JPH0876245A - 撮像装置並びに画像再生装置、及び撮像・再生装置 - Google Patents

撮像装置並びに画像再生装置、及び撮像・再生装置

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JPH0876245A
JPH0876245A JP23025194A JP23025194A JPH0876245A JP H0876245 A JPH0876245 A JP H0876245A JP 23025194 A JP23025194 A JP 23025194A JP 23025194 A JP23025194 A JP 23025194A JP H0876245 A JPH0876245 A JP H0876245A
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JP23025194A
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Inventor
Masaharu Shiotani
雅治 塩谷
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光記録媒体に単に静止画像のみならず、記
録された静止画像に関する情報をも記録することのでき
る撮像装置等を提供する。 【構成】 感光記録媒体8を巻装してなる供給ロール6
と、これを巻き取る収容ロール7間には、供給ロール6
側から順次、光学ヘッド208、面結像光学系9、現像
定着ユニット20が配列されている。撮像を開始した際
には、光学ヘッド208を動作させることなく、面結像
光学系9により投影された被撮像画像の静止画像を感光
記録媒体8に感光記録する。また、静止画像を記録した
感光記録媒体8は、現像定着ユニット20にて現像定着
を行って、収納ロール7に巻き取る。撮像に伴って、感
光記録媒体8が終端まで引き出されると、(B)に示す
ように、メモリ204から検索データが読み出されて、
光学ヘッド208が動作し、検索データが感光記録され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外界の動画像を撮像記
録する撮像装置、並びにこの撮像記録された動画像を画
像信号に変換して出力する画像再生装置、及びこれら撮
像装置と画像再生装置との機能を併有する撮像・再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の撮像装置としては、所謂8ミリカ
メラが知られている。この8ミリカメラは、光学系によ
り結像された被撮像画像をコマ送りされるフィルム上に
投影し、静止画像を連続的に記録する。また、この記録
した画像を視認するに際しては、暗所に配置した映写機
に記録済みのフィルムを装填し、コマ送りしつつ静止画
像を連続的にスクリーン上に投影することにより、動画
として再生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、8ミリ
カメラにあっては、長尺状のフィルムに単に静止画像を
連続して記録する動作を行うに過ぎないものである。し
たがって、撮影したフィルムには、連続する静止画像が
各コマ毎に記録されているのみであり、記録した静止画
像の関する情報をフィルムから得られるものではなかっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、感光記録媒体に単に静止画像のみ
ならず、記録された静止画像に関する情報をも記録する
ことのできる撮像装置を提供するとともに、この撮像装
置による撮像結果を再生する画像再生装置、及びこれら
撮像装置と画像装置の機能を併有する撮像・再生装置を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にかかる撮像装置にあっては、感光記録媒体の
一部分に被撮像画像を投影する光学系と、この光学系の
投影時間を制御して、前記感光記録媒体に前記被撮像画
像を静止画像として記録させる光学シャッタと、前記静
止画像が順次異なる領域で記録されるように、前記感光
記録媒体を所定の方向に搬送する搬送手段と、索引情報
を記憶する記憶手段と、内部又は外部からの指示に応答
して、前記記憶手段から索引情報を読み出し、この読み
出した索引情報を前記感光記録媒体の一部に記録させる
光学記録手段と、を有している。また、本発明にかかる
画像再生装置にあっては、撮像装置を収納する収納手段
と、この収納手段に収納された撮像装置が有している、
前記静止画像が記録された記録済み感光記録媒体を、搬
送する搬送手段と、この搬送手段により搬送される記録
済み感光記録媒体に記録されている前記静止画像を順次
読み取って、電気信号に変換する読取手段と、この読取
手段により変換された電気信号に基づき、所定の出力装
置に応じた画像信号を生成する画像信号生成手段と、前
記光学記録手段により記録された索引情報を読み取っ
て、該索引情報にに基づき、前記記録済み感光記録媒体
を搬送する搬送手段を制御する制御手段とを有してい
る。
【0006】さらに、本発明にかかる撮像・再生装置に
あっては、感光記録媒体の一部分に被撮像画像を投影す
る光学系と、この光学系の投影時間を制御して、前記感
光記録媒体に前記被撮像画像を静止画像として記録させ
る光学シャッタと、前記静止画像が順次異なる領域で記
録されるように、前記感光記録媒体を所定の方向に搬送
する第1の搬送手段と、索引情報を記憶する記憶手段
と、内部又は外部からの指示に応答して、前記記憶手段
から索引情報を読み出し、この読み出した索引情報を前
記感光記録媒体の一部に記録させる光学記録手段と、前
記静止画像が記録された記録済み感光記録媒体を、搬送
する第2の搬送手段と、この第2の搬送手段により搬送
される記録済み感光記録媒体に記録されている前記静止
画像を順次読み取って、電気信号に変換する読取手段
と、この読取手段により変換された電気信号に基づき、
所定の出力装置に応じた画像信号を生成する画像信号生
成手段と、前記記録済み記録媒体に記録されている索引
情報を読み取って、該索引情報にに基づき、前記第2の
搬送手段を制御する制御手段とを有している。
【0007】
【作用】前記構成からなる撮像装置において、搬送手段
により搬送される感光記録媒体には、光学系により投影
された被撮像画像が、光学シャッタの動作に伴って静止
画像として、順次感光記録される。一方、記憶手段に
は、予め索引情報が記憶されている。そして、静止画像
を順次感光記録している撮像中において、内部又は外部
からの指示があると、光学記録手段は記憶手段から索引
情報を読み出し、この読み出した索引情報を前記感光記
録媒体の一部に記録させる。
【0008】また、画像再生装置においては、前記撮像
装置を収納手段に収容して、静止画像が各コマ毎に記録
された記録済み感光記録媒体を、搬送手段により搬送す
る。そして、この搬送される記録済み記録媒体から、読
取手段により、静止画像を順次読み取って、電気信号に
変換した後、画像信号生成手段により、出力装置に応じ
た画像信号を生成する。さらに、この再生時において
は、前記索引情報に基づき、記録済み記録媒体を搬送し
ている搬送手段を制御し、これによって、例えば索引情
報が示す位置から再生を開始する、所謂頭出し等が可能
となる。
【0009】また、本発明にかかる撮像・再生装置にあ
っては、前述の撮像装置と画像再生装置の機能を併有
し、よって、撮像時には索引情報を記録し、再生時には
この索引情報を用いて、記録済み記録媒体の搬送制御が
可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に従って説明す
る。図1は、第1実施例にかかる撮像・再生装置61を
示すブロック構成図である。この撮像・再生装置61
は、仮想線で示した撮像ユニット1と、再生ユニット3
1とを一体的に有してなる。撮像ユニット1は、主コン
トローラ2と、この主コントローラ2により制御される
画像記録ブロック3、媒体搬送ブロック4、媒体現像ブ
ロック5、及び索引ブロック201で構成されている。
【0011】画像記録ブロック3には、図2に示すよう
に、供給ロール6に巻装されて収納ロール7側に巻き取
られるカラー感光記録媒体(以下、単に感光記録媒体と
いう)8、この感光記録媒体8に被撮像画像を結像させ
る面結像光学系9、及びこの面結像光学系9と感光記録
媒体8との間に介挿された光学シャッタ10が設けられ
ている。前記感光記録媒体8は、図3に示すように、薄
膜透明樹脂からなるベース11上に、R感光層12、G
感光層13及びB感光層14を順次積層してなる。これ
らR,G,B各感光層12〜14は、可視光のRed成
分、Green成分、Blue成分に対してのみ各々感
光し、現像過程を経ることにより、各々R,G,Bに対
応する波長λ1、λ2、λ3(λ3≠λ1かつλ3≠λ
2)を中心としたスペクトルにおける吸光度の変化を引
き起こす特性を有している。
【0012】なお、この実施例においては、NTSC規
格の30フレーム/secに従って、撮像レートは30
コマ/secである。また、光学シャッタ10は、主コ
