JPH0875310A - 冷房装置用蒸発器 - Google Patents

冷房装置用蒸発器

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JPH0875310A
JPH0875310A JP11980495A JP11980495A JPH0875310A JP H0875310 A JPH0875310 A JP H0875310A JP 11980495 A JP11980495 A JP 11980495A JP 11980495 A JP11980495 A JP 11980495A JP H0875310 A JPH0875310 A JP H0875310A
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良一 真田
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昌宏 下谷
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全パス方式を採用しながらも温度分布を均一
に近づけることができ、冷房性能の低下を招くことのな
い冷房装置用蒸発器を提供する。 【構成】 減圧弁から流出した冷媒は、乾き度調整手段
である熱交換部20を通過することによって、流入流路
22入口での冷媒の乾き度が0.01〜0.2の範囲に
調整される。流入流路22は冷媒蒸発部18の最下部に
配置されているため、特に液相冷媒は流入流路22の奥
まで侵入した後に各冷媒蒸発流路26を上昇していくこ
ととなる。流入流路が上側に配置され、冷媒が流路を下
降していくような構成であると、手前側には液相冷媒が
偏って流入し、奥側には気相冷媒ばかりが流入してしま
い、積層方向に温度差が大きくなってしまうが、本案で
は冷媒が流入流路22の奥まで侵入した後に各冷媒蒸発
流路26を上昇していくため、液相冷媒の偏りが少な
く、全パス方式であっても積層方向での温度分布が均一
に近くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクルに使用さ
れる冷房装置用蒸発器に関し、特に複数の冷媒蒸発流路
を並列に接続した冷房装置用蒸発器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】自動
車用空気調和装置等に用いられる冷凍サイクルシステム
は、例えば、圧縮機・凝縮器・受液器(レシーバ)・膨
張弁(減圧手段)・蒸発器等により構成されている。そ
して、この密閉された回路内で冷媒を循環させて室内空
気と蒸発器とで熱交換を行ない、室内を冷却するもので
ある。膨張弁を通り断熱膨張した冷媒は、気体と液体と
の二相流の状態となって蒸発器に入り、外部より熱を吸
収して気化(蒸発)し、等温膨張を続け室内空気の冷却
作用を果たし、過熱蒸気となって圧縮機に吸入される。
【0003】この蒸発器として、例えば特開平2−50
059号に開示されているように、2枚の平板状のコア
プレートを重ね合わせて冷媒が通る冷媒蒸発流路を形成
した管状部材とフィンとを交互に複数段積層したものが
ある。しかし、蒸発器に入る冷媒は気液混合状態である
ので気液が分離し易い。そのため、蒸発器内の複数の配
管へ冷媒を分配しても気液の割合が配管毎に異なる場合
がある。気体状冷媒よりも液体状冷媒の方が熱伝達率が
高くかつ冷却能力が高い。そのため、気液割合の偏りが
生ずると、特に蒸発器の下流側で熱交換効率が低下し
て、室内空気の冷却が不均一になる場合があった。特に
自動車用空気調和装置にては、吹出空気の攪拌のための
スペースが確保しにくいので、その影響は大きい。
【0004】また、上述した特開平2−50059号の
第14〜16図にも示されているように、従来の蒸発器
は2つのタンク部が上方に配置され、管状部材はそれら
2つのタンク部をU字状に連通するように並列に配置さ
れているが、一方のタンク部の途中には仕切り壁が設け
られて2室に分割されている。そのため、流入ポートよ
り供給された冷媒の流れは、まず流入ポートに接続され
た一方の分割室と連通する冷媒蒸発流路のみを通って下
方に至り、U字状にターンして他方のタンク部に至る。
そして、その他方のタンク部内を移動して、流出ポート
に接続された他方の分割室とのみ連通する冷媒蒸発流路
の側に至る。その後、その冷媒蒸発流路を下方に移動
し、U字状にターンして上記他方の分割室へ至る。そし
て、流出ポートより排出されることとなる。
【0005】このような冷媒蒸発流路構成(以下、説明
の便宜のために3ターン方式とも呼ぶ。)にした場合に
は、例えば管状部材が10本あっても冷媒の流路として
は10本全部使用できず、流入側および流出側をそれぞ
れ5本ずつ、あるいは流入側を7本で流出側を3本とい
った具合いに分割しなくてはいけなかった。一方、上述
した仕切り壁を取り払ってしまってタンク内部を1室だ
けで形成して冷媒を一方のタンク部から流入させ、1回
Uターンして至った他方のタンク部から流出させるよう
な冷媒蒸発流路構成にすれば、管状部材が10本あれば
冷媒蒸発流路も10本確保できることとなる(以下、説
明の便宜のためにこの方式を全パス方式と呼ぶ。)。こ
の2つの場合の比較を以下に示す。
【0006】3ターン方式の場合は3回もターンする
必要があり、また管状部材の一部にしか冷媒を流入させ
られないのに対して、全パス方式は全ての冷媒蒸発流路
に冷媒を流入させることができ、また1回しかターンし
