JPH0874225A - 防舷材 - Google Patents

防舷材

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JPH0874225A
JPH0874225A JP6320762A JP32076294A JPH0874225A JP H0874225 A JPH0874225 A JP H0874225A JP 6320762 A JP6320762 A JP 6320762A JP 32076294 A JP32076294 A JP 32076294A JP H0874225 A JPH0874225 A JP H0874225A
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宜正 葉山
Keiji Yamamiya
啓司 山宮
Hiroshi Tajima
啓 田島
Yasushi Kozono
泰史 小園
Hiroshi Noiri
洋 野入
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支衝脚部の形状が簡単で製造が容易であると
ともに、支衝脚部の基端部に外方向のフランジを形成す
る必要がなく、しかも支衝脚部のS字変形が可能で、か
つ圧縮時の変形量が大きく、緩衝性能にすぐれた防舷材
を提供する。 【構成】 第1の防舷材は、支衝脚部2の内側面24に
溝26を形成し、外側面25の、上記溝26よりも受衝
部材1寄りに溝27を形成した。第2の防舷材は、上記
溝に代えて段差を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船舶等の接岸時また
は係留時の緩衝材として用いられる防舷材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来の防
舷材は、図9(a) に示すように、平板状でかつ剛直な受
衝部材101と、上記受衝部材101の裏面に、末広が
り状に開脚して取り付けられた、全体が弾性材料にて一
体形成された一対の支衝脚部102とで構成されてい
る。上記防舷材は、支衝脚部102の基端部102a
を、ボルトBにて受衝部材101の裏面に固定して組み
立てられる。そして、支衝脚部102の先端のフランジ
部102bの貫通孔に、岸壁Q等に埋設されたボルトB
を挿通し、突出したボルトBにナットNを螺着すること
で、当該岸壁Q等に固定して使用されるものである。
【0003】上記防舷材は、船舶等の接岸により圧縮さ
れた際に、図9(b) に示すように支衝脚部102が略コ
字状に変形するため、各ボルトBにかかる横方向の剪断
力が大きく、また同時に大きな回転力も発生するため、
ボルトBの折損等が発生するおそれがあり、それを防止
するにはボルトBの本数を多くしなければならないとい
う問題がある。
【0004】また受衝部材101については、上記横方
向の剪断力によって破損するのを防止すべく、たとえば
鋼鉄等からなる受衝板101aの表面に、摩擦係数の小
さい合成樹脂層101bを積層した構造とする必要があ
る。図10(a) に示すように、支衝脚部102の基端部
に、その外方向に伸びるフランジ部102cを設け、船
舶等の接岸によって圧縮された際に、このフランジ部1
02cによって、図中白矢印で示す内側下方向の力を発
生させて、支衝脚部102を、図10(b) に示すように
略S字状に変形させるようにした防舷材もある。
【0005】上記防舷材によれば、ボルトBには回転力
がほとんど発生せず、しかも横方向の剪断力を小さくで
きるので、ボルトの本数を少なくしても、その折損等を
防止できる。しかし上記防舷材では、図10(b) に示す
ように、S字状に変形した支衝脚部102が外方向のフ
ランジ部102cのボルトBや、あるいはフランジ部1
02c自体に当接するので、先のものに比べて圧縮時の
変形量が制限され、防舷材としての緩衝性能が不十分に
なるという問題がある。また、外方向のフランジ部10
2cがある分、受衝部材101の大きさを大きくしなけ
ればならないので、接岸施設の構造によっては防舷材が
取付けられない場合が生じる他、コストも高くつくとい
う問題がある。
【0006】そこで、外方向のフランジ部102cを必
要とせずに、S字変形を可能とすべく、形状を工夫した
支衝脚部102が提案されている。たとえば特開平1−
230807号公報に開示された支衝脚部102は、図
11(a) に示すように、その基端部102aの外側面お
よび先端部102dの内側面に曲面の窪み102g,1
02hを設けて、はじめから全体を略S字状に形成する
とともに、上記窪み102g,102hの反対側に、そ
れぞれ受衝部材101および岸壁Qへの取付け部を兼ね
