JP2950837B2 - 磁気記録再生装置及び磁気ヘッド - Google Patents

磁気記録再生装置及び磁気ヘッド

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JP2950837B2
JP2950837B2 JP63282004A JP28200488A JP2950837B2 JP 2950837 B2 JP2950837 B2 JP 2950837B2 JP 63282004 A JP63282004 A JP 63282004A JP 28200488 A JP28200488 A JP 28200488A JP 2950837 B2 JP2950837 B2 JP 2950837B2
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  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、磁気記録再生装置及び磁気ヘッドに関し、
表面粗さRmaxが10nm以下の磁気ディスクと、全体として
直方体状となっていて媒体対向面の全面が平面積2mm2
以下の平面状である磁気ヘッドとを組合せ、磁気ディス
クと磁気ヘッドとの間の相対速度に対し、両者間の摩擦
係数が急激に変化する特性をもたせることにより、極低
浮上量で、高度の耐久性を有すると共に、ヘッド吸着現
象を生じさせることなく、磁気記録再生を行ない得る高
密度記録対応の磁気記録再生装置及び磁気ヘッドを提供
できるようにしたものである。
〈従来の技術〉 磁気記録再生装置としては、磁気記録媒体の走行によ
って生じる動圧を利用して、磁気記録媒体との間に微小
な空気ベアリングによる間隙を保って浮上する磁気ヘッ
ドを用いたものが、知られている。このような浮上型の
磁気ヘッドは、例えば特公昭58−21329合、特公昭58−2
8650号各公報等で公知であり、その基本的な構成は、磁
気記録媒体と対向する面側に浮上面を有するスライダの
空気流入端部側に読み書き素子を付着させた構造となっ
ている。第15図は従来のこの種の磁気ヘッドの斜視図を
示し、1は例えばセラミック構造体でなるスライダ、2
は読み書き素子である。スライダ1は磁気記録媒体と対
向する面に、間隔をおいて2つのレール部101、102を形
成すると共に、レール部101、102の表面を平面度の高い
浮上面103、104としてある。浮上面103、104側には、磁
気記録媒体との組合せにおいて、矢印a方向に流れる空
気流に対して流入端となる一端部側に、テーパ部103a、
104aを設けた構造となっている。読み書き素子2はIC製
造テクノロジと同様のプロセスにしたがって形成された
薄膜素子であり、テーパ部103a、104aとは反対側の空気
流出端部側に付着されている。
磁気記録再生装置として使用する場合は、磁気ヘッド
は図示しないジンバル支持装置の先端部に装着し、スラ
イダ1の浮上面103、104を磁気ディスクの表面にバネ接
触させ、この状態で起動停止を行なう、いわゆるコンタ
クト.スタート.ストップ方式によって駆動される。磁
気ディスクが静止しているときは、バネ圧による浮上面
103、104が磁気ディスクの面に押付けられているが、磁
気ディスクが回転すると、第16図に示すように、スライ
ダ1のテーパ面103a、104aを含む浮上面103、104に揚力
動圧が発生し、この動圧とジンバルのバネ圧Pと釣り合
う浮上量gで、磁気ディスクMの面から浮上する。この
場合、従来は浮上量gが0.3μm前後となる領域で動作
させていた。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、この種の磁気記録再生装置においては、高
密度記録に対応するため、磁気ヘッドの浮上量gはでき
るだけ小さい値が望ましい。しかしながら、従来の磁気
記録再生装置では、浮上量低下を図ろうとすると、磁気
ディスク及び磁気ヘッドの両者の耐久性が著しく低下し
てしまうという問題点があった。
第14図は従来の磁気記録再生装置における回転数と摩
擦係数との関係を示すデータである。磁気ヘッドは空気
流入方向の長さが3.2mm、幅が2.6mmであって、第15図及
び第16図に示したレール付のものである。ヘッド支持装
置による荷重は7.0gとした。磁気ディスク表面に濃度0.
