JPH0874041A - 真空成膜装置及び方法並びに該装置における圧力センサの交換方法 - Google Patents

真空成膜装置及び方法並びに該装置における圧力センサの交換方法

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JPH0874041A
JPH0874041A JP20997894A JP20997894A JPH0874041A JP H0874041 A JPH0874041 A JP H0874041A JP 20997894 A JP20997894 A JP 20997894A JP 20997894 A JP20997894 A JP 20997894A JP H0874041 A JPH0874041 A JP H0874041A
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JP
Japan
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vacuum chamber
pressure sensor
vacuum
film forming
forming apparatus
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JP20997894A
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Kenji Hajiki
健治 枦
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大気開放型スパッタ装置において、真空チャ
ンバー1の大気開放を繰り返す度に、イオンゲージ6の
内部電極が酸化されて測定誤差が大きくなるのを防止し
て、それに起因する被処理物7にヒロック等が発生する
のを防止する。 【構成】 本発明の真空成膜装置は、真空チャンバー1
と、その真空チャンバー1のゲージポート1cに接続さ
れ、該真空チャンバー1内の真空圧力を測定するイオン
ゲージ6と、前記ゲージポート1cに設けられ、前記真
空チャンバー1とイオンゲージ6との間の連通を制御す
るゲートバルブ12とを備える。ゲートバルブ12とイ
オンゲージ6との間に、イオンゲージ粗引き用の粗引き
ライン14aとイオンゲージ6の真空破壊用のベントラ
イン13aとが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスパッタ装置、真空蒸
着装置、イオンプレーティング装置等の真空成膜装置及
び真空成膜装置を用いた真空成膜方法並びに真空成膜装
置における圧力センサの交換方法の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の真空成膜装置の一例として
大気開放型のスパッタ装置の主要部分の構成を示してい
る。この図において、1は真空チャンバーで、その開放
上端にはガスケト1bを介してトッププレート1aが開
閉可能に被着され、またその側壁にはゲージポート1c
が一体的に形成されている。2はアルミニウムよりなる
ターゲットアセンブリーで、トッププレート1aの内面
に取り付けられており、直流電源2aにより給電され
る。3は真空チャンバー1へ供給するアルゴンガス等の
気体の圧力を調整する圧力調整バルブ、4は真空チャン
バー1内を第1の所定真空度まで粗引きするための油回
転ポンプで、この油回転ポンプ4は粗引きバルブ4aを
備えた粗引きライン4cを介して真空チャンバー1に連
通されている。5は真空チャンバー1を高真空に保つク
ライオポンプで、フォアラインバルブ5aを介して油回
転ポンプ4に連通している。6はゲージポート1cに接
続されて真空チャンバー1内の真空圧力を測定する圧力
センサとしてのイオンゲージ、7はアルミニウム蒸着等
の蒸着処理が施される被処理物としての半導体ウエハ、
8は真空チャンバー1内で半導体ウエハ7を載置するア
ノードテーブル、9は真空チャンバー1からクライオポ
ンプ5へ排気される排気ガスの排気量を制御するスロッ
トルバルブ、10はクライオポンプ5をスロットルバル
ブ9を介して真空チャンバー1へ接続するゲートバル
ブ、及び11は真空チャンバー1内へ窒素ガス等の気体
を導入してその内部の真空を破壊するベントライン11
aに設けられたベントバルブである。また、4bは粗引
きバルブ4aと油回転ポンプ4との間において粗引きラ
イン4cに接続された油回転ポンプ4のリークバルブで
ある。
【0003】次に、上述の従来装置の動作について説明
する。従来の大気開放型スパッタ装置は上述のように構
成され、油回転ポンプ4を作動させると共に粗引きバル
ブ4aを閉じてフォアラインバルブ5aを開いてからク
ライオポンプ5を作動させて、該クライオポンプ5内を
10-7〜10-8Torrの高真空状態に保つ。この後、トッ
ププレート1aを上昇させて真空チャンバー1の上部を
開放してから半導体ウエハ7を真空チャンバー1内のア
ノードテーブル8上にセットした後、トッププレート1
aを真空チャンバー1の側壁上縁部に設けたガスケット
1bに当接するまで下降させて、真空チャンバー1を密
閉状態にする。
【0004】続いて、粗引きバルブ4aを開いて油回転
ポンプ4を作動させて真空チャンバー1内を10ー3Torr
台の真空度まで排気後、粗引きバルブ4aを閉じてゲー
トバルブ10を開くと、真空チャンバー1のゲージポー
ト1cに取り付けられているイオンゲージ6が自動点灯
し、真空チャンバー1内はクライオポンプ5により10
-7〜10-8Torr程度の高真空状態まで本引きされる。
【0005】この後、スパッタモードにするとイオンゲ
ージ6がオフとなり、圧力調整バルブ3が開放されて、
スロットルバルブ9によりクライオポンプ5への排気速
度が調整されながら、アルゴンガスが真空チャンバー1
へ導入され、真空チャンバー1内は1〜30mTorrの低
真空状態に保たれる。しかる後、直流電源2aからター
ゲットアセンブリー2に直流電力を1〜3KW印加する
と、アルミニュームのターゲットアセンブリー2からア
ルミニューム粒子が放出され、半導体ウエハ7に被着し
た後成膜が完了する。スパッタリングが完了すると、直
流電源2aがオフにされ、圧力調整バルブ3が閉鎖さ
れ、スロットルバルブ9が全開とされた後にイオンゲー
ジ6が点灯する。ターゲットアセンブリー2が冷却され
た後、大気開放モードに切り替えると、イオンゲージ6
がオフとなり、ゲートバルブ10が閉じてからベントバ
ルブ11が開いて窒素ガスが真空チャンバー1に導入さ
れその内部は大気圧に復帰する。その後、トッププレー
ト1aを上昇させて半導体ウエハ7を取り出し、以後上
記作動サイクルを繰り返す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の大気開放型のス
パッタ装置は以上のように構成されており、油回転ポン
プ4による粗引き後にクライオポンプ5による本引きに
切り替わった後、イオンゲージが点灯して所定の蒸着処
理が実施される。その後、大気開放スイッチ(図示せ
ず)が押されたとき、イオンゲージ6はオフとなり、ベ
ントライン11aから窒素ガスが真空チャンバー1に導
入され、該真空チャンバー1内はイオンゲージ6がまだ
熱いうちに大気圧となる。この繰り返しにより、イオン
ゲージ6のフィラメント電極及びイオンコレクター電極
の酸化が起こる。特に、イオンコレクタ電極が酸化され
ると、イオン電流が減少して、見かけ上真空度が低くな
ったものと判断されるので、イオンゲージ6が点灯する
まで減圧してから成膜処理を行うと、実際には規定より
も高い真空圧力での成膜処理となる。このため、アルミ
ニウム蒸着等の場合に、ヒロックや白濁が発生するとい
う問題点があった。
【0007】また、ロードロックタイプのスパッタ装置
の場合、真空チャンバー1はロードロックを介して常に
超高真空に保たれているが、真空チャンバー1内に設置
されるイオンゲージ6の劣化やフィラメント切れによる
交換のためには、その都度真空チャンバー1内を大気圧
にする必要がある。超高真空スパッタ装置は一度真空チ
ャンバー1内を大気圧に戻すと、真空チャンバー1の内
壁面に水分やガスの吸蔵、吸着が起こるので、イオンゲ
ージ交換後に吸着ガスや水分等を脱ガスしたり、真空チ
ャンバー1内を大気圧から所定の真空度まで減圧させる
のに多大な立上げ時間が掛かるという問題点があった。
【0008】この発明は上述したような問題点を解消す
るために為されたもので、圧力センサ等の圧力センサの
内部電極の酸化を防止することができ、また圧力センサ
の劣化やフィラメント切れによる交換時に真空チャンバ
ー内での水分やその他のガスの吸蔵、吸着を防止して真
空チャンバー内の真空圧力を誤差なく測定することがで
き、さらに、圧力センサの交換の度に発生する多大な立
上時間のロスを解消して稼動効率を改善しうる真空成膜
装置及び方法並びに該装置における圧力センサの交換方
法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る真
空成膜装置は、真空チャンバーと、その真空チャンバー
のゲージポートに接続され、該真空チャンバー内の真空
圧力を測定する圧力センサと、前記ゲージポートに設け
られ、前記真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連
通を制御するゲートバルブとを備える。
【0010】請求項2の発明に係る真空成膜装置は、粗
引き用バルブを有し、前記圧力センサ内を粗引きするた
めの粗引きラインと、ベントバルブを有し、外部より前
記圧力センサ内に気体を注入して該圧力センサ内の真空
を破壊するためのベントラインとを更に備える。
【0011】請求項3の発明に係る真空成膜装置は、前
記ゲートバルブの全開時の有効通路面積が前記ゲージポ
ートの有効通路面積と略等しく構成される。
【0012】請求項4の発明に係る真空成膜方法は、真
空チャンバーと圧力センサとの間の連通を遮断する工程
と、前記真空チャンバーを大気に開放して、被処理物を
該真空チャンバー内に設置する工程と、前記真空チャン
バー内を第1の所定の真空度まで粗引きする工程と、前
記圧力センサと前記真空チャンバーとを連通させて、該
圧力センサを作動させる工程と、前記真空チャンバー内
を第2の所定の真空度まで本引きする工程と、前記真空
チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を遮断して、
該圧力センサを不作動にする工程と、前記真空チャンバ
ー内の前記被処理物に所定の蒸着処理を施す工程と、前
記真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を遮断
した後、前記真空チャンバーを大気に開放して、前記被
処理物を該真空チャンバーから取り出す工程とから構成
される。
【0013】請求項5の発明に係る真空成膜装置におけ
る圧力センサの交換方法は、圧力センサが故障した際
に、真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を遮
断する工程と、前記故障した圧力センサ内を大気圧にし
てから前記真空チャンバーから切り離す工程と、新しい
圧力センサを前記真空チャンバーに接続する工程と、前
記新しい圧力センサ内を所定の真空度まで真空引きする
工程と、前記新しい圧力センサと前記真空チャンバーと
を連通させる工程とから構成される。
【0014】
【作用】請求項1の発明における装置では、被処理物を
真空チャンバーへ出し入れする際に、ゲートバルブを閉
じて圧力センサ内部を真空チャンバー内部から遮断する
ことにより、圧力センサ内部を常に大気に晒すことな
く、高真空状態に保持することがでる。また、圧力セン
サの劣化やフィラメント切れの際にも、ゲートバルブを
閉じて真空チャンバー内部を圧力センサ内部から遮断す
ることにより、真空チャンバー内部が大気圧に戻ること
なく高真空状態のままに保持される。
【0015】請求項2における真空成膜装置では、圧力
センサの交換時に、ゲートバルブを閉じて圧力センサ内
部を真空チャンバー内部から遮断した後、ベントバルブ
を開放してベントラインから圧力センサ内へ気体を導入
することにより圧力センサの交換作業を速やかに行うこ
とができる。また交換後には、ベントバルブを閉じると
共に粗引き用バルブを開放して粗引きラインより圧力セ
ンサ内を粗引きすることにより、圧力センサ内部を速や
かに高真空状態に戻すことができる。
【0016】請求項3における真空成膜装置では、ゲー
トバルブを開放して真空チャンバー内部をゲージポート
を介して圧力センサ内部に連通させた際に、ゲートバル
ブがオリフィスとして作用してゲージポートを流れる気
体に流通抵抗を生じるようなことはなく、従って、真空
チャンバーと圧力センサとの間に大きな差圧が生じるこ
とはないので、圧力センサにより真空チャンバー内の真
空度を正確に検出することができる。
【0017】請求項4における真空成膜方法では、被処
理物を真空チャンバーへ出し入れする際に、圧力センサ
内部を真空チャンバー内部から遮断することにより、圧
力センサ内部を常に大気に晒すことなく、高真空状態に
保持することができ、圧力センサ内部の電極の酸化を有
