JPH0878402A - 半導体装置の製造装置、半導体装置の製造方法、処理室の減圧方法、反応生成物の除去方法および反応生成物の堆積抑制方法 - Google Patents
半導体装置の製造装置、半導体装置の製造方法、処理室の減圧方法、反応生成物の除去方法および反応生成物の堆積抑制方法Info
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- JPH0878402A JPH0878402A JP16665895A JP16665895A JPH0878402A JP H0878402 A JPH0878402 A JP H0878402A JP 16665895 A JP16665895 A JP 16665895A JP 16665895 A JP16665895 A JP 16665895A JP H0878402 A JPH0878402 A JP H0878402A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ワークを加熱せずに、ワークから反応生成物を
除去できる半導体装置の製造装置、および半導体装置の
製造方法を提供する。 【構成】ロードロックチャンバ3の中に設置された半導
体ウェーハ(ワーク)111を支持する支持台122
と、この支持台122に取り付けられた超音波振動子1
31と、この超音波振動子131から超音波を発生させ
るための電気信号を発振する発振器142を含む超音波
発生装置141とを持ち、支持台122に置かれている
半導体ウェーハ111に、この支持台122を介して超
音波を与えることで、プラズマエッチング中にウェーハ
111に付着した反応生成物、例えば塩素を、ウェーハ
111から除去する。
除去できる半導体装置の製造装置、および半導体装置の
製造方法を提供する。 【構成】ロードロックチャンバ3の中に設置された半導
体ウェーハ(ワーク)111を支持する支持台122
と、この支持台122に取り付けられた超音波振動子1
31と、この超音波振動子131から超音波を発生させ
るための電気信号を発振する発振器142を含む超音波
発生装置141とを持ち、支持台122に置かれている
半導体ウェーハ111に、この支持台122を介して超
音波を与えることで、プラズマエッチング中にウェーハ
111に付着した反応生成物、例えば塩素を、ウェーハ
111から除去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の製造に
係わり、特にウェーハプロセス中に、化学反応によって
生成される、望ましくない反応生成物の除去、およびそ
の堆積の抑制、さらにはウェーハプロセスの高速化に関
する。
係わり、特にウェーハプロセス中に、化学反応によって
生成される、望ましくない反応生成物の除去、およびそ
の堆積の抑制、さらにはウェーハプロセスの高速化に関
する。
【0002】
【従来の技術】LSIなどの半導体装置は、半導体ウェ
ーハに、ホトレジストの塗布、ホトレジストの現像、エ
ッチング、イオン注入、ホトレジストの剥離、膜の堆積
など、様々な処理および加工を施すことで作られる。特
に、エッチングおよび堆積は、プロセスチャンバの中
に、様々な半導体プロセス用ガスを導入し、チャンバの
中で化学反応を起こさせて行う。このような化学反応を
利用する工程では、反応生成物、例えば塩素(Cl2 )
などが、ウェーハの上に残留することがしばしばであ
る。反応生成物は、一般に望ましいものではなく、工程
が終了次第、ウェーハの上から直ちに除去する。反応生
成物が半導体装置に与える影響は、ショートサーキッ
ト、コンタミネーション、およびコロージョンなどが、
代表的である。
ーハに、ホトレジストの塗布、ホトレジストの現像、エ
ッチング、イオン注入、ホトレジストの剥離、膜の堆積
など、様々な処理および加工を施すことで作られる。特
に、エッチングおよび堆積は、プロセスチャンバの中
に、様々な半導体プロセス用ガスを導入し、チャンバの
中で化学反応を起こさせて行う。このような化学反応を
利用する工程では、反応生成物、例えば塩素(Cl2 )
などが、ウェーハの上に残留することがしばしばであ
る。反応生成物は、一般に望ましいものではなく、工程
が終了次第、ウェーハの上から直ちに除去する。反応生
成物が半導体装置に与える影響は、ショートサーキッ
ト、コンタミネーション、およびコロージョンなどが、
代表的である。
【0003】現在、反応生成物を除去する方法として
は、ウェーハを加熱し、蒸発させる方法がある。さらに
ウェーハの加熱方式には、赤外線ランプによる加熱、お
よびヒータによる加熱がある。
は、ウェーハを加熱し、蒸発させる方法がある。さらに
ウェーハの加熱方式には、赤外線ランプによる加熱、お
よびヒータによる加熱がある。
【0004】図14は、赤外線ランプによる加熱方式を
利用した装置の構成図である。図14に示すように、図
示せぬ真空ポンプ装置に接続された真空予備室(ロード
ロックチャンバ)401がある。図示せぬプロセスチャ
ンバにて処理されたウェーハ111は、ゲートバルブ4
02を介して、ロードロックチャンバ401に搬入され
る。ウェーハ111がロードロックチャンバ401に搬
入されたとき、ロードロックチャンバ401の中の圧力
は、図示せぬ真空ポンプ装置によって真空引きされ、下
げられている。ウェーハ111は、減圧下で、赤外線ラ
ンプ403により加熱される。ウェーハ111の上に付
着している反応生成物112は、この加熱によって蒸発
する。反応生成物112が除去された後、ロードロック
チャンバ401は、図示せぬ換気装置によって大気開放
され、その中の圧力は、大気圧に戻される。この後、ウ
ェーハ111は、ゲートバルブ404を介して、ロード
ロックチャンバ401から搬出される。
利用した装置の構成図である。図14に示すように、図
示せぬ真空ポンプ装置に接続された真空予備室(ロード
ロックチャンバ)401がある。図示せぬプロセスチャ
ンバにて処理されたウェーハ111は、ゲートバルブ4
02を介して、ロードロックチャンバ401に搬入され
る。ウェーハ111がロードロックチャンバ401に搬
入されたとき、ロードロックチャンバ401の中の圧力
は、図示せぬ真空ポンプ装置によって真空引きされ、下
げられている。ウェーハ111は、減圧下で、赤外線ラ
ンプ403により加熱される。ウェーハ111の上に付
着している反応生成物112は、この加熱によって蒸発
する。反応生成物112が除去された後、ロードロック
チャンバ401は、図示せぬ換気装置によって大気開放
され、その中の圧力は、大気圧に戻される。この後、ウ
ェーハ111は、ゲートバルブ404を介して、ロード
ロックチャンバ401から搬出される。
【0005】図15は、ヒータによる加熱方式を利用し
た装置の構成図である。図15に示すように、図示せぬ
真空ポンプ装置に接続されたロードロックチャンバ50
1がある。図示せぬプロセスチャンバにて処理されたウ
ェーハ111は、ゲートバルブ502を介して、ロード
ロックチャンバ501に搬入される。ウェーハ111が
ロードロックチャンバ501に搬入されたとき、ロード
ロックチャンバ501の中の圧力は、下げられている。
ゲートバルブ502が閉じられた後、ロードロックチャ
ンバ501は、大気開放され、その中の圧力は、大気圧
に戻される。この後、ウェーハ111は、ゲートバルブ
503を介して、ポストトリートメントチャンバ(後処
理室)504に搬入される。ウェーハ111は、大気圧
下で、ヒータ505により加熱される。反応生成物11
2は、この加熱によってウェーハ111から蒸発する。
反応生成物112が除去された後、ウェーハ111は、
ゲートバルブ506を介して、ポストトリートメントチ
ャンバ504から搬出される。
た装置の構成図である。図15に示すように、図示せぬ
真空ポンプ装置に接続されたロードロックチャンバ50
1がある。図示せぬプロセスチャンバにて処理されたウ
ェーハ111は、ゲートバルブ502を介して、ロード
ロックチャンバ501に搬入される。ウェーハ111が
ロードロックチャンバ501に搬入されたとき、ロード
ロックチャンバ501の中の圧力は、下げられている。
ゲートバルブ502が閉じられた後、ロードロックチャ
ンバ501は、大気開放され、その中の圧力は、大気圧
に戻される。この後、ウェーハ111は、ゲートバルブ
503を介して、ポストトリートメントチャンバ(後処
理室)504に搬入される。ウェーハ111は、大気圧
下で、ヒータ505により加熱される。反応生成物11
2は、この加熱によってウェーハ111から蒸発する。
反応生成物112が除去された後、ウェーハ111は、
ゲートバルブ506を介して、ポストトリートメントチ
ャンバ504から搬出される。
【0006】ウェーハを加熱して反応生成物を除去する
方法では、その除去効果を高めるために、非常に高い温
度まで、ウェーハを加熱する必要がある。このような加
熱には、以下のような短所がある。
方法では、その除去効果を高めるために、非常に高い温
度まで、ウェーハを加熱する必要がある。このような加
熱には、以下のような短所がある。
【0007】例えばホトレジストをケミカルドライエッ
チング(CDE)によって現像した後に、ウェーハを加
熱すると、現像されたホトレジストが、熱によって劣化
する。劣化したホトレジストは、もはやマスキング材と
しての機能を果たさなくなる。
チング(CDE)によって現像した後に、ウェーハを加
熱すると、現像されたホトレジストが、熱によって劣化
する。劣化したホトレジストは、もはやマスキング材と
しての機能を果たさなくなる。
【0008】また、ホトレジストをマスクに用いて、C
DEによって膜、あるいはウェーハをエッチングした後
に、ウェーハを加熱すると、残存しているホトレジスト
が、熱によって変質する。この変質した部分は、次のホ
トレジストを剥離するための工程において、剥離しきれ
ず、ウェーハの上に残留することがある。
DEによって膜、あるいはウェーハをエッチングした後
に、ウェーハを加熱すると、残存しているホトレジスト
が、熱によって変質する。この変質した部分は、次のホ
トレジストを剥離するための工程において、剥離しきれ
ず、ウェーハの上に残留することがある。
【0009】また、赤外線ランプによる加熱は、図14
に示すように減圧下で行われ、一方、ヒータによる加熱
は、図15に示すように大気圧下で行われる。減圧下で
は、大気圧下よりも反応生成物が除去しやすい。反応生
成物が、蒸発しやすいためである。しかし、赤外線ラン
プによる加熱は、熱が、輻射によりウェーハに伝わるの
で、ウェーハが充分に高い温度になるまでに、非常に時
間がかかる。
に示すように減圧下で行われ、一方、ヒータによる加熱
は、図15に示すように大気圧下で行われる。減圧下で
は、大気圧下よりも反応生成物が除去しやすい。反応生
成物が、蒸発しやすいためである。しかし、赤外線ラン
プによる加熱は、熱が、輻射によりウェーハに伝わるの
で、ウェーハが充分に高い温度になるまでに、非常に時
間がかかる。
【0010】この点、ヒータによる加熱は、熱が、熱伝
導性が良好な金属を介して、ウェーハに伝わるので、ウ
ェーハが、比較的短い時間で、充分に高い温度になる。
しかし、大気圧下では、反応生成物を充分に蒸発させる
ために、ウェーハを、長い時間、高い温度のままにして
おかなければならず、時間がかかってしまう。
導性が良好な金属を介して、ウェーハに伝わるので、ウ
ェーハが、比較的短い時間で、充分に高い温度になる。
しかし、大気圧下では、反応生成物を充分に蒸発させる
ために、ウェーハを、長い時間、高い温度のままにして
おかなければならず、時間がかかってしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ウェー
ハを加熱して反応生成物を除去する方法は、ホトレジス
トを劣化および変質を招くなど、半導体装置の製造を困
難にする。また、反応生成物のリムーブに長い時間を要
し、スループットを低下させ、生産性を悪化させる。
ハを加熱して反応生成物を除去する方法は、ホトレジス
トを劣化および変質を招くなど、半導体装置の製造を困
難にする。また、反応生成物のリムーブに長い時間を要
し、スループットを低下させ、生産性を悪化させる。
【0012】この発明は、上記の点に鑑みて為されたも
ので、その第1の目的は、ワークを加熱せずに、ワーク
から反応生成物を除去できる半導体装置の製造装置、お
よび半導体装置の製造方法を提供することにある。
ので、その第1の目的は、ワークを加熱せずに、ワーク
から反応生成物を除去できる半導体装置の製造装置、お
よび半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0013】さらに、第2の目的は、処理時間を短縮で
きる半導体装置の製造装置、半導体装置の製造方法、お
よび処理室の減圧方法を提供することにある。さらに、
第3の目的は、処理室の壁など、反応生成物が付着され
得る面から反応生成物を除去する反応生成物の除去方
法、および上記反応生成物が付着され得る面への、反応
生成物の堆積を抑制する反応生成物の堆積抑制方法を提
供することにある。
きる半導体装置の製造装置、半導体装置の製造方法、お
よび処理室の減圧方法を提供することにある。さらに、
第3の目的は、処理室の壁など、反応生成物が付着され
得る面から反応生成物を除去する反応生成物の除去方
法、および上記反応生成物が付着され得る面への、反応
生成物の堆積を抑制する反応生成物の堆積抑制方法を提
供することにある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の目的を達成
するために、この発明に係る半導体装置の製造装置、お
よび半導体装置の製造方法では、処理後、ワークに音波
を与える。上記第2の目的を達成するために、この発明
に係る半導体装置の製造装置、および半導体装置の製造
方法では、ワークに音波を与えながら、処理を施す。
するために、この発明に係る半導体装置の製造装置、お
よび半導体装置の製造方法では、処理後、ワークに音波
を与える。上記第2の目的を達成するために、この発明
に係る半導体装置の製造装置、および半導体装置の製造
方法では、ワークに音波を与えながら、処理を施す。
【0015】さらに第2の目的を達成するために、この
発明に係る処理室の減圧方法では、処理室の壁に音波を
与えながら、処理室の中の圧力を下げる。上記第3の目
的を達成するために、この発明に係る反応生成物の除去
方法では、処理室の中でワークに処理を施した後、少な
くとも処理室の壁に音波を与える。
発明に係る処理室の減圧方法では、処理室の壁に音波を
与えながら、処理室の中の圧力を下げる。上記第3の目
的を達成するために、この発明に係る反応生成物の除去
方法では、処理室の中でワークに処理を施した後、少な
くとも処理室の壁に音波を与える。
【0016】さらに上記第3の目的を達成するために、
この発明に係る反応生成物の堆積抑制方法では、少なく
とも処理室の壁に音波を与えながら、処理室の中でワー
クに処理を施す。
この発明に係る反応生成物の堆積抑制方法では、少なく
とも処理室の壁に音波を与えながら、処理室の中でワー
クに処理を施す。
【0017】
【作用】上記第1の目的を達成するための半導体装置の
製造装置、および半導体装置の製造方法によれば、処理
後、ワークに音波を与えることで、ワークを加熱せず
に、処理中にワークに付着した反応生成物を、ワークか
ら除去することができる。
製造装置、および半導体装置の製造方法によれば、処理
後、ワークに音波を与えることで、ワークを加熱せず
に、処理中にワークに付着した反応生成物を、ワークか
ら除去することができる。
【0018】上記第2の目的を達成するための半導体装
置の製造装置、および半導体装置の製造方法によれば、
ワークに音波を与えながら、処理を施すことで、ワーク
への反応生成物の堆積が抑制されながら処理が進むよう
になり、結果、処理時間を短縮することができる。
置の製造装置、および半導体装置の製造方法によれば、
ワークに音波を与えながら、処理を施すことで、ワーク
への反応生成物の堆積が抑制されながら処理が進むよう
になり、結果、処理時間を短縮することができる。
【0019】さらに上記第2の目的を達成するための処
理室の減圧方法によれば、処理室の壁に音波を与えなが
ら、処理室の中の圧力を下げることで、処理室の壁に付
着している付着物の気化が促進され、結果、処理室の中
の圧力を、急速に下げることができる。
理室の減圧方法によれば、処理室の壁に音波を与えなが
ら、処理室の中の圧力を下げることで、処理室の壁に付
着している付着物の気化が促進され、結果、処理室の中
の圧力を、急速に下げることができる。
【0020】上記第3の目的を達成するための反応生成
物の除去方法によれば、処理室の中でワークに処理を施
した後、少なくとも処理室の壁に音波を与えることで、
処理中に少なくとも処理室の壁に付着した反応生成物を
除去することができる。
物の除去方法によれば、処理室の中でワークに処理を施
した後、少なくとも処理室の壁に音波を与えることで、
処理中に少なくとも処理室の壁に付着した反応生成物を
除去することができる。
【0021】さらに上記第3の目的を達成するための反
応生成物の堆積抑制方法によれば、少なくとも処理室の
壁に音波を与えながら、処理室の中でワークに処理を施
すことで、処理中、少なくとも処理室の壁に反応生成物
が付着することが抑制され、その堆積を抑制することが
できる。
応生成物の堆積抑制方法によれば、少なくとも処理室の
壁に音波を与えながら、処理室の中でワークに処理を施
すことで、処理中、少なくとも処理室の壁に反応生成物
が付着することが抑制され、その堆積を抑制することが
できる。
【0022】
【実施例】以下、この発明を実施例により説明する。
尚、この説明において、全図にわたり、共通の部分につ
いては、共通の参照符号を付し、重複する説明は避ける
ことにする。
尚、この説明において、全図にわたり、共通の部分につ
いては、共通の参照符号を付し、重複する説明は避ける
ことにする。
【0023】なお、この発明は、エッチング装置、ある
いはエッチング装置に組み込んで、あるいはCVD装
置、あるいはCVD装置に組み込んで、あるいはアッシ
ング装置、あるいはアッシング装置に組み込んで、ある
いはポストトリートメント(後処理)装置として、半導
体装置の製造装置の全般に使用できるものであるが、好
適な態様として、プラズマエッチング装置に組み込んだ
例を、説明する。
いはエッチング装置に組み込んで、あるいはCVD装
置、あるいはCVD装置に組み込んで、あるいはアッシ
ング装置、あるいはアッシング装置に組み込んで、ある
いはポストトリートメント(後処理)装置として、半導
体装置の製造装置の全般に使用できるものであるが、好
適な態様として、プラズマエッチング装置に組み込んだ
例を、説明する。
【0024】図1は、この発明の第1の実施例に係るプ
ラズマエッチング装置の構成図である。図1に示すよう
に、この実施例に係るプラズマエッチング装置は、第1
のロードロックチャンバ(真空予備室)1、プロセスチ
ャンバ(エッチング処理室)2、および第2のロードロ
ックチャンバ(真空予備室)3を有する。チャンバ1、
2、3はそれぞれ、互いに壁により仕切られている。第
1のロードロックチャンバ1はゲートバルブ4を介して
装置の外部に通じる。第2のロードロックチャンバ3は
ゲートバルブ5を介して装置の外部に通じる。プロセス
チャンバ2はゲートバルブ6を介して第1のロードロッ
クチャンバ1に通じるとともに、ゲートバルブ7を介し
て第2のロードロックチャンバ3に通じる。
ラズマエッチング装置の構成図である。図1に示すよう
に、この実施例に係るプラズマエッチング装置は、第1
のロードロックチャンバ(真空予備室)1、プロセスチ
ャンバ(エッチング処理室)2、および第2のロードロ
ックチャンバ(真空予備室)3を有する。チャンバ1、
2、3はそれぞれ、互いに壁により仕切られている。第
1のロードロックチャンバ1はゲートバルブ4を介して
装置の外部に通じる。第2のロードロックチャンバ3は
ゲートバルブ5を介して装置の外部に通じる。プロセス
チャンバ2はゲートバルブ6を介して第1のロードロッ
クチャンバ1に通じるとともに、ゲートバルブ7を介し
て第2のロードロックチャンバ3に通じる。
【0025】ウェーハ111は、最初に、ゲートバルブ
4を介して第1のロードロックチャンバ1に搬入され、
この後、順次、ゲートバルブ6を介してプロセスチャン
バ2、ゲートバルブ7を介して第2のロードロックチャ
ンバ3に搬入される。最後に、ウェーハ111は、ゲー
トバルブ5を介して第2のロードロックチャンバ3から
搬出される。
4を介して第1のロードロックチャンバ1に搬入され、
この後、順次、ゲートバルブ6を介してプロセスチャン
バ2、ゲートバルブ7を介して第2のロードロックチャ
ンバ3に搬入される。最後に、ウェーハ111は、ゲー
トバルブ5を介して第2のロードロックチャンバ3から
搬出される。
【0026】第1のロードロックチャンバ1には、チャ
ンバ1の中の圧力を下げるための第1の真空ポンプ装置
21が排気口11を介して接続されている。プロセスチ
ャンバ2には、チャンバ2の中の圧力を下げるための第
2の真空ポンプ装置22が排気口12を介して接続され
ている。第2のロードロックチャンバ3には、チャンバ
3の中の圧力を下げるための第3の真空ポンプ装置23
が排気口13を介して接続されている。真空ポンプ装置
21、22、23はおのおの、ターボモレキュラポンプ
24と、ターボモレキュラポンプ24に接続されたドラ
イバキュームポンプ25とを含んでいる。
ンバ1の中の圧力を下げるための第1の真空ポンプ装置
21が排気口11を介して接続されている。プロセスチ
ャンバ2には、チャンバ2の中の圧力を下げるための第
2の真空ポンプ装置22が排気口12を介して接続され
ている。第2のロードロックチャンバ3には、チャンバ
3の中の圧力を下げるための第3の真空ポンプ装置23
が排気口13を介して接続されている。真空ポンプ装置
21、22、23はおのおの、ターボモレキュラポンプ
24と、ターボモレキュラポンプ24に接続されたドラ
イバキュームポンプ25とを含んでいる。
【0027】第1のロードロックチャンバ1には、チャ
ンバ1の中を換気するための第1の換気装置31が換気
口14を介して接続されている。第2のロードロックチ
ャンバ3にも同様に、チャンバ3の中のを換気するため
の第2の換気装置32が換気口15を介して接続されて
いる。換気装置31、32はそれぞれ、チャンバ1、3
へ、窒素ガスなどの不活性ガスを供給する窒素ガス供給
機33と、チャンバ1、3へ、大気を供給するベンチレ
ータ34とを含んでいる。
ンバ1の中を換気するための第1の換気装置31が換気
口14を介して接続されている。第2のロードロックチ
ャンバ3にも同様に、チャンバ3の中のを換気するため
の第2の換気装置32が換気口15を介して接続されて
いる。換気装置31、32はそれぞれ、チャンバ1、3
へ、窒素ガスなどの不活性ガスを供給する窒素ガス供給
機33と、チャンバ1、3へ、大気を供給するベンチレ
ータ34とを含んでいる。
【0028】また、プロセスチャンバ2には、チャンバ
2の中へ、プロセスガスを導入するためのプロセスガス
供給装置41が導入口16を介して接続されている。プ
ロセスガス供給装置41は、ガスが溜められているリザ
ーバ、あるいはボンベ42と、流量調整機43と、バル
ブ44と、これらを互いに継なぐガスライン45とを有
している。これら、ボンベ42、流量調整機43、バル
ブ44を含むガス供給系統は、ガスの種類ごとに設けら
れている。
2の中へ、プロセスガスを導入するためのプロセスガス
供給装置41が導入口16を介して接続されている。プ
ロセスガス供給装置41は、ガスが溜められているリザ
ーバ、あるいはボンベ42と、流量調整機43と、バル
ブ44と、これらを互いに継なぐガスライン45とを有
している。これら、ボンベ42、流量調整機43、バル
ブ44を含むガス供給系統は、ガスの種類ごとに設けら
れている。
【0029】その他の周辺機器としては、圧力計51
が、第1のロードロックチャンバ1、プロセスチャンバ
2、第2のロードロックチャンバ3それぞれに取り付け
られており、さらにプロセスチャンバ2にはポート52
が取り付けられている。このポート52には、質量分析
装置が取り付けられている。なお、ポート52は、第1
のロードロックチャンバ1、第2のロードロックチャン
バ3にも設けられることもある。
が、第1のロードロックチャンバ1、プロセスチャンバ
2、第2のロードロックチャンバ3それぞれに取り付け
られており、さらにプロセスチャンバ2にはポート52
が取り付けられている。このポート52には、質量分析
装置が取り付けられている。なお、ポート52は、第1
のロードロックチャンバ1、第2のロードロックチャン
バ3にも設けられることもある。
【0030】次に、ウェーハを搬送し、処理するための
ラインについて説明する。第1のロードロックチャンバ
1には、ウェーハ111を載置する第1の載置台61及
びウェーハ111を搬送する第1の搬送機71が設置さ
れている。
ラインについて説明する。第1のロードロックチャンバ
1には、ウェーハ111を載置する第1の載置台61及
びウェーハ111を搬送する第1の搬送機71が設置さ
れている。
【0031】プロセスチャンバ2には、一対の平行平板
型の上部電極81及び下部電極82が設置されている。
下部電極82には、ウェーハ111を固定するための、
図示せぬ静電チャックが取り付けられている。また、ウ
ェーハ111を、静電チャックによって下部電極82に
固定したときには、ウェーハ111の裏面と下部電極8
2との間に隙間を生じさせるのが良い。そして、この隙
間に、ヘリウム又は窒素ガスを少量注入することで、ウ
ェーハ111と下部電極82との熱接触性を良くでき、
ウェーハ111を、所望の温度に制御することを、容易
にできる。上部電極81は接地電位に接続されており、
下部電極82は、ブロッキングコンデンサ91を介し
て、R.Fジェネレータ92に接続されている。R.F
ジェネレータ92は、例えば13.56MHzの高周波
電力を発生させる。13.56MHzの高周波電力は、
下部電極82に、ブロッキングコンデンサ91を介し
て、印加される。さらに、下部電極82には、この下部
電極82を冷却するための冷却水が流れる冷却管17が
接触されている。冷却管17は、冷却水供給装置101
に含まれている冷却水供給機102に接続されている。
型の上部電極81及び下部電極82が設置されている。
下部電極82には、ウェーハ111を固定するための、
図示せぬ静電チャックが取り付けられている。また、ウ
ェーハ111を、静電チャックによって下部電極82に
固定したときには、ウェーハ111の裏面と下部電極8
2との間に隙間を生じさせるのが良い。そして、この隙
間に、ヘリウム又は窒素ガスを少量注入することで、ウ
ェーハ111と下部電極82との熱接触性を良くでき、
ウェーハ111を、所望の温度に制御することを、容易
にできる。上部電極81は接地電位に接続されており、
下部電極82は、ブロッキングコンデンサ91を介し
て、R.Fジェネレータ92に接続されている。R.F
ジェネレータ92は、例えば13.56MHzの高周波
電力を発生させる。13.56MHzの高周波電力は、
下部電極82に、ブロッキングコンデンサ91を介し
て、印加される。さらに、下部電極82には、この下部
電極82を冷却するための冷却水が流れる冷却管17が
接触されている。冷却管17は、冷却水供給装置101
に含まれている冷却水供給機102に接続されている。
【0032】第2のロードロックチャンバ3には、ウェ
ーハ111を載置する第2の載置台62、ウェーハ11
1を搬送する第2の搬送機72およびクランプ121を
有する支持台122が設置されている。この支持台12
2には超音波振動子131が取り付けられている。超音
波振動子131は、超音波発生用の電気信号を発生させ
る発生機141に含まれている発振器142に接続され
ている。超音波振動子131は、発振器142から発振
された電気信号を受けることで振動し、この振動によっ
て、超音波を発生させる。超音波振動子131は、例え
ば支持台122の中に埋め込まれる。支持台122の材
質は、例えばアルミナを母材としたメタル、あるいはス
テンレスなどを母材としたメタルなど、半導体に有害と
ならないメタルから選ばれている。超音波による振動
は、アルミナ、あるいはステンレスなどのメタルを介し
てウェーハ111に伝えられる。
ーハ111を載置する第2の載置台62、ウェーハ11
1を搬送する第2の搬送機72およびクランプ121を
有する支持台122が設置されている。この支持台12
2には超音波振動子131が取り付けられている。超音
波振動子131は、超音波発生用の電気信号を発生させ
る発生機141に含まれている発振器142に接続され
ている。超音波振動子131は、発振器142から発振
された電気信号を受けることで振動し、この振動によっ
て、超音波を発生させる。超音波振動子131は、例え
ば支持台122の中に埋め込まれる。支持台122の材
質は、例えばアルミナを母材としたメタル、あるいはス
テンレスなどを母材としたメタルなど、半導体に有害と
ならないメタルから選ばれている。超音波による振動
は、アルミナ、あるいはステンレスなどのメタルを介し
てウェーハ111に伝えられる。
【0033】次に、装置の動作の一つの例を説明する。
上記構成において、まず、ゲートバルブ4を開け、ウェ
ーハ111を第1のロードロックチャンバ1にロード
し、第1の載置台61の上に載置する。ゲートバルブ4
を閉じた後、チャンバ1の中の圧力を、第1の真空ポン
プ装置21を用いて下げる。
上記構成において、まず、ゲートバルブ4を開け、ウェ
ーハ111を第1のロードロックチャンバ1にロード
し、第1の載置台61の上に載置する。ゲートバルブ4
を閉じた後、チャンバ1の中の圧力を、第1の真空ポン
プ装置21を用いて下げる。
【0034】次に、ゲートバルブ6を開け、同様に、中
の圧力が下げられていたプロセスチャンバ2にウェーハ
111を搬送機71を用いて搬入し、下部電極82の上
に固定する。ゲートバルブ6を閉じた後、プロセスチャ
ンバ2の中に、導入口16から所定のエッチングガス、
例えば塩素(Cl2 )ガスを一定の流量によって導入す
る。そして、R.Fジェネレータ92を用いて、下部電
極82に高周波電力を印加し、プロセスチャンバ2の中
の塩素ガスをプラズマ化する。これにより、ウェーハ1
11には所定の処理、例えばポリシリコンのエッチング
処理が行われる。この際、ウェーハ111の表面には、
処理による多量の反応生成物として、残留した塩素11
2が付着する。
の圧力が下げられていたプロセスチャンバ2にウェーハ
111を搬送機71を用いて搬入し、下部電極82の上
に固定する。ゲートバルブ6を閉じた後、プロセスチャ
ンバ2の中に、導入口16から所定のエッチングガス、
例えば塩素(Cl2 )ガスを一定の流量によって導入す
る。そして、R.Fジェネレータ92を用いて、下部電
極82に高周波電力を印加し、プロセスチャンバ2の中
の塩素ガスをプラズマ化する。これにより、ウェーハ1
11には所定の処理、例えばポリシリコンのエッチング
処理が行われる。この際、ウェーハ111の表面には、
処理による多量の反応生成物として、残留した塩素11
2が付着する。
【0035】処理が終了した後、ゲートバルブ7を開
け、ウェーハ111を、中の圧力が下げられている第2
のロードロックチャンバ3に搬送機72を用いて搬入
し、載置台62の上に載置する。ゲートバルブ7を閉じ
た後、換気口15から窒素ガス、例えばドライな窒素ガ
スを供給し、ロードロックチャンバ3の中の雰囲気を、
窒素(N2 )に置換する。次に、ウェーハ111を、搬
送機72を用いて、支持台122の上に置き、クランプ
121により固定する。次に、チャンバ−3を大気解放
し、中の雰囲気を大気に置換し、かつ圧力を大気圧に戻
す。次に、電気信号を、発振器142から発振させ、4
5kHzの周波数を持つ超音波を、超音波振動子131
により、1分間発生させる。この超音波は、支持台12
2を介して、ウェーハ111に伝えられる。この結果、
反応生成物である残留した塩素112は、ウェーハ11
1から除去される。
け、ウェーハ111を、中の圧力が下げられている第2
のロードロックチャンバ3に搬送機72を用いて搬入
し、載置台62の上に載置する。ゲートバルブ7を閉じ
た後、換気口15から窒素ガス、例えばドライな窒素ガ
スを供給し、ロードロックチャンバ3の中の雰囲気を、
窒素(N2 )に置換する。次に、ウェーハ111を、搬
送機72を用いて、支持台122の上に置き、クランプ
121により固定する。次に、チャンバ−3を大気解放
し、中の雰囲気を大気に置換し、かつ圧力を大気圧に戻
す。次に、電気信号を、発振器142から発振させ、4
5kHzの周波数を持つ超音波を、超音波振動子131
により、1分間発生させる。この超音波は、支持台12
2を介して、ウェーハ111に伝えられる。この結果、
反応生成物である残留した塩素112は、ウェーハ11
1から除去される。
【0036】なお、ウェーハ111がクランプ121に
より固定されるのは、超音波による振動を、ウェーハ1
11に効率良く伝えるためである。図2は、ウェーハか
ら抽出された残留塩素の濃度を示す図である。
より固定されるのは、超音波による振動を、ウェーハ1
11に効率良く伝えるためである。図2は、ウェーハか
ら抽出された残留塩素の濃度を示す図である。
【0037】図2の(a)欄には、塩素(Cl2 )によ
るプラズマ処理が行われたウェーハから抽出された残留
塩素が、また、図4の(b)欄には、塩素(Cl2 )に
よるプラズマ処理が行われ、その後、超音波処理が1分
間行われたウェーハから抽出された残留塩素が示されて
いる。図4に示す残留塩素の濃度は、残留塩素を純水中
に抽出して、定量化を行って得たもので、単位は、PP
b(Part Per Billion)である。
るプラズマ処理が行われたウェーハから抽出された残留
塩素が、また、図4の(b)欄には、塩素(Cl2 )に
よるプラズマ処理が行われ、その後、超音波処理が1分
間行われたウェーハから抽出された残留塩素が示されて
いる。図4に示す残留塩素の濃度は、残留塩素を純水中
に抽出して、定量化を行って得たもので、単位は、PP
b(Part Per Billion)である。
【0038】図2に示すように、塩素によるプラズマ処
理が行われた後、ウェーハを超音波処理を行わない場合
では、ウェーハから、550ppbの残留塩素が抽出さ
れた。これに対し、塩素によるプラズマ処理が行われた
後、さらに超音波処理が1分間行われたウェ−ハでは、
180ppbの残留塩素しか抽出されなかった。
理が行われた後、ウェーハを超音波処理を行わない場合
では、ウェーハから、550ppbの残留塩素が抽出さ
れた。これに対し、塩素によるプラズマ処理が行われた
後、さらに超音波処理が1分間行われたウェ−ハでは、
180ppbの残留塩素しか抽出されなかった。
【0039】このように、超音波処理が行われたウェー
ハでは、無処理のウェーハに比べて、残留塩素の量が3
分の1程度まで減少される、という結果が得られた。以
上のように、第1の実施例に係るプラズマエッチング装
置によれば、第2のロードロックチャンバ3に、超音波
振動子131が取り付けられている支持台122を設
け、ここにウェーハ111を固定して、超音波を与え
る。
ハでは、無処理のウェーハに比べて、残留塩素の量が3
分の1程度まで減少される、という結果が得られた。以
上のように、第1の実施例に係るプラズマエッチング装
置によれば、第2のロードロックチャンバ3に、超音波
振動子131が取り付けられている支持台122を設
け、ここにウェーハ111を固定して、超音波を与え
る。
【0040】このような装置および方法では、ウェーハ
111を、高い温度に加熱せずに、反応生成物112
を、ウェーハ111から除去できる。この利点から、ウ
ェーハ111に、ホトレジストによるマスクパターンが
形成された後でも、このパターンを劣化させずに、ウェ
ーハ111から反応生成物112を除去することができ
る。したがって、反応生成物112を除去した後に、精
度の高いイオン注入、あるいは精度の高いエッチング
を、ウェーハ111に施すことができる。
111を、高い温度に加熱せずに、反応生成物112
を、ウェーハ111から除去できる。この利点から、ウ
ェーハ111に、ホトレジストによるマスクパターンが
形成された後でも、このパターンを劣化させずに、ウェ
ーハ111から反応生成物112を除去することができ
る。したがって、反応生成物112を除去した後に、精
度の高いイオン注入、あるいは精度の高いエッチング
を、ウェーハ111に施すことができる。
【0041】また、ホトレジストによるマスクパターン
を使用した後でも、ホトレジストを変質させずに、ウェ
ーハ111から反応生成物112を除去することができ
る。したがって、反応生成物112を除去した後に、ホ
トレジストを、残らずにウェーハ111の上から除去す
ることができる。
を使用した後でも、ホトレジストを変質させずに、ウェ
ーハ111から反応生成物112を除去することができ
る。したがって、反応生成物112を除去した後に、ホ
トレジストを、残らずにウェーハ111の上から除去す
ることができる。
【0042】さらに、上記装置および方法では、短時間
で反応生成物112が除去される。このため、スル−プ
ットの低下を防止することができる。なお、上記第1の
実施例に係るプラズマエッチング装置およびそのエッチ
ング方法は、以下に説明するような変形も可能である。
で反応生成物112が除去される。このため、スル−プ
ットの低下を防止することができる。なお、上記第1の
実施例に係るプラズマエッチング装置およびそのエッチ
ング方法は、以下に説明するような変形も可能である。
【0043】まず、超音波振動子131が取り付けられ
ている支持台122を、例えばプロセスチャンバ2に設
けて、このプロセスチャンバ2の中でウェーハ111か
ら反応生成物112を除去するようにしても良い。
ている支持台122を、例えばプロセスチャンバ2に設
けて、このプロセスチャンバ2の中でウェーハ111か
ら反応生成物112を除去するようにしても良い。
【0044】また、超音波振動子131が取り付けられ
ている支持台122を、プロセスチャンバ2内に設けら
れている下部電極82の上に設けるようにしても良い。
また、大気圧下で、超音波をウェーハ111に与えてい
るが、減圧下で、超音波をウェーハ111に与えても良
い。特に減圧下で、超音波をウェーハ111に与えたと
きには、反応生成物112の気化が、より活発になると
考えられるので、反応生成物112を除去する効果の向
上が、さらに期待できる。
ている支持台122を、プロセスチャンバ2内に設けら
れている下部電極82の上に設けるようにしても良い。
また、大気圧下で、超音波をウェーハ111に与えてい
るが、減圧下で、超音波をウェーハ111に与えても良
い。特に減圧下で、超音波をウェーハ111に与えたと
きには、反応生成物112の気化が、より活発になると
考えられるので、反応生成物112を除去する効果の向
上が、さらに期待できる。
【0045】また、大気中で、超音波をウェーハ111
に与えているが、窒素などの不活性ガス中で、超音波を
ウェーハ111に与えても良い。このようにしても、ウ
ェーハ111から反応生成物112を除去することがで
きる。
に与えているが、窒素などの不活性ガス中で、超音波を
ウェーハ111に与えても良い。このようにしても、ウ
ェーハ111から反応生成物112を除去することがで
きる。
【0046】また、エッチングガスとして、Cl2 ガス
を用いている。Cl2 ガスは、ポリシリコンのエッチン
グガスの一つである。この発明は、ポリシリコンなど、
シリコン系の膜をエッチングした後の、ポストトリート
メントだけでなく、モリブデン、モリブデンシリサイ
ド、タングステン、タングステンシリサイド、アルミニ
ウムなどに代表されるメタル系の膜をエッチングした後
の、ポストトリートメントにも使うことができる。
を用いている。Cl2 ガスは、ポリシリコンのエッチン
グガスの一つである。この発明は、ポリシリコンなど、
シリコン系の膜をエッチングした後の、ポストトリート
メントだけでなく、モリブデン、モリブデンシリサイ
ド、タングステン、タングステンシリサイド、アルミニ
ウムなどに代表されるメタル系の膜をエッチングした後
の、ポストトリートメントにも使うことができる。
【0047】また、エッチングガスについても、Cl2
ガスに限るものではなく、四フッ化炭素ガス(CF4 、
フロン14)、四塩化炭素ガス(CCl4 )、臭化水素ガ
ス(HBr)など様々なガスが使用されて良い。
ガスに限るものではなく、四フッ化炭素ガス(CF4 、
フロン14)、四塩化炭素ガス(CCl4 )、臭化水素ガ
ス(HBr)など様々なガスが使用されて良い。
【0048】さらに、第1の実施例に係る発明は、エッ
チングプロセスのポストトリートメントばかりでなく、
反応により生成物が発生するような、例えばCVDプロ
セス、あるいはアッシングプロセスなどの、ポストトリ
ートメントにも用いることができる。
チングプロセスのポストトリートメントばかりでなく、
反応により生成物が発生するような、例えばCVDプロ
セス、あるいはアッシングプロセスなどの、ポストトリ
ートメントにも用いることができる。
【0049】例えばCVDプロセスに、この発明を用い
るとき、CVD装置の、膜を堆積させるためのプロセス
チャンバ(反応処理室)、あるいはこのプロセスチャン
バにゲートバルブを介して接続されているロードロック
チャンバのいずれかに、図1に示した超音波振動子13
1が取り付けられている支持台122を設ける。
るとき、CVD装置の、膜を堆積させるためのプロセス
チャンバ(反応処理室)、あるいはこのプロセスチャン
バにゲートバルブを介して接続されているロードロック
チャンバのいずれかに、図1に示した超音波振動子13
1が取り付けられている支持台122を設ける。
【0050】また、アッシングプロセスに、この発明を
用いるときも同様で、アッシング装置の、ホトレジスト
を灰化させるためのプロセスチャンバ(アッシング処理
室)、あるいはこのプロセスチャンバにゲートバルブを
介して接続されているロードロックチャンバのいずれか
に、図1に示した超音波振動子131が取り付けられて
いる支持台122が設けられる。
用いるときも同様で、アッシング装置の、ホトレジスト
を灰化させるためのプロセスチャンバ(アッシング処理
室)、あるいはこのプロセスチャンバにゲートバルブを
介して接続されているロードロックチャンバのいずれか
に、図1に示した超音波振動子131が取り付けられて
いる支持台122が設けられる。
【0051】さらに、この発明は、プラズマエッチング
に限らず、別のドライエッチングの後の、ポストトリー
トメントにも使うことができる。また、この発明によ
り、除去できる反応生成物112は、塩素、塩素系化合
物の他、フッ素(F)系化合物、臭素(Br)系化合
物、ヨウ素(I)系化合物がある。即ち、反応生成物1
12が、少なくとも一つ以上のハロゲン元素を含む単
体、又はその化合物であれば、この発明によって、ウェ
ーハ111から除去することが可能である。
に限らず、別のドライエッチングの後の、ポストトリー
トメントにも使うことができる。また、この発明によ
り、除去できる反応生成物112は、塩素、塩素系化合
物の他、フッ素(F)系化合物、臭素(Br)系化合
物、ヨウ素(I)系化合物がある。即ち、反応生成物1
12が、少なくとも一つ以上のハロゲン元素を含む単
体、又はその化合物であれば、この発明によって、ウェ
ーハ111から除去することが可能である。
【0052】さらに、炭化水素(Cn Hm )、炭化水素
系化合物、フッ化炭素(Cx Fy )、フッ化炭素系化合
物なども除去できる。次に、この発明の第2の実施例に
係るプラズマエッチング装置について説明する。
系化合物、フッ化炭素(Cx Fy )、フッ化炭素系化合
物なども除去できる。次に、この発明の第2の実施例に
係るプラズマエッチング装置について説明する。
【0053】我々は、ウェーハを加熱せずに、反応生成
物を除去しようとする一つの目的を達成する過程から、
別の新規なプラズマエッチング装置を得た。この新規な
プラズマエッチング装置からは、ウェーハのエッチング
時間を短縮できる、および均一なエッチングを施せるな
どの有用な効果が得られた。即ち、この発明の第2の実
施例に係るプラズマエッチング装置は、ウェーハに超音
波を与えながら、プラズマエッチングを施すことで、そ
の処理の際中に、ウェーハの上への反応生成物の堆積が
抑制される。
物を除去しようとする一つの目的を達成する過程から、
別の新規なプラズマエッチング装置を得た。この新規な
プラズマエッチング装置からは、ウェーハのエッチング
時間を短縮できる、および均一なエッチングを施せるな
どの有用な効果が得られた。即ち、この発明の第2の実
施例に係るプラズマエッチング装置は、ウェーハに超音
波を与えながら、プラズマエッチングを施すことで、そ
の処理の際中に、ウェーハの上への反応生成物の堆積が
抑制される。
【0054】図3は、この発明の第2の実施例に係るプ
ラズマエッチング装置の構成図である。図3に示すよう
に、そのプラズマエッチング装置は、超音波振動子13
1を有する下部電極82を有している。超音波振動子1
31は、超音波発生用の電気信号を発生させる発生機1
41に含まれている発振器142に接続されている。超
音波振動子131は、発振器142から発振された電気
信号を受けることで振動し、この振動によって、超音波
を発生させる。超音波振動子131は、例えば下部電極
82の中に埋め込まれる。下部電極82の材質は、例え
ばアルミニウムを母材としたメタルである。この下部電
極82の、ウェーハ111との接触面を除いた面は、不
活性なアルミナ膜83により、コートされている。超音
波による振動は、アルミニウムなどのメタルを介してウ
ェーハ111に伝えられる。
ラズマエッチング装置の構成図である。図3に示すよう
に、そのプラズマエッチング装置は、超音波振動子13
1を有する下部電極82を有している。超音波振動子1
31は、超音波発生用の電気信号を発生させる発生機1
41に含まれている発振器142に接続されている。超
音波振動子131は、発振器142から発振された電気
信号を受けることで振動し、この振動によって、超音波
を発生させる。超音波振動子131は、例えば下部電極
82の中に埋め込まれる。下部電極82の材質は、例え
ばアルミニウムを母材としたメタルである。この下部電
極82の、ウェーハ111との接触面を除いた面は、不
活性なアルミナ膜83により、コートされている。超音
波による振動は、アルミニウムなどのメタルを介してウ
ェーハ111に伝えられる。
【0055】次に、装置の動作の一つの例を説明する。
上記構成において、まず、ゲートバルブ6を開け、プロ
セスチャンバ2に、ウェーハ111を、図1に示したよ
うな搬送機71を用いて搬入し、下部電極82の上に固
定する。その固定の方式の一つの例は、静電チャックで
ある。ゲートバルブ6を閉じた後、電気信号を、発振器
142から発振させ、45kHzの周波数を持つ超音波
を、超音波振動子131により発生させる。この超音波
は、下部電極82を介して、ウェーハ111に伝えられ
る。次に、プロセスチャンバ2の中の雰囲気を排気し、
中の圧力を下げる。次に、プロセスチャンバ2の中に、
導入口16から所定のエッチングガス、例えば塩素(C
l2 )ガスを一定の流量によって導入する。次に、R.
Fジェネレータ92を用いて、下部電極82に高周波電
力を印加し、プロセスチャンバ2内の塩素ガスをプラズ
マ化する。これにより、ウェーハ111には所定の処
理、例えばポリシリコンのドライエッチング処理が行わ
れる。処理が終了した後、超音波の発生を止める。
上記構成において、まず、ゲートバルブ6を開け、プロ
セスチャンバ2に、ウェーハ111を、図1に示したよ
うな搬送機71を用いて搬入し、下部電極82の上に固
定する。その固定の方式の一つの例は、静電チャックで
ある。ゲートバルブ6を閉じた後、電気信号を、発振器
142から発振させ、45kHzの周波数を持つ超音波
を、超音波振動子131により発生させる。この超音波
は、下部電極82を介して、ウェーハ111に伝えられ
る。次に、プロセスチャンバ2の中の雰囲気を排気し、
中の圧力を下げる。次に、プロセスチャンバ2の中に、
導入口16から所定のエッチングガス、例えば塩素(C
l2 )ガスを一定の流量によって導入する。次に、R.
Fジェネレータ92を用いて、下部電極82に高周波電
力を印加し、プロセスチャンバ2内の塩素ガスをプラズ
マ化する。これにより、ウェーハ111には所定の処
理、例えばポリシリコンのドライエッチング処理が行わ
れる。処理が終了した後、超音波の発生を止める。
【0056】図4は、ポリシリコンがエッチングされる
速度を示す図である。図4の(a)欄には、従来のプラ
ズマエッチング装置を用いて、ポリシリコンをエッチン
グしたときのエッチング速度が示され、(b)欄には、
図3に示すプラズマエッチング装置を用いて、ポリシリ
コンをエッチングしたときのエッチング速度が示されて
いる。
速度を示す図である。図4の(a)欄には、従来のプラ
ズマエッチング装置を用いて、ポリシリコンをエッチン
グしたときのエッチング速度が示され、(b)欄には、
図3に示すプラズマエッチング装置を用いて、ポリシリ
コンをエッチングしたときのエッチング速度が示されて
いる。
【0057】図4に示すように、超音波をウェーハに与
えずにエッチングしたときには、ポリシリコンがエッチ
ングされる速度は、250nm/minであった。これ
に対し、超音波をウェーハに与えながらエッチングした
ときには、ポリシリコンがエッチングされる速度が、3
70nm/minであった。このように、超音波をウェ
ーハに与えながらエッチングすることで、エッチングさ
れる速度が、約1.5倍程度向上した。
えずにエッチングしたときには、ポリシリコンがエッチ
ングされる速度は、250nm/minであった。これ
に対し、超音波をウェーハに与えながらエッチングした
ときには、ポリシリコンがエッチングされる速度が、3
70nm/minであった。このように、超音波をウェ
ーハに与えながらエッチングすることで、エッチングさ
れる速度が、約1.5倍程度向上した。
【0058】さらに、図3に示すプラズマエッチング装
置を用いることで、ウェーハの上で、エッチングが均一
に行われる、という効果があることが分かった。図5
は、タングステンシリサイドがエッチングされる速度
の、ウェーハ上の分布を示す図である。
置を用いることで、ウェーハの上で、エッチングが均一
に行われる、という効果があることが分かった。図5
は、タングステンシリサイドがエッチングされる速度
の、ウェーハ上の分布を示す図である。
【0059】図5の縦軸は、タングステンシリサイドが
エッチングされる速度を示し、横軸は、ウェーハの中心
からの距離を示している。カーブ(a)は、従来のプラ
ズマエッチング装置を用いて、タングステンシリサイド
をエッチングしたときの、エッチング速度の面内分布で
あり、カーブ(b)は、図3に示すプラズマエッチング
装置を用いて、タングステンシリサイドをエッチングし
たときの、エッチング速度の面内分布である。
エッチングされる速度を示し、横軸は、ウェーハの中心
からの距離を示している。カーブ(a)は、従来のプラ
ズマエッチング装置を用いて、タングステンシリサイド
をエッチングしたときの、エッチング速度の面内分布で
あり、カーブ(b)は、図3に示すプラズマエッチング
装置を用いて、タングステンシリサイドをエッチングし
たときの、エッチング速度の面内分布である。
【0060】図5に示すように、超音波をウェーハに与
えずにエッチングしたときには、カーブ(a)に示すよ
うに、ウェーハの中ほどにあるタングステンシリサイド
がエッチングされる速度と、縁の部分にあるタングステ
ンシリサイドがエッチングされる速度との差が大きい。
これに対して、超音波をウェーハに与えながらエッチン
グしたときには、カーブ(b)に示すように、特にウェ
ーハの中ほどにあるタングステンシリサイドがエッチン
グされる速度が速くなり、縁の部分にあるタングステン
シリサイドがエッチングされる速度との差が小さくな
る。しかも、タングステンシリサイドがエッチングされ
る速度は、ウェーハの全域で向上する。
えずにエッチングしたときには、カーブ(a)に示すよ
うに、ウェーハの中ほどにあるタングステンシリサイド
がエッチングされる速度と、縁の部分にあるタングステ
ンシリサイドがエッチングされる速度との差が大きい。
これに対して、超音波をウェーハに与えながらエッチン
グしたときには、カーブ(b)に示すように、特にウェ
ーハの中ほどにあるタングステンシリサイドがエッチン
グされる速度が速くなり、縁の部分にあるタングステン
シリサイドがエッチングされる速度との差が小さくな
る。しかも、タングステンシリサイドがエッチングされ
る速度は、ウェーハの全域で向上する。
【0061】この現象について、我々は、以下のように
考える。まず、反応生成物が堆積される量が、ウェーハ
面内で不均一である。具体的には、反応生成物が、ウェ
ーハの縁の部分に比べて、中ほどの部分に、より多く堆
積される。このような不均一な反応生成物の堆積によっ
て、ウェーハの中ほどにあるタングステンシリサイドの
エッチングが妨げられ、この部分にあるタングステンシ
リサイドがエッチングされる速度が、縁の部分のそれよ
りも遅くなる。
考える。まず、反応生成物が堆積される量が、ウェーハ
面内で不均一である。具体的には、反応生成物が、ウェ
ーハの縁の部分に比べて、中ほどの部分に、より多く堆
積される。このような不均一な反応生成物の堆積によっ
て、ウェーハの中ほどにあるタングステンシリサイドの
エッチングが妨げられ、この部分にあるタングステンシ
リサイドがエッチングされる速度が、縁の部分のそれよ
りも遅くなる。
【0062】さらに、反応生成物の不均一な堆積につい
て、我々は、以下のように説明する。タングステンシリ
サイドWSiX (X =2.0〜3.0)は、例えばハロゲン系の
ガスを使用することによってプラズマ処理され、エッチ
ングされる。この際、ウェーハの上には、非常に蒸気圧
の低い反応生成物、例えばWClx などの生成物が発生
する。プロセスチャンバ内に供給されたハロゲン系のガ
スは、ウェーハの処理されている面の中央にめがけて吹
き当てられ、そこからウェーハの縁へと広がるように流
れ、最後に排気口から排気される。このとき、上記反応
生成物も排気される。ウェーハの上の反応生成物は、排
気口に近いほど、活発に排気される。排気口は、ウェー
ハの縁に近い。これに対し、ウェーハの中ほどの部分
は、排気口から遠く、この部分に発生した反応生成物は
排気されにくい。排気されなかった反応生成物は、ウェ
ーハの処理されている面の上に堆積される。
て、我々は、以下のように説明する。タングステンシリ
サイドWSiX (X =2.0〜3.0)は、例えばハロゲン系の
ガスを使用することによってプラズマ処理され、エッチ
ングされる。この際、ウェーハの上には、非常に蒸気圧
の低い反応生成物、例えばWClx などの生成物が発生
する。プロセスチャンバ内に供給されたハロゲン系のガ
スは、ウェーハの処理されている面の中央にめがけて吹
き当てられ、そこからウェーハの縁へと広がるように流
れ、最後に排気口から排気される。このとき、上記反応
生成物も排気される。ウェーハの上の反応生成物は、排
気口に近いほど、活発に排気される。排気口は、ウェー
ハの縁に近い。これに対し、ウェーハの中ほどの部分
は、排気口から遠く、この部分に発生した反応生成物は
排気されにくい。排気されなかった反応生成物は、ウェ
ーハの処理されている面の上に堆積される。
【0063】このように考えれば、反応生成物は、ウェ
ーハの縁の部分に堆積されにくい一方で、ウェーハの中
ほどの部分に堆積されやすい、という結論に至り、反応
生成物の不均一な堆積が説明される。
ーハの縁の部分に堆積されにくい一方で、ウェーハの中
ほどの部分に堆積されやすい、という結論に至り、反応
生成物の不均一な堆積が説明される。
【0064】したがって、従来のプラズマエッチング装
置を用いたとき、タングステンシリサイドがエッチング
される速度は、図5のカーブ(a)に示す通り、ウェー
ハの縁の部分で速く、ウェーハの中ほどの部分で遅い、
という結論づけることができる。
置を用いたとき、タングステンシリサイドがエッチング
される速度は、図5のカーブ(a)に示す通り、ウェー
ハの縁の部分で速く、ウェーハの中ほどの部分で遅い、
という結論づけることができる。
【0065】これに対して、図3に示すプラズマエッチ
ング装置を用いて、超音波をウェーハに与えながら、プ
ラズマ処理を行えば、処理の際中、発生した反応生成物
の、ウェーハの処理面の上への堆積が抑制される。特に
排気口から遠いウェーハの中ほどの部分において、反応
生成物の堆積を抑制することができる。ウェーハの中ほ
どの部分への、反応生成物の堆積が抑制されれば、その
部分にあるタングステンシリサイドがエッチングされる
速度は、急激に向上させられる。
ング装置を用いて、超音波をウェーハに与えながら、プ
ラズマ処理を行えば、処理の際中、発生した反応生成物
の、ウェーハの処理面の上への堆積が抑制される。特に
排気口から遠いウェーハの中ほどの部分において、反応
生成物の堆積を抑制することができる。ウェーハの中ほ
どの部分への、反応生成物の堆積が抑制されれば、その
部分にあるタングステンシリサイドがエッチングされる
速度は、急激に向上させられる。
【0066】したがって、図3に示すプラズマエッチン
グ装置を用いて、超音波をウェーハに与えながら、タン
グステンシリサイドをエッチングしたとき、そのエッチ
ングされる速度は、図5のカーブ(b)に示す通り、ウ
ェーハの中ほどの部分で速くなり、ウェーハの縁の部分
との速度差が縮まる。速度差が縮まれば、ウェーハの処
理面上の、エッチング速度分布を均一にすることができ
る。
グ装置を用いて、超音波をウェーハに与えながら、タン
グステンシリサイドをエッチングしたとき、そのエッチ
ングされる速度は、図5のカーブ(b)に示す通り、ウ
ェーハの中ほどの部分で速くなり、ウェーハの縁の部分
との速度差が縮まる。速度差が縮まれば、ウェーハの処
理面上の、エッチング速度分布を均一にすることができ
る。
【0067】また、超音波をウェーハに与えながら処理
することで、ウェーハの縁の部分においても、反応生成
物の堆積が抑制される。結果として、タングステンシリ
サイドがエッチングされる速度は、ウェーハの全域で向
上する。
することで、ウェーハの縁の部分においても、反応生成
物の堆積が抑制される。結果として、タングステンシリ
サイドがエッチングされる速度は、ウェーハの全域で向
上する。
【0068】図6は、タングステンシリサイドがエッチ
ングされる速度、およびエッチングの均一性を示す図で
ある。図6の(a)欄には、従来のプラズマエッチング
装置を用いて、タングステンシリサイドをエッチングし
たときのエッチング速度およびエッチングの均一性を表
現する値が示され、(b)欄には、図3に示すプラズマ
エッチング装置を用いて、タングステンシリサイドをエ
ッチングしたときのエッチング速度およびエッチングの
均一性を表現する値が示されている。
ングされる速度、およびエッチングの均一性を示す図で
ある。図6の(a)欄には、従来のプラズマエッチング
装置を用いて、タングステンシリサイドをエッチングし
たときのエッチング速度およびエッチングの均一性を表
現する値が示され、(b)欄には、図3に示すプラズマ
エッチング装置を用いて、タングステンシリサイドをエ
ッチングしたときのエッチング速度およびエッチングの
均一性を表現する値が示されている。
【0069】図6に示すように、超音波をウェーハに与
えずにエッチングしたときには、タングステンシリサイ
ドがエッチングされる速度は、150nm/min(平
均値)であった。これに対し、超音波をウェーハに与え
ながらエッチングしたときには、タングステンシリサイ
ドがエッチングされる速度が、250nm/min(平
均値)まで向上した。
えずにエッチングしたときには、タングステンシリサイ
ドがエッチングされる速度は、150nm/min(平
均値)であった。これに対し、超音波をウェーハに与え
ながらエッチングしたときには、タングステンシリサイ
ドがエッチングされる速度が、250nm/min(平
均値)まで向上した。
【0070】また、エッチングが終了した後の、残って
いるタングステンシリサイドの厚みを調べたところ、従
来のプラズマエッチング装置では、目標とする厚みから
±30%のバラツキが認められたが、図3に示すプラズ
マエッチング装置では、バラツキが±5%まで抑えられ
た。
いるタングステンシリサイドの厚みを調べたところ、従
来のプラズマエッチング装置では、目標とする厚みから
±30%のバラツキが認められたが、図3に示すプラズ
マエッチング装置では、バラツキが±5%まで抑えられ
た。
【0071】なお、上記第2の実施例に係るプラズマエ
ッチング装置、およびそのエッチング方法は、処理中
の、プロセスチャンバ2の中の圧力が、反応によって生
成される反応生成物の蒸気圧と同等もしくはそれより高
い状態になっているときに、より大きい効果が得られ
る。
ッチング装置、およびそのエッチング方法は、処理中
の、プロセスチャンバ2の中の圧力が、反応によって生
成される反応生成物の蒸気圧と同等もしくはそれより高
い状態になっているときに、より大きい効果が得られ
る。
【0072】なぜならば、処理中の、プロセスチャンバ
2の中の圧力が、反応生成物の蒸気圧よりも低ければ、
反応生成物は気体になるので、反応生成物は、ウェーハ
の上に、ほとんど堆積しない。
2の中の圧力が、反応生成物の蒸気圧よりも低ければ、
反応生成物は気体になるので、反応生成物は、ウェーハ
の上に、ほとんど堆積しない。
【0073】このような事項を鑑みると、上記第2の実
施例に係るプラズマエッチング装置、およびそのエッチ
ング方法は、蒸気圧が低くて、気化しにくい反応生成物
の堆積を抑制できる、という大きな利点がある。
施例に係るプラズマエッチング装置、およびそのエッチ
ング方法は、蒸気圧が低くて、気化しにくい反応生成物
の堆積を抑制できる、という大きな利点がある。
【0074】また、上記第2の実施例に係るプラズマエ
ッチング装置、およびそのエッチング方法は、以下に説
明するような変形も可能である。まず、超音波がウェー
ハ111に印加された後に、プラズマエッチングを開始
し、プラズマエッチングが終了した後に、超音波の印加
を停止している。これを、プラズマエッチングを開始
し、任意の時間が経過した後に、超音波をウェーハ11
1に印加し、超音波がウェーハ111に印加されてか
ら、さらに任意の時間が経過した後に、超音波の印加を
停止し、この後、プラズマエッチングを終了させるよう
にしても良い。
ッチング装置、およびそのエッチング方法は、以下に説
明するような変形も可能である。まず、超音波がウェー
ハ111に印加された後に、プラズマエッチングを開始
し、プラズマエッチングが終了した後に、超音波の印加
を停止している。これを、プラズマエッチングを開始
し、任意の時間が経過した後に、超音波をウェーハ11
1に印加し、超音波がウェーハ111に印加されてか
ら、さらに任意の時間が経過した後に、超音波の印加を
停止し、この後、プラズマエッチングを終了させるよう
にしても良い。
【0075】また、第2の実施例では、ポリシリコン、
およびタングステンシリサイド(WSi)を、プラズマ
エッチングした例について説明したが、エッチングする
材料としては、シリコン系に限定されるものでなく、モ
リブデン、モリブデンシリサイド、タングステン、タン
グステンシリサイド、アルミニウムなどに代表されるメ
タル系の膜をエッチングすることもできる。
およびタングステンシリサイド(WSi)を、プラズマ
エッチングした例について説明したが、エッチングする
材料としては、シリコン系に限定されるものでなく、モ
リブデン、モリブデンシリサイド、タングステン、タン
グステンシリサイド、アルミニウムなどに代表されるメ
タル系の膜をエッチングすることもできる。
【0076】さらに、第2の実施例に係る発明は、エッ
チングプロセスばかりでなく、アッシングプロセスにも
適用することが可能である。次に、この発明の第3の実
施例に係る、半導体装置の製造に使用できるチャンバに
ついて説明する。
チングプロセスばかりでなく、アッシングプロセスにも
適用することが可能である。次に、この発明の第3の実
施例に係る、半導体装置の製造に使用できるチャンバに
ついて説明する。
【0077】さらに我々は、新規なチャンバを得た。こ
の新規なチャンバからは、チャンバの中に残留している
水分を排気しやすい、などの効果を得ることができた。
図7は、この発明の第3の実施例に係る、半導体装置の
製造に使用できるチャンバの構成図である。
の新規なチャンバからは、チャンバの中に残留している
水分を排気しやすい、などの効果を得ることができた。
図7は、この発明の第3の実施例に係る、半導体装置の
製造に使用できるチャンバの構成図である。
【0078】図7に示すように、チャンバ151があ
る。我々が製作したチャンバ151は、サイズが小さい
ものである。しかし、このチャンバ151の構成は、そ
のサイズを大きくして、その中にエッチング装置を設置
すれば、エッチング処理が可能なプロセスチャンバにな
り得る。また、CVD装置を設置すれば、CVD処理が
可能なプロセスチャンバになり得る。また、アッシング
装置を設置すれば、アッシング処理が可能なプロセスチ
ャンバになり得る。また、単に、ロードロックチャンバ
(真空予備室)としても使える。
る。我々が製作したチャンバ151は、サイズが小さい
ものである。しかし、このチャンバ151の構成は、そ
のサイズを大きくして、その中にエッチング装置を設置
すれば、エッチング処理が可能なプロセスチャンバにな
り得る。また、CVD装置を設置すれば、CVD処理が
可能なプロセスチャンバになり得る。また、アッシング
装置を設置すれば、アッシング処理が可能なプロセスチ
ャンバになり得る。また、単に、ロードロックチャンバ
(真空予備室)としても使える。
【0079】チャンバ151には、周辺機器として、真
空ポンプ装置22、プロセスガス供給装置41、圧力計
51、質量分析装置が取り付けられたポート52がそれ
ぞれ、接続されている。
空ポンプ装置22、プロセスガス供給装置41、圧力計
51、質量分析装置が取り付けられたポート52がそれ
ぞれ、接続されている。
【0080】プロセスチャンバ151を形づくるため
の、ハウジング152には、超音波振動子131が取り
付けられている。超音波振動子131は、超音波発生用
の電気信号を発生させる発生機141に含まれている発
振器142に接続されている。超音波振動子131は、
発振器142から発振された電気信号を受けることで振
動し、この振動によって、超音波を発生させる。超音波
振動子131は、例えば分散されてハウジング152の
中に埋め込まれ、分散された超音波振動子131はそれ
ぞれ、互いに接続されている。超音波振動子131の配
置の一つの例としては、ハウジング152の各壁および
天井などである。ハウジング152の材質は、例えばア
ルミニウムなどを母材としたメタル、あるいはステンレ
スなどを母材としたメタルである。また、ハウジング1
52の、処理雰囲気にさらされる部分は、不活性なアル
ミナ膜153により、コートされている。超音波による
振動は、上記メタルを介して、ハウジング152に全体
的に伝えられる。また、ハウジング152の外側には、
ヒータ161が設けられている。ヒータ161は、チャ
ンバ151の中を、ハウジング152を介して、任意の
温度に熱する。
の、ハウジング152には、超音波振動子131が取り
付けられている。超音波振動子131は、超音波発生用
の電気信号を発生させる発生機141に含まれている発
振器142に接続されている。超音波振動子131は、
発振器142から発振された電気信号を受けることで振
動し、この振動によって、超音波を発生させる。超音波
振動子131は、例えば分散されてハウジング152の
中に埋め込まれ、分散された超音波振動子131はそれ
ぞれ、互いに接続されている。超音波振動子131の配
置の一つの例としては、ハウジング152の各壁および
天井などである。ハウジング152の材質は、例えばア
ルミニウムなどを母材としたメタル、あるいはステンレ
スなどを母材としたメタルである。また、ハウジング1
52の、処理雰囲気にさらされる部分は、不活性なアル
ミナ膜153により、コートされている。超音波による
振動は、上記メタルを介して、ハウジング152に全体
的に伝えられる。また、ハウジング152の外側には、
ヒータ161が設けられている。ヒータ161は、チャ
ンバ151の中を、ハウジング152を介して、任意の
温度に熱する。
【0081】次に、そのチャンバを動作させる方法の一
つの例を説明する。チャンバ151の中に、導入口16
からドライ窒素を供給し、チャンバ151の中の圧力を
大気圧にする。次に、電気信号を、発振器142から発
振させ、45kHzの周波数を持つ超音波を、超音波振
動子131により発生させる。この超音波は、ハウジン
グ152の全体に伝えられる。この状態のまま、タ−ボ
モレキュラポンプ24、およびドライバキュームポンプ
25を用いて、チャンバ151の中を真空引きする。
つの例を説明する。チャンバ151の中に、導入口16
からドライ窒素を供給し、チャンバ151の中の圧力を
大気圧にする。次に、電気信号を、発振器142から発
振させ、45kHzの周波数を持つ超音波を、超音波振
動子131により発生させる。この超音波は、ハウジン
グ152の全体に伝えられる。この状態のまま、タ−ボ
モレキュラポンプ24、およびドライバキュームポンプ
25を用いて、チャンバ151の中を真空引きする。
【0082】我々は、図7に示すチャンバ151を用い
て、チャンバ151の中に残留した水分の減り方に関し
て比較実験を行った。この比較実験の手順は、次の通り
である。
て、チャンバ151の中に残留した水分の減り方に関し
て比較実験を行った。この比較実験の手順は、次の通り
である。
【0083】(1) ハウジング152の、チャンバ1
51に対向する面(アルミナ膜153により、コートさ
れた面、以下、内壁面という)を、純水で湿らせた布で
拭く。
51に対向する面(アルミナ膜153により、コートさ
れた面、以下、内壁面という)を、純水で湿らせた布で
拭く。
【0084】(2) 比較に際して、チャンバ151の
中の環境を揃えるため、チャンバ151の中の雰囲気
を、真空引きしてから、チャンバ151の中に、ドライ
窒素を供給し、雰囲気を窒素にするとともに、圧力を大
気圧に戻す。
中の環境を揃えるため、チャンバ151の中の雰囲気
を、真空引きしてから、チャンバ151の中に、ドライ
窒素を供給し、雰囲気を窒素にするとともに、圧力を大
気圧に戻す。
【0085】(3) チャンバ151の中が摂氏80度
に保持されるようにヒータ161を制御しながら、チャ
ンバ151の中の圧力を、タ−ボ分子ポンプ24及びド
ライバキュームポンプ25を用いて下げる。
に保持されるようにヒータ161を制御しながら、チャ
ンバ151の中の圧力を、タ−ボ分子ポンプ24及びド
ライバキュームポンプ25を用いて下げる。
【0086】(3´)ハウジング152に超音波を与え
ながら、チャンバ151の中の圧力を、タ−ボ分子ポン
プ24及びドライバキュームポンプ25を用いて、下げ
る。図8は、チャンバの中の圧力と時間との関係を示す
図である。
ながら、チャンバ151の中の圧力を、タ−ボ分子ポン
プ24及びドライバキュームポンプ25を用いて、下げ
る。図8は、チャンバの中の圧力と時間との関係を示す
図である。
【0087】図8の縦軸はチャンバの中の圧力を示し、
横軸は時間を示す。なお、チャンバの中の圧力は、チャ
ンバの中に存在している、あらゆる物質の量を表すの
で、チャンバの中の圧力が低いほど、チャンバ151の
中に残留している水分の量は少ない、と考えることがで
きる。
横軸は時間を示す。なお、チャンバの中の圧力は、チャ
ンバの中に存在している、あらゆる物質の量を表すの
で、チャンバの中の圧力が低いほど、チャンバ151の
中に残留している水分の量は少ない、と考えることがで
きる。
【0088】図8の、カーブ(a)は、ステップ
(1)、ステップ(2)、ステップ(3)の順に行われ
た実験の結果を示し、カーブ(b)は、ステップ
(1)、ステップ(2)、ステップ(3´)の順に行わ
れた実験の結果を示している。
(1)、ステップ(2)、ステップ(3)の順に行われ
た実験の結果を示し、カーブ(b)は、ステップ
(1)、ステップ(2)、ステップ(3´)の順に行わ
れた実験の結果を示している。
【0089】図8に示すように、チャンバ151の中を
熱しながら、真空引きする方法では、カーブ(a)に示
すように、チャンバ151の中の圧力が1×10-4Pa
に達するまでに、約120分を要した。これに対して、
超音波をハウジング152に与えながら真空引きする方
法では、カーブ(b)に示すように、チャンバ2´の中
の圧力は、約40分で、1×10-4Paに達した。
熱しながら、真空引きする方法では、カーブ(a)に示
すように、チャンバ151の中の圧力が1×10-4Pa
に達するまでに、約120分を要した。これに対して、
超音波をハウジング152に与えながら真空引きする方
法では、カーブ(b)に示すように、チャンバ2´の中
の圧力は、約40分で、1×10-4Paに達した。
【0090】このように、超音波をハウジング152に
与えながら真空引きする方法では、チャンバ151の中
を熱しがら、真空引きする方法に比べて、チャンバ15
1の中の圧力が1×10-4Paになるまでの時間が、約
3分の1に短縮された。
与えながら真空引きする方法では、チャンバ151の中
を熱しがら、真空引きする方法に比べて、チャンバ15
1の中の圧力が1×10-4Paになるまでの時間が、約
3分の1に短縮された。
【0091】この差について、我々は、次のように考え
ている。外からチャンバ151に熱を加える方法では、
まず、ハウジング152の内壁面が温まるまでに時間が
かかる。そして、内壁面に付着している水の分子は、内
壁面が充分に温まってからでないと、蒸発しにくい。
ている。外からチャンバ151に熱を加える方法では、
まず、ハウジング152の内壁面が温まるまでに時間が
かかる。そして、内壁面に付着している水の分子は、内
壁面が充分に温まってからでないと、蒸発しにくい。
【0092】これに対して、ハウジング152に超音波
を与えると、ハウジング152の内壁面が、振動する。
内壁面に付着している水の分子も、ともに振動する。水
の分子が振動すると、振動していないときに比べて、水
の分子は、蒸発しやすい状態になる。気化した水の分子
は、液体のままの水の分子に比べて、チャンバ151の
外へ排気しやすい。よって、ハウジング152に超音波
を与えると、より短い時間で、チャンバ151の中に残
留している水分を排気することができる。
を与えると、ハウジング152の内壁面が、振動する。
内壁面に付着している水の分子も、ともに振動する。水
の分子が振動すると、振動していないときに比べて、水
の分子は、蒸発しやすい状態になる。気化した水の分子
は、液体のままの水の分子に比べて、チャンバ151の
外へ排気しやすい。よって、ハウジング152に超音波
を与えると、より短い時間で、チャンバ151の中に残
留している水分を排気することができる。
【0093】さらに我々は、図7に示すチャンバ151
を用いて、チャンバ151の中に残留した水分の減り方
に関して、さらに別の比較実験を行った。別の比較実験
の手順は、次の通りである。
を用いて、チャンバ151の中に残留した水分の減り方
に関して、さらに別の比較実験を行った。別の比較実験
の手順は、次の通りである。
【0094】(1) チャンバ151の中を大気に開放
し、大気に開放した状態で、1時間放置する。 (1´)チャンバ151の中を大気に開放し、大気に開
放した状態で、ハウジング152に超音波を与えなが
ら、1時間放置する。
し、大気に開放した状態で、1時間放置する。 (1´)チャンバ151の中を大気に開放し、大気に開
放した状態で、ハウジング152に超音波を与えなが
ら、1時間放置する。
【0095】(2) 1時間放置した後、チャンバ15
1の中を真空引きする。図9は、チャンバの中に残留し
ている水分と時間との関係を示す図である。図9の縦軸
はチャンバの中に残留している水分の量を示し、横軸は
時間を示す。横軸の“ゼロ”の点は、1時間の放置が終
了した時点を示している。また、横軸の“1”、
“2”、“3”の点は、真空引きを開始してからの経過
時間である。縦軸に示す水分の量は、質量分析装置によ
って測定したものである。なお、分析装置は、電流の強
弱によって、チャンバ151の中に存在する水の質量を
表す。我々は、電流の強弱を、残留した水分の量と置き
換えて、図9の縦軸に示した。なお、図9の水分の量の
単位は、電流の単位から換算していないため、任意単位
(Aarbitrary Unit :A.U)になっているが、図9
には、放置した後の水分の量および水分が減る傾向は、
明確に示されている。
1の中を真空引きする。図9は、チャンバの中に残留し
ている水分と時間との関係を示す図である。図9の縦軸
はチャンバの中に残留している水分の量を示し、横軸は
時間を示す。横軸の“ゼロ”の点は、1時間の放置が終
了した時点を示している。また、横軸の“1”、
“2”、“3”の点は、真空引きを開始してからの経過
時間である。縦軸に示す水分の量は、質量分析装置によ
って測定したものである。なお、分析装置は、電流の強
弱によって、チャンバ151の中に存在する水の質量を
表す。我々は、電流の強弱を、残留した水分の量と置き
換えて、図9の縦軸に示した。なお、図9の水分の量の
単位は、電流の単位から換算していないため、任意単位
(Aarbitrary Unit :A.U)になっているが、図9
には、放置した後の水分の量および水分が減る傾向は、
明確に示されている。
【0096】図9の、カーブ(a)は、ステップ
(1)、ステップ(2)の順に行った実験の結果を示
し、カーブ(b)は、ステップ(1´)、ステップ
(2)の順に行った実験の結果を示している。
(1)、ステップ(2)の順に行った実験の結果を示
し、カーブ(b)は、ステップ(1´)、ステップ
(2)の順に行った実験の結果を示している。
【0097】図9のカーブ(b)に示すように、ハウジ
ング152に超音波を与えると、与えない場合(カーブ
(a))に比べて、チャンバ151の中に残留している
水分の量が約3分の1程度になる。特に“0”時間のと
きである。この後、チャンバ151を真空引きすると、
チャンバ151の中から水分が、さらに排気される。
ング152に超音波を与えると、与えない場合(カーブ
(a))に比べて、チャンバ151の中に残留している
水分の量が約3分の1程度になる。特に“0”時間のと
きである。この後、チャンバ151を真空引きすると、
チャンバ151の中から水分が、さらに排気される。
【0098】この実験から、チャンバ151が大気に開
放されている状態で、ハウジング152に超音波を与え
ることでも、チャンバ151の中の水分の量が減ること
が分かった。
放されている状態で、ハウジング152に超音波を与え
ることでも、チャンバ151の中の水分の量が減ること
が分かった。
【0099】この現象について、我々は、次のように考
えている。ハウジング152に超音波を与えることで、
ハウジング152の内壁面が振動し、この内壁面に大気
中の水分が付着しにくくなる。又は大気中の水分が内壁
面に付着したとしても、内壁面が振動しているので、す
ぐに離脱してしまう。このようにして、内壁面に水分が
付着せず、チャンバ151の中への水分の残留が抑制さ
れる。
えている。ハウジング152に超音波を与えることで、
ハウジング152の内壁面が振動し、この内壁面に大気
中の水分が付着しにくくなる。又は大気中の水分が内壁
面に付着したとしても、内壁面が振動しているので、す
ぐに離脱してしまう。このようにして、内壁面に水分が
付着せず、チャンバ151の中への水分の残留が抑制さ
れる。
【0100】図7に示すチャンバ151によれば、ハウ
ジング152に超音波を与えながら、真空引きする、あ
るいは大気に開放することで、チャンバ151の中に残
留している水分を、より短い時間で除去することができ
る。
ジング152に超音波を与えながら、真空引きする、あ
るいは大気に開放することで、チャンバ151の中に残
留している水分を、より短い時間で除去することができ
る。
【0101】また、圧力が、より急速に下げられること
から、真空引き時間の短縮、という効果も得ることがで
きる。したがって、第3の実施例に係るチャンバを用い
て、エッチング装置、CVD装置、アッシング装置、そ
の他の半導体装置を製造するための製造装置を製作すれ
ば、真空引き時間、処理時間などを含めた全体の工程時
間を短くすることが可能な製造装置を得ることができ
る。工程時間が短くなると、スループットを向上させる
ことができ、半導体装置の生産性が、さらに上がる。
から、真空引き時間の短縮、という効果も得ることがで
きる。したがって、第3の実施例に係るチャンバを用い
て、エッチング装置、CVD装置、アッシング装置、そ
の他の半導体装置を製造するための製造装置を製作すれ
ば、真空引き時間、処理時間などを含めた全体の工程時
間を短くすることが可能な製造装置を得ることができ
る。工程時間が短くなると、スループットを向上させる
ことができ、半導体装置の生産性が、さらに上がる。
【0102】また、図7に示すチャンバ151は、サイ
ズが小さく、熱容量が小さい。しかし、実際の製造装置
のサイズは、図7に示すチャンバ151のサイズよりも
大きく、熱容量が大きい。したがって、実際の製造装置
では、図8および図9に示した効果よりも、さらに大き
い効果が期待される。具体的には、図8に示されるよう
に、チャンバの中の圧力が1×10-4Paに下がるまで
にかかる時間を、3分の1に短縮できたが、これを、4
分の1、5分の1、それ以上に短くすることができる。
ズが小さく、熱容量が小さい。しかし、実際の製造装置
のサイズは、図7に示すチャンバ151のサイズよりも
大きく、熱容量が大きい。したがって、実際の製造装置
では、図8および図9に示した効果よりも、さらに大き
い効果が期待される。具体的には、図8に示されるよう
に、チャンバの中の圧力が1×10-4Paに下がるまで
にかかる時間を、3分の1に短縮できたが、これを、4
分の1、5分の1、それ以上に短くすることができる。
【0103】また、ハウジング152に超音波を与える
方法を用いたチャンバ(製造装置)では、ヒ−タのよう
な加熱装置を取り付け、かつこの加熱装置から作業者を
保護するために、加熱装置にカバ−をかけるなどの安全
対策が不要である。さらには、高価な耐熱性部品を使用
せずにチャンバ151、あるいはその周辺機器を作るこ
とができる、という別の利点も得られる。
方法を用いたチャンバ(製造装置)では、ヒ−タのよう
な加熱装置を取り付け、かつこの加熱装置から作業者を
保護するために、加熱装置にカバ−をかけるなどの安全
対策が不要である。さらには、高価な耐熱性部品を使用
せずにチャンバ151、あるいはその周辺機器を作るこ
とができる、という別の利点も得られる。
【0104】また、加熱装置を持つ製造装置では、チャ
ンバの中を加熱したままで、あるいはハウジングの温度
が高いままで、ハウジングの内壁面、あるいはハウジン
グの外壁面を洗浄することができない。洗浄作業を行う
作業者が、危険にさらされるためである。
ンバの中を加熱したままで、あるいはハウジングの温度
が高いままで、ハウジングの内壁面、あるいはハウジン
グの外壁面を洗浄することができない。洗浄作業を行う
作業者が、危険にさらされるためである。
【0105】この点、図7に示すチャンバ(製造装置)
では、ハウジングに超音波を与えながら、ハウジングの
内壁面、あるいはハウジングの外壁面を洗浄しても、作
業者は高い熱にさらされることはない。ハウジングに超
音波を与えながら、ハウジングの内壁面、あるいはハウ
ジングの外壁面を洗浄すれば、洗浄効果の向上が期待さ
れる。
では、ハウジングに超音波を与えながら、ハウジングの
内壁面、あるいはハウジングの外壁面を洗浄しても、作
業者は高い熱にさらされることはない。ハウジングに超
音波を与えながら、ハウジングの内壁面、あるいはハウ
ジングの外壁面を洗浄すれば、洗浄効果の向上が期待さ
れる。
【0106】なお、第3の実施例に係るチャンバは、次
のような変形も可能である。図7に示すチャンバでは、
超音波振動子131をハウジング152の中に埋め込ん
だが、これを、ハウジング152の内壁面、あるいは外
壁面のいずれかに取り付けるようにしても良い。
のような変形も可能である。図7に示すチャンバでは、
超音波振動子131をハウジング152の中に埋め込ん
だが、これを、ハウジング152の内壁面、あるいは外
壁面のいずれかに取り付けるようにしても良い。
【0107】また、ヒータなど、チャンバの中を加熱す
るための装置から除く必要はなく、図7に示すように、
チャンバの中を加熱するための装置と、超音波を与える
ための装置とを設けることが、望ましい。さらに、チャ
ンバの中に熱を加えながら、ハウジングに超音波を与え
て、チャンバの中に残留した水分を除去すると、ハウジ
ングに超音波を与えるだけの方法に比べて、さらに良い
効果を得ることができる。
るための装置から除く必要はなく、図7に示すように、
チャンバの中を加熱するための装置と、超音波を与える
ための装置とを設けることが、望ましい。さらに、チャ
ンバの中に熱を加えながら、ハウジングに超音波を与え
て、チャンバの中に残留した水分を除去すると、ハウジ
ングに超音波を与えるだけの方法に比べて、さらに良い
効果を得ることができる。
【0108】また、第3の実施例に係るチャンバでは、
チャンバの中の水分を排気しやすい、という効果だけで
なく、ハウジング152に超音波を与えることで、ハウ
ジング152の内壁面の上に付着している物質を除去で
きる、あるいはその付着を抑制できる効果があること
は、第1の実施例の説明、および第2の実施例の説明か
ら、明らかである。
チャンバの中の水分を排気しやすい、という効果だけで
なく、ハウジング152に超音波を与えることで、ハウ
ジング152の内壁面の上に付着している物質を除去で
きる、あるいはその付着を抑制できる効果があること
は、第1の実施例の説明、および第2の実施例の説明か
ら、明らかである。
【0109】次に、この発明の第4の実施例に係るプラ
ズマエッチング装置について説明する。この第4の実施
例に係るプラズマエッチング装置は、第3の実施例に係
る発明により説明したチャンバが用いられているロード
ロックチャンバ、プロセスチャンバを有している。その
結果、バーキュムに要する時間の短縮、プロセスチャン
バの中への反応生成物の残留の抑制、およびハウジング
に付着した反応生成物の除去の容易化などの効果を得る
ことができた。
ズマエッチング装置について説明する。この第4の実施
例に係るプラズマエッチング装置は、第3の実施例に係
る発明により説明したチャンバが用いられているロード
ロックチャンバ、プロセスチャンバを有している。その
結果、バーキュムに要する時間の短縮、プロセスチャン
バの中への反応生成物の残留の抑制、およびハウジング
に付着した反応生成物の除去の容易化などの効果を得る
ことができた。
【0110】図10は、この発明の第4の実施例による
プラズマエッチング装置の構成図である。図10に示さ
れているプラズマエッチング装置は、図1に示したプラ
ズマエッチング装置と、同様の構成を有している。異な
るところは、図10に示されているプラズマエッチング
装置が、チャンバ1、2、3を形づくるハウジングに、
第3の実施例のように、超音波振動子131が設けられ
ていることである。
プラズマエッチング装置の構成図である。図10に示さ
れているプラズマエッチング装置は、図1に示したプラ
ズマエッチング装置と、同様の構成を有している。異な
るところは、図10に示されているプラズマエッチング
装置が、チャンバ1、2、3を形づくるハウジングに、
第3の実施例のように、超音波振動子131が設けられ
ていることである。
【0111】図10に示すように、超音波振動子131
は、超音波発生用の電気信号を発生させる発生機141
に含まれている発振器142に接続されている。超音波
振動子131は、発振器142から発振された電気信号
を受けることで振動し、この振動によって、超音波を発
生させる。超音波振動子131は、例えば分散されてハ
ウジングの中に埋め込まれ、分散された超音波振動子1
31はそれぞれ、互いに接続されている。分散された超
音波振動子131は、チャンバ1と外界とを仕切るため
の壁171、チャンバ1とチャンバ2とを仕切るための
壁172、チャンバ2とチャンバ3とを仕切るための壁
173、チャンバ3と外界とを仕切るための壁174、
チャンバ1の天井175、チャンバ2の天井176およ
びチャンバ2の天井177それぞれに、配置される。な
お、ハウジングの材質は、例えばアルミニウムを母材と
したメタル、あるいは、ステンレスを母材としたメタル
であり、ハウジングの処理雰囲気にさらされる部分は、
図7に、参照符号153によって示された不活性なアル
ミナ膜により、コートされている。超音波による振動
は、上記メタルを介して、ハウジングに全体的に伝えら
れる。
は、超音波発生用の電気信号を発生させる発生機141
に含まれている発振器142に接続されている。超音波
振動子131は、発振器142から発振された電気信号
を受けることで振動し、この振動によって、超音波を発
生させる。超音波振動子131は、例えば分散されてハ
ウジングの中に埋め込まれ、分散された超音波振動子1
31はそれぞれ、互いに接続されている。分散された超
音波振動子131は、チャンバ1と外界とを仕切るため
の壁171、チャンバ1とチャンバ2とを仕切るための
壁172、チャンバ2とチャンバ3とを仕切るための壁
173、チャンバ3と外界とを仕切るための壁174、
チャンバ1の天井175、チャンバ2の天井176およ
びチャンバ2の天井177それぞれに、配置される。な
お、ハウジングの材質は、例えばアルミニウムを母材と
したメタル、あるいは、ステンレスを母材としたメタル
であり、ハウジングの処理雰囲気にさらされる部分は、
図7に、参照符号153によって示された不活性なアル
ミナ膜により、コートされている。超音波による振動
は、上記メタルを介して、ハウジングに全体的に伝えら
れる。
【0112】次に、装置の動作の一つの例を説明する。
この一つの例では、ホトレジスト層のパタ−ンをマスク
に用いて、シリコンウェーハ111上にシリコンを熱酸
化して形成した、厚さが1000nmのSiO2 膜をエ
ッチングする。ホトレジストは、ノボラック樹脂をベー
スとした光感応レジストである。
この一つの例では、ホトレジスト層のパタ−ンをマスク
に用いて、シリコンウェーハ111上にシリコンを熱酸
化して形成した、厚さが1000nmのSiO2 膜をエ
ッチングする。ホトレジストは、ノボラック樹脂をベー
スとした光感応レジストである。
【0113】また、ガス供給装置41の、ボンベ42
a、流量調整機43a、バルブ44aおよびガスライン
45aは、フロン14の供給系統であり、同様に、ボンベ
42b、流量調整機43b、バルブ44bおよびガスラ
イン45bは、フロン23の供給系統、ボンベ42c、流
量調整機43c、バルブ44cおよびガスライン45c
は、酸素の供給系統である。SiO2 膜を、エッチング
するためのエッチングガスには、これらのガスのうち、
フロン23(CHF3 )と、酸素(O2 )とを用いた。
a、流量調整機43a、バルブ44aおよびガスライン
45aは、フロン14の供給系統であり、同様に、ボンベ
42b、流量調整機43b、バルブ44bおよびガスラ
イン45bは、フロン23の供給系統、ボンベ42c、流
量調整機43c、バルブ44cおよびガスライン45c
は、酸素の供給系統である。SiO2 膜を、エッチング
するためのエッチングガスには、これらのガスのうち、
フロン23(CHF3 )と、酸素(O2 )とを用いた。
【0114】まず、ウェーハ111を、ロードロックチ
ャンバ1にゲートバルブ4を介して搬入し、載置台61
の上に載置する。ゲートバルブ4を閉じた後、電気信号
を、発振器142から発振させ、45kHzの周波数を
持つ超音波を、超音波振動子131により発生させる。
これにより、ハウジングの、特にロードロックチャンバ
1、プロセスチャンバ2およびロードロックチャンバ3
に向かう面を振動させる。同時に、真空ポンプ装置2
1、22、23を用いて、ロードロックチャンバ1、プ
ロセスチャンバ2およびロードロックチャンバ3の中の
圧力を下げる。次に、ゲートバルブ6を開き、搬送機7
1を用いて、ウェーハ111をプロセスチャンバ2に搬
入し、下部電極82の上に載置する。そして、ウェーハ
111を下部電極82の上に静電チャックを用いて固定
する。次に、フロン23(CHF3 )ガスと、酸素(O
2 )ガスとを、ガスライン45bおよび45cを介し
て、プロセスチャンバ2に、同時に供給する。フロン23
ガスは、50SCCMの一定の流量でプロセスチャンバ2に
供給され、酸素ガスも同様に、50SCCMの一定の流量で
プロセスチャンバ2に供給される。このとき、プロセス
チャンバ2の中の圧力は、真空ポンプ装置22を用い
て、プロセスチャンバ2を真空引きしながら、フロン23
(CHF3 )ガスと酸素(O2 )ガスとを一定の流量で
流し続けることで、40mmTorrに保つ。次に、R.Fジ
ェネレータ92を用いて、13.56MHzの周波数を
持つ、400Wの高周波電力を、下部電極82に印加す
る。これにより、上部電極81と下部電極82との間に
放電現象が発生し、プロセスチャンバ2の中に存在する
フロン23(CHF3 )および酸素(O2 )がプラズマ化
されて、ウェーハ111の上に存在する、図示せぬSi
O2 膜がエッチングされる。このとき、エッチング生成
物として、フロロカ−ボン(CFX )が発生する。この
フロロカ−ボンは、我々の調査によれば、ウェーハの上
に、0.1μm/min の速度で付着していく。また、こ
のフロロカ−ボンは、ハウジングの、プロセスチャンバ
2の中の処理雰囲気にさらされている面の上にも、33
nm/min の速度で付着していく。
ャンバ1にゲートバルブ4を介して搬入し、載置台61
の上に載置する。ゲートバルブ4を閉じた後、電気信号
を、発振器142から発振させ、45kHzの周波数を
持つ超音波を、超音波振動子131により発生させる。
これにより、ハウジングの、特にロードロックチャンバ
1、プロセスチャンバ2およびロードロックチャンバ3
に向かう面を振動させる。同時に、真空ポンプ装置2
1、22、23を用いて、ロードロックチャンバ1、プ
ロセスチャンバ2およびロードロックチャンバ3の中の
圧力を下げる。次に、ゲートバルブ6を開き、搬送機7
1を用いて、ウェーハ111をプロセスチャンバ2に搬
入し、下部電極82の上に載置する。そして、ウェーハ
111を下部電極82の上に静電チャックを用いて固定
する。次に、フロン23(CHF3 )ガスと、酸素(O
2 )ガスとを、ガスライン45bおよび45cを介し
て、プロセスチャンバ2に、同時に供給する。フロン23
ガスは、50SCCMの一定の流量でプロセスチャンバ2に
供給され、酸素ガスも同様に、50SCCMの一定の流量で
プロセスチャンバ2に供給される。このとき、プロセス
チャンバ2の中の圧力は、真空ポンプ装置22を用い
て、プロセスチャンバ2を真空引きしながら、フロン23
(CHF3 )ガスと酸素(O2 )ガスとを一定の流量で
流し続けることで、40mmTorrに保つ。次に、R.Fジ
ェネレータ92を用いて、13.56MHzの周波数を
持つ、400Wの高周波電力を、下部電極82に印加す
る。これにより、上部電極81と下部電極82との間に
放電現象が発生し、プロセスチャンバ2の中に存在する
フロン23(CHF3 )および酸素(O2 )がプラズマ化
されて、ウェーハ111の上に存在する、図示せぬSi
O2 膜がエッチングされる。このとき、エッチング生成
物として、フロロカ−ボン(CFX )が発生する。この
フロロカ−ボンは、我々の調査によれば、ウェーハの上
に、0.1μm/min の速度で付着していく。また、こ
のフロロカ−ボンは、ハウジングの、プロセスチャンバ
2の中の処理雰囲気にさらされている面の上にも、33
nm/min の速度で付着していく。
【0115】エッチングが終了した後、ウェーハ111
を、搬送機72を用いてゲ−トバルブ7を介してロード
ロックチャンバ3に搬入し、載置台62の上に載置す
る。この後、ロードロックチャンバ3の中の圧力を、大
気圧に戻す。この後、超音波の発生を止め、ウェーハ1
11を、ゲートバルブ5を介してロードロックチャンバ
3から搬出する。
を、搬送機72を用いてゲ−トバルブ7を介してロード
ロックチャンバ3に搬入し、載置台62の上に載置す
る。この後、ロードロックチャンバ3の中の圧力を、大
気圧に戻す。この後、超音波の発生を止め、ウェーハ1
11を、ゲートバルブ5を介してロードロックチャンバ
3から搬出する。
【0116】図11は、ハウジングの、プロセスチャン
バ2の中の処理雰囲気にさらされている面の上に堆積さ
れるフロロカーボンの厚みを示す図である。図11の
(a)欄には、ハウジングに超音波を与えないでエッチ
ング処理したときに、堆積されるフロロカーボンの厚み
が示され、図11の(b)欄には、ハウジングに超音波
を与えてエッチング処理したときに、堆積されるフロロ
カーボンの厚みが示されている。
バ2の中の処理雰囲気にさらされている面の上に堆積さ
れるフロロカーボンの厚みを示す図である。図11の
(a)欄には、ハウジングに超音波を与えないでエッチ
ング処理したときに、堆積されるフロロカーボンの厚み
が示され、図11の(b)欄には、ハウジングに超音波
を与えてエッチング処理したときに、堆積されるフロロ
カーボンの厚みが示されている。
【0117】なお、図11に示すフロロカーボンの厚み
は、図10に示したプラズマエッチング装置を用いて、
1000枚のウェーハをエッチング処理した後に、測定
したものである。
は、図10に示したプラズマエッチング装置を用いて、
1000枚のウェーハをエッチング処理した後に、測定
したものである。
【0118】さらに、図11の(a)欄、参照符号20
1に示す値は、上部電極81(即ち、ハウジングの天井
176)に堆積したフロロカーボンの厚み、および参照
符号202に示す値は、壁172、173に堆積したフ
ロロカーボンの厚みである。同様に、図11の(b)
欄、参照符号203に示す値は、上部電極81(即ち、
ハウジングの天井176)に堆積したフロロカーボンの
厚み、および参照符号204に示す値は、壁172、1
73に堆積したフロロカーボンの厚みである。
1に示す値は、上部電極81(即ち、ハウジングの天井
176)に堆積したフロロカーボンの厚み、および参照
符号202に示す値は、壁172、173に堆積したフ
ロロカーボンの厚みである。同様に、図11の(b)
欄、参照符号203に示す値は、上部電極81(即ち、
ハウジングの天井176)に堆積したフロロカーボンの
厚み、および参照符号204に示す値は、壁172、1
73に堆積したフロロカーボンの厚みである。
【0119】図11に示すように、ハウジングに超音波
を与えることで、エッチング処理の際中に生成される生
成物の、ハウジングの、プロセスチャンバ2に対した面
(内壁面)への付着を抑制できる。図11によれば、ハ
ウジングに超音波を与えることで、与えない場合に比べ
て、内壁面の上に堆積するフロロカーボンの厚みが3分
の1に低減されている。
を与えることで、エッチング処理の際中に生成される生
成物の、ハウジングの、プロセスチャンバ2に対した面
(内壁面)への付着を抑制できる。図11によれば、ハ
ウジングに超音波を与えることで、与えない場合に比べ
て、内壁面の上に堆積するフロロカーボンの厚みが3分
の1に低減されている。
【0120】この理由は、第3の実施例の中で説明し
た、内壁面の上への水分の付着が抑制される理由と同様
である。即ち、ハウジングに超音波を与えることで、ハ
ウジングの内壁面が振動して、フロロカーボンが付着し
にくくなる。
た、内壁面の上への水分の付着が抑制される理由と同様
である。即ち、ハウジングに超音波を与えることで、ハ
ウジングの内壁面が振動して、フロロカーボンが付着し
にくくなる。
【0121】図10に示すプラズマエッチング装置によ
れば、プロセスチャンバ2を形づくるハウジングに超音
波を与えながら、ウェーハ111をエッチングすること
で、エッチング中に生成された生成物が、ハウジングの
チャンバ2に対向した面に付着することを抑制できる。
れば、プロセスチャンバ2を形づくるハウジングに超音
波を与えながら、ウェーハ111をエッチングすること
で、エッチング中に生成された生成物が、ハウジングの
チャンバ2に対向した面に付着することを抑制できる。
【0122】また、チャンバ3を形づくるハウジングに
超音波を与えながら、エッチングされた後のウェーハ1
11をチャンバ3へ搬入し、かつ搬入された後でも、引
き続いて超音波を与え続けておくことによって、チャン
バ3の中で、ウェーハ111の上に付着していた反応生
成物が気化しても、気化した生成物が、ハウジングのチ
ャンバ2に対向した面に付着することを抑制できる。
超音波を与えながら、エッチングされた後のウェーハ1
11をチャンバ3へ搬入し、かつ搬入された後でも、引
き続いて超音波を与え続けておくことによって、チャン
バ3の中で、ウェーハ111の上に付着していた反応生
成物が気化しても、気化した生成物が、ハウジングのチ
ャンバ2に対向した面に付着することを抑制できる。
【0123】また、ハウジングに超音波を与えながら、
チャンバ1、2、3を真空引きすることにより、チャン
バ1、2、3それぞれの中の圧力を、短時間で下げるこ
とができる。図7に示したチャンバと同様に、ハウジン
グの内壁面への水分の付着が抑制されるためである。
チャンバ1、2、3を真空引きすることにより、チャン
バ1、2、3それぞれの中の圧力を、短時間で下げるこ
とができる。図7に示したチャンバと同様に、ハウジン
グの内壁面への水分の付着が抑制されるためである。
【0124】また、ハウジングの内壁面に付着した生成
物は、ハウジングに、超音波を与えることで、上記面か
ら除去することができる。これは、メンテナンスの簡素
化を実現する。
物は、ハウジングに、超音波を与えることで、上記面か
ら除去することができる。これは、メンテナンスの簡素
化を実現する。
【0125】なお、第4の実施例に係るプラズマエッチ
ング装置は、次のような変形も可能である。図10に示
すプラズマエッチング装置では、超音波振動子131を
ハウジングの中に埋め込んだが、これを、ハウジングの
内壁面、あるいは外壁面のいずれかに取り付けるように
しても良い。
ング装置は、次のような変形も可能である。図10に示
すプラズマエッチング装置では、超音波振動子131を
ハウジングの中に埋め込んだが、これを、ハウジングの
内壁面、あるいは外壁面のいずれかに取り付けるように
しても良い。
【0126】また、図12に示すようにガスラインの管
材301の中に、また、図13に示すようにガスライン
の管材302の中に、超音波振動子131を設けるよう
にしても良い。そして、図10に示すハウジングと同様
に、管材を、超音波振動子131によって振動させれ
ば、管材の内壁面への反応生成物の残留の抑制、および
管材の内壁面に付着した反応生成物の除去を容易化でき
る。管材は、アルミニウムを母材としたメタル、あるい
はステンレスを母材としたメタルであり、プロセスガ
ス、あるいは排気ガスにさらされる部分には、図9に参
照符号153により示した不活性なアルミナ膜などでコ
ートされている。
材301の中に、また、図13に示すようにガスライン
の管材302の中に、超音波振動子131を設けるよう
にしても良い。そして、図10に示すハウジングと同様
に、管材を、超音波振動子131によって振動させれ
ば、管材の内壁面への反応生成物の残留の抑制、および
管材の内壁面に付着した反応生成物の除去を容易化でき
る。管材は、アルミニウムを母材としたメタル、あるい
はステンレスを母材としたメタルであり、プロセスガ
ス、あるいは排気ガスにさらされる部分には、図9に参
照符号153により示した不活性なアルミナ膜などでコ
ートされている。
【0127】また、図12に示す管材301は、プロセ
スガス供給装置41とチャンバ2とを接続するための、
プロセスガス供給用のガスラインである。また、図14
に示す管材302は、真空ポンプ装置21とチャンバ1
を接続する、あるいは真空ポンプ装置22とチャンバ2
を接続する、あるいは真空ポンプ装置23とチャンバ1
を接続する、真空引き用のガスラインである。
スガス供給装置41とチャンバ2とを接続するための、
プロセスガス供給用のガスラインである。また、図14
に示す管材302は、真空ポンプ装置21とチャンバ1
を接続する、あるいは真空ポンプ装置22とチャンバ2
を接続する、あるいは真空ポンプ装置23とチャンバ1
を接続する、真空引き用のガスラインである。
【0128】また、第4の実施例に係る発明は、プラズ
マエッチング装置だけでなく、反応により生成物が発生
するような、例えばCVD装置、あるいはアッシング装
置、あるいはプラズマエッチング以外の、別のドライエ
ッチング装置などにも使うことができる。
マエッチング装置だけでなく、反応により生成物が発生
するような、例えばCVD装置、あるいはアッシング装
置、あるいはプラズマエッチング以外の、別のドライエ
ッチング装置などにも使うことができる。
【0129】以上のように、この発明を、第1、第2、
第3、第4の実施例により、説明してきたが、第1、第
2、第3、第4の実施例に係る発明をそれぞれ、組み合
わせて使うこともできる。第1、第2、第3、第4の実
施例に係る発明をそれぞれ、組み合わせて使ったとして
も、その効果が減ずることはなく、例えば処理時間を例
にとれば、真空引きに要する時間が短くなる、エッチン
グなどの反応処理に要する時間が短くなる、ポストトリ
ートメントの時間が短くなるなど、全ての効果が加わる
ために、その効果は、むしろ増す。
第3、第4の実施例により、説明してきたが、第1、第
2、第3、第4の実施例に係る発明をそれぞれ、組み合
わせて使うこともできる。第1、第2、第3、第4の実
施例に係る発明をそれぞれ、組み合わせて使ったとして
も、その効果が減ずることはなく、例えば処理時間を例
にとれば、真空引きに要する時間が短くなる、エッチン
グなどの反応処理に要する時間が短くなる、ポストトリ
ートメントの時間が短くなるなど、全ての効果が加わる
ために、その効果は、むしろ増す。
【0130】また、超音波の周波数は、45kHzのみ
を示しているが、kHzオーダ−の可聴帯域にある音波
から、MHzオーダーの、より周波数の高い領域まで、
変更することが可能である。
を示しているが、kHzオーダ−の可聴帯域にある音波
から、MHzオーダーの、より周波数の高い領域まで、
変更することが可能である。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ワークを加熱せずに、ワークから反応生成物を除去
できる半導体装置の製造装置、および半導体装置の製造
方法と、処理時間を短縮できる半導体装置の製造装置、
半導体装置の製造方法、および処理室の減圧方法と、処
理室の壁など、反応生成物が付着され得る面から反応生
成物を除去する反応生成物の除去方法、および上記反応
生成物が付着され得る面への、反応生成物の堆積を抑制
する反応生成物の堆積抑制方法とを提供することができ
る。
ば、ワークを加熱せずに、ワークから反応生成物を除去
できる半導体装置の製造装置、および半導体装置の製造
方法と、処理時間を短縮できる半導体装置の製造装置、
半導体装置の製造方法、および処理室の減圧方法と、処
理室の壁など、反応生成物が付着され得る面から反応生
成物を除去する反応生成物の除去方法、および上記反応
生成物が付着され得る面への、反応生成物の堆積を抑制
する反応生成物の堆積抑制方法とを提供することができ
る。
【図1】図1はこの発明の第1の実施例に係るプラズマ
エッチング装置の構成図。
エッチング装置の構成図。
【図2】図2は抽出された塩素の濃度を示す図。
【図3】図3はこの発明の第2の実施例に係るプラズマ
エッチング装置の構成図。
エッチング装置の構成図。
【図4】図4はポリシリコンのエッチング速度を示す
図。
図。
【図5】図5はタングステンシリサイドのエッチング速
度の分布図。
度の分布図。
【図6】図6はタングステンシリサイドのエッチング速
度、および均一性を示す図。
度、および均一性を示す図。
【図7】図7はこの発明の第3の実施例に係る半導体装
置の製造に使用できるチャンバの構成図。
置の製造に使用できるチャンバの構成図。
【図8】図8は圧力の減り方を示す図。
【図9】図9は残留水分の減り方を示す図。
【図10】図10はこの発明の第4の実施例に係るプラ
ズマエッチング装置の構成図。
ズマエッチング装置の構成図。
【図11】図11はフロロカーボンの堆積膜厚を示す
図。
図。
【図12】図12はこの発明の第4の実施例に係るプラ
ズマエッチング装置の変形例の構成図。
ズマエッチング装置の変形例の構成図。
【図13】図13はこの発明の第4の実施例に係るプラ
ズマエッチング装置の別の変形例の構成図。
ズマエッチング装置の別の変形例の構成図。
【図14】図14は赤外線ランプによる加熱方式を利用
した装置の構成図。
した装置の構成図。
【図15】図15はヒータによる加熱方式を利用した装
置の構成図。
置の構成図。
1…第1のロードロックチャンバ、2…プロセスチャン
バ、3…第2のロードロックチャンバ、22…真空ポン
プ装置、24…ターボモレキュラポンプ、25…ドライ
バキュームポンプ、81…上部電極、82…下部電極、
131…超音波振動子、141…発生機、142…発振
器、121…クランプ、122…支持台、151…チャ
ンバ、152…ハウジング、171、172、173、
174…仕切るための壁、175、176、177…天
井、301、302…パイプ。
バ、3…第2のロードロックチャンバ、22…真空ポン
プ装置、24…ターボモレキュラポンプ、25…ドライ
バキュームポンプ、81…上部電極、82…下部電極、
131…超音波振動子、141…発生機、142…発振
器、121…クランプ、122…支持台、151…チャ
ンバ、152…ハウジング、171、172、173、
174…仕切るための壁、175、176、177…天
井、301、302…パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/205 21/304 341 M 21/31 C
Claims (33)
- 【請求項1】 ワークを支持する支持体と、 前記支持体に接続された、前記支持体を介して前記ワー
クに音波を供給する音波供給機とを具備することを特徴
とする半導体装置の製造装置。 - 【請求項2】 前記音波の周波数の範囲は、kHzオー
ダーからMHzオーダーであることを特徴とする請求項
1に記載の半導体装置の製造装置。 - 【請求項3】 前記音波は、超音波であることを特徴と
する請求項1に記載の半導体装置の製造装置。 - 【請求項4】 前記支持体は、前記ワークをクランプす
るクランパを有することを特徴とする請求項1乃至請求
項3いずれか一項に記載の半導体装置の製造装置。 - 【請求項5】 前記支持体は、処理後の前記ワークに後
処理を施すための後処理部であることを特徴とする請求
項1乃至請求項4いずれか一項に記載の半導体装置の製
造装置。 - 【請求項6】 ワークを支持する支持体と、 前記支持体に高周波電力を供給する高周波電力供給機
と、 前記支持体に接続された、前記支持体を介して前記ワー
クに音波を供給する音波供給機とを具備することを特徴
とする半導体装置の製造装置。 - 【請求項7】 前記音波の周波数の範囲は、kHzオー
ダーからMHzオーダーであることを特徴とする請求項
6に記載の半導体装置の製造装置。 - 【請求項8】 前記音波は、超音波であることを特徴と
する請求項6に記載の半導体装置の製造装置。 - 【請求項9】 前記支持体は、前記ワークに処理を施す
ための処理部であることを特徴とする請求項6乃至請求
項8いずれか一項に記載の半導体装置の製造装置。 - 【請求項10】 ワークに処理を施すための処理室と、 前記処理室に接続された、前記処理室の壁に音波を供給
する音波供給機とを具備することを特徴とする半導体装
置の製造装置。 - 【請求項11】 前記処理室に排気管が接続されてお
り、この排気管に音波を供給する音波供給機を具備する
ことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造
装置。 - 【請求項12】 前記処理室にプロセスガス導入管が接
続されており、このプロセスガス導入管に音波を供給す
る音波供給機を具備することを特徴とする請求項10お
よび請求項11いずれかに記載の半導体装置の製造装
置。 - 【請求項13】 前記音波の周波数の範囲は、kHzオ
ーダーからMHzオーダーであることを特徴とする請求
項10乃至請求項12いずれか一項に記載の半導体装置
の製造装置。 - 【請求項14】 前記音波は、超音波であることを特徴
とする請求項10乃至請求項12いずれか一項に記載の
半導体装置の製造装置。 - 【請求項15】 半導体装置の製造装置に、ワークを搬
入する工程と、 前記製造装置の中で、前記ワークを処理する工程と、 前記製造装置の中で、前記ワークに音波を供給すること
によって前記ワークを洗浄する工程と、 前記製造装置から、ワークを搬出する工程とを具備する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項16】 前記音波の周波数の範囲は、kHzオ
ーダーからMHzオーダーであることを特徴とする請求
項15に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項17】 前記音波は、超音波であることを特徴
とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項18】 前記洗浄する工程は、前記ワークを処
理する工程において生成される反応生成物を、前記ワー
クから除去する工程であることを特徴とする請求項15
乃至請求項17いずれか一項に記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項19】 前記ワークを処理する工程は、プラズ
マエッチング、プラズマCVD、プラズマアッシングの
いずれかの処理を含むことを特徴とする請求項15乃至
請求項18いずれか一項に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項20】 半導体装置の製造装置に、ワークを搬
入する工程と、 前記製造装置の中で、前記ワークに音波を供給しなが
ら、前記ワークを処理する工程と、 前記製造装置から、ワークを搬出する工程とを具備する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項21】 前記音波の周波数の範囲は、kHzオ
ーダーからMHzオーダーであることを特徴とする請求
項20に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項22】 前記音波は、超音波であることを特徴
とする請求項21に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項23】 前記洗浄する工程は、前記ワークを処
理する工程において生成される反応生成物を、前記ワー
クから除去する工程であることを特徴とする請求項20
乃至請求項22いずれか一項に記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項24】 前記ワークを処理する工程は、プラズ
マエッチングの処理を含むことを特徴とする請求項20
乃至請求項23いずれか一項に記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項25】 処理室の壁に音波を与える工程と、 前記処理室の壁に音波を与えながら、この処理室の中の
圧力を下げる工程とを具備することを特徴とする処理室
の減圧方法。 - 【請求項26】 前記音波の周波数の範囲は、kHzオ
ーダーからMHzオーダーであることを特徴とする請求
項25に記載の処理室の減圧方法。 - 【請求項27】 前記音波は、超音波であることを特徴
とする請求項25に記載の処理室の減圧方法。 - 【請求項28】 処理室の中でワークに処理を施す工程
と、 前記処理後、前記処理室の壁に音波を与え、この処理室
の壁に付着した反応生成物を除去する工程とを具備する
ことを特徴とする反応生成物の除去方法。 - 【請求項29】 前記音波の周波数の範囲は、kHzオ
ーダーからMHzオーダーであることを特徴とする請求
項28に記載の反応生成物の除去方法。 - 【請求項30】 前記音波は、超音波であることを特徴
とする請求項28に記載の反応生成物の除去方法。 - 【請求項31】 処理室の中にワークを搬入する工程
と、 前記処理室の壁に音波を与えながら、処理室の中でワー
クに処理を施す工程とを具備することを特徴とする反応
生成物の堆積抑制方法。 - 【請求項32】 前記音波の周波数の範囲は、kHzオ
ーダーからMHzオーダーであることを特徴とする請求
項31に記載の反応生成物の除去方法。 - 【請求項33】 前記音波は、超音波であることを特徴
とする請求項31に記載の反応生成物の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16665895A JPH0878402A (ja) | 1994-06-30 | 1995-06-30 | 半導体装置の製造装置、半導体装置の製造方法、処理室の減圧方法、反応生成物の除去方法および反応生成物の堆積抑制方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15024494 | 1994-06-30 | ||
JP6-150244 | 1994-06-30 | ||
JP16665895A JPH0878402A (ja) | 1994-06-30 | 1995-06-30 | 半導体装置の製造装置、半導体装置の製造方法、処理室の減圧方法、反応生成物の除去方法および反応生成物の堆積抑制方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0878402A true JPH0878402A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=26479918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16665895A Pending JPH0878402A (ja) | 1994-06-30 | 1995-06-30 | 半導体装置の製造装置、半導体装置の製造方法、処理室の減圧方法、反応生成物の除去方法および反応生成物の堆積抑制方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0878402A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089014A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Jpe:Kk | プラズマ洗浄装置 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16665895A patent/JPH0878402A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089014A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Jpe:Kk | プラズマ洗浄装置 |
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