JPH08769U - メタルシールの取付構造 - Google Patents

メタルシールの取付構造

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JPH08769U
JPH08769U JP003582U JP358295U JPH08769U JP H08769 U JPH08769 U JP H08769U JP 003582 U JP003582 U JP 003582U JP 358295 U JP358295 U JP 358295U JP H08769 U JPH08769 U JP H08769U
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JP
Japan
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metal seal
male screw
coil spring
metal
gas
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Application number
JP003582U
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English (en)
Inventor
和雄 小沢
Original Assignee
日本タイラン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴム材質を使用しないメタルシールの取付構
造の提供。 【構成】 側壁に雌ねじ3’,27”を形成した環状溝
27’,41’と、この溝に螺合する雄ねじ3,28’
と、雄ねじ3,28’の先端部にスラストベアリング2
9,40を介して配設された圧接部材26,37とから
なり、圧接部材26,37と環状溝27’,41’の底
部の間に、弾性コイルスプリングとこれを覆う一層又は
二層の金属被覆からなるOリング状のメタルシール2
7,41を挟み、雄ねじ3,28’を締めこむことによ
り、メタルシール27,41を圧縮する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、メタルシールの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
ガスの計測と制御は、従来体積流量計(ローターメーター等)で行われてきた が、最近、製造装置の自動化、コンピューター化に伴い、電気信号ですべての操 作を行うことができるマスフローコントローラーが多く用いられるようになって きた。
【0003】 マスフローコントローラー(質量流量制御装置)が、ガス流量を精密に計測し 、自動的に制御するもので、従来の体積流量計と異なり、温度、圧力の影響を受 けることなく、ガスの計測及び制御を全て電気信号により行うことができるもの である。
【0004】 ところで、このようなマスフローコントローラーにおいては、ガスの通過部と なるベース部分に、まずガスの入力部としてのインレットフィッティング、次い で流量検知部にセンサー管、流量制御部には流量制御用バルブ、更に出力側の継 手をそなえたフィッティングを夫々取付けることが必要であり、夫々の取付け部 分には当然のことながらガスの漏れを防ぐためにシールを設ける必要があり、こ の場合、従来はゴム等の材質からなる通常のOリングが用いられていた。
【0005】 とこらが、従来のOリングを用いるかぎり、そのシール性能には限度があり、 ガスの漏れをますます小さくしなければならないという要求に応えることが困難 である。このことは、例えば、アルシンのような有毒ガスを扱わねばならない場 所では安全性の見地から極めて重要なことになっている。そして、従来のOリン グでは、材質に付随して、腐蝕性ガスに対する耐久性、高温度に対する耐久性、 真空状態でのガス分子の透過性等の問題があった。
【0006】 この問題の対策として、出願人は既に実開昭61-94906号に示すような、メタル シールを用いたマスフローコントローラーを提案している。
【0007】 前記考案において、メタルシールを締付けるに際しては、対となる締付けボル トが対称位置にくるようにして均等に力が加わるようにするため、インレットフ ィッティング及びバルブの取付け部においては、4本のボルトを90°ごとに配 列した締付け方を採用し、センサー管の取付け部においては180°の間隔をお いて2個のボルトによって締付けるようにしている。したがって、取付けが面倒 であるばかりでなく、締付けボルトのためにスペースが取られ、コンパクト化を 図ることができなかった。
【0008】 更に、通常のバルブのディスクの材質にはゴムが用いられており、耐食性及び 接触摩耗によりゴムの微粉末が発生する問題が残っていた。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
本考案は、側壁に雌ねじを形成した環状溝と、該溝に螺合する雄ねじと、該雄 ねじの先端部にスラストベアリングを介して配設された圧接部材とからなり、前 記圧接部材と環状溝の底部の間に、弾性コイルスプリングとこれを覆う一層又は 二層の金属被覆からなるOリング状のメタルシールを挟み、前記雄ねじを締めこ んで前記メタルシールを圧縮する構成により前記問題点を解決した。
【0010】 また、バルブのディスク及び弁座をすべてメタル製とすることによりゴム材料 の使用に伴う問題を解決した。
【0011】
【作用】