効に防止することができる。また、圧力センサの劣化や
フィラメント切れの際にも、真空チャンバー内部を圧力
センサ内部から遮断することにより、真空チャンバー内
部は大気圧に戻ることなく高真空状態のままに保たれ
る。
【0018】請求項5における真空成膜装置における圧
力センサの交換方法では、圧力センサの交換時に、圧力
センサ内部を真空チャンバー内部から遮断した後、圧力
センサ内へ気体を導入して大気圧にすることにより圧力
センサの交換作業を速やかに行うことができ、また交換
後には圧力センサ内を所定の真空度まで真空引きするこ
とにより、圧力センサ内部を速やかに高真空状態に戻す
ことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例につき添付図面を参照
して説明する。図1は本発明による真空成膜装置の一実
施例を示すスパッタ装置の概略図である。この図におい
て、前述の図2の従来例と同一の部分には同一の符号が
付されており、符号1〜11は図2の従来例と同一の構
成要素を示している。符号12は真空チャンバー1内と
圧力センサとしてのイオンゲージ6内の連通状態を制御
する小型のゲートバルブで、このゲートバルブ12を閉
じることによりイオンゲージ6内部と真空チャンバー1
内部との連通を完全に断って両者を流体的に完全に分離
することができる。13はゲートバルブ12の閉成によ
り真空チャンバー1から完全に分離されたイオンゲージ
6内の真空を破壊するためのベントライン13aに設け
られたイオンゲージ用のベントバルブ13で、このベン
トバルブ13を開放することにより窒素ガス等の不活性
気体をイオンゲージ6に導入して、その内部を大気圧に
することができる。14はイオンゲージ6を油回転ポン
プ4に連通させる粗引きライン14aに設けられたイオ
ンゲージ用の粗引きバルブ14で、この粗引きバルブ1
4を開放して油回転ポンプ4を作動させることによりイ
オンゲージ6内を10-3Torr程度の真空度まで粗引きす
ることができる。
【0020】ゲートバルブ12は、その全開時の有効通
路面積が真空チャンバー1のゲージポート1cの有効通
路面積(内径)と略等しくなるように形成されている。
この理由は、ゲートバルブ12の全開時の有効通路面積
がゲージポート1cの有効通路面積よりも狭い場合に
は、ゲートバルブ12がゲージポート1c内でオリフィ
スとして働くので、真空チャンバー1とイオンゲージ6
との間の気体の円滑な流通を妨げることになり、その結
果、真空チャンバー1内の圧力とイオンゲージ6内の圧
力が等しくならず、イオンゲージ6の検出圧力が真空チ
ャンバー1内の圧力を正確に表さなくなるからである。
すなわち、イオンゲージ6の内壁面等から発生した放出
ガスをゲージポート1cを介して真空チャンバー1内へ
充分に排気し難くなり、イオンゲージ6内の残留ガス成
分の圧力が真空チャンバー1内の圧力に付加されてしま
うからである。そこで本発明のように、ゲートバルブ1
2の全開時の有効通路面積をゲージポート1cの有効通
路面積と等しくなるように形成することにより、上記不
具合を解消して、イオンゲージ6の検出値が真空チャン
バー1内の圧力を正確に反映するようにさせることがで
きる。
【0021】次に上記実施例の動作を説明する。油回転
ポンプ4を作動させると共に粗引きバルブ4aを閉じ、
フォアラインバルブ5aを開放してゲートバルブ10を
閉じてからクライオポンプ5を作動させて、該クライオ
ポンプ5内を10-7〜10-8Torrの高真空状態に保持す
る。この後、油回転ポンプ4を停止させてからトッププ
レート1aを上昇させて真空チャンバー1の上部を開放
してから被処理物としての半導体ウエハ7を真空チャン
バー1内のアノードテーブル8上にセットした後、トッ
ププレート1aを真空チャンバー1の側壁上縁部に設け
たガスケット1bに当接するまで下降させて、真空チャ
ンバー1を密閉状態にする。
【0022】次いで、粗引きバルブ4aを開いて油回転
ポンプ4を作動させ、さらに立上時のみイオンゲージ用
の粗引きバルブ14も開いて、真空チャンバー1内を1
-3Torr台の真空度まで排気後、粗引きバルブ4a、1
4を閉じてゲートバルブ10を開くと、それに連動して
いるイオンゲージ用のゲートバルブ12も開放され、真
空チャンバー1のゲージポート1cに取り付けられてい
るイオンゲージ6が自動点灯し、真空チャンバー1内は
クライオポンプ5により10-7〜10-8Torr程度の高真
