JP6913826B2 - 熱交換器、連通部の製造方法、室内機、室外機及び空気調和機 - Google Patents

熱交換器、連通部の製造方法、室内機、室外機及び空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、熱交換器、連通部の製造方法、室内機、室外機及び空気調和機に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平2013−130386号公報(特許文献1)がある。この公報には、「室外熱交換器では、各扁平管の一端が第1ヘッダ集合管に接続される。第1ヘッダ集合管の下側空間は、上側横仕切板と下側横仕切板と縦仕切板とによって、三つの連通室と一つの混合室とに仕切られる。複数の連通室は、上下に並んでいる。各連通室には、複数本の扁平管が接続されている。混合室は、中央の連通室に隣接している。混合室は、下側横仕切板の連通用貫通孔を介して第1連通室に連通し、縦仕切板(の連通用貫通孔を介して第2連通室に連通し、上側横仕切板の連通用貫通孔を介して第3連通室に連通する。」と記載されている(要約参照)。
特開2013−130386号公報
前記特許文献1の技術は、各扁平管に流入する冷媒の乾き度を均一化することを意図している。しかしながら、各扁平管及び各フィンの通風量にはばらつきが存在する場合がある。その場合には、扁平管によって冷媒の供給量を可変する必要がある。しかしながら、特許文献1には、扁平管によって冷媒の供給量を変えて熱交換器の熱交換効率を向上させる技術については何ら開示されていない。
そこで、本発明は、伝熱管によって冷媒の供給量を変えて熱交換器の熱交換効率を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の一形態である熱交換器は、一対のヘッダと、前記ヘッダの長手方向に複数本並び、両端側が前記各ヘッダにそれぞれ接続されている伝熱管と、前記各伝熱管に接続されて、複数枚が当該伝熱管の長手方向に並ぶフィンとを備え、前記一対のヘッダのうちで外部からの冷媒の流入側となる流入側ヘッダは、前記冷媒の流入口が設けられ、気液二相の冷媒が流入する気液混合部と、前記流入側ヘッダをその長手方向に仕切って複数設けられ、前記気液混合部とも仕切られていて、1本又は連続的に並列した複数本の前記伝熱管と接続しているヘッダ内空間と、異なる前記ヘッダ内空間と前記気液混合部とをそれぞれ連通する複数本の連通管と、前記気液混合部内に位置している前記各連通管に設けられて、前記連通管を介して当該気液混合部内の冷媒を前記各ヘッダ内空間に導く開口部とを有し、前記開口部の面積は、複数本の前記連通管の中で互いに異なるものを含む。
本発明によれば、伝熱管によって冷媒の供給量を変えて熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る熱交換器の平面図である。 図1AのA−A切断断面図である。 本発明の実施例1に係る熱交換器の2本の連通管を並べて図示した正面図である。 本発明の実施例1に係る熱交換器の他の例における2本の連通管を並べて図示した正面図である。 本発明の実施例1に係る熱交換器の他の例における2本の連通管を並べて図示した正面図である。 本発明の実施例1に係る空気調和機の系統図である。 本発明の実施例1に係る空気調和機の室外機の内部を透過して図示した斜視図である。 本発明の実施例1に係る空気調和機の室内機の横断面図である。 本発明の実施例2に係る熱交換器の2本の連通管を並べて図示した正面図である。 本発明の実施例2に係る熱交換器の他の例における2本の連通管を並べて図示した正面図である。 本発明の実施例2に係る熱交換器の他の例における2本の連通管を並べて図示した正面図である。 本発明の実施例3に係る熱交換器の流入側ヘッダにおける気液混合部部分の縦断面図である。 図7AのB−B断面図である。 図7AのB−B断面図の他の例である。 本発明の実施例3に係る熱交換器の流入側ヘッダにおける気液混合部及びその上部の部分の縦断面図である。
図1Aは、本発明の実施例1に係る熱交換器1の平面図である。熱交換器1は、図1Aにおいて左右方向にある程度の長さを有するものであるため、左右の長手方向の一部を切欠いて図示している。
熱交換器1は、一対の流入側ヘッダ3a、流出側ヘッダ(ヘッダ)3bを備えている。流入側ヘッダ3aは、外部からの冷媒の入口となり、流出側ヘッダ3bは冷媒の外部への出口となる。以下では、流入側ヘッダ3a及び流出側ヘッダ3bを単にヘッダと呼ぶ場合もある。流入側ヘッダ3a、流出側ヘッダ3bは、いずれも長尺の円筒形部材である。図1Aにおいては、流入側ヘッダ3aを縦断面で示し、流出側ヘッダ3bはその外面だけを示している。流入側ヘッダ3a、流出側ヘッダ3bは、図1Aにおいて、一般的に下端側(後記する気液混合部41側)が上端側よりも低い位置に配置されるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
伝熱管19は、例えばアルミニウム等の金属部材で構成され、ヘッダ3a,3bの長手方向に複数本並んでいる当該長手方向に扁平な扁平伝熱管である。その段ピッチは、図1Aの例でPdである。伝熱管19の長手方向は、ヘッダ3a,3bの長手方向と略直角である。各伝熱管19は、両端側が各ヘッダ3a,3bにそれぞれ接続されていて、流入側ヘッダ3aから冷媒が流入して、図1Aで矢印a方向に流れる。そして、各伝熱管19を通過した冷媒は流出側ヘッダ3bに流入する。流出側ヘッダ3bから外部に冷媒が流出する経路は図示を省略するが、当該経路は流出側ヘッダ3bに様々な形態で接続することができる。
