JPH0876096A - 液晶表示装置の温度補償方法 - Google Patents

液晶表示装置の温度補償方法

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JPH0876096A
JPH0876096A JP23935894A JP23935894A JPH0876096A JP H0876096 A JPH0876096 A JP H0876096A JP 23935894 A JP23935894 A JP 23935894A JP 23935894 A JP23935894 A JP 23935894A JP H0876096 A JPH0876096 A JP H0876096A
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temperature
display panel
circuit
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JP23935894A
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Takeshi Umezawa
剛 梅澤
Eisaku Tada
栄作 多田
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は応答性良く液晶温度に適切な駆動電
圧を供給できる液晶表示装置の温度補償方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 液晶表示パネル41の透明ガラス基板43上
にCOG方式により駆動回路チップ44が実装されてお
り、この駆動回路チップ44内に液晶表示パネル41を
表示駆動する駆動回路と液晶表示パネル41の温度を検
出する温度検出素子及びこの検出温度を閾値電圧Vthに
変換する周辺回路が組み込まれている。この閾値電圧V
thをFPC53を介して液晶駆動電圧調整回路54に出
力し、液晶駆動電圧調整回路54が当該閾値電圧Vthに
基づいて適切な液晶駆動実効電圧となるように液晶駆動
電圧を調整して、FPC53を介して駆動回路チップ4
4内の駆動回路に供給する。駆動回路はこの液晶駆動電
圧に基づいて液晶表示パネル41を表示駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置の温度補
償方法に関し、詳細には、液晶駆動実効電圧を液晶温度
に最適な値に自動的に調整する液晶表示装置の温度補償
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置は、その普及に伴っ
て、種々の機器の表示装置に使用されている。ところ
が、液晶は、印加される駆動電圧が同じであっても、そ
の温度によってコントラストが変化し、その温度に適切
な駆動電圧を印加することが、液晶を適切なコントラス
トで表示する上で重要な問題となる。特に、温度変化が
大きいときには、液晶の配向動作の閾値電圧との関係で
液晶表示パネルの視野角がずれるという問題があった。
【0003】そこで、従来、液晶、具体的には、液晶表
示パネルの温度をサーミスタ等の感温素子により検出
し、この検出した温度に基づいて液晶表示パネルに供給
する液晶駆動信号の電圧を自動調整する液晶表示装置が
提案されている。
【0004】すなわち、液晶の配向動作の閾値電圧は、
温度と相関関係があり、一般に、温度が高くなるほど、
閾値電圧は、低くなる。これに伴って、液晶のコントラ
ストは、温度と相関関係を有することとなり、例えば、
液晶が透過状態であるオン時と、液晶が非透過状態であ
るオフ時と、の間の液晶のコントラストは、液晶の温度
が高いほど、コントラストが最大となる電圧値が低くな
るという、一定のV(電圧)−T(温度)特性を有す
る。
【0005】そこで、従来の液晶表示装置は、この液晶
の温度特性を補うため、サーミスタ等の感温素子によっ
て、液晶表示パネルの周囲温度を検知し、液晶の周囲温
度が適性値より低下した場合は、液晶駆動電源の電圧を
上昇させ、コントラスト低下分を駆動電圧の上昇によっ
て補い、逆に液晶の周囲温度が適性値より高い場合は、
適正なコントラストに戻すため、液晶駆動電源の電圧を
低下させ、常に液晶の周囲温度の変化に左右されない適
切なコントラストを保つ手段を備えている。
【0006】具体的には、図5に示すように、いわゆる
ボックス型の液晶表示装置1の場合、ボックス型のシャ
ーシ2内に、液晶表示装置1の制御回路等の回路の形成
されたPCB(Printed Circuit Board )3、バックラ
イト4、フレーム5及び液晶表示パネル6が順次重ねら
れた状態で収納されており、液晶表示パネル6とPCB
3は、液晶表示パネル6の駆動回路チップ7がTAB方
式で実装されたFPC()8により接続されている。
【0007】この液晶表示装置1では、液晶表示パネル
6の温度を検出するために、バックライト4の裏面側に
配置されたPCB3に感温素子としてのサーミスタ9が
取り付けられており、このサーミスタ9の検出した温度
に基づいて液晶表示パネル6の駆動回路チップ7にPC
B3から供給する液晶駆動電圧の電圧値を調整して、液
晶表示パネル6のコントラストを調整している。
【0008】すなわち、図6に示すように、液晶表示装
置1は、電源回路10、制御回路11、液晶電源部1
2、液晶表示パネル6及び信号側駆動回路13と走査側
駆動回路14からなる駆動回路チップ7を備えており、
液晶電源部12は、液晶電源回路15と温度補償回路1
6及び上記サーミスタ9を備えている。
【0009】電源回路10は、電池あるいは商用電源を
電圧調整して液晶表示装置1の各部、特に、制御部11
と液晶電源回路15に電源を供給し、制御部11は、液
晶電源回路15を制御して所定の液晶駆動電圧を信号側
駆動回路13及び走査側駆動回路14に供給させる。ま
た、制御部11は、液晶表示パネル6を駆動制御するた
めの制御信号を生成し、信号側駆動回路13にこの制御
信号と表示データを、また、走査側駆動回路14に制御
信号を出力する。
【0010】上記サーミスタ9は、検出した温度を温度
補償回路16に出力し、温度補償回路16は、サーミス
タ9の検出した温度に基づいて液晶電源回路15の供給
する液晶駆動電圧を調整して、液晶表示パネル6のコン
トラストを調整している。
【0011】また、図7に示すように、従来の他のボッ
クス型の液晶表示装置20の場合、液晶表示装置20自
体は、図7に図5と同じ構成部分には、同じ符号を付し
て示すように、図5の液晶表示装置1と同様の構成とな
っているが、サーミスタ21が図7の円部の拡大図であ
る図8に示すように、バックライト4のフレーム5の上
端部に両面テープ22で接着することにより、取り付け
られている。このサーミスタ21は、リード線23によ
りPCB3に接続されており、リード線23とPCB3
とは、半田24により固着されている。
【0012】さらに、図9に示すように、フラット型の
液晶表示装置30では、液晶表示パネル31の周囲にコ
の字型のPCB32が配置され、PCB32上には、液
晶表示パネル31の横方向に、走査側駆動回路チップ3
3が、液晶表示パネル31の上下に、信号側駆動回路チ
ップ34が、それぞれTAB方式により実装されてい
る。
【0013】このPCB32上に、液晶表示パネル31
の温度を検出するためのサーミスタ35が取り付けられ
ており、サーミスタ35の検出結果に基づいて、信号側
駆動回路チップ34に供給する液晶駆動電圧を調整して
いる。そして、これら図7及び図9に示した液晶表示装
置20、30は、上記図6と同様の方法で液晶表示パネ
ル6、31の液晶駆動電圧の温度補償を行っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の液晶表示装置の温度補償方法にあっては、い
ずれの方法であっても、液晶表示パネルの温度を検出す
るための検温素子としてサーミスタを使用し、このサー
ミスタを液晶表示パネルから離れた位置に取り付けてい
たため、液晶表示パネルの周囲温度を検出することしか
できず、液晶自体の正確な温度を検出することができな
いだけでなく、液晶の周囲温度の変化に対して、液晶表
示パネルと感温素子が受ける温度伝播条件が異なるた
め、液晶の温度を検出するまでに一定の時間を有し、応
答性が悪く、温度に最適なコントラストに調整されるま
でに、時間がかかっていた。その結果、液晶温度に適切
な駆動電圧を速やかに供給することができず、コントラ
ストが悪化したり、適切な視野角を得ることができない
という問題があった。
【0015】そこで、従来の液晶表示装置は、例えば、
コントラスト調整用のボリュウムを設け、このボリュウ
ムを手動で調整することにより、液晶表示パネルに供給
する液晶駆動信号の電圧を調整して、コントラストを調
整するようになっている。
【0016】ところが、この従来の液晶表示装置では、
ボリュウムによる適切な視野角やコントラストの補正は
困難であるだけでなく、液晶表示装置を利用する人がい
ちいち手動で調整する必要が有り、面倒であるという問
題があった。
【0017】そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなさ
れたもので、応答性良く液晶温度に適切な駆動電圧を供
給して、適切なコントラストや視野角を自動的に得るこ
とのできる液晶表示装置の温度補償方法を提供すること
を目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置の
温度補償方法は、一対の透明ガラス基板間に液晶が封入
され、前記透明ガラス基板上に駆動回路の形成された液
晶表示パネルを備えた液晶表示装置の温度補償方法であ
って、前記透明ガラス基板上に、PN接合された半導体
の温度特性を利用して前記液晶表示パネルの温度を検出
する温度検出手段が形成され、前記温度検出手段の検出
した液晶表示パネルの温度における前記液晶の閾値電圧
を変換手段により変換し、前記変換手段が変換した閾値
電圧に基づいて、前記駆動回路から前記液晶表示パネル
に供給する液晶駆動実効電圧を調整することにより、上
記目的を達成している。
【0019】この場合、前記演算回路は、例えば、請求
項2に記載するように、前記透明ガラス基板上に形成さ
れていてもよい。
【0020】
【作用】本発明の液晶表示装置の温度補償方法によれ
ば、液晶表示パネルを構成する透明ガラス基板上に、P
N接合された半導体の温度特性を利用して液晶表示パネ
ルの温度を検出する温度検出手段が形成され、この温度
検出手段の検出した液晶表示パネルの温度における液晶
の閾値電圧を変換手段により変換する。そして、この変
換手段が変換した閾値電圧に基づいて、駆動回路から液
晶表示パネルに供給する液晶駆動実効電圧を調整してい
る。したがって、液晶表示パネルの液晶の温度を直接測
定して、この液晶温度に基づいて液晶駆動実効電圧を調
整することができる。
【0021】その結果、液晶温度に適切な液晶駆動実効
電圧を速やかに供給することができ、コントラストを適
切な状態に速やかに調整することができるとともに、適
切な視野角を得ることができる。
【0022】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、演算回路を、透明ガラス基板上に形成すると、よ
り一層正確に液晶温度を測定することができるととも
に、より一層速やかに液晶駆動実効電圧を適切な値に調
整することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図を参照して
説明する。図1〜図3は、本発明の液晶表示装置の温度
補償方法の一実施例を示す図である。まず、本実施例の
構成を説明する。図1は、本発明の液晶表示装置の温度
補償方法の一実施例を適用した液晶表示装置40の要部
構成図である。
【0024】図1において、液晶表示装置40は、液晶
表示パネル41を備えており、液晶表示パネル41は、
一対の透明ガラス基板42、43の間に液晶が封入され
ている。
【0025】液晶表示パネル41は、例えば、単純マト
リックス型の液晶表示パネルであり、一対の透明ガラス
基板42、43に複数の走査電極と信号電極がITOに
よりマトリックス状に形成されている。なお、液晶表示
パネル41としては、どのようなタイプのものであって
もよい。
【0026】液晶表示パネル41の下側の透明ガラス基
板43上には、上記走査電極と信号電極に走査駆動信号
及び表示駆動信号を出力して、液晶表示パネル41を表
示駆動する駆動回路チップ44がCOG(Chip On Glas
s)方式により実装されている。
【0027】この駆動回路チップ44には、図2に示す
ように、液晶表示パネル41を表示駆動するための駆動
回路45とともに、液晶表示パネル41の温度を検出す
る温度検出素子46、この温度検出素子46の温度検出
動作に伴う各種検出信号を検出する検出回路47、4
8、49、この検出回路47、48、49の検出結果か
ら液晶表示パネル41の絶対温度を算出する演算回路5
0、演算回路50が絶対温度Tを算出するのに使用する
各種定数を記憶する記憶回路51及び演算回路50の算
出した絶対温度Tを液晶の閾値電圧Vthに変換するデコ
ーダ52が組み込まれている。
【0028】これら駆動回路45と温度検出素子46、
検出回路47、48、49、演算回路50、記憶回路5
0及びデコーダ52は、駆動回路チップ44内に形成さ
れ、COG化されて透明ガラス基板43上に実装されて
いる。図1に戻って、駆動回路チップ44は、FPC
(Flexible Printed Circuit)53により温度補償回路
54に接続されている。
【0029】上記図2に示す温度検出素子46は、PN
接合された半導体素子が使用されており、PN接合され
たトランジスタは、一般に、トランジスタのベース−エ
ミッタ電圧VBEとコレクタ電流IC との間に、絶対温度
Tに対して次式で示す関係を有する。
【0030】 VBE=(kT/q)ln(IC /ICBO )・・・(1) ここで、kは、ボルツマン定数、qは、電子の電荷の絶
対値、Tは、絶対温度、ICBO は、コレクタ−ベース電
流である。
【0031】したがって、上記(1)式から分かるよう
に、ベース−エミッタ電圧VBE、コレクタ電流IC 及び
コレクタ−ベース電流ICBO を検出することにより、温
度検出素子46の温度、すなわち、温度検出素子46が
取り付けられている液晶表示パネル41の温度を検出す
ることができる。
【0032】そこで、本実施例では、駆動回路チップ4
4内にこの温度検出素子46と共に、図2に示すよう
に、VBE値検出回路47、IC 値検出回路48、ICBO
値検出回路49、記憶回路51、演算回路50及びデコ
ーダ52が形成されている。
【0033】VBE値検出回路47は、温度検出素子46
としてのトランジスタのベース−エミッタ電圧VBEを検
出し、その検出したベース−エミッタ電圧VBEの値を演
算回路50に出力する。IC 値検出回路48は、温度検
出素子46としてのトランジスタのコレクタ電流IC を
検出し、その検出したコレクタ電流IC の値を演算回路
50に出力する。
【0034】ICBO 値検出回路49は、温度検出素子4
6としてのトランジスタのコレクタ−ベース電流ICBO
を検出し、検出したコレクタ−ベース電流ICBO の値を
演算回路50に出力する。記憶回路51は、上記定数と
してのボルツマン定数k及び電子の電荷の絶対値qの値
を記憶する。
【0035】演算回路50は、上記VBE値検出回路4
7、IC 値検出回路48及びICBO 値検出回路49の検
出したベース−エミッタ電圧VBE、コレクタ電流IC 及
びコレクタ−ベース電流ICBO の各値と記憶回路51の
記憶する定数を用いて、上記(1)式の演算を行って、
液晶表示パネル41の絶対温度Tを算出し、算出した絶
対温度Tをデコーダ52に出力する。
【0036】デコーダ52は、演算回路50から入力さ
れる絶対温度Tを液晶の閾値電圧Vthにデコードして、
デコードしたアナログの閾値電圧Vthを液晶駆動電圧調
整回路54にFPC53を介して出力する。
【0037】すなわち、液晶は、図3に示すように、液
晶の絶対温度Tが上昇するほど、液晶に印加される実効
電圧の閾値電圧Vthが低くなるという特性を有してお
り、デコーダ52は、この液晶の絶対温度Tを閾値電圧
Vthに変換して、液晶駆動電圧調整回路54出力する。
【0038】液晶駆動電圧調整回路54は、デコーダ5
2から入力される閾値電圧Vthに基づいて駆動回路45
に供給する液晶駆動電圧の電圧値を調整する。この液晶
駆動電圧調整回路54の行う液晶駆動電圧の調整は、駆
動電圧の電圧値自体の大きさを変化させることにより行
ってもよいし、液晶駆動電圧の印加時間を変化させるこ
とにより行ってもよい。
【0039】駆動回路45は、液晶駆動電圧調整回路5
4から供給される液晶駆動電圧を使用して、当該液晶駆
動電圧の電圧値と表示データに応じた表示駆動信号及び
走査駆動信号を液晶表示パネル41の信号電極及び走査
電極に供給し、液晶表示パネル41を表示駆動する。
【0040】次に、本実施例の動作を説明する。本実施
例の液晶表示装置40は、その液晶表示パネル41を構
成する一対の透明ガラス基板42、43の下側の透明ガ
ラス基板43上に駆動回路チップ44が実装されてお
