JPH095931A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents
写真印画紙用支持体Info
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- JPH095931A JPH095931A JP14766795A JP14766795A JPH095931A JP H095931 A JPH095931 A JP H095931A JP 14766795 A JP14766795 A JP 14766795A JP 14766795 A JP14766795 A JP 14766795A JP H095931 A JPH095931 A JP H095931A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子線硬化樹脂被覆層を有する写真印画紙用
支持体において、前記支持体の表面性が、経時的に変化
が小さい写真印画紙用支持体を提供。 【構成】 シート状基材の、写真乳剤層が形成される側
の面上に形成された中間層と、前記中間層上に形成され
た表面樹脂被覆層とを有し、前記中間層が、アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体
樹脂のアルカリ塩、酢酸ビニル−エチレン共重合体樹
脂、水溶性ポリウレタン樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合体樹脂、および塩化ビニリデン樹脂の中から選ばれ
た少なくとも1種の水分散性または水溶性合成樹脂と、
無機顔料とを含有し、かつ無機顔料が中間層の全固形分
に対し、60〜90重量%含有し、さらに前記表面樹脂
被覆層が電子線を照射することにより硬化する樹脂の硬
化体からなる。
支持体において、前記支持体の表面性が、経時的に変化
が小さい写真印画紙用支持体を提供。 【構成】 シート状基材の、写真乳剤層が形成される側
の面上に形成された中間層と、前記中間層上に形成され
た表面樹脂被覆層とを有し、前記中間層が、アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体
樹脂のアルカリ塩、酢酸ビニル−エチレン共重合体樹
脂、水溶性ポリウレタン樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合体樹脂、および塩化ビニリデン樹脂の中から選ばれ
た少なくとも1種の水分散性または水溶性合成樹脂と、
無機顔料とを含有し、かつ無機顔料が中間層の全固形分
に対し、60〜90重量%含有し、さらに前記表面樹脂
被覆層が電子線を照射することにより硬化する樹脂の硬
化体からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真印画紙用支持体に関
するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、
電子線を照射することにより硬化する樹脂(以下、電子
線硬化性樹脂と言う)の硬化体からなる表面樹脂被覆層
を有する写真印画紙用支持体に関するものであり、この
写真印画紙用支持体において、表面性が経時的に低下し
ないものである。
するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、
電子線を照射することにより硬化する樹脂(以下、電子
線硬化性樹脂と言う)の硬化体からなる表面樹脂被覆層
を有する写真印画紙用支持体に関するものであり、この
写真印画紙用支持体において、表面性が経時的に低下し
ないものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真印画紙用支持体としては、い
わゆるバライタ紙が用いられ、これは強サイズ性、およ
び高強度を付与した紙の両面に、硫酸バリウムのような
白色顔料を塗布して製造されたものである。しかし、近
年このバライタ紙に代わって、紙からなる基体の両面に
ポリオレフィン樹脂を被覆して製造されたポリオレフィ
ン被覆支持体が広く使用されるようになってきた。この
ような支持体は、ポリオレフィン表面樹脂被覆層が疎水
性であるため、バライタ紙に比較して、現像定着処理中
に処理液が支持体中に浸透しにくく、このため水洗時間
や乾燥時間が大幅に短縮されるという利点を有し、ま
た、紙基体への処理液の浸透がないため、支持体自体の
伸縮が抑制され、優れた寸法安定性を有するなどの長所
を有している。
わゆるバライタ紙が用いられ、これは強サイズ性、およ
び高強度を付与した紙の両面に、硫酸バリウムのような
白色顔料を塗布して製造されたものである。しかし、近
年このバライタ紙に代わって、紙からなる基体の両面に
ポリオレフィン樹脂を被覆して製造されたポリオレフィ
ン被覆支持体が広く使用されるようになってきた。この
ような支持体は、ポリオレフィン表面樹脂被覆層が疎水
性であるため、バライタ紙に比較して、現像定着処理中
に処理液が支持体中に浸透しにくく、このため水洗時間
や乾燥時間が大幅に短縮されるという利点を有し、ま
た、紙基体への処理液の浸透がないため、支持体自体の
伸縮が抑制され、優れた寸法安定性を有するなどの長所
を有している。
【0003】しかしながら、このような支持体のポリオ
レフイン表面樹脂被覆層には、隠蔽力あるいは解像力の
向上を目的として二酸化チタンのような無機白色顔料が
混合されるが、このような顔料は樹脂中への分散性が不
良であり、また顔料中に含まれる揮発成分により溶融押
し出し工程において発泡し、樹脂被覆層の膜割れを発生
させるなどの問題がある。このため、樹脂被覆層中の顔
料含有量を、上記隠蔽力、または解像力の向上のために
十分な水準までに高めることができないのである。一般
的にいえば、二酸化チタンを用いる場合、これを約20
重量%を越えて多量に混入することは困難である。従っ
て、このような従来の写真印画紙用支持体を用いて得ら
れた写真印画紙は、画像鮮鋭性において十分満足できる
ものとはいえなかった。
レフイン表面樹脂被覆層には、隠蔽力あるいは解像力の
向上を目的として二酸化チタンのような無機白色顔料が
混合されるが、このような顔料は樹脂中への分散性が不
良であり、また顔料中に含まれる揮発成分により溶融押
し出し工程において発泡し、樹脂被覆層の膜割れを発生
させるなどの問題がある。このため、樹脂被覆層中の顔
料含有量を、上記隠蔽力、または解像力の向上のために
十分な水準までに高めることができないのである。一般
的にいえば、二酸化チタンを用いる場合、これを約20
重量%を越えて多量に混入することは困難である。従っ
て、このような従来の写真印画紙用支持体を用いて得ら
れた写真印画紙は、画像鮮鋭性において十分満足できる
ものとはいえなかった。
【0004】近年になって、電子線照射によって硬化し
うる樹脂組成物からなる、いわゆる電子線硬化性樹脂を
支持体に塗布し、これに電子線照射を施して硬化した電
子線硬化樹脂被覆層を有する写真印画紙用支持体が提案
されている(例えば特公昭60−17104号、特公昭
60−17105号、特開昭57−49946号な
ど)。この方法によれば樹脂被覆層を形成する際に樹脂
組成物を高温に加熱する必要がなく、また顔料含有量を
20〜80重量%まで増加させることができ、従って、
このような支持体を用いて得られる写真印画紙の画像鮮
鋭性は、ポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙に比べて格
段に向上している。
うる樹脂組成物からなる、いわゆる電子線硬化性樹脂を
支持体に塗布し、これに電子線照射を施して硬化した電
子線硬化樹脂被覆層を有する写真印画紙用支持体が提案
されている(例えば特公昭60−17104号、特公昭
60−17105号、特開昭57−49946号な
ど)。この方法によれば樹脂被覆層を形成する際に樹脂
組成物を高温に加熱する必要がなく、また顔料含有量を
20〜80重量%まで増加させることができ、従って、
このような支持体を用いて得られる写真印画紙の画像鮮
鋭性は、ポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙に比べて格
段に向上している。
【0005】電子線硬化性樹脂は通常、高粘度のオリゴ
マーと低粘度のモノマーが混合された複数成分からなる
もの、あるいはどちらか一方からなるものであり、塗工
性などの点からは、その低粘度化が望まれている。しか
しながら、その低粘度化、あるいは塗工時における塗料
の加熱などによる低粘度化は概して、塗工基材への塗料
の浸透の原因となりうることも否めない。さらに、塗工
後、硬化までに要する時間が長いほどその浸透の程度は
助長される。したがって、シート状基材に電子線硬化性
樹脂を塗布することにより製造された写真印画紙用支持
体の表面性は著しく悪化し、電子線硬化性樹脂を使用す
る長所の一つである高光沢性および高平滑性は十分に発
現されていなかった。前記の表面性不良を解決すべく電
子線硬化樹脂被覆層と支持体との間に中間層を配置する
ことが提案されている(特開昭59−124336
号)。この方法によれば、膜形成性ポリマーの水溶液ま
たは水性分散液を、紙と電子線硬化された樹脂被覆層と
の間に形成するものであり、この方法により表面平滑性
が得られ、写真印画紙とした場合の商品価値が著しく向
上する。しかしながら、その様にして得られた中間層は
電子線硬化性樹脂との接着性が悪く、電子線照射により
硬化した樹脂被覆層の上に感光性層を塗布して製造され
た写真印画紙用支持体が、シート状基材と樹脂被覆層と
の接着性が不十分なために、写真現像工程や写真鑑賞な
どの写真印画紙の取り扱い時において樹脂被覆層がシー
ト状基材から剥がれ、写真印画紙の商品価値を著しく低
下させるなどの問題があり、その改善が望まれていた。
また、接着性を向上させるために顔料やその他の添加剤
を配合することも提案されているが、その効果は十分で
はなかった。
マーと低粘度のモノマーが混合された複数成分からなる
もの、あるいはどちらか一方からなるものであり、塗工
性などの点からは、その低粘度化が望まれている。しか
しながら、その低粘度化、あるいは塗工時における塗料
の加熱などによる低粘度化は概して、塗工基材への塗料
の浸透の原因となりうることも否めない。さらに、塗工
後、硬化までに要する時間が長いほどその浸透の程度は
助長される。したがって、シート状基材に電子線硬化性
樹脂を塗布することにより製造された写真印画紙用支持
体の表面性は著しく悪化し、電子線硬化性樹脂を使用す
る長所の一つである高光沢性および高平滑性は十分に発
現されていなかった。前記の表面性不良を解決すべく電
子線硬化樹脂被覆層と支持体との間に中間層を配置する
ことが提案されている(特開昭59−124336
号)。この方法によれば、膜形成性ポリマーの水溶液ま
たは水性分散液を、紙と電子線硬化された樹脂被覆層と
の間に形成するものであり、この方法により表面平滑性
が得られ、写真印画紙とした場合の商品価値が著しく向
上する。しかしながら、その様にして得られた中間層は
電子線硬化性樹脂との接着性が悪く、電子線照射により
硬化した樹脂被覆層の上に感光性層を塗布して製造され
た写真印画紙用支持体が、シート状基材と樹脂被覆層と
の接着性が不十分なために、写真現像工程や写真鑑賞な
どの写真印画紙の取り扱い時において樹脂被覆層がシー
ト状基材から剥がれ、写真印画紙の商品価値を著しく低
下させるなどの問題があり、その改善が望まれていた。
また、接着性を向上させるために顔料やその他の添加剤
を配合することも提案されているが、その効果は十分で
はなかった。
【0006】さらに、シート状基材と電子線硬化樹脂被
覆層との間にポリビニルアルコール系樹脂とエマルジョ
ン系樹脂の混合の重量比を一定範囲内に限定した中間層
を形成することにより良好な表面性と接着性を得る試み
もなされていたが(特開平4−24300号)、中間層
の上に設置される電子線硬化性樹脂、特にモノマーの種
類によっては浸透による表面性の低下の点で満足できな
い場合が多かった。
覆層との間にポリビニルアルコール系樹脂とエマルジョ
ン系樹脂の混合の重量比を一定範囲内に限定した中間層
を形成することにより良好な表面性と接着性を得る試み
もなされていたが(特開平4−24300号)、中間層
の上に設置される電子線硬化性樹脂、特にモノマーの種
類によっては浸透による表面性の低下の点で満足できな
い場合が多かった。
【0007】上記問題点を解決するために、本発明者ら
は、ポリビニルアルコールとコロイダルシリカより形成
された中間層をシート状基材と電子線硬化樹脂被覆層と
の間に設けることを提案した(特願平5−243007
号)。前記中間層は電子線硬化性樹脂、特にモノマーの
種類による浸透が生じず、非常に良好な表面性が得られ
たが、このようにして設けられた中間層上に電子線硬化
性樹脂を塗布、硬化し得られた写真印画紙用支持体にお
いて、キャスト法で製造した場合に生じる電子線硬化樹
脂被覆層の内部歪みや、湿度変化により、その表面性が
経時的に低下するという問題が生じ、この改善が望まれ
ていた。
は、ポリビニルアルコールとコロイダルシリカより形成
された中間層をシート状基材と電子線硬化樹脂被覆層と
の間に設けることを提案した(特願平5−243007
号)。前記中間層は電子線硬化性樹脂、特にモノマーの
種類による浸透が生じず、非常に良好な表面性が得られ
たが、このようにして設けられた中間層上に電子線硬化
性樹脂を塗布、硬化し得られた写真印画紙用支持体にお
いて、キャスト法で製造した場合に生じる電子線硬化樹
脂被覆層の内部歪みや、湿度変化により、その表面性が
経時的に低下するという問題が生じ、この改善が望まれ
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電子線硬化
樹脂被覆層を有する写真印画紙用支持体の有する前記の
如き欠点を解消し、前記支持体の表面性が、経時的に変
化が小さい写真印画紙用支持体を提供しようとするもの
である。
樹脂被覆層を有する写真印画紙用支持体の有する前記の
如き欠点を解消し、前記支持体の表面性が、経時的に変
化が小さい写真印画紙用支持体を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の電
子線硬化樹脂被覆層を有する写真印画紙用支持体の経時
的な表面性低下の改善について鋭意研究を重ねた結果、
シート状基材と、前記シート状基材の写真乳剤層が形成
される側の面上に形成される表面樹脂被覆層との間に中
間層を形成し、しかも前記中間層が、合成樹脂および無
機顔料を含むことにより、前記表面性低下の改善に効果
があることを見出し、本発明を完成するに至った。
子線硬化樹脂被覆層を有する写真印画紙用支持体の経時
的な表面性低下の改善について鋭意研究を重ねた結果、
シート状基材と、前記シート状基材の写真乳剤層が形成
される側の面上に形成される表面樹脂被覆層との間に中
間層を形成し、しかも前記中間層が、合成樹脂および無
機顔料を含むことにより、前記表面性低下の改善に効果
があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち本発明の写真印画紙用支持体は、
シート状基材と、前記シート状基材の、写真乳剤層が形
成される側の面上に形成された中間層と、前記中間層上
に形成された表面樹脂被覆層とを有し、前記中間層が、
アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン−アクリル
酸共重合体樹脂のアルカリ塩、酢酸ビニル−エチレン共
重合体樹脂、水溶性ポリウレタン樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体樹脂、および塩化ビニリデン樹脂の中か
らから選ばれた少なく1種の水分散性または水溶性合成
樹脂と、無機顔料とを含有し、かつ無機顔料が中間層の
全固形分に対し、60〜90重量%含有し、さらに前記
表面樹脂被覆層が電子線を照射することにより硬化する
樹脂の硬化体からなることを特徴とするものである。
シート状基材と、前記シート状基材の、写真乳剤層が形
成される側の面上に形成された中間層と、前記中間層上
に形成された表面樹脂被覆層とを有し、前記中間層が、
アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン−アクリル
酸共重合体樹脂のアルカリ塩、酢酸ビニル−エチレン共
重合体樹脂、水溶性ポリウレタン樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体樹脂、および塩化ビニリデン樹脂の中か
らから選ばれた少なく1種の水分散性または水溶性合成
樹脂と、無機顔料とを含有し、かつ無機顔料が中間層の
全固形分に対し、60〜90重量%含有し、さらに前記
表面樹脂被覆層が電子線を照射することにより硬化する
樹脂の硬化体からなることを特徴とするものである。
【0011】本発明において、シート状基材と表面樹脂
被覆層との間に形成される中間層は、少なくとも1層で
あり、2層以上の多層構造を有することも可能である。
中間層の成分は合成樹脂および無機顔料を含むものであ
る。
被覆層との間に形成される中間層は、少なくとも1層で
あり、2層以上の多層構造を有することも可能である。
中間層の成分は合成樹脂および無機顔料を含むものであ
る。
【0012】中間層に含まれる合成樹脂の種類は、自己
架橋型、変性アクリル型およびカルボキシ変性型などの
アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン5〜30モ
ル%とアクリル酸95〜70モル%の共重合体のNa塩
またはK塩であるエチレン−アクリル酸共重合体樹脂の
アルカリ塩、酢酸ビニル95〜65モル%とエチレン5
〜35モル%との共重合体である酢酸ビニル−エチレン
共重合体樹脂、親水性基を導入した水溶性ポリウレタン
樹脂、カルボキシ変性またはコアシェル型のスチレン−
ブタジエン共重合体樹脂、および結晶性および非結晶性
の塩化ビニリデン樹脂から選ばれ、前記合成樹脂は、水
溶液、自己乳化型または強制乳化型水分散液、または有
機溶媒溶液に溶解または分散したものが使用可能であ
る。
架橋型、変性アクリル型およびカルボキシ変性型などの
アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン5〜30モ
ル%とアクリル酸95〜70モル%の共重合体のNa塩
またはK塩であるエチレン−アクリル酸共重合体樹脂の
アルカリ塩、酢酸ビニル95〜65モル%とエチレン5
〜35モル%との共重合体である酢酸ビニル−エチレン
共重合体樹脂、親水性基を導入した水溶性ポリウレタン
樹脂、カルボキシ変性またはコアシェル型のスチレン−
ブタジエン共重合体樹脂、および結晶性および非結晶性
の塩化ビニリデン樹脂から選ばれ、前記合成樹脂は、水
溶液、自己乳化型または強制乳化型水分散液、または有
機溶媒溶液に溶解または分散したものが使用可能であ
る。
【0013】前記合成樹脂以外に他の樹脂を配合するこ
とが可能であり、他の樹脂成分としては、例えば、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコール、分
子内にケイ素を含む変性ポリビニルアルコール、カルボ
キシル基変性ポリビニルアルコール、スルホン基変性ポ
リビニルアルコール、カチオン基変性ポリビニルアルコ
ール、カゼイン、アラビアゴム、酸化澱粉、エーテル化
澱粉などが用いられる。他の樹脂成分の配合量は、中間
層中の樹脂固形分重量の内、30重量%未満であること
が好ましく、30重量%以上の他の樹脂成分の配合は接
着性の低下を招くので好ましくない。
とが可能であり、他の樹脂成分としては、例えば、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコール、分
子内にケイ素を含む変性ポリビニルアルコール、カルボ
キシル基変性ポリビニルアルコール、スルホン基変性ポ
リビニルアルコール、カチオン基変性ポリビニルアルコ
ール、カゼイン、アラビアゴム、酸化澱粉、エーテル化
澱粉などが用いられる。他の樹脂成分の配合量は、中間
層中の樹脂固形分重量の内、30重量%未満であること
が好ましく、30重量%以上の他の樹脂成分の配合は接
着性の低下を招くので好ましくない。
【0014】中間層の合成樹脂に配合する無機顔料とし
ては二酸化チタン(アナターゼ型、およびルチル型)、
炭酸カルシウム、クレー、水酸化マグネシウム、酸化マ
グネシウム、シリカ、コロイダルシリカなどのいずれの
白色顔料も使用できる。
ては二酸化チタン(アナターゼ型、およびルチル型)、
炭酸カルシウム、クレー、水酸化マグネシウム、酸化マ
グネシウム、シリカ、コロイダルシリカなどのいずれの
白色顔料も使用できる。
【0015】中間層の合成樹脂と配合する顔料の含有量
は、中間層の全固形分重量の60〜90重量%であり、
好ましくは70〜80重量%である。中間層中に含まれ
る顔料の含有量が60重量%より少ないと、中間層中の
合成樹脂固形分量が増加し、電子線硬化性樹脂、特にモ
ノマーの種類によっては中間層の合成樹脂成分を溶解す
る場合があり、出来上がった製品の表面平滑性が著しく
低下することがある。また、中間層中に含まれる顔料の
含有量が90重量%より多いと、中間層中の合成樹脂固
形分量が著しく減少し、中間層が非常に脆く、取り扱い
時に剥がれ易くなり、時として中間層膜が形成できなく
なるなどの問題を生じる。
は、中間層の全固形分重量の60〜90重量%であり、
好ましくは70〜80重量%である。中間層中に含まれ
る顔料の含有量が60重量%より少ないと、中間層中の
合成樹脂固形分量が増加し、電子線硬化性樹脂、特にモ
ノマーの種類によっては中間層の合成樹脂成分を溶解す
る場合があり、出来上がった製品の表面平滑性が著しく
低下することがある。また、中間層中に含まれる顔料の
含有量が90重量%より多いと、中間層中の合成樹脂固
形分量が著しく減少し、中間層が非常に脆く、取り扱い
時に剥がれ易くなり、時として中間層膜が形成できなく
なるなどの問題を生じる。
【0016】さらに、合成樹脂と顔料を配合した組成物
(以下、中間層樹脂組成物という)には、添加剤、耐水
化剤、分散剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、導電剤、消
泡剤、蛍光染料、着色染料など各種の助剤を必要に応じ
て添加することも可能である。
(以下、中間層樹脂組成物という)には、添加剤、耐水
化剤、分散剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、導電剤、消
泡剤、蛍光染料、着色染料など各種の助剤を必要に応じ
て添加することも可能である。
【0017】シート状基材の少なくとも1表面上に形成
される表面樹脂被覆層との間に設ける中間層は、前記中
間層樹脂組成物を塗布し、加熱乾燥により得られるが、
その条件は特に限定されることはない。但し、長時間お
よび/または非常に高温で加熱乾燥を行うことは、シー
ト状基材を劣化させる等、悪影響を及ぼすばかりでな
く、必要以上の加熱乾燥はエネルギー効率が悪い。
される表面樹脂被覆層との間に設ける中間層は、前記中
間層樹脂組成物を塗布し、加熱乾燥により得られるが、
その条件は特に限定されることはない。但し、長時間お
よび/または非常に高温で加熱乾燥を行うことは、シー
ト状基材を劣化させる等、悪影響を及ぼすばかりでな
く、必要以上の加熱乾燥はエネルギー効率が悪い。
【0018】前記中間層は、シート状基材の少なくとも
1表面上に形成される表面樹脂被覆層側に配置される。
中間層樹脂組成物をシート状基材に塗布する方法として
は、通常のグラビアコート法、バーコート法、エアーナ
イフコート法、エアードクターコート法、ブレードコー
ト法、スクイズコート法、ロールコ−ト法、トランスフ
ァーコート法、カーテンコート法等が適用できるが抄紙
時の表面サイズプレスで塗設することもできる。
1表面上に形成される表面樹脂被覆層側に配置される。
中間層樹脂組成物をシート状基材に塗布する方法として
は、通常のグラビアコート法、バーコート法、エアーナ
イフコート法、エアードクターコート法、ブレードコー
ト法、スクイズコート法、ロールコ−ト法、トランスフ
ァーコート法、カーテンコート法等が適用できるが抄紙
時の表面サイズプレスで塗設することもできる。
【0019】前記中間層の塗工量は、0.3〜10g/
m2、好ましくは1〜6g/m2、より好ましくは1〜3
g/m2の範囲にあることが好ましい。塗工量が0.3
g/m2より少ない場合、シート状基材への電子線硬化
性樹脂の浸透を防止できないため、表面性が低下するば
かりではなく、シート状基材と表面樹脂被覆層の接着性
も不良となる。また経時的な表面性の変化は10g/m
2でほぼ飽和状態となり、それ以上塗工量を増加させて
もより大きな改善効果が得られることはないため、資源
の無駄になるばかりでなく、時として、現像時にシート
状支持体の端面より液の浸透が起こり、エッジペネトレ
ーションが悪化する場合があり好ましくない。
m2、好ましくは1〜6g/m2、より好ましくは1〜3
g/m2の範囲にあることが好ましい。塗工量が0.3
g/m2より少ない場合、シート状基材への電子線硬化
性樹脂の浸透を防止できないため、表面性が低下するば
かりではなく、シート状基材と表面樹脂被覆層の接着性
も不良となる。また経時的な表面性の変化は10g/m
2でほぼ飽和状態となり、それ以上塗工量を増加させて
もより大きな改善効果が得られることはないため、資源
の無駄になるばかりでなく、時として、現像時にシート
状支持体の端面より液の浸透が起こり、エッジペネトレ
ーションが悪化する場合があり好ましくない。
【0020】一般にシート状支持体の表面樹脂被覆層に
使用される電子線硬化性樹脂は、ベースレジンであるオ
リゴマーと、希釈などのために使用されるモノマー、各
種顔料、色味調整剤および各種添加剤などの組み合わせ
により構成される。電子線硬化性オリゴマーは通常高粘
度であり、そのため単官能モノマーあるいは多官能モノ
マーで希釈して粘度を調節して用いられているのが通常
である。しかしながら、モノマー単独で使用しても、オ
リゴマー単独で使用しても何等差しつかえない。
使用される電子線硬化性樹脂は、ベースレジンであるオ
リゴマーと、希釈などのために使用されるモノマー、各
種顔料、色味調整剤および各種添加剤などの組み合わせ
により構成される。電子線硬化性オリゴマーは通常高粘
度であり、そのため単官能モノマーあるいは多官能モノ
マーで希釈して粘度を調節して用いられているのが通常
である。しかしながら、モノマー単独で使用しても、オ
リゴマー単独で使用しても何等差しつかえない。
【0021】本発明の、シート状基材の写真乳剤層が形
成される側の面上に形成される表面樹脂被覆層は、電子
線により硬化しうる不飽和有機化合物と、白色顔料との
混合物と、必要に応じてその他の添加剤を含む組成物の
電子線硬化性樹脂の硬化体からなるものである。
成される側の面上に形成される表面樹脂被覆層は、電子
