JPH0829265A - 温度センサおよびそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

温度センサおよびそれを用いた液晶表示装置

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JPH0829265A
JPH0829265A JP16379594A JP16379594A JPH0829265A JP H0829265 A JPH0829265 A JP H0829265A JP 16379594 A JP16379594 A JP 16379594A JP 16379594 A JP16379594 A JP 16379594A JP H0829265 A JPH0829265 A JP H0829265A
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JP
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liquid crystal
crystal display
temperature
display device
temperature sensor
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JP16379594A
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English (en)
Inventor
Naoki Moriyama
直己 森山
Yumi Kihara
由美 木原
Yoichi Masuda
陽一 増田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示装置における表示パネルの温度変化
に起因した表示不良を解消して、良好な表示性能を維持
することを実現した液晶表示装置とそれに用いられる温
度センサを提供する。 【構成】 例えばTFTアレイ基板101上の表示画面
を囲むパネル周囲の空いたスペースなどに、画素部スイ
ッチング用TFT105の形成材料と同じ材料を用いて
同じプロセスで並行して本発明に係る温度センサ111
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置に係り、特
に液晶セルの温度変化に起因した表示の変異を解消する
ために用いられる温度センサと、この温度センサを用い
て良好な表示品位の画像を維持することを可能とした液
晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、軽量かつ低消費電力を
達成するフラットパネルディスプレイとして注目されて
いる。なかでも、各表示画素ごとに薄膜トランジスタ
(以下、TFTと略称)等のスイッチ素子が設けられて
いるアクティブマトリックス型液晶表示装置は、クロス
トークのない高精細な表示画像が得られることから、T
V用途をはじめOA用途等の各種ディスプレイデバイス
として利用されている。
【0003】一般的に偏光板を用いる方式の液晶表示パ
ネルの場合には、その偏光板で透過光が少なくとも50%
損失していた。しかしアクティブマトリックス型液晶表
示装置のなかでも、例えば液晶材料として光散乱性を有
する高分子分散液晶を用いた、いわゆる高分子分散型液
晶表示装置は、偏光板が不要であることから、最大透過
率が高いという特長がある。
【0004】近年、表示画面の大型化の要求から液晶表
示装置を投射型液晶表示装置の画像形成用デバイスとし
て用いる試みが為されているが、この高分子分散型液晶
表示装置は光源光の高い利用効率つまり高い透過率が要
求される投射型液晶表示装置に好適である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
高分子分散型液晶表示装置をはじめとしてその他にも捩
じれネマテイック方式の液晶表示装置など、一般に液晶
組成物を用いた表示パネルを投射型液晶表示装置に用い
る場合、液晶表示装置に対して光源(ランプ)の強力な
光が照射されるため動作温度が大きく変化し、この温度
変化に起因して液晶表示装置としての表示動作特性が大
きく変異する傾向にある。その結果、表示画像の輝度や
コントラスト等の表示特性が予め設定しておいた特性か
らずれてしまい、液晶表示装置に入力した画像データに
正しく対応した画像表示が行なわれなくなり、表示品質
が実質的に低下するという問題がある。
【0006】液晶表示装置をR・G・Bの各色ごとに対
応して 1枚ずつ合計 3枚用いる 3板式の投射型液晶表示
装置の場合には、光源光はダイクロイックミラーでR,
G,Bのような 3色光に分けられた後に液晶表示装置に
入射する。このとき、入射光強度の違いや液晶表示装置
の吸光率が光の波長により異なることにより、 3枚の表
示装置には温度差が生じる。その結果、表示画像の色バ
ランスが乱れるなどの表示不良が生じるという問題があ
る。
【0007】また、単板式の投射型液晶表示装置におい
ても、動作温度の変化によりコントラスト特性をはじめ
その他の画質の低下が生じるという問題がある。
【0008】特に高分子分散型液晶表示装置は、その液
晶表示パネルの電気光学特性は温度の影響を特に強く受
けるので、上記のような表示不良を生じることなく設計
通りの表示品位を保つためには、液晶表示パネルの温度
を一定に保つことが必要となる。しかも、そのような高
分子分散型液晶表示装置を投射型液晶表示装置に用いる
べくその液晶表示パネルの小型化を進めて行くと、これ
に伴なって液晶表示装置に対する入射光強度は画素部の
面積に反比例する。このため、液晶表示装置の液晶表示
パネルの温度変化は光学系の小型化によって相対的に大
きく顕著になって行く。従って液晶表示装置を小型化す
るほど液晶表示パネルの温度変化による表示不良が顕著
になるという問題がある。この問題は特に高分子分散型
液晶表示装置に顕著な問題ではあるが、これは高分子分
散型のみならず液晶表示装置に一般的に生じる問題であ
る。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたもので、その目的は、液晶表示装置における
表示パネルの温度変化に起因した表示不良を解消して、
良好な表示性能を維持することを実現した液晶表示装置
を提供することにある。また、そのような温度制御を行
なうために温度変化を感知する、簡易な製造方法で製造
可能な温度センサを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の温度センサは、
非単結晶半導体を用いて形成された半導体層と、該半導
体層にゲート電圧を印加するゲート電極と、半導体層に
電流を導通するドレイン電極およびソース電極とを備え
た薄膜半導体素子の、前記ドレイン電極またはソース電
極と前記ゲート電極とが接続された構造を具備し、温度
変化に対応した前記半導体層の電気特性の変化に対応し
て変化する前記ドレイン電極と前記ソース電極との間の
電流の導通の変化によって温度を感知することを特徴と
している。 また、本発明の液晶表示装置は、基板上に
互いに交差するように配列された複数の走査配線と複数
の信号配線と該走査配線および該信号配線の交差部ごと
に形成され該走査配線および該信号配線に接続されたス
イッチング素子と該スイッチング素子ごとに接続された
画素電極とが形成されたスイッチング素子アレイ基板
と、前記スイッチング素子アレイ基板に間隙を有して対
向配置される対向電極が形成された対向基板と、前記ス
イッチング素子アレイ基板と前記対向基板との間に挟持
された液晶組成物とを有する液晶表示装置において、非
単結晶半導体を用いて形成された半導体層と、該半導体
層にゲート電圧を印加するゲート電極と、前記半導体層
に電流を導通するドレイン電極およびソース電極とを備
えており、前記スイッチング素子として用いられる薄膜
半導体素子と、前記薄膜半導体素子の形成材料を用いて
前記スイッチング素子アレイ基板上に形成された温度セ
ンサとを具備することを特徴としている。
【0011】また、上記の液晶表示装置において、前記
温度センサとして、前記薄膜半導体素子の半導体層に用
いられた材料と同材料で同層に形成された半導体層と、
前記薄膜半導体素子のドレイン電極およびソース電極に
用いられた材料と同材料で同層に形成され前記導体層に
電流を導通するドレイン電極およびソース電極と、前記
薄膜半導体素子に用いられた材料と同材料で同層に形成
され前記ドレイン電極または前記ソース電極に接続され
たゲート電極とを備えており、温度変化に対応した前記
薄膜半導体素子の半導体層の電気特性の変化によって温
度を感知する温度センサを具備することを特徴としてい
る。
【0012】また、上記の液晶表示装置において、半導
体層と、該半導体層にゲート電圧を印加するゲート電極
と、前記半導体層に電流を導通するドレイン電極および
ソース電極と、前記ドレイン電極と前記半導体層との間
および前記ソース電極と前記半導体層との間に形成され
たオーミックコンタクト層とを備えて前記スイッチング
素子として用いられる薄膜半導体素子と、前記薄膜半導
体素子の前記オーミックコンタクト層及び/又は前記半
導体層に用いられた材料と同材料を用いて同層に抵抗体
が形成され温度変化に対応して前記抵抗体の内部抵抗が
変化する電気抵抗素子とを備えており、前記電気抵抗素
子の前記内部抵抗の変化に基づいて温度を感知する温度
センサとを具備することを特徴としている。
【0013】また、上記のうちいずれか記載の液晶表示
装置において、前記温度センサによって感知された温度
に対応して前記液晶表示装置の液晶セルの温度を制御す
る温度制御装置及び/又は前記温度センサによって感知
された温度に対応して前記液晶表示装置に対する液晶駆
動電圧を制御して前記液晶表示装置の電気光学特性の変
化を補正する液晶駆動電圧制御装置を具備することを特
徴としている。
【0014】なお、上記の液晶表示装置の液晶セルとし
て高分子分散型液晶を用いた液晶表示装置に対して本発
明は特に有効であると言えるが、この他にも一般に捩じ
れネマティック型液晶を用いた液晶表示装置においても
本発明は好適な技術であることは言うまでもない。
【0015】また、上記の薄膜半導体素子の非単結晶半
導体からなる(非単結晶半導体を用いて形成された)半
導体層としては、例えばアモルファスシリコン(a−S
i)や多結晶シリコン(p−Si)がある。
【0016】また、上記の液晶表示装置における温度セ
ンサの製造方法としては、画素部のスイッチング素子と
しての薄膜半導体素子の製造プロセスと並行してこれと
同時に製造を進行することによって、最も簡易に本発明
に係る温度センサを製造することができることは言うま
でもない。
【0017】
【作用】アクティブマトリックス型液晶表示装置の液晶
パネルに例えばTN型液晶を用いた場合、温度変化によ
る表示装置の光学特性の変化は比較的少ないが、高分子
分散型液晶を用いた場合には、表示装置の光学特性は温
度に依存して特に大きく変化する。即ち、高分子分散型
液晶は温度によりその比抵抗や電界に対する感度つまり
電圧−透過率特性(V−T特性)が変化する。その一例
として高分子分散型液晶を用いたアクティブマトリック
ス型液晶表示装置の印加電圧−透過率特性の温度による
変化を図10に示す。このように温度変化に起因して液
晶層の電圧の保持率や光の透過率が大きく変化する。従
って、温度が変化する環境における液晶表示パネルの表
示画像を一定の画質に保つことができずに正規の表示か
ら外れてしまい、表示画像の画質が低下するという問題
がある。
【0018】このような液晶表示パネルの温度変化に起
因した表示不良を解消するための対策として、従来は例
えば温度センサを表示装置内部に設けて温度を検知し、
その温度が所定以上になったときには例えば冷却ファン
による冷却を行なう等の方式が、温度を一定に保つ対策
として有効であると考えられていた。しかしながら、サ
ーミスタなどの温度センサを液晶表示パネルの内部に実
装すると、温度センサとアレイ基板とを完全に密着させ
ることが困難であり、温度センサの測定誤差も大きく、
また製造工程の増加や歩留まりの低下などにより製造コ
ストが上昇する等のデメリットが大きかった。
【0019】良好な表示画像を得るためには液晶表示パ
ネルの温度変化を正確に感知する温度センサが必要であ
る。そこで、本発明者らは、液晶表示パネルに配設され
る画素部スイッチング用TFTの形成材料を用いて簡易
な方法で安価に形成することが可能な構造を見い出し
て、本発明を完遂するに至った。
【0020】本発明の液晶表示装置の構造は、従来の画
素部のTFTの製造プロセスをほとんど踏襲して形成す
ることができる。従って、本発明に係る温度センサは、
簡易な製造方法で安価に製造することができる。例えば
TFTアレイ基板上の表示画面を囲むパネル周囲の空い
たスペースなどに、画素部スイッチング用TFTの形成
材料と同じ材料を用いて同じプロセスで並行して本発明
に係る温度センサを製造することができる。これは、例
えばTFTアレイ基板の製造プロセスにおけるPEP
(Photo Etching Process )工程で用いるフォトマスク
のマスクパターンを変更するだけで、上記のようにTF
Tアレイ基板上の表示画面を囲むパネル周囲の空いたス
ペースなどに本発明に係る温度センサを配設することも
可能である。このようなマスクパターンを変更する方法
が最も簡易かつ効果的な、本発明に係る温度センサの製
造方法であると考えられる。製造方法としてはこの他に
も、例えば温度センサとしての最適な動作特性を得るた
めに、温度センサの構造中に用いられている半導体層の
電気抵抗などの特性を制御すべく、その半導体層に対し
て画素部スイッチング用TFTの半導体層とは異なる量
の不純物をドープしてもよい。ただしこの場合には、製
造プロセスは若干増えるが、不純物打ち込みなどの簡易
な工程を高々 1〜 2工程追加するだけでよく、本質的に
は画素部スイッチング用TFTの製造工程を踏襲するこ
とができるので、製造方法としても極めて簡易であるこ
とには変わりがないことは言うまでもない。
【0021】なお、このような本発明に係る温度センサ
は、液晶表示装置のみならずその他の装置においても、
その温度センサが実装された装置の温度を感知する目的
で、一般に広く用いることが可能であることは言うまで
もない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の液晶表示装置の実施例を、図
面を参照して詳細に説明する。
【0023】(実施例1)図1は、第1の実施例の液晶
表示装置の構造の概要を示す図である。なお、図1およ
び以下の説明においては、図示および説明の簡潔化のた
めに、特に本発明の温度センサが形成されるTFTアレ
イ基板を中心として詳述する。
【0024】図1に示すように、本発明に係る液晶表示
装置のTFTアレイ基板101は、透明基板102上に
格子状に直交するように配設された走査線103と信号
線104と、この走査線103と信号線104との各交
差部ごとに形成された画素部スイッチング用TFT10
5と、走査線103と信号線104とで形成された各格
子内ごとに配置されマトリックス配置の画素を形成す
る、走査線103と信号線104とに接続された画素電
極106とが形成された表示領域107と、その表示領
域107を囲む基板周辺部分に配置された信号線駆動用
IC108、走査線駆動用IC109と、これら駆動用
ICと表示領域107内の走査線103、信号線104
との接続のための接続配線110とを備えている。そし
て本発明に係る温度センサ111は、接続配線110が
形成された表示領域107を囲む基板周辺部分に形成さ
れている。なお、駆動用ICは透明基板102上にいわ
ゆるCOG実装方式で配置しても良いことは言うまでも
ない。
【0025】次に、その温度センサの詳細な構造を述べ
る。上記のように、アクティブマトリックス型液晶表示
装置は、各画素ごとにスイッチング素子としてTFT1
05を備えているが、このTFT105のようなTFT
素子は一般にゲート電極とドレイン電極とを短絡させる
とダイオードとして動作する。発明者らは、このような
ゲート電極とドレイン電極とを短絡させたTFT素子を
用いたダイオードの温度特性が、液晶表示装置の動作温
度範囲内で温度センサとして利用可能であることを見い
出した。その温度−電気抵抗特性を図2に示す。このよ
うなTFTをダイオードのような構造として用いた温度
センサの電気抵抗値の制御は、TFTの構造自体はその
ままで図3に示すTFT構造301のWおよびLの大き
さを変えることによって変えることが出来る。図3に示
すように、TFT構造301はゲート電極302と、無
機保護膜303と、ドレイン電極304と、ソース電極
305とからその主要部が形成されている。このTFT
構造301の平面的パターンのW、Lの設定を変えるこ
とによって、温度センサとしての電気抵抗値つまり動作
特性を変えることが出来る。本実施例においては液晶表
示パネルのゲート電圧 5V〜30Vを温度センサのドレイ
ン電極と短絡されたゲート電極に印加し(つまりソース
電極−ドレイン電極間の電圧として印加し)て温度セン
サとして作動させたが、このような本実施例の液晶表示
パネルの仕様などの条件下における上記の電気抵抗値と
しては、10kΩ〜 1.4MΩに設定すれば良いことを実験
から確認した。なお、このような本発明に係る温度セン
サに用いる電気抵抗の好適値としては、液晶表示パネル
の使用温度や温度制御の精度などの条件に従って変化す
るが、一般に液晶表示装置に用いられるTFTの形成材
料である半導体層やオーミックコンタクト層と同じ材料
を用いて形成可能でかつ本発明の温度センサとして好適
