制造方法
JP4929592B2 (ja) エネルギーデバイスの製造法
JP2000348754A (ja) 電極捲回型電池
JP3503935B2 (ja) 巻回型電池
JP6608596B2 (ja) 角形二次電池及びその製造方法
EP4044330A1 (en) Secondary battery
US20200203776A1 (en) Wound battery and manufacturing method of wound battery
JP6045286B2 (ja) 円筒形蓄電素子
JP3707945B2 (ja) 筒型電池
CN111864274A (zh) 全固态电池以及全固态电池的制造方法
JP2002175832A (ja) 巻回型電極電池およびその製造方法
JP2000243372A (ja) 二次電池
JP2003100350A (ja) 電池及びその製造方法
JP3484422B2 (ja) 電池および電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees