JPH0876319A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH0876319A
JPH0876319A JP21019694A JP21019694A JPH0876319A JP H0876319 A JPH0876319 A JP H0876319A JP 21019694 A JP21019694 A JP 21019694A JP 21019694 A JP21019694 A JP 21019694A JP H0876319 A JPH0876319 A JP H0876319A
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coating layer
electron beam
photographic
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image
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JP21019694A
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Koji Sato
宏治 佐藤
Takaharu Miura
喬晴 三浦
Takao Ayukawa
孝雄 鮎川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真画像の像鮮明性が優れた電子線硬化組成
物からなる表面樹脂被覆層を有する写真印画紙用支持体
の提供。 【構成】 電子線照射によって重合可能な不飽和有機化
合物と無機白色顔料とを含む組成物を紙基体の少なくと
も片面に塗布して得られた被覆層を電子線照射によって
硬化せしめ、ドラムキャスト法またはフィルムキャスト
法のいずれかの方法で形成した該被覆層の被覆量が18
〜60g/m2であり、かつJIS K7105に基づ
く1.0mmの光学くしを用いて測定した像鮮明度が、
60%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真印画紙用支持体に関
するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、
電子線照射によって重合可能な不飽和有機化合物と無機
白色顔料とを含む組成物(以下、電子線硬化組成物とい
う)からなる層(以下、表面樹脂被覆層という)を設
け、写真印画紙用支持体の像鮮明度を上げることによ
り、写真画像の像鮮明性が良好な写真印画紙用支持体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真印画紙用支持体としては、い
わゆるバライタ紙が用いられ、これは強サイズ性、およ
び高強度を付与した紙の両面に、硫酸バリウムのような
白色顔料をゼラチン液中に分散した塗布液を塗布して製
造されてきた。しかし、近年これに替って、紙基体の両
面にポリオレフィン樹脂を被覆したポリオレフィン樹脂
被覆層を有する写真印画紙用支持体が広く使用されるよ
うになってきた。このような写真印画紙用支持体は、ポ
リオレフィン樹脂被覆層が疎水性であるため、バライタ
紙に比較して、現像定着処理時に処理液が紙基体中に浸
透しにくく、このため水洗時間や乾燥時間が大幅に短縮
され、紙基体自体の伸縮が抑制され、写真印画紙用支持
体の寸法安定性が向上するなどの長所を有している。
【0003】ポリオレフィン樹脂被覆層を有する写真印
画紙用支持体は、通常、紙基体に直接、高温で溶融した
ポリオレフィン樹脂の押し出し成型法により、ポリオレ
フィン樹脂被覆層が形成される。そのため、紙基体の表
面状態の影響を受けやすく、平滑度や光沢度や像鮮明度
において十分に満足できるものではなかった。このよう
な方法で、平滑度、光沢度、像鮮明度を向上するにはポ
リオレフィン樹脂被覆層を厚くしなければならず、非常
に高価なものになる。
【0004】近年、特公昭60−17104号公報や特
公昭60−17105号公報や特開昭57−49946
号公報には、電子線硬化組成物を支持体に塗布し、これ
に電子線照射し、電子線硬化組成物による表面樹脂被覆
層を有する写真印画紙用支持体が提案されているが、像
鮮明度が低く、写真印画紙用支持体として満足できるも
のは得られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、写真
画像の像鮮明性が優れた写真印画紙を製造するのに好適
な写真印画紙用支持体を提供しようとするものである。
より具体的に述べるならば、本発明は写真印画紙用支持
体の像鮮明度を特定値以上にすることにより、写真画像
の像鮮明性が良好な写真印画紙用支持体を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、写真印画
紙用支持体の表面樹脂被覆層の像鮮明度を60%以上に
することにより、露光、現像処理後の写真乳剤層面の像
鮮明性が良好となり、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、電子線硬化組成物を
紙基体の少なくとも片面に塗布して得られた被覆層を電
子線照射によって硬化せしめた写真印画紙用支持体にお
いて、ドラムキャスト法またはフィルムキャスト法のい
ずれかの方法で形成した該被覆層の被覆量が18〜60
g/m2であり、かつJIS K7105に基づく1.