空状態まで本引きされる。
【0023】この後、スパッタモードにするとイオンゲ
ージ6がオフとなり、圧力調整バルブ3が開放されて、
スロットルバルブ9によりクライオポンプ5への排気速
度が調整されながら、アルゴンガスが供給ライン3aか
ら真空チャンバー1へ導入され、真空チャンバー1内は
1〜30mTorrの低真空状態に保たれる。しかる後、直
流電源2aからターゲットアセンブリー2に直流電力を
1〜3KW印加すると、アルミニュームのターゲットア
センブリー2からアルミニューム粒子が放出されて半導
体ウエハ7に被着する。このアルミニューム蒸着中もイ
オンゲージ6内部は真空チャンバー1内部と隔離されて
いるため、イオンゲージ6内部の電極等にアルミニュー
ム粒子が飛着するようなことがなく、これに起因するイ
オンゲージ6の性能低下を防止することができる。
【0024】半導体ウエハ7の表面に所定厚さのアルミ
ニューム膜が形成されてスパッタリングが完了すると、
直流電源2aがオフされ、圧力調整バルブ3が閉鎖さ
れ、スロットルバルブ9が全開とされた後にイオンゲー
ジ6が点灯する。ターゲットアセンブリー2が所定温度
まで冷却された後、大気開放モードに切り替えると、イ
オンゲージ6がオフとなり、クライオポンプ用のゲート
バルブ10及びイオンゲージ用のゲートバルブ12が閉
じられてイオンゲージ6内部は高真空状態を保ったま
ま、ベントバルブ11が開放されて窒素ガスがベントラ
イン11aから真空チャンバー1に導入されその内部は
大気圧に復帰する。その後、トッププレート1aを上昇
させて半導体ウエハ7を取り出す。
【0025】次いで、新しい半導体ウエハ7をアノード
テーブル8上にセットし、トッププレート1aを下降さ
せて真空チャンバー1を密閉した後、イオンゲージ用の
粗引きバルブ14を閉じたまま、油回転ポンプ4を作動
させると共に粗引きバルブ4aを開いて真空チャンバー
1内を10-3Torr台まで排気し、粗引きバルブ4aを閉
じてゲートバルブ10を開くと、このゲートバルブ10
に連動しているイオンゲージ用のゲートバルブ12も開
いて、イオンゲージ6が点灯する。以後上記作動サイク
ルを繰り返す。
【0026】このようにして、半導体ウエハ7を真空チ
ャンバー1内へ出し入れする際に、ゲートバルブ12の
閉鎖によりイオンゲージ6の内部は真空チャンバー1の
内部から遮断されるので、イオンゲージ6内は常に大気
に晒されることなく、高真空状態に保持される。
【0027】ロードロック型のスパッタ装置におけるイ
オンゲージ6の交換について説明する。イオンゲージ6
の性能劣化やフィラメント切れによりその交換が必要と
なった場合には、イオンゲージ用のゲートバルブ12を
手動で閉じて真空チャンバー1内を高真空状態に保った
ままイオンゲージ用のベントバルブ13を開いて、イオ
ンゲージ6内を大気圧に復帰させてからイオンゲージ6
を新品と交換する。この後、イオンゲージ用のベントバ
ルブ13を閉じると共にイオンゲージ用の粗引きバルブ
14を開いて油回転ポンプ4を作動させて、イオンゲー
ジ6内を10-3Torr台の真空度まで排気後、粗引きバル
ブ14を閉じてゲートバルブ12を開くとイオンゲージ
6が点灯される。このようにして、真空チャンバー1内
を大気に開放することなく簡単にイオンゲージ6を交換
することができる。
【0028】以上の実施例では、スパッタ装置について
説明したが、本発明はこれに限らず、真空蒸着装置、イ
オンプレーティング装置や他の真空成膜装置にも適用で
きることは勿論、イオンゲージに限らず、他のシュルツ
ゲージ等の他の圧力センサにも応用可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、真空チャンバーと、その真空チャンバーのゲージポ
ートに接続され、該真空チャンバー内の真空圧力を測定
する圧力センサと、前記ゲージポートに設けられ、前記
真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を制御す
るゲートバルブとを備えるので、半導体ウエハ等の被処
理物を真空チャンバーへ出し入れする際に、ゲートバル
ブを閉じて圧力センサ内部を真空チャンバー内部から遮
断することにより、圧力センサ内部を常に大気に晒すこ
となく、高真空状態に保持することができるため、圧力
センサ内部の電極の酸化を有効に防止することができ、
