JPH0875231A - 可変風量空調方式 - Google Patents

可変風量空調方式

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JPH0875231A
JPH0875231A JP6212259A JP21225994A JPH0875231A JP H0875231 A JPH0875231 A JP H0875231A JP 6212259 A JP6212259 A JP 6212259A JP 21225994 A JP21225994 A JP 21225994A JP H0875231 A JPH0875231 A JP H0875231A
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air volume
air
variable
control
variable air
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JP6212259A
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Junkichi Harigaya
純吉 針ヶ谷
Hiroyoshi Ikeda
博義 池田
Kazuki Kayama
一樹 香山
Terubumi Nakamura
光史 仲村
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Shin Nippon Kucho KK
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Shin Nippon Kucho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】システムの簡素化およびコスト低減が図れ、か
つ動力の省力化が図れるとともに、実用上十分な室温調
節機能を有する可変風量空調システムとする。 【構成】空気調和器10で調和された空気を送風機14
によりダクト20を通じて送り、末端の各吹出口22、
…から吹き出すとともに、各吹出口22、…からの吹出
量を可変風量装置17、…により調整可能とした可変風
量空調方式において、前記可変風量装置17、…におけ
る風量制御を、室内温度に基づき、任意に設定された最
大開度と最小開度との2位置制御とする。また、ダクト
20の設定静圧を風量毎に多段階に設定し、風量毎に設
定静圧になるように送風機14の回転数をインバータ制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内温度に応じて風量
の調整を行う可変風量空調方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、居住環境の高度化の要求に答える
ために、オフィスビルの空調システムは、個別制御性の
向上が大きなテーマとなっている。個別制御性の高い空
調システムとしては様々なものが提案され実用化もされ
ているが、全空気式が主流となっている比較的規模の大
きいオフィスビルにおいては、VAV(Variable Air V
olume)システム〔可変風量方式〕が最も広く採用されて
いる。
【0003】その制御方法は、大別すると、VAVユニ
ット(可変風量装置)自体の制御方法と、送風機の制御
方法とがあり、組合せで多くのバリエーションが考えら
れるが、代表的な制御方法としては下記の3方式が挙げ
られる。
【0004】A.可変静圧制御方式 VAVユニットの制御は、ユニット自体の制御機能によ
り室温に応じて風量を比例制御するとともに、ファンの
制御もVAV自体の機能により検出した開度と通過風量
に基づいてファンを回転数などを制御する方法。
【0005】B.一定静圧制御方式 VAVユニットの制御は、ユニット自体の制御機能によ
り室温に応じて風量を比例制御するとともに、ファンの
制御はダクトの内圧(静圧)を検出して、これを一定に
維持するようにファンの回転数などを制御する方法。
【0006】C.DDC制御方式 VAVの制御は、VAVユニットの機能によるのでな
く、先ず室温をDDC(Direct Digital Control) ユニ
ットに入力してDDCユニット内で必要風量を決め、D
DCユニットからの風量信号に応じて各VAVユニット
をPID制御する。また、ファンの制御もDDCユニッ
ト内において算出して各VAVユニットの風量合計に応
じて回転数などの制御を行う方法。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
りある前記各VAVシステムは、VAVユニット本体に
定風量機構や調節器などが装備されたり、システム全体
がDDCユニットにより高度にコントロールされるな
ど、非常に高機能なものとなっている。この様なシステ
ムは、確かに高度な室温コントロールが可能になるとと
もに、省エネルギー効果を有するものとなっているが、