1%の潤滑剤を付与した。
このデータに示すように、回転数が増加するにつれ
て、摩擦係数が漸減する。回転数を減少させた場合は逆
の経路をたどる。このため、コンタクト.スタート.ス
トップ方式によって駆動した場合、起動時及び停止時の
何れにおいても、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間に、
かなりの長時間、無視できない大きな摩擦抵抗が発生
し、クラッシュ等の損傷を起こし易くなり、耐久性が低
下するという問題があった。
また、耐久性を向上させるために、磁気ディスクの表
面性を上げた場合、空気中に存在する湿分または水分等
の影響を受けて、磁気ヘッドが磁気ディスク表面に強く
吸着するようになり、起動できなくなる。このため、従
来の磁気記録再生装置では、低浮上量化に限界を生じて
いた。
そこで、本発明の課題は、上述する従来の問題点を解
決し、極低浮上量で、高度の耐久性を有すると共に、ヘ
ッド吸着現象を生じさせることなく、磁気記録再生を行
ない得る高密度記録対応の磁気記録再生装置及び磁気ヘ
ッドを提供することである。
〈課題を解決するための手段〉 上述する課題解決のため、本発明は、磁気ディスク
と、磁気ヘッドと、磁気ヘッドを支持するヘッド支持装
置とを含み、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドとを相
対的に回転させて磁気記録の書き込み及び再生を行なう
磁気記録再生装置であって、 前記磁気ディスクは、表面粗さRmaxが10nm以下であ
り、 前記磁気ヘッドは、スライダに読み書き素子を担持さ
せてあって、全体として直方体状となっており、前記磁
気ディスクと対向する媒体対向面の全面が平面状であっ
てその平面積が2mm2以下であり、 前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドとの間の相対速度
が増加する方向に変化する場合において、前記磁気ディ
スクと前記磁気ヘッドとの間の摩擦係数が高い値から低
い値に変化する第1の相対速度と、 前記相対速度が低下する方向に変化する場合におい
て、前記摩擦係数が低い値から高い値に変化する第2の
相対速度と を有することを特徴とする。
また、本発明に係る磁気ヘッドは、スライダに読み書
き素子を担持させてあって、全体として直方体状となっ
ており、 磁気ディスクと対向する媒体対向面の全面が平面状で
あって、その平面積が2mm2以下であり、 少なくとも空気流入方向に面する前面と前記媒体対向
面とのなす稜角部が丸みを帯びており、 前記稜角部の丸みは、前記媒体対向面において空気流
入方向にとった曲面長さが、前記前面において高さ方向
にとった曲面長さよりも長いこと を特徴とする。
〈作用〉 表面粗さRmaxが10nm以下の磁気ディスクを使用する
と、磁気ヘッドを、磁気ディスクの表面に接触している
と見なし得る(以下半接触と称する)ような極低浮上量
で動作させた場合でも、磁気ディスクと磁気ヘッドとの
間の衝突が殆ど発生せず、耐久性が向上する。
上記の表面性を持つ磁気ディスクに対して、全体とし
て直方体状となっていて、媒体対向面の全面が平面状で
平面積が2mm2以下である磁気ヘッドを組合せると、コ
ンタクト.スタート.ストップ時において、磁気ヘッド
の吸着現象を殆ど生じなくなる。
更に、本発明に係る磁気記録再生装置は、上記の磁気
ディスクと磁気ヘッドとの組合せのもとで、磁気ディス
クと前記磁気ヘッドとの間の相対速度が増加する方向に
変化する場合において、磁気ディスクと磁気ヘッドとの
間の摩擦係数が高い値から低い値に変化する第1の相対
速度を有するので、コンタクト.スタート.ストップ方
式によって起動する際、磁気ディスクと磁気ヘッドとの
間に発生する摩擦抵抗が、ある特定の相対速度(第1の
相対速度)を臨界点にして急激に低下し、その後に定常
動作に入る。
また、相対速度が低下する方向に変化する場合におい
て、摩擦係数が低い値から高い値に変化する第2の相対
速度を有するので、停止させる際にも、ある特定の相対
速度(第2の相対速度)までは、低摩擦領域で動作させ
ることができる。
このため、クラッシュ等の損傷が起きにくくなり、耐
久性が向上する。
