JPH087511A - ヘッド支持機構ピエゾセンサ - Google Patents

ヘッド支持機構ピエゾセンサ

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JPH087511A
JPH087511A JP13010994A JP13010994A JPH087511A JP H087511 A JPH087511 A JP H087511A JP 13010994 A JP13010994 A JP 13010994A JP 13010994 A JP13010994 A JP 13010994A JP H087511 A JPH087511 A JP H087511A
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JP
Japan
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head
sensor
suspension
wear
piezo
Prior art date
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Pending
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JP13010994A
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English (en)
Inventor
Satomitsu Imai
郷充 今井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】Siのピエゾ抵抗効果を利用した摩擦力センサ
をヘッド支持系に搭載し、アクチュエータによってヘッ
ド荷重を調整させる。また摩擦力がある上限を超えたと
きに警告表示させる機能を持たせる。 【効果】摩擦を低減させることによりヘッド寿命を伸ば
す。また摩耗による動作不良等のトラブルを回避でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気デイスク装置にお
いて、ヘッドと回転記録媒体との摩擦および摩耗状態を
検出するために利用されるヘッド支持機構ピエゾセンサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘッドと記録媒体との接触状態や
摩擦の計測は、特願平4−113754 号明細書に示されてい
るようにヘッド支持系に抵抗線あるいは半導体歪ゲージ
を貼り付けることによって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヘッドと記録媒体を接
触させて情報を読み書きするコンタクトヘッド磁気ディ
スク装置では、ヘッドとディスクの摩擦および摩耗状態
を計測し、摩耗が著しく進展した場合には動作不能に陥
らないようにする機能を有する必要がある。歪ゲージを
サスペンションに貼る方法では装置の小型化に対応でき
ず、また信頼性が低い。
【0004】
【課題を解決するための手段】摩擦摩耗状態を検出する
ためにSiのピエゾ抵抗センサをヘッド支持機構に一体
形成する。コンタクトヘッド用のサスペンション材とし
てSiを用いる場合はICプロセスによってp型または
n型の部分を作りセンサとする。金属,セラミックなど
Si以外の材料に対しては、ポリSi層をCVD等によ
り設けてセンサを形成する。
【0005】またこのようなセンサをヘッド支持機構に
複数個設け、ヘッド荷重とヘッド摩擦力の両方を計測し
て摩擦係数を求められるようにする。
【0006】摩耗が著しく進展した場合は、ユーザに警
告する機能,ヘッド荷重を変化させる機能を設ける。ヘ
ッド荷重を変化させるアクチュエータとしてサスペンシ
ョンに圧電素子を設ける。
【0007】
【作用】ピエゾ抵抗センサをICプロセスで成形するこ
とによりサスペンションへの搭載が可能でまた感度も高
まる。これにより実機ヘッドで摩擦および摩耗状態が計
測できるようになる。
【0008】摩擦係数の増加により摩耗の進展度がわか
るため、これがある設定値を越えた場合にユーザにバッ
クアップを促す警告を発したり、またヘッド荷重をアク
チュエータによって低下させることによって装置の信頼
性が向上する。
【0009】
【実施例】磁気記録装置では大容量化を目指してヘッド