に用いることができる電気抵抗値としては、 100Ω〜
3.5GΩが好適である。
【0026】このような抵抗値に設定することにより、
上記の液晶表示装置の温度制御に好適に用いることので
きる動作特性を備えた温度センサを得ることができた。
このような本発明に係る温度センサは、画素部スイッチ
ング素子であるTFT105の製造プロセスを変えるこ
となく、その製造工程中のPEP工程におけるマスクパ
ターンのみを変更するだけで、画素部スイッチング素子
であるTFT105と並行して同時に形成することがで
きる。これを、図4(a)の温度センサの断面図および
図4(b)の画素部スイッチング用TFTの断面図とに
基づいて以下に説明する。なお、図4において、図1〜
3と同様の部位については同一の番号を付して示してい
る。
【0027】まず、本発明に係る温度センサは、ガラス
基板のような透明基板102上にMo−Taのゲート電
極302を形成し、これを覆うように酸化珪素膜、窒化
珪素膜を堆積してゲート絶縁膜401を形成する。そし
てゲート絶縁膜401の上に非晶質珪素(以下、a−S
iと略称)薄膜を堆積する。このa−Si薄膜が後にチ
ャネル領域402、ソース領域403、ドレイン領域4
04を備えた半導体層405となる。
【0028】続いて、窒化珪素膜を堆積しこれをエッチ
ングにより島状にパターニングしていわゆるiストッパ
層等と呼ばれる無機保護膜303を形成する。この無機
保護膜303のパターニングは、チャネル領域402と
重なる部分を残して他の部分をエッチングして前記の如
く島状にパターニングする。そしてその上を含む基板上
に低抵抗半導体薄膜を堆積し、これをエッチングにより
パターニングして、ソース領域403、ドレイン領域4
04それぞれに各々接続されるオーミックコンタクト層
406、407を形成する。
【0029】続いて、ゲート電極302とドレイン電極
404とを短絡せるためにコンタクトホール408を穿
設した後、Mo−Al−Mo膜を形成しこのMo−Al
−Mo膜をエッチングして、ソース電極305、ドレイ
ン電極304を形成する。さらに素子全体を覆うように
窒化珪素を堆積して保護膜(いわゆるパッシベーション
膜)409を形成する。このようにして、本発明に係る
温度センサの構造の主要部が作製される。
【0030】一方これに対して、図4(b)に示すよう
に、画素部スイッチング素子としてのTFT105は、
以下のような構造に形成されている。図4(b)は、そ
の構造を示す断面図である。ガラス基板のような透明基
板102上に、ゲート電極302と、その上を覆うよう
に形成されたゲート絶縁膜401と、a−Si薄膜を用
いて形成されチャネル領域402とソース領域403と
ドレイン領域404とを備えている半導体層405と、
そのチャネル領域402上を覆うように形成された無機
保護膜303と、オーミックコンタクト406、407
と、ソース電極305およびドレイン電極304と、保
護膜409とが形成されていることは、上記の温度セン
サと同様の構造であり、温度センサと同様の製造方法で
形成されることは言うまでもない。しかしてTFT10
5においては、上記の温度センサとは異なりコンタクト
ホール408は穿設されておらずゲート電極302はド
レイン電極304とは接続されていない。ゲート電極3
02は言うまでもなく一般的な画素部スイッチング素子
と同様に走査線103に接続されている。そしてドレイ
ン電極304は一般的な画素部スイッチング素子と同様
に画素電極106に接続されている。
【0031】TFT105の構造と本発明に係る第1の
実施例の温度センサ111との構造上および製造方法上
の違いとしては、温度センサに111おいてはコンタク
トホール408が穿設されておりそのコンタクトホール
408でドレイン電極304がゲート電極302と接続
されており画素電極106とは接続されていないという
ことである。
【0032】ところで、このコンタクトホール408の
穿設工程としては、TFT105の形成工程における例
えば走査線103と走査線駆動用ICの出力端子との接
続用コンタクトホール(図示省略)を穿設する工程と同
時に行なうことも可能である。この場合、前記のコンタ
クトホールを穿設するPEP工程に用いられるフォトマ
スクのパターンに、コンタクトホール408を穿設する
ためのパターンを付加するだけの極めて簡易な変更だけ
で行なうことができる。つまり温度センサ111の形成
のために新たに追加が必要な工程ではない。このよう
に、本発明に係る温度センサの製造プロセスと画素部ス
イッチング用TFTの製造プロセスとは殆ど同じプロセ
ス(画素部スイッチング用TFTの製造プロセスの少な
くとも一部分、例えば半導体層の形成プロセスあるいは
オーミックコンタクト層の形成プロセスなど)およびそ
の形成材料を用いて、画素部スイッチング用TFTと並
行して製造することが可能である。
【0033】このようにして形成される本発明に係る温
度センサの実際の液晶表示装置システムへの適用例を次
に示す。
【0034】図5は、冷却ファンによる温度制御装置を
備えた液晶表示装置システムの構成の概要を模式的に示
す図である。
【0035】601は高分子分散型液晶表示装置、60
2は高分子分散型液晶表示装置601の液晶表示パネル
の表示画面周囲のスペースに形成されて液晶表示パネル
の温度を感知する本発明に係る温度センサ、603は温
度センサ602によって感知された液晶表示パネルの温
度に対応してその温度を制御するために後述の冷却用フ
ァンの動作の制御を司る温度制御回路、604は前記の
温度制御回路603により制御されて液晶表示パネルに
送風してその温度を空冷する冷却用ファン、605は冷
却用ファンを駆動する駆動電圧やその継断を制御するス
イッチ等を備えた冷却用ファン駆動回路である。
【0036】上記の温度制御回路603の回路の主要構
造を図6に示す。図中、701は定電流回路、602は
温度センサー、605は冷却用ファン駆動回路、703
はバッファ、704は温度制御回路603から電流を出
力するための電源である。温度センサ602が所定温度
以上になると、この温度制御回路603から冷却用ファ
ン駆動回路605に電流が流れ、その電流により冷却用
ファン駆動回路605内部に配設されているスイッチ回
路(図示省略)が動作して、冷却用ファン駆動回路60
5から冷却用ファン604に駆動電圧が供給されて冷却
用ファン604が動作し、高分子分散型液晶表示装置6
01の液晶表示パネルに送風されてそのパネル温度が下
げられる。そして液晶表示パネルの温度が所定温度以下
になると温度センサの抵抗値が変化して冷却用ファン駆
動回路605に電流が流れなくなるから、冷却用ファン
604が止まる。そして暫くすると光源ランプから入射
する光源光によって液晶表示装置の温度が上昇する。こ
のような動作が続くことで、液晶表示装置の温度を一定
に保つことができる。
【0037】なお、冷却ファン604のみによる空冷で
は、外気温が設定温度以上になった場合には温度制御を
行なうことができなくなるため、そのような場合を考慮
して、下記に示すような駆動電圧を制御することによる
液晶表示装置の表示特性の補正を組み合わせて行なえば
良い。また、冷却ファン604を用いて液晶表示パネル
を空冷する場合についてを上記実施例では示したが、こ
の他にも例えば液冷により温度制御を行なっても良いこ
とは言うまでもない。
【0038】次に、温度センサーで検知した温度に対応
した液晶表示装置の駆動電圧を補正し電気光学特性の変
化を解消する方法について示す。
【0039】図7はそのような温度に対応した液晶表示
装置の駆動電圧を補正する駆動電圧制御システムの概略
を示す図である。801はTN型液晶を用いたアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置、802は本発明に係る
温度センサ、803は駆動電圧補正回路、804は映像
信号線駆動回路、805は走査線駆動回路、806は信
号源、809は液晶表示装置801の液晶表示パネルで
ある。ここで、駆動電圧補正回路803の回路構成の概
要を図8に示す。図8中、901は定電流回路で、定電
流を出力する。802は本発明に係る温度センサ、90
2は映像信号源で、液晶表示パネル809で画像表示を
行なうための映像信号を出力する。903は映像信号線
駆動回路で、前記の映像信号に基づいて信号線に対して
映像信号電圧を印加する。904は駆動電圧制御回路で
ある。駆動電圧制御回路904はバッファ905、演算
増幅回路素子906を備えており、温度センサから入力
された電圧に基づいて映像信号を増幅して出力する増幅
回路として機能する。この駆動電圧制御回路904によ
り、温度センサ802で検知された温度に応じて液晶印
加電圧の補正を行なう。即ち、図9に示すように液晶表
示装置の印加電圧−透過率特性は温度が低いほど大きな
液晶駆動電圧が必要であり、印加電圧−透過率曲線の傾
きは温度により変化するから、正確な階調表示をするた
めに温度に応じた補正を行なわなければならない。その
補正を駆動電圧制御回路904によって行なった映像信
号を映像信号線駆動回路903に出力し、どのような温
度下でも当初に設定した通りの良好な画像表示を行なう
ことができる。
【0040】(実施例2)上記の実施例では温度センサ
として画素部スイッチング用TFTの形成材料を用い
て、その画素部スイッチング用TFTの構造のゲート電
極とドレイン電極とを短絡する他は殆ど同じ構造として
形成する場合について示したが、本発明の温度センサの
構造は、これのみには限定されないことは言うまでもな
い。上記以外にも、例えば画素部スイッチング用TFT
の半導体層の抵抗の温度変化に対応した特性変化を利用
して温度センサを形成することもできる。
【0041】一般に非単結晶半導体の電気抵抗は温度上
昇につれて低下するので、この特性を利用して、画素部
スイッチング用TFTのオーミックコンタクト層(低抵
抗半導体薄膜)を用いて所定の抵抗値を持つ配線を形成
すれば、上記の第一の実施例で述べた液晶表示装置シス
テムの温度センサとして適用することができる。
【0042】このような画素部スイッチング用TFTの
オーミックコンタクト層(低抵抗半導体薄膜)を抵抗素
子(電気抵抗体)として用いた温度センサにおける、抵
抗体の平面的なパターンを図10に示す。またその断面
構造を図11に示す。なお図11(a)は抵抗素子部分
の断面構造を示すA−A´断面図、図11(b)は配線
用パッド部分の断面構造を示すB−B´断面図である。
【0043】1101は低抵抗化された半導体層からな
るオーミックコンタクト層で、上記図4(b)の画素部
スイッチング用TFT105のオーミックコンタクト層
406、407と同材料を用いて同層に、同じ製造工程
で形成される。1102は配線用パッドで、この温度セ
ンサの外部(つまり上記実施例の駆動電圧補正回路80
3など)との接続に用いられる。この配線用パッド11
02は、上記図4(b)の画素部スイッチング用TFT
105のソース電極305、ドレイン電極304と同材
料を用いて同層に、同じ製造工程で形成される。ソース
電極305、ドレイン電極304の形成材料であるMo
−Al−Mo膜を形成した後にこれをエッチング法でパ
ターニングする際にそのパターンを変更して、この配線
用パッド1102をソース電極305、ドレイン電極3
04とともに同じ製造工程中で形成する。1103は半
導体層で、上記図4(b)の画素部スイッチング用TF
T105の半導体層405と同材料を用いて同層に、同
じ製造工程で形成される。
【0044】図11(a)に示すように、抵抗素子部分
1201の主要な断面構造は半導体層1103の上にオ
ーミックコンタクト層1101が形成されている。この
抵抗素子部分1201においては言うまでもなく抵抗値
の低いオーミックコンタクト層1101を電流が流れ
る。半導体層1103は温度センサとしては省略しても
良い部分であるが、画素部スイッチング用TFT105
の製造プロセスと並行してこの抵抗素子部分1201を
形成する上で、出来るだけプロセスの煩雑な変更や付加
を省略するという意味で、オーミックコンタクト層11
01の下層にそのまま配置してある。また図11におい
ては、抵抗素子部分1201の図示および説明の簡潔化
のために主要部とそれに関連の深い部分のみの構造を示
し、それ以外の部分例えばゲート絶縁膜401などは省
略したが、この部分にも画素部スイッチング用TFT1
05形成時に形成されるゲート絶縁膜401などを残し
てもよいことは言うまでもない。
【0045】ただし、この抵抗素子部分1201を形成
する際に、画素部スイッチング用TFT105の製造プ
ロセスと同じプロセスで層構造を形成すると、オーミッ
クコンタクト層1101の上にソース電極305、ドレ
イン電極304の形成材料であるMo−Al−Mo膜が
形成される。このMo−Al−Mo膜は明らかにオーミ
ックコンタクト層1101の抵抗値よりも低いから、電
流はMo−Al−Mo膜をバイパスとして流れてしまう
のでオーミックコンタクト層1101の抵抗を用いるこ
とができない。そこで、抵抗素子部分1201において
は、例えば一般的なリフトオフ法によりMo−Al−M
o膜だけを除去する。あるいは、例えばレーザリペア装
置を用いてビーム深度およびスポット径を絞り込みつつ
Mo−Al−Mo膜だけを除去する。あるいはMo−A
l−Mo膜のエッチング工程と次のオーミックコンタク
ト層406、407を形成する際のn+ Si膜のエッチ
ング工程との間にレジスト塗布工程を 1工程追加して、
そのn+ Si膜のエッチング工程でセンサー部のオーミ
ックコンタクト層1101がエッチング除去されてしま
わないように、センサー部のオーミックコンタクト層1
101上を覆うようにレジストを塗布してもよい。
【0046】あるいは、図11(c)に示すように、抵
抗素子部分1201の層構造を、基板主面上に下から順
に、画素部スイッチング用TFT105の半導体層40
5と同材料を用いて同層に同じ製造工程で形成される半
導体層1103、画素部スイッチング用TFT105の
無機保護膜303と同材料を用いて同層に同じ製造工程
で形成される無機保護膜303、画素部スイッチング用
TFT105の保護層409と同材料を用いて同層に同
じ製造工程で形成される保護層409とを積層してなる
構造に形成してもよい。この場合、半導体層1103を
抵抗素子として用いることになるが、この半導体層11
03は本発明の温度センサの抵抗素子として用いるべく
抵抗値が余りにも高いので、例えば不純物イオンを選択
的に打ち込むなどして、この抵抗素子部分1201にお
ける半導体層1103の抵抗値を選択的に適切な抵抗値
に制御すればよい。この場合、不純物イオンの打ち込み
工程を追加することが必要となるが、図1にも示したよ
うに温度センサは基板上の2ケ所に配設されているに過
ぎず、また上記実施例に限らず数箇所に設置されている
に過ぎないので、上記のような不純物イオンの打ち込み
は簡易に行なうことができることは言うまでもない。そ
してその他のプロセスは図4(b)と図11とを比較す
れば明らかなように、TFT105の製造プロセス中の
少なくとも一部分を用いてTFT105の製造プロセス
と平行して製造できる。
【0047】このような抵抗素子部分1201を用いて
本発明に係る温度センサを形成すれば、その抵抗素子部
分1201の抵抗値(温度−電気抵抗特性)を、半導体
層1103あるいはオーミックコンタクト層1101の
パターン長および幅を変えるだけで簡易かつ正確に設定
することができる。しかも高々 1工程程度の簡易な工程
の追加だけで、殆ど画素部スイッチング用TFT105
の製造プロセスと並行して温度センサを形成できるの
で、本発明に係る温度センサの製造は極めて簡易で低コ
ストなものである。
【0048】実際に、 3板式の投射型液晶表示装置に本
発明に係る液晶表示装置を適用し、表示を行なわせる実
験を試みた。その結果、温度センサおよび温度制御手段
の無い従来の液晶表示装置の場合には、R、G、Bの 3
枚の液晶表示装置の表示部の温度は約40℃から50℃の間
でばらついた。図9に示すように高分子分散型液晶表示
装置の相対透過率が50%になる電圧は40℃と50℃では約
1.2Vの差がある。
【0049】一方、本発明に係る温度センサを用いた液
晶表示装置においては、正確な温度制御を行なうことが
でき、液晶表示パネル間の温度のばらつきを 1℃以内に
抑えることが出来た。このようなに液晶表示パネル温度
を高精度に制御することにより、動作温度に影響されな
い安定した表示画像を得ることが出来た。
【0050】なお、本発明はTN型液晶を用いた液晶表
示装置に対しても高分子分散型液晶を用いた液晶表示装
置に対しても有効であることは言うまでもない。
【0051】また、本発明に係る温度センサは、上記実
施例では液晶表示装置に用いる場合について示したが、
これ以外にも一般に温度変化によって動作特性が大きく
変異する装置の温度制御を行なってその装置の動作の安
定化を図る用途であれば、液晶表示装置のみならず種々
の用途に用いることが可能であることは言うまでもな
い。
【0052】また、上記実施例においては、液晶表示パ
ネルの液晶セル(つまり液晶層)の温度を温度センサで
感知して、その液晶セルの温度を制御する場合について
示したが、本発明に係る温度センサの液晶表示装置にお
ける利用としてはこれのみならず、この他にも例えば液
晶表示パネルの画素部スイッチング素子の温度変化によ
る動作特性の変化に起因した表示の変異を制御するため
に本発明の温度センサを用いることもできることは言う
までもない。この場合、本発明に係る温度センサの構造
の主要部は画素部スイッチング用TFTの構造の主要部
と殆ど同一仕様に形成することが容易に可能なので、温
度変化よる画素部スイッチング用TFTの動作特性の変
化をシミュレートすることに、本発明に係る温度センサ