非常に高価であるとともに、時として施主のニーズに対
してオーバースペックとなっている場合がある。
【0008】そこで本発明の主たる課題は、システムの
簡素化およびコスト低減が図れ、かつ動力の省力化が図
れるとともに、実用上十分な室温調節機能を有する可変
風量空調システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題は、空気調和器
で調和された空気を送風機によりダクトを通じて送り、
末端の各吹出口から吹き出すとともに、各吹出口からの
吹出量を可変風量装置により調整可能とした可変風量空
調方式において、前記可変風量装置における風量制御
を、室内温度に基づき、任意に設定された最大開度と最
小開度との2位置制御としたことで解決できる。
【0010】また、この場合に、前記最小開度を最大開
度の30〜40%とするのが好ましい。また、前記可変
風量装置における2位置制御の動作すきまを0.2〜
0.8℃とするのが好ましい。さらには、ダクトの設定
静圧を風量毎に多段階に設定し、風量毎に設定静圧にな
るように送風機の回転数を制御することで省エネルギー
性を維持するのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明においては、可変風量装置における風量
制御を、室内温度に基づいて、任意に設定された最大開
度と最小開度との2位置制御とする。当業界の技術常識
によれば、室温を高度に一定管理するためには、従来の
ように可変風量装置の開度を比例制御する方法や、DD
Cユニットを用いたコントロールが必要であるとの認識
が一般的であった。しかしながら、本発明者等の実験に
よれば、高度に制御された可変風量装置であっても、あ
る時間毎に断片的にみれば、ほとんどの可変風量装置の
開度は、最大か最小かの状態になっているとの知見を得
た。また、単一の可変風量装置を経時的に追って調査し
ても、途中に中間開度の状態があるとしても、全体とし
てみれば、最大開度か最小開度の状態が支配的であるこ
とも知見した。
【0012】これらの知見に基づいて、本発明は成され
たもので、可変風量装置の開度制御を2位置制御とした
場合であっても、後述実施例によって立証されるよう
に、実用上十分な制御特性が得られる。
【0013】この場合、前記可変風量装置の最小開度を
最大開度の30〜40%とすることにより、定風量機構
が不要となる。また、前記可変風量装置における2位置
制御の動作すきまを0.2〜0.8℃とすることによ
り、ほぼ室温を±1℃以内に制御することが可能とな
る。さらに、ダクトの設定静圧を風量毎に多段階に設定
し、風量毎に設定静圧になるように送風機の回転を制御
することにより、動力の省エネ化を図ることができる。
これらの装置類は非常に機構が簡単であるため、システ
ムが簡素化されるとともに、低コスト化に寄与すること
となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
図1において、空気調和器10は、たとえば順にエアフ
ィルタ11、熱交換器12、加湿器13、給気用送風機
14により構成され、外気OAと環気RAとが前記空気
調和器10を通り空気調和された後、メインダクト20
を通じて各吹出口22、22…より室内に吹き出され
る。前記吹出口22、22…に通ずる各分岐ダクト23
A〜23Cの中間には、それぞれ可変風量装置17、…
が設けられている。この可変風量装置17は、単純にモ
ータ18によりオンオフ駆動されるダンパであり、室内
温度スイッチ19、19…の検出温度に基づいて、任意
に設定された最大開度と最小開度との2位置制御とされ
る。前記最小開度は、後述実施例に示されるように、定
風量機構を不要とするために、好ましくは最大開度の3
0%〜40%に設定される。また、この場合、前記室内
温度スイッチ19の動作すきまDFは、好ましくは0.
2〜0.8℃とされる。前記動作すきまは、接点の過度
の開閉を防止するためのもので、前記室内温度スイッチ
19が開から閉になる時の値と、閉から開になる時の値
との差を言う。具体的には、動作すきまDFをたとえば
0.2〜0.8℃と設定し、室温設定値を26℃とした
場合、室温が26.25℃以上となるとモーター18が
駆動し前記可変風量装置17が最大開度となり、逆に2
5.75℃以下になるとモーター18が駆動し最小開度
に制御される。動作すきまDFを大きくすると、可変風
量装置17の動作頻度が減る代わりに室温の変化幅が大
きくなり、動作すきまDFを小さくすると室温の変化幅
は小さくなる代わりに可変風量装置17の動作頻度が多
くなる。本発明者等の知見によれば、特に前記動作すき
まDFを0.2〜0.8℃以内とすることにより、可変
風量装置17の動作は安定したものとなり、かつほぼ室
内温度変化を±1℃以内に制御することが可能となる。
【0015】一方、送風機14の回転数制御に関し、従
来、VAVユニット自体の制御機能によらない方法とし
ては、各VAVユニットの全開に対する開度比率と全開
