JPH11352136A - プローブ及びこのプローブを用いた顕微鏡 - Google Patents

プローブ及びこのプローブを用いた顕微鏡

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JPH11352136A
JPH11352136A JP10158758A JP15875898A JPH11352136A JP H11352136 A JPH11352136 A JP H11352136A JP 10158758 A JP10158758 A JP 10158758A JP 15875898 A JP15875898 A JP 15875898A JP H11352136 A JPH11352136 A JP H11352136A
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JP
Japan
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cantilever
probe
resistor
deflection
resistance
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Application number
JP10158758A
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Inventor
Yoshihiko Suzuki
美彦 鈴木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カンチレバーのたわみを抵抗値の変化により
検出するプローブにおいて、抵抗値の温度による悪影響
を取り除いて正確なたわみのデータを得る。 【構成】 カンチレバー11に形成した抵抗体13の抵
抗値の変化から、カンチレバーのたわみを検出するプロ
ーブにおいて、カンチレバー11に熱電対14、15を
設け、抵抗体13の温度依存性を補償したプローブであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、プローブとプロ
ーブを有する顕微鏡に関し、カンチレバーのたわみを抵
抗体の抵抗値の変化により検出するプローブに適用して
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体基板や光学素子基板の評価
が原子間力顕微鏡によって行われている。特に、高集積
化する半導体素子に形成した溝(トレンチ)の深さや形
状を測定するために、原子間力顕微鏡が注目されてい
る。多くの場合、観察試料への損傷を避けるため、探針
を試料に接触させない観察モードであるノンコンタクト
モードが用いられている。この測定モードは、薄膜カン
チレバーをその共振点近傍で振動させ、カンチレバーに
設けられた探針と試料間に作用する遠距離引力(主にフ
ンデルワールス力)により振動振幅の減少を検出し、こ
の値が一定になるように探針を三次元方向に走査させ
て、試料表面の凹凸像を計測している。特にこの計測方
法では、各測定点における振動振幅の値はロックインア
ンプを用いて計測し、特定周波数で振動するカンチレバ
ーの複数の振動を検出し、複数の振動(波)の振幅の平
均値をもって測定値とする。一般に測定時の振動振幅は
20nm程度で、探針試料間距離は数nmに保たれてお
り、用いる振動周波数はカンチレバーの共振周波数であ
る。カンチレバーの振動振幅の検出方法としては、
(1)レーザー光を用い、カンチレバーからの反射光の
位置移動からカンチレバーのたわみを検出する光てこ法
と、(2)カンチレバーに組み込まれた抵抗体の抵抗値
の変化よりカンチレバーのたわみを検出する抵抗検出法
とがある。装置の小型化を目指す場合には、抵抗検出法
が採用されている。図2に抵抗検出法における従来のカ
ンチレバーの構成と計測方法を示した。抵抗検出法で
は、支持体24と、支持体24から延設したカンチレバ
ー21と、カンチレバー21先端領域に設けられた探針
22と、カンチレバー21に設けられた無負荷状態の抵
抗体の抵抗をRとする抵抗体23と、からなるプローブ
が用いられている。抵抗体23は、パッド23a、 2
3bを介してホイーストンブリッジ回路の端子A−D間
に接続される。端子A−C間には抵抗R1が、端子B−
C間には抵抗R1が、そして端子B−D間には抵抗Rが
それぞれ接続されている。端子A−B間には電圧Vが印
加され、端子C−Dがアンプ25の入力端子に接続され
る。その結果、カンチレバー21の抵抗値の変化ΔRを
出力電圧Voutとして読み取ることができる。この出力
電圧Voutはカンチレバー21のたわみ(試料の表面の
凹凸)を表す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】原子間力顕微鏡による