〈実施例〉 第1図は本発明に係る磁気記録再生装置の要部におけ
る正面図、第2図は同じく平面図である。図において、
3は磁気ディスク、4は磁気ヘッド、5は磁気ヘッドを
支持するジンバル系ヘッド支持装置、6は位置決め装置
である。磁気ディスク3は図示しない回転駆動装置によ
り、矢印aの方向に回転駆動される。磁気ヘッド4は、
ジンバル系ヘッド支持装置5により荷重を加えてピッチ
運動及びロール運動を許容するように支持する。
ヘッド支持装置5は位置決め装置6に取付けられる剛
性アーム部51に、弾性金属薄板でなる支持体52の一端
を、結合具511、512によって取付け固定すると共に、支
持体52の長手方向の一端にある自由端に可撓体53を取付
け、この可撓体53の下面に、磁気ヘッド4を取付けた構
造となっている。支持体52は剛性アーム部51に取付けら
れる部分が弾性バネ部521となっていて、弾性バネ部521
に連続して剛性ビーム部522を形成してある。ヘッド支
持装置5は位置決め装置6により、回転直径O1上で、矢
印b1またはb2の方向に駆動されて位置決めされ、それに
よっ所定のトラッにおいて、磁気ディスク3と磁気ヘッ
ド4との間で磁気記録.再生が行なわれる。
磁気ディスク3は表面粗さRmaxが10nm以下、望ましく
は5nm以下の表面性の良好な媒体とする。磁気ディスク
3は、第3図に示すように、剛性基体31の表面に真空成
膜法によって磁気記録層32を形成してある。磁気記録層
32はr−Fe2O3またはCo−Ni、Co−Cr等の磁性薄膜とし
て形成する。真空成膜法によって形成される磁気記録層
32の膜厚は0.5μm程度以下であるので、剛性基体31の
表面性がそのまま記録層32の表面性として反映される。
従って、剛性基体31としては、表面粗さRmaxが10nm以下
のものを使用する。そのような剛性基体の具体例として
は、ガラス、化学強化されたソーダアルミノ珪酸ガラス
またはセラミックを主成分とする剛性基体が適してい
る。表面粗さRmaxが10nm以下、特に5nm以下の範囲で
は、半接触の動作の場合でも、磁気ディスク3と磁気ヘ
ッド4との衝突を回避し、耐久性を向上させることがで
きる。
磁気記録層32は、γ−Fe2O3等の磁性酸化鉄や磁性窒
化物で構成することができる。また、磁性層が金属や合
金等の場合には、第3図に示すように、表面に酸化物
層、窒化物層32aを設けるか、または第4図に示すよう
に、表面を酸化皮膜32bとするのが望ましい。こうする
ことにより、磁気記録層32の耐久性が向上し、磁気ディ
スク3の損傷を防止できる。酸化物層及び窒化物層32a
は、反応性スパッタ、反応性蒸着等によって形成でき
る。また、表面の酸化皮膜32bは、Co−CrまたはCo−Ni
等のように、鉄、コバルト、ニッケルのうち、少なくと
も一種を含む金属または合金でなる磁気記録層32の表面
を、反応性プラズマ処理等により、意図的に酸化して形
成できる。磁気ディスク3は、磁気記録層32の記録残留
磁化が膜面に対して垂直方向の成分を主成分とする垂直
記録、膜面内成分を主成分とする面内記録のいずれであ
ってもよい。図示は省略したが、磁気記録層32の表面に
潤滑剤を塗布してもよい。
磁気ヘッド4は、スライダに読み書き素子を担持させ
てあって、全体として直方体状となっており、磁気ディ
スクと対向する媒体対向面411の全面が平面状であっ
て、その平面積が2mm2以下となっている。第5図は本
発明に係る磁気ヘッドの斜視図、第6図は同じくその側
面図である。41はスライダ、42は読み書き素子である。
スライダ41の媒体対向面411の全面はレール部及びテー
パ部を持たない平面状とし、その平面積を2mm2以下に
選定してある。磁気ヘッド4の幅W及び長さLは、この
値を満たすように定める。媒体対向面411の表面粗さR
maxは20nm以下に設定するのが望ましい。
また、磁気ヘッド4は、第6図に図解するように、空
気流入方向aに面する前面412と媒体対向面411とのなす
稜角部(イ)が丸みを帯びている。稜角部(イ)の丸み
は、媒体対向面411において空気流入方向aにとった曲
面長さh1が、前面412において高さ方向にとった曲面長
さh2よりも長くなるように付されている。即ち、 h1>h2 である。このような丸みは、上述した本発明の作用を更