従って、圧力センサ内部の電極の酸化に起因する測定値
の誤差を回避することができる。さらに、被処理物の真
空チャンバー内への出し入れ時に、圧力センサ内部が大
気に晒されてその内壁面に大気中に含まれる水分等の不
純ガスが吸着、吸蔵されることがないので、ヒロック等
の異常事態の発生を回避することができる。また、圧力
センサの劣化やフィラメント切れの際にも、ゲートバル
ブを閉じて真空チャンバー内部を圧力センサ内部から遮
断することにより、真空チャンバー内部が大気圧に戻る
ことなく高真空状態のままに保たれるので、圧力センサ
交換後に真空チャンバー内部を脱ガスしたり、再び高真
空になるまで減圧する必要が無いので、装置の立上げ時
間ロスを大幅に減少させて、装置の稼働率を大幅に改善
することができる等の効果がある。
【0030】請求項2による真空成膜装置によれば、粗
引き用バルブを有し、前記圧力センサ内を粗引きするた
めの粗引きラインと、ベントバルブを有し、外部より前
記圧力センサ内に気体を注入して該圧力センサ内の真空
を破壊するためのベントラインとを更に備えるので、圧
力センサの交換時に、ゲートバルブを閉じて圧力センサ
内部を真空チャンバー内部から遮断した後、ベントバル
ブを開放してベントラインから圧力センサ内へ気体を導
入することにより圧力センサの交換作業を速やかに行う
ことができ、また交換後にはベントバルブを閉じると共
に粗引き用バルブを開放して粗引きラインより圧力セン
サ内を粗引きすることにより、圧力センサ内部を速やか
に高真空状態に戻すことができ、従って、圧力センサの
交換作業及びその後の装置の立ち上げを迅速に行うこと
ができる。
【0031】請求項3による真空成膜装置によれば、前
記ゲートバルブの全開時の有効通路面積を前記ゲージポ
ートの有効通路面積と略等しく構成したので、ゲートバ
ルブを開放して真空チャンバー内部をゲージポートを介
して圧力センサ内部に連通させた際に、ゲートバルブが
オリフィスとして作用してゲージポートを流れる気体に
流通抵抗を生じることはなく、従って、真空チャンバー
と圧力センサとの間に大きな差圧が生じることはなく、
圧力センサにより真空チャンバー内の真空度を正確に検
出することができる。
【0032】請求項4による真空成膜方法によれば、真
空チャンバーと圧力センサとの間の連通を遮断する工程
と、前記真空チャンバーを大気に開放して、被処理物を
該真空チャンバー内に設置する工程と、前記真空チャン
バー内を第1の所定の真空度まで粗引きする工程と、前
記圧力センサと前記真空チャンバーとを連通させて、該
圧力センサを作動させる工程と、前記真空チャンバー内
を第2の所定の真空度まで本引きする工程と、前記真空
チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を遮断して、
該圧力センサを不作動にする工程と、前記真空チャンバ
ー内の前記被処理物に所定の蒸着処理を施す工程と、前
記真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を遮断
した後、前記真空チャンバーを大気に開放して、前記被
処理物を該真空チャンバーから取り出す工程とを備える
ので、被処理物を真空チャンバーへ出し入れする際に、
圧力センサ内部を真空チャンバー内部から遮断すること
により、圧力センサ内部を常に大気に晒すことなく、高
真空状態に保持することができるため、圧力センサ内部
の電極の酸化を有効に防止することができ、従って、圧
力センサ内部の電極の酸化に起因する測定値の誤差を回
避することができる。さらに、被処理物の真空チャンバ
ー内への出し入れ時に、圧力センサ内部が大気に晒され
てその内壁面に大気中に含まれるガスや水分等が吸着、
吸蔵されることがないので、ヒロック等の異常事態の発
生を回避することができる。また、圧力センサの劣化や
フィラメント切れの際にも、真空チャンバー内部を圧力
センサ内部から遮断することにより、真空チャンバー内
部が大気圧に戻ることなく高真空状態のままに保たれる
ので、圧力センサ交換後に真空チャンバー内部を脱ガス
したり、再び高真空になるまで減圧する必要が無いの
で、装置の立上げ時間ロスを大幅に減少させて、装置の
稼働率を大幅に改善することができる。
【0033】請求項5による真空成膜装置における圧力
センサの交換方法によれば、圧力センサが故障した際
に、真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を遮