本考案においては、雄ねじを締めこんで圧接部材によりメタルシールを圧縮す るが、1つの雄ねじを締めこむだけでよいから操作が簡便であり、しかもスラス トベアリングを介して締めこむようにしているから、比較的小さいトルクで強力 な圧縮力を得ることができ、メタルシールの取付を容易に行うことができる。
【0012】 前記のようなOリング状のメタルシールは、非常に延性の高い金属被覆が気密 面の表面とコイルスプリングからなる弾性コアとの間に挟まれて、この被覆が塑 性変形をを起こすことにより高い気密性が得られる。コイルスプリングは適当な 弾性力を持ち、これが変形させられる力により外部の被覆に圧縮が加わり、また この圧縮力と逆方向に働く反力により気密面とシールの接触が完全に保持できる ように作用する。そして、巻きが細かな、各コイルが近接しているコイルスプリ ングを弾性コアとして使用することにより、シールの断面をなす円管がラジアル 方向に圧縮されるとき、各コイルが互いに働きあって、各々のコイルが全く独立 に前記機能を果たす。
【0013】 また、バルブのディスクと弁座は接触面が鏡面仕上されており、従来のゴム材 料を用いたものと同様にバルブ作用を行なう。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
【0015】 マスフローコントローラそのものは従来公知のものであり、本考案の要旨をな すものではないが、必要な限度において簡略に説明を加えることとする。
【0016】 図1はマスフローコントローラーを一部断面で示す正面図で、最初にガスの流 路について説明する。マスフローコントローラー1のベース2に雄ねじ3で取付 けられたインレットフィッティング4よりガスが流入し、バイパス部5で直進す る流れとセンサー部6へ向う流れにガスが分流される。分流されたガスは流路7 を通りセンサー部6に流入する。
【0017】 センサー部6は熱式質量流量センサーで、センサー管(図示せず)の外側に一 対の抵抗発熱体(図示せず)が巻かれており、その抵抗発熱体がガスの通過によ り熱を奪われ抵抗発熱体に温度差が出る。この温度差をブリッジ回路(図示せず )における抵抗値変化として検出し、出力として取出すものである。
【0018】 バイパス部5は、直進する流量とセンサー部6を通過する流量の分量比が一定 になるようにするものであり、センサー管内を流せるガスの流量には限界があり 、多量のガスの制御を行うためこのようなバイパスという分離方式を利用するの である。このバイパス機構によりセンサー管内を流れているガスの検知で全体の 流量を計測することができる。
【0019】 センサー管部6から出たガスは、流路8を通り流路9に流入し、直進したガス とともに弁座10に導かれる。
【0020】 ソレノイドバルブ11の下端部に設けられた鏡面を有するメタルディスク12 と同様に鏡面を有する前記弁座10の間の僅かな間隙によりガスは流量調整され 、更に内孔13を通り流路14と連通して流出側のフィッティング15より外部 に流出し次の機器へ流入する。
【0021】 ところで、前記フィッティング4,15、センサー部流路7,8、ソレノイド バルブ11等の各接続部よりのリークを最小限度にとどめることは、半導体製造 に用いられるアルシンのような有毒ガスを扱わねばならない場所では安全性の見 地から極めて重要であるばかりでなく、リークによる流量制御の精度に及ぼす影 響を防ぐ上からも必要なことである。
【0022】 センサーベース16は、ボルト17,18によりメタルシール19,20を締 め付けてガスのリークを防止している。この部分には、比較的小さいメタルシー ルが用いられるので、従来どおりボルト17,18による締付方式によっている 。
【0023】 図2はソレノイドバルブ11の縦断面図を示し、センサー部6からの検出信号 と外部からの設定信号との差を電圧に変換してソレノイドバルブ11のコイル2 1が励磁され、プランジャ22が界磁鉄心23に吸引され流量調整が行われる。 ヨーク24にはベローズ25を上部に設け、ベローズフランジ(圧接部材)26 に接続し、ベローズフランジ26でメタルシール27を押圧して、マスフローコ ントローラー1に組込まれたときのソレノイドバルブ11の取付部からのガスの 漏れをメタルシール27で防止している。ベローズフランジ26とコイルケース 28の間にはスラストベアリング29が介在している。
【0024】 メタルシール27は環状溝27’内にあり、その側壁に設けた雌ねじ27”( 図1参照)にコイルケース28の雄ねじ28’が螺合する。締込みはコイルケー ス28に設けられている六角部28”で行う。
【0025】 六角部28”の底面がベース2の上面に当接すると、それ以上メタルシール2 7は圧縮されず、これによりメタルシールを一定限度以上圧縮することがないよ うにしている。
【0026】 ヨーク24下部にはストップリング30を装着し、ナット31とストップリン グ30の間にディスクバネ32の周辺を挟持している。
【0027】 前記プランジャ22には、下端部にフランジ33を有するストップボルト34 がばね35を介在させて螺入されている。
【0028】 ストップボルト34には鏡面仕上げされたメタルディスク12の上部ねじ部が 下端部より螺入し、ディスクバネ32の中央部を挟持し、これによりプランジャ 22はディスクバネ32のばね力と釣り合う位置に移動可能になっている。なお 、コイルケース28上部にはロックナット36が螺入されて界磁鉄心23が動か ないように抑え、ゼロ位置設定(ナット36’により界磁鉄心23を上下させ、 これと一体をなすヨーク24を介してディスク12を動かして行う。)後の動き をなくしている。ナット36’及び界磁鉄心23のねじ部が精密であれば、ロッ クナット36は無くてもよい。ベローズ25は、ヨーク24の上下動に伴ってベ ローズフランジ26との間で伸縮し、この部分からのガスの漏れを防止している 。