フィン2は、薄板状の例えばアルミニウム等の金属部材で構成され、各伝熱管19の伝熱面積を拡大する。フィン2は、各伝熱管19に接続されて、複数枚が伝熱管19の長手方向に例えば等間隔で並ぶ。その場合のフィンピッチは、図1Aに図示するようにPfである。フィン2は、伝熱管19と伝熱可能にろう付けにより接合されている。
ヘッダ3a,3b、伝熱管19、フィン2の構成や製造方法の例を更に具体的に説明する。ヘッダ3a,3bの側面には、伝熱管19を挿入するための複数の穴が予め段ピッチPdで複数個空けられている。伝熱管19は、例えば、扁平断面内に複数の多穴流路(図示せず)を押出加工で形成したものである。フィン2は、長手方向の側端部に等間隔で複数の切り込みを入れ、その切り込みに各伝熱管19を差し込むか、各フィン2に、その長手方向に並ぶ複数個の貫通孔を空けて、当該貫通孔に伝熱管19を差し込むかして、伝熱管19 と一体に形成することができる。
これらの部材を組み合わせた熱交換器1の製造時には、先ず、各伝熱管19の端部をヘッダ3の穴に差し込み、さらに、伝熱管19にフィン2を取り付けた仮組状態で、炉中で一括ろう付けして熱交換器1を製造してもよいし、部分的にトーチでろう付けして熱交換器1を製造してもよい。
ここで、伝熱管19とフィン2との接合は、前述のろう付けに代え、多穴流路内を液圧やガス圧で加圧することで伝熱管19に塑性変形を発生させて密着する方式を採ってもよい。また、図1Aのような板状のフィン2に代え、コルゲート状(波型)のフィンを、伝熱管19間に差し込む構成としてもよい。
流入側ヘッダ3aの図1Aで下端側は仕切板31aで仕切られている。そして、流入側ヘッダ3aの仕切板31aより上側の空間は、複数枚、図1Aの例で3枚の仕切板31bによって例えば等間隔に仕切られている。つまり、流入側ヘッダ3a内は、仕切板31a,31bによって、例えば5区画に仕切られている。そのうち、仕切板31aで仕切られた流入側ヘッダ3aの下側の空間は、気液混合部41となる、仕切板31aよりも流入側ヘッダ3aの上側で、仕切板31bで仕切られている4つの空間はヘッダ内空間32〜35を構成する。なお、気液混合部41を流入側ヘッダ3aの長手方向のどの位置にもってくるかは、様々に実施することができる。例えば、気液混合部41を流入側ヘッダ3aの長手方向の中間位置に配置し、各ヘッダ内空間32〜35をその上下に分配してもよい。
各ヘッダ内空間32〜35には、それぞれ1本又は連続して並ぶ複数本(図1Aの例では連続して並ぶ4本)の伝熱管19が接続している。なお、ヘッダ内空間32〜35ごとに接続している伝熱管19の本数が異なっていてもよい。
気液混合部41の下部側方には、冷媒の流入口となる入口管36が接続されている。この入口管36から気液二相の冷媒Lが外部から流入する。符号42は、冷媒Lの気液界面を示している。
気液混合部41と各ヘッダ内空間32〜35とは、それぞれ連通管5a〜5dで接続されている。なお、連通管5a〜5dを単に連通管5と図示、記載する場合もある。すなわち、連通管5a〜5dは、仕切板31aを貫通している。さらに、連通管5a〜5dのうちの3本は、1又は複数枚の仕切板31bも貫通している。連通管5a〜5dは、仕切板31a,31bの貫通孔に接合されて支持されている。連通管5a〜5dと仕切板31a,31bとの接合部は密閉され、隣り合うヘッダ内空間32〜35同士やヘッダ内空間35と気液混合部41との間で冷媒Lのリークは生じない。連通管5a〜5dの下端は流入側ヘッダ3aの底板3a1との間に所定の間隔を空けて同じ高さに揃っている。なお、図1Aは、複数の連通管5がそれぞれ異なるヘッダ内空間32〜35と連通していることを模式的に示しているだけであり、各連通管5の配置を正確に示したものではない。
ところで、複数本の伝熱管19を並べ、その長手方向に多数枚のフィン2を接合した熱交換器1では、流入する空気と冷媒Lとが熱交換する面積は一般的にはある程度の拡がりを有している。そのため、同じ熱交換器1でも各伝熱管19やその各伝熱管19の周囲のフィン2を通過する単位時間当たりの空気量には部位によってばらつきがある場合が存在する。
そこで、通過する単位時間当たりの空気量が多い(熱負荷が部分的に大きい)と考えられる伝熱管19には相対的に多くの冷媒Lを供給するようにしたい。また、逆に通過する単位時間当たりの空気量が少ない(熱負荷が部分的に小さい)と考えられる伝熱管19には相対的に少ない冷媒Lを供給するようにしたい。これにより、熱交換器1の熱交換効率を高めることができる。
以下では、伝熱管19によって、単位時間当たりに供給する冷媒量を可変して、熱交換器1の熱交換効率を高める手段について説明する。
図1Bは、図1AのA−A切断断面図である。図2Aは、2本の連通管5a,5cを並べて図示した正面図である。図2Aにおいて、連通管5b,5dは図示を省略している。また、図2Aの連通管5aと5cは、現実には長さが異なるが、図2Aでは便宜上同じ長さで図示している(以下同様)。気液混合部41内に位置している各連通管5a〜5dには、それぞれ側部に開口部5a1〜5d1が設けられている。各開口部5a1〜5d1は、各連通管5a〜5dを介して気液混合部41内の冷媒Lを各ヘッダ内空間32〜35に導く各連通管5a〜5dへの入口となるものである。すなわち、気液混合部41内のガス冷媒が各開口部5a1〜5d1に吸い込まれ、その勢いで気液混合部41内の液冷媒も各開口部5a1〜5d1に吸い込まれる。