る窪み102e,102fを設けたものである。上記支
衝脚部102は、窪み102e,102gの部分と、窪
み102f,102hの部分の2個所で折れ曲がりやす
くなっているため、基端部に外方向のフランジ部を形成
しなくても、船舶等の接岸によって圧縮された際に、こ
の2個所で折れ曲がってS字変形する。
【0007】また特開平1−210514号公報に開示
された支衝脚部102は、図11(b) に示すように、そ
の基端部102aの内側面および先端部102dの外側
面に、受衝部材101および岸壁Qへの取付け部を兼ね
る窪み102e,102fを設けるとともに、その外側
面および内側面のうちの少なくとも一方(図の場合は内
側面側)に屈曲部102iを設けることで、基端部に外
方向のフランジ部を形成せずに、S字変形を可能とした
ものである。つまり上記支衝脚部102は、窪み102
eの部分と、窪み102fおよび屈曲部102iの部分
の2個所で折れ曲がりやすくなっており、船舶等の接岸
によって圧縮された際に、この2個所で折れ曲がってS
字変形する。
【0008】しかし、上記図11(a)(b)の支衝脚部は、
いずれも形状が複雑になる分、金型の構造が複雑化する
ため、製造が容易でないという問題がある。またこれら
の支衝脚部は、その形状ゆえ、変形時に窪みのエッジ部
E1〜E4に応力の集中が発生して、それが亀裂、ある
いは破損の原因になるという問題もある。この発明の目
的は、支衝脚部の形状が簡単で製造が容易であるととも
に、当該支衝脚部の基端部に外方向のフランジを形成す
る必要がなく、しかも支衝脚部のS字変形が可能で、か
つ圧縮時の変形量が大きく、緩衝性能にすぐれた防舷材
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明の防舷材は、平板状でかつ剛直な受衝部材
と、上記受衝部材の裏面に、末広がり状に開脚して取り
付けられた、全体が弾性材料にて一体形成された一対の
支衝脚部とを備え、上記支衝脚部の内側面および外側面
に、それぞれ受衝部材と平行な溝が1本ずつ、外側面の
溝が内側面の溝よりも受衝部材寄りに位置するように形
成されていることを特徴とするものである。
【0010】一方、この発明の他の防舷材は、平板状で
かつ剛直な受衝部材と、上記受衝部材の裏面に、末広が
り状に開脚して取り付けられた、全体が弾性材料にて一
体形成された一対の支衝脚部とを備え、上記支衝脚部の
内側面が、基端部側より先端部側が1段凹んだ段差状に
形成され、かつ外側面が、先端部側より基端部側が1段
凹んだ段差状に形成されているとともに、外側面の段差
部が、内側面の段差部よりも受衝部材寄りに位置するよ
うに形成されていることを特徴とするものである。
【0011】また、上記両発明の防舷材においては、受
衝部材の裏面に、当該裏面より1段凹んだ凹部が形成さ
れており、支衝脚部が、その基端部の、内側面側の一端
面を、上記凹部と受衝部材の裏面との段差面に当接させ
つつ、当該凹部に基端部をはめ込んだ状態で、受衝部材
の裏面に取り付けられているのが好ましい。
【0012】
【作用】上記構成からなるこの発明の防舷材は、船舶等
の接岸により圧縮された際に、支衝脚部の内側面および
外側面の所定の位置に形成された、それぞれ受衝部材と
平行な1本ずつの溝の部分で当該支衝脚部が屈曲して、
S字変形するので、ボルトには回転力がほとんど発生せ
ず、しかも横方向の剪断力を小さくでき、ボルトの折損
等を確実に防止できる。
【0013】また、支衝脚部の基端部に外方向のフラン
ジを設ける必要がなく、その分だけ受衝部材を小さくで
きるので、コストを下げることができるとともに、取付
けの制限を受けることがなくなる。また、上記のように
支衝脚部の基端部に外方向のフランジがないので、支衝
脚部は、S字状に変形した際にその変形が制限を受ける
ことがない。このため、圧縮時の支衝脚部の変形量を大
きくでき、緩衝性能を向上できる。
【0014】しかも支衝脚部は、その内側面および外側
面の所定の位置に、それぞれ受衝部材と平行な1本ずつ
の溝が形成された以外は、通常の支衝脚部と変わらない
簡単な形状であるため、製造が容易であるとともに、応
力が集中するエッジ部を有さないため、亀裂や破損が発
生するおそれがない。一方、この発明の他の防舷材は、
船舶等の接岸により圧縮された際に、支衝脚部の内側面
および外側面の所定の位置に形成された段差部の部分で
当該支衝脚部が屈曲して、S字変形するので、ボルトに
は回転力がほとんど発生せず、しかも横方向の剪断力を
小さくでき、ボルトの折損等を確実に防止できる。
【0015】また、先の発明の防舷材と同じく、支衝脚
部の基端部に外方向のフランジを設ける必要がなく、そ
の分だけ受衝部材を小さくできるので、コストを下げる
ことができるとともに取付けの制限を受けることがな