時の設定風量との加重平均から平均風量を算出し、回転
数を制御していたが、この場合にはDDCユニットが必
要になり、非常にコスト高となる。また、通常の一定静
圧方式では省エネルギー性に劣る。そこで、本発明にお
いては、静圧の設定値を送風機の風量毎に段階的に変化
させる可変静圧方式を採用し、送風ダクト20に対して
静圧センサー16を取り付け、調節器15を介して送風
機14をインバータ21によって回転数制御するように
した。前記静圧設定値の段階数としては、あまり多いと
制御が複雑となるため、2〜3段階程度が好ましい。
【0016】次に、本発明の効果を各実験例により明ら
かにする。 〔実験例1〕先ず最初に、最新の空調設備(従来例にお
けるCに該当する。)を備えたオフィスビルにおいて、
VAVユニットが実際にどのような挙動で制御されてい
るかを調査した。調査したビルは、いずれも1フロア2
000m2前後で、各階に4〜6台のインテリア用空調機
が設置され、一系統に5〜7台のVAVユニットが接続
されたものである。調査は、標準的な使用状況にある空
調機を選び、制御盤内のDDCユニットの出力信号を取
り出し、10〜20分間隔で同一系統に接続されている
VAVユニットの全台数の同一時刻での開度状況を調査
した。その結果を表1に示す。なお、VAVユニット
は、最小開度を40%とし、室内のサーモスタット信号
により、開度100%〜40%の間でPID制御される
ようになっている。
【0017】
【表1】
【0018】上記表1より明らかなように、DDCによ
り精密なPID制御を行っても、実際には、殆どのVA
Vユニットが開度100%か、開度40%のどちらか一
方になっていることが判明される。これは、VAVユニ
ットの制御動作が、実際には2位置制御的であることを
示しており、比例帯や積分時間の調整具合にもよるが、
空気温度が制御対象であるため、どうしてもVAVユニ
ットの開閉に対して追従できず遅れが出ることに起因す
るものと思われる。
【0019】次いで、前記調査はある時刻で断片的にV
AVユニットの開閉度を調査したものであるが、単体の
VAVユニットに着目して開度変化を経時的に調べてみ
た。
【0020】その結果を図2に示す。図2により明らか
なように、全開の状態が10分ほど続いた後、30秒ほ
どの短い時間で最小開度の40%状態に変化する。そし
て7〜8分後に、再び短時間で全開近くに戻り、その後
もこの様なサイクルが繰り返されていることが判明し
た。また、他のオフィスビルにおいて同様の試験を行っ
たが、いずれも同じ結果となった。なお、因みに、この
時のサーモスタットの比例帯はいずれも3℃前後で積分
時間も15分程度であり、事務所ビルとしては標準的な
調整がなされていた。また、室温の制御状態も±1℃以
内に維持されており良好であった。
【0021】以上より、従来のVAVユニットはPID
制御ではあっても、実際には2位置制御に近い動きにな
っていると言うことができる。したがって、VAVユニ
ットの風量制御は、必ずしもリニアである必要はなく、
通常のモーターダンパを使用し、最大開度と最小開度と
の2位置制御による風量制御で、実用上はほとんど支障
のない制御が可能となる。
【0022】〔実験例2〕可変風量装置が、順にまたは
一斉に、全開から全閉に、または全閉から全開に制御さ
れた場合の風量制御性および回転数制御性について調査
した。実験には、図3に示される装置を用いた。同装置
は、主ダクト1に3000m3/h×30mmAqのシロッコファ
ン7により調和空気を送るようにした単一ダクトの可変
風量システムで、前記メインダクト1、およびこれより
分岐する150mmφ〜250mmφの分岐ダクト2A〜2
Dのそれぞれに静圧、風量センサー4a、4bを取り付
けている。これらのセンサー4a・4bによる検出値が
静圧用空電変換器5および動圧用空電変換器6にそれぞ
れ送られ、ここで空気圧信号が電気信号に変化された
後、DDC8に入力されている。また、250mmφ分岐
ダクト2Aにモーターダンパによる2位置制御の可変風
量装置3Aを、200mmφ分岐ダクト2B・2Cにモー
ターダンパによる2位置制御の可変風量装置3B・3C
を、150mmφ分岐ダクト2Dにモーターダンパによる
2位置制御の可変風量装置3Dをそれぞれ配置させたも
ので、前記各可変風量装置3A〜3Dは、DDC8と接
続されたコンピューター9により自由に全開と最小開度
(40%)との切換えができるようにしてある。また、
前記シロッコファン7には、インバータが取り付けら
れ、風量毎に段階的に設定された設定静圧(12mmAqと
8mmAq)になるように回転数が制御されるようになって
いる。
【0023】先ず、図4に示されるグラフは、4台の可
変風量装置3A〜3Dを一斉に全開(100%)から最
小開度(40%)に切り換えた場合の風量の経時的変化
を示したもので、図5に示されるグラフは、逆に最小開
度から最大開度に切り換えた場合の風量の経時的変化を
示したものである。両グラフより明らかなように、いず