と記録媒体が接触状態で情報の読み書きをする装置の開
発が進められている。このようなコンタクト記録では、
ヘッドと媒体の摩擦や摩耗によって読み書きが不能とな
る致命的なダメージが発生しうる。このような装置で信
頼性を確保するためには、装置に摩擦および摩耗状態を
センシングする機能と摩耗が許容限度に達したときにユ
ーザに知らせる機能を持たせることが必要である。本発
明はヘッド支持機構にSiのピエゾ抵抗効果によってヘ
ッドの摩擦力を計測するセンサを搭載する方法,該セン
サによって摩耗の進展度を求める方法等を示すものであ
る。
【0010】ピエゾ抵抗センサの精度を高めるには、検
出したい力が加わった時のみに歪が発生し、それ以外の
力またはモーメントで干渉出力が生じないように弾性構
造を設計することが重要である。図15はコンタクト記
録ヘッドに作用する力を示したもので、ヘッドには荷重
Wと摩擦力μWが働く。図のようにサスペンションにピ
エゾ抵抗センサを形成すると、センサには荷重Wの曲げ
モーメントによるひずみSwと摩擦力μWによるひずみ
Sfが生じる。しかし、Sw/Sfの値から明らかなよ
うにSwはSfよりもはるかに大きくなるので摩擦力の
変化を正確に計測することができない。そこで摩擦力に
よる歪のみがセンサに生じるようにセンサを搭載する構
造を設計することが必要になる。
【0011】図3に示すようにヘッドを搭載した摺動子
を両持梁のジンバル20の中央に設けると、ジンバル2
0にはヘッドの荷重反力Nによる曲げモーメント,摩擦
力のモーメント(F×H)および摩擦力の三つが働き、
ジンバル20における力の分布は図に示したようにな
る。即ち、荷重による曲げモーメントはジンバルの端か
ら全長Lの1/4の位置では0となる。この位置にセン
サを形成すれば、センサには摩擦力の(単純引張りの)
歪のみが生じるようにできる。
【0012】センサの感度を高めるためには、数1に示
すセンサの抵抗変化率大きくするように結晶方向を考え
てセンサを加工することも必要である。
【0013】
【数1】
【0014】なおゲージ率Kを表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】図1は本発明の実施例で、上はその平面
図、下は側面図である。サスペンション10の先端にヘ
ッド摺動子30が取り付けられ、サスペンションは固定
部11により固定される。101はヘッドと媒体の摩擦
力を計測するためのSiのピエゾ抵抗効果を利用したセ
ンサである。センサを両持梁のジンバル20に形成し、
信号はサスペンション上に配線111,ボンディングパ
ッド112を一体形成して取り出す。
【0017】図2はセンサ101の構造を示す。以下に
その加工手順を示す。サスペンション10の材料をSi
として、その一部にセンサをICプロセスにより形成す
る。サスペンションの厚さはヘッドの軽荷重化により薄
くしなければならないので、まず(100)面のSiウエ
ハの板厚をKOHによるエッチングで薄くする。次に、
SiO2 膜103によりゲージ形成部のパターニングを
行い、開口部にCVDによりp型あるいはn型の拡散型
歪ゲージ102を形成し、さらにアルミニウムを蒸着し
て配線111およびボンディングパッド112を形成す
る。最後にサスペンション10の加工をエッチングによ
り行う。
【0018】センサのゲージ率が最大になるのは、n型
のゲージを〈100〉の結晶方向に形成し、摩擦力がこ
の方向に働くようにした場合である。この場合、サスペ
ンションの側面は〈111〉面に一致しないのでKOH
によるエッチングは使えず、反応性イオンエッチング
(以下、RIE)を用いなければならない。RIEはK
OHによるウエットエッチングよりもエッチング速度が
小さいためエッチング量が大きい場合には適さないが、
サスペンションの厚さは薄くしなければならずRIEで
も加工可能な範囲にある。
【0019】KOHによる異方性エッチングを用いてサ
スペンションの加工をする場合は、サスペンションの長
手方向(結晶方向は〈110〉となる)にp型の拡散型
歪ゲージを形成する。この場合は表1に示したようにゲ
ージ率はやや低下するが、加工速度は大きくなる。図1
7に歪ゲージとサスペンションの加工の組合せを示す。
【0020】図4はセンサに摩擦力による歪のみが生じ
るようにする別の実施例で、センサ101をジンバル2