0mmの光学くしを用いて測定した像鮮明度が60%以
上であることを特徴とする。
【0008】本発明に係る写真用支持体は、JIS K
7105に基づく1.0mmの光学くしを用いて測定し
た像鮮明度が60%以上、好ましくは75%以上であ
り、該写真印画用支持体を用い、露光、現像処理後の写
真乳剤層面の1.0mmの光学くしを用いて測定したと
ころの像鮮明度が50%以上の特性を有するものであ
る。
【0009】上記特性を有する写真印画紙用支持体の表
面樹脂被覆層を形成するには、紙基体表面に電子線硬化
組成物を塗布し、フィルムや金属ドラムの表面を成型面
としてキャストするフィルムキャスト法やドラムキャス
ト法が好ましい。該フィルムキャスト法の場合は、紙基
体に電子線硬化組成物を塗布した後、フィルムと貼合わ
せる方法や、フィルムに電子線硬化組成物を塗布した
後、紙基体と貼合わせる方法のいずれの方法も可能であ
り、該紙基体とフィルムを貼合わせた後に、電子線を照
射することが好ましい。特開昭57−30830号公報
に開示されているように、ドラムキャスト法の場合は、
紙基体または高光沢の金属ドラムに電子線硬化組成物を
塗布した後、該紙基体と該金属ドラムとを貼合わせ、紙
基体の背面側から電子線を照射することが可能である。
【0010】柔軟性と現像による黄変を防止するため、
該キャスト法として、紙基体の表面に少なくとも1層の
電子線硬化組成物含有内側塗布液層を形成する工程、別
に成型面上に電子線硬化組成物含有最外側塗布液層を形
成し、これに第1電子線照射を施して最外側層被覆層を
形成する工程と、この最外側層被覆層と、前記紙基体上
の内側塗布液層とを成型面上で重ね合わせ、この重層体
に第2電子線照射を施して、少なくとも1層の内側被覆
層と最外側層被覆層との積層接合物を製造する方法のよ
うな紙基体上に形成した内層と、更に外層を設けたよう
な二層以上の多層構造を有する写真印画紙用支持体が使
用可能である。
【0011】上記特性を有する写真印画紙用支持体の表
面樹脂被覆層の被覆量は、18〜60g/m2であり、
好ましくは20〜50g/m2である。被覆量が18g
/m2未満であると、塗膜欠陥を生じ、像鮮明度が60
%未満となり、写真画像の像鮮明性が劣る。また被覆量
が60g/m2より多いと、コスト高になる。
【0012】上記方法で製造した写真印画紙用支持体を
用いることにより、像鮮明度が60%以上となり、鮮明
な写真画像が得られる。
【0013】一方、写真印画用支持体の像鮮明度が60
%未満の場合には、写真乳剤層を形成し、露光、現像後
の乳剤層面の像鮮明度が50%未満となり、写真画像の
像鮮明性が劣る。
【0014】本発明に係る写真乳剤を塗布する表面樹脂
被覆層に使用する不飽和有機化合物としては、下記化合
物から選ぶことが出来る。 (1)脂肪族、環状脂肪族および芳香族の1〜6価のア
ルコールおよび/またはポリアルキレングリコールのア
クリレート化合物類。 (2)脂肪族、環状脂肪族および芳香族の1〜6価のア
ルコールにアルキレンオキサイドを付加させたもののア
クリレート化合物類。 (3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エステル類。 (4)カルボン酸と、ポリオールと、アクリル酸との反
応生成物。 (5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物。 (7)エポキシ化合物と、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。 などを挙げることが出来る。
【0015】具体的に述べるならば、電子線照射により
硬化し得る不飽和有機化合物としては、ポリオキシエチ
レンエピクロルヒドリン変性ビスフェノールAジアクリ
レート、ジシクロヘキシルアクリレート、エピクロルヒ
ドリン変性ポリエチレングリコールジアクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ヒドロキシ
ピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、ノニルフェノキシポリエチレングリコールアクリ
レート、エチレンオキサイド変性フェノキシ化リン酸ア
クリレート、エチレンオキサイド変性フタル酸アクリレ
ート、ポリブタジエンアクリレート、カプロラクタン変
性テトラヒドロフルフリルアクリレート、トリス(アク
リロキシエチル)イソシアヌレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ポリ
エチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタジエ
ンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、およびネオペンチルグリコール変性トリ
メチロールプロパンジアクリレートなどを挙げることが
出来る。
【0016】本発明はこれらの不飽和有機化合物を単独
あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる
が、最外層に使用する不飽和有機化合物としては、高架
橋を与えるため、化合物の種類も特に限定されないが、
4官能以上の不飽和有機化合物を使用することが好まし
い。
【0017】本発明の樹脂被覆層には写真印画紙とした
ときの像鮮鋭性向上を目的として白色顔料を含有させる
ことができる。白色顔料としては主としてアナターゼ型
またはルチル型の二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、酸化アルミニウムおよび酸化マグネシウムな
どのいずれも使用可能であり、二酸化チタンが特に好ま
しい。
【0018】白色顔料の含有量は、電子線硬化組成物の
全固形分重量の20〜80重量%であり、より好ましく
は40〜60重量%である。その含有量が20重量%よ
り少なくなると、得られる写真印画紙上の写真画像の像
鮮鋭性が十分でなく、80重量%を超えると、得られる
樹脂被覆層の柔軟性が低下し、膜割れを生ずることがあ
る。
【0019】本発明の、紙基体の表面上に形成される表
面樹脂被覆層は、電子線により硬化しうる不飽和有機化
合物と白色顔料との混合物と、必要に応じてその他の添
加剤とを含む電子線硬化組成物からなる。
【0020】白色顔料を上記のような電子線硬化組成物
中に分散するには、3本ロールミル、2本ロールミル、
カウレスディゾルバー、ホモミキサー、サンドグライン
ダー、および超音波分散機などを使用することができ
る。
【0021】該電子線硬化組成物の塗布方法としては、
例えばバーコート法、エアードクターコート法、ブレー
ドコート法、スクイズコート法、エアーナイフコート
法、ロールコート法、グラビアコート法およびトランス
ファーコート法等のいずれを用いても良い。更にこのた
めに、ファウンテンコート法あるいはスリットダイコー
ト法を用いることもできる。特に金属ドラムの表面をキ
ャスト面として使用する場合には、ドラムの表面に傷を
付けないためにゴムロールを使用するロールコート法あ
るいはオフセットグラビアコート法が用いられ、さらに
は非接触タイプのファウンテンコート法やスリットダイ
コート法が有利である。
【0022】本発明の紙基体の裏面樹脂被覆層として
は、従来の写真印画紙用支持体の製造に用いられるポリ
オレフィン樹脂、または、前記の電子線硬化組成物等を
使用することが可能である。
【0023】該裏面樹脂被覆層を形成するためのポリオ
レフィン樹脂としては、エチレン、α−オレフィン類、
例えばプロピレンなどの単独重合体、またはこれらの二
種以上の共重合体、またはこれら重合体および/または
共重合体の少なくとも二種の混合物などから選ぶことが
出来る。特に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度ポリエ
チレン、およびこれらの混合物である。ポリオレフィン
樹脂の分子量には特に制限はないが、通常は20,00
0〜200,000の範囲のものが用いられる。ポリオ
レフィン樹脂には、必要に応じて、少量の酸化防止剤お
よび滑剤を添加してもよい。ポリオレフィン樹脂を用い
て該裏面樹脂被覆層を形成するには、通常の溶融押し出
し成型法を用いることが出来、該被覆量は一般に10〜
40g/m2である。
【0024】また、該裏面樹脂被覆層を電子線硬化組成
物で形成することもでき、前記紙基体の表面樹脂被覆層
を形成するのに用いられる化合物をすべて使用できる。
更に該裏面樹脂被覆層の形成方法も、前記紙基体の表面
樹脂被覆層の形成方法と同様である。該裏面樹脂被覆層
の被覆量には特に制限はないが、一般には10〜40g
/m2、好ましくは15〜30g/m2の範囲である。
【0025】電子線照射装置としては、比較的安価で大
出力の得られるカーテンビーム方式のものが用いられ
る。電子線照射の際の加速電圧は100〜300KVで
あり、吸収線量としては、0.1〜6Mrad、好まし
くは0.2〜4Mradである。
【0026】本発明に用いられる紙基体は、通常50〜
300g/m2の坪量を有し、表面の平滑なものが用い
られる。紙基体は、一般に写真印画紙用支持体に用いら
れているものであれば全て使用できる。紙基体を形成す
る天然パルプとしては、一般には、針葉樹パルプ、広葉
樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプ等を主成分とするも
のが広く用いられている。
【0027】また紙基体中には写真印画紙にしたときの
長期保存時に発生するカブリを防止する目的でマグネシ
ウム化合物を含有させることが出来る。さらに紙基体に
は、一般に製紙で用いられているサイズ剤、定着剤、紙