断する工程と、前記故障した圧力センサ内を大気圧にし
てから前記真空チャンバーから切り離す工程と、新しい
圧力センサを前記真空チャンバーに接続する工程と、前
記新しい圧力センサ内を所定の真空度まで真空引きする
工程と、前記新しい圧力センサと前記真空チャンバーと
を連通させる工程とを備えるので、圧力センサの交換時
に、圧力センサ内部を真空チャンバー内部から遮断した
後、圧力センサ内へ気体を導入することにより圧力セン
サの交換作業を速やかに行うことができ、また交換後に
は圧力センサ内を所定の真空度まで真空引きすることに
より、圧力センサ内部を速やかに高真空状態に戻すこと
ができ、従って、圧力センサの交換作業及びその後の装
置の立ち上げを迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による大気開放型スパッ
タ装置の側面断面図である。
【図2】 従来の大気開放型スパッタ装置の側面断面図
である。
【符号の説明】
1 真空チャンバー、1c ゲージポート、6 圧力セ
ンサとしてのイオンゲージ、7 被処理物、12 ゲー
トバルブ、13 ベントバルブ、13a ベントライ
ン、14 粗引きバルブ、14a 粗引きライン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバーと、その真空チャンバー
    のゲージポートに接続され、該真空チャンバー内の真空
    圧力を測定する圧力センサと、前記ゲージポートに設け
    られ、前記真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連
    通を制御するゲートバルブとを備える真空成膜装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の真空成膜装置において、
    粗引き用バルブを有し、前記圧力センサ内を粗引きする
    ための粗引きラインと、ベントバルブを有し、外部より
    前記圧力センサ内に気体を注入して該圧力センサ内の真
    空を破壊するためのベントラインとを更に備えた真空成
    膜装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の真空成膜装置において、
    前記ゲートバルブの全開時の有効通路面積を前記ゲージ
    ポートの有効通路面積と略等しくした真空成膜装置。
  4. 【請求項4】 真空チャンバーに圧力センサを接続した
    真空成膜装置を使用した真空成膜方法において、 前記真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を遮
    断する工程と、 前記真空チャンバーを大気に開放して、被処理物を該真
    空チャンバー内に設置する工程と、 前記真空チャンバー内を第1の所定の真空度まで粗引き
    する工程と、 前記圧力センサと前記真空チャンバーとを連通させて、
    該圧力センサを作動させる工程と、 前記真空チャンバー内を第2の所定の真空度まで本引き
    する工程と、 前記真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を遮
    断して、該圧力センサを不作動にする工程と、 前記真空チャンバー内の前記被処理物に所定の蒸着処理
    を施す工程と、 前記真空チャンバーと前記圧力センサとの間の連通を遮
    断した後、前記真空チャンバーを大気に開放して、前記
    被処理物を該真空チャンバーから取り出す工程と、から
    なる真空成膜方法。
  5. 【請求項5】 真空チャンバーに圧力センサを接続した
    真空成膜装置において、 前記圧力センサが故障した際に、前記真空チャンバーと
    前記圧力センサとの間の連通を遮断する工程と、 前記故障した圧力センサ内を大気圧にしてから前記真空
    チャンバーから切り離す工程と、 新しい圧力センサを前記真空チャンバーに接続する工程
    と、 前記新しい圧力センサ内を所定の真空度まで真空引きす
    る工程と、 前記新しい圧力センサと前記真空チャンバーとを連通さ
    せる工程と、からなる真空成膜装置における圧力センサ
    の交換方法。
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