を好適に用いることができる。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、液晶表示装置における表示パネルの温度
変化に起因した表示不良を解消して、良好な表示性能を
維持することを実現した液晶表示装置を提供することが
できる。またそのような温度制御を行なうために温度変
化を感知する、簡易な製造方法で製造可能な温度センサ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の液晶表示装置の構造の概要を示
す図である。
【図2】第1の実施例の液晶表示装置の温度センサの温
度−電気抵抗特性を示す図である。
【図3】TFT構造301のWおよびLを示す図であ
る。
【図4】本発明に係る第1の実施例の温度センサの素子
断面を示す図(a)、および画素部スイッチング用TF
Tの素子断面を示す図(b)である。
【図5】冷却ファンによる温度制御装置を備えた液晶表
示装置システムの構成の概要を模式的に示す図である。
【図6】温度制御回路603の回路の主要構造を示す図
である。
【図7】温度に対応した液晶表示装置の駆動電圧を補正
する駆動電圧制御システムの概略を示す図である。
【図8】駆動電圧補正回路803の回路構成の概要を示
す図である。
【図9】一般的な液晶表示装置の液晶表示パネルの印加
電圧−透過率特性の温度による変化を示す図である。
【図10】画素部スイッチング用TFTの形成材料を抵
抗素子として用いてなる温度センサの抵抗体部分の平面
的なパターンを示す図である。
【図11】画素部スイッチング用TFTの形成材料を抵
抗素子として用いてなる温度センサの抵抗体部分の主要
断面構造を示す図である。
【符号の説明】
101………TFTアレイ基板 102………透明基板 103………走査線 104………信号線 105………TFT 106………画素電極 107………表示領域 108………信号線駆動用IC 109………走査線駆動用IC 110………接続配線 111………温度センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【作用】アクティブマトリックス型液晶表示装置の液晶
パネルに例えばTN型液晶を用いた場合、温度変化によ
る表示装置の光学特性の変化は比較的少ないが、高分子
分散型液晶を用いた場合には、表示装置の光学特性は温
度に依存して特に大きく変化する。即ち、高分子分散型
液晶は温度によりその比抵抗や電界に対する感度つまり
電圧−透過率特性(V−T特性)が変化する。その一例
として高分子分散型液晶を用いたアクティブマトリック
ス型液晶表示装置の印加電圧−透過率特性の温度による
変化を図9に示す。このように温度変化に起因して液晶
層の電圧の保持率や光の透過率が大きく変化する。従っ
て、温度が変化する環境における液晶表示パネルの表示
画像を一定の画質に保つことができずに正規の表示から
外れてしまい、表示画像の画質が低下するという問題が
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】続いて、ゲート電極302とドレイン電極
04とを短絡せるためにコンタクトホール408を穿
設した後、Mo−Al−Mo膜を形成しこのMo−Al
−Mo膜をエッチングして、ソース電極305、ドレイ
ン電極304を形成する。さらに素子全体を覆うように
窒化珪素を堆積して保護膜(いわゆるパッシベーション
膜)409を形成する。このようにして、本発明に係る
温度センサの構造の主要部が作製される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】なお、冷却ファン604のみによる空冷
では、外気温が設定温度以上になった場合には温度制御
を行なうことができなくなるため、そのような場合を考
慮して、下記に示すような駆動電圧を制御することによ
る液晶表示装置の表示特性の補正を組み合わせて行なえ
ば良い。また、冷却ファン604を用いて液晶表示パ
ネルを空冷する場合についてを上記実施例では示した
が、この他にも例えば液冷により温度制御を行なっても
良いことは言うまでもない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】図7はそのような温度に対応した液晶表示
装置の駆動電圧を補正する駆動電圧制御システムの概略
を示す図である。801は高分子分散型液晶を用いたア
クティブマトリックス型液晶表示装置、802は本発明
に係る温度センサ、803は駆動電圧補正回路、804
は映像信号線駆動回路、805は走査線駆動回路、80
6は信号源、809は液晶表示装置801の液晶表示パ
ネルである。ここで、駆動電圧補正回路803の回路構
成の概要を図8に示す。図8中、901は定電流回路
で、定電流を出力する。802は本発明に係る温度セン
サ、902は映像信号源で、液晶表示パネル809で画
像表示を行なうための映像信号を出力する。903は映
像信号線駆動回路で、前記の映像信号に基づいて信号線
に対して映像信号電圧を印加する。904は駆動電圧制
御回路である。駆動電圧制御回路904はバッファ90
5、演算増幅回路素子906を備えており、温度センサ
から入力された電圧に基づいて映像信号を増幅して出力
する増幅回路として機能する。この駆動電圧制御回路9
04により、温度センサ802で検知された温度に応じ
て液晶印加電圧の補正を行なう。即ち、図9に示すよう
に液晶表示装置の印加電圧−透過率特性は温度が低いほ
ど大きな液晶駆動電圧が必要であり、印加電圧−透過率
曲線の傾きは温度により変化するから、正確な階調表示
をするために温度に応じた補正を行なわなければならな
い。その補正を駆動電圧制御回路904によって行なっ
た映像信号を映像信号線駆動回路903に出力し、どの
ような温度下でも当初に設定した通りの良好な画像表示