れの場合も、スムーズに風量が制御されており、実用上
十分な制御特性が得られることが判明している。なお、
図中において、記号;MD−1は可変風量装置3A近傍
に取り付けたセンサーであり、MD−2は可変風量装置
3B近傍に取り付けたセンサー、MD−3は可変風量装
置3C近傍に取り付けたセンサー、MD−4は可変風量
装置3D近傍に取り付けたセンサー、ファン部は送風機
7近傍に取り付けたセンサーにそれぞれ対応している。
以下のグラフも同様である。
【0024】次いで、図6に示されるグラフは、1台づ
つ順に全開の状態から最小開度(40%)に変化させた
場合の風量変化を示したものである。同グラフより、風
量は全体的にスムーズに制御されており、一つの可変風
量装置が絞られても、他のダクトの風量にほとんど影響
していないことが判明している。これより、最小開度を
30〜40%としている限り、定風量機構が特に必要な
いことが伺える。
【0025】同様に、図7は、1台づつ順に全開の状態
から最小開度に変化させた場合のメインダクトの静圧変
化および各分岐ダクト2A〜2Dの静圧変化をグラフ化
したものである。同グラフより、2台のモーターダンパ
が絞られた時点でメインダクトの静圧が12mmAq〜8mm
Aqへとスムーズにシフトしており、それ以外の個所で
は、メインダクトの静圧が一定に保たれていることが判
明している。
【0026】さらに、図8および図9は、共に全て最小
開度の状態から順に1台づつ全開にした場合の風量およ
び静圧の経時変化を表したもので、これらのグラフから
も風量および回転数がスムーズに制御され、実用上十分
な制御特性が得られることが判明している。
【0027】〔実験例3〕次いで、図10に示されるグ
ラフは、送風機7の機外静圧曲線上に、前記1台づつ順
に全開の状態から最小開度に変化させた場合の送風機運
転状態をプロットしたものである。本実験例において
は、設定静圧を12mmAqと8mmAqとの二段階として送風
機7の回転数を制御した結果、装置抵抗曲線に近づいた
段状のラインが描かれ、高い省エネルギー性が得られて
いることが判明している。
【0028】さらに、図11は、前記1台づつ順に全開
の状態から最小開度に変化させた場合と全閉の状態から
1台づつ最小開度に変化させた場合の送風機の消費電力
値をプロットしたものである。同グラフより、ほぼ風量
の2乗に比例するように動力値が変化することが判明し
た。この事は、動力の省力化の点から、非常に良好な結
果が出たものと判断できる。なお、理論上は消費電力は
風量の3乗で変化するのであるが、モーターを使用した
場合、軽負荷時においては効率と力率の低下が大きいた
め、実際はほぼ風量の2乗に比例している。
【0029】〔実験例4〕6.2m×6.2mの試験室内におい
て、本発明に係る可変風量調整システムにより、具体的
には、200 mmφの吹出口を2つ設け、これらの吹出口に
連通するダクト中間に、最大開度100%、最小開度4
0%、風量換算で1200m3/hと480m3/h との2位置制御の
可変風量装置を設け、送風機より16℃の空調空気を送
って、室内を26℃に維持するようにした。また、送風
機はダクト内が設定静圧となるようにインバータ制御し
た。
【0030】試験は、逐次可変風量装置の動作すきまD
Fを0.2〜0.8℃から1.0℃の間で変化させると
ともに、室内の熱負荷について逐次変化させた。その結
果を図12に示す。なお、図中、○は壁側床上1.5m
の温度、△は室内略中央の床上0.5mの温度、●は室
内略中央の床上1.5mの温度、×は室内略中央の床上
3.0mの温度である。
【0031】同図から明らかなように、本発明に係る可
変風量空調システムによっても、約±1℃か、ややこれ
を超える程度の範囲で温度管理できることが判明され
る。また、特に動作すきまDFを0.2〜0.8℃とし
た場合には、ほぼ室温を±1℃以内に制御できることが
判明される。
【0032】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、シ
ステムの簡素化およびコスト低減が図れ、かつ動力の省
力化が図れるとともに、実用上十分な室温調節機能を有
する可変風量空調システムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るVAVシステムの概略系統図で
ある。
【図2】実験例1における試験結果グラフである。
【図3】実験例2における試験結果グラフである。
【図4】実験例2における試験結果グラフである。
【図5】実験例2における試験結果グラフである。
【図6】実験例2における試験結果グラフである。
【図7】実験例2における試験結果グラフである。
【図8】実験例2における試験結果グラフである。
【図9】実験例2における試験結果グラフである。
【図10】実験例3における試験結果グラフである。
【図11】実験例3における試験結果グラフである。
【図12】実験例4における試験結果グラフである。
【符号の説明】
1…メインダクト、2A〜2D…分岐ダクト、3A〜3
D…可変風量装置、4a・4b…圧力センサー、5・6
…空電変換器、7…送風機、8…DDC、10…空気調
和器、11…エアフィルタ、12…熱変換器、13…加
湿器、14…給気用送風機、17…可変風量装置、18
…モーター、19…室内温度スイッチ、20…送風ダク
ト、21…インバータ、22…吹出口、23A〜23C
…分岐ダクト
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】A.可変静圧制御方式 VAVユニットの制御は、ユニット自体の制御機能によ
り室温に応じて風量を比例制御するとともに、ファンの
制御もVAV自体の機能により検出した開度と通過風量
に基づいてファン回転数などを制御する方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】C.DDC制御方式 VAVの制御は、VAVユニットの機能によるのでな
く、先ず室温をDDC(Direct Digital Control) ユニ
ットに入力してDDCユニット内で必要風量を決め、D
DCユニットからの風量信号に応じて各VAVユニット
をPID制御する。また、ファンの制御もDDCユニッ
ト内において算出し各VAVユニットの風量合計に応
じて回転数などの制御を行う方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
図1において、空気調和器10は、たとえば順にエアフ
ィルタ11、熱交換器12、加湿器13、給気用送風機
14により構成され、外気OAと環気RAとが前記空気
調和器10を通り空気調和された後、メインダクト20
を通じて各吹出口22、22…より室内に吹き出され
る。前記吹出口22、22…に通ずる各分岐ダクト23
A〜23Cの中間には、それぞれ可変風量装置17、…
が設けられている。この可変風量装置17は、単純にモ
ータ18によりオンオフ駆動されるダンパであり、室内
温度スイッチ19、19…の検出温度に基づいて、任意
に設定された最大開度と最小開度との2位置制御とされ
る。前記最小開度は、後述実施例に示されるように、定
風量機構を不要とするために、好ましくは最大開度の3
0%〜40%に設定される。また、この場合、前記室内
温度スイッチ19の動作すきまDFは、好ましくは0.
2〜0.8℃とされる。前記動作すきまは、接点の過度
の開閉を防止するためのもので、前記室内温度スイッチ
19が開から閉になる時の値と、閉から開になる時の値
との差を言う。具体的には、動作すきまDFをたとえば
0.5℃と設定し、室温設定値を26℃とした場合、室
温が26.25℃以上となるとモーター18が駆動し前
記可変風量装置17が最大開度となり、逆に25.75
℃以下になるとモーター18が駆動し最小開度に制御さ
れる。動作すきまDFを大きくすると、可変風量装置1
7の動作頻度が減る代わりに室温の変化幅が大きくな
り、動作すきまDFを小さくすると室温の変化幅は小さ
くなる代わりに可変風量装置17の動作頻度が多くな
る。本発明者等の知見によれば、特に前記動作すきまD
Fを0.2〜0.8℃以内とすることにより、可変風量
装置17の動作は安定したものとなり、かつほぼ室内温
度変化を±1℃以内に制御することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香山 一樹 東京都中央区日本橋本石町4丁目4番20号 三井第二別館 新日本空調株式会社内 (72)発明者 仲村 光史 東京都中央区日本橋本石町4丁目4番20号 三井第二別館 新日本空調株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気調和器で調和された空気を送風機によ
    りダクトを通じて送り、末端の各吹出口から吹き出すと
    ともに、各吹出口からの吹出量を可変風量装置により調
    整可能とした可変風量空調方式において、 前記可変風量装置における風量制御を、室内温度に基づ
    き、任意に設定された最大開度と最小開度との2位置制
    御としたことを特徴とする可変風量空調方式。
  2. 【請求項2】前記最小開度を最大開度の30〜40%と
    する請求項1記載の可変風量空調方式。
  3. 【請求項3】前記可変風量装置における2位置制御の動
    作すきまを0.2〜0.8℃とする請求項1、2記載の
    可変風量空調方式。
  4. 【請求項4】ダクトの設定静圧を風量毎に多段階に設定
    し、風量毎に設定静圧になるように送風機の回転数を制
    御する請求項1〜3記載の可変空調方式。
JP6212259A 1994-09-06 1994-09-06 可変風量空調方式 Pending JPH0875231A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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