なくてよいので、相対的に圧力損失を下げることができ
て性能向上の点では好ましい。
【0007】しかし、単に全パス方式にしただけで
は、タンク部に冷媒が流入した後、手前側の管状部材に
は液相冷媒が多く流入するが、奥側の管状部材には気相
冷媒が多く流入してしまう。そのため、積層方向に温度
差が大きくなってしまい、上述した熱交換効率の低下、
室内空気の冷却が不均一になる等の不都合が生じる。
【0008】この点に関しては、3ターンの場合の方が
まだ積層方向の温度差を小さくできるのである。したが
って、積層方向への温度分布を均一に近づけることがで
きれば、上記全パス方式のように管状部材は全て冷媒蒸
発流路として冷媒を流入させる構成を採用した方が性能
を向上させる上で有利である。
【0009】そこで本発明は上記の課題を解決すること
を目的とし、全パス方式を採用しながらも温度分布を均
一に近づけることができ、冷房性能の低下を招くことの
ない冷房装置用蒸発器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は課題を解決するための手段として次の構成
を取った。即ち、請求項1記載の発明は、冷媒を循環さ
せる冷凍サイクルでの減圧弁の下流に設けられる冷房装
置用蒸発器において、内部が1室だけで形成された流入
側タンク及び流出側タンクを最下部に有し、該流入側タ
ンクと流出側タンクとを逆U字状に連通する冷媒蒸発流
路の設けられた管状部材がフィンを挟んで複数積層さ
れ、上記冷媒蒸発流路が並列に配置されるように構成さ
れた冷媒蒸発部と、上記減圧弁と上記流入側タンクとの
間に設けられ、上記流入側タンク入口での上記冷媒の乾
き度を0.01〜0.2の範囲に調整する乾き度調整手
段とを備えたことを特徴とする冷房装置用蒸発器であ
る。
【0011】上記請求項1において、上記管状部材の積
層方向の厚さは、1.6〜3.4mmの範囲にすること
が好ましい。そして、小型化の点では、管状部材の積層
方向の厚さを1.6〜2.5mmの範囲にすることがさ
らに好ましい。また、上記乾き度調整手段は、上記減圧
弁と上記流入側タンクとを連通する被冷却流路と、上記
流出側タンクに接続され上記冷媒を出口に導く冷却流路
との間で熱交換可能に形成された熱交換部によって実現
されていてもよい。また、気液二相の上記冷媒をそれぞ
れ気体と液体とに分離する気液分離手段によって実現さ
れていてもよい。
【0012】そして、この気液分離手段は、例えば、最
下部にて上記流入側タンクと連通する入口側室および上
記流出側タンクと連通する出口側室とを有し、その入口
側室と出口側室とが最上部にて連通された気液分離室
と、上記入口側室の上部側に連通して設けられた冷媒流
入部と、上記出口側室の上部側に連通して設けられた冷
媒流出部とを備えるものが考えられる。
【0013】
【作用および発明の効果】本発明の冷房装置用蒸発器に
よれば、減圧弁から流出した冷媒は、乾き度調整手段を
通過することによって、流入側タンク入口での冷媒の乾
き度が0.01〜0.2の範囲に調整された状態で冷媒
蒸発部の流入側タンクに導入される。そして、流入側タ
ンクと流出側タンクとを逆U字状に連通する冷媒蒸発流
路を通って流出側タンクに至る。
【0014】上記冷媒蒸発流路は並列に複数配置されて
おり、流入側タンクから各冷媒蒸発流路に冷媒が分配さ
れて、各冷媒蒸発流路を通過する際に熱交換が行われ
る。本発明の場合、まず、乾き度が0.01〜0.2の
範囲に調整された状態で冷媒が流入してくる。何も調整
しない場合には一般的に乾き度が0.3〜0.5程度で
あるので、その程度の乾き度では気液が分離して流入し
易い。それに対して、乾き度を0.01〜0.2の範囲
に調整することで、冷媒の分配がよくなり、圧力損失の
低下の面で有利である。
【0015】また、流入側タンクは冷媒蒸発部の最下部
に配置されているため、流入側タンクに流入した冷媒、
特に液相冷媒は流入側タンクの奥まで侵入した後に各冷
媒蒸発流路を上昇していくこととなる。従来技術の項で
も説明したが、タンクが上側に配置され、冷媒が流路を
下降していくような構成であると、手前側には液相冷媒
が偏って流入し、奥側には気相冷媒ばかりが流入してし
まい、積層方向に温度差が大きくなってしまうのであ
る。
【0016】それに対して、本発明では、特に液相冷媒
が流入側タンクの奥まで侵入した後に各冷媒蒸発流路を
上昇していくため、液相冷媒の偏りが少なく、全パス方
式であっても積層方向での温度分布が均一に近くなる。
そのため、熱交換効率が向上し、室内空気の冷却も均一
になる。
【0017】さらにまた、本発明の冷媒蒸発流路は上述
した全パス方式であるので、相対的に圧力損失を下げる
ことができ、性能向上の点で好ましい。次に、管状部材
の積層方向の厚さについて考察すると、この積層方向の
厚さを小さくして冷媒蒸発流路を狭くすると、冷媒流速
が大きくなるが圧力損失も大きくなる。そのため、上記
3ターン方式においては、両者のバランス等を考慮した
最適厚さは一般的に3.5mmとされている。
【0018】これに対して本発明では、全パス方式であ
るので、相対的に圧力損失を下げることができる。その
ため、管状部材の積層方向の厚さを小さくしても、従来
の3ターン方式のものと同等の性能を発揮することがで
きる。その結果、冷媒蒸発部自体の大きさも小さくする
ことができ、小型化の点で好ましい。したがって、管状
部材の積層方向の厚さは、従来の3.5mmより小さく
1.6〜3.4mmの範囲にすることが好ましく、小型
化の点では、管状部材の積層方向の厚さを1.6〜2.
5mmの範囲にすることがさらに好ましい。
【0019】また、上記乾き度調整手段は、減圧弁と流
入側タンクとを連通する被冷却流路と、流出側タンクに
接続され冷媒を出口に導く冷却流路との間で熱交換可能
に形成された熱交換部によって実現してもよい。この場
合、熱交換部においては、冷媒蒸発部の流出タンクから
冷媒の流入した冷却流路と被冷却流路との間で熱交換が
行われ、被冷却流路内の冷媒が冷却される。そのため、
被冷却流路内の冷媒の液化が促進されて流入側タンク入
口での冷媒の乾き度が0.01〜0.2の範囲に調整さ
れる。
【0020】一方、上記乾き度調整手段は、気液二相の
冷媒をそれぞれ気体と液体とに分離する気液分離手段に
よって実現されていてもよい。そして、この気液分離手
段は、例えば、最下部にて流入側タンクと連通する入口
側室および流出側タンクと連通する出口側室とを有し、
その入口側室と出口側室とが最上部にて連通された気液
分離室と、入口側室の上部側に連通して設けられた冷媒
流入部と、出口側室の上部側に連通して設けられた冷媒
流出部とを備えるものが考えられる。
【0021】この場合、減圧弁から流出し、冷媒流入部
より入口側室に流入した冷媒は、その重力によって液相
冷媒と気相冷媒とに分離され、気液分離室に貯留された
液相冷媒が流入側タンクに流入する。これによって、流
入側タンク入口での冷媒の乾き度を0.01〜0.2の
範囲に調整することができる。
【0022】なお、冷媒蒸発部においてガス化した冷媒
は、流出側タンクから気液分離室の出口側室に流出す
る。一方、上記気液分離室で分離された気相冷媒は、入
口側室を上昇して出口側室に流れ込み、上記ガス化した
冷媒と合流して排出される。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明の第1実施例である蒸発器を適
用した冷凍サイクルの概略構成図である。コンプレッサ
1はガス状の冷媒を圧縮して凝縮器2に送り、凝縮器2
はこの冷媒を外部の空気により冷却して液状の冷媒とし
てレシーバ4に送るように接続されている。車両用に適
用された場合にはコンプレッサ1は図示しない内燃機関
で回転駆動される。
【0024】レシーバ4は冷媒を一時蓄えると共に、冷
媒中の塵や水分を取り除くものである。そして、レシー
バ4を出た冷媒は膨張弁6に送られる。膨張弁6は、送
られてきた冷媒を減圧させるものである。また、この膨
張弁6は、図2に示すように、弁体7の移動により、そ
の開度を調節可能な構成のものである。なお、本実施例
では、膨張弁6が減圧弁として働くが、減圧弁は開度が
調節可能なものに限らず、固定絞り弁であっても実施可
能である。
【0025】膨張弁6は、弁体7が、ばね10により閉
弁方向に付勢力Ps により付勢されると共に、弁体7の
一端がダイヤフラム12に係合されている。さらに、後
述する蒸発器16の下流側に設けられた感温筒8を備
え、蒸発器16の下流側の冷媒温度が上昇すると、感温
筒8内の圧力Pf が上昇し、即ち冷房負荷が増加する
と、この圧力Pf がキャピラリーチューブ14を介して
ダイヤフラム12の一側に作用して、弁体7を開弁方向
に移動して、冷媒の量を大きくするように開度が調節さ
れるよう構成されている。
【0026】また、膨張弁6には、蒸発器16の下流側
の冷媒圧力P0 をダイヤフラム12の他側に導入する外
均管17が設けられており、弁体7による開度は、前記
ばね10の付勢力Ps と外均管17からの圧力P0 及び
キャピラリーチューブ14からの圧力Pf の釣合(Pf
=Ps +P0 )により、蒸発器16の下流側での冷媒圧
力と冷媒温度を補償するように構成されている。
【0027】前記膨張弁6から出た冷媒は、蒸発器16
に送られた後、ガス状の冷媒となってコンプレッサ1に
吸い込まれるように接続されている。蒸発器16は、冷
媒蒸発部18と熱交換部20とを備えており、冷媒蒸発
部18は、図3に示すように、最下部に流入流路22と
流出流路24とを備えている。この最下部とは、重力方
向に最下部という意味である。そして、両流路22,2
4は複数の並列に接続された冷媒蒸発流路26により連
通されており、冷媒蒸発流路26を通る冷媒と、車室内
に供給される空気との間で熱交換が行われるように構成
されている。この冷媒蒸発部18の構成については後で
詳述する。
【0028】一方、前記膨張弁6と冷媒蒸発部18の流
入流路22とを連通する被冷却流路28を備え、この被
冷却流路28の下流側には第1絞り30が形成されてい
る。また、一端が冷媒蒸発部18の流出流路24に接続
された冷却流路32を備えており、冷却流路32の他端
は出口孔34を介して、排出流路36に接続されてい
る。第1絞り30の上流側の被冷却流路28と冷却流路
32との冷媒の間で、熱交換が可能にされて熱交換部2
0が形成されている。
【0029】排出流路36には、前記感温筒8、及び外
均管17(図2参照)が取り付けられており、排出流路
36は出口孔34から排出された冷媒をコンプレッサ1
に導出するように接続されている。さらに、膨張弁6と
熱交換部20との間の被冷却流路28に、バイパス流路
38の一端が接続されて分岐されており、このバイパス
流路38の他端は、第1絞り30よりも下流側の被冷却
流路28に接続されて合流されている。また、バイパス
流路38には、開閉弁40が介装されている。
【0030】次に、前述した蒸発器16の熱交換部20
の具体的な構成については図4〜9を中心に、また冷媒
蒸発部18の具体的な構成については図4及び図10〜
12を参照して詳しく説明する。まず熱交換部20につ
いて説明する。図4に示すように、第1,第2の側板4
6,48の間に複数組の第1、第2プレート50,52
が積層されており、1組の両プレート50,52は対称
の形状をしている。
【0031】第1,第2プレート50,52には、波型
の凹凸が多数形成されており、積層することにより、図
8に示すように、第1プレート50の内側と第2プレー
ト52の内側との間に多数の第1流路54が形成され
る。また、同様に、第2プレート52の外側と第1プレ
ート50の外側との間に多数の第2流路56が形成され
るように構成されている。
【0032】そして、図5,7に示すように、第1の側
板46及び一部の第1プレート50の上方には、入口孔
57及び流入孔58が形成されている。この流入孔58
は、前記第1流路54と連通するように構成されてお
り、第1流路54は、第1,第2プレート50,52の
下方に形成された第1連通孔60に接続されている。
【0033】また、第1プレート50のうち、第2の側
板48側に設けられている一枚の第1プレート50aに
は、第1連通孔60に代えて、オリフィスにより形成さ
れた第1絞り30が設けられている。この第1絞り30
は、第2プレート52の第1連通孔60及び第2の側板
48に形成された第1接続孔62を介して、冷媒蒸発部
18の流入流路22に接続されている。前記流入孔5
8、第1流路54、第1連通孔60、第1接続孔62に
より、図3に示す被冷却流路28を形成している。
【0034】さらに、図9に示すように、第1,第2プ
レート50,52及び第2の側板48の下方には、冷媒
蒸発部18の流出流路24に連通する第2接続孔63,
64が形成されており、この第2接続孔63,64は第
2流路56と連通するように構成されている。そして、
図7に示すように、第2流路56は第1,第2プレート
50,52及び第1の側板46の上方に形成された流出
孔66及び出口孔34に接続されている。
【0035】前記第2接続孔63,64、第2流路5
6、流出孔66により冷却流路32が形成されている。
そして、被冷却流路28及び冷却流路32を通る冷媒間
で、第1,第2プレート50,52を介して、熱交換可
能にされた熱交換部20が形成されている。
【0036】一方、図7に示すように、前記一枚の第1
プレート50aには、流入孔58に代えて開閉弁40が
設けられており、開閉弁40は、第2プレート52の流
入孔58を介して、第2プレート52と第2の側板48
との間に形成された第3流路68に連通されている。
【0037】この第3流路68は、図9に示すように、
第2の側板48の前記第1接続孔62に連通されて、被
冷却流路28に接続され、この流入孔58、第3流路6
8によりバイパス流路38が形成されている。この流路
は、特に冬季モード時のように低負荷の時に有効であ
り、夏季に使用される通常時のみ考える場合は、無くて
もよい流路である。
【0038】次に冷媒蒸発部18について説明する。冷
媒蒸発部18は、室内空気を効率的に冷却するための波
板状のコルゲートフィン44(以下、単にフィン44と
呼ぶ)と図10に示すプレート42とをろう付けにより
積層したもので、この積層状態の断面を図11(図10
のE−E線での断面図)、図12(図11のF−F線で
の断面図)に示す。なお、図11は、熱交換部20と接
続される側とは反対側の一部分だけを示している。
【0039】プレート42は、図10に示すように略長
方形の板状で、その最下部に略円筒形の入口タンク73
と出口タンク74とが形成されている。入口タンク73
は、上述した熱交換部20の第1接続孔62に整合する
位置に設けられ、その中央に円孔75が穿設されてお
り、熱交換部20から送られてきた冷媒が導入される部
位となる。出口タンク74は、熱交換部20の第2接続
孔63,64に整合する位置に設けられ、その中央に横
長の円孔76が穿設されており、熱交換部20の第2接
続孔63,64に冷媒を送り出す部位となる。
【0040】このプレート42は、積層したときにプレ
ート42間に冷媒の流路が形成されるように、外周に対
して中央部がくぼんでいる。この中央部である中央凹面
部77には、冷媒の伝熱促進のための複数のクロスリブ
78と、冷媒を下方に導きさらに方向転換して出口タン
ク74に導く中央隔壁79が凸状に形成されている。こ
の中央隔壁79は、図10に示すように、圧力損失を均
一にするために冷媒の蒸発による膨張に合わせて斜め方
向に形成されている。
【0041】入口タンク73と中央凹面部77との間に
は、両者を結ぶ細い溝79aが形成されている。このた
め、入口タンク73の冷媒は、この溝79aを通過して
中央凹面部77に流れる。冷媒蒸発部18は、端面とな
るエンドプレート71(図4,11,12参照)と熱交
換部20の第2の側板48との間で、上述したプレート
42を図11,図12に示すように向かい合わせて冷媒
の流路を形成し、各プレート42の裏面の間に波板状の
フィン44を装着してろう付けにより形成される。この
とき、各プレート42に形成された溝79aが向かい合
って、冷媒の流路面積を狭くする絞り部80が形成され
る。また、各フィン44には、冷媒と室内空気との熱交
換を促進するための細い溝82が複数形成されている。
なお、向かい合わせてろう付けされるプレート42の形
状は、左右反対、つまり一方のプレート42に対して他
方のプレート42の形状を鏡に映した形状としている。
但し、向かい合うクロスリブ78は、互いに交差する方
向に形成されている。
【0042】このようにプレート42を積層したときの
プレート42内での冷媒の流れを図10中に矢印e,
f,gにて示す。熱交換部20から各入口タンク73
(以下、各入口タンク73を重ねることで形成された冷
媒の溜り部を流入側タンク70と呼ぶ)に送られた冷媒
は、分配されて各絞り部80を通過し、中央凹面部77
間を上方に向かって流れ(矢印e)、さらに最上部で方
向転換して下方に向い(矢印f)、各出口タンク74
(以下、各出口タンク74を重ねることで形成された冷
媒の溜り部を流出側タンク90と呼ぶ)に流れ込み(矢
印g)、合流して熱交換部20の上出口冷媒タンク部4
1に送られる。
【0043】上記構成によって、冷媒蒸発部18は、流
入側タンク70及び流出側タンク90を最下部に有し、
上記1対のプレート42によって、両タンク70,90
を逆U字状に連通する冷媒蒸発流路となる本発明の管状
部材が形成されることとなる。そして、フィン44を挟
んで複数が積層されることによって、冷媒蒸発流路26
が並列に配置されることとなる。
【0044】このとき、プレート42の中央凹面部77
間では、交差するクロスリブ78により、冷媒が分散さ
れ全体に広く行き渡る。なお、図12において83が上
方に向かう冷媒の流路となり、84が下方に向かう冷媒
の流路となる(この流路83,84、即ち、中央凹面部
77間の冷媒の流路が上記図3における冷媒蒸発流路2
6である。)。この冷媒蒸発流路26を冷媒が流れると
きに、冷媒は、フィン44を介して室内空気と熱交換
し、一部が蒸発しつつ等温膨張を続ける。
【0045】次に、前述した本第1実施例の冷房装置用
蒸発器の作動について、冷凍サイクルの作動と共に説明
する。図13は、冷凍サイクル上での冷媒の状態を表す
モリエル線図である。コンプレッサ1の駆動により圧縮
された(図中線m部分)高圧の冷媒は、凝縮器2で放熱
し(図中線n部分)、気体状冷媒から液体状冷媒へと相
変化する。そして、通常の冷凍サイクルでは、膨張弁6
により、線o上を点Wまで膨張させているため、冷媒は
蒸発器16の入口で気体と液体との気液二相状態とな
り、蒸発器2内で冷媒の分配が均等に行なわれない。そ
こで、本実施例の蒸発器16では、熱交換部20で被冷
却流路28内を通過する入口冷媒と冷却流路32内を通
過する出口冷媒(後述するが、絞り部80により入口冷
媒よりも低温となっている)を熱交換させることで入口
冷媒を冷却し、冷媒を線p上に沿って点Xまで変化させ
て液相方向へシフトしている。
【0046】このため、単に膨張弁6による膨張では冷
媒は乾き度x=0.3〜0.5程度までしか下がらない
が、本第1実施例によれば冷媒は乾き度x=0.01〜
0.2の範囲になり、冷媒蒸発部18の流入側タンク7
0から各プレート42間の冷媒蒸発流路26に均等に分
配される。このとき、冷媒蒸発流路26の入口となる絞
り部80により、冷媒は線q上に沿って点Yにまで減圧
されて、一層低温化した気液二相状態となり、フィン4
4を介して室内空気と熱交換され蒸発を開始する(図中
線r部分)。冷媒は、その一部が蒸発した状態(点Z
1)、即ち乾き度xが1未満で冷媒蒸発部18の流出側
タンク90で合流し熱交換部20に送られる。この冷媒
(出口冷媒)は、熱交換部20に形成された冷却流路3
2を通過することで入口冷媒と熱交換される。このた
め、冷却流路32内で冷媒の乾き度xは1以上となって
(点Z2)冷媒は過熱蒸気となり(図中線s1,s2部
分)、感温筒8を経てコンプレッサ1へと送られる。
【0047】即ち、膨張弁6から送られた気液二相状態
の冷媒(入口冷媒)は、被冷却流路28を流れるときに
冷却流路32を流れる低温の冷媒(出口冷媒)と熱交換
して冷却されて、より液相側へシフトし、冷媒蒸発部1
8の流入流路22に送られる。なお、図1中において冷
媒の液状態部分にハッチングを施す。そして、均一に各
冷媒蒸発流路26に流れ込むと共に、絞り部80により
減圧されて室内空気と熱交換して一部が気化しつつ等温
膨張する。冷媒は気液二相状態のまま、冷媒蒸発部18
の流出流路24に送られて合流し、熱交換部20の冷却
流路32を流れる。このとき、冷媒(出口冷媒)は、被
冷却流路28を流れる入口冷媒と熱交換して加熱されす
べて乾き度が1以上の過熱蒸気となる。つまり、図13
の線pにおける冷媒と線s1,s2における冷媒とを熱
交換している。
【0048】本第1実施例の冷房装置用蒸発器16によ
れば、減圧弁6から流出した冷媒は、乾き度調整手段と
しての熱交換部20を通過することによって、流入側タ
ンク70入口での冷媒の乾き度が0.01〜0.2の範
囲に調整された状態で冷媒蒸発部の流入側タンク70に
導入される。そして、流入側タンク70と流出側タンク
90とを逆U字状に連通する冷媒蒸発流路を通って流出
側タンク90に至る。
【0049】上記冷媒蒸発流路は並列に複数配置されて
おり、流入側タンク70から各冷媒蒸発流路26に冷媒
が分配されて、各冷媒蒸発流路26を通過する際に熱交
換が行われる。本発明の場合、まず、乾き度が0.01
〜0.2の範囲に調整された状態で冷媒が流入してく
る。何も調整しない場合には一般的に乾き度が0.3〜
0.5程度であるので、その程度の乾き度では気液が分
離して流入し易い。それに対して、乾き度を0.01〜
0.2の範囲に調整することで、冷媒の分配がよくな
り、圧力損失の低下の面で有利である。
【0050】また、流入側タンク70は冷媒蒸発部18
の(重力方向に見た場合の)最下部に配置されているた
め、流入側タンク70に流入した冷媒、特に液相冷媒は
流入側タンク70の奥まで侵入した後に各冷媒蒸発流路
26を上昇していくこととなる。従来技術の項でも説明
したが、タンクが上側に配置され、冷媒が流路を下降し
ていくような構成であると、手前側には液相冷媒が偏っ
て流入し、奥側には気相冷媒ばかりが流入してしまい、
積層方向に温度差が大きくなってしまうのである。
【0051】それに対して、本第1実施例では、特に液
相冷媒は流入側タンク70の奥まで侵入した後に各冷媒
蒸発流路を上昇していくため、液相冷媒の偏りが少な
く、全パス方式であっても積層方向での温度分布が均一
に近くなる。その点に関する実験結果として、乾き度x
=0.1に設定した状態で流入側タンク70へ流入した
冷媒の各冷媒蒸発流路26への分配状況等を示す。
【0052】図14は、比較例として、本第1実施例の
流入側タンク70を冷媒蒸発部18の上部側に配置し冷
媒が下降流として供給される場合の、冷媒蒸発流路別の
個別流量Glocal と温度変化△Taを示したものであ
る。(A)は高流量(150kg/h)の場合、(B)
は低流量(50kg/h)の場合を示す。
【0053】この実験結果からも判るように、冷媒が流
入してきた入口付近、すなわち手前側にはおいては液相
冷媒が偏って流入しており、奥側には気相冷媒ばかりが
流入してしまう。そして、流量自体も手前側の方が相当
多くなってしまう。そのため、液相冷媒が多い手前側で
は温度差はほとんどないが、中頃から奥にかけて温度差
が大きく生じてしまう。特に、(B)に示す低流量の場
合には、手前側の2〜3の冷媒蒸発流路にしか液相冷媒
が流入せず、残りはほとんど気相冷媒となってしまう。
このように、積層方向に温度差が大きくなってしまうの
である。
【0054】一方、図15は、本第1実施例のように流
入側タンク70を最下部に配置して冷媒が上昇流として
供給される場合の、冷媒蒸発流路26別の個別流量Glo
calと温度変化△Taを示したものである。図14と同
様に、(A)は高流量(150kg/h)の場合、
(B)は低流量(50kg/h)の場合を示す。
【0055】この場合、流入側タンク70は冷媒蒸発部
18の最下部に配置されているため、流入側タンク70
に流入した冷媒、特に液相冷媒は流入側タンク70の奥
まで侵入した後に各冷媒蒸発流路26を上昇していくこ
ととなる。そのため、上述した流入側タンク70が上側
に配置された場合の比較例におけるような、冷媒が流路
を下降していくものとは反対に、どちらかと言えば奥側
の冷媒蒸発流路の方に液相冷媒が多く流入するが手前側
にも液相冷媒は流入する。特に、(B)に示す低流量の
場合には、各冷媒蒸発流路26への液相冷媒の流入量が
ほとんど同じぐらいになり、液相冷媒の偏りが少なく、
積層方向での温度分布が均一に近くなることが判る。そ
のため、熱交換効率が向上し、室内空気の冷却も均一に
なる。
【0056】さらにまた、本実施例の冷媒蒸発部18は
上述した「全パス方式」の冷媒蒸発流路26の構成であ
るので、相対的に圧力損失を下げることができ、性能向
上の点で好ましい。次に、管状部材の積層方向の厚さに
ついて考察する。1対のプレート42によって、両タン
ク70,90を逆U字状に連通する冷媒蒸発流路26と
なる本発明の管状部材が形成されることはすでに述べた
が、一般的にこの積層方向の厚さを小さくして冷媒蒸発
流路26を狭くすると、冷媒流速が大きくなるが圧力損
失も大きくなる。そのため、上記3ターン方式において
は、両者のバランス等を考慮した最適厚さは一般的に
3.5mmが下限とされている。
【0057】これに対して本冷媒蒸発部18は全パス方
式であるので、相対的に圧力損失を下げることができ
る。そのため、管状部材の積層方向の厚さを小さくして
も、従来の3ターン方式のものと同等の性能を発揮する
ことができる。このことを裏付ける実験結果を図16に
示す。
【0058】図16(A)においては、本第1実施例の
構成において、1対のプレート42によって構成される
管状部材の積層方向厚さTtを変化させていった場合の
通風抵抗△Pの変化を三角印(△)で示し、単体性能Q
/前面面積Fの変化を丸印(○)で示してある。なお、
前面風速を2m/sの条件にしてある。そして、これを
通風抵抗△Pを同等に整理して表したものが図16
(B)である。この図16(B)中には、従来のいわゆ
る3ターン方式のものにおける、Tt=3.5mmの場
合の数値を比較のために記入してある。
【0059】このグラフからも判るように、本第1実施
例の構成を採用すれば、積層方向厚さTtを3.5mm
よりも小さくすることで単体性能Q/前面面積Fを向上
させることができる。したがって、管状部材の積層方向
の厚さTtは、従来の3.5mmより小さく1.6〜
3.4mmの範囲にすることが好ましい。そして、小型
化の点では、Ttを1.6〜2.5mmの範囲にするこ
とがさらに好ましい。このように薄くすることで、同等
性能を発揮しながら結果的に冷媒蒸発部18自体の大き
さも小さくすることができ、全体をコンパクトにするこ
とができる。
【0060】次に、第2実施例について、図17〜21
を参照して説明する。上記第1実施例では、流入側タン
ク入口での冷媒の乾き度xを0.01〜0.2の範囲に
調整するための構成として、冷却流路32と被冷却流路
28との間で熱交換を行って被冷却流路内28の冷媒を
冷却するようにしたが、本第2実施例では、気液二相の
冷媒をそれぞれ気体と液体とに分離する気液分離手段に
よって実現するものである。
【0061】図17は、第2実施例の蒸発器100の概
略斜視図、図18はその断面図である。本第2実施例の
蒸発器100は、上記第1実施例のものと同じ冷媒蒸発
部18と、膨張弁6より供給された気液二相流体流吹出
制御装置の冷媒を気液分離する気液分離室103と、こ
の気液分離室103に接続された入口パイプ104(冷
媒流入部)および出口パイプ105(冷媒流出部)より
構成され、一体ろう付けによって製造されている。
【0062】冷媒蒸発部18等の上記第1実施例と同じ
構成については同じ符号を付して説明を省略する。気液
分離室103は、例えば低融点のアルミろう材を心材の
両面にクラッドしたブレージングシートで形成された2
枚のプレート103a,103bを備えており、各プレ
ート103a,103bには、図19(図18のG−G
線での断面図)に示すように、プレス加工によって表面
に多数のディンプル109が形成されるとともに、その
中央部を上下方向に延びるリブ110が設けられ、その
リブ110によって仕切られたプレート103a,10
3bの両側最下部には、それぞれの膨出部110,11
2(図18参照)が設けられている。なお、ディンプル
109は、両プレート103a,103bを多数の箇所
で接合して耐圧強度を高める役割を果たすとともに、気
液二相流の衝突により気液分離を促進する機能を有す
る。
【0063】2枚のプレート103a,103bは、図
20(図19のH−H線での断面図)および図18に示
すように、それぞれのディンプル109およびリブ11
0が突き合わされた状態でろう付けされて偏平な気液分
離室103を形成する。そして、この気液分離室103
には、各膨出部111,112によってタンク部11
3,114が形成されるとともに、リブ110によって
仕切られた縦長の入口側室115と出口側室116とが
形成され、その入口側室115および出口側室116
は、それぞれタンク部113,114に連通されてい
る。また、入口側室115と出口側室116とは、リブ
110の設けられていない最上部にて連通されている。
【0064】入口パイプ104及び出口パイプ105
は、それぞれ気液分離室103の入口側室115および
出口側室116と連通されるようにプレート103a,
103bの上方に設けられた各挿入孔(図示せず)に挿
入され、パイプ先端部に形成されたバーリング部117
(図18参照)でプレート103a,103bにろう付
け接合されている。
【0065】入口パイプ104は、バーリング部117
より先端側が突出されて、その先端面が内側のプレート
103bに当接するまで入口側室115内に差し込まれ
ている。そして、突出された先端部には、図18,19
に示すように、下向きに開口する切欠部118が形成さ
れている。
【0066】なお、出口パイプ105は、出口側室11
6の内部まで差し込まれることはなく、その先端面が外
側のプレート103aの内壁面と同一面となるように設
けられている。次に、この気液分離室103の作動を説
明する。
【0067】膨張弁6で減圧された気液二相流の冷媒
は、入口パイプ104より気液分離室103の入口側室
115へ流入する。ここで、入口側室115の内部まで
差し込まれた入口パイプ104の先端部が切欠部118
によって下向きに開口されていることから、気液二相冷
媒は切欠部118より下向きに入口側室115に流れ込
む。このとき、下向きの慣性力と重力との作用により、
液相冷媒と気相冷媒とが分離し、図21(気液分離室1
03の正面図)に示すように、液相冷媒は入口側室11
5に貯留されて、タンク部113より冷媒蒸発部18の
流入側タンク70に流入する。
【0068】このようにして、流入側タンク70入口で
の冷媒の乾き度を0.01〜0.2の範囲に調整するこ
とができる。なお、気液分離室103で分離された気相
冷媒は、そのまま入口側室115を上昇して出口側室1
16へ流れ込み、冷媒蒸発部18からタンク部114へ
流入したた気相冷媒と合流して出口パイプ105より流
出する。
【0069】本第2実施例の場合は、2枚のプレート1
03a,103bで形成された気液分離室103を付加
するのみで、サイクルの大がかりな改良を要することな