開口部5a1〜5d1の面積は、各連通管5a〜5dの中で互いに異なるものを含んでいる。すなわち、図2Aの開口部5a1〜5d1は、各連通管5a〜5dに同じ数だけ設けられた貫通孔である。この貫通孔は各連通管5a〜5dに同じ数だけ、長手方向に並べて形成されている。そして、各連通管5a〜5dにおいて、上から1番目の貫通孔は各連通管5a〜5dにおいて中心が同じ高さであり、上から2番目の貫通孔は各連通管5a〜5dにおいて中心が同じ高さであり、…というように構成されている。すなわち、上から又は下から数えて同じ順番にある貫通孔は各連通管5a〜5dにおいて同じ高さに位置している。そして、各開口部5a1〜5d1の相違は連通管5a〜5dによって貫通孔の大きさが異なることである。これにより、各連通管5a〜5dにおいて、単位時間当たりに流入する冷媒Lの量を変えることができる。
図1B、図2Aの例では、連通管5aの開口部5a1である貫通孔の大きさを最も大きくして(径サイズG5a)、単位時間当たりに流入する冷媒Lの量を連通管5a〜5dの中で最大としている。さらに、連通管5cの開口部5c1である貫通孔の大きさを最も小さくして(径サイズG5c)、単位時間当たりに流入する冷媒Lの量を連通管5a〜5dの中で最小としている。その上、連通管5b,5dの開口部5b1,5d1である貫通孔の大きさをこれらの中間的な大きさとして(径サイズG5b,G5d)、単位時間当たりに流入する冷媒Lの量を連通管5a〜5dの中で中間的な値としている。なお、図2Aの例では、各貫通孔を丸孔とした例を示しているが、貫通孔の形状は四角形状や三角形状など、様々な形状とすることができる。
また、開口部5a1〜5d1は、図1Bの例では、全て円筒状である気液混合部41の中心軸線側に向けている。これにより、連通管5dの開口部5d1は、入口管36からの冷媒の流入方向に背を向けている。
図2Bは、別の例における2本の連通管5a,5cを並べて図示した正面図である。図2Bにおいても、連通管5b,5dは図示を省略している。図2Bの例は、各連通管5a〜5dの各開口部5a1〜5d1が各連通管5a〜5dの長手方向に長い長孔となっている点が、図2Aの例と異なっている。そして、この長孔である各開口部5a1〜5d1において幅が異なるもの同士を含んでいる。これにより、各開口部5a1〜5d1において面積の異なるもの同士が存在するようにしている。本例においても、長孔である各開口部5a1〜5d1の幅サイズG5a〜G5dは、“G5a>G5b=G5d>G5c”となっている。
図2Cは、図2Bの変形例である2本の連通管5a,5cを並べて図示した正面図である。図2Cにおいても、連通管5b,5dは図示は省略している。図2Cが図2Bと異なるのは、管状の部材である各連通管5a〜5dの下端部に栓53を嵌め込んで、当該各連通管5a〜5dの下端部を閉塞していることである。すなわち、図2Bの例では、各連通管5a〜5dの下端部が開口しているが、図2Cの例では、開口部5a1〜5d1のみから冷媒Lを流動させることで冷媒分配を行っている。図2Aの例でも各連通管5a〜5dの下端部が開口しているが、図2Cの例と同様、栓53によって各連通管5a〜5dの下端部を閉塞してもよい。
なお、各開口部のサイズはあくまでも一例である(以下の各実施例においても同様)。どの開口部を広くし、どの開口部を狭くするかは、空気調和機100の機種、その他の条件により変動する。
図3は、前記熱交換器1を適用した空気調和機100の全体構成を示す系統図である。空気調和機100は、圧縮機8、四方弁9、室内熱交換器(第1熱交換器)101、膨張弁103、室外熱交換器(第2熱交換器)106等で構成され、各部材は配管121で接続されている。室内熱交換器101及び室内ファン102は室内機108に設けられている。圧縮機8、四方弁9、膨張弁103、室外熱交換器106、室外ファン107は室外機105に設けられている。なお、膨張弁103は、室内機108に設けてもよいし、室内機108及び室外機105の両方に設けてもよい。
圧縮機8は、圧縮機モータ(図示せず)の駆動によって、低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒として吐出する装置である。
四方弁9は、空気調和機100の運転モードに応じて、冷媒の流路を切り替える弁である。
膨張弁103は、「凝縮器」(空調運転の種類に応じて室外熱交換器106及び室内熱交換器101の一方)で凝縮した冷媒を減圧する弁である。なお、膨張弁103において減圧された冷媒は、「蒸発器」(空調運転の種類に応じて室外熱交換器106及び室内熱交換器101の他方)に導かれる。
室内熱交換器101には、前記熱交換器1を適用している。室内熱交換器101は、その伝熱管19を通流する冷媒と、室内ファン102から送り込まれる室内空気(空調対象空間の空気)との間で熱交換を行う熱交換器である。
室内ファン102は、室内熱交換器101に室内空気を送り込むファンであり、室内熱交換器101の近傍に設置されている。
室外熱交換器106には、前記熱交換器1を適用している。室外熱交換器106は、その伝熱管19を通流する冷媒と、室内ファン102から送り込まれる屋外空気との間で熱交換を行う熱交換器である。
室外ファン107は、室外熱交換器106に屋外空気を送り込むファンであり、室外熱交換器106の近傍に設置されている。
なお、室内熱交換器101及び室外熱交換器106の一方にのみ前記熱交換器1を用い、他方は他の構成の熱交換器を用いてもよい。
図3を用いて、暖房運転時を例に、ヒートポンプ式の空気調和機100の冷凍サイクルを説明する。空気調和機100において、暖房運転時の冷媒の流れは実線矢印60で示している。圧縮機8は、ガス冷媒を圧縮する装置であり、圧縮機8で高温・高圧状態になった冷媒は、四方弁9を介して室内機108内の室内熱交換器101(凝縮器)に導かれる。そして、室内熱交換器101の伝熱管19(図1A)内を流れる高温の冷媒が、室内ファン102から供給される室内空気に放熱することで、室内が暖められる。このとき、伝熱管内では、熱を奪われたガス冷媒が次第に液化し、室内熱交換器101の出口からは、飽和温度よりも数℃程度低温の過冷却状態の液冷媒が流出する。
その後、室内機108から流出した液冷媒は、膨張弁103を通過時の膨張作用により低温・低圧状態の気液二相冷媒となる。この低温・低圧の気液二相冷媒は、室外機105内の室外熱交換器106(蒸発器)に導かれる。そして、室外熱交換器106の伝熱管内を流れる低温の冷媒が、室外ファン107から供給される外気から吸熱することで、冷媒の乾き度(=ガス冷媒の質量速度/(液冷媒の質量速度+ガス冷媒の質量速度))が高まる。室外熱交換器106の出口では、冷媒はガス化して数℃程度、過熱度が上昇した状態で圧縮機8に戻る。以上で説明した、一連の冷凍サイクルによって、空気調和機100の暖房運転が実現される。
一方、冷房運転時の冷媒の流れは破線矢印61で示している。冷房運転時には、四方弁9を切り替えて、破線矢印61方向に冷媒が循環する冷凍サイクルを形成する。この場合、室内熱交換器101が蒸発器として作用し、室外熱交換器106が凝縮器として作用する。この一連の冷凍サイクルによって、空気調和機100の冷房運転が実現される。
次に、本実施例1にかかる空気調和機100の作用効果について説明する。
図4は、室外機105の内部を透過して図示した斜視図である。なお、図4、図5において伝熱管19等は具体的に図示しない(伝熱管19等については図1A等を参照)。室外ファン107の駆動により外気が室外機105内に取り込まれ、この外気が室外熱交換器106(熱交換器1)を通過して、冷媒Lと外気との熱交換が図られる。
しかし、水平方向を長さ方向として上下方向に多数本が並列している各伝熱管19において、単位時間当たりに通過する外気の量、すなわち外気の流速は一律ではない。図4の例では、室外機105の中間高さで流入する外気の流速V2が最も速く、次に、室外機105の上部に流入する外気の流速V1が速く、室外機105の下部に流入する外気の流速V3が最も遅い。すなわち、“V2>V1>V3”である。
そこで、図1A〜図2Cに示すように、各伝熱管19が接続しているヘッダ内空間32〜35に対応した各連通管5a〜5dの開口部5b1,5d1のサイズを前記の流速V1〜V3に応じて変えるようにする。すなわち、流速V2で外気が通過する伝熱管19に対応したヘッダ内空間に接続された連通管5の開口部は面積を相対的に広くする。一方、流速V3で外気が通過する伝熱管19に対応したヘッダ内空間に接続された連通管5の開口部は面積を相対的に狭くする。
これによって、通過する単位時間当たりの空気量が多い(熱負荷が大きい)と考えられる伝熱管19には相対的に多くの冷媒Lを供給するようにできる。また、逆に通過する単位時間当たりの空気量が少ない(熱負荷が小さい)と考えられる伝熱管19には相対的に少ない冷媒Lを供給するようにできる。これにより、室外熱交換器106(熱交換器1)の熱交換効率を高めることができる。
より具体的には、連通管5a〜5dの開口部5a1〜5d1は、面積が広いと、その部分の圧力損失が低下することでガス冷媒が当該連通管に多く流れる。そして、室外熱交換器106(熱交換器1)が蒸発器の場合に役割を発揮する液冷媒がガス冷媒の流れに作用され、ガス冷媒が多く流れる連通管に多く流れる。よって、開口部5a1〜5d1の開口面積を互いに変えることで液冷媒の分配量を調節し、ひいてはヘッダ内空間32〜35に流入する液冷媒の分配量も調節することが可能となる。
図5は、室内機108の横断面図である。室内熱交換器101としては、この例で3台の室内熱交換器101a〜101c(いずれも熱交換器1)を備えている。室内ファン102は円筒状で長手方向が図5の紙面に垂直な方向である。室内熱交換器101a〜101cも長手方向が室内ファン102の長手方向に沿うように、そして、3台の室内熱交換器101a〜101cで室内ファン102を覆うように配置されている。室内ファン102の駆動により、各室内熱交換器101a〜101cの外側から室内の空気を取り込んで各室内熱交換器101a〜101cを通過させ、矢印cに示すように吹出口110から当該空気を室内に吹き出す。
室内熱交換器101a〜101cにおいても前記の図4の例と同様に各伝熱管19で流通する室内空気の流速が異なることは生じ得る。例えば、室内熱交換器101b,101cでは、入口管36に近い側の伝熱管19は室内ファン102に近いので室内空気の流速が相対的に速く、入口管36に遠い側の伝熱管19は室内ファン102に遠いので室内空気の流速が相対的に遅いことが考えうる。また、室内熱交換器101aでは、室内熱交換器101b,101cの近傍では当該室内熱交換器101b,101cが邪魔になって室内空気の流速が相対的に遅くなることが考えられる。一方、当該室内熱交換器101b,101cから遠い位置では当該室内熱交換器101b,101cが邪魔にならず室内空気の流速が相対的に速くなることが考えられる。