く、しかも圧縮時の支衝脚部の変形量を大きくできるの
で、緩衝性能を向上できる。しかも支衝脚部は、その内
側面および外側面の所定の位置に、それぞれ段差部が形
成された以外は、通常の支衝脚部と変わらない簡単な形
状であるため、製造が容易である。
【0016】さらに、上記両発明の防舷材において、受
衝部材の裏面に、当該裏面より1段凹んだ凹部が形成さ
れており、支衝脚部が、その基端部の、内側面側の一端
面を、上記凹部と受衝部材の裏面との段差面に当接させ
つつ、当該凹部に基端部をはめ込んだ状態で、受衝部材
の裏面に取り付けられている場合には、支衝脚部がS字
変形した際に生じる横方向のモーメントを、上記段差面
で受けることができるので、ボルトの折損等を、さらに
確実に防止できる。
【0017】また受衝部材自体の破損も防止できるの
で、鋼鉄等からなる受衝板を設ける必要がなく、防舷材
を軽量化できるとともに、コストを下げることもでき
る。
【0018】
【実施例】以下にこの発明の防舷材を、その一実施例を
示す図面を参照しつつ説明する。まず図1(a)(b)の実施
例について説明する。これらの図にみるように、この実
施例の防舷材は、平板状でかつ剛直な受衝部材1と、こ
の受衝部材1の裏面10に取り付けられた一対の支衝脚
部2とを備えている。
【0019】受衝部材1は、その全体が、たとえばポリ
エチレン、ナイロン等の摩擦係数の小さい合成樹脂材料
からなるもので、その裏面10の2個所に、支衝脚部2
の基端部20をはめ込んで固定するための、裏面10よ
り1段凹んだ凹部11が形成されている。そして、上記
凹部11に支衝脚部2の基端部20をはめ込んだ際に
は、同図ならびに図2(b) に示すように、受衝部材1の
裏面10と凹部11との段差面12に、支衝脚部2の基
端部20の、内側面側の一端面21が当接して、前述し
たように、上記段差面12で、支衝脚部2がS字変形し
た際に生じる横方向のモーメントを受けるようになって
いる。
【0020】なお上記段差面12は、支衝脚部2のS字
変形時に、凹部11の底面と段差面12との角部15に
応力が集中して、受衝部材1が破損するのを防止すべ
く、図2(b) に示すように、その傾斜角度∠αが鈍角に
形成されているのが好ましい。上記受衝部材1には、支
衝脚部2を固定するためのボルトB1が挿通されるボル
ト孔14が、その表面13から凹部11へ向けて貫通形
成されている。
【0021】一方、支衝脚部2は、全体がゴム等の弾性
材料にて一体形成されたもので、その基端部20には、
上記ボルトB1を螺着することで、当該基端部20を受
衝部材1の凹部11にはめ込んだ状態で、支衝脚部2を
受衝部材1に固定するための座金Z1が埋設されてい
る。この座金Z1は、船舶等の接岸によって支衝脚部2
がS字変形した際に、基端部20まで変形してしまうの
を防止する働きもする。
【0022】また、上記支衝脚部2の先端部22には、
その外方向へ向けて、フランジ部23が突出形成されて
おり、このフランジ部23を含む先端部22内には、船
舶等の接岸によって支衝脚部2がS字変形した際に、先
端部22、フランジ部23まで変形してしまうのを防止
するための座金Z2が埋設されている。そして、上記フ
ランジ部23および座金Z2に形成された貫通孔に、岸
壁Q等に埋設されたボルトB2を挿通し、突出したボル
トB2にナットNを螺着することで、実施例の防舷材
が、岸壁Q等に固定されるようになっている。
【0023】支衝脚部2の内側面24および外側面25
にはそれぞれ、受衝部材1と平行な溝26,27が1本
ずつ形成されている。上記両溝26,27は、外側面2
5の溝27が、内側面24の溝26よりも受衝部材1寄
りに位置するように形成されている。溝26,27の形
成位置が反対では、支衝脚部2をS字変形させることが
できない。
【0024】溝26,27の形成位置は、この発明で
は、上記の上下関係を満足していればよいが、とくに、
支衝脚部2の先端から、当該支衝脚部2の、受衝部材1
と直交する方向の高さh1 の0.70〜0.80倍の位
置に外側面の溝27が形成されているとともに、上記高
さh1 の0.25〜0.35倍の位置に内側面の溝26
が形成されているのが好ましい。より詳しくは、図にお
いて溝27の中心高さh 2 が、高さh1 の0.70〜
0.80倍で、かつ溝26の中心高さh3 が、高さh1
の0.25〜0.35倍であるのがよい。
【0025】溝26,27の形成位置が上記の関係にあ
る場合には、船舶等の接岸によって受衝部材1が圧縮さ
れた際に、支衝脚部2を、図1(b) に示すようにきれい
にS字変形させることができる。なお、溝27の中心高
さh2 は、支衝脚部2のきれいなS字変形を考慮する
と、上記範囲内でもとくに、高さh1 の0.72〜0.
78倍程度であるのが好ましく、0.72〜0.75倍
程度であるのがより一層好ましい。同様に、溝26の中
心高さh3 は、上記範囲内でもとくに、高さh1 の0.
27〜0.33倍程度であるのが好ましく、0.27〜
0.30倍程度であるのがより一層好ましい。
【0026】図2(a) に示すように、上記溝26,27
は、支衝脚部2がS字変形した際に、その角部26a,
27aに応力が集中して亀裂や破損が発生するのを防止
すべく、その側壁の傾斜角度∠βが、鈍角に形成されて
いるのが好ましい。溝26,27の深さや幅は、とくに
限定されないが、当該溝26,27の深さが深すぎた
り、あるいは幅が広すぎたりした場合には、その部分の
強度が低下して、破損しやすくなるので、溝26,27
の深さ(図2(a) 中のd1 )は、支衝脚部2の厚みの4
〜6%程度、溝26,27の底の幅(図2(a) 中の
1 )は、支衝脚部2の高さh1 の3〜4.5%程度で
あるのが好ましい。
【0027】上記各部からなる、この実施例の防舷材
は、船舶等の接岸によって受衝部材1が圧縮された際
に、支衝脚部2の内側面24、外側面25の溝26,2
7の部分で当該支衝脚部2が屈曲してS字変形するの
で、その基端部20に外方向のフランジを形成する必要
がない。このため、上記実施例の防舷材は、外方向のフ
ランジを形成した場合に生じる種々の問題点を有さず、
緩衝性能にすぐれたものである。
【0028】また、上記実施例の防舷材の支衝脚部2
は、その内側面24、外側面25に、それぞれ溝26,
27が形成された以外は、通常の支衝脚部と変わらない
簡単な形状であるため、金型の構造が簡単でよく、製造
が容易であるとともに、応力が集中するエッジ部を有さ
ないため、亀裂や破損が発生するおそれがない。しかも
上記支衝脚部2は、その基端部20の内側面側の一端面
21を、受衝部材1の裏面10の段差面12に当接した
状態で、当該受衝部材1に固定されているため、支衝脚
部2がS字変形した際に生じる横方向のモーメントを、
上記段差面12で受けることで、ボルトの折損や受衝部
材自体の破損等を確実に防止できる。このため、受衝部
材1に鋼鉄等からなる受衝板を設ける必要がなく、防舷
材を軽量化できるとともに、コストを下げることもでき
る。
【0029】つぎに、図3(a)(b)の実施例について説明
する。これらの図にみるように、この実施例の防舷材
は、平板状でかつ剛直な受衝部材3と、この受衝部材3
の裏面30に取り付けられた一対の支衝脚部4とを備え
ている。受衝部材3は、船舶等の接岸によって支衝脚部
4がS字変形した際に、横方向の剪断力によって破損す
るのを防止すべく、たとえば鋼鉄等からなる受衝板31
の表面に、摩擦係数の小さい合成樹脂層32を積層する
ことで構成されている。
【0030】一方、支衝脚部4は、全体がゴム等の弾性
材料にて一体形成されたもので、その基端部40には、
その内方向へ向けて、フランジ部41が突出形成されて
おり、このフランジ部41を含む基端部40内には、船
舶等の接岸によって支衝脚部4がS字変形した際に、基
端部40、フランジ部41まで変形してしまうのを防止
するための座金Z3が埋設されている。
【0031】そして、上記フランジ部41および座金Z
3に形成された貫通孔にボルトB3を挿通し、このボル
トB3を、受衝板31のねじ孔に螺着することで、支衝
脚部4が受衝部材3に固定されている。また、上記支衝
脚部4の先端部42には、その外方向へ向けて、フラン
ジ部43が突出形成されており、このフランジ部43を
含む先端部42内には、船舶等の接岸によって支衝脚部
4がS字変形した際に、先端部42、フランジ部43ま
で変形してしまうのを防止するための座金Z4が埋設さ
れている。
【0032】そして、上記フランジ部43および座金Z
4に形成された貫通孔に、岸壁Q等に埋設されたボルト
B4を挿通し、突出したボルトB4にナットNを螺着す
ることで、実施例の防舷材が、岸壁Q等に固定されるよ
うになっている。支衝脚部4の内側面44は、その基端
部40側より先端部42側が1段凹んだ段差状に形成さ
れており、またこの支衝脚部4の外側面45は、その先
端部42側より基端部40側が1段凹んだ段差状に形成
されている。
【0033】また、上記内側面44、外側面45の段差
部46,47は、外側面45の段差部46が、内側面4
4の段差部46よりも受衝部材1寄りに位置するように
形成されている。段差部46,47の形成位置が反対で
は、支衝脚部4をS字変形させることができない。段差
部46,47の形成位置は、この発明では、上記の上下
関係を満足していればよいが、とくに、船舶等の接岸に
よって受衝部材1が圧縮された際に、支衝脚部4を、図
1(b) に示すようにきれいにS字変形させるためには、
先の実施例の溝と同様に、支衝脚部4の先端から、当該
支衝脚部4の、受衝部材1と直交する方向の高さh4
0.70〜0.80倍の位置に外側面の段差部47が形
成されているとともに、上記高さh4 の0.25〜0.
35倍の位置に内側面の段差部46が形成されているの
が好ましい。より詳しくは、図において段差部47の中
心高さh5 が、高さh4 の0.70〜0.80倍で、か
つ段差部46の中心高さh6 が、高さh4 の0.25〜
0.35倍であるのがよい。
【0034】なお、段差部47の中心高さh5 は、支衝
脚部4のきれいなS字変形を考慮すると、上記範囲内で
もとくに、高さh4 の0.72〜0.78倍程度である
のが好ましく、0.72〜0.75倍程度であるのがよ
り一層好ましい。同様に、段差部46の中心高さh
6 は、上記範囲内でもとくに、高さh4 の0.27〜
0.33倍程度であるのが好ましく、0.27〜0.3
0倍程度であるのがより一層好ましい。
【0035】段差部46,47の深さは、とくに限定さ
れないが、当該段差部46,47の深さが深すぎる場合
には、それより基端部40側および先端部42側の部分
が薄くなりすぎ、その強度が低下して、破損しやすくな
るので、段差部46,47の深さ(図3(a) 中のd2
3 )は、ともに支衝脚部4の厚みの4〜6%程度であ
るのが好ましい。
【0036】また、発明者らの検討によると上記実施例
の防舷材においては、図4に示すように支衝脚部4の、
受衝部材1への当接面4aと内側面44との交点から、
上記当接面4aと外側面45との交点までの距離F
1 と、上記当接面4aと内側面44との交点から、先端
面4bと内側面44との交点までの、上記と同方向での
距離F2 とが、F1 ≧F2 なる関係にあるのが、支衝脚
部4のS字変形のしやすさの点で好ましいことがわかっ
た。
【0037】つまり、距離F1 ,F2 が上記の関係を満
足する場合には、両者が上記の関係を満足しない場合
(F1 <F2 の場合)に比べて、支衝脚部4がS字変形
しやすくなるのである。なお実施例の場合、上記距離F
1 ,F2 の計測の基準となる、当接面4aと内側面44
との交点は、図4に二点鎖線で示すように内側面44の
延長線を仮定して求めた。
【0038】上記距離F1 ,F2 の関係を調整するに
は、支衝脚部4の内側面44のうち段差部46よりも先
端側の部分44aの傾斜角度を変更して、先端面4bと
内側面44との交点の位置をずらすとともに、外側面4
5のうち段差部47よりも基端側の部分45aの傾斜角
度を変更して、当接面4aと外側面45との交点の位置
をずらすのが好ましい。この方法によれば、支衝脚部4
の全体的な形状を変更せずに、距離F1 ,F2 の関係を
調整できる。
【0039】たとえば支衝脚部4の内側面44のうち、
段差部46よりも先端側の部分44aの傾斜角度を変更
する場合を例にとると、上記先端側の部分44aは、通
常は図5(a) に示すように、段差部46よりも基端側の
部分44bと同じ傾斜角度である。したがって、支衝脚
部4の先端面4bと、内側面44のうち段差部46より
も先端側の部分44aとの交点から、図中一点鎖線で示
す基端側の部分44bの延長線L1までの距離d4 は、
段差部46の深さd2 と等しくなる(d2 =d 4 )。
【0040】もしこの状態で、距離F1 ,F2 がF1
2 なる関係を満足しない場合には、次の図5(b) に示
すように、先端側の部分44aの傾斜角度を、基端側の
部分44bのそれよりも大きくすると、上記距離d
4 は、段差部46の深さd2 よりも小さくなり(d2
4 )、その分だけ、支衝脚部4の先端面4bと、内側
面44のうち段差部46よりも先端側の部分44aとの
交点が、図において右の方向へずれる結果、距離F2
小さくすることができる。
【0041】図5(c) は、先端側の部分44aの傾斜角
度をさらに大きくして、距離d4 を0とした場合であっ
て、この場合には、さらに距離F2 を小さくすることが
できる。また上記と同様に、支衝脚部4の外側面45の
うち、段差部47よりも基端側の部分45aの傾斜角度
を、先端側の部分45bの傾斜角度より大きくすれば、
距離F1 を大きくすることができる。
【0042】すなわち図6においては、支衝脚部4の外
側面45のうち、段差部47よりも基端側の部分45a
が、先端側の部分45bと同じ傾斜角度であるため、当
該支衝脚部4の、受衝部材1との当接面4aと、上記基
端側の部分45aとの交点から、同図中に一点鎖線で示
す先端側の部分45bの延長線L2までの距離d5 は、
段差部47の深さd3 と等しい(d3 =d5 )が、上記
