JP4897052B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスク状の情報記憶媒体を回転させ該情報記憶媒体表面に塗布された潤滑剤に接触してスライドする接触型のヘッドによって該情報記憶媒体との間で情報の記録や再生(アクセス)を行うディスク装置に関する。
近年、コンピュータ技術の発展とともに、コンピュータに内蔵される機器や、コンピュータに外部から接続される周辺機器に関する技術も急速に発展している。こうした技術の1つに、磁気ディスクなどの、ディスク状の情報記憶媒体を備え、情報記憶媒体に情報を書き込むことで情報の記録を行う機能や、情報が書き込まれた情報記憶媒体から情報を読み出して情報の再生を行う機能を持つディスク装置が知られている。こうしたディスク装置の多くは、情報記憶媒体との間で情報の記録や再生(情報アクセス)を行う記録/再生部(ヘッド)を有するヘッドスライダを備えており、情報記憶媒体を回転させながら情報記憶媒体の表面近くにヘッドスライダを配置することにより、ヘッドを情報記憶媒体表面近くに接近させて情報記憶媒体上の各記憶領域(トラック)への情報の記録や、各トラックからの情報の再生を行っている。
コンピュータ技術の急速な発展とともに、より高い記録密度を有する情報記憶媒体を備えた装置に対する要望が高まってきており、市場に出回る情報記憶媒体の記録密度は年々上昇している。一般に、情報記憶媒体の記録密度が高くなるほど、情報の正確な記録・再生のために、情報記憶媒体表面とヘッドとの隙間を小さくすることが必要となり、さらに、その隙間を一定に保つことが要求される。
最近では、回転する情報記憶媒体表面にヘッドを接触させたままスライドさせて、情報の記録や再生を行うコンタクトスライダ方式を採用したディスク装置が検討されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。この方式を採用したディスク装置は、ヘッドが情報記憶媒体表面から離れていないので情報の書き込みや読み出しを行う能力が高く、高記録密度の情報記憶媒体に適したディスク装置であると考えられている。
特開平03−012801号公報 特開平08−7511号公報 特開平04−034781号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献3のようにヘッドと情報記憶媒体とが直接接触しているディスク装置では、高速回転する情報記憶媒体にヘッドが擦り合わされることでヘッドが摩耗しやすく、記録/再生能力の低下が問題となる。
本発明は、上記事情に鑑み、安定した記録/再生能力を発揮する、高記録密度の情報記憶媒体に適したディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のディスク装置のうちの第1のディスク装置は、
ディスク状の情報記憶媒体を回転させ該情報記憶媒体表面に塗布された潤滑剤に接触してスライドする接触型のヘッドによって該情報記憶媒体との間で情報の記録や再生(アクセス)を行うディスク装置において、
上記ヘッドがスライドする際のスライド速度をUとし、上記ヘッドの上記情報記憶媒体側を向いた面のうちの接触領域の面積をAとし、上記ヘッドの該接触領域が受ける垂直抗力をNとしたとき、値U・A/Nが増加するに従って、上記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力についての摩擦係数が単調増加となる単調増加領域内に該値U・A/Nが属するように、上記スライド速度U、上記面積A、および上記垂直抗力Nの組み合わせ設定する手段と、
前記ヘッドを前記情報記憶媒体に向かって押付力可変に押圧させる押圧手段と、
前記値U・A/Nが前記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、前記押圧手段に前記押付力を調整させる制御手段と、
を備えてなることを特徴とする。
上記目的を達成する本発明のディスク装置のうちの第2のディスク装置は、
ディスク状の情報記憶媒体を回転させ該情報記憶媒体表面に塗布された潤滑剤に接触してスライドする接触型のヘッドによって該情報記憶媒体との間で情報の記録や再生(アクセス)を行うディスク装置において、
前記ヘッドがスライドする際のスライド速度をUとし、前記ヘッドの前記情報記憶媒体側を向いた面のうちの接触領域の面積をAとし、前記ヘッドの該接触領域が受ける垂直抗力をNとしたとき、値U・A/Nが増加するに従って、前記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力についての摩擦係数が単調増加となる単調増加領域内に該値U・A/Nが属するように、前記スライド速度U、前記面積A、および前記垂直抗力Nの組み合わを設定する設定手段と、
前記接触領域を拡縮して該接触領域の面積を調整する面積調整手段と、
前記値U・A/Nが前記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、前記面積調整手段に前記面積を調整させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、本発明にいう「アクセス」は、情報記憶媒体への情報の記録と情報記憶媒体からの情報の再生との双方であってもよく、あるいは、例えば再生専用のディスク装置等のように記録と再生のうちの一方であってもよい。また、本発明にいう「摩擦係数」とは本発明にいう「摩擦力」を上記の垂直抗力で割ることで得られる数を意味しており、さらに、本発明にいう「摩擦力」とは、ヘッドがスライドするのを妨げるようにヘッドのスライド方向とは反対向きにヘッドに作用する力を意味する。従って、この「摩擦力」には、2固体間に働く接触摩擦力(狭義の摩擦力)だけでなく、流体抵抗などのヘッドのスライドを妨げる力も含まれている。これらの用語の意味は、以下においても同様である。
上記の値U・A/Nが増加するに従って、ヘッドと情報記憶媒体との間の摩擦係数が単調増加となる単調増加領域では、ヘッドが、潤滑剤には接触するものの情報記憶媒体とは直接接触することなくスライドする状態が実現されている。本発明の第1、第2のディスク装置では、このような状態でヘッドが情報記憶媒体をアクセスするため、情報記憶媒体にヘッドが直接擦り合わされることがなくヘッドが磨耗しにくい。このため、本発明の第1、第2のディスク装置では安定した記録/再生能力が発揮される。また、この状態では、ヘッドは、情報記憶媒体上の潤滑剤に接触する程度の、情報記憶媒体表面にきわめて近い位置で情報記憶媒体をアクセスするため、本発明の第1、第2のディスク装置は、情報の書き込みや読み出しを行う能力が高く、高記録密度の情報記憶媒体に適したディスク装置にもなっている。
本発明の第1のディスク装置において、「上記ヘッドを上記情報記憶媒体に向かって押付力可変に押圧させる押圧手段と、上記値U・A/Nが上記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、上記押圧手段に上記押付力を調整させる制御手段とを備えた」という形態は、好ましい形態である。