よって、各室内熱交換器101a〜101cにおいても、通過する単位時間当たりの空気量が多い(熱負荷が部分的に大きい)と考えられる伝熱管19には相対的に多くの冷媒Lを供給するようにできるようにする。また、逆に通過する単位時間当たりの空気量が少ない(熱負荷が部分的に小さい)と考えられる伝熱管19には相対的に少ない冷媒Lを供給するようにできる。これにより、室内熱交換器101a〜101c(いずれも熱交換器1)の熱交換効率を高めることができる。
また、気液混合部41を流入側ヘッダ3aの一端部(下端部)に配置し、他端側(上部側)にヘッダ内空間32〜35を並べている。気液混合部41内ではある瞬間を見れば気液界面42が全体に略一定の水位である。そのため、各ヘッダ内空間32〜35に気液混合部4から供給する冷媒Lは、ガス冷媒と液冷媒とを略均一にすることができる。
また、連通管5a〜5dとして、図2Aの例を用いるときは次のような作用を奏する。すなわち、例えば、図2Aで気液界面42が上から3番目の貫通孔である開口部5a1〜5d1に達していた状態から上から2番目の貫通孔である開口部5a1〜5d1に達する状態となったときには、連通管5a〜5dに流れ込む冷媒Lの流量が急変する。すなわち、気液界面42が上から3番目の貫通孔である開口部5a1〜5d1と上から2番目の貫通孔である開口部5a1〜5d1との中間位置にあるときは気液界面42が上から3番目の貫通孔である開口部5a1〜5d1にあるときとでは冷媒Lの流量は変わらない。このときは、気液界面42が上から3番目の貫通孔である開口部5a1〜5d1にあるときに連通管5a〜5dに流れ込む冷媒Lの流量となる。これらの関係は上下に隣接し合う全ての貫通孔において生じる。すなわち、図2Aの例では、気液界面42の上下によって生じる開口部5a1〜5d1からの冷媒Lの連通管5a〜5dへの吸い込み量(ガス冷媒、液冷媒の分配量も同様)を段階的に変えることができる。
これに対して、図2Bの例では、開口部5a1〜5d1が連通管5a〜5dの長手方向を長手方向とする長孔となっている。そのため、気液界面42の僅かな上下によっても、開口部5a1〜5d1からの冷媒Lの連通管5a〜5dへの吸い込み量が変動する。すなわち、図2Bの例では、気液界面42の上下によって生じる開口部5a1〜5d1からの冷媒Lの連通管5a〜5dへの吸い込み量(ガス冷媒、液冷媒の分配量も同様)を無段階的に変えることができる。
また、図2Cの例では、連通管5a〜5dへの冷媒Lの入口を開口部5a1〜5d1に限定することができる。
さらに、図1Bに示すように、開口部5d1は入口管36の冷媒Lが流入する流路に背を向けているので、開口部5d1にのみ過度に冷媒Lが流入することを抑制することができる。
図6Aは、本実施例2における2本の連通管5a,5cを並べて図示した正面図である。本実施例2において、実施例1と共通する部材等については実施例1と同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
図6Aに示すように、本実施例2が実施例1と技術的に異なるのは、開口部5a1〜5d1の構成にある。すなわち、図2Aの例では開口部5a1〜5d1である貫通孔の各面積(径サイズ)を変えることにより、開口部5a1〜5d1の面積を変えるようにしている。
これに対して、図6Aの例では開口部5a1〜5d1である貫通孔の各面積(径サイズ)は同じで、貫通孔の数を変えることにより、開口部5a1〜5d1の面積を変えるようにしている。
また、この場合に気液混合部41(図1A)内の最も気相冷媒側(最上部)の貫通孔は、流入側ヘッダ3aの長手方向の同じ高さにある。すなわち、貫通孔が相対的に少ない連通管は、図6Aの連通管5cのように、当該連通管の下側に貫通孔が設けられていない領域を有する。すなわち、気液混合部41内の液相冷媒側(下側)で貫通孔の数が異なる。図6Aの例では、一番上の貫通孔から一番下の貫通孔までの長さが、連通管5aではA2の長さがあって長いのに対して、連通管5cではA1の長さで短くなっている。
図6Bは、別の例において2本の連通管5a,5cを並べて図示した正面図である。また、図6Bに示すように、図6Bに関して、本実施例2が実施例1と技術的に異なるのは、同じく開口部5a1〜5d1の構成にある。すなわち、図2Bの例では開口部5a1〜5d1である長孔の幅を変えることにより、開口部5a1〜5d1の面積を変えるようにしている。
これに対して、図6Bの例では開口部5a1〜5d1である長孔の長さを変えることによって開口部5a1〜5d1の面積を変えるようにしている。図6Bの例では、長孔の長さが、連通管5aではB2であって長いのに対して、連通管5cではB1であって短い。
また、この場合に気液混合部41内の最も気相冷媒側(最上部)の長孔の一端部は、流入側ヘッダ3aの長手方向の同じ位置にある。すなわち、長孔が相対的に短い連通管は、図6Bの連通管5cのように、当該連通管の下側に長孔が設けられていない領域を有する。すなわち、気液混合部41内の液相冷媒側(下側)で長孔の他端部の位置が異なる。