に促進させることが分かった。丸みは稜角部(イ)に限
らず、他の稜角部(ロ)、(ハ)、(ニ)にも付与でき
る。
更に、磁気ヘッド4は、媒体対向面411を基準とした
高さHを0.3〜0.85mmの範囲に設定するのが望ましい。
高さHは、後で説明するように、摩擦係数を急変させる
回転速度に影響を与える。
第7図及び第8図は第5図に示した磁気ヘッド4とヘ
ッド支持装置5の組立構造を示す図で、支持体52の自由
端に設けられた可撓体53の下面に、磁気ヘッド4を取付
けた構造となっている。支持体52の剛性ビーム部522は
両側に折曲げ形成したフランジ522a、522bを有してい
る。
可撓体53は支持体52の長手方向軸線と略平行して伸び
る2つの外側可撓性枠部531、532と、支持体52から離れ
た端において外側可撓性枠部531、532を連結する横枠53
3と、横枠533の略中央部から外側可撓性枠部531、532に
略平行するように伸びていて先端を自由端とした中央舌
状部534とを有して構成され、横枠533のある方向とは反
対側の一端を、支持体52の自由端付近に溶接等の手段に
よって取付けてある。
可撓体53の中央舌状部534の上面には、例えば半球状
等の荷重用突起535が設けられていて、この荷重用突起5
35により、支持体52の自由端から中央舌状部534へ荷重
を伝えるようにしてある。中央舌状部534の下面には磁
気ヘッド4を接着等の手段によって固着してある。
第9図は磁気ヘッドの媒体対向面の面積と、起動不能
回数との関係を示すデータである。第10図は第9図のデ
ータを得るのに使用された磁気記録再生装置の構成を概
略的に示す図で、3枚の5.25インチの磁気ディスク3の
それぞれに対して、その両面に、支持装置5によって支
持された磁気ヘッド4を配置した。測定条件は次の通り
である。
試験方法;コンタクト.スタート.ストップ 起動試験回数;20万回/サンプル 磁気ディスクの表面粗さRmax Rmax<10nm スピンドル.モータの起動トルクT T=200gf・cm 第9図の測定データから明らかなように、磁気ヘッド
4の媒体対向面411の面積2mm2付近に変曲点があり、2
mm2以下では起動不能回数が著しく低くなる。特に1.5mm
2以下では、20万回の起動試験回数において、起動不能
を発生しない。これに対して、2mm2を越えると起動不
能回数が約30倍以上に跳ね上がる。
第11図は本発明に係る磁気記録再生装置の回転数と摩
擦係数との関係を示すデータである。磁気ヘッド4の寸
法は、次の通りである。
長さL=1.1mm 幅W=2.2mm 媒体対向面面積=1.32mm2 高さH=0.85mm ヘッド支持装置による荷重は8.4gとし、磁気ディスク
の表面に濃度0.1%の潤滑剤を付与した。
第11図に示すように、本発明に係る磁気記録再生装置
は、回転数100rpm以下の非常に低い領域で、摩擦係数が
急激に低下している。このことは、モータ起動後、極め
て短い時間の間に定常動作状態に入り、摩耗に密接に関
連する回転速度の小さい範囲で浮上し、または停止する
ことを意味し、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の接触
摩擦が、時間的にも、量的にも小さくなり、耐久性向上
に顕著な効果があることが推測できる。
第12図は、第11図に示した特性において、摩擦係数が
急変する回転数付近を拡大して示すデータである。図に
おいて、矢印(ホ)はコンタクト.スタート.ストップ
方式において、回転数が増加してゆく起動時の変化特性
を示し、矢印(ヘ)は回転数が減少してゆく停止時の変
化特性を示している。スタート時には、回転数60rpmよ
り少し低い領域で、摩擦係数が高い値から、殆ど零の低
い値に、急激に低下する。従って、起動時にクラッシュ
等の損傷を起こしにくくなり、耐久性が向上する。
回転数が低下してゆく停止時には、回転数50rpm付近
までは、摩擦係数は殆ど零であり、50rpm付近で急激に
高くなる。しかも、この時の回転数は、起動時に摩擦係
数急減を引起す回転数(約60rpm)よりも更に低い50rpm
付近である。従って、停止時には、起動時よりも一層、