このような形態によれば、押付力を調整するという簡単な方法で、上述した状態が実現される。
押付力を調整する本発明の第1のディスク装置において、「上記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力を測定するセンサを備え、上記センサにより測定された摩擦力に応じて、上記値U・A/Nが上記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、上記制御手段が上記押圧手段に上記押付力を調整させるものである」という形態は、好ましい形態である。
このような形態によれば、環境や経時変化などにより、ヘッドに及ぼされる摩擦力の大きさが変化しても、上記の状態が維持されることとなる。
また、本発明の第のディスク装置において、「上記接触領域を拡縮して該接触領域の面積を調整する面積調整手段と、上記値U・A/Nが上記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、上記面積調整手段に上記面積を調整させる制御手段とを備えた」という形態は、好ましい形態である。
このような形態によれば、面積調整という簡単な方法で、上述した、ヘッドが潤滑剤には接触するものの情報記憶媒体とは直接接触することなくスライドする状態が実現される。
面積を調整する本発明の第のディスク装置において、「上記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力を測定するセンサを備え、上記制御手段は、上記センサにより測定された摩擦力に応じて、上記値U・A/Nが上記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、上記面積調整手段に上記面積を調整させるものである」という形態は、好ましい形態である。
このような形態によれば、環境や経時変化などにより、ヘッドに及ぼされる摩擦力の大きさが変化しても、上記の状態が維持されることとなる。
また、本発明のディスク装置のうちの第のディスク装置は、
ディスク状の情報記憶媒体を回転させ該情報記憶媒体表面に塗布された潤滑剤に接触してスライドする接触型のヘッドによって該情報記憶媒体にアクセスするディスク装置において、
上記ヘッドを上記情報記憶媒体に向かって押付力可変に押圧させる押圧手段と、
上記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力を測定するセンサと、
上記押圧手段に、上記ヘッドを上記情報記憶媒体に押付力を変化させながら押圧させるとともに、上記センサにより測定される摩擦力を該押圧の間モニタすることにより、押付力の逆数の増加に対し摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求める初期設定モードと、上記押圧手段に、上記押付力が上記初期設定モードにより求められた上記単調増加領域内に留まるように該押付力を調整させるアクセスモードとを有する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の第のディスク装置は、上記の初期設定モードによって、ヘッドが、潤滑剤には接触するものの情報記憶媒体とは直接接触することなくスライドする状態が実現される領域が求められ、さらに、上記のアクセスモードによって、その状態が実現および維持されるように押付力の調整が行われる。この結果、本発明の第のディスク装置は、安定した記録/再生能力が発揮される、高記録密度の情報記憶媒体に適したディスク装置となっている。
また、本発明の第のディスク装置において、「上記制御手段は、上記初期設定モードにおいて、摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求めるとともに、求められた単調増加領域内の所定の位置にある押付力の値を制御目標値として設定するものであって、上記アクセスモードにおいて、押付力が該制御目標値に一致するように、上記押圧手段に押付力を調整させるものであり、さらに、これら上記初期設定モードおよび上記アクセスモードを定期的に行うことによって、制御目標値の更新と、その更新された制御目標値に対応した押付力調整とを定期的に行うものである」という形態は好ましい形態である。
このような形態によれば、記録/再生能力の安定性が高まる。なお、ここでいう「単調増加領域内の所定の位置にある押付力の値」とは、求められた単調増加領域ごとに決まる、逆数が単調増加領域に属する押付力の値であり、例えば、この単調増加領域を所定の内分比で内分する押付力の値や、この単調増加領域における押付力の逆数の最小値(小さい方の境界値)から所定値だけ増加した値を逆数とする押付力の値が、上記の「単調増加領域内の所定の位置にある押付力の値」の具体的な例である。また、上記の「制御目標値の更新」とは制御目標値を設定し直すことを意味し、結果的に、同一の値の制御目標値に設定し直される場合も含まれる。
また、本発明のディスク装置のうちの第のディスク装置は、
ディスク状の情報記憶媒体を回転させ該情報記憶媒体表面に塗布された潤滑剤に接触してスライドする接触型のヘッドによって該情報記憶媒体にアクセスするディスク装置において、
上記ヘッドの上記情報記憶媒体側を向いた面のうちの接触領域を拡縮して該接触領域の面積を調整する面積調整手段と、
上記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力を測定するセンサと、
上記面積調整手段に上記接触領域の面積を変化させながら、上記センサにより測定される摩擦力を該面積の変化の間モニタすることにより、上記接触領域の面積の増加に対し摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求める初期設定モードと、上記面積調整手段に、上記接触領域の面積が上記初期設定モードにより求められた上記単調増加領域領域内に留まるように該面積を調整させるアクセスモードとを有する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の第のディスク装置は、上記の初期設定モードによって、ヘッドが、潤滑剤には接触するものの情報記憶媒体とは直接接触することなくスライドする状態が実現される領域が求められ、さらに、上記のアクセスモードによって、その状態が実現および維持されるようにヘッドの接触領域の面積調整が行われる。この結果、本発明の第のディスク装置も、安定した記録/再生能力が発揮される、高記録密度の情報記憶媒体に適したディスク装置となっている。
また、本発明の第のディスク装置において、「上記制御手段は、上記初期設定モードにおいて、摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求めるとともに、求められた単調増加領域内の所定の位置にある上記接触領域の面積の値を制御目標値として設定するものであって、上記アクセスモードにおいて、上記接触領域の面積が該制御目標値に一致するように、上記面積調整手段に上記接触領域の面積を調整させるものであり、さらに、これら上記初期設定モードおよび上記アクセスモードを定期的に行うことによって、制御目標値の更新と、その更新された制御目標値に対応した面積調整とを定期的に行うものである」という形態は好ましい形態である。