線により硬化しうる不飽和有機化合物と、白色顔料との
混合物と、必要に応じてその他の添加剤を含む組成物の
電子線硬化性樹脂の硬化体からなるものである。
【0022】本発明に用いられる、電子線により硬化し
うる不飽和有機化合物は下記化合物から選ぶことが出来
る。 (1)脂肪族、脂環族、および芳香脂肪族の、1〜6価
のアルコール及びポリアルキレングリコールのアクリレ
ート化合物類、(2)脂肪族、脂環族、および芳香脂肪
族の、1〜6価のアルコールにアルキレンオキサイドを
付加させたもののアクリレート化合物類、(3)ポリア
クリロイルアルキルリン酸エステル類、(4)カルボン
酸と、ポリオールと、アクリル酸との反応生成物、
(5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物、(6)エポキシ化合物とアクリル酸との
反応生成物、(7)エポキシ化合物と、ポリオールと、
アクリル酸との反応生成物。
うる不飽和有機化合物は下記化合物から選ぶことが出来
る。 (1)脂肪族、脂環族、および芳香脂肪族の、1〜6価
のアルコール及びポリアルキレングリコールのアクリレ
ート化合物類、(2)脂肪族、脂環族、および芳香脂肪
族の、1〜6価のアルコールにアルキレンオキサイドを
付加させたもののアクリレート化合物類、(3)ポリア
クリロイルアルキルリン酸エステル類、(4)カルボン
酸と、ポリオールと、アクリル酸との反応生成物、
(5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物、(6)エポキシ化合物とアクリル酸との
反応生成物、(7)エポキシ化合物と、ポリオールと、
アクリル酸との反応生成物。
【0023】具体的に述べるならば、電子線硬化性不飽
和有機化合物として、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、ラウリルアクリレー
ト、ステアリルアクリレート、N−ビニルピロリドン、
アクリロイルモルホリン、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、カプロ
ラクトン変性テトラヒドロフルフリルアクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、ジシクロヘキシルアクリレート、イソボルニルア
クリレート、イソボルニルメタクリレート、ベンジルア
クリレート、ベンジルメタクリレート、エトキシジエチ
レングリコールアクリレート、メトキシトリエチレング
リコールアクリレート、メトキシプロピレングリコール
アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、エピクロルヒドリン変性ポリエチレングリコールジ
アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコー
ルアクリレート、エチレンオキサイド変性フェノキシア
クリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート−1,4−ブタ
ンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリ
プロピレングリコールジアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、エチレンオキサイド変性ト
リメチロールプロパントリアクリレート、プロピレンオ
キサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパ
ンジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペ
ンタエリスルトールテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサアクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート、ポリオキシエチレン
エピクロルヒドリン変性ビスフェノールAジアクリレー
ト、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリ
レート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、ヒドロキシビバリン酸エステルネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、エチレンオキサイド変性フェノキ
シ化リン酸アクリレート、エチレンオキサイド変性フタ
ル酸アクリレート、ポリブタジエンアクリレート、 お
よびトリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレートな
どから選ばれることが好ましい。
和有機化合物として、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、ラウリルアクリレー
ト、ステアリルアクリレート、N−ビニルピロリドン、
アクリロイルモルホリン、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、カプロ
ラクトン変性テトラヒドロフルフリルアクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、ジシクロヘキシルアクリレート、イソボルニルア
クリレート、イソボルニルメタクリレート、ベンジルア
クリレート、ベンジルメタクリレート、エトキシジエチ
レングリコールアクリレート、メトキシトリエチレング
リコールアクリレート、メトキシプロピレングリコール
アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、エピクロルヒドリン変性ポリエチレングリコールジ
アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコー
ルアクリレート、エチレンオキサイド変性フェノキシア
クリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート−1,4−ブタ
ンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリ
プロピレングリコールジアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、エチレンオキサイド変性ト
リメチロールプロパントリアクリレート、プロピレンオ
キサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパ
ンジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペ
ンタエリスルトールテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサアクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート、ポリオキシエチレン
エピクロルヒドリン変性ビスフェノールAジアクリレー
ト、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリ
レート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、ヒドロキシビバリン酸エステルネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、エチレンオキサイド変性フェノキ
シ化リン酸アクリレート、エチレンオキサイド変性フタ
ル酸アクリレート、ポリブタジエンアクリレート、 お
よびトリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレートな
どから選ばれることが好ましい。
【0024】本発明の表面樹脂被覆層には写真印画紙と
したときの鮮鋭性向上を目的として白色顔料を含有させ
ることが出来る。白色顔料としては主として二酸化チタ
ン(アナターゼ型、およびルチル型)が使用されるが、
この他には、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、および水酸化
マグネシウムなどのいずれも使用可能である。
したときの鮮鋭性向上を目的として白色顔料を含有させ
ることが出来る。白色顔料としては主として二酸化チタ
ン(アナターゼ型、およびルチル型)が使用されるが、
この他には、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、および水酸化
マグネシウムなどのいずれも使用可能である。
【0025】白色顔料の含有量は、表面樹脂被覆層の全
固形分重量の20〜80重量%であることが好ましい。
その含有量が20重量%より少なくなると、得られる印
画紙上の写真画像の鮮鋭性が十分でないことがあり、8
