JPH0874086A - 汚泥中の有害金属類分離用の電極板並びにそれを用い た分離装置 - Google Patents
汚泥中の有害金属類分離用の電極板並びにそれを用い た分離装置Info
- Publication number
- JPH0874086A JPH0874086A JP6239572A JP23957294A JPH0874086A JP H0874086 A JPH0874086 A JP H0874086A JP 6239572 A JP6239572 A JP 6239572A JP 23957294 A JP23957294 A JP 23957294A JP H0874086 A JPH0874086 A JP H0874086A
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- Japan
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- electrode plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 汚泥中に含まれる有害金属を簡単に分離でき
る装置を提案する。 【構成】 電解槽中に芯部をマグネットで構成し、その
外面を鉄で覆った電極板を多数並列し、その電解槽に有
害金属を含む汚泥を導入して電気分解するようにした。
電極面には、イオン化した鉄化合物が高濃度に集る。電
極板の極変換することにより、電極面に集った鉄化合物
が電極面との結合力を失い、同時に行なわれている槽内
の撹拌流によって剥離する。電解が終った汚泥を磁気分
離器にかけることによって、重金属を鉄化合物として磁
気分離することができる。
る装置を提案する。 【構成】 電解槽中に芯部をマグネットで構成し、その
外面を鉄で覆った電極板を多数並列し、その電解槽に有
害金属を含む汚泥を導入して電気分解するようにした。
電極面には、イオン化した鉄化合物が高濃度に集る。電
極板の極変換することにより、電極面に集った鉄化合物
が電極面との結合力を失い、同時に行なわれている槽内
の撹拌流によって剥離する。電解が終った汚泥を磁気分
離器にかけることによって、重金属を鉄化合物として磁
気分離することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、下水汚泥等に含まれ
る重金属等の有害金属の分離除去するため電極板並びに
その分離除去装置に関する。
る重金属等の有害金属の分離除去するため電極板並びに
その分離除去装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、下水場等で発生する汚泥は、その
大部分が埋立、焼却等によって処分されているが、一
方、資源有効利用、環境保護の面から、コンポスト等に
して再資源化の研究もなされてる。
大部分が埋立、焼却等によって処分されているが、一
方、資源有効利用、環境保護の面から、コンポスト等に
して再資源化の研究もなされてる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述の焼
却処分やコンポスト化するにしても最も問題となるの
は、汚泥中に含まれる有害金属である。すなわち、この
有害金属は、焼却する場合も埋立するにしても汚泥から
分離除去することができない。現状では、埋立て投棄等
をする場合に溶出するのを防止する程度である。
却処分やコンポスト化するにしても最も問題となるの
は、汚泥中に含まれる有害金属である。すなわち、この
有害金属は、焼却する場合も埋立するにしても汚泥から
分離除去することができない。現状では、埋立て投棄等
をする場合に溶出するのを防止する程度である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述のよう
な汚泥中の有害な金属を特殊な電極板を用いて電解によ
って分離するようにしたものであって、その要旨とする
ところは、芯部を磁石で構成し、その磁石の表面を鉄で
覆った電極板を構成し、この電極板を電解槽に多数並列
するとともに、この電極板の極変換ができるようにした
ものである。
な汚泥中の有害な金属を特殊な電極板を用いて電解によ
って分離するようにしたものであって、その要旨とする
ところは、芯部を磁石で構成し、その磁石の表面を鉄で
覆った電極板を構成し、この電極板を電解槽に多数並列
するとともに、この電極板の極変換ができるようにした
ものである。
【０００５】
【作用】この発明に係る電極板は芯部に磁石を用いてい
るので、通電することによって、電解によって生成した
フエライト（重金属数と鉄の化合物）が電極表面に高濃
度に集まり、電気的に引きつけられる有害金属イオンと
の接触頻度が高くなり、フエライトの結晶が大きく成長
する。
るので、通電することによって、電解によって生成した
フエライト（重金属数と鉄の化合物）が電極表面に高濃
度に集まり、電気的に引きつけられる有害金属イオンと
の接触頻度が高くなり、フエライトの結晶が大きく成長
する。
【０００６】また、通電することによって電極面には、
フエライト以外の物質もスケールとして付着するが、こ
の物質は、極性交換を行なうことによって電極面から剥
