JPH0875065A - 排気管用球面継手 - Google Patents

排気管用球面継手

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JPH0875065A
JPH0875065A JP6209502A JP20950294A JPH0875065A JP H0875065 A JPH0875065 A JP H0875065A JP 6209502 A JP6209502 A JP 6209502A JP 20950294 A JP20950294 A JP 20950294A JP H0875065 A JPH0875065 A JP H0875065A
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JP
Japan
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exhaust pipe
spring
spherical
spherical joint
pair
Prior art date
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Pending
Application number
JP6209502A
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English (en)
Inventor
Takanobu Ide
孝信 井手
Atsushi Kikuchi
篤 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamakawa Industrial Co Ltd
Original Assignee
Yamakawa Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立,構成が簡単な排気管用球面継手の提
供。 【構成】 球面継手10は、上流側,下流側排気管2a,2b
間に介装され、接続フランジ12,14 と、シール材16と、
結合ボルト18と、第1バネ20と、第2バネ22とを有して
いる。フランジ12は、基部24と、フランジ部26とを有し
ている。フランジ14は、基部28と、球面座30と、フラン
ジ部32とを有している。シール材16は、外周側に球状摺
接面34が形成され、排気管2a,2b の軸方向に沿って摺動
移動自在に配置されている。結合ボルト18、フランジ部
26,32 間に装着されている。第1バネ20は、結合ボルト
18とフランジ部26の間に圧縮状態で介装されており、第
1バネ20の弾発力により、フランジ部26,32 は、相互に
近接する方向に付勢されている。第2バネ22は、シール
材16を球座面30側に付勢するように設けられており、バ
ネ22の付勢力は、第1バネ20の付勢力よりも弱くなるよ
うに設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の排気管に
用いられる継手構造の改良技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン振動が排気管系から車体側に伝
達することを防止する技術として、曲や伸縮を吸収,緩
和する継手構造が従来から種々検討されている。この種
の継手構造のうち、ベローズ式のフレキシブルチューブ
を用いる方式は、排気管の軸方向の振動、軸と直交する
方向の振動、軸回転に対して、いずれにも有効に機能す
る手段ではあるが、加工の難しさや、コスト高になると
いう欠点があって、実用化が難しかった。
【0003】そこで、例えば、実開昭61−17181
7号公報や実開昭63−14824号公報には、排気管
の途中に、軸線回りに回動可能な球面継手を介装して、
振動や回転の伝達を防止しようとする技術が提案されて
いる。しかし、これらの公報に開示されている排気管用
継手では、排気管の軸と直交する方向には、回動可能に
構成されているものの、排気管の軸方向には、排気ガス
の漏れを防止するために圧接結合されているので、排気
管の軸方向の振動を吸収,緩和させることができないと
いう問題があった。
【0004】このような問題に対して、例えば、実開昭
58−134618号公報には、排気管の上下配管部
と、水平配管部にそれぞれ球面継手を介装した排気管用
継手構造が提案されており、この公報に示されている構
成の排気管用継手によれば、排気管の軸方向の振動も吸
収,緩和させることができる。しかしながら、このよう