0またはサスペンション10の曲げの中立軸面に形成す
る。図5はその加工方法を示す。図5で下の図は上の図
のAーA断面を示す。Siウエハの(100)面にSi
2をマスクとしてパターニングし、KOHにより凹部
22を形成する。凹部22の底面を中立軸面に一致させ
て歪ゲージ101を作り、さらにアルミニウムを蒸着し
て配線111を形成する。凹部22をKOHで加工する
ため歪ゲージ101はp型を用いる。凹部22の傾斜面
の配線加工はシャドウマスクを用いる。凹部22の幅b
はジンバルまたはサスペンションの幅Bよりも十分小さ
くする必要があるが、b/Bを1/4以下にとればセン
サ101には曲げによる応力がほとんど生じない。
【0021】図6はサスペンションまたはジンバルがS
i以外の材料の場合に形成する実施例である。131は
ピエゾ抵抗センサでポリSiを用いる。図7はその形成
方法である。サスペンション12がSUS等の金属であ
ればまず絶縁膜113を蒸着等により形成する。絶縁膜
は母材とポリSiとの線膨張係数を緩和できる膜がよ
い。次にポリSiを蒸着し、配線111を形成する。表
1に示したようにポリSiはゲージ率が小さい。そこで
感度を高めるために摩擦力のモーメントによるひずみを
計測するようにしたセンサの実施例を図7に示す。サス
ペンションは荷重アーム16とトレーリングアーム14
からなり、両者を接合部17および15において接合す
る。ヘッド摺動子30は荷重アーム16先端の突起18
によって押しつけられる。ピエゾ抵抗センサ131はト
レーリングアーム14の先端部に形成する。荷重アーム
を別に設けるのはセンサ131に荷重のモーメントによ
るひずみが生じないようにするためである。センサ13
1には曲げモーメント(F×H)により大きなひずみが
生じるようになるので感度は向上する。
【0022】図9はサスペンションに二つのピエゾ抵抗
センサを形成し、一方は摩擦力によるひずみのみが生じ
るようにし、他方は荷重によるひずみのみが生じるよう
にした実施例である。これら二つのセンサによって摩擦
係数μを求めることができる。摩擦係数の変化からヘッ
ドの摩耗の進展度を知ることができる。図9においてセ
ンサ101は摩擦力、センサ105は荷重を計測する。
センサ105に生じるひずみは摩擦力によるものも含む
が、図15に示したようにヘッドからセンサまでの距離
Lを大きくとれば、摩擦力によるひずみは荷重によるひ
ずみに比べて無視できる。ピエゾ抵抗効果は温度依存性
があるので、温度変動が大きい場合は出力の補正が必要
となるが、二つのセンサの出力比として求まる摩擦係数
ではその必要がなくなる。
【0023】図10は図9で計測した摩擦係数がある設
定値を越えた場合にユーザに警告するシステムを備えた
実施例である。回路211ではセンサ105とセンサ1
01の出力の比から摩擦係数を求め、制御回路212で
設定値と比較して大きければディスプレイやランプ等の
表示機器213でユーザにバックアップをとらせる指示
を与える。
【0024】図11は摩擦係数がある基準値を越えた場
合に、ディスク回転停止後再起動不能に陥らないように
停止時のヘッド荷重を少なくしたり、あるいは再起動時
にヘッドに微小振動を与えて粘着を解除するためのバイ
モルフ式のアクチュエータを備えた装置の実施例であ
る。構成は図10と同じであるが、制御部212はパワ
ーアンプ214に信号を送ってサスペンション10に設
けられたバイモルフ式アクチュエータに電圧を供給す
る。バイモルフはZnOをスパッタして形成する。
【0025】図12はシーク時の摩擦力を計測するため
のセンサの実施例である。センサ101をジンバル22
に設ける。センサの形成位置を梁23の端から長さBの
1/4にすれば図3と同様の理由でセンサにシーク方向
の摩擦力によるひずみのみが生じる。
【0026】図13はセンサで計測された摩擦力が大き
い場合にシーク時のみヘッド荷重を小さくする実施例で
ある。バイモルフアクチュエータ201は薄膜ZnOを
Si基板にスパッタして形成する。この場合は梁長が短
いため応答速度は高められる。
【0027】図14にピエゾ抵抗センサの抵抗変化率
(ΔR/R)の値を示す。これは図1の実施例のように
摩擦力(μW)による引張ひずみのみがセンサに生じる
場合である。計測できる抵抗変化率の最小値を1×10
~5程度、計測したい摩擦力の最小変化量を2mgとすれ
ば、センサを形成する梁の幅と厚さtは図のような関係
になる。