り、この駆動回路チップ44内に液晶表示パネル41の
温度を検出する温度検出素子46とその検出回路47、
48、49、演算回路50、記憶回路51及び検出した
温度を閾値電圧Vthに変換するデコーダ52が組み込ま
れている。
【0041】この駆動回路チップ44内の回路が検出・
変換した閾値電圧Vthに基づいて液晶駆動電圧調整回路
54が駆動回路45に供給する液晶駆動電圧を調整して
いる。すなわち、上述のように、温度検出素子46とそ
の回路47〜51が液晶表示パネル41の透明ガラス基
板43上に形成された駆動回路チップ44内に組み込ま
れているため、温度検出素子46は、正確に、かつ、速
やかに液晶表示パネル41の液晶の温度の変化とともに
その特性が変化し、この温度検出素子46としてのトラ
ンジスタの特性の変化をVBE値検出回路47、IC 値検
出回路48及びICBO 値検出回路49で検出する。
【0042】そして、演算回路50が、これらの検出回
路47、48、49の検出したベース−エミッタ電圧V
BE、コレクタ電流IC 及びコレクタ−ベース電流ICBO
と記憶回路51の記憶する定数を用いて、上記(1)式
の演算を行って、温度検出素子46、すなわち、液晶表
示パネル41の絶対温度Tを算出し、デコーダ52に出
力する。
【0043】デコーダ52は、演算回路50から入力さ
れる絶対温度Tを閾値電圧Vthにデコードし、液晶駆動
電圧調整回路54に出力する。液晶駆動電圧調整回路5
4は、デコーダ52から入力される閾値電圧Vthに基づ
いて駆動回路45に供給する液晶駆動電圧の電圧値を調
整する。
【0044】すなわち、液晶は、図3に示したように、
絶対温度Tが高くなるほど閾値電圧Vthが低くなるた
め、液晶駆動電圧調整回路54は、液晶表示パネル41
の温度が高くなるほど、駆動回路45に供給する液晶駆
動電圧の電圧値を低くする。
【0045】駆動回路45は、液晶駆動電圧調整回路5
4から供給される液晶駆動電圧を使用して、当該液晶駆
動電圧の電圧値と表示データに応じた表示駆動信号及び
走査駆動信号を液晶表示パネル41の信号電極及び走査
電極に供給し、液晶表示パネル41を表示駆動する。す
なわち、液晶駆動電圧調整回路54は、駆動回路45に
供給する液晶駆動電圧の電圧値を調整することにより、
液晶表示パネル41に供給する液晶駆動実効電圧を液晶
表示パネル41の温度に適した値に調整している。
【0046】このように、本実施例においては、液晶表
示パネル41を構成する透明ガラス基板43上に、PN
接合された半導体の温度特性を利用して液晶表示パネル
41の温度を検出する温度検出素子46及び検出回路4
7〜49(温度検出手段)が形成され、この温度検出手
段の検出した液晶表示パネル41の温度における液晶の
配向動作の閾値電圧Vthを演算回路50により算出す
る。そして、この演算回路50の算出した閾値電圧Vth
に基づいて、駆動回路45から液晶表示パネル41に供
給する液晶駆動実効電圧を液晶駆動電圧調整回路54に
より調整しているので、液晶表示パネル41の液晶の温
度を直接測定して、この液晶温度に基づいて液晶駆動実
効電圧を調整することができる。
【0047】したがって、液晶温度に適切な液晶駆動実
効電圧を速やかに供給することができ、コントラストを
適切な状態に速やかに調整することができるとともに、
適切な視野角を得ることができる。
【0048】また、本実施例によれば、演算回路50
を、透明ガラス基板43上に形成しているので、より一
層正確に液晶温度を測定することができるとともに、よ
り一層速やかに液晶駆動実効電圧を適切な値に調整する
ことができる。
【0049】図4は、本発明の液晶表示装置の温度補償
方法の他の実施例を示す図であり、本実施例は、PCB
上に形成された駆動回路チップに上記実施例と同様の温
度検出手段を組み込んだものである。
【0050】したがって、本実施例の説明において、上
記実施例と同様の回路構成部分には、同一の符号を付し
て説明する。図3において、液晶表示パネル60は、一
対の透明ガラス基板61、62を備えており、下側の透
明ガラス基板61には、駆動回路チップ63がTAB方
式により実装されたPCB64が接続されている。
【0051】駆動回路チップ63内には、上記図2に示
した駆動回路チップ44と同様の温度検出素子46、検
出回路47〜49、演算回路50、記憶回路51及びデ