このような形態によれば、記録/再生能力の安定性が高まる。なお、ここでいう「単調増加領域内の所定の位置にある上記接触領域の面積の値」とは、求められた単調増加領域ごとに決まる、単調増加領域に属する接触領域の面積の値であり、例えば、この単調増加領域を所定の内分比で内分する面積の値や、この単調増加領域における面積の最小値(小さい方の境界値)から所定値だけ増加した面積の値が、上記の「単調増加領域内の所定の位置にある上記接触領域の面積の値」の具体的な例である。この点については以下においても同様である。また、上記の「制御目標値の更新」とは制御目標値を設定し直すことを意味し、結果的に、同一の値の制御目標値に設定し直される場合も含まれる。
また、本発明の第のディスク装置、および、制御目標値の設定を行う本発明の第のディスク装置において、「上記制御手段は、上記初期設定モードにおいて、摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求めるとともに、求められた単調増加領域内の所定の位置にある上記接触領域の面積の値を制御目標値として設定するものであって、上記アクセスモードにおいて、上記接触領域の面積が該制御目標値に一致するように、フィードバック制御を用いて上記面積調整手段に上記接触領域の面積を調整させるものである」という形態も好ましい形態である。
このような形態によれば、上記接触領域の面積の値が制御目標値に一致している状態が容易に実現される。
本発明によれば、安定した記録/再生能力が発揮されるとともに、高記録密度の情報記憶媒体にも適したディスク装置が実現する。
本発明のディスク装置の一実施形態に相当するハードディスク装置(HDD)を上から見た図である。 図1のハードディスク装置(HDD)の側方から見た図である。 情報の記録および再生の際に、ヘッドが潤滑剤に接触している様子を表した模式図である。 ヘッドが受ける摩擦力、ヘッドのスライド速度、ヘッドの接触部分の面積、ヘッド接触部分が受ける垂直抗力の関係を表した図である。 アクチュエータの制御機構の概略構成図である。 図5に示す、アクチュエータの制御機構が単調増加領域を求める際に行う動作を表したフローチャートである。 情報の記録、および情報の再生にヘッドスライダの先端部分が磁気ディスク上の潤滑剤に接触している様子を表した図である。 熱アクチュエータの熱膨張とともに変化するヘッドの形状を表した図である。 熱アクチュエータの制御機構が単調増加領域を求める際に行う動作を表したフローチャートである。 熱アクチュエータのフィードバック制御機構の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のディスク装置の一実施形態に相当するハードディスク装置(HDD)を上から見た図であり、図2は、そのハードディスク装置(HDD)の側方から見た図である。
これらの図に示すハードディスク装置(HDD)1には、ハウジング11内に中央部に貫通孔のある円盤状の磁気ディスク12が備えられており、このHDD1では、磁気ディスク12への情報の記録と、磁気ディスク12に記録された情報の再生とが行われる。この磁気ディスク12が、本発明にいう情報記憶媒体の一例に相当する。図2に示すように、磁気ディスク12の貫通孔周辺は固定部材14によって図の上下方向から挟み込まれており、磁気ディスク12と固定部材14とは一体化した状態となっている。この固定部材14は図2の駆動モータ13の駆動力を受けて図1の面内で円盤状の磁気ディスク12の円中心を回転中心として回転することができ、この固定部材14の回転とともに、磁気ディスク12も回転する。ここで、磁気ディスク12の上面(図1で示されている面)には潤滑剤が塗布されている。
このHDD1のハウジング11内には、図2に示すように、磁気ディスク12の上方にヘッドスライダ15が設けられており、ヘッドスライダ15は、サスペンション16を介してキャリッジアーム17によって支えられている。このキャリッジアーム17は、磁気回路で構成された駆動源19から駆動力を受けて、図1に示すアーム軸18を中心に回動することができる。サスペンション16の上面には、図1および図2に示すように、サスペンション16の歪み量を検出する歪センサ21が備えられており、一方、サスペンション16の下面には、図2に示すように、支持部材22b上に一端が固定されて両矢印C方向に伸縮するアクチュエータ22の他端が取り付けられている。ここで、これら支持部材22bおよび駆動源19は、支持台19aに支えられている。
このHDD1では、磁気ディスク12への情報の記録、および磁気ディスク12からの情報の再生の際には、駆動源19によってキャリッジアーム17が駆動されることで、ヘッドスライダ15が、回転する磁気ディスク12上の所望の記憶領域(トラック)の傍に移動する。ヘッドスライダ15の先端部分には、後述するように、磁気ディスク12に情報の記録を行う記録素子と、磁気ディスク12に記録された情報を再生する再生素子とを有するヘッドが搭載されており、情報の記録および再生は、このヘッドが、その所望のトラックの上に存在する潤滑剤に対して接触した状態で行われる。
図3は、情報の記録および再生の際に、ヘッドが潤滑剤に接触している様子を表した模式図である。
HDD1では、この図に示すように、ヘッドスライダ15の先端部分に設けられたヘッド150が、磁気ディスク12とは直接接触しないが磁気ディスク12上の潤滑剤120とは接触する状態の下で、情報の記録および再生が行われる。具体的には、ヘッド150は、磁気ディスク12が矢印P方向に回転することによって、磁気ディスク12の各トラックに並ぶ各1ビット領域に順次近接する。情報の記録時には、ヘッド150が有する記録素子に電気的な記録信号が入力され、記録素子は、入力された記録信号に応じて各1ビット領域に磁界を印加してその記録信号に保持された情報を各1ビット領域の磁化方向の形式で記録する。また、情報の再生時には、ヘッド150が有する再生素子が、各1ビット領域の磁化方向の形式で記録された情報を、各1ビット領域それぞれから発生する磁界に応じて電気的な再生信号を生成することにより取り出す。
図3に示す状態では、ヘッド150は磁気ディスク12と直接接触していないために、図の矢印P方向に回転する磁気ディスク12にヘッド150が擦り合わされることはなく、ヘッド150は潤滑剤120と接触しながら滑らかにスライドすることができる。このため、このHDD1では、ヘッド150の摩耗が起こりにくく、安定した記録/再生能力が発揮される。また、この状態では、ヘッド150は、磁気ディスク12上の潤滑剤120に接触する程度の、磁気ディスク12表面にきわめて近い位置で情報の書き込みや読み出しを行うため、高記録密度の情報記憶媒体に適したディスク装置にもなっている。