【0029】 以上のほかに当然のことながら電気制御部(図示せず)が設けられているが、 これについては説明は省略する。
【0030】 図3はフィッティング4,15の縦断面図を示す。圧接部材37に管38が固 定され、雄ねじ3と圧接部材37の間にスラストベアリング40を介在せしめて 環状溝(図示せず)の底に対してメタルシール41を圧縮する。他端部の雄ねじ (フィッティング用)42は、配管作業時のゆるみ防止のため雄ねじ3とは逆方 向のねじにするとよい。
【0031】 圧接部材37の端面が肩部37’に当接すると、メタルシール41はそれ以上 圧縮されず、これによりメタルシールの一定限度以上の圧縮が防止されている。
【0032】 なお、六角ボルト43は、雄ねじ3を締込みやすくするためのものである。メ タルシール41はメタルシール27と同様に、側壁に雌ねじ3’(図1参照)を 形成した環状溝41’(図1参照)に置かれるもので、この点は、前述のバルブ の取付と同じである。
【0033】 本考案で用いられるOリング状のメタルシールは、弾性コイルスプリングとこ れを覆う一層又は二層の金属被覆からなるものであって、この一例を図4及び図 5に示す。この例に示すものは、二層の被覆A,Bの中に弾性コイルスプリング Cを挟んだもので、図4が締付け前の状態、図5が締付け後の状態を夫々示して いる。図5の矢印は力の作用方向を示す。
【0034】 なお、このメタルシールは例示のためのものであって、これに限定する趣旨で はない。
【0035】 このようなメタルシールは、非常に延性の高い金属性被覆が気密面の表面と、 互いに近接したコイルスプリングからなる弾性コアとの間に挟まれて、この被覆 が塑性変形を起こすことにより、高い気密性を保持することができる。コイルス プリングは適当な弾性力を持つより硬い材質から成り、これが変形するには一定 の力を要するものであり、この力により、外部の被覆に圧縮が加わり、またこの 圧縮力と逆止弁方向に働く反力により気密面とシールの接触が完全に保持される 。また、巻きが細かなコイルが近接しているコイルスプリングを弾性コアとして 使用することにより、シールの断面をなす円管がラジアル方向に圧縮される時、 各コイルが互いに働きあって、各々のコイルが個々に独立してシール作用を果た すことができるのである。
【0036】
【考案の効果】
メタルシールの取付を、取付けようとする部材に直接設けたねじにより行うの で、取付けが簡便となり、スペースを要しない。
【0037】 また、スラストベアリングを介してトルクを伝達するので、小さいトルクで大 きな圧縮力が得られる。
【0038】 バルブのディスク及び弁座全体をメタル製とすることにより、従来のこの部分 におけるゴム材料の使用に起因する微粒子(パーティクル)の発生をなくすこと ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を適用したマスフローコントローラー
の一部断面正面図である。
【図2】 ソレノイドバルブのみの縦断面図である。
【図3】 フィッティングの縦断面図である。
【図4】 締付け前のメタルシールの断面図である。
【図5】 締付け後のメタルシールの断面図である。
【符号の説明】
27,41 メタルシール 27’,41’ 環状溝 3’,27” 雌ねじ 3,28’ 雄ねじ 26,37 圧接部材 29,40 スラストベアリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁に雌ねじを形成した環状溝と、 該溝に螺合する雄ねじと、 該雄ねじの先端部にスラストベアリングを介して配設さ
    れた圧接部材とからなり、 前記圧接部材と環状溝の底部の間に、弾性コイルスプリ
    ングとこれを覆う一層又は二層の金属被覆からなるOリ
    ング状のメタルシールを挟み、前記雄ねじを締めこむこ
    とにより前記メタルシールを圧縮することを特徴とす
    る、 メタルシールの取付構造。
JP003582U 1995-03-29 1995-03-29 メタルシールの取付構造 Pending JPH08769U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013124673A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Shimadzu Corp 流量制御機構及びその流量制御機構を備えたガスクロマトグラフ

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JPS57140988A (en) * 1981-01-23 1982-08-31 Commissariat Energie Atomique Device for closely connecting two parts
JPS5829330U (ja) * 1981-08-24 1983-02-25 石橋刷子製造株式会社 ブラシ
JPS60234188A (ja) * 1984-05-07 1985-11-20 東横化学株式会社 高気密性流体継手

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