く、流入側タンク70入口での冷媒の乾き度を0.01
〜0.2の範囲に調整することができる。
【0070】次に、さらに他の実施例について説明す
る。上記第1実施例では、第1絞り30(図1,3,
6,9等参照)を減圧手段として使用し、被冷却流路2
8の冷媒を減圧しているが、例えば、図22の冷凍サイ
クルの概略構成図に例示するように、図1における第1
絞り30を設けずに他の構成による減圧手段を採用する
ことができる。その例を、以下の第3,第4実施例に示
す。
【0071】図23は、第3実施例の蒸発器316の構
成を表す分解斜視図である。図23に示すように、冷媒
蒸発流路を形成する複数のコアプレート342,343
がフィン344を挟んで交互に積層されて蒸発部318
が形成されている。また、側板346とセンタプレート
348との間に、複数組の第1〜第4プレート350
a,352a,350b,352bが順次積層されてい
る。
【0072】第1〜第4プレート350a,352a,
350b,352bは一部形状が異なるだけで基本構成
はぼ同じなので、全ての要素を含んだ構成を図24を参
照して説明してから、各プレート350a,352a,
350b,352bについて説明する。図24のプレー
トは、被冷却流路28および冷却流路32を形成する波
型の凹凸が多数形成されており、更に上部には、入口孔
327と各被冷却流路328とを連通する冷媒流路を形
成する上側流入孔354、定圧弁340と連通し第5プ
レート556に至る冷媒流路を形成するバイパス孔35
8、および出口孔534と各冷却流路532とを連通す
る上側流出孔560が形成されている。また、プレート
の下部には、各被冷却流路328と第5プレート356
とを連通する下側流入孔362、第5プレート356と
流入流路322とを連通する一対の貫通孔364,36
6、および流出流路324と各冷却流路332とを連通
する下側流出孔368が形成されている。第1プレート
350aは、図24に示した構成のプレートにおいて上
側流入孔354を塞いだ形状に形成されている。また、
第2プレート352aは第1プレート350aと対称形
である。一方、第3プレート350bは図24に示した
構成のプレートにおいて下側流入孔362を塞いだ形状
にされ、第4プレート352bは第2プレート352a
と対称形である。
【0073】側板346には、ブロックジョイント34
1が取り付けられており、このブロックジョイント34
1には、バイパス流路の入口に設けられる定圧弁34
0、入口孔327、出口孔334が設けられている。そ
して、この定圧弁340、入口孔327、出口孔334
にそれぞれに位置に対応した連通路を有する膨張弁ユニ
ット306が取り付けられる。
【0074】この膨張弁ユニット306の概念図を図2
5に示す。なお、図中矢印は冷媒の流れを示す。レシー
バ4(図22参照)から流入してきた冷媒は、膨張弁6
を通って図23の入口孔327に流出する。また、図2
3の出口孔334からの冷媒は、コンプレッサ1へ流出
する。ここで、レシーバ4から流入してきた冷媒は、膨
張弁6を通った後で、流路307を通って入口孔327
に流出するのであるが、この流路307の途中から分岐
した流路308によって定圧弁340に流入する。した
がって、膨張弁6の下流から分岐するバイパス流路38
が形成され、そのバイパス流路の入口に定圧弁340が
配置されることとなる。
【0075】図23に戻って、第5プレート356は、
バイパス流路38(図22参照)を形成する凹部396
と、それを補強する補強用リブ398とが形成されてい
る。更に、第5プレート356の下部には、第1〜第4
プレート350a〜352bの貫通孔66と蒸発部18
の流入流路とを連通する貫通孔402、および、第1〜
第4プレート350a〜352bの下側流出孔368と
蒸発部318の流出流路とを連通する貫通孔404がそ
れぞれ形成されている。
【0076】このように構成された蒸発器316の熱交
換部320は、第1〜第4プレート350a〜352b
の間に、一つおきに被冷却流路328(図23では、配
置および方向を矢印で概略的に表示)が形成される。そ
して、その被冷却流路328は、第1プレート350a
と側板346との間、および第4プレート352bと第
1プレート350aとの間では、全体として下に向かっ
て形成され、第2プレート352aと第3プレート35
0bとの間では、全体として上に向かって形成される。
しかも、その被冷却流路328は全体で連続した一本の
流路となっている。このため、被冷却流路328を流動
する際に冷媒に加わる流動抵抗は、相対的に極めて大き
くなる。従って、この流動抵抗によって、冷媒の圧力が
上記第1実施例の場合の図13のモリエル線図における
点Y(図26のおける点d1 )にまで低下する。すなわ
ち、本第3実施例では、被冷却流路328が減圧手段の
機能を兼ね備えているのである。
【0077】このように、本第3実施例の蒸発器316
を適用した冷凍サイクルでは、蒸発器316は減圧手段
として第1実施例のおける第1絞り30(図1参照)を
有しておらず、冷媒が被冷却流路328を通過する際に
減圧がなされる。従って、その冷凍サイクルのモリエル
線図は、図26に例示するようになる。すなわち、被冷
却流路328を通過する際、冷媒には、冷却と減圧とが
同時になされる(b点−d1 点間)。このため、本実施
例では、第1絞り30(図1等参照)がなくても、第1
実施例と略同様の機能を達成することができる。
【0078】但し、第1実施例の第1絞り30のよう
に、減圧手段として、被冷却流路と蒸発部の流入流路と
の間に設けた絞りを適用する場合は、熱交換部における
熱交換効率を向上させ、コンパクトにして熱交換性能の
高い冷房装置用蒸発器を得ることができ、一方、第3実
施例の被冷却流路328のように、被冷却流路自体が減
圧手段としての機能を兼ね備える場合は、部品の種類を
減らして製造コストを低減することができるといった、
各々独特の作用・効果が生じる。
【0079】また、上側流入孔54から下側流入孔62
に至るまでの被冷却流路を長くすることによっても、上
記第3実施例と同様に、被冷却流路に減圧手段の機能を
付与することもできるので、それを第4実施例として説
明する。図27は、第4実施例の蒸発器516の構成を
表す分解斜視図である。なお、本実施例において第3実
施例と同様に構成した部分には、第3実施例で使用した
ものと同一の符号を使用して構成の詳細な説明を省略す
る。また、第1実施例で説明した流入流路22、流出流