【0028】なお、図16はセンサ101を連結させて
センサの感度を高める実施例である。
【0029】
【発明の効果】本発明により、ヘッドと記録媒体との接
触を高感度に計測することが可能になる。実機ヘッド支
持機構への搭載が可能なため、アクチュエータを連動さ
せて摩耗を低減させることができる。また装置の寿命を
警告することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッド支持機構にピエゾ抵抗センサを搭載した
実施例の説明図。
【図2】ピエゾ抵抗センサの断面図。
【図3】ピエゾ抵抗センサに生じる応力の説明図。
【図4】ヘッド支持機構にピエゾ抵抗センサを搭載した
実施例の平面図。
【図5】ピエゾ抵抗センサの形成方法の説明図。
【図6】ヘッド支持機構にピエゾ抵抗センサを搭載した
実施例の平面図。
【図7】ピエゾ抵抗センサの形成方法の説明図。
【図8】ヘッド支持機構にピエゾ抵抗センサを搭載した
実施例の説明図。
【図9】ヘッド支持機構にピエゾ抵抗センサを搭載した
実施例の平面図。
【図10】ヘッドの摩擦摩耗状態を表示する実施例の説
明図。
【図11】ヘッド支持機構にピエゾ抵抗センサとアクチ
ュエータを搭載した実施例の説明図。
【図12】ヘッド支持機構にピエゾ抵抗センサを搭載し
た実施例の説明図。
【図13】ヘッド支持機構にピエゾ抵抗センサとアクチ
ュエータを搭載した実施例の平面図。
【図14】図1の実施例における抵抗変化率を示す特性
図。
【図15】サスペンションに生じる歪の比較の説明図。
【図16】センサ出力向上のための実施例の説明図。
【図17】歪ゲージとサスペンションの加工の説明図。
【符号の説明】
10…サスペンション、20…ジンバル、21…ヘッド
摺動子取付部、30…ヘッド摺動子、101…ピエゾ抵
抗センサ、111…配線、112…ボンディングパッ
ド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する記録ディスクにヘッドによって情
    報を読み書きする磁気記録装置において、スライダ,ジ
    ンバルおよびサスペンションからなるヘッド支持機構の
    いずれかの部分に、ヘッドと記録ディスクとの摩擦力を
    計測するためのピエゾ抵抗センサをヘッド支持機構に一
    体形成したことを特徴とするヘッド支持機構ピエゾセン
    サ。
JP13010994A 1994-06-13 1994-06-13 ヘッド支持機構ピエゾセンサ Pending JPH087511A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13010994A JPH087511A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 ヘッド支持機構ピエゾセンサ

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JPH087511A true JPH087511A (ja) 1996-01-12

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ID=15026170

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5859357A (en) * 1995-12-25 1999-01-12 Fujitsu Limited Apparatus for measuring friction force between a magnetic head and a magnetic disk
KR100855970B1 (ko) * 2006-01-17 2008-09-02 삼성전자주식회사 마이크로-액츄에이터, 액츄에이터 조립체 및 하드 디스크드라이브와 그 작동 방법
JP2011090768A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Seagate Technology Llc 接触を検出するヘッドジンバルアセンブリ
JP4897052B2 (ja) * 2007-11-02 2012-03-14 東芝ストレージデバイス株式会社 ディスク装置

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