さらに、図6Cの例は、図6Bの例において、図2Cの例のように栓53を設けた例である。図6Aの例でも栓53を設けるようにしてもよい。
次に、本実施例2の作用効果について説明する。
本実施例2において実施例1と共通する構成から生じる作用効果は本実施例2においても奏することができる。
また、図6Aの連通管5a〜5dに関しては、全て同じ形状、サイズの貫通孔を形成すればよく、貫通孔のサイズを連通管5a〜5d間で変える必要がないので、連通管5a〜5dの製造が容易である。
さらに、図6Bの連通管5a〜5dに関しても、長さは違っても全て同じ幅の長孔を形成すればよく、長孔の幅を連通管5a〜5d間で変える必要がないので、連通管5a〜5dの製造が容易である。
また、図2Bのように長孔の幅を変えるのに対して、図6Bでは長孔の長さを変えるので、連通管5a〜5d間で開口部5a1〜5d1の面積に大きな差をつけることが容易となる。よって、連通管5a〜5d間で冷媒Lの流入量に大きな差がある場合に有効である。
その上、図6A、図6Bにおいて、複数の貫通孔又は長孔である開口部5a1〜5d1の一番上の貫通孔又は長孔の上端の高さが揃っている。つまり、貫通孔の数を減らしたり、長孔の長さを短くしたりしているのは、連通管5a〜5dの下端側においてである。そのため、気液界面42が上昇しても、ガス冷媒を吸い込む開口部5a1〜5d1が狭くなることがない。よって、気液界面42の変動に関わらず充分にガス冷媒を吸い込むことが可能で、よってガス冷媒の勢いで開口部5a1〜5d1に吸い込まれる液冷媒の吸込みが悪くなることがない。
図7Aは、流入側ヘッダ3aの気液混合部41部分の縦断面図である。図7Bは、気液混合部41内に設けられる連通部50の図7AにおけるB−B断面図である。本実施例3において、実施例1と共通する部材等については実施例1と同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
実施例3が実施例1と異なるのは、流入側ヘッダ3a内の連通管5a〜5dの開口部5a1〜5d1が設けられている部分に代えて単一の連通部50が設けられていることである。連通部50は円柱状の部材であり、流入側ヘッダ3aの気液混合部41内に設けられている。
連通部50は、気液混合部41内で各連通管5a〜5dと接続されて各連通管5a〜5dに代えて単一の連通部50内に開口部5a1〜5d1が形成されている。
連通部(連通部本体)50は、その中央部に設けられていて、流入側ヘッダ3aの長手方向に上下に貫通した空間であり、気液二相の冷媒Lが流入する円筒状の混合室51を備えている。
混合室51の周囲には、混合室51を取り囲むように複数、本例で4つの冷媒連通路52a〜52dが設けられている。冷媒連通路52a〜52dは、流入側ヘッダ3aの長手方向に上下に貫通した例えば円筒状の空間で、それぞれその上端部が各連通管5a〜5dと接続されている。各冷媒連通路52a〜52dの径サイズは、混合室51の径サイズよりも小さい。
また、連通部(連通部本体)50には、各冷媒連通路52a〜52dと混合室51とを接続し、混合室51から各冷媒連通路52a〜52dに冷媒を流入させる接続路53a〜53dが設けられている。接続路53a〜53dも連通部(連通部本体)50の上から下まで貫通している。各接続路53a〜53dは、それぞれが接続している冷媒連通路52a〜52dの径サイズよりも幅が狭い。
また、本実施例3では、仕切板31aは、混合室51、接続路53a〜53d、連通部50と気液混合部41との間の隙間を閉塞して、冷媒連通路52a〜52d以外からは流入側ヘッダ3aの気液混合部41とは反対側には冷媒Lが流れないようにする。あるいは、仕切板31aを設けずに、混合室51、接続路53a〜53d、連通部50と気液混合部41との間の隙間の上端部を所定の部材や材料を用いて閉塞するようにしてもよい。
図7Bの例では、各冷媒連通路52a〜52dは同一径サイズだが、接続路53a〜53dの幅サイズが一律ではない。すなわち、接続路53a〜53dが開口部5a1〜5d1となり、その各径サイズが開口部5a1〜5d1の面積となる。すなわち、接続路53aの幅W53aが最大であり、接続路53cの幅W53cが最小である。そして、接続路53b,53dの幅がこれらの中間的なサイズとなる。
そして、各冷媒連通路52a〜52dには連通管5a〜5dが冷媒Lのリークを生じることがないように所定の手段で接合されている。連通管5a〜5dは、径サイズは全て同じであるが長さがそれぞれ異なっている。連通部50は、連通管5a〜5dに支持されていてもよいし、仕切板31aに支持されていてもよいし、気液混合部41の内周面に支持されていてもよい。
また、気液混合部41内で連通部50と流入側ヘッダ3aの端部(下端部)との間には流入口となる入口管36が接続される空間である冷媒流入部55が設けられている。図7Aの例では、流入側ヘッダ3aの底板3a1に入口管36が接続されている。
図8は、図7Aの例において入口管36の位置を変更した例を示す流入側ヘッダ3aの下部の縦断面図である。入口管36は冷媒流入部55の側部における所望の位置に接続してもよい。
図7Cは、連通部50の他の例を示す図7AのB−B断面図である。図7Cの例が図7Bの例と異なるのは、接続路53a〜53dの幅サイズは全て一定であり、冷媒連通路52a〜52dの径サイズが一律でないことである。すなわち、冷媒連通路52aの径サイズD52aが最大で、冷媒連通路52cの径サイズD52cが最小で、冷媒連通路52b,52dの径サイズがこれらの中間的なサイズである。