0重量%を超えると、得られる表面樹脂被覆層の柔軟性
が低下し、膜割れを生ずることがある。
固形分重量の20〜80重量%であることが好ましい。
その含有量が20重量%より少なくなると、得られる印
画紙上の写真画像の鮮鋭性が十分でないことがあり、8
0重量%を超えると、得られる表面樹脂被覆層の柔軟性
が低下し、膜割れを生ずることがある。
【0026】白色顔料を、上記のような電子線硬化性不
飽和有機化合物中に分散するには、3本ロールミル(ス
リーロールミル)、2本ロールミル(ツーロールミ
ル)、カウレスディゾルバー、ホモミキサー、サンドグ
ラインダー、プラネタリーミキサー、および超音波分散
機などを使用することができる。
飽和有機化合物中に分散するには、3本ロールミル(ス
リーロールミル)、2本ロールミル(ツーロールミ
ル)、カウレスディゾルバー、ホモミキサー、サンドグ
ラインダー、プラネタリーミキサー、および超音波分散
機などを使用することができる。
【0027】またシート状支持体表面に電子線硬化性樹
脂を塗布する方法としては、例えばバーコート法、エア
ードクターコート法、ブレードコート法、スクイズコー
ト法、エアーナイフコート法、ロールコート法、グラビ
アコート法およびトランスファーコート法等のいずれを
用いても良い。更にこのために、ファウンテンコーター
あるいはスリットダイコーター方式を用いることもでき
る。
脂を塗布する方法としては、例えばバーコート法、エア
ードクターコート法、ブレードコート法、スクイズコー
ト法、エアーナイフコート法、ロールコート法、グラビ
アコート法およびトランスファーコート法等のいずれを
用いても良い。更にこのために、ファウンテンコーター
あるいはスリットダイコーター方式を用いることもでき
る。
【0028】本発明の表面樹脂被覆層の塗布量は、硬化
後に2〜60g/m2(固形分)になるように調整され
ることが好ましい。
後に2〜60g/m2(固形分)になるように調整され
ることが好ましい。
【0029】また、この表面樹脂被覆層は、単層構造で
あっても、2層以上の積層構造であっても何等差しつか
えはない。
あっても、2層以上の積層構造であっても何等差しつか
えはない。
【0030】本発明において、シート状基体の表面樹脂
被覆層が形成される面とは反対の面上に裏面樹脂被覆層
が形成される。この裏面樹脂被覆層の形成に用いられる
フィルム形成性合成樹脂としては、従来の写真印画紙用
支持体の製造に用いられるポリオレフィン樹脂、または
前述の電子線硬化性樹脂等を使用することが出来る。
被覆層が形成される面とは反対の面上に裏面樹脂被覆層
が形成される。この裏面樹脂被覆層の形成に用いられる
フィルム形成性合成樹脂としては、従来の写真印画紙用
支持体の製造に用いられるポリオレフィン樹脂、または
前述の電子線硬化性樹脂等を使用することが出来る。
【0031】本発明において、裏面樹脂被覆層を形成す
るためのポリオレフィン樹脂としては、エチレン、α−
オレフィン類、例えばプロピレンなどの単独重合体、前
記エチレン、α−オレフィン類の少なくとも2種の共重
合体、および、これら各種重合体の少なくとも2種の混
合物などから選ぶことが出来る。特に好ましいポリオレ
フィン樹脂は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖型低密度ポリエチレン、およびこれらの混合物
である。ポリオレフィン樹脂の分子量には特に制限はな
いが、通常は20,000〜200,000の範囲のも
のが用いられる。
るためのポリオレフィン樹脂としては、エチレン、α−
オレフィン類、例えばプロピレンなどの単独重合体、前
記エチレン、α−オレフィン類の少なくとも2種の共重
合体、および、これら各種重合体の少なくとも2種の混
合物などから選ぶことが出来る。特に好ましいポリオレ
フィン樹脂は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖型低密度ポリエチレン、およびこれらの混合物
である。ポリオレフィン樹脂の分子量には特に制限はな
いが、通常は20,000〜200,000の範囲のも
のが用いられる。
【0032】ポリオレフィン樹脂には、必要に応じて、
少量の酸化防止剤、および滑剤を添加しても良い。ポリ
オレフィン樹脂を用いて裏面樹脂被覆層を形成するに
は、通常の溶融押し出し塗工を用いることが出来る。
少量の酸化防止剤、および滑剤を添加しても良い。ポリ
オレフィン樹脂を用いて裏面樹脂被覆層を形成するに
は、通常の溶融押し出し塗工を用いることが出来る。
【0033】また、裏面樹脂被覆層を形成するための電
子線硬化性不飽和有機化合物を用いる場合、前述の表面
樹脂被覆層の形成に用いられる化合物をすべて使用でき
る。更に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前述の樹脂被覆
層の場合と同様である。
子線硬化性不飽和有機化合物を用いる場合、前述の表面
樹脂被覆層の形成に用いられる化合物をすべて使用でき
る。更に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前述の樹脂被覆
層の場合と同様である。
【0034】裏面樹脂被覆層の重量には特に制限はない
が、一般には10〜40g/m2の範囲にあることが好
ましい。本発明において、裏面樹脂被覆層は、現像時に
おける現像液の支持体への浸透防止や、表面樹脂被覆層
の電子線照射時における収縮により生じるネジレやカー
ルを防止する目的で設けられる。
が、一般には10〜40g/m2の範囲にあることが好
ましい。本発明において、裏面樹脂被覆層は、現像時に
おける現像液の支持体への浸透防止や、表面樹脂被覆層
の電子線照射時における収縮により生じるネジレやカー
ルを防止する目的で設けられる。
【0035】本発明において、電子線照射に用いられる
電子線加速器としては、バンデグラーフ型スキャニング
方式、ダブルスキャニング方式、カーテンビーム方式の
いずれでも使用できるが、比較的安価で大出力の得られ
るカーテンビーム方式のものが有利に用いられる。電子
線照射の際の加速電圧は100〜300KVであること
が好ましく、吸収線量としては、0.1〜6Mradで
あることが好ましく、0.2〜4.0Mradが特に好ま
しい。
電子線加速器としては、バンデグラーフ型スキャニング
方式、ダブルスキャニング方式、カーテンビーム方式の
いずれでも使用できるが、比較的安価で大出力の得られ
るカーテンビーム方式のものが有利に用いられる。電子
線照射の際の加速電圧は100〜300KVであること
が好ましく、吸収線量としては、0.1〜6Mradで
あることが好ましく、0.2〜4.0Mradが特に好ま
しい。
【0036】電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度
は、1000ppm以下、好ましくは500ppm以下
である。酸素濃度が1000ppm以上の場合、電子線
硬化性樹脂は酸素の存在により重合反応が阻害され、硬
化が不十分になることがある。また酸素濃度を低くする
ことは、電子線照射によるオゾン発生を抑制し、さらに
電子線が通過する際に発熱するウィンドウの冷却等にも
効果がある。さらに、共存するガスの種類やその濃度、
また雰囲気の温度、湿度は特に限定せず、窒素ガス、ア
ルゴンガスなどの不活性ガスとの共存も差しつかえな
い。
は、1000ppm以下、好ましくは500ppm以下
である。酸素濃度が1000ppm以上の場合、電子線
硬化性樹脂は酸素の存在により重合反応が阻害され、硬
化が不十分になることがある。また酸素濃度を低くする
ことは、電子線照射によるオゾン発生を抑制し、さらに
電子線が通過する際に発熱するウィンドウの冷却等にも
効果がある。さらに、共存するガスの種類やその濃度、
また雰囲気の温度、湿度は特に限定せず、窒素ガス、ア
ルゴンガスなどの不活性ガスとの共存も差しつかえな
い。
【0037】本発明に用いられるシート状支持体は、通
常50〜300g/m2の重量を有し、表面の平滑な、
一般に写真印画紙用支持体の製造に用いられる原紙が用
いられる。
常50〜300g/m2の重量を有し、表面の平滑な、
一般に写真印画紙用支持体の製造に用いられる原紙が用
いられる。
【0038】原紙は、一般に天然パルプから形成される
紙基体であれば全て使用することができる。紙基体を形
成する天然パルプとしては、一般には、針葉樹パルプ、
広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプ等を主成分とす
るものが広く用いられている。また紙基体には、一般に
製紙で用いられているサイズ剤、定着剤、紙力増強剤、
填料、帯電防止剤、pH調節剤、顔料、染料等の添加剤
が配合されていても良い。更に、表面サイズ剤、表面紙
力剤、帯電防止剤等を適宜表面に塗布したものであって
も良い。
紙基体であれば全て使用することができる。紙基体を形
成する天然パルプとしては、一般には、針葉樹パルプ、
広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプ等を主成分とす
るものが広く用いられている。また紙基体には、一般に
製紙で用いられているサイズ剤、定着剤、紙力増強剤、
填料、帯電防止剤、pH調節剤、顔料、染料等の添加剤
が配合されていても良い。更に、表面サイズ剤、表面紙
力剤、帯電防止剤等を適宜表面に塗布したものであって
も良い。
【0039】また紙基体中には、写真印画紙にしたとき
の長期保存時に発生するカブリを防止する目的でマグネ
シウム化合物を含有させることが出来る。
の長期保存時に発生するカブリを防止する目的でマグネ
シウム化合物を含有させることが出来る。
【0040】さらに本発明において、プラスチックフィ
ルムや、いわゆる合成紙をシート状基材として使用する
ことになんら差しつかえはない。例えば、ポリプロピレ
ン樹脂やポリエチレン樹脂などのポリオレフィン系樹脂
を含む熱可塑性樹脂組成物を溶融押し出し法で形成した
フィルムをシート状基材として使用することもできる。
また、シート状基体として使用する、プラスチックフィ
ルムや、いわゆる合成紙には、クレー、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、二酸化チタン、水酸化マグネシウ
ムなどの顔料、ステアリン酸亜鉛などの金属石鹸や各種
の界面活性剤などの分散剤、および有色顔料などの1種
以上が含まれていてもよい。
ルムや、いわゆる合成紙をシート状基材として使用する
ことになんら差しつかえはない。例えば、ポリプロピレ
ン樹脂やポリエチレン樹脂などのポリオレフィン系樹脂
を含む熱可塑性樹脂組成物を溶融押し出し法で形成した
フィルムをシート状基材として使用することもできる。
また、シート状基体として使用する、プラスチックフィ
ルムや、いわゆる合成紙には、クレー、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、二酸化チタン、水酸化マグネシウ
ムなどの顔料、ステアリン酸亜鉛などの金属石鹸や各種
の界面活性剤などの分散剤、および有色顔料などの1種
以上が含まれていてもよい。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明の構成及び効果を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらの態様に制限さ
れるものではない。なお実施例中の「重量部」は、固形
分換算の重量部を表す。
更に詳細に説明するが、本発明はこれらの態様に制限さ
れるものではない。なお実施例中の「重量部」は、固形
分換算の重量部を表す。
【0042】実施例1 シート状基材として、坪量180g/m2の紙基体を用
い、その片面上にコロナ放電による表面活性処理を施し
た後、これにポリエチレン樹脂を塗工量が30g/m2
となるように押し出し被覆法により被覆して裏面樹脂被
覆層を形成した。
い、その片面上にコロナ放電による表面活性処理を施し
た後、これにポリエチレン樹脂を塗工量が30g/m2
となるように押し出し被覆法により被覆して裏面樹脂被
覆層を形成した。
【0043】ついで下記組成を有する中間層樹脂組成物
(組成物1)を調製した。組成物1 成 分 配 合 ポリウレタンエマルジョン 30重量部 (商標:アイゼラックスS−4040N、保土谷化学工業社製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
(組成物1)を調製した。組成物1 成 分 配 合 ポリウレタンエマルジョン 30重量部 (商標:アイゼラックスS−4040N、保土谷化学工業社製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0044】上記組成物1を、裏面樹脂被覆層を形成し
ていない側の紙基体表面上に、メイヤーバーを用いて、
乾燥後の塗布量が10g/m2になるように塗布し、1
00℃、2分間加熱乾燥を行い、中間層を形成した。
ていない側の紙基体表面上に、メイヤーバーを用いて、
乾燥後の塗布量が10g/m2になるように塗布し、1
00℃、2分間加熱乾燥を行い、中間層を形成した。
【0045】次に下記組成を有する表面樹脂被覆層形成
用の電子線硬化性樹脂(組成物2)を調製した。組成物2 成 分 配 合 ウレタンアクリレートオリゴマー 36重量部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) 2官能アクリレートモノマー 24重量部 (商標:M−220、東亜合成化学社製) 二酸化チタン 40重量部 (商標:A−220、石原産業社製)
用の電子線硬化性樹脂(組成物2)を調製した。組成物2 成 分 配 合 ウレタンアクリレートオリゴマー 36重量部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) 2官能アクリレートモノマー 24重量部 (商標:M−220、東亜合成化学社製) 二酸化チタン 40重量部 (商標:A−220、石原産業社製)
【0046】上記成分をペイントコンディショナーで1
時間混合分散した。この組成物2を、前述の中間層上
に、ワイヤーバーを用いて、硬化後の塗布量が20g/
m2になるように塗布し、この塗布層に、酸素濃度10
0ppmの雰囲気で、紙基体の背面から加速電圧:17
5KVで、吸収線量:2Mradの条件で電子線を照射
し、組成物2を硬化させて表面樹脂被覆層を形成し、写
真印画紙用支持体を作成した。
時間混合分散した。この組成物2を、前述の中間層上
に、ワイヤーバーを用いて、硬化後の塗布量が20g/
m2になるように塗布し、この塗布層に、酸素濃度10
0ppmの雰囲気で、紙基体の背面から加速電圧:17
5KVで、吸収線量:2Mradの条件で電子線を照射
し、組成物2を硬化させて表面樹脂被覆層を形成し、写
真印画紙用支持体を作成した。
【0047】得られた写真印画紙用支持体の表面性の経
時的な変化は、供試支持体の表面樹脂被覆層の側を、ス
ガ試験機社製の「JIS K 7105」に基づく像鮮
明度測定装置を使用し、光学櫛は2.0mmを用いて像
鮮明度を測定した。表面性の経時的な変化は、供試支持
体を20℃、65%RH下で24時間で調湿したものの
C値と、20℃、85%RH下で24時間調湿したもの
のC値との差「ΔC」を算出した。評価した結果を表1
に示す。
時的な変化は、供試支持体の表面樹脂被覆層の側を、ス
ガ試験機社製の「JIS K 7105」に基づく像鮮
明度測定装置を使用し、光学櫛は2.0mmを用いて像
鮮明度を測定した。表面性の経時的な変化は、供試支持
体を20℃、65%RH下で24時間で調湿したものの
C値と、20℃、85%RH下で24時間調湿したもの
のC値との差「ΔC」を算出した。評価した結果を表1
に示す。
【0048】実施例2 実施例1と同様の操作を行なった。ただし組成物1の中
間層樹脂組成物は、乾燥後の塗布量が6g/m2になる
ように塗布した。実施例1と同様にして行なった評価結
果を表1に示す。
間層樹脂組成物は、乾燥後の塗布量が6g/m2になる
ように塗布した。実施例1と同様にして行なった評価結
果を表1に示す。
【0049】実施例3 実施例1と同様の操作を行なった。ただし組成物1の中
間層樹脂組成物は、乾燥後の塗布量が3g/m2になる
ように塗布した。実施例1と同様にして行なった評価結
果を表1に示す。
間層樹脂組成物は、乾燥後の塗布量が3g/m2になる
ように塗布した。実施例1と同様にして行なった評価結
果を表1に示す。
【0050】実施例4 実施例1と同様の操作を行なった。ただし組成物1の中
間層樹脂組成物は、乾燥後の塗布量が1g/m2になる
ように塗布した。実施例1と同様にして行なった評価結
果を表1に示す。
間層樹脂組成物は、乾燥後の塗布量が1g/m2になる
ように塗布した。実施例1と同様にして行なった評価結
果を表1に示す。
【0051】実施例5 実施例1と同様の操作を行なった。ただし組成物1の中
間層樹脂組成物は、乾燥後の塗布量が0.5g/m2に
なるように塗布した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
間層樹脂組成物は、乾燥後の塗布量が0.5g/m2に
なるように塗布した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
【0052】実施例6 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
3を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
3を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0053】組成物3 成 分 配 合 ポリウレタンエマルジョン 40重量部 (商標:アイゼラックスS−4040N、保土谷化学工業社製) 二酸化チタン 60重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0054】実施例7 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
