JPH087397A - テープレコーダ装置 - Google Patents

テープレコーダ装置

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JPH087397A
JPH087397A JP6134533A JP13453394A JPH087397A JP H087397 A JPH087397 A JP H087397A JP 6134533 A JP6134533 A JP 6134533A JP 13453394 A JP13453394 A JP 13453394A JP H087397 A JPH087397 A JP H087397A
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gear
plate
tape
cassette
shaft
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Mitsuru Harada
充 原田
Takashi Ietoku
隆史 家徳
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Sony Corp
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 回転ドラム装置25に内蔵されたドラムモー
タの回転をリール軸19,23やキャプスタン軸7,1
4に伝達するギヤ列が配設されたサブシャーシ1は、回
転ドラム装置25が配設されたメインシャーシに対し
て、サブシャーシ1上の一のギヤの軸84の上端部を基
準に回動調整され、ドラムモータの軸に取り付けられた
駆動ギヤ2に対する位置決めをなされる。 【効果】 位置決めのための部品を追加することなく、
サブシャーシ1の位置決めが容易、かつ、高精度に行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープの如き記録
テープに対して情報信号の記録及び再生を行うテープレ
コーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転ヘッド装置を有し、この回転
ヘッド装置の磁気ヘッドによって、記録テープである磁
気テープに対して情報信号の記録及び再生を行うように
構成されたテープレコーダ装置が提案されている。
【0003】本件出願人は、先に、上記磁気テープとし
てカセット内に収納された一対のテープリールに巻き掛
けられてテープカセットを構成しているものを用い、上
記回転ヘッド装置の一部を該カセット内に進入させてこ
の回転ヘッド装置の磁気ヘッドを該磁気テープに摺接さ
せるようにしたテープレコーダ装置を提案している。
【0004】このテープレコーダ装置においては、上記
テープカセットは、所定の装着位置に装着される。上記
装着位置に装着されたテープカセットにおいては、上記
各テープリールには、一対のリール軸が対応して挿通係
合される。これらリール軸が回転操作されることによ
り、上記磁気テープは、上記カセット内において、一方
のテープリール(サプライリール)より巻き出され、他
方のテープリール(テイクアップリール)に巻き取られ
ることにより走行操作される。
【0005】上記カセットは、前面側が開放されてお
り、上記磁気テープの上記各テープリール間を亘る部分
を外方に臨ませている。このカセットは、開放された上
記前面側より、上記回転ヘッド装置の一部が進入可能と
なされている。このテープカセットは、上記カセットの
前面側近傍の上記磁気テープの背後となる位置に、ピン
チローラを有している。このピンチローラは、ブチルゴ
ム等の高摩擦係数の材料より円筒状に形成され、外周面
部を上記磁気テープの裏面部に略々当接させて、回転可
能に支持されている。
【0006】上記回転ヘッド装置は、略々円筒状に形成
された固定ドラムと、この固定ドラムに同軸状となされ
てこの固定ドラムに回転可能に支持され上記磁気ヘッド
が取り付けられた回転ドラムとを有して構成されてい
る。この回転ヘッド装置は、上記カセット内に進入する
ことにより、走行されている磁気テープを上記固定ドラ
ム及び回転ドラムの外周面部に摺接させ、さらに、該回
転ドラムを回転させることにより、上記磁気ヘッドを該
磁気テープに高速で摺接させて、該磁気テープに対し
て、いわゆるヘリカルスキャン方式により情報信号の書
き込み及び読み出しを行う。
【0007】上記回転ヘッド装置は、上記テープカセッ
トに一部を進入させたとき、このテープカセットに支持