な構成の排気管用継手には、以下に説明する技術的課題
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、実開昭58
−134618号公報に開示されている排気管用継手構
造では、排気管の上下配管部と、水平配管部にそれぞれ
球面継手を介装する構造なので、継手部分が複数個所に
なり、排気管の組立が面倒になるとともに、構成が複雑
になり、部品点数も増加するという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、構
成が簡単で組立も容易な排気管用継手を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、分断された上流側排気管と下流側排気管
とを接続する球面継手において、前記球面継手は、前記
上流側および下流側排気管のそれぞれの端部に対向する
ように設けられた一対の接続フランジと、前記上流側な
いしは下流側排気管の何れか一方の前記接続フランジに
設けられた球座面と、前記上流側ないしは下流側排気管
のいずれか他方側に配設され、前記球座面と摺接する球
状摺接面を有するシール材と、前記接続フランジ間に渡
設される結合ボルトと、この結合ボルトと前記接続フラ
ンジの一方との間に介装され、一対の前記接続フランジ
を相互に近接する方向に付勢する第1バネとを有し、前
記シール材を前記排気管の軸方向に摺動移動自在に配置
するとともに、このシール材を前記第1バネの付勢力よ
りも弱い付勢力で前記球座面側に付勢する第2バネを設
けたことを特徴とする。
【0008】前記シール材は、周方向に分割することが
できる。また、前記シール材は、前記球状摺接面を有す
る環状の第1シール材と、この第1シール材の下面側に
上面が当接し、楔状断面に形成された環状の第2シール
材とからなり、前記第2シール材を周方向に分割し、こ
の第2シール材を前記第2バネで付勢することかでき
る。
【0009】前記球面継手は、中空円筒状支持部材に支
持され、回動中心が軸線上で相互に離間する一対のシー
ル材と、前記接続フランジに設けられ、前記シール材の
球状摺接面がそれぞれ圧接される一対の球座面とを有
し、少なくとも前記一対のシール材の一方を前記支持部
材上に摺動移動自在に配置するとともに、このシール材
と前記支持部材との間に前記第2バネを設けることがで
きる。
【0010】この場合、前記支持部材と前記一方のシー
ル材との間にスベリ材を介装することができる。前記球
面継手は、中空円筒状支持部材に支持され、回動中心が
軸線上で相互に離間する一対のシール材と、前記接続フ
ランジに設けられ、前記シール材の球状摺接面がそれぞ
れ圧接される一対の球座面とを有し、少なくとも前記一
対のシール材の一方を前記支持部材上に摺動移動自在に
配置するとともに、これらのシール材間にベローズ状第
2バネを設けることができる。
【0011】この場合、一方のシール材は、前記ベロー
ズ状バネ上に固設され、前記支持部材と前記ベローズ状
バネとの間にスベリ材を介装することかできる。
【0012】
【作用】上記構成の排気管用継手によれば、球座面に圧
接される球状摺接面を有するシール材を、排気管の軸方
向に摺動移動自在に配置するとともに、このシール材
を、一対の接続フランジ間を相互に近接する方向に付勢
する第1バネの付勢力よりも弱い付勢力で球座面側に付
勢する第2バネを設けているので、接続フランジ間の結
合力を圧接結合にしたとしても、第2バネの付勢力がこ
れを実質上弱める方向に作用する。
【0013】この場合、球座面と球状摺接面との間の圧
接力は、第2バネの付勢力により補完され、排気ガスの
漏出が防止されるとともに、排気管の一方に軸方向の振
動が作用すると、接続フランジ間の結合力が弱められて
いる分だけ排気管は、軸方向に移動することができ、こ
の結果、第1,第2バネの弾性による振動の吸収,緩和
作用が発揮される。
【0014】請求項2または3の構成によれば、シール
材または第2シール材を周方向に分割しているので、シ
ール材の軸方向への摺動移動により、その摺動面や摺接
面が磨耗したとしても、第2バネの付勢力によりシール
材または第2シール材が摺動面に押し付けられ、シール
材の摺動移動面から排気ガスが漏出することが防止され
る。
【0015】請求項4の構成によれば、球面継手は、中
空円筒状支持部材に支持され、回動中心が軸線上で相互
に離間する一対のシール材と、接続フランジに設けら
れ、シール材の球状摺接面がそれぞれ圧接される一対の
球座面とを有し、少なくとも一対のシール材の一方を支