ここで、潤滑剤が塗布された情報記憶媒体との間で情報のやりとりを行う、コンタクトスライダ方式のヘッドスライダにおいて成立する、ヘッドが受ける摩擦力、ヘッドのスライド速度、ヘッドが潤滑剤や情報記憶媒体に接触する際のヘッドの接触領域の面積、接触領域が受ける垂直抗力の間に成り立つ関係について説明する。
図4は、ヘッドが受ける摩擦力、ヘッドのスライド速度、ヘッドの接触部分の面積、ヘッド接触部分が受ける垂直抗力の関係を表した図である。
この図では、コンタクトスライダ方式を採用したヘッドスライダにおいて、ヘッドがスライドする際のスライド速度をUとし、潤滑剤の粘性係数をηとし、ヘッドの接触部分の面積をAとし、接触部分でヘッドが受ける垂直抗力をNとし、ヘッドがスライドする際にヘッドが受ける摩擦力をFとし、摩擦力Fを垂直抗力Nで割ることで得られる摩擦係数をμとしたときの、粘性係数η、スライド速度U、垂直抗力N、接触部の面積Aに対する、摩擦係数μの定性的な変化のグラフが表されている。ここで、上記の摩擦力Fとは、ヘッドがスライドすることを妨げるようにヘッドに対して作用する、ヘッドのスライド方向とは反対向きの力のことであり、この摩擦力Fには、2物体間に働く固体接触摩擦力(狭義の摩擦力)だけでなく流体抵抗などのヘッドのスライドを妨げる力も含まれている。この摩擦力Fの大きさは測定器による測定で得られる。例えば図1および図2に示すHDD1であれば歪センサ21で測定されるサスペンション16の歪み量を介して得られる。また、垂直抗力Nは、ヘッドを情報記憶媒体に向かって押圧する押付力を変えることで調整できる力であり、例えばHDD1であればキャリッジアーム17がサスペンション16を介してヘッド150を磁気ディスク12に向かって押圧する押付力の調整を介して調整することができる。また、上記のヘッド接触部分の面積Aは、ヘッドが潤滑剤や情報記憶媒体に接触する際のヘッドの接触領域の面積を表すものである。
図4のグラフは、粘性係数η、スライド速度U、垂直抗力N、接触部の面積Aの値を変えていったときの摩擦係数μの変化を調べた実験結果から得られるグラフであって、ここでは摩擦係数μが、値η・U/(N/A)の関数として図示されている。このグラフでは、値η・U/(N/A)が図中の一点鎖線より右側の状態では、ヘッドが情報記憶媒体や潤滑剤から完全に離れて空気中に浮上することを示している。一方、一点鎖線より左側の、情報記憶媒体や潤滑剤と、ヘッドとの間に接触がある状態には、図に示すように、摩擦係数μが値η・U/(N/A)の増加とともに単調増加する領域Yと、その両側の領域であって、摩擦係数μが単調減少する領域Xおよび領域Zとの3つの領域が存在する。以下では、このように、摩擦係数μの振る舞いが異なる領域が現れる理由について簡単に説明する。
まず、粘性係数η、垂直抗力N、接触部の面積Aを一定に保ったまま、スライド速度Uを増加していくことで、値η・U/(N/A)を増加させていくことを考える。スライド速度Uが充分に小さい状況ではヘッドがスライドする際にヘッドと情報記憶媒体との間に潤滑剤が入り込みにくく、ヘッドは潤滑剤を掻き分けるようにして情報記憶媒体と直接接触する。このため、ヘッドと情報記憶媒体との間に接触摩擦が生じ摩擦係数μが大きい。そこで、左側の領域Xに示すように、スライド速度Uを大きくしていくとヘッドと情報記憶媒体との間に潤滑剤が入り込むようになるので摩擦係数は減少する。このようにヘッドと情報記憶媒体との間に潤滑剤が入り込むことによる摩擦係数μを減少させる効果は、スライド速度Uが大きくなってヘッドが情報記憶媒体から完全に離れるまで持続する。一方、スライド速度Uが大きくなるに従い、ヘッドがスライドする際に潤滑剤から受ける粘性抵抗が増加する。ここで、粘性抵抗は、スライド速度Uと粘性係数ηにほぼ比例する、ヘッドのスライド方向とは反対向きの力である。したがって、ヘッドが情報記憶媒体から完全に離れて潤滑剤のみに接触している状態でスライド速度Uがさらに大きくなっていくと、今度は、粘性抵抗の増加により、中央の領域Yに示すように、スライド速度Uが大きくなるに従って摩擦係数μが増加するようになる。従って、この中央の領域Yでは、ヘッドが情報記憶媒体とは直接接触しないが潤滑剤とは接触する状態が実現していることになる。さらに、スライド速度Uが大きくなると、ヘッド接触部以外の部分のヘッドスライダに及ぼされる、ヘッドスライダを浮上させようとする空気の力が大きくなり、この浮上力によりヘッドが潤滑剤から間欠的に離れるようになる。この状態は、ヘッドが潤滑剤と接触する状態と、ヘッドが潤滑剤から離れて空気中に浮上する状態が交互に起きる不安定な状態であり、スライド速度Uが大きくなるほど空気中に浮上する時間が長くなる。従って、右側の領域Zに示すように、スライド速度Uが大きくなるに従い、平均的な摩擦係数μが減少する。
次に、スライド速度U、垂直抗力N、接触部の面積Aを一定に保ったまま、粘性係数ηを増加していくことで、値η・U/(N/A)を増加させていくことを考える。粘性係数ηが充分に小さい潤滑剤は流動性が小さいため、ヘッドは潤滑剤を掻き分けるようにして情報記憶媒体と直接接触する。このため、ヘッドと情報記憶媒体との間に接触摩擦が生じ摩擦係数μが大きい。そこで、左側の領域Xに示すように、粘性係数ηを大きくしていくと、ヘッドが潤滑剤を掻き分けにくくなるので摩擦係数μが減少する。ヘッドが情報記憶媒体から完全に離れて潤滑剤のみに接触している状態で粘性係数ηがさらに大きくなっていくと、上述したのと同様に、粘性抵抗の増加により、中央の領域Yに示す、粘性係数ηが大きくなるに従って摩擦係数μが増加する領域Yに達する。従って、この領域Yではヘッドが情報記憶媒体とは直接接触しないが潤滑剤とは接触する状態が実現していることになる。なお、図では、スライド速度U、垂直抗力N、接触部の面積Aを一定に保ったまま粘性係数ηをさらに増加していくと、摩擦係数μが単調減少する右側の領域Zに達するかのように図示されているが、実際には、粘性係数ηだけの増加では、右側の領域Zのように摩擦係数μが再び単調減少に転じることはなく、単調増加する領域Yが拡大されることになる。
次に、スライド速度U、粘性係数η、接触部の面積Aを一定に保ったまま、垂直抗力Nを減少していくことで、値η・U/(N/A)を増加させていくことを考える。垂直抗力Nが充分に大きい状況では、情報記憶媒体に垂直な方向についての力の釣り合いからヘッドを情報記憶媒体に向けて押圧する押付力が大きい状況である。この状況では押付力が大きいため、ヘッドは潤滑剤を掻き分けるようにして情報記憶媒体と直接接触する。このため、ヘッドと情報記憶媒体との間に接触摩擦が生じ摩擦係数μが大きい。そこで、左側の領域Xに示すように、押付力を下げて垂直抗力Nを小さくしていくと、ヘッドは潤滑剤を掻き分けにくくなるので摩擦係数μは減少する。ここで、ヘッドが情報記憶媒体が直接接触しなくなり、潤滑剤のみに接触している状態になるまで垂直抗力Nが小さくなると、さらに垂直効力Nを下げても摩擦力Fはあまり変化しなくなる。摩擦係数μは、上述したように摩擦力Fを垂直抗力Nで割ることにより得られるので、ヘッドが情報記憶媒体が直接接触しない状態からさらに垂直抗力Nが小さくなると、中央の領域Yのように、垂直抗力Nが小さくなるに従って摩擦係数μが増加する。従って、この中央の領域Yでは、ヘッドが情報記憶媒体とは直接接触しないが潤滑剤とは接触する状態が実現していることになる。さらに垂直抗力Nが小さくなっていくと、押付力が小さすぎるために、ヘッドが潤滑剤から間欠的に離れて浮上するようになる。この状態では、垂直抗力Nが小さくなるほど空気中に浮上する時間が長くなる。従って、右側の領域Zに示すように、スライド速度Uが大きくなるに従い、平均的な摩擦係数μが減少する。
最後に、スライド速度U、粘性係数η、垂直抗力Nを一定に保ったまま、接触部の面積Aを増加していくことで、値η・U/(N/A)を増加させていくことを考える。ヘッドの接触部分の面積Aが充分に小さい状況では、押付力が一定であっても、ヘッドの接触部分にかかる圧力が大きく、ヘッドは潤滑剤を掻き分けるようにして情報記憶媒体と直接接触する。このため、ヘッドと情報記憶媒体との間に接触摩擦が生じ摩擦係数μが大きい。そこで、左側の領域Xに示すように、接触部の面積Aを大きくしていくと、ヘッドが潤滑剤を掻き分けにくくなるので摩擦係数μが減少する。このように摩擦係数μを減少させる効果は、接触部の面積Aが大きくなってヘッドが情報記憶媒体から完全に離れ、潤滑剤とだけ接触する状態になるまで持続する。一方、潤滑剤とだけ接触する状態では、逆に接触部の面積Aが大きくなることで粘性抵抗を受ける面積が増加し、潤滑剤とヘッドとの間の摩擦力Fが大きくなる。このため、ヘッドが情報記憶媒体が直接接触しない状態からさらに接触部の面積Aが大きくなると、中央の領域Yのように、接触部の面積Aが大きくなるに従って摩擦係数が増加するようになる。従って、この領域Yではヘッドが情報記憶媒体とは直接接触しないが潤滑剤とは接触する状態が実現していることになる。なお、図では、スライド速度U、垂直抗力N、粘性係数ηを一定に保ったまま接触部の面積Aをさらに増加していくと、摩擦係数μが単調減少する右側の領域Zに達するかのように図示されているが、実際には、接触部の面積Aだけの増加では、右側の領域Zのように摩擦係数μが再び単調減少に転じることはなく、中央の領域Yが拡大されることになる。
図1および図2に示すHDD1は、スライド速度U、粘性係数η、ヘッド150の接触部の面積A(図3参照)を一定に保ったまま、ヘッド150を磁気ディスク12に向けて押圧する押付力を調整することで垂直抗力Nを変化させることができる。この押付力の調整は、図2のキャリッジアーム17下面に設けられたアクチュエータ22を制御することによって行われ、図4の中央の領域Yのように、値η・U/(N/A)の増加に対して摩擦係数μが単調増加する領域内に値η・U/(N/A)が属するようにアクチュエータ22が駆動される。このアクチュエータ22の駆動により、図3に示すように、ヘッド150が、磁気ディスク12とは直接接触しないが磁気ディスク12上の潤滑剤120とは接触する状態が実現される。さらにHDD1では、図3の状態の実現に先立ち、この単調増加の領域(以下、単に単調増加領域と呼ぶ)を求めることも行う。以下では、図3の状態の実現するために、HDD1に設けられた、アクチュエータ22の制御機構について説明する。
図5は、アクチュエータの制御機構の概略構成図である。
図1および図2のHDD1には、図5に示す構成のアクチュエータ22の制御機構が備えられている。アクチュエータ22は、電圧が印加されると印加された電圧の大きさに応じた長さで収縮するアクチュエータであって、印加電圧の大きさを変えることで図2の両矢印C方向に駆動される。図5のアクチュエータ22の制御機構には、アクチュエータ22に電圧を印加するための電子回路であるアクチュエータ通電回路22aが設けられており、このアクチュエータ通電回路22aはコントローラ20aによって制御されている。例えば、コントローラ20aがアクチュエータ通電回路22aにアクチュエータ22への電圧の印加を指示すると、アクチュエータ22が収縮することによって図2のキャリッジアーム17は図2の下方向に押し下げられ、この押し下げにより、図3に示すようにサスペンション16を介してヘッド150が磁気ディスク12に向かって押圧される。図3では、大きさがFsの押付力が図示されている。この押付力Fsは、ヘッド150に作用する、図3の上向き方向の垂直方向Nおよびヘッドスライダに加わる空気による浮上力(図示せず)の和と釣り合っている。このため、コントローラ20aは、アクチュエータ22の駆動を調整することを通じて、ヘッド150に作用する垂直方向Nを調整することができる。
また、このアクチュエータ22の制御機構には、上述した、図1および図2に示す歪センサ21が含まれており、歪センサ21から得られる、サスペンション16の歪み量を表す電流信号は、センサ出力信号処理部21aに入力されてノイズ処理や増幅処理が施された後、コントローラ20aに入力される。ここで、サスペンション16の歪み量は、図3に示すヘッド150がスライドする際の受ける摩擦力F(図3参照)によってサスペンション16が歪む量を表しており、図3の水平方向について、この摩擦力Fと、歪んだサスペンション16の弾性力とが釣り合っている。このため、コントローラ20aは、入力された電流信号の信号レベル(電流の大きさ)によって、ヘッド150がスライドする際に受ける摩擦力の大きさFを把握する。
ここで、アクチュエータ22の制御機構が、図4の中央の領域Yのような、単調増加領域を求める際の動作について説明する。
図6は、図5に示す、アクチュエータの制御機構が単調増加領域を求める際に行う動作を表したフローチャートである。
図3に示すヘッド150がスライドを開始すると(ステップS11)、図5のコントローラ20aは、アクチュエータ通電回路22aに指示を与えてアクチュエータ22に電圧を印加させ、単調増加領域検出のための押付力をヘッド150に加える(ステップS12)。ここで、単調増加領域検出のための押付力とは、所定の規定範囲内に属し、大きさが異なる複数の押付力のうちの1つであって、単調増加領域を求める動作開始直後は、これら複数の押付力のうちの1番小さい押付力がヘッド150に加えられる。ここで、上記の所定の規定範囲は、単調増加領域を検出するための、値η・U/(N/A)の動く範囲(検出範囲)に対応するものである。そして、この押付力の下で、図5の歪センサ21により歪み量(摩擦力に対応)の測定が行われる(ステップS13)。コントローラ20aは、歪センサ21の測定結果から得られた摩擦力を、この時点でヘッド150に加えられている押付力で割ることにより摩擦係数を求め、その値を、その押付力に対応付けてコントローラ20a内のメモリに記録する(ステップS14)。そして、このステップS12〜ステップS14までの動作を、上述した複数の押付力のうち2番目に小さい押付力について繰り返す(ステップS15;No)。さらに、同じ過程を、押付力を増加しながら上述した複数の押付力すべてについて行い、上記の規定範囲内の複数の押付力すべてについて摩擦係数の計算が終了すると(ステップS15;Yes)、コントローラ20aは、メモリ内に記録された、複数の押付力にそれぞれ対応付けられている摩擦係数に基づき、押付力の逆数の増加(すなわち押付力の減少)とともに摩擦係数が単調に増加する領域を求める(ステップS16)。そして、コントローラ20aは、図4の中央の領域Y内の点Ytのように、求められた単調増加領域の真中近くに位置する点の押付力および摩擦係数を求める(ステップS17)。具体的には、コントローラ20aは、上記の複数の押付力および摩擦係数のうち、単調増加領域に属するすべての押付力およびそれらの押付力に対応する摩擦係数について、それぞれ押付力の平均値と摩擦係数の平均値とを求める。ここで、以上説明した図6の過程が、本発明にいう初期設定モードで行われる動作内容の一例に相当する。
次に、ステップS17において求められた単調増加領域の真中近くに位置する点の状態を実現するために、図5に示すアクチュエータ22の制御機構によって行われる動作について説明する。
コントローラ20aは、アクチュエータ通電回路22aに指示を与えてアクチュエータ22に電圧を印加させ、図6のステップS17において求められた摩擦係数となるように押付力をヘッド150に加える。この結果、ステップS17において求められた、単調増加領域の真中近くに位置する点の状態が実現することとなり、この状態の下で情報の記録および再生が行われる。ここで、図6の全過程終了後、上記の点の状態が実現するまでの過程が、本発明にいうアクセスモードで行われる動作内容の一例に相当する。
以上、図5および図6を用いて説明した、単調増加領域を求めてその単調増加領域の真中近くに位置する点の状態を実現する処理が、図1および図2のHDD1の電源投入時もしくは所定の時間間隔ごとに行われ、新たに更新された状態で情報の記録および再生が実行される。このため、このHDD1では、環境や経時変化によって図3のヘッド150と、磁気ディスク12や潤滑剤120との間の接触状態が変化しても、情報の記録および再生の際には、図3の状態が維持されることとなり、安定した記録/再生能力が発揮される。
以上説明したHDD1は、スライド速度、粘性係数、ヘッド150の接触部分の面積を一定に保ったまま、押圧する押付力を調整することで垂直抗力を変化させて単調増加領域を求めるものであったが、本発明は、スライド速度、粘性係数、垂直抗力を一定に保ったまま、ヘッドの接触部分の面積を調整することで単調増加領域を求めるものであってもよい。以下、接触部分の面積を調整することで単調増加領域を求める方式を採用したディスク装置の実施形態について説明する。
ここで説明する、ヘッド接触部分の面積を調整するディスク装置も、ハードディスク装置(HDD)である。このHDDが、図1および図2に示すHDD1と異なる点は、押付力を調整する図2のアクチュエータ22が備えられておらず、その代わりにヘッド接触部分の面積を調整する機構がヘッドに設けられていてヘッド接触部分の面積を調整することで単調増加領域を求められる点であり、それ以外の点については、図1および図2に示すHDD1と同様の構成を備えている。このため、ヘッド接触部分の面積を調整するHDDについて、上から見た図および側方から見た図については、図1および図2を参照することとしてここではその重複説明を省略する。以下では、図1および図2に示すHDD1との相違点に焦点を絞って説明を行う。
図7は、情報の記録、および情報の再生にヘッドスライダの先端部分が磁気ディスク上の潤滑剤に接触している様子を表した図である。
この図において、図3の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、その重複説明は省略する。ヘッドスライダ15’は、図では左斜め上方に延びるサスペンション16に支持されており、情報の記録、および情報の再生の際には、この図に示すように、図の右方向を向いた先端部分が、図に矢印P方向に回転する磁気ディスク12上の潤滑剤120に接する。この先端部分がこのヘッドスライダ15’のヘッド150’であり、ヘッド150’は上向きの垂直抗力N’を受けている。また、ヘッドスライダ15の、磁気ディスク12を向いた面の一部には、磁気ディスク12の回転に伴う空気の流れによってヘッドスライダ15を図の上方向(磁気ディスク12から離れる方向)に浮上させようとする浮上力を受ける浮上力取得部15aが設けられており、ヘッドスライダ15は、浮上力取得部15aにおいて大きさがFaの上向きの浮上力を受ける。垂直抗力N’と浮上力Faとの和は、ヘッドスライダ15に及ぼされる押付力Fsと釣り合っている。このヘッドスライダ15’では、これら垂直抗力N’、浮上力Fa、押付力Fsはほぼ一定に保たれており、ヘッド150’の接触状態が変化してもほとんど変わることはない。
図7のヘッド150’には、図3のヘッド150に備えられていたのと同一の記録素子および再生素子が設けられており、これら記録素子および再生素子と並んで、熱の供給を受けて磁気ディスク12に向かって熱膨張する熱アクチュエータも備えられている。この熱アクチュエータの熱膨張により、ヘッドスライダ15’と潤滑剤120との接触が実現する。
図8は、熱アクチュエータの熱膨張とともに変化するヘッドの形状を表した図である。
熱アクチュエータ152は、記録素子151と再生素子153との間に備えられている。この熱アクチュエータ152は、供給された熱量に応じて熱膨張するアクチュエータであり、図8のパート(a)には、熱アクチュエータ152に対して熱の供給がなく熱アクチュエータが熱膨張していないときの状態が示されている。図8のパート(a)の状態において熱アクチュエータ152に熱が供給されると、熱アクチュエータ152は、図の矢印Q方向に熱膨張し、この熱膨張とともに記録素子151および再生素子153も図の矢印Q方向に向かって移動する。所定量以上の熱が熱アクチュエータ152に供給されると、図8のパート(b)に示すように、図の下方向に突出した部分が磁気ディスク12上の潤滑剤120に接触するようになる。図8のパート(b)に示す状態でさらに熱量が熱アクチュエータ152に供給されると、図8のパート(c)に示すように、突出部分はさらに鋭く下方に向かって突出した形状となり、図8のパート(c)におけるヘッド’150の接触部(磁気ディスク12を向いた面)の面積A’’は、図8のパート(b)におけるヘッド’150の接触部(磁気ディスク12を向いた面)の面積A’よりも小さくなる。
ここで、この実施形態のHDDにおいては、図8パート(b)や図8のパート(c)に示すように、ヘッド150’が、磁気ディスク12とは直接接触しないが磁気ディスク12上の潤滑剤120とは接触する状態の下で、情報の記録および再生が行われる。情報の記録および再生の際の記録素子151と再生素子153の動作内容については、図3で上述したのと同じでありここではその説明は省略する。
この実施形態のHDDにおいては、熱アクチュエータ152を制御する機構が備えられており、その制御機構の構成は、図5に示す制御機構の構成において図5のアクチュエータ22が熱アクチュエータ152に置き換わり、図5のアクチュエータ通電回路22aが、熱アクチュエータ152に熱を供給する熱アクチュエータ通電回路に置き換わったものである。この熱アクチュエータ通電回路は、電流が流れると発熱する電熱線を有しており、この電熱線に電流を流すことで電流の大きさに応じた量の熱が熱アクチュエータ152に供給される。
熱アクチュエータ152および熱アクチュエータ通電回路以外の他の構成要素については、図5の構成要素と同じであり、ここではその重複説明は省略する。この熱アクチュエータ152の制御機構により、図4の中央の領域Yのような、単調増加領域が求められる。
図9は、熱アクチュエータの制御機構が単調増加領域を求める際に行う動作を表したフローチャートである。
図7に示すヘッド150’がスライド走行を開始すると(ステップS21)、この熱アクチュエータ152の制御機構に備えられているコントローラ(図5のコントローラ20aと同じ)は、熱アクチュエータ通電回路に指示を与えて熱アクチュエータ152を熱膨張させ、ヘッド150’の接触部分の面積を、単調増加領域検出のための面積にする(ステップS22)。ここで、単調増加領域検出のための面積とは、所定の規定範囲内に属し、大きさが異なる複数の面積のうちの1つであって、単調増加領域を求める動作開始直後は、ヘッド150’の接触部分の面積が、これら複数の面積のうちの1番大きい面積となるように熱アクチュエータ152を熱膨張させる。ここで、上記の所定の規定範囲は、単調増加領域を検出するための、値η・U/(N/A)の動く範囲(検出範囲)に対応するものである。そして、ヘッドの接触部分の面積が上記の面積となっている状況下で、歪センサ(図5の歪センサ21と同じ)により歪み量(摩擦力に対応)の測定が行われる(ステップS23)。コントローラは、歪センサ21の測定結果から得られた摩擦力を、ヘッド150’に加えられている押付力(この実施形態では一定値の押付力)で割ることにより摩擦係数を求め、その値を、この時点におけるヘッド150’の接触部分の面積に対応付けてコントローラ内のメモリに記録する(ステップS24)。そして、このステップS22〜ステップS24までの動作を、上述した複数の面積のうち2番目に大きい面積について繰り返す(ステップS25;No)。さらに、同じ過程を、面積を減少しながら上述した複数の面積すべてについて行い、上記の規定範囲内の複数の面積すべてについて摩擦係数の計算が終了すると(ステップS25;Yes)、コントローラは、メモリ内に記録された、複数の面積にそれぞれ対応付けられている摩擦係数に基づき、面積の増加とともに摩擦係数が単調に増加する領域を求める(ステップS26)。そして、コントローラは、図4の中央の領域Y内の点Ytのように、求められた単調増加領域の真中近くに位置する点のヘッド150’接触部分の面積および摩擦係数を求める。具体的には、コントローラは、上記の複数の面積および摩擦係数のうち、単調増加領域に属するすべての面積およびそれらの面積に対応する摩擦係数について、それぞれ面積の平均値と摩擦係数の平均値とを求める。そして、求められた摩擦係数に押付力を乗じることで、上記の点における摩擦力を求める(ステップS27)。この摩擦力が、フィードバック制御の際に制御目標となる目標摩擦力となる。ここで、以上説明した図9の過程が、本発明にいう初期設定モードで行われる動作内容の一例に相当する。次に、ステップS27において求められた単調増加領域の真中近くに位置する点の状態を実現するために、熱アクチュエータ152の制御機構によって行われる動作について説明する。
コントローラは、熱アクチュエータ通電回路に指示を与えて熱アクチュエータ152に電流を印加させ、図9のステップS27において求められた摩擦力となるようにヘッド150’接触部分の面積を設定する。この結果、ステップS27において求められた、単調増加領域の真中近くに位置する点の状態が実現することとなり、この状態の下で情報の記録および再生が行われる。
以上のような、単調増加領域を求めてその単調増加領域の真中近くに位置する点の状態を実現する処理が、HDDの電源投入時もしくは所定の時間間隔ごとに行われ、新たに更新された状態で情報の記録および再生が実行される。このため、このHDDでは、環境や経時変化によって図3のヘッド150’と、磁気ディスク12や潤滑剤120との間の接触状態が変化しても、情報の記録および再生の際には、図7の状態が維持されることとなり、安定した記録/再生能力が発揮される。
さらに、熱アクチュエータ152の制御機構では目標摩擦力が求められると、単調増加領域の真中近くに位置する点の状態を常時に実現するためのフィードバック制御が可能となる。その制御機構の構成を図10に示す。この制御機構には、差分計算部20bおよびフィードバック制御部20cが備えられており、これらは、後述するように、歪センサ21で検出される歪み量(摩擦力Fに対応)が望ましい歪み量となるように、熱アクチュエータ152に印加される電流の大きさを調整する際に用いられる。
熱アクチュエータ152および熱アクチュエータ通電回路22b、差分計算部20b、フィードバック制御部20c以外の他の構成要素については、図5の構成要素と同じであり、ここではその重複説明は省略する。この熱アクチュエータ152の制御機構により、上述のフィードバック制御が可能となる。
すなわち、まず最初に、コントローラが差分計算部20bに、図9のステップS27において求められた、単調増加領域の真中近くに位置する点の摩擦力の値を目標摩擦力として出力する。そして、差分計算部20bが、摩擦力の測定値を表す電流信号の信号レベルと、目標摩擦力を表す電流信号の信号レベルとの差分を計算し、差分値をフィードバック制御部20cに出力し、フィードバック制御部20cが、その差分値から、熱アクチュエータ152を熱膨張するために電熱線に流す電流をどの程度増減するかを決定して、その増減量を熱アクチュエータ通電回路22bに出力する。そして、熱アクチュエータ通電回路22bは、入力された増減量で電熱線に流す電流を増減する。このような過程が繰り返されることで、摩擦力が目標摩擦力に常に制御される。この結果、ステップS27において求められた、単調増加領域の真中近くに位置する点の状態が常に実現することとなり、この状態の下で情報の記録および再生が行われる。この結果、この実施形態のHDDにおいて、図7のヘッド150’と磁気ディスク12や潤滑剤120との間の接触状態が、磁気ディスク上の円周位置で変化したり短い周期での環境変動で変化した場合も、情報の記録および再生の際には、図7の状態が維持されることとなり、安定した記録/再生能力が発揮される。ここで、図9の全過程終了後、上記の点の状態が実現するまでの過程が、本発明にいうアクセスモードで行われる動作内容の一例に相当する。
以上が本発明の実施形態の説明である。
上記の実施形態では、図8のヘッドスライダにおいて、図8のパート(a)に示すように、熱アクチュエータ152に対して熱の供給がなく熱アクチュエータが熱膨張していないときには、ヘッド150’が潤滑剤120から離間しているものとして説明したが、本発明は、熱アクチュエータが熱膨張していないときでもヘッド150’が潤滑剤120に接触しているものでもよい。
また、以上説明した実施形態では電圧の印加を受けて収縮するアクチュエータや、熱膨張するアクチュエータが採用されていたが、本発明は、押付力やヘッド接触部分の面積を調整できる発動機であれば、どのようなものを採用してもよい。

Claims (9)

  1. ディスク状の情報記憶媒体を回転させ該情報記憶媒体表面に塗布された潤滑剤に接触してスライドする接触型のヘッドによって該情報記憶媒体との間で情報の記録や再生(アクセス)を行うディスク装置において、
    前記ヘッドがスライドする際のスライド速度をUとし、前記ヘッドの前記情報記憶媒体側を向いた面のうちの接触領域の面積をAとし、前記ヘッドの該接触領域が受ける垂直抗力をNとしたとき、値U・A/Nが増加するに従って、前記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力についての摩擦係数が単調増加となる単調増加領域内に該値U・A/Nが属するように、前記スライド速度U、前記面積A、および前記垂直抗力Nの組み合わ設定する手段と、
    前記ヘッドを前記情報記憶媒体に向かって押付力可変に押圧させる押圧手段と、
    前記値U・A/Nが前記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、前記押圧手段に前記押付力を調整させる制御手段と、
    を備えてなることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力を測定するセンサを備え、
    前記センサにより測定された摩擦力に応じて、前記値U・A/Nが前記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、前記制御手段が前記押圧手段に前記押付力を調整させるものであることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  3. ディスク状の情報記憶媒体を回転させ該情報記憶媒体表面に塗布された潤滑剤に接触してスライドする接触型のヘッドによって該情報記憶媒体との間で情報の記録や再生(アクセス)を行うディスク装置において、
    前記ヘッドがスライドする際のスライド速度をUとし、前記ヘッドの前記情報記憶媒体側を向いた面のうちの接触領域の面積をAとし、前記ヘッドの該接触領域が受ける垂直抗力をNとしたとき、値U・A/Nが増加するに従って、前記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力についての摩擦係数が単調増加となる単調増加領域内に該値U・A/Nが属するように、前記スライド速度U、前記面積A、および前記垂直抗力Nの組み合わを設定する設定手段と、
    前記接触領域を拡縮して該接触領域の面積を調整する面積調整手段と、
    前記値U・A/Nが前記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、前記面積調整手段に前記面積を調整させる制御手段と
    を備えたことを特徴とするディスク装置
  4. 前記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力を測定するセンサを備え、
    前記制御手段は、前記センサにより測定された摩擦力に応じて、前記値U・A/Nが前記摩擦係数の単調増加領域内に留まるように、前記面積調整手段に前記面積を調整させるものであることを特徴とする請求項3記載のディスク装置。
  5. ディスク状の情報記憶媒体を回転させ該情報記憶媒体表面に塗布された潤滑剤に接触してスライドする接触型のヘッドによって該情報記憶媒体にアクセスするディスク装置において、
    前記ヘッドを前記情報記憶媒体に向かって押付力可変に押圧させる押圧手段と、
    前記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力を測定するセンサと、
    前記押圧手段に、前記ヘッドを前記情報記憶媒体に押付力を変化させながら押圧させるとともに、前記センサにより測定される摩擦力を該押圧の間モニタすることにより、押付力の逆数の増加に対し摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求める初期設定モードと、前記押圧手段に、前記押付力が前記初期設定モードにより求められた前記単調増加領域内に留まるように該押付力を調整させるアクセスモードとを有する制御手段とを備えたことを特徴とするディスク装置。
  6. 前記制御手段は、前記初期設定モードにおいて、摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求めるとともに、求められた単調増加領域内の所定の位置にある押付力の値を制御目標値として設定するものであって、前記アクセスモードにおいて、押付力が該制御目標値に一致するように、前記押圧手段に押付力を調整させるものであり、さらに、これら前記初期設定モードおよび前記アクセスモードを定期的に行うことによって、制御目標値の更新と、その更新された制御目標値に対応した押付力調整とを定期的に行うものであることを特徴とする請求項5記載のディスク装置。
  7. ディスク状の情報記憶媒体を回転させ該情報記憶媒体表面に塗布された潤滑剤に接触してスライドする接触型のヘッドによって該情報記憶媒体にアクセスするディスク装置において、
    前記ヘッドの前記情報記憶媒体側を向いた面のうちの接触領域を拡縮して該接触領域の面積を調整する面積調整手段と、
    前記ヘッドの接触領域に発生する摩擦力を測定するセンサと、
    前記面積調整手段に前記接触領域の面積を変化させながら、前記センサにより測定される摩擦力を該面積の変化の間モニタすることにより、前記接触領域の面積の増加に対し摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求める初期設定モードと、前記面積調整手段に、前記接触領域の面積が前記初期設定モードにより求められた前記単調増加領域領域内に留まるように該面積を調整させるアクセスモードとを有する制御手段とを備えたことを特徴とするディスク装置。
  8. 前記制御手段は、前記初期設定モードにおいて、摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求めるとともに、求められた単調増加領域内の所定の位置にある前記接触領域の面積の値を制御目標値として設定するものであって、前記アクセスモードにおいて、前記接触領域の面積が該制御目標値に一致するように、前記面積調整手段に前記接触領域の面積を調整させるものであり、さらに、これら前記初期設定モードおよび前記アクセスモードを定期的に行うことによって、制御目標値の更新と、その更新された制御目標値に対応した面積調整とを定期的に行うものであることを特徴とする請求項7記載のディスク装置。
  9. 前記制御手段は、前記初期設定モードにおいて、摩擦係数が単調増加する単調増加領域を求めるとともに、求められた単調増加領域内の所定の位置にある前記接触領域の面積の値を制御目標値として設定するものであって、前記アクセスモードにおいて、前記接触領域の面積が該制御目標値に一致するように、フィードバック制御を用いて前記面積調整手段に前記接触領域の面積を調整させるものであることを特徴とする請求項7又は8記載のディスク装置。
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