ントローラ2からの指示に従って30回/secの頻度
で開動作するとともに、そのときの開動作時間は1/5
0〜1/1000秒程度である。
【0013】前記媒体搬送ブロック4には、図4に示す
ように、前記供給ロール6と収納ロール7とが、間隔を
おいて回転自在に配置されている。各ロール6,7の近
傍には、各々一対ずつピンチローラ15,16が配置さ
れており、各一対のピンチローラ15,16間に感光記
録媒体8が挟圧されている。また、この両ピンチローラ
15,16の内側近傍には、第1経路長調整機構17
と、第2経路長調整機構18とが各々設けられている。
そして、この両経路長調整機構17,18間に延在する
感光記録媒体8の間欠移動部8aに、前記面結像光学系
9による画像が結像されるように構成されている。
【0014】各経路長調整機構17,18は、感光記録
媒体8のベース11側(図3参照)に接触する一対の固
定ローラ17a,17b,18a,18bと、この固定
ローラ17a,17b,18a,18b間の延長線上に
おいて、感光記録媒体8と直交する方向に移動自在な可
動ローラ17c,18cとを有し、可動ローラ17c,
18cは、感光記録媒体8のR感光層12側に圧接して
いる。この可動ローラ17c,18cは、図示しないア
クチュエータにより前記方向に往復駆動され、また、ピ
ンチローラ15,16と収納ロール7とは、図示しない
モータや減速機構を介して同一の線速度で回転駆動され
る。そして、これらアクチュエータ及びモータの動作が
主コントローラ2によって制御されることにより、隣接
する固定ローラ17b,18a間に延在する感光記録媒
体8の間欠移動部8aが、後述するように間欠的に駆動
される。
【0015】前記媒体現像ブロック5には、図2に示し
た現像定着ユニット20が設けられている。この現像定
着ユニット20は、感光記録媒体8のほぼ全幅に亙る上
下長を有するタンク21を備えており、このタンク21
の感光記録媒体8と対向する面側には、開口部とこの開
口部を撮像時には開放し、非撮像時には閉鎖する蓋体
(共に図示せず)が設けられている。また、タンク21
内には、所謂インスタント写真の一部に用いられている
現像定着液と、この現像定着液を含浸したスポンジ等か
らなる塗布用部材とが収容されている。この塗布用部材
は、前記蓋体が開作動することにより、感光記録媒体8
の表面に接触するように構成され、蓋体は、主コントロ
ーラ2の指示に従って動作するアクチュエータ(図示せ
ず)によって、開閉駆動される。なお、この現像定着ユ
ニット20は、収納ロール7の近傍であって、感光記録
媒体8が定速移動する部位、例えば図4に示したピンチ
ローラ16と収納ロール7間に配置されている。
【0016】また、前記索引ブロック201には、図5
に示すように、コントローラ202が設けられていると
ともに、このコントローラ202により制御される光学
記録装置203、メモリ204、光学読取装置205、
表示装置206、及びコントローラ202にデータを入
力するキー入力部207が設けられている。キー入力部
207は、索引記録指示キー、表示指示キー、頭出しキ
ー、文字キー、カーソルキー等の各種キーが設けられて
いる。そして、コントローラ26は、キー入力部207
での文字キーの操作により、記録時の時刻、年月日デー
タ、タイトル、コメント等のデータが入力されると、メ
モリ204に記憶させる。無論、メモリ204は、この
データは複数種記憶可能である。
【0017】前記光学記録装置203は、図6に示すよ
うに、LDC,レーザー等からなる光学ベッド208で
構成され、この光学ヘッド208には、キー入力部20
7での索引記録指示キーの操作に応答して、メモリ20
4から読み出されたデータが転送される。すると、光学
ヘッド208は、このデータに基づき動作し、これによ
り、感光記録媒体8の上部に設けられた索引データ記録
領域209に、読み出されたデータが感光記録される。
また、光学読取装置205は、図7に示すように、前記
索引データ記録領域209の一面側から光を照射する光
源210と、索引データ記録領域209の他面側であっ
て、光源210と対向する位置に配置された第1センサ
211とで構成されている。
【0018】さらに、索引ブロック201には、図8に
示すように、感光記録媒体8の下部に記録されたマーク
212を、感光記録媒体8が定速移動する部位で検出
し、信号を発生する第2センサ214が設けられてい
る。このマーク212は、長方形状等の適宜のパターン
からなり、一定の間隔をもって各コマ19に対応するよ
うに、予め記録されている。また、索引ブロック201
には、図9に示すように、演算回路213が設けられて
いる。この演算回路213には、第2センサ214から
信号が入力されるとともに、感光記録媒体8を順方向F
と逆方向R(図7参照)とのいずれの方向に搬送してい
るかを示す情報が、主コントローラ2からコントローラ
202を介して、入力される。
【0019】また、演算回路213は内部にカウンタを
有しており、感光記録媒体8が順方向Fに搬送されてい
る場合には、第1センサ214からの信号入力に応答し
てカウンタをインクリメントし、逆方向Rに移動した場
合にはデクリメントする。したがって、演算回路213
は、カウンタの現在値に基づき、記録開始位置からの感
光記録媒体8の使用量、感光記録媒体8の残量、記録開
始位置からの撮像コマ数、記録開始位置からの経過時
間、記録可能な残り時間、全記録時間を演算することが
可能であって、その演算結果は、コントローラ202に
送られる。
【0020】一方、再生ユニット31は、図1に示すよ
うに、主コントローラ2と、この主コントローラ2によ
って制御される媒体搬送ブロック、画像データ化ブロッ
ク33、データ変換ブロック35、索引ブロック201
で構成されている。つまり、再生ユニット31は、主コ
ントローラ2と媒体搬送ブロック4及び索引ブロック2
01を、撮像ユニット1と共有して構成されている。
【0021】画像データ化ブロック33には、図10に
示すように、光源36が設けられている。この光源36
は、供給ロール6に巻装されて収納ロール7側に巻き取
られる記録済み記録媒体38の一面側であって、後述す
る間欠移動部38a内のコマ19に対向する位置に配置
されている。ここで、記録済み記録媒体38は、前述の
撮像ユニット1により、撮像及び現像定着処理された感
光記録媒体8であって、各コマ19毎に被撮像画像の静
止画像が記録されている。また、この光源36は、前記
R感光層12、G感光層13及びB感光層14に対応す
る波長λ1、λ2、λ3の全てのスペクトル成分をコマ
19の全域に放射するものであって、その点滅タイミン
グは主コントローラ2によって制御される。
【0022】さらに、画像データ化ブロック33には、
記録済み記録媒体38の他面側であって、光源36と対
向する位置に、結像光学系37が配設され、この結像光
学系37の光軸延長線上にはカラーエリアセンサ39が
配設されている。このカラーエリアセンサ39は、光−
電気変換体の画素を2次マトリックス配置し、このパタ
ーン上に任意の配列のカラーフィルタアレイを配置した
ものであって、CCDディバイス及びMOSディバイス
等の公知のディバイスを使用できる。また、カラーフィ
ルタアレイ配置としては、ベイヤ方式、インタライン、
ストライプ、色差順次などの公知の手法が適用される。
なお、結像光学系37におけるコサイン4乗則に従う周
辺露光量の分布を補正するために、光源36には、コマ
19内に記録されている画像の中央部を周辺部に対して
暗く照明する、フィルターを設けることが望ましい。
【0023】データ変換ブロック35には、図11に示
すように、センサドライバ40が設けられている。この
センサドライバ40は、主コントローラ2により指示さ
れた光電変換の開始タイミングと光電変換時間とに基づ
いて、カラーエリアセンサ39を駆動し、さらに光電変
換の結果生成した電荷を順次カラーエリアセンサ39か
ら転送出力させる。前処理回路41は、このカラーエリ
アセンサ39からの転送出力信号を前処理するものであ
って、センサ出力に含まれるリセットパルスの除去、及
び信号レベルの調整を行う。
【0024】ローパスフィルタ42は、前処理回路41
を介して転送されたカラーエリアセンサ39の出力信号
に含まれる、カラーフィルタアレイの繰り返し周期に対
応して色信号成分を除去し、輝度信号Yを生成する。輝
度信号処理回路43は、この輝度信号Yに対して、ガン
マ補正、レベル調整、同期信号用ブランキング形成、輪
郭補正処理を行い、さらに若干の遅延処理を行う公知の
回路である。
【0025】色信号分離回路44は、カラーフィルタア
レイのパターンで定まる各色成分が混合した状態の、前
処理回路41を介したカラーエリアセンサ39の出力信
号を、R,G,Bの各色成分のみの信号に分離する。こ
の処理は、1水平期間遅延、1水平走査期間(1H)遅
延、サンプルホールド、加算処理の組み合わせによって
行われる。実際の加算処理の組み合わせは、カラーフィ
ルタアレイの配列によって定まるが、これらは公知の色
信号分離手法が適用されるので詳細は省略する。
【0026】色信号処理回路45は、入力されるR,
G,B各色信号の処理回路であって、ホワイトバラン
ス、ガンマ補正、レベル調整、同期信号用ブランキング
形成を行い、さらに色差信号R−Y及びB−Yに変換し
た後、LPF(Low Pass Filter)によって帯域制限する
公知の回路である。ここでの、ガンマ、ホワイトバラン
ス補正は、カラーエリアセンサ39のガンマ、ホワイト
バランスのみならず、記録済み記録媒体38の露光−現
像濃度特性、空間周波数−現像濃度特性、分光特性をも
補正するものである。カラーエンコーダ46は、輝度信
号処理回路43からの輝度信号Yと、色信号処理回路4
5からの色差信号R−Y及びB−Yによりビデオ信号を
生成し、外部のテレビ受像機やビデオプリンタに出力す
るものである。
【0027】以上の構成にかかる本実施例において、撮
像を開始するに際しては、これに先立って、キー入力部
207を操作して、撮像時の時刻、年月日データ、タイ
トル、コメント等のデータを予めメモリ204に記憶さ
せておく。しかる後に、未撮像状態の感光記録媒体8を
図12(A)に示すように、セットする。このとき、両
可動ローラ17c,18cは、同図に示すように、固定
ローラ17a,17b,18a,18bから各々所定距
離後退した、同一の中立位置Nで停止している。
【0028】そして、撮像を開始すると、主コントロー
ラ2からの指示に従ってモータが起動することにより、
ピンチローラ15,16と収納ロール7とが同一の線速
度での回転を開始し、これにより感光記録媒体8は前記
順方向Fに送られる。すると、ピンチローラ15,16
と収納ロール7の回転開始と同時にアクチュエータが動
作して、図12(B)に示すように、第1経路長調整機
構17の可動ローラ17cにあっては、感光記録媒体8
から離間する後退方向へ、第2経路長調整機構18の可
動ローラ18cにあっては、感光記録媒体8に近接する
方前進方向へ、各々中立位置Nから等距離L1ずつ同時
移動する。
【0029】したがって、その間、一方のピンチローラ
15の回転に伴って供給ロール6から引き出された感光
記録媒体8は、可動ローラ17bの後退移動により、そ
の経路長が長大化して、引き出し分が吸収される。ま
た、可動ローラ18cが前進移動すると、第2経路長調
整機構18側において、感光記録媒体8の経路長が短小
化し、これにより生ずる余剰分は、ピンチローラ16と
収納ロール7との回転に伴って、収納ロール7に巻き取
られる。よって、この間、感光記録媒体8の間欠移動部
8aは移動することなく、停止している。
【0030】そして、このようにピンチローラ15,1
6と、収納ロール7が同一線速度で回転と継続している
状態において、1/30秒が経過すると、前述とは逆方
向にアクチュエータが動作し、図12(C)に示すよう
に、第1経路長調整機構17の可動ローラ17cにあっ
ては、感光記録媒体8に近接する前進方向へ、第2経路
長調整機構18の可動ローラ18cにあっては、感光記
録媒体8から離間する後退方向へ、各々等距離L2ずつ
同時に移動する。
【0031】したがって、第1経路長調整機構17側に
おいて、感光記録媒体8の経路長が短小化すると同時
に、第2経路長調整機構18側において、感光記録媒体
8の経路長がが長大化する。このため、経路長の短小化
により生じた第1経路長調整機構17側の余剰分が、隣
接する両固定ローラ17b,18aに到来するととも
に、同図(B)時点で固定ローラ17b,18a間に介
在していた間欠移動部8aが、第2経路長調整機構18
側に吸収される。
【0032】以上の図12(B)(C)に示す動作を、
1/30秒間隔で繰り返すことにより、感光記録媒体8
は供給ロール6から定速で引き出されて、収納ロール7
に同一速度で巻き取られつつ、間欠移動部8aは順次1
/30秒間隔で、両固定ローラ17b,18a間に静止
する。したがって、図13(A)に示すように、間欠移
動部8aが静止したタイミングで、主コントローラ2か
らの指示に従って、光学シャッタ10が開き、同図
(B)に示すように、光学シャッタ10が閉じたタイミ
ングで間欠移動部8aを移動させることにより、被撮像
画像の1/30秒毎の静止画像を順次各コマ19・・・
に感光させることができる。
【0033】他方、前記現像定着ユニット20において
は、撮像の開始と同時に発せられた主コントローラ2か
らの指示により、タンク21の蓋体が開駆動される。こ
れにより、現像定着液を含浸してなる塗布用部材がタン
ク21外に露出して、各コマ19内に被写体画像の静止
画像を感光した感光記録媒体8に接触する。よって、感
光記録媒体8のR,G,B各感光層12〜14に現像定
着液が浸透し、各感光層12〜14は被写体画像のR,
G,Bに応じて、各々異なる波長λ1、λ2、λ3をピ
ークとする吸光スペクトルを発現する。
【0034】このように各コマ19毎に静止画像が記録
されている撮像中において、は、感光記録媒体8は前述
したように順方向Fに搬送される。すると、演算回路2
13は、順方向Fへの搬送時には、第2センサ214が
マーク212を検出したタイミングで、内部のカウンタ
をインクリメントする。しかる後、演算回路213は、
カウンタの値に基づき、記録開始位置からのコマ数や残
量等を演算し、コントローラ202に送る。すると、主
コントローラ2は、これらの演算結果を表示するととも
に、残量が“0”となった場合には、画像記録ブロック
3、媒体搬送ブロック4、媒体現像ブロック5の動作を
全て停止させて、撮像を停止させる。このとき、コント
ローラ202は、この感光記録媒体8の全記録時間デー
タをメモリ204に記録させる。
【0035】また、撮像中に後で検索したいコマがあっ
たときには、その時点でキー入力部207で索引記録指
示キーを操作する。すると、コントローラ202は、索
引記録指示キーの操作に応答して、メモリ204に記憶
されている索引データを読み出し、光学記録装置203
に転送する。すると、光学ヘッド208が転送されたデ
ータに基づき動作し、これによって、索引データ記録領
域209に索引データが感光される。この索引データ記
録領域に感光された索引データにあっても、前述の被写
体画像の静止画像とともに、現像定着ユニット20にて
現像定着処理される。
【0036】そして、撮像した結果を再生を開始するに
際しては、記録済み記録媒体38を、供給ロール6側に
巻き戻す。この巻き戻しは、両経路長調整記録17,1
8の両可動ローラ17c,18cを中立位置N(図12
(A))に停止させたまま、供給ロール6を逆回転させ
ることにより行う。この巻き戻しにより、記録済み記録
媒体8を逆方向Rに移動すると、演算回路213は、第
2センサ214がマーク212を検出したタイミングで
発生する信号に基づき、内部のカウンタをデクリメント
し、よって、演算回路213は巻き戻し時にも、撮像開
始位置からのコマ数を示している。
【0037】また、この巻き戻しに伴って、索引データ
が記憶された部位が光源210の前方を通過すると、そ
のときの入射光の変化を第1センサ211が検出し、そ
のデータがコントローラ202に入力される。すると、
コントローラ202はこれを読み取って、その時点のコ
マ数とともに、メモリ204に記憶させる。無論、感光
記録媒体8の複数箇所に索引データが記録されているい
る場合には、当該索引データが記録されている箇所が通
過する都度、これが読み取られてメモリ204に記憶さ
れることとなる。
【0038】そして、巻き戻し後、再生を開始すると、
図12(A)(B)(C)をもって説明した撮像時と同
様に、ピンチローラ15,16、収納ロール7第1及び
第2経路長調整機構17,18等が動作する。これによ
り、記録済み記録媒体38は供給ロール6から定速で引
き出されて、収納ロール7に同一速度で巻き取られつ
つ、間欠移動部38aは1/30秒間隔で、両固定ロー
ラ17b,18a間に静止する。したがって、主コント
ローラ2からの指示に従って、間欠移動部38aが静止
したタイミングで光源36を点灯し、光源36が消灯し
たタイミングで間欠移動部8aを移動させることによ
り、被撮像画像の各コマ19・・・に記録されている静
止画像が1/30秒毎に、結像光学系37によってカラ
ーエリアセンサ39上に結像される。
【0039】一方、センサドライバ40は、主コントロ
ーラ2により指示されたタイミング、つまり光源36を
点灯させる1/30秒毎のタイミングで、カラーエリア
センサ39を駆動し、カラーエリアセンサ39の光電変
換の結果生成した電荷を、前記タイミングで前処理回路
41に転送出力させる。この転送出力信号は、前処理回
路41により、リセットパルスの除去、及び信号レベル
の調整が行われた後、ローパスフィルタ42により、色
信号成分が除去されて輝度信号Yに生成され、この輝度
信号Yは輝度信号処理回路43により、前述したガンマ
補正等されてカラーエンコーダ46に入力される。
【0040】他方、前処理回路41から色信号分離回路
44に転送された、カラーエリアセンサ39からの転送
出力信号は、この色信号分離回路44により、R,G,
Bの各色成分のみの信号に分離された後、色信号処理回
路45により、ホワイトバランス、ガンマ補正等される
とともに、色差信号R−Y及びB−Yに変換される。そ
して、この色差信号R−Y及びB−Yと、輝度信号Yと
が入力されると、カラーエンコーダ46はこれらに基づ
き、NTSC規格に従ったビデオ信号を生成して出力す
る。よって、この出力されたビデオ信号に基づき、テレ
ビ受動機が動作するにより、各コマ19に記録された静
止画像の連続によるカラー動画を視認することができ、
また、ビデオプリンタにより、各静止画像をプリントア
ウトすることもできる。
【0041】したがって、この撮像・再生装置61を用
いることにより、図14に示すように、「1.撮影」→
「2.自動現像」→「3.再生」の全てを行うことがで
きる。これにより、被撮像画像Fの動画fをテレビ受像
機65で再生したり、被撮像画像Fの静止画像f′をビ
デオプリンタ66で印刷する等を、迅速かつ円滑に行う
ことができる。
【0042】また、再生を開始するに際して、キー入力
部207の表示指示キーを操作すると、表示装置28に
はメモリ204に蓄積されている索引データが表示され
る。したがって、この索引データを視認することによ
り、この記録済み記録媒体38にどのような内容の画像
が記録されているかを確認することができる。そして、
この表示された索引データの中に見たいシーンがある場
合には、カーソルキーの操作により見たいシーンに対応
する索引データを選択した後、頭出しキーを操作して、
先送りや巻き戻しを行う。すると、コントローラ202
が、演算回路213から入力されるコマ数と、メモリ2
04に記憶されている索引データが示すコマ数とを比較
する。両者が一致した時点で、主コントローラ2は、先
送り又は巻き戻しを停止させた後、再生を開始し、これ
により、見たいシーンからの頭出しが可能となる。
【0043】また、再生時に演算回路213は、カウン
タの値に基づいて、前述と同様の演算処理を実行し、こ
れにより再生開始位置からの記録済み記録媒体38の再
生量、記録済み記録媒体38の残量、再生開始位置から
の経過時間、再生可能な残り時間を演算し、コントロー
ラ202に送る。すると、コントローラ202は、これ
らの演算結果を表示装置28表示するとともに、残量が
“0”となった場合には、画像データ化ブロック33、
媒体搬送ブロック4、データ変換ブロック35の動作を
全て停止させて、再生を停止させる。
【0044】なお、この実施例においては、単純な形状
のマーク212を用いた場合を示した。しかし、図15
(A)に示したバーコード23A、あるいは同図(B)
に示したデジタルマトリックス23Bであって、各位置
のマーク29毎に、感光記録媒体8の絶対的位置を示す
情報、例えば始端から当該位置までのコマ数が記録され
ているマークをもちいてもよい。これら、バーコード2
3Aやデジタルマトリックス23Bを用いれば、図16
に示すように、演算回路213(図9)を用いることな
く、コントローラ202が現時点のコマ数を検出するこ
とができ、構成の簡易化を図ることができる。
【0045】また、以上の実施例においては、撮像ユニ
ット1と再生ユニット31とを一体に組み組み込んだ撮
像・再生装置を示したが、両ユニット1,31を別体と
して、撮像を終了した撮像ユニット1全体を、再生ユニ
ット31内に収容する構成としてよいし、また、両ユニ
ット1,31を各々別個の撮像装置、画像再生装置とし
てもよい。さらに、この実施例では、索引記録指示スイ
ッチの操作に応答して、感光記録媒体8に索引データを
記録するようにしたが、撮像の開始に応答して、コント
ローラ202を動作させて、記録時の時刻、年月日デー
タを自動的にメモリ204に記録するようにしてもよ
い。
【0046】図18,19は、は本発明の第2実施例を
示し、感光記録媒体8の終端部に索引データを記録し
て、これを読み取るものである。なお、この実施例で用
いられる感光記録媒体8は、図23(A)に示すよう
に、両端部にリード部8e,8fを有し、このリード部
8e,8e間に記録可能エリア8dを有して構成されて
いる。すなわち、図17(A)に示すように、感光記録
媒体8を巻装してなる供給ロール6と、これを巻き取る
収容ロール7間には、供給ロール6側から順次、光学ヘ
ッド208、面結像光学系9、現像定着ユニット20が
配列されている。そして、撮像を開始した際には、光学
ヘッド208を動作させることなく、前述と同様にし
て、面結像光学系9により投影された被撮像画像の静止
画像を感光記録媒体8に感光記録する。また、静止画像
を記録した感光記録媒体8は、現像定着ユニット20に
て現像定着を行って、収納ロール7に巻き取る。
【0047】この撮像中に、前記演算回路213(図
9)からの出力により、感光記録媒体8が始端側のリー
ド部8e付近まで引き出されたことが検出されると、図
17(B)に示すように、メモリ204から検索データ
が読み出されて、光学ヘッド208が動作して、検索デ
ータが感光記録される。この感光記録された索引データ
は、静止画像と同様に現像定着ユニット20にて現像定
着処理される。したがって、この実施例におていては、
図23(B)に示すように、感光記録媒体8の終端に索
引データDを記録してなる索引データ記録領域209が
形成され、これよりも始端側にコマ記録領域19dが形
成されることとなる。
【0048】また、この実施例において、索引データ記
録領域209に記録された索引データDの読み取りは、
図18(A)に示すように、カラーエリアセンサ39よ
りも、収納ロール6側に第1センサ211を配置した構
成により行う。そして、先ず同図に示すように、任意の
量の記録済み記録媒体38を巻装してなる供給ロール6
側から、収納ロール7側に記録済み記録媒体38を先送
りする。そして、前記索引データ記録領域209が第1
センサ211の前方を通過した時点で、検索データDを
読み取って、その時点で前記演算回路213からのコマ
数とともに、メモリ204に記憶して索引データを再構
成する。
【0049】図19,20は、本発明の第3実施例を示
し、感光記録媒体8の始端部に索引データを記録して、
これを読み取るものである。すなわち、図19(A)に
示すように、感光記録媒体8を巻装してなる供給ロール
6と、これを巻き取る収容ロール7間には、供給ロール
6側から順次、現像定着ユニット20、面結像光学系
9、光学ヘッド208が配列されている。そして、撮像
を開始した際には、現像定着ユニット20及び光学ヘッ
ドを動作させることなく、前述と同様にして、面結像光
学系9により投影された被撮像画像の静止画像を感光記
録媒体8に感光記録する。
【0050】そして、感光記録媒体8の有効領域に静止
画像を記録し終えたならば、現像定着ユニット20を動
作させて、図19(B)に示すように、感光記録媒体8
を供給ロール6側に巻き戻す。これにより、感光した静
止画像が順次現像定着処理される。この巻き戻し中に、
感光記録媒体8の始端部が光学ヘッド208の前方に位
置した時点で、該光学ヘッド208を動作されて、メモ
リ204内の索引データを記録させる。その後、さらに
巻き戻しを行うことにより、索引データが感光した領域
を現像定着処理する。したがって、この実施例において
は、図23(C)に示すように、感光記録媒体8の始端
に索引データDを記録してなる索引データ記録領域20
9が形成され、これよりも終端側にコマ記録領域が形成
されることとなる。
【0051】また、この実施例において、索引データ記
録領域209に記録された索引データDの読み取りは、
図20(A)に示すように、カラーエリアセンサ39よ
りも、収納ロール6側に第1センサ211を配置した構
成により行う。すなわち、同図に示すように、任意の量
の記録済み記録媒体38を巻装してなる収納ロール7側
から、供給ロール6側に記録済み記録媒体38を巻き戻
す。そして、前記索引データ記録領域209が第1セン
サ211の前方を通過した時点で、検索データDを読み
取って、その時点で前記演算回路213からのコマ数と
ともに、メモリ204に記憶して索引データを再構成す
る。
【0052】図21,22は、本発明の第4実施例を示
し、感光記録媒体8の任意の中間位置に索引データを複
数個記録して、これを読み取るものである。すなわち、
図21(A)に示すように、感光記録媒体8を巻装して
なる供給ロール6と、これを巻き取る収容ロール7間に
は、供給ロール6側から順次、現像定着ユニット20、
面結像光学系9、光学ヘッド208が配列されている。
そして、撮像を開始した際には、現像定着ユニット20
及び光学ヘッドを動作させることなく、前述と同様にし
て、面結像光学系9により投影された被撮像画像の静止
画像を感光記録媒体8の有効領域の全てに、感光記録さ
せる。
【0053】また、同図(B)に示すように、感光記録
媒体8の有効領域に静止画像を記録し終えたならば、現
像定着ユニット20を動作させて、同図(C)に示すよ
うに、感光記録媒体8を供給ロール6側に巻き戻す。こ
れにより、感光した静止画像が順次現像定着処理され
る。この巻き戻し中に、任意の時点で光学ヘッド208
を動作させて、メモリ204から読み出した索引データ
を記録させる。この索引データの記録は、可能な限り多
数行うことが望ましい。このとき、現像定着ユニット2
0が動作状態にあることにより、索引データが感光した
領域は現像定着処理される。したがって、この実施例に
おいては、図23(D)に示すように、感光記録媒体8
の始端に索引データDを記録してなる索引データ記録領
域209が形成され、これよりも終端側にコマ記録領域
19dが形成されることとなる。また、この実施例にお
いて、索引データ記録領域209に記録された索引デー
タDの読み取りは、図22(A)に示すように、カラー
エリアセンサ39よりも、収納ロール6側に第1センサ
211を配置した構成により行う。そして、第1センサ
211により検索データDが検出される位置まで、任意
の量の記録済み記録媒体38を巻装してなる供給ロール
6側からの先送り、若しくは収納ロール7側からの巻き
戻し、を行って、同図(B)に示すように、第1センサ
211により検索データDが検出されたならば、その時
点で前記演算回路213からのコマ数とともに、メモリ
204に記憶して索引データを再構成する。したがっ
て、この実施例によれば、記録済み記録媒体38に記録
された検索データD検出可能な位置まで搬送する距離が
短くなることから、索引データの再構成までに必要な待
ち時間を短くすることができる。
【0054】図24は、前記データ変換ブロック35の
他の構成例を示すものである。すなわち、センサドライ
バ40、前処理回路41が設けられている点は、図11
をもって説明した構成と同様である。しかし、この前処
理回路41により処理されたカラーエリアセンサ39か
らの転送出力信号は、A/Dコンバータ47によりデジ
タル化される。このデジタル化された画像データは、メ
モリコントローラ48によりデータの入出力を制御され
るメモリ49に格納される。
【0055】演算マトリックス50は、このメモリ49
から出力されたR,G,Bのデジタルデータより輝度デ
ータYと、色差データR−Y及びB−Yを算出し、この
ときガンマ補正、輪郭補正、ホワイトバランスの各処理
をも考慮した演算を実行する。ここでのガンマ、ホワイ
トバランス補正は、カラーエリアセンサ39のガンマ、
ホワイトバランスのみならず、前記記録済み記録媒体3
8の露光−現像濃度特性、空間周波数−現像濃度特性、
分光特性をも補正するものであり、ブランキングに相当
するデータも付与される。また、演算マトリックス50
からの輝度データY、色差データR−Y及びB−Yは、
D/Aコンバータ51によりアナログ化され、カラーエ
ンコーダ46はこのアナログ化された輝度信号Yと色差
信号R−Y及びB−Yによりビデオ信号を生成して出力
する。
【0056】このように、本構成においては、A/Dコ
ンバータ47によりカラーエリアセンサ39からの信号
をデジタル化し、このデジタルした画像データをメモリ
49に格納することから、メモリコントローラ48によ
り読み出し速度を変化させる等により、多様な再生形態
が可能となる。
【0057】図25は、本発明の第5実施例にかかる撮
像・再生装置91を示すブロック構成図である。この撮
像・再生装置91は、第1実施例として前述した撮像・
再生装置31(図1)に対して、撮像ユニット1側にさ
らに音声記録ブロック72を加え、再生ユニット31側
に音声生成ブロック82を加えてて構成されている。こ
の音声記録ブロック72は、図26に示すように、マイ
クロフォン73とこのマイクロフォン73からの出力信
号を処理する信号処理回路74、及びこの信号処理回路
74からの信号により動作する光学記録ヘッド75で構
成されている。信号処理回路74は、図27示すよう
に、補正回路76とバイアス付加回路77とで構成され
ている。補正回路76は、光学記録ヘッド75の電気入
力−光学出力特性と、感光記録媒体8の露光−現像濃淡
特性とに基づいて、マイクロフォン73からの電気信号
の強度変換を行う。また、バイアス付加回路77は、強
度変換された補正回路76からの信号に一定の直流成分
オフセットを与えて、光学記録ヘッド75に送る。
【0058】光学記録ヘッド75は、LED,レーザー
等の半導体光源であって、感光記録媒体8にスポット光
を照射する。このスポット光の照射位置は、図26に示
すように、画像記録領域(コマ19・・・)の外部であ
って、現像定着ユニット20よりも上流側であり、か
つ、図28に示すように、第2経路長調整機構18とピ
ンチローラ16間等の、感光記録媒体8が定速移動する
部位である。
【0059】一方、音声再生ブロック82は、図29に
示すように、光源83、結像光学系84、光電変換セン
サ85、及び信号復調回路86で構成されている。光源
83は、図28に示した撮像ユニットで得られた記録済
み記録媒体38の一面側であって、第2経路長調整機構
18とピンチローラ16間の定速移動する部位にて、音
声トラック79に、光を照射し得るように配置されてい
る。また、結像光学系84と光電変換センサ85とは、
記録済み記録媒体78の他面側であって、光源83の光
軸上に配置されている。
【0060】光電変換センサ85は、音声トラック79
の記録信号を光学的に検出するものであり、その出力信
号は信号復調回路86に与えられる。この信号復調回路
86は、図30に示すように、バイアス除去回路87と
補正回路88とで構成され、バイアス除去回路87は、
前記オフセットの直流成分を除去する回路である。ま
た、補正回路88は、光電変換センサ85の光学入力−
電気出力特性に基づいて、信号の強度変換を行い、必要
に応じて記録済み記録媒体78の露光−現像濃淡特性及
び空間周波数−現像濃度特性に基づいて補正を行う回路
である。
【0061】以上の構成にかかる本実施例において、撮
像を開始すると、第1実施例で説明したように、1/3
0秒間隔で被撮像画像の静止画が各コマ19・・・に連
続的に感光されるとともに、感光記録媒体8は一定速度
で収納ロール7に巻き取られて行く。このとき、周囲環
境の音声はマイクロフォン73により検出されて電気信
号に変換され、この電気信号は、補正回路76によって
強度補正され、直流バイアスを付加された後、光学記録
ヘッド75により光量変調された感光記録媒体8の前記
部位に照射される。これにより、音声トラック79が感
光形成され、この感光形成された音声トラック79は、
各コマ19毎に感光記録された静止画像とともに、現像
定着ユニット20において同時に現像定着処理される。
したがって、この実施例においては、被撮像画像の連続
的な静止画像のみならず、周囲環境の音声も記録するこ
とができ、撮像と同時に、画像及び音声の双方を再生可
能な記録済み記録媒体を得ることができる。
【0062】また、再生を開始すると、前述のように、
各コマ19・・・に記録されている静止画像が1/30
秒毎に、カラーエリアセンサ39上に結像されて、カラ
ーエンコーダ46から画像信号が出力されるとともに、
記録済み記録媒体78は一定速度で収納ロール7に巻き
取られていく。このとき、光源83は、再生の開始と同
時に点灯し、これにより発生した光は音声トラック79
に照射される。したがって、音声トラック79の記録信
号は結像光学系84を介して、光電変換センサ85に結
像され、光線変換センサ85はこれを光学的に検出して
電気信号を出力する。
【0063】この電気信号は、バイアス除去回路87に
よってオフセットの直流成分を除去された後、補正回路
88により前記強度変換及び補正されて、音声信号とし
て出力される。したがって、この実施例によれば、ビデ
オ信号とともに予め記録した周囲環境の音声信号が出力
され、これら信号に基づく再生により、被撮像画像の動
画を視認しつつ音声を受聴することが可能となる。
【0064】図31は、音声記録ブロック72の他の構
成を示すのもである。この音声記録ブロック72におい
ては、マイクロフォン73a,73b、信号処理回路7
4a,74b,及び光学記録ヘッド75が各々一対ずつ
設けられている。かかる構成によれば、各マイクロフォ
ン73a,73bにより検出した周囲環境の音声を独立
して、各音声トラック79a,79bに記録することが
できる。なお、この構成では、マイクロフォン73a,
73b及び信号処理回路74a,74bを各々一対ずつ
個設けるようにしたが、k個のマイクロフォンからの信
号をn個(n≧k)の信号に分割する信号分割回路を設
けて、n個の音声トラックを記録するようにしてもよ
い。この場合、信号分割回路は、周波数帯域の違いによ
り信号を分割するものを用いることができる。
【0065】図32は、音声再生ブロック82をの他の
構成示すものである。この音声再生ブロック82におい
ては、光源83のみ単一であって、結像光学系84a,
84b、光電変換センサ85a,85b、及び信号復調
回路86a,86bは、各々音声トラック79a,79
bの数に応じて一対ずつ設けられている。したがって、
この実施例によれば、各音声トラック79a,79bに
記録されている音声信号毎に音声を再生することがで
き、これにより臨場感等を高めることができる。図33
は、画像記録ブロック3の他の構成を示すものであり、
供給ロール6に巻装されて収納ロール7側に巻き取られ
るモノクロの感光記録媒体8、被撮像画像を結像させる
面結像光学系9、この面結像光学系9の光軸上に配置さ
れた光学シャッタ10と色分解光学系311が設けられ
ている。前記感光記録媒体8は、図34(A)に示すよ
うに、薄膜樹透明脂からなるベース11上に、Vis全
域感光層313を積層してなる。このVis全域感光層
313は、同図(B)に示すように、可視光の全てのス
ペクトルに対して感光し、現像処理によって、同図
(C)に示すように、特定波長λ1を中心としたスペク
トルにおける吸光度の変化を引き起こす特性を有してい
る。この感光記録媒体8は、厚さtが10μmであり、
同図(D)に示す幅wは25mmであるとともに、有効
長さは270mであり、よって、供給ロール6のコア直
径を10mmとすると、巻直径は最大60mmである。
【0066】前記色分解光学系311には、図35に示
すように、シャッタ10を介して入射される面結像光学
系9の光軸上に、該光軸方向及びこれと直交する方向と
に分光可能な角度に第1ハーフミラー111が配置され
ている。この第1ハーフミラー111の側方には、これ
と同一角度に第2ハーフミラー112が配置されている
ともに、この第2ハーフミラー112を透過した光を、
面結像光学系9の光軸と平行な方向に偏光する第1プリ
ズム113が配置されている。また、第1ハーフミラー
111の前方には、この第1ハーフミラー111を透過
した光をこれと直交する方向に偏光する第2プリズム1
14が配置されている。
【0067】この第2プリズム114の一側部側であっ
て、第2ハーフミラー112の前方には、この第2ハー
フミラー112からの光を第2プリズム114に反射す
るフルミラー116が配置され、このフルミラー116
を反射した光は第2プリズム114によって、前記面結
像光学系9の光軸と平行な方向に偏光される。また、第
2プリズム114の他側部側には、第3プリズム115
が配置され、この第3プリズム115は、第2プリズム
114を反射した光を面結像光学系9の光軸と平行な方
向に偏光する。
【0068】さらに、第1〜第3プリズム113〜11
6の前方には、R光透過フィルター11R、G光透過フ
ィルター11G、B光透過フィルター11Bが配置され
ている。そして、R光透過フィルター11Rにあって
は、図36に示すように、上限波長を430〜480μ
mとして、380μmから上限波長までの波長を透過さ
せる特性である。また、G光透過フィルター11Gにあ
っては、430〜480μmを下限波長、560〜59
0μmを上限波長として、この上限波長と下限波長の間
の帯域を透過させる特性であり、B光透過フィルター1
19にあっては、560〜590μmを下限波長とし
て、この下限波長と770μm間の帯域を透過させる特
性である。したがって、面結像光学系9により結像され
た被撮像画像は、図37に示すように、各々各フィルタ
ー11R,11G,11Bにより、各成分毎のR光学像
19R、G光学像19G、B光学像19Bに分解され
て、感光記録媒体8の後述する間欠移動部8aにて、コ
マ19内に投影される。つまり、この1つの静止画像を
R,G,Bに分解して投影したR光学像19R、G光学
像19G、B光学像19Bの各記録領域により、1コマ
が構成される。
【0069】なお、この実施例においては、各光学像1
9R,19G,19Bを、感光記録媒体8の移動方向に
沿った水平方向に分離させるものであって、各光学像1
9R,19G,19Bが投影される領域は、図34
(D)に示すように、横(a)×縦(b)=9×16m
mであり、コマ19配置のピッチpは30mmである。
また、この実施例においては、NTSC規格の30フレ
ーム/secに従って、撮像レート=30コマ/sec
であり、有効長さ270mである本実施例において、撮
像時間は5分である。また、光学シャッタ10は、主コ
ントローラ2からの指示に従って30回/secの頻度
で開動作するとともに、そのときの開動作時間は1/5
0〜1/1000秒程度である。
【0070】以上の構成において、撮像を開始すると、
前述の図12(B)(C)に示す動作を、1/30秒間
隔で繰り返すことにより、感光記録媒体8は供給ロール
6から定速で引き出されて、収納ロール7に同一速度で
巻き取られつつ、間欠移動部8aは順次1/30秒間隔
で、両固定ローラ73b,18a間に静止する。したが
って、図38(A)に示したように、間欠移動部8aが
静止したタイミングで、主コントローラ2からの指示に
従って、光学シャッタ10が開き、同図(B)に示した
ように、光学シャッタ10が閉じたタイミングで間欠移
動部8aを移動させることにより、被撮像画像の1/3
0秒毎の静止画像であって、R,G,B各成分毎のR光
学像19R、G光学像19G、B光学像19Bを順次各
コマ19・・・に感光させることができる。
【0071】他方、前記現像定着ユニット20において
は、撮像の開始と同時に発せられた主コントローラ2か
らの指示により、前記タンク21の蓋体が開駆動され
る。これにより、現像定着液を含浸してなる塗布用部材
がタンク21外に露出して、各コマ19内に被写体画像
の静止画像を感光した感光記録媒体8に接触する。よっ
て、感光記録媒体8のVis全域感光層313に現像定
着液が浸透し、Vis全域感光層313は、波長λ1を
ピークとする吸光スペクトルを発現する。このとき、感
光記録媒体8には、図39に示すように、一定の速度
(v)をもって移動している定速移動部位で、現像定着
ユニット20により現像定着液が塗布される。無論、撮
像を停止した場合には、前記タンク21の蓋体が閉じる
ことから、停止している感光記録媒体8に過剰な現像定
着液が塗布されることはない。したがって、感光記録媒
体8には、全長に亙って均一量をもって現像定着液が塗
布され、これにより各コマ19の現像定着効果を均一な
ものにすることができる。
【0072】また、このように感光記録媒体8には、面
結像光学系9により結像されて色分解光学系311を介
して投影された被撮像画像が、電気信号への変換等の処
理を介在させることなく、直接的に記録されることか
ら、各コマ19に記録された光学像19R,19G,1
9Bからなる静止画像の、被撮像画像に対する忠実性を
確保することができる。しかも、静止画像を感光した感
光記録媒体8の各コマ19は、現像定着ユニット20に
より順次により現像及び定着処理されることから、撮像
の終了と同時に、再生可能な記録媒体を得ることができ
ることとなる。
【0073】図40は、色分解光学系311の他の構成
を示すものである。すなわち、シャッタ10を介して入
射される面結像光学系9の光軸上には、B光を透過させ
光軸と直交する方向にR光及びG光を反射する第1ダイ
クロックミラー面326が設けられている。この第1ダ
イクロイックミラー面326の側方には、全ての入射光
を前記光軸と平行な方向に反射する第1全反射ミラー面
327が設けられ、この第1全反射ミラー面327の前
方には、R光を透過させて、G光を前記光軸と直交する
方向に反射する第2ダイクロイックミラー面328が設
けられている。また、第1ダイクロイックミラー面32
6の前方であって、第2ダイクロイックミラー面328
の側方には、第2全反射ミラー面329が設けられ、こ
の第2全反射ミラー面329の他側部側には、全ての入
射光を前記光軸と平行な方向へ反射させる第3全反射ミ
ラー面330が設けられている。したがって、かかる構
成によれば、プリズムを用いることなく、ミラーのみに
より、面結像光学系9からの被撮像画像をR,G,B光
成分に分解することができ、色分解光学系311の構成
を簡略なものにすることができる。
【0074】図41は、撮像ユニット1の他の構成を示
すものであり、その全体構成は図33に示した撮像ユニ
ット1と同様である。しかし、本例にあっては、色分解
光学系311が感光記録媒体8の搬送方向と直交する垂
直方向に配置されており、よって、各光学像19R,1
9G,19Bは垂直方向に投影される。また、各投影領
域の大きさは、図42に示すように、横(a)×縦
(b)=9×16mmであり、各領域の上下間隔dは1
mmである。コマ19配置のピッチpは、第1実施例の
1/3である10mmに設定され、また、この実施例に
おいても、NTSC規格の30フレーム/secに従っ
て、撮像レート=30コマ/secである。かかる撮像
ユニットにおいても、前述した図12(B)(C)に示
す動作を、1/30秒間隔で繰り返すとともに、図43
(A)に示すように、間欠移動部8aが静止したタイミ
ングで、光学シャッタ10を開き、同図(B)に示すよ
うに、光学シャッタ10が閉じたタイミングで間欠移動
部8aを移動させる。これにより、被撮像画像の1/3
0秒毎の静止画像であって、垂直方向に投影されたR,
G,B各成分毎のR光学像19R、G光学像19G、B
光学像19Bを1コマとして、順次コマ19・・・に感
光させることができる。このとき、コマ19は、第1実
施例に対し、1/3の長さである10mmのピッチで移
動することから、第1実施例と同じ有効長さ270mの
感光記録媒体8を用いた場合、撮像時間は第1実施例に
対し3倍の15分となる。
【0075】図44は、画像データ化ブロック33の他
の構成を示すものである。すなわち、この画像データ化
ブロック33には、光源36が設けられている。この光
源36は、供給ロール6に巻装されて収納ロール7側に
巻き取られる記録済み記録媒体38の一面側であって、
後述する間欠移動部38a内のコマ19に対向する位置
に配置されている。ここで、記録済み記録媒体38は、
前述の図41に示した構成を有する撮像ユニットによ
り、撮像及び現像定着処理された感光記録媒体8であっ
て、各コマ19毎に、静止画像のR光学像19R、G光
学像19G、B光学像19Bが垂直方向に記録されてい
る。また、この光源36は、少なくともλ1のスペクト
ル成分をコマ19の全域に放射するものであって、その
点滅タイミングは主コントローラ32によって制御され
る。
【0076】さらに、画像データ化ブロック33には、
記録済み記録媒体38の他面側であって、各光学像19
R,19G,19Bに対応する位置に、結像光学系37
R,37G,37Bが配設され、この各結像光学系37
R,37G,37Bの光軸延長線上には、R用、G用、
B用各モノクロエリアセンサ39R,39G,39Bが
配設されている。なお、各結像光学系37R,37G,
37Bにおけるコサイン4乗則に従う周辺露光量の分布
を補正するために、光源36には、コマ19内に記録さ
れている各光学像19R,19G,19Bの中央部を周
辺部に対して暗く照明する、フィルターを設けることが
望ましい。
【0077】他方、データ変換ブロック35には、図4
5に示すように、R用、G用、B用各センサドライバ4
0R,40G,40Bが設けられている。この各センサ
ドライバ40R,40G,40Bは、主コントローラ3
2により指示された光電変換の開始タイミングと光電変
換時間とに基づいて、対応するモノクロエリアセンサ3
9R,39G,39Bを駆動し、さらに各モノクロエリ
アセンサ39R,39G,39Bの各画素に蓄積された
電荷を出力させる。R用、G用、B用各前処理回路41
R,41G,41Bは、対応するモノクロエリアセンサ
39R,39G,39Bからの出力信号を前処理するも
のであって、センサ出力に含まれるリセットパルスの除
去、及び信号レベルの調整を行う。加算回路42は、各
前処理回路41R,41G,41Bを介して転送された
モノクロエリアセンサ39R,39G,39Bの出力信
号を加算して、輝度信号Yを生成する。輝度信号処理回
路43は、この輝度信号Yに対して、ガンマ補正、レベ
ル調整、同期信号用ブランキング形成、輪郭補正処理を
行い、さらに若干の遅延処理を行う公知の回路である。
【0078】色信号処理回路44は、入力されるR,
G,B各色信号の処理回路であって、ホワイトバラン
ス、ガンマ補正、レベル調整、同期信号用ブランキング
形成を行い、さらに色差信号R−Y及びB−Yに変換し
た後、LPF(Low Pass Filter)によって帯域制限する
公知の回路である。ここでの、ガンマ、ホワイトバラン
ス補正は、カラーエリアセンサ39のガンマ、ホワイト
バランスのみならず、記録済み記録媒体38の露光−現
像濃度特性、空間周波数−現像濃度特性、分光特性をも
補正するものである。カラーエンコーダ45は、輝度信
号処理回路43からの輝度信号Yと、色信号処理回路4
5からの色差信号R−Y及びB−Yによりビデオ信号を
生成し、外部のテレビ受像機やビデオプリンタに出力す
るものである。
【0079】以上の構成において、再生を開始するに際
しては、前述の図41に示す構成の撮像ユニットで、被
撮像画像の連続的な静止画像の光学像19R,19G,
19Bを記録した記録済み記録媒体38を用いる。そし
て、主コントローラ32からの指示に従って、間欠移動
部38aが静止したタイミングで光源36を点灯し、光
源36が消灯したタイミングで間欠移動部8aを移動さ
せることにより、記録済み記録媒体38のコマ19内に
記録されている各光学像19R,19G,19Bが、1
/30秒毎に、各結像光学系37R,37G,37Bに
よって、対応するモノクロエリアセンサ39R,39
G,39B上に結像される。
【0080】一方、各センサドライバ40R,40G,
40Bは、主コントローラ32により指示されたタイミ
ング、つまり光源36を点灯させる1/30秒毎のタイ
ミングで、モノクロエリアセンサ39R,39G,39
Bを駆動し、各モノクロエリアセンサ39R,39G,
39Bが光電変換の結果生成した電荷を、前記タイミン
グで前処理回路41に転送出力させる。この転送出力信
号は、対応する前処理回路41R,41G,41Bによ
り、リセットパルスの除去、及び信号レベルの調整が行
われた後、加算回路42にて輝度信号Yに生成され、こ
の輝度信号Yは輝度信号処理回路43により、前述した
ガンマ補正等されてカラーエンコーダ45に入力され
る。
【0081】他方、各前処理回路41R,41G,41
Bから色信号処理回路44に転送された、各モノクロエ
リアセンサ39R,39G,39Bからの転送出力信号
は、ホワイトバランス、ガンマ補正等されるとともに、
色差信号R−Y及びB−Yに変換される。そして、この
色差信号R−Y及びB−Yと、輝度信号Yとが入力され
ると、カラーエンコーダ45はこれらに基づき、NTS
C規格に従ったビデオ信号を生成して出力する。よっ
て、この出力されたビデオ信号に基づき、テレビ受動機
が動作するにより、各コマ19に記録された静止画像の
連続によるカラー動画を視認することができ、また、ビ
デオプリンタにより、各静止画像をプリントアウトする
こともできる。
【0082】なお、図33に示したように各光学像19
R,19G,19Bが水平方向に記録された記録済み記
録媒体の再生を行う場合、その画像再生装置は、モノク
ロエリアセンサ39R,39G,39Bを、各光学像1
9R,19G,19Bに対応させて水平方向に配置する
構成とすればよい。
【0083】図46は、データ変換ブロック35の他の
構成を示すものである。すなわち、R,G,B各用セン
サドライバ40R,40G,40B、及び前処理回路4
1R,41G,41Bが設けられている構成は図46と
同様である。しかし、各前処理回路41R,41G,4
1Bにより処理された対応するモノクロエリアセンサ3
9R,39G,39Bからの転送出力信号は、各々対応
するA/Dコンバータ47R,47G,47Bによりデ
ジタル化される。このデジタル化された画像データは、
各々メモリコントローラ48R,48G,48Bにより
データの入出力を制御されるメモリ49R,49G,4
9Bに格納される。
【0084】演算マトリックス50は、各メモリ49
R,49G,49Bから出力されたR,G,Bのデジタ
ルデータより輝度データYと、色差データR−Y及びB
−Yを算出し、このときガンマ補正、輪郭補正、ホワイ
トバランスの各処理をも考慮した演算を実行する。ここ
でのガンマ、ホワイトバランス補正は、カラーエリアセ
ンサ39のガンマ、ホワイトバランスのみならず、前記
記録済み記録媒体38の露光−現像濃度特性、空間周波
数−現像濃度特性、分光特性をも補正するものであり、
ブランキングに相当するデータも付与される。また、演
算マトリックス50からの輝度データY、色差データR
−Y及びB−Yは、D/Aコンバータ51によりアナロ
グ化され、カラーエンコーダ45はこのアナログ化され
た輝度信号Yと色差信号R−Y及びB−Yによりビデオ
信号を生成して出力する。
【0085】このように、本実施例においては、各A/
Dコンバータ47R,47G,47Bにより対応するモ
ノクロエリアセンサ39R,39G,39Bからの信号
をデジタル化し、このデジタルした画像データを各メモ
リ49R,49G,49Bに格納することから、メモリ
コントローラ48R,48G,48Bにより読み出し速
度を変化させる等により、多様な再生形態が可能とな
る。
【0086】なお、静止画像を光学像19R,19G,
19Bに分解して記録及び再生する装置においても、前
述のカラー感光記録媒体を用いる撮像・再生装置と同様
に、図47に示すように、前述のカラー感光記録媒体を
用いる撮像・再生装置と同様に、マイクロフォン73、
信号処理回路74、光学記録ヘッド75を設け、また、
図48に示すように、光源83、結像光学系84、光電
変換センサ85、及び信号復調回路86を設けるように
してもよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる撮像
装置は、索引情報を感光記録媒体に記録させるようにし
たことから、記録済みの感光記録媒体には、単に被撮像
画像の記録結果を得られるに止まらず、記録内容に関す
る情報も得られ、これにより感光記録媒体を用いる撮像
装置の有用性を向上させることができる。また、索引情
報を感光記録媒体の始端部又は終端部に記録させること
により、索引情報の検索が容易となるとともに、感光記
録媒体を撮像時とは逆方向に搬送しつつ、索引情報を記
録させることにより、記録済み結果に応じた索引情報の
記録が可能となる。さらに、索引情報を表示することに
より、感光記録媒体の再生を待つことなく、内容確認が
可能となり、撮像の開始に応答して、索引情報を記録す
ることにより、ユーザーの操作負担を伴うことなく、索
引情報の記録が可能となる。
【0088】また、本発明に画像再生装置にあっては、
索引情報を用いて記録済み記録媒体の搬送を制御するこ
とから、見たいシーンからの再生が迅速に可能となる。
さらに、本発明の撮像・再生装置にあっては、撮像装置
の機能とともに再生機能とを併有することから、共通機
能部分を共用化して、構造の簡易化や一層の小型化軽量
化を可能にしつつ、前述した撮像装置と画像再生装置の
利点を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】同実施例の基本構成を示す模式図である。
【図3】感光記録媒体の模式断面図である。
【図4】同実施例の経路長調整機構を示す模式図であ
る。
【図5】索引ブロックの構成の一部を示すブロック図で
ある。
【図6】光学ヘッドの配置構成を示す模式図である。
【図7】第1センサの配置構成を示す模式図である。
【図8】第2センサの配置構成を示す模式図である。
【図9】索引ブロックの構成の一部を示すブロック図で
ある。
【図10】画像記録ブロックの構成を示すも模式図であ
る。
【図11】データ変換ブロックの構成を示すブロック図
である。
【図12】経路長調整機構の動作を示す説明図である。
【図13】撮像動作を示す説明図である。
【図14】撮像から再生までの過程を示す説明図であ
る。
【図15】(A)はマークに用いられるバーコードの一
例、(B)はデジタルマトリックスの一例を各々示す図
である。
【図16】索引ブロックの一部の他の構成を示すブロッ
ク図である。
【図17】本発明の第2実施例の記録動作を示す説明図
である。
【図18】同実施例の読み取り動作を示す説明図であ
る。
【図19】本発明の第3実施例の記録動作を示す説明図
である。
【図20】同実施例の読み取り動作を示す説明図であ
る。
【図21】本発明の第3実施例の記録動作を示す説明図
である。
【図22】同実施例の読み取り動作を示す説明図であ
る。
【図23】第2〜4実施例の記録結果を示す模式図であ
る。
【図24】データ変換ブロックの他の構成を示すブロッ
ク図である。
【図25】本発明の第5実施例を示すブロック構成図で
ある。
【図26】音声記録ブロックの構成を示す模式図であ
る。
【図27】信号変換回路の構成を示すブロック回路図で
ある。
【図28】光学記録ヘッドの照射位置を示す模式図であ
る。
【図29】音声再生ブロックの構成を示す模式図であ
る。
【図30】信号復調回路の構成を示すブロック回路図で
ある。
【図31】音声記録ブロックの他の構成を示す模式図で
ある。
【図32】音声再生ブロックの他の構成を示す模式図で
ある。
【図33】撮像ユニットの他の構成を示す模式図であ
る。
【図34】(A)はモノクロ感光記録媒体の模式断面
図、(B)は感度特性図、(C)は吸光度特性図、
(D)はNTSC規格に従った場合の感光記録媒体のサ
イズを示す説明図である。
【図35】色分解光学系の構成を示す模式図である。
【図36】色分解光学系の特性図である。
【図37】R,G,B各光学像の1コマ内への記憶状態
を示す図である。
【図38】撮像動作を示す説明図である。
【図39】現像及び定着動作を示す説明図である。
【図40】色分解光学系の他の構成を示す模式図であ
る。
【図41】撮像ユニットの他の構成を示す模式図であ
る。
【図42】同実施例におけるR,G,B各光学像の1コ
マ内への記憶状態を示す図である。
【図43】撮像動作を示す説明図である。
【図44】再生ユニットの他の構成を示す模式図であ
る。
【図45】図44に示しが再生ユニットにおけるデータ
変換ブロックの構成を示すブロック図である。
【図46】同再生ユニットにおける他のデータ変換ブロ
ックの構成を示すブロック図である。
【図47】音声記録ブロックの他の構成を示す模式図あ
る。
【図48】音声再生ブロックの他の構成を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 撮像ユニット 6 供給ロール 7 収納ロール 8 感光記録媒体 9 面結像光学系 10 光学シャッタ 31 再生ユニット 39 カラーエリアセンサ 201 索引ブロック 203 光学読取装置 204 メモリ 207 キー入力部 209 索引データ記録領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光記録媒体の一部分に被撮像画像を投
    影する光学系と、 この光学系の投影時間を制御して、前記感光記録媒体に
    前記被撮像画像を静止画像として記録させる光学シャッ
    タと、 前記静止画像が順次異なる領域で記録されるように、前
    記感光記録媒体を所定の方向に搬送する搬送手段と、 索引情報を記憶する記憶手段と、 内部又は外部からの指示に応答して、前記記憶手段から
    索引情報を読み出し、この読み出した索引情報を前記感
    光記録媒体の一部に記録させる光学記録手段と、 を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記光学記録手段は、前記感光記録媒体
    の始端部又は終端部に前記索引情報を記録させることを
    特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段は、前記感光記録媒体を前
    記所定の方向とは逆方向に搬送し、 前記光学記録手段は、前記逆方向に搬送されている状態
    において、前記索引情報を記録させることを特徴とする
    請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記感光記録媒体に記録された索引情報
    を表示する表示手段を、さらに有することを特徴とする
    請求項1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記光学記録手段は、さらに撮像の開始
    に応答して、前記索引情報の記録を前記感光記録媒体の
    一部に記録させることを特徴とする請求項1記載の撮像
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5に記載されたいずれかの
    撮像装置を収納する収納手段と、 この収納手段に収納された撮像装置が有している、前記
    静止画像が記録された記録済み感光記録媒体を、搬送す
    る搬送手段と、 この搬送手段により搬送される記録済み感光記録媒体に
    記録されている前記静止画像を順次読み取って、電気信
    号に変換する読取手段と、 この読取手段により変換された電気信号に基づき、所定
    の出力装置に応じた画像信号を生成する画像信号生成手
    段と、 前記光学記録手段により記録された索引情報を読み取っ
    て、該索引情報にに基づき、前記記録済み感光記録媒体
    を搬送する搬送手段を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする画像再生装置。
  7. 【請求項7】 感光記録媒体の一部分に被撮像画像を投
    影する光学系と、 この光学系の投影時間を制御して、前記感光記録媒体に
    前記被撮像画像を静止画像として記録させる光学シャッ
    タと、 前記静止画像が順次異なる領域で記録されるように、前
    記感光記録媒体を所定の方向に搬送する第1の搬送手段
    と、 索引情報を記憶する記憶手段と、 内部又は外部からの指示に応答して、前記記憶手段から
    索引情報を読み出し、この読み出した索引情報を前記感
    光記録媒体の一部に記録させる光学記録手段と、 前記静止画像が記録された記録済み感光記録媒体を、搬
    送する第2の搬送手段と、 この第2の搬送手段により搬送される記録済み感光記録
    媒体に記録されている前記静止画像を順次読み取って、
    電気信号に変換する読取手段と、 この読取手段により変換された電気信号に基づき、所定
    の出力装置に応じた画像信号を生成する画像信号生成手
    段と、 前記記録済み記録媒体に記録されている索引情報を読み
    取って、該索引情報にに基づき、前記第2の搬送手段を
    制御する制御手段と、 を有することを特徴とする画像・再生装置。
  8. 【請求項8】 前記光学記録手段は、前記感光記録媒体
    の始端部又は終端部に前記索引情報を記録させることを
    特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の搬送手段は、前記感光記録媒
    体を前記所定の方向とは逆方向に搬送し、 前記光学記録手段は、前記逆方向に搬送されている状態
    において、前記索引情報を記録させることを特徴とする
    請求項7記載の撮像・再生装置。
  10. 【請求項10】 前記感光記録媒体に記録された索引情
    報を表示する表示手段を、さらに有することを特徴とす
    る請求項7記載の撮像・再生装置。
  11. 【請求項11】 前記光学記録手段は、さらに撮像の開
    始に応答して、前記索引情報の記録を前記感光記録媒体
    の一部に記録させることを特徴とする請求項7記載の撮
    像・再生装置。
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