測定は、一定の温度環境で実施するのは不可能であり、
また抵抗変化を検出するため抵抗体に電流を流す必要が
あるため、カンチレバーのジュール熱による発熱と大気
揺らぎ(対流)によるカンチレバーからの熱放散量の揺
らぎのため、カンチレバーの温度はドリフトや揺らぎを
もつ。周知のように物質の抵抗値は、温度変化により変
化するため、このような状態で計測したカンチレバーの
たわみのデータには、たわみによるもの以外に温度変化
による抵抗値の変化が含まれてしまうため、正確な表面
形状が測定できないという欠点を有していた。本発明は
このような事情に鑑み、温度変化による悪影響を取り除
いて、正確なたわみのデータを得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決する手段】前記課題を解決するために、請
求項1に記載の発明は、薄膜状カンチレバーに形成した
抵抗体の抵抗値の変化から前記カンチレバーのたわみを
検出するプローブにおいて、前記カンチレバーに熱電対
を設けたプローブを提供する。また、請求項2に記載の
本発明は、薄膜状カンチレバーに形成した抵抗体の抵抗
値の変化から前記カンチレバーのたわみを検出するプロ
ーブを有する顕微鏡において、前記カンチレバーに熱電
対を設けると共に、前記抵抗値から得られる前記カンチ
レバーのたわみに依存した信号を、前記熱電対で検出し
た温度に依存した信号で補正して、温度に依存しない前
記たわみにのみ依存した信号を得る演算器を設けた顕微
鏡を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態による
プローブについて、図面を参照して説明する。図1は、
本発明のプローブの一実施の形態である。図1(a)は
本発明のプローブの概念的な上面図、図1(b)は図1
(a)のA−A断面図、図1(c)は本発明のプローブ
の概念的な側面図である。本実施の形態のプローブは、
支持体10と、支持体10から延設されたカンチレバー
11と、抵抗体薄膜13と、探針部12と、熱電対を構
成する金属材料14と15とからなる。また、支持体1
0の上面には、抵抗体薄膜13と接続される金属パッド
13aと13b、さらに金属材料14と接続される金属パ
ッド14a、金属材料15と接続される金属パッド15
aをもつ。本発明のプローブは、半導体の製造技術を利
用して、一括大量生産が可能である。図5は、本発明の
プローブの一実施例の製造方法を示す概略工程図を示
す。はじめに厚さ250μmのシリコン基板51の両面
に酸化珪素膜52a、52b、を形成する(図5a)。
次にこの酸化膜を52aを部分的に除去してマスク53
を設け(図5b)、露出したシリコンをKOHなどの水
溶液によりエッチングして突起54を形成した(図5
c)。次に、基板両面の酸化膜52a、52bを除去し
て、厚さ0.7μmの窒化珪素膜55、56をLPCV
D法により成膜した(図5d)。その後、リフトオフ法
を用いて、金、ニクロム、白金等の金属あるいは金属酸
化膜等の抵抗体13と、白金、金、ニクロム、チタン、
クロメル、アルメル、白金ロジウム合金などで代表され
る材料から選んだ任意の異種材料の組み合わせからなる
熱電対薄膜14、15(薄膜14は不図視)をリフトオ
フ法によりパターニングする(図5e)。熱電対薄膜1
4,15の形成に関しては、図1bに示したように、異
なる熱電対薄膜14,15をカンチレバー上で重ねて成
膜する。この基板51の上面の窒化珪素膜55をドライ
エッチング法により支持体10とカンチレバー11の形
状にパターニングした(図5f)。カンチレバー11の
サイズは、長さ100μm、幅40μmとしたが、これ
に限定されるものではない。さらに、裏面の窒化珪素膜
56もドライエッチング法により、支持体形状をパター
ニングした(図5f)。最後に、基板51をTMAHや
KOHなどのシリコンのエッチング液に侵漬して、不必
要なシリコン部分を溶出させることで、図1のプローブ
を得た。図3は、抵抗体の代表として金の電気抵抗(体
積抵抗率)の温度依存性を示す図である。このように、
抵抗体が置かれた温度環境に抵抗値が依存しているため
に、温度環境の変化の激しい測定環境や、精密な測定を
行う場合には、抵抗体の温度依存性を補正する必要があ
る。図4は、図1のプローブを用いて計測した信号の補
正回路を示す。図4では、電気回路のみを示すために、
プローブから抵抗体13と、熱電対14,15のみを示
した。図2の従来技術と異なる点は、熱電対14,15
によるカンチレバー11の温度信号を増幅する増幅器4
4と補正演算回路45とを設けた点である。抵抗体13
の抵抗値の変化は従来と同様にホイーストンブリッジ回
路の出力(端子C−D間の電圧)を増幅器25で増幅し
たVoutである。増幅器25の出力であるVout
は、試料表面の凹凸の情報が温度による抵抗値の変化の