離する。このとき、フエライトは磁石によって吸引され
て電極面に残留し、その純度が上昇する。すなわち、汚
泥中の重金属がフエライトとなって分離される。
フエライト以外の物質もスケールとして付着するが、こ
の物質は、極性交換を行なうことによって電極面から剥
離する。このとき、フエライトは磁石によって吸引され
て電極面に残留し、その純度が上昇する。すなわち、汚
泥中の重金属がフエライトとなって分離される。
【０００７】そして、このように電極面で大きく成長し
たフエライトは、電解効率を上げるためになされている
汚泥の撹拌流によって剥離する。すなわち、この発明で
は、汚泥中の有害金属類を電解によってフエライトと
し、そのフエライトと他の來雑物質を極性変換によって
電極面で分離し、フエライトのみを成長させて電極面か
ら剥離するものであり、フエライト状態となった重金属
類は磁性を有し、磁気分離装置を用いて簡単に分離する
ことができるものである。以下、図面に随って、この発
明を具体的に説明する。
たフエライトは、電解効率を上げるためになされている
汚泥の撹拌流によって剥離する。すなわち、この発明で
は、汚泥中の有害金属類を電解によってフエライトと
し、そのフエライトと他の來雑物質を極性変換によって
電極面で分離し、フエライトのみを成長させて電極面か
ら剥離するものであり、フエライト状態となった重金属
類は磁性を有し、磁気分離装置を用いて簡単に分離する
ことができるものである。以下、図面に随って、この発
明を具体的に説明する。
【０００８】
【実施例】図１は、この発明に係る電極板１の縦断面図
であり、芯板１ａを磁石（例えばゴム磁石）で構成し、
その表裏に鉄電極１ｂを配設している。そして、図２に
示すようにこのように構成した電極板１を電解槽２内に
多数配列している。符号３は、電解用の電源であり、符
号４は、極性の変換装置、５は汚泥の供給口、６は電解
汚泥の取出口である。尚、電解によって分離したフエラ
イトを回収するための磁気回収装置は、図示を省略して
いるが、この磁気回収装置は電解槽内の出口部分に設け
ても、また、電解槽２と別体に設けてもよい。
であり、芯板１ａを磁石（例えばゴム磁石）で構成し、
その表裏に鉄電極１ｂを配設している。そして、図２に
示すようにこのように構成した電極板１を電解槽２内に
多数配列している。符号３は、電解用の電源であり、符
号４は、極性の変換装置、５は汚泥の供給口、６は電解
汚泥の取出口である。尚、電解によって分離したフエラ
イトを回収するための磁気回収装置は、図示を省略して
いるが、この磁気回収装置は電解槽内の出口部分に設け
ても、また、電解槽２と別体に設けてもよい。
【０００９】この発明は、上述のように構成してあり、
供給口５から供給された汚泥は、電極板１に通電するこ
とによって、生成したフエライトが電極（＋極）に集ま
り、汚泥中の重金属イオンとの接触頻度が高くなり、電
極表面でフエライトが成長する。
供給口５から供給された汚泥は、電極板１に通電するこ
とによって、生成したフエライトが電極（＋極）に集ま
り、汚泥中の重金属イオンとの接触頻度が高くなり、電
極表面でフエライトが成長する。
【００１０】同時に、電極の表面には、フエライト以外
の物質もスケールとして付着するが、このスケールは、
電極板１の極性変換をすることで、電極板から反発され
て剥離される。このとき、電極表面に集ったフエライト
は、電極板の芯材が磁石で構成してあるので、剥離する
ことなく、スケールのみが剥離することで益々純度が高
まり成長する。
の物質もスケールとして付着するが、このスケールは、
電極板１の極性変換をすることで、電極板から反発され
て剥離される。このとき、電極表面に集ったフエライト
は、電極板の芯材が磁石で構成してあるので、剥離する
ことなく、スケールのみが剥離することで益々純度が高
まり成長する。
【００１１】そして、このようにして電極表面で成長し
たフエライトは、ある一定以上に成長すると、電解を促
進するために電解槽２内に流れている撹拌流によって電
極面から剥離し、電解汚泥内に合流する。尚、この電極
面から剥離するフエライトの成長度は、電極板１の吸引
力と電極槽２内の撹拌流速によって決定することができ
るものである。
たフエライトは、ある一定以上に成長すると、電解を促
進するために電解槽２内に流れている撹拌流によって電
極面から剥離し、電解汚泥内に合流する。尚、この電極
面から剥離するフエライトの成長度は、電極板１の吸引
力と電極槽２内の撹拌流速によって決定することができ
るものである。
【００１２】このようにして、電解汚泥中にフエライト
として混合された重金属は、磁性を有するので、磁気回
収装置によって、電解汚泥と簡単に分離することができ
るものである。このようにして重金属類が分離された汚
泥は、脱水機等によって水分を分離して、コンポストし
て再利用することも、投棄しても有害金属が溶出するこ
ともないものである。
として混合された重金属は、磁性を有するので、磁気回
収装置によって、電解汚泥と簡単に分離することができ
るものである。このようにして重金属類が分離された汚
泥は、脱水機等によって水分を分離して、コンポストし
て再利用することも、投棄しても有害金属が溶出するこ
ともないものである。
【００１３】