を行なうことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】一方、本発明に係る温度センサを用いた液
晶表示装置においては、正確温度制御行うことがで
き、液晶表示パネル間の温度のばらつきを1℃以内に抑
えることが出来た。このようなに液晶表示パネル温度を
高精度に制御することにより、動作温度に影響されない
安定した表示画像を得ることが出来た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】また、上記実施例においては、液晶表示パ
ネルの液晶セル(つまり液晶層)の温度を温度センサで
感知して、その液晶セルの温度を制御する場合について
示したが、本発明に係る温度センサの液晶表示装置にお
ける利用としてはこれのみならず、この他にも例えば液
晶表示パネルの画素部スイッチング素子の温度変化によ
る動作特性の変化に起因した表示の変異を制御するため
に本発明の温度センサを用いることもできることは言う
までもない。この場合、本発明に係る温度センサの構造
の主要部は画索部スイッチング用TFTの構造の主要部
と殆ど同一仕様に形成することが容易に可能なので、温
度変化よる画素部スイッチング用TFTの動作特性の変
化をシミュレートすることにより、本発明に係る温度セ
ンサを好適に用いることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図9】高分子分散型液晶表示装置の液晶表示パネルの
印加電圧−透過率特性の温度による変化を示す図であ
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/786 // G01K 7/02 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非単結晶材料からなる半導体層と、該半
    導体層にゲート電圧を印加するゲート電極と、半導体層
    に電流を導通するドレイン電極およびソース電極とを備
    えた薄膜半導体素子の、前記ドレイン電極またはソース
    電極と前記ゲート電極とが接続された構造を具備し、温
    度変化に対応した前記半導体層の電気特性の変化に対応
    して変化する前記ドレイン電極と前記ソース電極との間
    の電流の導通の変化によって温度を感知することを特徴
    とする温度センサ。
  2. 【請求項2】 基板上に互いに交差するように配列され
    た複数の走査配線と複数の信号配線と該走査配線および
    該信号配線の交差部ごとに形成され該走査配線および該
    信号配線に接続されたスイッチング素子と該スイッチン
    グ素子ごとに接続された画素電極とが形成されたスイッ
    チング素子アレイ基板と、前記スイッチング素子アレイ
    基板に間隙を有して対向配置される対向電極が形成され
    た対向基板と、前記スイッチング素子アレイ基板と前記
    対向基板との間に挟持された液晶組成物とを有する液晶
    表示装置において、 非単結晶材料からなる半導体層と、該半導体層にゲート
    電圧を印加するゲート電極と、前記半導体層に電流を導
    通するドレイン電極およびソース電極とを備えており、
    前記スイッチング素子として用いられる薄膜半導体素子
    と、 前記薄膜半導体素子の形成材料を用いて前記スイッチン
    グ素子アレイ基板上に形成された温度センサとを具備す
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の液晶表示装置において、 前記温度センサとして、前記薄膜半導体素子の非単結晶
    材料からなる半導体層に用いられた材料と同材料で同層
    に形成された半導体層と、前記薄膜半導体素子のドレイ
    ン電極およびソース電極に用いられた材料と同材料で同
    層に形成され前記半導体層に電流を導通するドレイン電
    極およびソース電極と、前記薄膜半導体素子に用いられ
    た材料と同材料で同層に形成され前記ドレイン電極また
    は前記ソース電極に接続されたゲート電極とを備えてお
    り、温度変化に対応した前記薄膜半導体素子の半導体層
    の電気特性の変化によって温度を感知する温度センサを
    具備することを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の液晶表示装置において、 非単結晶材料からなる半導体層と、該半導体層にゲート
    電圧を印加するゲート電極と、前記半導体層に電流を導
    通するドレイン電極およびソース電極と、前記ドレイン
    電極と前記半導体層との間および前記ソース電極と前記
    半導体層との間に形成されたオーミックコンタクト層と
    を備えており、前記スイッチング素子として用いられる
    薄膜半導体素子と、 前記薄膜半導体素子の前記オーミックコンタクト層及び
    /又は前記半導体層に用いられた材料と同材料で同層に
    形成され温度変化に対応して内部抵抗が変化する電気抵
    抗素子を備えており該電気抵抗素子の前記内部抵抗の変
    化に基づいて温度を感知する温度センサと、を具備する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれか記載の液
    晶表示装置において、 前記温度センサによって感知さ
    れた温度に対応して前記液晶表示装置の液晶セルの温度
    を制御する温度制御装置及び/又は前記温度センサによ
    って感知された温度に対応して前記液晶表示装置に対す
    る液晶駆動電圧を制御して前記液晶表示装置の電気光学
    特性の変化を補正する液晶駆動電圧制御装置を具備する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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