力増強剤、填料、帯電防止剤、pH調節剤、顔料、染料
等の添加剤が配合されていても良い。更に、表面サイズ
剤、表面紙力剤、帯電防止剤等を適宜表面に塗布したも
のであっても良い。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により、更に詳細に説
明するが、これらにより本発明の範囲が限定されるもの
ではない。なお、実施例中の「部」は、特に指定しない
限り、「重量部」を表す。
【0029】実施例1 坪量180g/m2の上質紙を紙基体とし、該紙基体の
片面上にコロナ放電による活性化処理の後、ポリエチレ
ン樹脂の溶融押し出し成型法で30g/m2の裏面樹脂
被覆層を設け、シート状基体を作成した。
【0030】次に不飽和有機化合物と白色顔料からなる
下記の電子線硬化組成物(組成物1)として、 組成物1 ペンタエリスリトールオリゴマー 20部 (商標:ビームセット700、荒川化学工業社製) ウレタンアクリレートオリゴマー 40部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) 二酸化チタン(商標:A220、石原産業社製) 40部 をペイントコンディショナーで1時間混合分散させて、
調成した。この電子線硬化組成物をクロムメッキを施し
た高光沢の金属ドラム面上に、リバースロールコート法
を用いて、硬化後の被覆量が30g/m2になるように
塗布し、前記シート状基体の表面と、該金属ドラム面と
を貼り合わせ、シート状基体の裏面より、加速電圧が2
50KV、吸収線量が2Mradの条件で電子線を照射
し、該塗布層を硬化させ、ドラムより剥離し、写真印画
紙用支持体を作成した。
【0031】このようにして得られた写真印画紙用支持
体を、JIS K7105に基づくスガ試験機社製の像
鮮明度測定装置により、光学くし1.0mmを用いて像
鮮明度を測定した。その結果は、縦方向の像鮮明度は7
5.6%、横方向の像鮮明度は78.2%であった。
【0032】さらに、得られた写真印画紙用支持体の表
面樹脂被覆層面を、コロナ処理を施し、市販の白黒写真
乳剤を10g/m2塗布した後、全面露光し、現像処理
後の写真乳剤層面の像鮮明度を上記と同じ方法で測定し
た。その結果は、縦方向の像鮮明度は66.5%、横方
向の像鮮明度は65.2%であった。目視による観察に
おいても、光沢度が高く、鮮明な画像が得られた。
【0033】実施例2 電子線硬化組成物(組成物2)として、 組成物2 ペンタエリスリトールオリゴマー 60部 (商標:ビームセット700、荒川化学工業社製) 二酸化チタン(商標:A220、石原産業社製) 40部 を実施例1と同様に調成し、厚さ75μのポリエステル
フィルムに、バーコート法により、硬化後の塗布量が5
g/m2になるように塗布し、加速電圧が200KV、
吸収線量が2Mradの条件で電子線を照射し、該塗布
層を硬化させて外層の表面樹脂被覆層を得た。
【0034】次に内層用の不飽和有機化合物と白色顔料
からなる電子線硬化組成物(組成物3)として、 組成物3 ウレタンアクリレートオリゴマー 40部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) 2官能アクリレートモノマー 20部 (商標:M−220、東亜合成化学工業社製) 二酸化チタン(商標:A220、石原産業社製) 40部 を実施例1と同様に調整し、実施例1で用いたシート状
基体の表面上に、バーコート法を用いて、硬化後の塗布
量が20g/m2になるように塗布し、前記のポリエス
テルフィルム上に塗布硬化した組成物2の硬化塗布面に
貼り合わせ、ポリエステルフィルム面側から加速電圧が
200KV、吸収線量が2Mradの条件で電子線を照
射し、組成物3を硬化させた後、ポリエステルフィルム
を剥離し、写真印画紙用支持体を得た。
【0035】該写真印画紙用支持体を用いて、実施例1
と同様に1.0mmの光学くしにおける像鮮明度を測定
した。
【0036】その結果は、写真印画紙用支持体の表面樹
脂被覆層面の縦方向の像鮮明度は79.1%、横方向の
像鮮明度は80.3%、写真乳剤を塗布し、露光、現像
処理後の乳剤層面で縦方向の像鮮明度は67.8%、横
方向の像鮮明度は67.4%であった。目視による観察
においても、光沢度が高く、鮮明な画像が得られた。
【0037】比較例1 表面樹脂被覆層の硬化後の被覆量が15g/m2になる
ように組成物1を塗布し、実施例1と同様に写真印画紙
用支持体を作成した。
【0038】得られた写真印画紙用支持体を用いて、実
施例1と同様に1.0mmの光学くしにおける像鮮明度
を測定した。
【0039】実施例1と同様に1.0mmの光学くしに
おける像鮮明度を測定した結果は、写真印画紙用支持体
の表面樹脂被覆層面の縦方向の像鮮明度は52.3%、
横方向の像鮮明度は48.7%、写真乳剤を塗布し、露
光、現像処理後の乳剤層面で縦方向の像鮮明度は33.
5%、横方向の像鮮明度は32.2%であり、写真画像
の像鮮明性が劣った。
【0040】比較例2 実施例1と同様にシート状基体を作成し、実施例1と同
じ電子線硬化組成物を該シート状基体の紙基体表面上
に、バーコート法を用いて、硬化後の塗布量が20g/
2になるように塗布し、金属ドラムを使用せず、塗布
面側から加速電圧が200KV、吸収線量が2Mrad
の条件で電子線を照射し、電子線硬化組成物を硬化させ
て、写真印画紙用支持体を作成した。
【0041】実施例1と同様に1.0mmの光学くしに
おける像鮮明度を測定した結果は、写真印画紙用支持体
の表面樹脂被覆層面で縦方向の像鮮明度は20.7%、
横方向の像鮮明度は19.8%、写真乳剤を塗布し、露
光、現像処理後の乳剤層面で縦方向の像鮮明度は7.2
%、横方向の像鮮明度は6.9%であり、写真画像の像
鮮明性が劣った。
【0042】比較例3 実施例1と同様にシート状基体を作成し、該シート状基
体の裏面をコロナ放電による活性化処理の後、ポリエチ
レンと白色顔料からなるポリエチレン組成物(組成物
4)として、 組成物4 低密度ポリエチレン (商標:スミカセンL705、住友化学工業社製)50部 直鎖型低密度ポリエチレン(商標:ユカロンUF331、三菱油化社製)38部 二酸化チタン (商標:A220、石原産業社製) 12部 を混練し、溶融押し出し成型法で、30g/m2の表面
樹脂被覆層を設け、写真印画紙用支持体を得た。得られ
た写真印画紙用支持体を実施例1と同様に1.0mmの
光学くしにおける像鮮明度を測定した。
【0043】実施例1と同様に1.0mmの光学くしに
おける像鮮明度を測定した結果は、写真印画紙用支持体
の表面の縦方向の像鮮明度は35.2%、横方向の像鮮
明度は48.3%、写真乳剤を塗布し、露光、現像処理
後の乳剤層面で縦方向の像鮮明度は24.6%、横方向
の像鮮明度は27.2%り、写真画像の像鮮明性が劣っ
た。
【0044】
【発明の効果】本発明によって得られる電子線硬化組成
物からなる表面樹脂被覆層を有し、像鮮明度の高い写真
印画紙用支持体は、写真画像の像鮮明度が高くなり、写
真の画像品質の向上に極めて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/80 19/36 19/44 G03C 1/95

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線照射によって重合可能な不飽和有
    機化合物と無機白色顔料とを含む組成物を紙基体の少な
    くとも片面に塗布して得られた被覆層を電子線照射によ
    って硬化せしめた写真印画紙用支持体において、ドラム
    キャスト法またはフィルムキャスト法のいずれかの方法
    で形成した該被覆層の被覆量が18〜60g/m2であ
    り、かつJIS K7105に基づく1.0mmの光学
    くしを用いて測定した像鮮明度が60%以上であること
    を特徴とする写真印画紙用支持体。
JP21019694A 1994-09-02 1994-09-02 写真印画紙用支持体 Pending JPH0876319A (ja)

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