【発明の効果】このように、この発明は下水汚泥等に含
まれる重金属を鉄と磁石とよりなる電極板で電解して、
フエライト（鉄化合物）とし、電極板の磁気を利用して
成長させて汚泥から分離するようにしたものであって、
その装置、操作とともに簡単であり、今後、益々と増大
すると考えられる汚泥処理に用いて卓効を有するもので
ある。
まれる重金属を鉄と磁石とよりなる電極板で電解して、
フエライト（鉄化合物）とし、電極板の磁気を利用して
成長させて汚泥から分離するようにしたものであって、
その装置、操作とともに簡単であり、今後、益々と増大
すると考えられる汚泥処理に用いて卓効を有するもので
ある。
【図１】この発明に係る電極板の縦断面図である。
【図２】この発明に係る電極板を用いた電解装置の斜面
図である。
図である。
【符号の説明】 １ 電極板 １ａ 磁石 １ｂ 鉄電極 ２ 電解槽 ４ 極性の変換装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ２５Ｃ 7/08 Ｚ 9269−4Ｋ
Claims (2)
- 【請求項１】 その芯部をマグネット１ａとし、その外
面を鉄材１ｂで覆ってなる汚泥中の有害金属類分離用の
電極板。 - 【請求項２】 電解槽２中に請求項１記載の電極板１を
多数整列し、その電極板１への通電路に極性変換装置４
を設けてなる汚泥中の有害金属類の分離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06239572A JP3107187B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 汚泥中の有害金属類分離用の電極板並びにそれを用いた分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06239572A JP3107187B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 汚泥中の有害金属類分離用の電極板並びにそれを用いた分離装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0874086A true JPH0874086A (ja) | 1996-03-19 |
| JP3107187B2 JP3107187B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=17046797
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06239572A Expired - Fee Related JP3107187B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 汚泥中の有害金属類分離用の電極板並びにそれを用いた分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3107187B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104386892A (zh) * | 2014-11-21 | 2015-03-04 | 中国矿业大学 | 一种电动力技术去除剩余污泥中重金属的装置 |
| CN106966565A (zh) * | 2017-05-19 | 2017-07-21 | 北京东方同华科技股份有限公司 | 电渗泥渣调理器 |
| CN112941572A (zh) * | 2021-01-28 | 2021-06-11 | 深圳市祺鑫环保科技有限公司 | 电解用电极及其制作方法、以及电解装置 |
| CN114956511A (zh) * | 2022-05-30 | 2022-08-30 | 钱江水利开发股份有限公司 | 一种污泥处理设备及其方法 |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP06239572A patent/JP3107187B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104386892A (zh) * | 2014-11-21 | 2015-03-04 | 中国矿业大学 | 一种电动力技术去除剩余污泥中重金属的装置 |
| CN106966565A (zh) * | 2017-05-19 | 2017-07-21 | 北京东方同华科技股份有限公司 | 电渗泥渣调理器 |
| CN112941572A (zh) * | 2021-01-28 | 2021-06-11 | 深圳市祺鑫环保科技有限公司 | 电解用电极及其制作方法、以及电解装置 |
| CN114956511A (zh) * | 2022-05-30 | 2022-08-30 | 钱江水利开发股份有限公司 | 一种污泥处理设备及其方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3107187B2 (ja) | 2000-11-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |