JPH087855B2 - 記録再生素子の位置検出方式 - Google Patents

記録再生素子の位置検出方式

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JPH087855B2
JPH087855B2 JP2253034A JP25303490A JPH087855B2 JP H087855 B2 JPH087855 B2 JP H087855B2 JP 2253034 A JP2253034 A JP 2253034A JP 25303490 A JP25303490 A JP 25303490A JP H087855 B2 JPH087855 B2 JP H087855B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は記録再生素子の位置検出方式に関する。
【従来の技術】
磁気テープに回転磁気ヘッドを用いて情報信号の記録
再生を行なうようにした磁気記録再生装置の代表例とし
てはビデオ・テープ・レコーダ(VTR)を挙げることが
できる。そして現在のVTRは開発されてから現在までの
間の飛躍的な進歩によって画質や機能が大幅に向上した
ものになっていることは周知のとおりであり、さらにデ
ジタル信号を記録の対象にするデジタルVTRについての
開発が進められている現状にある。 一方、磁気テープに回転磁気ヘッドを用いて情報信号
の記録再生を行なうようにしたVTRはテレビジョン放送
番組内容の録画や、テレビジョンカメラで撮像した映像
信号の録画などのように、連続的な画像の記録のために
用いられるのが一般的であったが、VTRにおける磁気テ
ープが大きな記憶容量を有していることに着目して、VT
Rを例えばデジタル情報処理装置における記憶装置、そ
の他の構成部材の一つとして使用する等の試みもなされ
るようになった。 ところでVTRをデジタル情報処理装置における構成部
材として、例えば「コンピュータの外部補助記憶装置」
や、「コンピュータグラフィックスの画像を計算終了時
に順次に記録し、それを連続的に再生することにより動
画とする装置」などに使用する場合には、磁気テープに
対する情報信号の記録が、1本の記録跡(1トラック)
〜数トラックを単位とするような記録態様でなされるこ
とがあるために、VTRがデジタル情報処理装置の構成部
材として使用されるためには、前記のように例えば1ト
ラック〜数トラックを単位として行なわれる情報の記録
動作も高安定度、かつ高信頼性で実現されるようにする
ことが必要とされる。 磁気テープに回転磁気ヘッドを用いて情報信号の記録
再生が行なわれるVTRにおいて、磁気テープにおける特
定なトラックに対して記録を行なったり、あるいは磁気
テープにおける特定なトラックの記録内容の書換えを行
なったりするような場合には、プリロールにより記録
開始予定位置より前に磁気テープを巻戻しておき、記録
時に前記の巻戻された位置から磁気テープを早送りして
記録開始予定位置を所定のテープ送り速度で通過させ、
その記録開始予定位置から所定のトラック数の記録が行
なわれるようにする。コントロールパルスとキャプス
タンモータの回転位置制御によって、記録が行なわれる
べき位置に磁気テープを停止させ、停止状態の磁気テー
プに回転磁気ヘッドによって記録を行なう。というよう
な2つの方法が従来から行なわれて来ている。 前記したの方法は、VTRの編集機能におけるアセッ
ンブリ記録・インサート記録のモードで実施されている
方法であるが、このの方法では磁気テープに記録が行
なわれる度毎に、磁気テープの巻戻しと順方向への送り
とを繰返すことが必要であるために、テープ走行系のメ
カニズムと磁気テープとに負担が掛かるから頻繁に記録
動作が行なわれるような場合には適していないし、ま
た、記録が行なわれるトラックの位置は、走行する磁気
テープと回転磁気ヘッドとの相対運動によって定まるの
で高い精度でトラックの位置を設定すること困難であ
り、さらにプリロール等に時間が掛かるために記録時間
間隔を短縮できない等の諸点が問題になる。 また、前記したの方法は前記したの方法で必要と
されていたような巻戻し動作が不要な他に、記録動作が