されて位置決めされる。すなわち、この回転ヘッド装置
は、上記カセットを位置基準として、位置決めされる。
【0008】そして、この回転ヘッド装置には、キャプ
スタン軸が取り付けられている。このキャプスタン軸
は、基端側を上記固定ドラムにより回動可能に支持され
たキャプスタン支持アームの先端側に回転可能に取り付
けられている。このキャプスタン軸は、上記キャプスタ
ン支持アームが上記固定ドラムに対して回動操作されて
上記ピンチローラ側に移動されると、該ピンチローラと
共働して上記磁気テープを挟持するとともに、モータ等
の回転駆動装置により一定速度にて回転操作されて、該
磁気テープを一定速度にて走行させる。
【0009】ところで、このテープレコーダ装置におい
ては、上記各リール軸及び上記キャプスタン軸の回転操
作は、上記回転ヘッド装置に内蔵されて上記回転ドラム
を回転操作するドラム駆動モータを駆動源として回転操
作される。すなわち、上記回転ヘッド装置は、上記回転
ドラムとともに上記ドラム駆動モータの駆動軸に取り付
けられた駆動ギヤを有している。この駆動ギヤは、上記
回転ヘッド装置の下方側突出されて配設されている。そ
して、この駆動ギヤの回転駆動力は、ギヤプレート上に
配設された複数の従動ギヤからなるギヤ列を介して、上
記各リール軸及び上記キャプスタン軸に伝達される。
【0010】上記ギヤプレートは、上記回転ヘッド装置
に対して、上記駆動ギヤに噛合する第1の従動ギヤがこ
の駆動ギヤに対して所定の距離(ギヤピッチ)の位置と
なるように、位置を調整されて、該回転ヘッド装置に対
して固定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のテー
プレコーダ装置において、上記ギヤプレートの上記回転
ヘッド装置に対する位置決めは、このギヤプレートを回
転中心軸回りに回動させつつ、上記駆動ギヤと上記第1
の従動ギヤとの間が所定の距離となるようにして行われ
る。そして、上記ギヤプレートの回転中心軸は、このギ
ヤプレートを保持する冶具上に設けられている。
【0012】そのため、上述のテープレコーダの組立を
行うための冶具は、構成が複雑化、大型化し、また、組
立の工程も煩雑なものとなっている。
【0013】また、このギヤプレートの高さ位置、すな
わち、このギヤプレートと上記回転ヘッド装置との距離
は、上記ギヤプレート上に植設した位置決めピンにより
規定している。
【0014】そのため、上記ギヤプレート上に上記位置
決めピンを植設する部分を確保するためのこのギヤプレ
ートの大型化、該位置決めピンが部品に加わることによ
る部品点数の増大、該位置決めピンを植設する工程が加
わることによる組立工程の増加が招来されている。
【0015】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、装置構成の小型化、部品点数の
減少が図られ、また、組立冶具の簡素化、小型化、組立
工程の簡素化を実現できるテープレコーダ装置を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るテープレコーダ装置
は、駆動源支持板上に配設された駆動ギヤと、ギヤプレ
ート上に回転可能に配設され該駆動ギヤに噛合される第
1の従動ギヤと、該ギヤプレート上に突設された支軸の
基端側に回転可能に支持され該第1のギヤより回転駆動
力を伝達される第2の従動ギヤとを備え、上記支軸の先
端側は、上記駆動源支持板に対して回転可能に支持され
て、上記ギヤプレートのこの支軸を中心とする回動を可
能となし、上記第1の従動ギヤの上記駆動ギヤを基準と
する位置を調整可能となしているものである。
【0017】また、本発明は、上述のテープレコーダ装
置において、上記支軸の先端側は、先端部側が縮径され
た段部を有し、この段部によって、駆動源支持板に対す
るこの支軸の軸方向の位置決めを行われることとしたも
のである。
【0018】さらに、本発明は、上述の各テープレコー
ダ装置において、上記駆動ギヤは、上記駆動源支持板上
に配設された回転ヘッド装置のドラム駆動モータの駆動
軸に取り付けられていることとしたものである。
【0019】そして、本発明は、上記テープレコーダ装
置において、上記駆動源支持板は、シャーシ上を移動操
作可能に配設され、上記回転ヘッド装置は、該駆動源支
持板とともに移動操作されて、該シャーシ上に装着され
たテープカセットによって位置決めをなされることとし
たものである。
【0020】
【作用】本発明に係るテープレコーダ装置においては、
ギヤプレート上に突設され基端側において第2の従動ギ