路24、冷媒蒸発流路26、冷却流路32、バイパス流
路38も図中に記載してある。さらに、第3実施例にお
ける膨張弁ユニット306も同様に取り付けられるが、
図27では省略してある。
【0080】図27に示すように、本第4実施例では、
側板346とセンタプレート348との間に、複数組の
第1,第2プレート550,552が積層されている。
そして、側板346は、第3実施例と同様の第5プレー
ト356を介して蒸発部18に積層されている。ここ
で、本実施例では、第1,第2プレート550,552
表面に形成される被冷却流路528の折り返し部556
を増やしている。このため、同一の第1,第2プレート
550,552間の、上側流入孔354から下側流入孔
362に至るまでの被冷却流路528が長くなる。従っ
て、被冷却流路528全体としての冷媒への流動抵抗が
増加し、第3実施例と同様に、被冷却流路528に減圧
手段としての機能を付与することができる。また、本実
施例を適用した冷凍サイクルのモリエル線図も、図26
と略同様になる。
【0081】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例としての冷房装置用蒸発
器を適用した冷凍サイクルの概略構成図である。
【図2】 本実施例の膨張弁の概略構成図である。
【図3】 本実施例の蒸発器の概略構成を示す斜視図で
ある。
【図4】 本実施例の蒸発器の側面図である。
【図5】 図4のA−A線での拡大断面図である。
【図6】 本実施例の第2プレートの拡大正面図であ
る。
【図7】 図5のB−B線での拡大断面図である。
【図8】 図5のC−C線での拡大断面図である。
【図9】 図5のD−D線での拡大断面図である。
【図10】 本実施例の蒸発器のプレートの平面図であ
る。
【図11】 上記蒸発器の冷媒蒸発部の図10のE−E
線での断面図である。
【図12】 図10のF−F線での断面図である。
【図13】 上記実施例の冷媒の状態を表すモリエル線
図である。
【図14】 タンクを上に配置して冷媒が下降流として
供給される場合の、冷媒蒸発流路別の個別流量と温度変
化を示すグラフである。
【図15】 タンクを下に配置して冷媒が下降流として
供給される本実施例の場合の、冷媒蒸発流路別の個別流
量と温度変化を示すグラフである。
【図16】 (A)は、本実施例の構成での管状部材の
積層方向厚さを変化させていった場合の通風抵抗および
単体性能/前面面積の変化を示すグラフ、(B)は
(A)を通風抵抗を同等に整理して表したグラフであ
る。
【図17】 第2実施例の蒸発器の概略斜視図である。
【図18】 第2実施例の気液分離室の断面図である。
【図19】 図18のG−G線での断面図である。
【図20】 図19のH−H線での断面図である。
【図21】 第2実施例の気液分離室の概略正面図であ
る。
【図22】 第3実施例の冷房装置用蒸発器を適用した
冷凍サイクルの概略構成図である。
【図23】 第3実施例の冷房装置用蒸発器の構成を表
す分解斜視図である。
【図24】 第3実施例の冷房装置用蒸発器の第1〜4
プレートの構成を示すための正面図である。
【図25】 第3実施例の膨張弁ユニットの概念図であ
る。
【図26】 第3実施例におけるモリエル線図を表すグ
ラフである。
【図27】 第4実施例の冷房装置用蒸発器の構成を表
す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…コンプレッサ 2…凝縮器 4…レシ
ーバ 6…膨張弁 8…感温筒 16…蒸発
器 18…冷媒蒸発部 20…熱交換部 22…流
入流路 24…流出流路 26…冷媒蒸発流路 28…被
冷却流路 32…冷却流路 36…排出流路 38…バ
イパス流路 40…開閉弁 41…上出口冷媒タンク部 4
2…プレート 44…コルゲートフィン 44…フィン 50…第
1プレート 52…第2プレート 70…流入側タンク 73…入
口タンク 74…出口タンク 77…中央凹面部 78…ク
ロスリブ 79…中央隔壁 80…絞り部 90…流
出側タンク 103…気液分離室 103a,103b…プレート 109…ディンプル 110…リブ 115…
入口側室 116…出口側室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を循環させる冷凍サイクルでの減圧
    弁の下流に設けられる冷房装置用蒸発器において、 内部が1室だけで形成された流入側タンク及び流出側タ
    ンクを最下部に有し、該流入側タンクと流出側タンクと
    を逆U字状に連通する冷媒蒸発流路の設けられた管状部
    材がフィンを挟んで複数積層され、上記冷媒蒸発流路が
    並列に配置されるように構成された冷媒蒸発部と、 上記減圧弁と上記流入側タンクとの間に設けられ、上記
    流入側タンク入口での上記冷媒の乾き度を0.01〜
    0.2の範囲に調整する乾き度調整手段とを備えたこと
    を特徴とする冷房装置用蒸発器。
  2. 【請求項2】 上記管状部材の積層方向の厚さが1.6
    〜3.4mmの範囲にされたことを特徴とする請求項1
    に記載の冷房装置用蒸発器。
  3. 【請求項3】 上記管状部材の積層方向の厚さが1.6
    〜2.5mmの範囲にされたことを特徴とする請求項1
    に記載の冷房装置用蒸発器。
  4. 【請求項4】 上記乾き度調整手段は、 上記減圧弁と上記流入側タンクとを連通する被冷却流路
    と、上記流出側タンクに接続され上記冷媒を出口に導く
    冷却流路との間で熱交換可能に形成された熱交換部によ
    って実現されていることを特徴とする請求項1,2また
    は3に記載の冷房装置用蒸発器。
  5. 【請求項5】 上記乾き度調整手段は、 気液二相の上記冷媒をそれぞれ気体と液体とに分離する
    気液分離手段によって実現されていることを特徴とする
    請求項1,2または3に記載の冷房装置用蒸発器。
  6. 【請求項6】 上記気液分離手段は、 最下部にて上記流入側タンクと連通する入口側室および
    上記流出側タンクと連通する出口側室とを有し、その入
    口側室と出口側室とが最上部にて連通された気液分離室
    と、 上記入口側室の上部側に連通して設けられた冷媒流入部
    と、 上記出口側室の上部側に連通して設けられた冷媒流出部
    とを備えたことを特徴とする請求項5に記載の冷房装置
    用蒸発器。
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