また、図7B、図7Cの何れの連通部50においても、混合室51、各冷媒連通路52a〜52d及び各接続路53a〜53dが何れも流入側ヘッダ3aの長手方向に直線状であり、径サイズ及び形状が当該長手方向の全ての位置で一律である。よって、当該連通部50を容易に押出成型により製造することができる。なお、図7B、図7Cの連通部50の製造には、押出成型の他に鍛造や削り出し等の手段を用いてもよい。
次に、本実施例3の作用効果について説明する。
本実施例3において実施例1と共通する構成から生じる作用効果は本実施例3においても奏することができる。
入口管36から流入した気液二相の冷媒Lは、入口管36から冷媒流入部55に流入し、さらには主として混合室51に流入する。そして、混合室51から各接続路53a〜53dを介して各冷媒連通路52a〜52dに流入する。そして、各冷媒連通路52a〜52から各連通管5a〜5dに流入する。
この場合、図7Bの例では、各冷媒連通路52a〜52dの径サイズは同じであるが、各接続路53a〜53dの幅が互いに異なるため、各冷媒連通路52a〜52d、ひいては各連通管5a〜5dに単位時間当たりに流入する冷媒Lの量を互いに異ならせることができる。
また、図7Cの例では、各接続路53a〜53dの径サイズは同じであるが、各冷媒連通路52a〜52dの径サイズは互いに異なるため、各冷媒連通路52a〜52d、ひいては各連通管5a〜5dに単位時間当たりに流入する冷媒Lの量を互いに異ならせることができる。
この場合に、接続路53a〜53dの幅サイズの方が冷媒連通路52a〜52dの径サイズよりも小さい。そのため、径サイズが相当大きな冷媒連通路を設ける可能性がある図7Cの例よりも図7Bの例の方が、連通部50をコンパクト化できる可能性がある。
これらの場合に、各接続路53a〜53d並びに各冷媒連通路52a〜52dは連通部50の長手方向の端から端まで形成されているので、図2B、図6Bの例と同様、気液界面42高さの変動に応じてガス冷媒、液冷媒の各連通管5a〜5dへの流入量を無段階で調節することができる。
また、実施例1,2の例では、複数本の連通管5a〜5dの各一端部側を何れも位置決めして気液混合部41内に設置する工程が必要である。しかし、本実施例3では、単一の連通部50を気液混合部41内に設置するだけでよく、製造工程を簡素化することができる。
さらに、冷媒流入部55を設けたので、入口管36は流入側ヘッダ3aの一端部側の様々な位置に取り付け可能である。そのため、冷媒配管の取り回しの自由度を高めることができる。
また、混合室51、各冷媒連通路52a〜52d並びに各接続路53a〜53dが何れも流入側ヘッダ3aの長手方向に直線状であり、径サイズ及び形状が当該長手方向の全ての位置で一律である。よって、当該連通部50を容易に押出成型により製造することができる。すなわち、押出成型機で連通部50を押出成型すれば、あとは押し出された連通部50を所定長さで径方向に切断する作業を繰り返すことで、連通部50を容易に大量生産することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、前記各実施例では、各ヘッダ内空間32〜35ごとに各1本の連通管5a〜5dを接続しているが、単一のヘッダ内空間に複数本の連通管5を接続してもよい。そして、ヘッダ内空間に接続する連通管5の数を変えることで、ヘッダ内空間ごとの開口部の面積を変えるようにしてもよい。
また、空気調和機100は、四方弁9を備えない冷房又は暖房専用の空気調和機として実施してもよい。さらに、熱交換器1を他の冷凍サイクル装置、例えば、自然冷媒ヒートポンプ給湯機に適用してもよい。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
1 熱交換器
2 フィン
3a ヘッダ(流入側ヘッダ)
3b ヘッダ(流出側ヘッダ)
5,5a〜5d 連通管
5a1〜5d1 開口部
8 圧縮機
19 伝熱管
32〜35 ヘッダ内空間
36 入口管(流入口)
41 気液混合部
50 連通部(連通部本体)
51 混合室
52a〜52d 冷媒連通路
53a〜53d 接続路
55 冷媒流入部
60 冷媒の流れ方向(暖房)
61 冷媒の流れ方向(冷房)
100 空気調和機
101 室内熱交換器(第1熱交換器)(熱交換器)
102 室内ファン
103 膨張弁
105 室外機
106 室外熱交換器(第2熱交換器)(熱交換器)
107 室外ファン
108 室内機

Claims (15)

  1. 一対のヘッダと、
    前記ヘッダの長手方向に複数本並び、両端側が前記各ヘッダにそれぞれ接続されている伝熱管と、
    前記各伝熱管に接続されて、複数枚が当該伝熱管の長手方向に並ぶフィンとを備え、
    前記一対のヘッダのうちで外部からの冷媒の流入側となる流入側ヘッダは、
    前記冷媒の流入口が設けられ、気液二相の冷媒が流入する気液混合部と、
    前記流入側ヘッダをその長手方向に仕切って複数設けられ、前記気液混合部とも仕切られていて、1本又は連続的に並列した複数本の前記伝熱管と接続しているヘッダ内空間と、
    異なる前記ヘッダ内空間と前記気液混合部とをそれぞれ連通する複数本の連通管と、
    前記気液混合部内に位置している前記各連通管に設けられて、前記連通管を介して当該気液混合部内の冷媒を前記各ヘッダ内空間に導く開口部とを有し、
    前記開口部は、前記連通管の長手方向に設けられた貫通孔であり、
    前記開口部の面積は、複数本の前記連通管の中で互いに異なるものを含む熱交換器。
  2. 前記気液混合部は、前記流入側ヘッダの一端側に設けられ、前記各ヘッダ内空間は当該流入側ヘッダの他端側に並んでいる請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記開口部は、前記連通管の長手方向に並んで設けられた1又は複数個の貫通孔であり、当該貫通孔同士の大きさが異なることで前記開口部は面積が互いに異なるものが存在する請求項1に記載の熱交換器。
  4. 前記開口部は、前記連通管の長手方向を長手方向とする長孔であり、当該長孔同士の幅が異なることで前記開口部は面積が互いに異なるものが存在する請求項1に記載の熱交換器。
  5. 前記開口部は、前記連通管の長手方向に1又は複数個並んで設けられた貫通孔であり、当該貫通孔同士の数が異なることで前記開口部の面積が互いに異なる請求項1に記載の熱交換器。
  6. 前記開口部は、前記連通管の長手方向を長手方向とする長孔であり、当該長孔同士の長さが異なることで前記開口部の面積が互いに異なる請求項1に記載の熱交換器。
  7. 前記貫通孔同士の数が異なる前記連通管同士は、前記気液混合部内の最も気相冷媒側の前記貫通孔は、前記流入側ヘッダの長手方向の同じ高さにあり、前記気液混合部内の液相冷媒側で前記貫通孔の数が異なる請求項5に記載の熱交換器。
  8. 前記長孔同士の長さが異なる前記連通管同士は、前記気液混合部内の最も気相冷媒側で前記長孔の一端部が前記流入側ヘッダの長手方向の同じ高さにあり、前記気液混合部内の液相冷媒側で前記長孔の他端部の高さが異なる請求項6に記載の熱交換器。
  9. 前記気液混合部内で前記各連通管と接続され、前記各連通管に設けられたものと代えて前記開口部が形成されている連通部を備え、
    前記連通部は、
    前記連通部の中央部に設けられ、前記流入側ヘッダの長手方向に貫通した空間で、前記気液二相の冷媒が流入する混合室と、
    前記連通部の前記混合室の周囲に複数形成され、前記流入側ヘッダの長手方向に貫通した空間である冷媒連通路と、
    前記連通部に設けられ、前記混合室と前記冷媒連通路とを接続し、前記混合室から前記冷媒連通路に冷媒を流入させる接続路とを備え、
    前記接続路又は前記冷媒連通路の径サイズが異なることにより、前記接続路又は前記冷媒連通路の径サイズである前記開口部の面積は複数本の前記連通管の中で互いに異なるものを含む請求項1に記載の熱交換器。
  10. 前記気液混合部内で前記連通部と前記流入側ヘッダの端部との間には前記流入口が接続される空間である冷媒流入部が設けられている請求項9に記載の熱交換器。
  11. 前記接続路は、前記連通部を前記流入側ヘッダの長手方向に貫通していて、
    前記連通部は、前記混合室、前記各冷媒連通路及び前記各接続路が何れも前記流入側ヘッダの長手方向に直線状であり、径サイズ及び形状が当該長手方向の全ての位置で一律である請求項9に記載の熱交換器。
  12. 気液混合部内で各連通管と接続され、開口部が形成されている連通部本体と、
    前記連通部本体の中央部に設けられ、流入側ヘッダの長手方向に貫通した空間で、気液二相の冷媒が流入する混合室と、
    前記連通部本体の前記混合室の周囲に複数形成され、前記流入側ヘッダの長手方向に貫通した空間である冷媒連通路と、
    前記連通部本体に設けられ、前記混合室と前記冷媒連通路とを接続し、前記混合室から前記冷媒連通路に冷媒を流入させる接続路とを備え、
    前記接続路又は前記冷媒連通路の径サイズが異なることにより、前記接続路又は前記冷媒連通路の径サイズである前記開口部の面積は複数本の前記連通管の中で互いに異なるものを含み、
    前記混合室、前記各冷媒連通路及び前記各接続路が何れも前記流入側ヘッダの長手方向に直線状であり、径サイズ及び形状が当該長手方向の全ての位置で一律である連通部を、
    押出成型により製造する連通部の製造方法。
  13. 請求項1乃至請求項11の何れかの一項に記載の熱交換器と、
    前記熱交換器に外気を通風する室外ファンと、
    前記冷媒を圧縮する圧縮機とを備える室外機。
  14. 請求項1乃至請求項11の何れかの一項に記載の熱交換器と、
    前記熱交換器に外気を通風する室内ファンとを備える室内機。
  15. 室内機と、
    前記室内機と冷媒を流通する配管で接続された室外機と、
    膨張弁とを備え、
    前記室内機は、
    第1熱交換器と、
    前記第1熱交換器に空気を通風する室内ファンとを備え、
    前記室外機は、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    第2熱交換器と、
    前記第2熱交換器に空気を通風する室外ファンとを備え、
    前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器のうちの少なくとも一方は請求項1乃至請求項11の何れかの一項に記載の熱交換器であることを特徴とする空気調和機。
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