距離d5 が、段差部47の深さd3 よりも小さくなるよ
うに、外側面45のうち基端側の部分45aの傾斜角度
を大きくすると、当接面4aと外側面45との交点が、
図において左の方向へずれる結果、距離F1 を大きくで
きるのである。
【0043】よって、支衝脚部4の内側面44のうち、
段差部46よりも先端側の部分44aの傾斜角度と、外
側面45のうち、段差部47よりも基端側の部分45a
の傾斜角度の両方を同時に変更するのが、距離F1 ,F
2 の関係を調整するために有効である。上記各部からな
る、この実施例の防舷材は、船舶等の接岸によって受衝
部材3が圧縮された際に、支衝脚部4の内側面44、外
側面45の段差部46,47の部分で当該支衝脚部4が
屈曲してS字変形するので、その基端部40に外方向の
フランジを形成する必要がない。このため、上記実施例
の防舷材は、外方向のフランジを形成した場合に生じる
種々の問題点を有さず、緩衝性能にすぐれたものであ
る。
【0044】また、上記実施例の防舷材の支衝脚部4
は、その内側面44、外側面45に、それぞれ段差部4
6,47が形成された以外は、通常の支衝脚部と変わら
ない簡単な形状であるため、金型の構造が簡単でよく、
製造が容易である。具体的には、たとえば図7に示すよ
うに、上記段差部46,47を有さない通常の支衝脚部
用の金型M内に、この実施例の防舷材の支衝脚部4に相
当する未加硫のゴム材料Rと、座金Z3,Z4とを仕込
むとともに、上記段差部46,47に相当する箇所に、
ゴム材料Rと非接着の材料からなるシートSをセット
し、通常の条件でゴム材料Rの加硫を行った後、シート
Sを剥離すれば、段差部46,47を有する支衝脚部4
を製造することができる。
【0045】シートSを構成する、ゴム材料Rと非接着
の材料としては、たとえばゴム材料Rとして天然ゴムや
スチレンブタジエンゴム等の極性基を有するゴム材料を
使用する場合、それと非接着の、ニトリルブタジエンゴ
ムやクロロプレンゴム等が、好適に使用される。なお上
記シートSとして、その厚みが一定のものを使用すれ
ば、図5(a) に示すように、支衝脚部4の内側面44の
うち、段差部46より先端側の部分44aと基端側の部
分44bの傾斜角度は等しくなり、同様に図6に示すよ
うに、支衝部材4の外側面45のうち、段差部47より
基端側の部分45aと先端側の部分45bの傾斜角度は
等しくなる。
【0046】これに対し、図5(b)(c)に示すように、内
側面44のうち先端側の部分44aの傾斜角度を、基端
側の部分44bの傾斜角度より大きくする場合には、厚
みが一定でない、断面楔形のシートSを使用すればよ
い。外側面45についても同様である。この発明の防舷
材の構成は、以上で説明した各図の実施例には限定され
ない。
【0047】たとえば受衝部材の裏面に1段凹んだ凹部
を形成し、支衝脚部の基端部の、内側面側の一端面を、
上記凹部と受衝部材の裏面との段差面に当接させつつ、
当該凹部に基端部をはめ込んだ状態で、支衝脚部を受衝
部材の裏面に取り付ける構成は、図1の実施例だけでな
く、図3の実施例にも適用することができる。その場合
には、図3の実施例の防舷材においても、受衝部材を合
成樹脂材料にて一体形成することで、軽量化やコストダ
ウンの効果が得られる。また逆に図1の実施例におい
て、上記構成を採用せずに、受衝部材を、たとえば鋼鉄
等からなる受衝板の表面に、摩擦係数の小さい合成樹脂
総を積層することで構成してもよい。
【0048】その他、この発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の設計変更を施すことができる。 《実験例》以下に示す形状の防舷材の1/10のモデル
を、実際と同じ材料を使用して作製した。モデルの具体
的な寸法と材料は下記のとおりである。 *モデル1(図1(a) の形状。) 受衝部材1 材料:ポリエチレン 寸法: 縦=100mm 横=100mm 厚み(中心部)=20mm 厚み(凹部)=18mm ∠α=100° 支衝脚部2 材料:天然ゴム+スチレンブタジエンゴム 寸法: 幅=100mm 厚み=28mm 高さh1 =100mm 溝27の寸法: 深さd1 =1.5mm 底の幅w1 =3.5mm 中心高さh2 =75mm ∠β=120° 溝26の寸法: 深さd1 =1.5mm 底の幅w1 =3.5mm 中心高さh3 =30mm ∠β=120° *モデル2(図3(a) の形状で、かつ支衝脚部4の内側
面44のうち、先端部側の部分44aは、図5(a) の形
状。) 受衝部材3 材料:スチール(受衝板31) ポリエチレン(合成樹脂層32) 寸法: 縦=100mm 横=100mm 厚み(受衝板31)=20mm 厚み(合成樹脂層32)=10mm 支衝脚部4 材料:天然ゴム+スチレンブタジエンゴム 寸法: 幅=100mm 厚み=28mm 高さh4 =100mm 段差部47の寸法: 深さd3 =2.0mm 距離d5 =2.0mm 中心高さh5 =75mm 段差部46の寸法: 深さd2 =2.0mm 距離d4 =2.0mm 中心高さh6 =30mm F1 −F2 =−2mm(F1 <F2 ) *モデル3(図3(a) の形状で、かつ支衝脚部4の内側
面44のうち、先端部側の部分44aは、図5(b) の形
状。) 受衝部材3:モデル2のものと同寸、同形状 支衝脚部4 材料:天然ゴム+スチレンブタジエンゴム 寸法: 幅=100mm 厚み=28mm 高さh4 =100mm 段差部47の寸法: 深さd3 =2.0mm 距離d5 =1.0mm 中心高さh5 =75mm 段差部46の寸法: 深さd2 =2.0mm 距離d4 =1.0mm 中心高さh6 =30mm F1 −F2 =0mm(F1 =F2 ) *モデル4(図3(a) の形状で、かつ支衝脚部4の内側
面44のうち、先端部側の部分44aは、図5(c) の形
状。) 受衝部材3:モデル2のものと同寸、同形状 支衝脚部4 材料:天然ゴム+スチレンブタジエンゴム 寸法: 幅=100mm 厚み=28mm 高さh4 =100mm 段差部47の寸法: 深さd3 =2.0mm 距離d5 =0mm 中心高さh5 =75mm 段差部46の寸法: 深さd2 =2.0mm 距離d4 =0mm 中心高さh6 =30mm F1 −F2 =2mm(F1 >F2 ) *モデル5(図9(a) の形状。) 受衝部材101 材料:スチール(受衝板101a) ポリエチレン(合成樹脂層101b) 寸法: 縦=100mm 横=100mm 厚み(受衝板101a)=20mm 厚み(合成樹脂層101b)=10mm 支衝脚部102 材料:天然ゴム+スチレンブタジエンゴム 寸法: 幅=100mm 厚み=28mm 高さh4 =100mm 上記各モデルの防舷材Vを、図8に示すように2台のこ
ろ付き台座D上に固定し、一方の台座Dを固定片Kに当
接させた。そしてこの状態で、油圧プレスを用いて、図
中白矢印で示すように受衝部材を押圧して、垂直反力が
1.1ton fとなるまで防舷材Vを圧縮した際に、固定
されていない方の台座Dが、図中黒矢印で示す方向に移
動しようとする力(=ボルトにかかる横方向の剪断力)
をロードセルLCで測定した。
【0049】結果を、各防舷材における、支衝脚部の変
形形状とあわせて、表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】上記表1の結果より、この発明の構成であ
る図1(a) または図2(a) の構造にすれば、支衝脚部を
S字変形させることができて、ボルトには回転力がほと
んど発生せず、しかも横方向の剪断力を著しく低減でき
ることがわかった。また図2(a) の構造では、距離
1 ,F2 がF1 ≧F2 なる関係を満足しない場合(モ
デル2)よりも、上記関係を満足する場合(モデル3,
4)の方が、横方向の剪断力が小さいことから、より一
層S字変形が容易であることが確認された。
【0052】
【発明の効果】以上、詳述したように、この発明の防舷
材は、支衝脚部の形状が簡単で製造が容易であるととも
に、当該支衝脚部の基端部に外方向のフランジを形成す
る必要がなく、しかも支衝脚部のS字変形が可能で、取
付けボルトの本数を少なくできる上、圧縮時の変形量が
大きく、緩衝性能にすぐれたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a) はこの発明の防舷材の一実施例を示す
断面図、同図(b) は上記実施例の防舷材を圧縮させた状
態を示す断面図である。
【図2】同図(a) は上記実施例の防舷材の要部である、
支衝脚部の溝を拡大した断面図、同図(b) は上記実施例
の防舷材の、受衝部材と支衝脚部との取付け部分を拡大
した断面図である。
【図3】同図(a) はこの発明の防舷材の他の実施例を示
す断面図、同図(b) は上記実施例の防舷材を圧縮させた
状態を示す断面図である。
【図4】図3(a)(b)の実施例の防舷材のうち、支衝脚部
の拡大断面図である。
【図5】同図(a) は図4の支衝脚部の、先端面と内側面
との交点付近の部分拡大断面図、同図(b)(c)はそれぞ
れ、同部分の変形例を示す部分拡大断面図である。
【図6】図4の支衝脚部の、受衝部材への当接面と外側
面との交点付近の部分拡大断面図である。
【図7】上記実施例の防舷材の、支衝脚部を製造する方
法の一工程を示す説明図である。
【図8】この発明の実験例において、防舷材のモデルを
用いて、ボルトにかかる横方向の剪断力を測定した方法
を説明する正面図である。
【図9】同図(a) は従来の防舷材の一例を示す断面図、
同図(b) は上記従来例の防舷材を圧縮させた状態を示す
断面図である。
【図10】同図(a) は従来の防舷材の他の例を示す断面
図、同図(b) は上記従来例の防舷材を圧縮させた状態を
示す断面図である。
【図11】同図(a)(b)はそれぞれ、従来の防舷材のさら
に他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 受衝部材 10 裏面 11 凹部 12 段差面 2 支衝脚部 20 基端部 21 一端面 24 内側面 25 外側面 26,27 溝 3 受衝部材 4 支衝脚部 4a 当接面 4b 先端面 40 基端部 42 先端部 44 内側面 45 外側面 46,47 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野入 洋 兵庫県明石市魚住町住吉1丁目10番14号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状でかつ剛直な受衝部材と、 上記受衝部材の裏面に、末広がり状に開脚して取り付け
    られた、全体が弾性材料にて一体形成された一対の支衝
    脚部とを備え、 上記支衝脚部の内側面および外側面に、それぞれ受衝部
    材と平行な溝が1本ずつ、外側面の溝が内側面の溝より
    も受衝部材寄りに位置するように形成されていることを
    特徴とする防舷材。
  2. 【請求項2】支衝脚部の先端から、当該支衝脚部の、受
    衝部材と直交する方向の高さの0.70〜0.80倍の
    位置に外側面の溝が形成されているとともに、上記高さ
    の0.25〜0.35倍の位置に内側面の溝が形成され
    ている請求項1記載の防舷材。
  3. 【請求項3】平板状でかつ剛直な受衝部材と、 上記受衝部材の裏面に、末広がり状に開脚して取り付け
    られた、全体が弾性材料にて一体形成された一対の支衝
    脚部とを備え、 上記支衝脚部の内側面が、基端部側より先端部側が1段
    凹んだ段差状に形成され、かつ外側面が、先端部側より
    基端部側が1段凹んだ段差状に形成されているととも
    に、外側面の段差部が、内側面の段差部よりも受衝部材
    寄りに位置するように形成されていることを特徴とする
    防舷材。
  4. 【請求項4】支衝脚部の先端から、当該支衝脚部の、受
    衝部材と直交する方向の高さの0.70〜0.80倍の
    位置に外側面の段差部が形成されているとともに、上記
    高さの0.25〜0.35倍の位置に内側面の段差部が
    形成されている請求項3記載の防舷材。
  5. 【請求項5】支衝脚部の、受衝部材への当接面と内側面
    との交点から、上記当接面と外側面との交点までの距離
    1 、および上記当接面と内側面との交点から、支衝脚
    部の先端面と内側面との交点までの、上記と同方向での
    距離F2 が、F1 ≧F2 なる関係にある請求項3記載の
    防舷材。
  6. 【請求項6】受衝部材の裏面に、当該裏面より1段凹ん
    だ凹部が形成されており、支衝脚部が、その基端部の、
    内側面側の一端面を、上記凹部と受衝部材の裏面との段
    差面に当接させつつ、当該凹部に基端部をはめ込んだ状
    態で、受衝部材の裏面に取り付けられている請求項1ま
    たは3記載の防舷材。
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