コーダ52が組み込まれており、PCB64には、図外
の制御回路等とFPC65により接続されている。
【0052】したがって、本実施例においても、上記実
施例と同様に、液晶表示パネル60の温度を正確に、か
つ、速やかに検出して、液晶温度に適切な液晶駆動実効
電圧を速やかに供給することができ、コントラストを適
切な状態に速やかに調整することができるとともに、適
切な視野角を得ることができる。
【0053】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0054】例えば、本実施例においては、温度検出素
子46だけでなく、検出回路47〜49、演算回路5
0、記憶回路51及びデコーダ52を駆動回路チップ4
4、63内に組み込んでいるが、これに限るものではな
く、温度検出素子46のみを駆動回路チップ44、63
内に組み込むようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置の温度補償方法に
よれば、液晶表示パネルを構成する透明ガラス基板上
に、PN接合された半導体の温度特性を利用して液晶表
示パネルの温度を検出する温度検出手段が形成され、こ
の温度検出手段の検出した液晶表示パネルの温度におけ
る液晶の閾値電圧を変換手段により変換する。そして、
この変換手段が変換した閾値電圧に基づいて、駆動回路
から液晶表示パネルに供給する液晶駆動実効電圧を調整
している。
【0056】したがって、液晶表示パネルの液晶の温度
を直接測定して、この液晶温度に基づいて液晶駆動実効
電圧を調整することができる。
【0057】その結果、液晶温度に適切な液晶駆動実効
電圧を速やかに供給することができ、コントラストを適
切な状態に速やかに調整することができるとともに、適
切な視野角を得ることができる。
【0058】この場合、請求項2に記載するように、演
算回路を、透明ガラス基板上に形成すると、より一層正
確に液晶温度を測定することができるとともに、より一
層速やかに液晶駆動実効電圧を適切な値に調整すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の温度補償方法の一実施
例を適用した液晶表示装置の要部構成図。
【図2】図1の液晶表示装置の要部回路構成図。
【図3】液晶の閾値電圧Vth−絶対温度T特性図。
【図4】本発明の液晶表示装置の温度補償方法の他の実
施例を適用した液晶表示装置の要部構成図。
【図5】従来のブロック型液晶表示装置の一例の要部側
面断面図。
【図6】図5の液晶表示装置の温度補償回路を含めた要
部回路構成図。
【図7】従来のブロック型液晶表示装置の他の例の要部
側面断面図。
【図8】図7の円部拡大図。
【図9】従来のフラット型液晶表示装置の一例の上面
図。
【符号の説明】
40 液晶表示装置 41、60 液晶表示パネル 42、43、61、62 透明ガラス基板 44、63 駆動回路チップ 45 駆動回路 46 温度検出素子 47 VBE値検出回路 48 IC 値検出回路 49 ICBO 値検出回路 50 演算回路 51 記憶回路 52 デコーダ 53 FPC 54 液晶駆動電圧調整回路 64 PCB 65 FPC

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の透明ガラス基板間に液晶が封入さ
    れ、前記透明ガラス基板上に駆動回路の形成された液晶
    表示パネルを備えた液晶表示装置の温度補償方法であっ
    て、 前記透明ガラス基板上に、PN接合された半導体の温度
    特性を利用して前記液晶表示パネルの温度を検出する温
    度検出手段が形成され、 前記温度検出手段の検出した液晶表示パネルの温度にお
    ける前記液晶の閾値電圧を変換手段により変換し、 前記変換手段が変換した閾値電圧に基づいて、前記駆動
    回路から前記液晶表示パネルに供給する液晶駆動実効電
    圧を調整することを特徴とする液晶表示装置の温度補償
    方法。
  2. 【請求項2】前記演算回路は、前記透明ガラス基板上に
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表
    示装置の温度補償方法。
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