磁気テープの停止している状態で行なわれるために、テ
ープ走行系のメカニズムと磁気テープとに大きな負担を
掛けることもなく、さらに、高い精度でトラックの位置
を設定することも容易であるという利点が得られるが、
記録動作が停止している状態の磁気テープに対して回転
磁気ヘッドによって行なわれるために、磁気テープに記
録形成されるトラックパターンが、予め定められた走行
速度で走行する磁気テープに回転磁気ヘッドの回転軌跡
と対応して記録形成されるトラックパターンとは異なっ
たものになるから、このの方法によって情報信号が記
録された磁気テープを、予め定められた走行速度で走行
させた状態で再生した場合には回転磁気ヘッドによって
トラックを正確に追跡できないし、またこのの方法に
よって記録させたトラックと、予め定められた走行速度
で走行させた状態で磁気テープに記録形成させたトラッ
クとを同一の磁気テープに混在するような状態で記録し
て使用することは困難である。 ,として既述した従来技術における問題点を解決
するために、従来、例えば予め定められた走行速度で走
行する磁気テープに回転磁気ヘッドの回転軌跡と対応し
て記録形成される情報信号の記録跡と同様な情報信号の
記録跡が、前記したテープ走行方向において間欠的に所
定の距離ずつ移動した後に停止した状態の磁気テープに
対する回転磁気ヘッドの回転軌跡によって記録形成され
るように、前記した磁気テープにおけるテープ基準線を
基準とする回転磁気ヘッドの絶対位置と対応して発生さ
せた回転磁気ヘッドの位置信号に基づいて間欠記録動作
時における回転磁気ヘッドの回転軌跡を制御するアクチ
ュエータを備えさせたVTRが提案されている。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のように磁気テープにおけるテープ基
準縁を基準とする回転磁気ヘッドの絶対位置と対応して
発生させた回転磁気ヘッドの位置信号に基づいて間欠記
録動作時における回転磁気ヘッドの回転軌跡を制御する
アクチュエータを備えて構成されているVTRにおいて
は、回転磁気ヘッドの正確な位置を安定に検出すること
が必要とされるが、従来、電歪物質を用いて構成した電
気−機械変換素子によるアクチュエータにおいて、例え
ば特開昭52−117105号公報に記載の装置のように、回転
ヘッドの動きの検出のために、電歪物質を用いて構成し
た電気−機械変換素子に接着させたストレィンゲージに
よってアクチュエータの変位を検出するようにしたもの
が知られている。 しかし、前記の既提案では検出されたアクチュエータ
の変位を微分してアクチュエータの速度信号を発生し、
その速度信号を駆動回路にフィードバックさせることに
よりアクチュエータの自由振動を抑圧することはできて
も、回転磁気ヘッドの位置を検出することはできなかっ
た。 すなわち、前記の公報に記載の装置のように電気−機
械変換素子を構成している電歪物質の反り量の検出を行
なうようにしたものでは、電歪物質の反り量がヒステリ
シス特性を示すこと、及び電歪物質の反りの状態が温度
の変化によって変化する、等のために、電歪物質の反り
量によっては回転磁気ヘッドの位置を知ることができな
いからである。
【課題を解決するための手段】
本発明は記録再生素子の位置の変化と対応してそれぞ
れの位置検出素子に生じる出力が互に相補的に変化する
ように、前記した記録再生素子を中心として略々対称に
設けられた同一入出力特性を有する2個の位置検出素子
と、前記した2個の位置検出素子からの出力信号の差信
号を得る手段とを備えてなる記録再生素子の位置検出方
式を提供する。
【作用】
記録再生素子を中心として略々対称に設けられてお
り、同一入出力特性を有する2個の位置検出素子から
は、記録再生素子の変位と対応して互に逆の変化態様を
示す出力信号が出力され、前記の2つの出力信号の差分
の信号が位置検出信号とされる。前記の位置検出信号は
正確な変位信号であるために、記録再生素子の位置決め
精度を向上でき、記録再生素子の定常位置におけるドリ
フトが完全に打消すことができ、また信号成分の加算と
ランダムノイズ成分の減算平均とによりS/Nの良好な位
置検出信号を得ることができる他、外乱光等の外部から
混入するノイズが引算により打消され、さらに簡単に補
償回路を付加することにより広範囲の温度変化による信
号の変化の補償も容易にでき、さらにまた録再生素子を
中心として位置検出素子を対称に配置したことにより、
ねじれ振動による変位分が良好に打消されるために、広
帯域制御により電気−機械変換素子が複雑な振動モード
で振動して、記録再生素子の駆動装置にねじれ振動が生
じても、記録再生素子の正確な位置が容易に検出でき
る。
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の記録再生素子の位
置検出方式の具体的な内容について詳細に説明する。第
1図は本発明の記録再生素子の位置検出方式を適用した
記録再生素子の駆動装置の斜視図、第2図は第1図に示
してある記録再生素子の駆動装置の平面図と側面図と正
面図、第3図は位置検出回路の一例の回路図、第4図は
本発明の記録再生素子の位置検出方式における記録再生
素子の位置検出部の変形態様の側面図、第5図は本発明
の記録再生素子の位置検出方式における記録再生素子の
位置検出部の変形態様の斜視図である。 第1図及び第2図において1はベース部、1a,1bは部
材取付用突起部、2は電気−機械変換素子として使用さ
れる電歪物質のバイモルフであって、前記のバイモルフ
2はそれの基部2aが、ベース部1の部材取付用突起部1a
の上面に載置された後に、それの上部に抑え板3をのせ
て、前記の抑え板3とバイモルフ2とをねじ4,5によっ
て前記したベース部1の部材取付用突起部1aに固着され
る。 前記したバイモルフ2の先端部2bには位置検出部の作
動板6が固着されている。前記した位置検出部の作動板
6の両端には突起部6a,6bが構成されている。位置検出
部の作動板6の突起部6a,6bは、第2図の(d)に示す
一部の拡大平断面図で明らかなように、位置検出部の作
動板6の突起部6aは、位置検出素子として用いられてい
るフォトインタラプタ8における発光部29Aと受光部30A
との間の光路中に突出している状態になされており、ま
た、前記の位置検出部の作動板6の突起部6bは、位置検
出素子として用いられているフォトインタラプタ9にお
ける発光部31Aと受光部32Aとの間の光路中に突出してい
る状態になされている。 位置検出素子として用いられている前記した2つのフ
ォトインタラプタ8,9は、それぞれの発光部29A,31Aに設
けられている発光素子(例えば発光ダイオード)29,31
と、前記した発光部29A,31Aに設けられている発光素子2
9,31から放射された光を受光するために、受光部30A,32
Aに設けられている受光素子(例えばフォトトランジス
タ)30,32などによって構成されているが、前記した2
個のフォトインタラプタ8,9としては、同一の入出力特
性を示すものが使用されている。 そして、前記した2つのフォトインタラプタ8,9にお
いて、それぞれの発光部29A,31Aに設けられている発光
素子(例えば発光ダイオード)29,31から放射された光
の内で、受光部30A,32Aにおける受光素子(例えばフォ
トトランジステタ)30,32で受光される受光量は、前記
した発光部29A,31Aと受光部30A,32Aとの間の光路中で、
前記したバイモルフ板2によって記録再生素子(例えば
磁気ヘッド)7と一体的に図中の矢印Y方向に変位する
ようになされている位置検出部の作動板6の突起部6a,6
bの変位の態様に従って変化する。 第2図の(e)は前記した第2図の(d)におけるX
−X線位置における側断面図であって、前記した2つの
フォトインタラプタ8,9における受光部30A,32Aの受光素
子30,32の配置の態様は、前記したバイモルフ板2の変
形によって記録再生素子(例えば磁気ヘッド)7と一体
的に図中の矢印Y方向に変位するようになされている位
置検出部の作動板6の突起部6a,6bによる遮光作用によ
り、受光素子30,32に対する入射光量が相補的に変化す
る状態となされており、したがって、前記した2つのフ
ォトインタラプタ8,9における受光部30A,32Aの受光素子
30,32からの出力信号は、記録再生素子(例えば磁気ヘ
ッド)7と一体的に図中の矢印Y方向に変位する位置検
出部の作動板6の突起部6a,6bの変位に応じて相補的に
変化する状態のものになっている。第2図の(e)に示
されている受光素子30,32における四角形は光電変換部
の受光面を示している。 第3図は位置検出回路の一例の回路図であって、前記
した2個のフォトインタラプタ8,9における一方のフォ
トインタラプタ8における発光素子29から放射された光
を受光する受光素子30からの出力電流によって抵抗34に
発生した電圧は、抵抗38を介して第1の演算増幅器44に
おける反転入力端子に供給され、また、前記した2個の
フォトインタラプタ8,9における他方のフォトインタラ
プタ9における発光素子31から放射された光を受光する
受光素子32からの出力電流によって抵抗36に発生した電
圧は、抵抗37を介して第2の演算増幅器45における非反
転入力端子に供給される。 前記した第1の演算増幅器44は、それの出力端と前記
した反転入力端子との間に設けられた抵抗40と、非反転
入力端子と接地間に接続された抵抗39と、前記した反転
入力端子とフォトインタラプタ8における受光素子30の
出力側との間に接続されている抵抗38と、前記した非反
転入力端子とフォトインタラプタ9における受光素子32
の出力側との間に接続されている抵抗37とは、すべて同
一の抵抗値Rとなされていることにより、それの出力側
に出力される電圧は非反転入力端子に入力される電圧
と、反転入力端子に入力される電圧との差の電圧となさ
れる。 それで、記録再生素子7が正規の位置にある状態にお
いて、前記した2個のフォトインタラプタ8,9における
それぞれの受光素子30,32に入射される光量が等しくな
るように、予め前記した位置検出部の作動板6の突起部
6a,6bの位置をバイモルフ2と検出部の作動板6とによ
って調節しておけば、記録再生素子7が正規の位置にあ
るときには、2個のフォトインタラプタ8,9における同
一の入出力特性を有する受光素子30,32からの出力は同
一となって、前記の第1の演算増幅器44からの出力は零
となる。 記録再生素子7が正規の位置にある状態における2個
のフォトインタラプタ8,9の受光素子30,32の受光面と位
置検出部の作動板6の突起部6a,6bとの相対的な配置態
様を例示している第2図の(e)において、一方のフォ
トインタラプタ8における受光素子30の受光面は、それ
の上方の半分の部分が位置検出部の作動板6の突起部6a
によって遮光されており、また、他方のフォトインタラ
プタ9における受光素子32の受光面は、それの下方の半
分の部分が位置検出部の作動板6の突起部6bによって遮
光されている状態になされているが、前記した位置検出
部の作動板6が図中の矢印Yの方向に変位したときには
前記した2個のフォトインタラプタ8,9の受光素子30,32
の受光面に対する入射光量が、位置検出部の作動板6の
突起部6a,6bによる遮光作用により相補的に変化する。 例えば、記録再生素子7が正規の位置からずれたのに
伴って、位置検出部の作動板6が仮に第2図の(e)の
図示の位置から上方にΔYだけ変位したとすると、位置
検出部の作動板6の突起部6a,6bも図中で上方にΔYだ
け変位し、それにより前記した位置検出部の作動板6の
突起部6aの上方へのΔYの変位と対応する分だけ受光素
子30の受光面の受光面積が増加し、また、位置検出部の
作動板6の突起部6bの上方へのΔYの変位と対応する分
だけ受光素子32の受光面の受光面積が減少する。 記録再生素子7が正規の位置からずれたのに伴って、
位置検出部の作動板6が仮に第2図の(e)の図示の位
置から下方にΔYだけ変位したとすると、位置検出部の
作動板6の突起部6a,6bも図中で下方にΔYだけ変位
し、それにより前記した位置検出部の作動板6の突起部
6aの下方へのΔYの変位と対応する分だけ受光素子30の
受光面の受光面積が減少し、また、位置検出部の作動板
6の突起部6bの下方へのΔYの変位と対応する分だけ受
光素子32の受光面の受光面積が増加する。 前記のように記録再生素子7が正規の位置にある状態
において、2個のフォトインタラプタ8,9におけるそれ
ぞれの受光素子30,32に入射される光量が等しくなるよ
うに、発光部と受光部との光路中において遮光作用を行
なう位置検出部の作動板6の突起部6a,6bの位置を設定
しておき、記録再生素子7の位置の正規の位置からのず
れの方向と大きさとに対応して変位する前記した位置検
出部の作動板6の突起部6a,6bの位置の変化によって、
前記した2個のフォトインタラプタ8,9におけるそれぞ
れの受光素子30,32からの出力信号が相補的に変化する
ようにされているから、記録再生素子7が正規の位置に
あるときの2個のフォトインタラプタ8,9における受光
素子30,32からの出力信号は、発光ダイオードの輝度や
フォトトランジスタの暗電流が温度の変化によって変動
しても、常に等しい値の出力信号が生じるような態様で
変動しており、したがって前記の第1の演算増幅器44か
らの出力信号は零となり、また、前記した記録再生素子
7の位置の正規の位置からのずれの方向と大きさとに対
応して変位する前記した位置検出部の作動板6の突起部
6a,6bの位置の変化によって、前記した2個のフォトイ
ンタラプタ8,9におけるそれぞれの受光素子30,32から出
力された相補的に変化する出力信号が与えられた前記の
第1の演算増幅器44からの出力信号は、それに入力され
た2つの入力信号の差信号であるから、前記した記録再
生素子7の位置の正規の位置からのずれの大きさと対応
して1個のフォトトランジスタの出力信号に生じる信号
の変化分の2倍の信号変化分を有しているものになって
いるとともに、2個のフォトインタラプタ8,9の受光素
子30,32における暗電流分と対応する出力信号分が相殺
されて出力信号中には現われない。 すなわち、発光素子として発光ダイオードが用いら
れ、また受光素子としてフォトトランジスタが用いられ
ているフォトインタラプラにおいて、発光ダイオードは
温度上昇によって発光輝度が低下し、またフォトトラン
ジスタは温度上昇によって暗電流が増加すること等は周
知のとおりであって、今、温度の上昇によりフォトトラ
ンジスタの暗電流が増加した場合について考えると、前
記の状態におけるフォトトランジスタの出力電流は入射
光量が変化していないのにも拘らずにフォトトランジス
タへの入射光量と対応する本来の出力電流に暗電流の増
加分が重量されている状態、すなわち本来の位置信号に
ノイズが重畳してS/Nが劣化している状態の信号になる
のであるが、本発明の記録再生素子の位置検出方式が適
用されている記録再生素子の位置検出装置では、記録再
生素子の位置検出装置が使用されている付近の環境温度
が多少変化しても、その温度変化と対応して受光素子に
生じる暗電流の変化は、既述のように前記した第1の演
算増幅器44の動作によって打消されてそれの出力信号中
には現われないから、前記した第1の演算増幅器44から
の出力信号を、そのまま良好なS/Nを有する位置検出信
号として使用することもできる。また、前記の回路配置
では暗電流分の打消し作用だけではなく、ランダム性の
ノイズについても減算平均されて減少でき、前記した信
号成分についての加算とにより単純に6dB以上のS/N改善
ができる。 しかし、記録再生素子の位置検出装置が使用されてい
る付近の環境温度が広範囲に変化した場合には、温度に
よる発光ダイオードの輝度変化やフォトダイオードに生
じる光電流の温度変化が問題になるが、この場合でも前
記した第1の演算増幅器44からの出力信号を所定の温度
補償特性を有する温度補償回路によって補償してから出
力するようにすればよいのであり、第3図示の回路配置
において第1の演算増幅器44の出力側と出力端子47との
間に設けられている回路が前記した温度補償回路であ
る。 第3図中に例示されている温度補償回路では、第1の
演算増幅器44の出力信号が抵抗41を介して非反転入力端
子に供給されている第2の演算増幅器45における出力側
に出力端子47を接続し、また、第2の演算増幅器45にお
ける出力側と反転入力端子との間に抵抗43を接続し、さ
らに前記した第2の演算増幅器45の反転入力端子と接地
との間に、抵抗42とフォトインタラプタ8,9の近傍に設
置することによってフォトインタラプタ8,9と同じ温度
環境におかれているサーミスタ46との直列接続回路とを
設けた構成によって、記録再生素子の位置検出装置が使
用されている付近の環境温度が広範囲に変化した場合に
生じる発光ダイオードの輝度変化やフォトダイオードの
光電流の温度変化の問題を、温度の変化と対応して回路
の利得が所定の変化態様で変化するようにして解決でき
るようにしている。 第4図及び第5図は位置検出部の他の構成例を説明す
るための図であって、第4図は反射型のフォトインタラ
プタ13,14を用いて記録再生素子7の位置検出が行なわ
れるようにされた場合の構成例であり、図において12は
記録再生素子7の支持板である。 反射型のフォトインタラプタ13,14において、13a,14a
は発光部、13b,14bは受光部であって、各フォトインタ
ラプタ13,14において、それぞれの発光部13a,14aから放
射された光は記録再生素子7の支持板12によって反射さ
れた光は、対応する受光部13b,14bに入射される。 第4図に示す位置検出部の構成例は、記録再生素子7
の支持板12の一方端部の表側と所定の間隔を隔てて一方
の反射型のフォトインタラプタ13を設置し、また、記録
再生素子7の支持板12の他方端部の裏側と所定の間隔を
隔てて一方の反射型のフォトインタラプタ14を設置した
構成のものであり、記録再生素子7が図中の矢印Y方向
に変位したときに、前記した2個のフォトインタラプタ
13,14からは相補的に変化する出力信号が出力される。 次に、第5図は21によって示す記録再生素子に2個の
受光素子22,23を取付けて、前記した2個の受光素子22,
23における受光面と対向して設けた発光素子20との間
に、固定的に遮光体24,25を個別に配置した構成態様の
もので、記録再生素子21が図中の矢印Y方向に変位した
ときに、前記した2個の受光素子22,23からは相補的に
変化する出力信号が出力される。 本発明の記録再生素子の位置検出方式では、前記のよ
うに2個の位置検出素子から出力される相補的に変化す
る出力信号の差信号を得るようにしているために、例え
ばバイモルフ板2等のねじれ振動による変位分も良好に
打消されるのであり、広帯域制御により電気−機械変換
素子が複雑な振動モードで振動して、記録再生素子の振
動装置にねじれ振動が生じたとしても記録再生素子の正
確な位置を容易に検出することができる。 この点について、バイモルフ板を電気−機械変換素子
に用いた構成態様にされている第2図に例示されている
記録再生素子の駆動装置を例に挙げて具体的に説明する
と次のとおりである。 第2図に示す記録再生素子の駆動装置において、電気
−機械変換素子として使用されるバイモルフ板2がねじ
れ振動を起こしたときに、バイモルフ板2の先端部2bに
取付けてある位置検出部の作動板6の両端の突起部6a,6
bは、それの一方のもの6a(または6b)がベース部1の
方に近付くように変位したときに、それの他方のもの6b
(または6a)がベース部1から遠ざかるような変位態様
で変位する。 ところで、位置検出用のフォトインタラプタが1個だ
けの場合には、バイモルフ板2のねじれ振動によって、
バイモルフ板2の先端部2bに取付けてある位置検出部の
作動板6が、前記のような変位態様で変位した場合に
は、フォトインタラプタの出力信号中に生じるねじれ振
動による変位分の信号の存在によって位置検出の精度が
低下してしまうことになる。 しかし、本発明の記録再生素子の位置検出方式では、
バイモルフ板2のねじれ振動に際して、バイモルフ板2
の先端部2bに取付けてある位置検出部の作動板6の両端
の突起部6a,6bが互に逆向きに変位したときに、前記の
突起部6a,6bの変位とそれぞれ対応する信号を発生する
2個のフォトインタラプタ8,9からは、ねじれと対応す
る信号成分が同相の信号として出力されることになるの
で、2個のフォトインタラプタ8,9からの出力信号の差
信号を得るようにしている本発明の記録再生素子の位置
検出方式では、ねじれと対応する信号成分が打消される
ので、出力信号中には現われず、したがって、記録再生
素子の正確な位置を検出することができるのである。
【発明の効果】
以上、詳細に説明したところから明らかなように本発
明の記録再生素子の位置検出方式は、記録再生素子の位
置の変化と対応してそれぞれの位置検出素子に生じる出
力が互に相補的に変化するように、前記した記録再生素
子を中心として略々対称に設けられた同一入出力特性を
有する2個の位置検出素子が、それらからの出力信号が
記録再生素子の変位と対応して互に逆の変化態様を示す
出力信号を出力し、それらの信号の差分の信号が位置検
出信号として用いられるようにしたことにより、簡単な
構成にも拘らず安定に正確な変位信号が得られ、また記
録再生素子の位置決め精度が向上でき、さらに記録再生
素子の定常位置ではドリフトを完全に打消すことができ
るとともに、信号成分の加算とランダムノイズ成分の減
算平均とによりS/Nの良好な位置検出信号を得ることが
できる他、外乱光等の外部から混入するノイズが引算に
より打消すことができ、さらにまた、簡単な補償回路を
付加することにより広範囲の温度変化による信号の変化
の補償も容易にできる他、記録再生素子を中心として位
置検出素子を略々対称に配置したことにより、ねじれ振
動による変位分が良好に打消されるために、広帯域制御
により電気−機械変換素子が複雑な振動モードで振動し
て、記録再生素子の駆動装置にねじれ振動が生じても、
記録再生素子の正確な位置が容易に検出できるという利
点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録再生素子の位置検出方式を適用し
た記録再生素子の駆動装置の斜視図、第2図は第1図に
示してある記録再生素子の駆動装置の平面図と側面図と
正面図、第3図は位置検出回路の一例の回路図、第4図
は本発明の記録再生素子の位置検出方式における記録再
生素子の位置検出部の変形態様の側面図、第5図は本発
明の記録再生素子の位置検出方式における記録再生素子
の位置検出部の変形態様の斜視図である。 1はベース部、1a,1bは部材取付用突起部、2……電気
−機械変換素子、3……抑え板、4,5……ねじ、6……
位置検出部の作動板、6a,6b……位置検出部の作動板6
の突起部、7……記録再生素子、8,9……フォトインタ
ラプタ、12……記録再生素子7の支持板、13,14……反
射型のフォトインタラプタ、13a,14a……発光部、13b,1
4b……受光部、15,16……磁電変換素子、17,18……受光
面、19……記録再生素子の支持板、29,31……発光素
子、30,32……受光素子、29A,31A……フォトインタラプ
タの発光部、30A,32A……フォトインタラプタ9におけ
る受光部、44……第1の演算増幅器、45……第2の演算
増幅器、47……出力端子、46……サーミスタ、M……永
久磁石、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西間 亮 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−125532(JP,A) 特開 昭59−191126(JP,A) 実開 昭58−190839(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録再生素子の位置の変化と対応してそれ
    ぞれの位置検出素子に生じる出力が互に相補的に変化す
    るように、前記した記録再生素子を中心として略々対称
    に設けられた同一入出力特性を有する2個の位置検出素
    子と、前記した2個の位置検出素子からの出力信号の差
    信号を得る手段とを備えてなる記録再生素子の位置検出
    方式
JP2253034A 1990-09-21 1990-09-21 記録再生素子の位置検出方式 Expired - Fee Related JPH087855B2 (ja)

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JPS55125532A (en) * 1979-03-16 1980-09-27 Sony Corp Magnetic recorder/reproducer
JPS58190839U (ja) * 1982-06-15 1983-12-19 赤井電機株式会社 テ−プ走行装置
JPS59191126A (ja) * 1983-04-14 1984-10-30 Victor Co Of Japan Ltd ビデオヘツドの位置制御装置

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