影響を受けたものである。増幅器25の出力は、演算器
45に導入される。熱電対14、15の出力即ち熱起電
力は増幅器44により増幅され温度信号Vtとなる。演
算器45は、抵抗体13の温度係数と熱電対14,15
の出力特性で決まる補正係数kを予め有し、増幅器25
の出力信号Voutを、補正係数kと熱起電力Vtの積
で除し、温度変化による抵抗変化を補正した凹凸信号S
を演算し、出力する。
【0006】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
温度変化による悪影響を取り除いて、正確なたわみのデ
ータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のプローブの一実施の形態を示
す概念図である。図1(a)は、本発明のプローブの上
面図、図1(b)は図1(a)A−A断面図、図1
(c)は本発明のプローブの側面図である。
【図2】従来のプローブの構成と計測回路を示す図であ
る。
【図3】薄膜抵抗体の体積抵抗率の温度依存性を示す図
である。
【図4】本発明の計測回路の一実施の態様を示す図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態のプローブの製造工程図
である。
【記号の説明】
10…支持体 11、21…カンチレバー 12、22…探針部 13、23…抵抗体 14、15…熱電対材料薄膜 25、44…増幅器 45…演算回路 51…シリコン基板 52a、52b…酸化珪素膜 53…マスク 54…突起 55、56…窒化珪素膜 44

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜状カンチレバーに形成した抵抗体の
    抵抗値の変化から前記カンチレバーのたわみを検出する
    プローブにおいて、前記カンチレバーに熱電対を設けた
    ことを特徴とするプローブ。
  2. 【請求項2】 薄膜状カンチレバーに形成した抵抗体の
    抵抗値の変化から前記カンチレバーのたわみを検出する
    プローブを有する顕微鏡において、前記カンチレバーに
    熱電対を設けると共に、前記抵抗値から得られる前記カ
    ンチレバーのたわみに依存した信号を、前記熱電対で検
    出した温度に依存した信号で補正して、温度に依存しな
    い前記たわみにのみ依存した信号を得る演算器を設けた
    ことを特徴とする顕微鏡。
JP10158758A 1998-06-08 1998-06-08 プローブ及びこのプローブを用いた顕微鏡 Pending JPH11352136A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003096409A1 (en) * 2002-05-08 2003-11-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor probe with resistive tip and method of fabricating the same, and information recording apparatus, information reproducing apparatus, and information measuring apparatus having the semiconductor probe
JP2007532923A (ja) * 2004-04-15 2007-11-15 カリフォルニア インスティテュート オブ テクノロジー マイクロメカニクスおよびナノメカニクス装置の金属薄膜ピエゾ抵抗変換および自己感知式spmプローブへの応用
JP2009198513A (ja) * 2001-07-26 2009-09-03 Board Of Trustees Of The Univ Of Illinois ナノリソグラフィのための平行個別アドレス可能プローブ

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US7141999B2 (en) 2002-05-08 2006-11-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor probe with resistive tip and method of fabricating the same, and information recording apparatus, information reproducing apparatus, and information measuring apparatus having the semiconductor probe
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