4を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層形成用塗料組
成物は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布し
た。実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示
す。
4を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層形成用塗料組
成物は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布し
た。実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示
す。
【0055】組成物4 成 分 配 合 ポリウレタンエマルジョン 20重量部 (商標:アイゼラックスS−4040N、保土谷化学工業社製) 二酸化チタン 80重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0056】実施例8 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
5を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
5を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0057】組成物5 成 分 配 合 ポリウレタンエマルジョン 10重量部 (商標:アイゼラックスS−4040N、保土谷化学工業社製) 二酸化チタン 90重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0058】実施例9 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
6を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
6を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0059】組成物6 成 分 配 合 アクリルエマルジョン 30重量部 (商標:AE−816、日本合成ゴム社製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0060】実施例10 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
7を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
7を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0061】組成物7 成 分 配 合 エチレン−アクリル酸共重合体(アルカノールアミン塩) 30重量部 (商標:ザイクセンL、住友精化社製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0062】実施例11 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
8を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
8を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0063】組成物8 成 分 配 合 酢酸ビニル−エチレン共重合体 30重量部 (商標:S−400、住友化学工業社製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0064】実施例12 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
9を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
9を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散さ
せて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物は
乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。実
施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0065】組成物9 成 分 配 合 水溶性ポリウレタン樹脂 30重量部 (商標:エラストロンBN−5、第一工業製薬社製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0066】実施例13 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
10を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
10を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0067】組成物10 成 分 配 合 スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン 30重量部 (商標:SBR0619、日本合成ゴム社製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0068】実施例14 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
11を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
11を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0069】組成物11 成 分 配 合 塩化ビニリデン樹脂エマルジョン 30重量部 (商標:L−100、旭化成工業社製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0070】実施例15 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
12を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
12を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0071】組成物12 成 分 配 合 アクリルエマルジョン 20重量部 (商標:AE−816、日本合成ゴム社製) スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン 20重量部 (商標:JSR0619、日本合成ゴム社製) 二酸化チタン 60重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0072】実施例16 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
13を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
13を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0073】組成物13 成 分 配 合 スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン 21重量部 (商標:JSR0619、日本合成ゴム社製) ポリビニルアルコール 9重量部 (商標:KL−05、日本合成化学工業製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0074】実施例17 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
14を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
14を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0075】組成物14 成 分 配 合 スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン 10重量部 (商標:JSR0619、日本合成ゴム社製) 塩化ビニリデン樹脂エマルジョン 11重量部 (商標:L−100、旭化成工業社製) ポリビニルアルコール 9重量部 (商標:KL−05、日本合成化学工業製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0076】実施例18 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
15を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
15を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0077】組成物15 成 分 配 合 スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン 30重量部 (商標:JSR0619、日本合成ゴム社製) コロイダルシリカ 70重量部 (商標:スノーテックスC、日産化学社製)
【0078】実施例19 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
16を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
16を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0079】組成物16 成 分 配 合 塩化ビニリデン樹脂エマルジョン 30重量部 (商標:L−100、旭化成工業社製) コロイダルシリカ 70重量部 (商標:スノーテックスC、日産化学社製)
【0080】比較例1 実施例1と同様の操作を行なった。ただし中間層は形成
しなかった。実施例1と同様にして行なった評価結果を
表1に示す。
しなかった。実施例1と同様にして行なった評価結果を
表1に示す。
【0081】比較例2 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
17を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
17を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0082】組成物17 成 分 配 合 ポリウレタンエマルジョン 45重量部 (商標:アイゼラックスS−4040N、保土谷化学工業社製) 二酸化チタン 55重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0083】比較例3 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
18を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
18を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0084】組成物18 成 分 配 合 ポリウレタンエマルジョン 60重量部 (商標:アイゼラックスS−4040N、保土谷化学工業社製) 二酸化チタン 40重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0085】比較例4 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
19を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
19を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0086】組成物19 成 分 配 合 ポリウレタンエマルジョン 5重量部 (商標:アイゼラックスS−4040N、保土谷化学工業社製) 二酸化チタン 95重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0087】比較例5 実施例1と同様の操作を行なった。ただし下記の組成物
20を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
20を用い、カウレスディゾルバーで15分間混合分散
させて中間層樹脂組成物を調製した。中間層樹脂組成物
は乾燥後の塗布量が2g/m2になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なった評価結果を表1に示す。
【0088】組成物20 成 分 配 合 ポリビニルアルコール 30重量部 (商標:KL−05、日本合成化学工業製) 二酸化チタン 70重量部 (商標:A110P、堺化学社製)
【0089】
【表1】
【0090】
【発明の効果】本発明の電子線硬化樹脂被覆層を有する
写真印画紙用支持体は、表面性が、湿度変化により経時
的に変化が小さい優れた写真印画紙用支持体が得られ、
実用上極めて有効なものである。
写真印画紙用支持体は、表面性が、湿度変化により経時
的に変化が小さい優れた写真印画紙用支持体が得られ、
実用上極めて有効なものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/28 B32B 27/28 27/30 27/30 A C 27/40 27/40 G03C 1/79 G03C 1/79
Claims (2)
- 【請求項1】 シート状基材と、前記シート状基材の、
写真乳剤層が形成される側の面上に形成された中間層
と、前記中間層上に形成された表面樹脂被覆層とを有
し、前記中間層が、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、
エチレン−アクリル酸共重合体樹脂のアルカリ塩、酢酸
ビニル−エチレン共重合体樹脂、水溶性ポリウレタン樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、および塩化ビ
ニリデン樹脂の中からから選ばれた少なくとも1種の水
分散性または水溶性合成樹脂と、無機顔料とを含有し、
かつ無機顔料が中間層の全固形分に対し、60〜90重
量%含有し、さらに前記表面樹脂被覆層が電子線を照射
することにより硬化する樹脂の硬化体からなることを特
徴とする写真印画紙用支持体。 - 【請求項2】 前記無機顔料が、アナターゼ型二酸化チ
タン、ルチル型二酸化チタン、炭酸カルシウム、クレ
ー、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、
およびコロイダルシリカから選ばれた請求項1に記載の
写真印画紙用支持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14766795A JPH095931A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 写真印画紙用支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14766795A JPH095931A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 写真印画紙用支持体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH095931A true JPH095931A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15435554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14766795A Pending JPH095931A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 写真印画紙用支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH095931A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6884468B1 (en) | 2003-10-27 | 2005-04-26 | Basf Ag | Method of making a paper coating using a blend of a vinyl aromatic-acrylic polymer dispersion with a vinyl aromatic-diene polymer dispersion |
-
1995
- 1995-06-14 JP JP14766795A patent/JPH095931A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6884468B1 (en) | 2003-10-27 | 2005-04-26 | Basf Ag | Method of making a paper coating using a blend of a vinyl aromatic-acrylic polymer dispersion with a vinyl aromatic-diene polymer dispersion |
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