持部材上に摺動移動自在に配置するとともに、このシー
ル材と支持部材との間に第2バネを設けているので、排
気管は、2個所で球面継手を介して接続されており、排
気管の移動に対する自由度が大きくなる。
【0016】請求項5の構成によれば、支持部材と摺動
移動自在に配置されたシール材との間にスベリ材を介装
するので、シール材の摺動移動に伴う磨耗が防止され
る。請求項6の構成によれば、球面継手は、中空円筒状
支持部材に支持され、回動中心が軸線上で相互に離間す
る一対のシール材と、接続フランジに設けられ、シール
材の球状摺接面がそれぞれ圧接される一対の球座面とを
有し、少なくとも一対のシール材の一方を支持部材上に
摺動移動自在に配置するとともに、これらのシール材間
にベローズ状第2バネを設けるので、シール材の摺動移
動面が磨耗したとしても、ベローズ状第2バネにより排
気ガスの漏出が防止される。
【0017】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1および図2は、本発明
にかかる排気管用継手の第1実施例を示している。同図
に示す排気管用球面継手は、本発明を横置き型のエンジ
ン1に配設された排気管2に適用した場合を示してい
る。エンジン1は、車体3の幅方向に回転軸が配置され
ていて、排気管2は、車体3の長手方向に沿って延設さ
れている。
【0018】排気管2には、触媒装置4や消音器5が配
置されており、排気管2の途中には、球面継手10が配
設されている。図2に、この球面継手10の詳細を示し
ている。同図に示す球面継手10は、分断された上流側
排気管2aと下流側排気管2bとの間に、これらを接続
するために介装されている。上流側排気管2aは、その
一端側がエンジン1の排気系に固設され、下流側排気管
2bは、車体3の下面側に吊り下げ支持される。
【0019】球面継手10は、一対の接続フランジ1
2,14と、シール材16と、結合ボルト18と、第1
バネ20と、第2バネ22とを有している。上流側排気
管2aの端部側に設けられた接続フランジ12は、この
排気管2aの外周に嵌着され、その全周が溶接などによ
り固設される筒状の基部24と、この基部24の一端に
設けられた環状のフランジ部26とを有している。
【0020】下流側排気管2bの端縁に設けられた接続
フランジ14は、この排気管2bの外周に嵌着され、そ
の全周が溶接などにより固設される筒状の基部28と、
この基部28の一端に設けられ、所定曲率の球面に形成
された球面座30と、この球面座30の一端に設けられ
た環状のフランジ部32とを有している。シール材16
は、カーボンなどで形成され、その外周側に球面座30
と異なった曲率の球状摺接面34が形成されている。
【0021】また、シール材16の中心には、貫通孔3
6が形成され、シール材16は、この貫通孔36内に、
上流側排気管2aの端縁側を挿通することにより、排気
管2a,2bの軸方向に沿って摺動移動自在に配置され
ている。結合ボルト18は、対向するように設置される
フランジ部26,32間に装着されていて、各フランジ
部26,32には、周方向に180°の間隔をおいて、
一対の透孔38,40が穿設されていて、結合ボルト1
8は、一方の透孔38を挿通し、他方の透孔40に一端
側が固定されている。
【0022】結合ボルト18が挿通される側の透孔38
は、ボルト18の直径よりも若干大きな内径を有してい
る。第1バネ20は、各結合ボルト18と上流側排気管
2a側に設けられた接続フランジ12のフランジ部26
との間に圧縮状態で介装されており、この第1バネ20
の弾発力により、対向配置された一対のフランジ部2
6,32は、相互に近接する方向に付勢されている。
【0023】また、この第1バネ20の付勢力により球
状摺接面34は、球座面30側に圧接されている。第2
バネ22は、上流側排気管2aの外周にあって、一端側
がフランジ部26の内周面に当接し、他端側がシール材
16の側面に当接するように配設されたコイルバネであ
って、シール材16を球座面30側に付勢するように設
けられており、この第2バネ22の付勢力により、球状
摺接面34は、球座面30側に圧接されている。第2バ
ネ22の付勢力は、第1バネ20の付勢力よりも弱くな
るように設定されている。なお、この第2バネ22は、
比較的小径のコイルバネを排気管2aの周方向に沿って
複数設けた構成であってもよい。
【0024】さて、以上のように構成された球面継手1
0では、下流側排気管2bの端縁に設けられた球座面3
0に球状摺接面34が圧接されるシール材16を、排気
管2a,2bの軸方向に摺動移動自在に配置するととも
に、このシール材16を、一対のフランジ部26,32
間を相互に近接する方向に付勢する第1バネ20の付勢
力よりも弱い付勢力で球座面30側に付勢する第2バネ
22を設けている。
【0025】このため、第1バネ20の付勢力と第2バ
ネ22の付勢力とが互いに逆向きに作用しており、フラ
ンジ部26,32間の結合力を圧接結合にしたとして
も、第2バネ22の付勢力がこれを実質上弱める方向に
作用する。この場合、球座面30と球状摺接面34との
間の圧接力は、第2バネ22の付勢力により補完され、
排気ガスの漏出が防止されるとともに、排気管2a,2
bの一方に軸方向の振動が作用すると、フランジ部2
6,32間の結合力が弱められている分だけ他方の排気
管2a,2bは、軸方向に移動することができ、この結
果、第1,第2バネ20,22の弾性による振動の吸
収,緩和作用が発揮される。
【0026】このような振動の吸収,緩和作用は、排気
管2の途中に、1箇所だけ球面継手10を介装すること
によって得られ、排気管2の組立および構成が簡単にな
るだけでなく、同等の機能を有する従来のものよりも構
成部品点数の削減が可能になる。なお、上記実施例で
は、上流側排気管2a側にシール材16を配置し、下流
側排気管2b側の接続フランジ14に球座面30を設け
たものを例示したが、シール材16と球座面30との位
置関係を逆にしても上記作用効果は得られる。
【0027】図3は、本発明にかかる排気管用球面継手
の第2実施例を示しており、以下にその特徴点について
のみ説明する。同図に示す実施例では、外周に球状摺接
面34aが設けられたシール材16aを周方向に2分割
しており、分割線は、図3(B)に示すように、半径線
と平行になるように一対設けられている。このように構
成されたシール材16aを用いた球面継手10aによる
と、上記作用効果に加えて、シール材16aの球状摺接
面34aや貫通孔36aの内面(摺動方向)が偏磨耗し
たときに、第2バネ22の付勢力により、より磨耗した
側のシール材16aの一部が球座面30側に移動し、こ
の移動により、シール材16aの摺接面34aが球座面
30に圧接する曲面を異ならせることができるととも
に、この圧接による反力を受けたシール材16aは、内
方(排気管2の中心方向)に移動して、その内周径を部
分的に異ならせることができ、シール材16aのシール
機能をより一層効果的に発揮させることができる。
【0028】図4は、本発明にかかる排気管用球面継手
の第3実施例を示しており、以下にその特徴点について
のみ説明する。同図に示す実施例では、シール材16b
を第1シール材161bと第2シール材162bとから
構成している。第1シール材は、外周に球状摺接面34
bが設けられた環状のものである。第2シール材162
bは、楔状断面のものであって、図4(B)に示すよう
に、半径線と斜交する一対の切断線により周方向に2分
割されている。そして、第1シール材161bの下面側
に第2シール材162bの上面が摺接するように配置
し、第2シール材162bを第2バネ22で球座面30
側に付勢している。このように構成されたシール材16
bを採用した球面継手10bによると、上記第2実施例
と同様に、磨耗に対する排気ガスの漏出防止効果が確実
に発揮される。
【0029】図5は、本発明にかかる排気管用球面継手
の第4実施例を示しており、以下にその特徴点について
のみ説明する。同図に示す実施例では、第1実施例で示
したシール材16の中心に設けられた貫通孔36内に支
持部材42が嵌着されている。この支持部材42は、貫
通孔36c内に嵌着される筒部44と、シール材16の
側面に当接する環状フランジ46とを有していて、環状
フランジ46に第2バネ22の一端が当接するしてい
る。
【0030】また、筒部44の内周面と上流側排気管2
aの外周面との間には、テフロンなどで構成された環状
のスベリ材48が介装されている。このような構成の球
面継手10cによると、支持部材42と排気管2aとの
間にスベリ材48を介装するので、シール材16の摺動
移動に伴う磨耗が防止され、シール材16の摺動移動面
からの排気ガスの漏出を確実に防ぐことができる。
【0031】図6は、本発明にかかる排気管用球面継手
の第5実施例を示しており、以下にその特徴点について
のみ説明する。同図に示す実施例では、第1実施例で示
したシール材16の側面にリング状受け板50を固着
し、この受け板50を第2バネ22のバネ受けとすると
ともに、シール材16の貫通孔36の内周面に蛇腹状ベ
ローズ52の一端側を固着している。
【0032】ベローズ52の他端側は、接続フランジ1
2の基部24の内周面と上流側排気管2aの外周面との
間に挟持固定されている。ベローズ52と排気管2aと
の間には、スベリ材48が介装されている。このように
構成された球面継手10dによると、ベローズ52によ
りシール材16と接続フランジ12との間が閉塞されて
いるので、排気ガスの漏出がより一層確実に行なえる。
【0033】なお、この第5実施例の場合には、ベロー
ズ52にバネ特性を持たせると、第2バネ22は、必ず
しも必要としない。図7は、本発明にかかる排気管用球
面継手の第6実施例を示しており、以下にその特徴点に
ついてのみ説明する。同図に示す球面継手10eは、回
動中心が同軸上にあって、所定の間隔をおいて相互に離
間する一対のシール材16と、一対の球座面30とを有
している。シール材16は、中空筒状の支持部材42e
に配置されていて、支持部材42eは、軸方向のほぼ中
央に設けられ、外方に環状に突出する凸部54と、この
凸部54の両側に設けられた一対の第1および第2凹部
56,58とを有している。
【0034】上流側排気管2a側に配置された第1凹部
56には、一方のシール材16が嵌着固定されている。
下流側排気管2b側に配置された第2凹部58は、第1
凹部56よりも長くなっていて、この部分には、他方の
シール材16が支持部材42の軸方向に沿って摺動移動
自在に設けられている。そして、このシール材16と凸
部54との間に、シール材16を球面座30側に向けて
付勢する第2バネ22が介装されている。
【0035】球座面30は、この実施例では、上流側お
よび下流側排気管2a,2bの端部にそれぞれ一体とし
て設けられている。このように構成された球面継手10
eによると、上記実施例の作用効果に加えて、以下の作
用効果が得られる。すなわち、本実施例の場合には、排
気管2は、一対の球状摺接面34と一対の球座面30と
により2個所で回動自在に接続されており、例えば、上
流側排気管2aに設けられた球座面30と球状摺接面3
4との間の回動が限界に到達しても、その後の回動が下
流側排気管2bに設けられた球座面30と球状摺接面3
4とで確保されるので、振動や回転に対する上流側およ
び下流側排気管2a,2bの可動範囲が広がり、排気管
2a,2bの移動に対する自由度が大きくなり、この結
果、振動,回転の吸収,緩和効果も増加する。
【0036】なお、図7に示した実施例では、下流側排
気管2bに配置されたシール材16を摺動移動自在に構
成しているが、これを上流側に配置されたものに代える
こと、および、一対のシール材16をそれぞれ摺動移動
自在に配置し、シール材16間に第2バネ22を配置す
ることのいずれも可能であって、これらの構成によって
も同様な作用効果が得られる。
【0037】図8は、本発明にかかる排気管用球面継手
の第7実施例を示しており、以下にその特徴点について
のみ説明する。同図に示す球面継手10fは、回動中心
が同軸上にあって、所定の間隔をおいて相互に離間する
一対のシール材16と、一対の球座面30とを有してい
る。シール材16は、両端が開口した中空筒状の支持部
材42fに支持されている。
【0038】一対のシール材16の貫通孔36の内周面
には、環状に形成されたベローズ52fの端部がそれぞ
れ挿入され、ベローズ52fの端部は、各シール材16
の貫通孔36の内周面に固設されている。上流側排気管
2a側に配置されるベローズ52fの一端部内周面は、
支持部材42fの外周面に固設されている。下流側排気
管2b側に配置されるベローズ52fの他端部内周面
は、支持部材42fの外周に摺動移動自在に嵌挿され、
ベローズ52fと支持部材42fとの間には、すべり材
48が介装されている。
【0039】ペローズ52fは、第2バネ22の機能を
兼ねたものであって、所定のバネ特性を備えている。こ
のように構成された球面継手10fによると、排気ガス
の漏出を確実に防止しつつ、しかも、排気管2a,2b
の移動に対する自由度が大きくなる。この第7実施例に
おいても、シール材16の両方を摺動移動自在に配置し
てもよい。
【0040】なお、上記実施例では、本発明を横置き型
の内燃機関に適用した場合を例示したが、本発明の実施
はこれに限定されることはなく、他の型式の内燃機関に
適用できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる排気管用球面継手によれば、排気管に対
する2次元方向の振動と、回転とが簡単な構成により吸
収、緩和することができ、排気管の組立も容易になり、
構成部品点数の削減も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる球面継手が適用される内燃機関
の一例を示す説明図である。
【図2】本発明にかかる排気管用球面継手の第1実施例
を示す断面図である。
【図3】本発明にかかる排気管用球面継手の第2実施例
を示す断面図と、シール材の平面図である。
【図4】本発明にかかる排気管用球面継手の第3実施例
を示す断面図と、シール材の平面図である。
【図5】本発明にかかる排気管用球面継手の第4実施例
を示す断面図である。
【図6】本発明にかかる排気管用球面継手の第5実施例
を示す断面図である。
【図7】本発明にかかる排気管用球面継手の第6実施例
を示す断面図である。
【図8】本発明にかかる排気管用球面継手の第7実施例
を示す断面図である。
【符号の説明】
10,10a〜10f 球面継手 12,14 接続フランジ 16,16a〜16c シール材 18 結合ボルト 20 第1バネ 22 第2バネ 26,32 フランジ部 30 球座面 34,34a〜34b 球状摺接面 42,42e 支持部材 48 すべり材 52,52f ベローズ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分断された上流側排気管と下流側排気管
    とを接続する球面継手において、前記球面継手は、前記
    上流側および下流側排気管のそれぞれの端部に対向する
    ように設けられた一対の接続フランジと、前記上流側な
    いしは下流側排気管の何れか一方の前記接続フランジに
    設けられた球座面と、前記上流側ないしは下流側排気管
    のいずれか他方側に配設され、前記球座面と摺接する球
    状摺接面を有するシール材と、前記接続フランジ間に渡
    設される結合ボルトと、この結合ボルトと前記接続フラ
    ンジの一方との間に介装され、一対の前記接続フランジ
    を相互に近接する方向に付勢する第1バネとを有し、 前記シール材を前記排気管の軸方向に摺動移動自在に配
    置するとともに、このシール材を前記第1バネの付勢力
    よりも弱い付勢力で前記球座面側に付勢する第2バネを
    設けたことを特徴とする排気管用球面継手。
  2. 【請求項2】 前記シール材は、周方向に分割されてい
    ることを特徴とする請求項1 記載の排気管用球面継手。
  3. 【請求項3】 前記シール材は、前記球状摺接面を有す
    る環状の第1シール材と、この第1シール材の下面側に
    上面が当接し、楔状断面に形成された環状の第2シール
    材とからなり、 前記第2シール材を周方向に分割し、この第2シール材
    を前記第2バネで付勢することを特徴とする請求項1記
    載の排気管用球面継手。
  4. 【請求項4】 前記球面継手は、中空円筒状支持部材に
    支持され、回動中心が軸線上で相互に離間する一対のシ
    ール材と、前記接続フランジに設けられ、前記シール材
    の球状摺接面がそれぞれ圧接される一対の球座面とを有
    し、 少なくとも前記一対のシール材の一方を前記支持部材上
    に摺動移動自在に配置するとともに、このシール材と前
    記支持部材との間に前記第2バネを設けたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項記載の排気管用球面継
    手。
  5. 【請求項5】 前記支持部材と前記一方のシール材との
    間にスベリ材を介装したことを特徴とする請求項4記載
    の排気管用球状継手。
  6. 【請求項6】 前記球面継手は、中空円筒状支持部材に
    支持され、回動中心が軸線上で相互に離間する一対のシ
    ール材と、前記接続フランジに設けられ、前記シール材
    の球状摺接面がそれぞれ圧接される一対の球座面とを有
    し、 少なくとも前記一対のシール材の一方を前記支持部材上
    に摺動移動自在に配置するとともに、これらのシール材
    間にベローズ状第2バネを設けたことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項記載の排気管用球面継手。
  7. 【請求項7】 一方のシール材は、前記ベローズ状バネ
    上に固設され、前記支持部材と前記ベローズ状バネとの
    間にスベリ材を介装したことを特徴とする請求項6記載
    の排気管用球面継手。
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