クラッシュ等の損傷が起きにくくなり、耐久性が向上す
る。
回転数が増加していく場合も、低下していく場合も、
50rpmと60rpmの間の回転数の変化(Δrpm)=10rpmに対
して、摩擦係数の変化Δμは約0.3であり、その比率
(Δμ/rpm)が約0.03の急激な変化となっている。
第13図は磁気ヘッドの高さHを0.55mmとした場合の摩
擦係数と回転数との関係を示すデータである。このデー
タに示すように、磁気ヘッドの高さを小さくすると、摩
擦係数が急激に変化する回転数が、高くなる方向に移行
する。高さHは、実用上、0.3〜0.85mm程度に設定する
のが望ましい。
〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明によれば、次のような効果
が得られる。
(イ)磁気ディスクは、表面粗さRmaxが10nm以下である
から、半接触と見なせる極低浮上量で動作させた場合で
も、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の衝突が殆ど発生
せず、耐久性の高い磁気記録再生装置を提供できる。
(ロ)磁気ヘッドは、全体として直方体状となってい
て、媒体対向面の全面が平面状で、平面積が2mm2以下
であるから、上記の磁気ディスクとの組合せにおいて、
磁気ヘッドの吸着現象を殆ど生じない磁気記録再生装置
を提供できる。
(ハ)上記の磁気ディスクと磁気ヘッドとの組合せのも
とで、磁気ディスクと前記磁気ヘッドとの間の相対速度
が増加する方向に変化する場合において、磁気ディスク
と磁気ヘッドとの間の摩擦係数が高い値から低い値に変
化する第1の相対速度を有するので、コンタクト.スタ
ート.ストップ方式によって起動する際、クラッシュ等
の損傷が生じにくく、耐久性の高い磁気記録再生装置を
提供できる。
(ニ)相対速度が低下する方向に変化する場合におい
て、摩擦係数が低い値から高い値に変化する第2の相対
速度を有するので、停止させる際にも、クラッシュ等の
損傷が生じにくく、耐久性の高い磁気記録再生装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気記録再生装置の正面図、第2
図は同じくその平面図、第3図は本発明に係る磁気記録
再生装置を構成する磁気ディスクの一部拡大断面図、第
4図は同じく別の実施例における一部拡大断面図、第5
図は本発明に係る磁気ヘッドの斜視図、第6図は同じく
その側面図、第7図及び第8図は磁気ヘッドとヘッド支
持装置の組立構造を示す図、第9図は磁気ヘッドの媒体
対向面の面積と、起動不能回数との関係を示すデータで
ある。第10図は第9図のデータを得るのに使用された磁
気記録再生装置の構成を概略的に示す図、第11図は本発
明に係る磁気記録再生装置の回転数と摩擦係数との関係
を示すデータ、第12図は第11図に示した特性において摩
擦係数が略零になる回転数付近を拡大して示すデータ、
第13図は磁気ヘッドの高さHを0.55mmとした場合の摩擦
係数と回転数との関係を示すデータ、第14図は従来の磁
気記録再生装置の回転数と摩擦係数との関係を示すデー
タ、第15図は従来の磁気ヘッドの斜視図、第16図は従来
の磁気記録再生装置の構成をモデル化して示す図であ
る。 3……磁気ディスク、4……磁気ヘッド 5……ヘッド支持装置 6……位置決め装置、411……媒体対向面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 幹男 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−84486(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/02 G11B 21/21 G11B 5/60 G11B 5/82

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクと、磁気ヘッドと、この磁気
    ヘッドを支持するヘッド支持装置とを含み、前記磁気デ
    ィスクと前記磁気ヘッドとを相対的に回転させて磁気記
    録の書き込み及び再生を行なう磁気記録再生装置であっ
    て、 前記磁気ディスクは、表面粗さRmaxが10nm以下であり、 前記磁気ヘッドは、スライダに読み書き素子を担持させ
    てあって、全体として直方体状となっており、前記磁気
    ディスクと対向する媒体対向面の全面が平面状であって
    その平面積が2mm2以下であり、 前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドとの間の相対速度が
    増加する方向に変化する場合において、前記磁気ディス
    クと前記磁気ヘッドとの間の摩擦係数が高い値から低い
    値に変化する第1の相対速度を有し、 前記相対速度が低下する方向に変化する場合において、
    前記摩擦係数が低い値から高い値に変化する第2の相対
    速度を有し、 前記第1の相対速度は、前記第2の相対速度よりも大き
    いこと を特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1にされた磁気記録再生装置であっ
    て、 前記第1の相対速度および前記第2の相対速度における
    回転数の変化(rpm)に対する摩擦係数の変化(μ)の
    比率(μ/rpm)が0.005より大きいこと を特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】磁気ディスクと、磁気ヘッドと、この磁気
    ヘッドを支持するヘッド支持装置とを含み、前記磁気デ
    ィスクと前記磁気ヘッドとを相対的に回転させて磁気記
    録の書き込み及び再生を行なう磁気記録再生装置であっ
    て、 前記磁気ディスクは、表面粗さRmaxが10nm以下であり、 前記磁気ヘッドは、スライダに読み書き素子を担持させ
    てあって、全体として直方体状となっており、前記磁気
    ディスクと対向する媒体対向面の全面が平面状であって
    その平面積が2mm2以下であり、 前記磁気ヘッドは、更に、少なくとも空気流入方向に面
    する前面と前記媒体対向面とのなす稜角部が丸みを帯び
    ており、 前記稜角部の丸みは、前記媒体対向面において空気流入
    方向にとった曲面長さが、前記前面において高さ方向に
    とった曲面長さよりも長いこと を特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載された磁気
    記録再生装置であって、 前記磁気ヘッドは、前記媒体対向面を基準とした高さが
    0.3〜0.85mmの範囲に設定されていること を特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載された磁気
    記録再生装置であって、 前記磁気ヘッドは、前記媒体対向面の平面積が1.5mm2
    下であることを特徴とする磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】スライダに読み書き素子を担持させた磁気
    ヘッドであって、全体として直方体状となっており、 磁気ディスクと対向する媒体対向面の全面が平面状であ
    って、その平面積が2mm2以下であり、 少なくとも空気流入方向に面する前面と前記媒体対向面
    とのなす稜角部が丸みを帯びており、 前記稜角部の丸みは、前記媒体対向面において空気流入
    方向にとった曲面長さが、前記前面において高さ方向に
    とった曲面長さよりも長いこと を特徴とする磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】請求項6に記載された磁気ヘッドであっ
    て、 前記媒体対向面を基準とした高さが0.3〜0.85mmの範囲
    に設定されていること を特徴とする磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】請求項6または7の何れかに記載された磁
    気ヘッドであって、 前記媒体対向面の平面積が1.5mm2以下であること を特徴とする磁気ヘッド。
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