ヤを回転可能に支持する支軸の先端側は、駆動源支持板
に対して回転可能に支持されて該ギヤプレートのこの支
軸を中心とする回動を可能となし、該ギヤプレート上に
回転可能に配設された第1の従動ギヤの、該駆動源支持
板上に配設された駆動ギヤを基準とする位置調整を可能
としているので、該ギヤプレートを保持する冶具上に回
転中心軸を設けることなく、該ギヤプレートの位置決め
が容易、かつ、正確に行える。
【0021】また、上述のテープレコーダ装置におい
て、上記支軸の先端側は、先端部側が縮径された段部を
有し、この段部によって、駆動源支持板に対するこの支
軸の軸方向の位置決めを行われることとした場合には、
上記ギヤプレートの高さ位置の位置決めも、該支軸によ
って行うことができる。
【0022】さらに、上述の各テープレコーダ装置にお
いて、上記駆動ギヤは、上記駆動源支持板上に配設され
た回転ヘッド装置のドラム駆動モータの駆動軸に取り付
けられていることとした場合には、上記各従動ギヤを該
ドラム駆動モータにより回転操作することができる。
【0023】そして、上記テープレコーダ装置におい
て、上記駆動源支持板は、シャーシ上を移動操作可能に
配設され、上記回転ヘッド装置は、該駆動源支持板とと
もに移動操作されて、該シャーシ上に装着されたテープ
カセットによって位置決めをなされることとした場合に
は、上記ギヤプレートは、該駆動源支持板とともにこの
駆動源支持板に対する位置を維持したまま移動操作され
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。本発明に係るテープレコーダ装置
は、図1に示すように、記録テープとなる磁気テープ1
08に対して、回転ヘッド装置25によって情報信号の
書き込み及び読み出しを行う装置である。
【0025】このテープレコーダ装置において使用され
る上記磁気テープ108は、図1及び図12に示すよう
に、カセット103内に収納された一対のテープリール
106,107に巻き掛けられてテープカセットを構成
している。そして、このテープレコーダ装置は、図1中
矢印Uで示すように、上記回転ヘッド装置25の一部を
上記カセット103内に進入させ、この回転ヘッド装置
25の磁気ヘッドを上記磁気テープ108に摺接させ
て、この磁気テープに対する情報信号の書き込み及び読
み出しを行う。
【0026】上記テープカセットは、図12に示すよう
に、上下ハーフ101,102が突き合わせ結合されて
構成されたカセット103を有している。このカセット
103は、前面側が開放された薄い筐体状に構成されて
いる。このカセット103内には、一対のテープリール
106,107が並列的に回転可能に収納されている。
これらテープリール106,107の一方、すなわち、
サプライリール107には、上記磁気テープ108が巻
装されている。この磁気テープ108の始端は、他方の
テープリール、すなわち、テイクアップリール106に
接合されている。上記磁気テープ108のこれらサプラ
イリール107よりテイクアップリール106に亘る部
分は、上記カセット103の開放された前面側を介し
て、外方に臨んでいる。
【0027】上記カセット103の開放された前面側
は、リッド118により、開閉可能となされている。こ
のリッド118は、上記カセット103の前面側を閉蓋
し得るような略々平板状に形成され、両端側部分に形成
された一対の支持孔119,119に上記上ハーフ10
1の前方側部分の両側部に突設された一対の支軸12
0,120を対応して嵌入させることにより、上記カセ
ット103の前面側部分に取り付けられている。このリ
ッド118は、図12中矢印Nで示すように、上記各支
軸120,120回りに上下方向に回動可能となされて
おり、回動されることによって、上記カセット103の
前面側部分を開閉する。
【0028】上記各テープリール106,107の中心
部には、それぞれリールハブ109,110が嵌合され
ている。これらリールハブ109,110は、円筒状に
形成されており、内孔部がリール軸係合孔121,12
1となされている。そして、上記カセット103の各ハ
ーフ101,102には、それぞれリール軸挿通孔11
4,115が開設されている。これらリール軸挿通孔1
14,115は、上記カセット103内と外方側とを連
通させる透孔であって、それぞれ上記リール軸係合孔1
21,121に対応する位置に開設され、該各リール軸
係合孔121,121を上方側及び下方側の外方に臨ま
せている。
【0029】また、上記カセット103内には、上記各
テープリール106,107の上記カセット103内に
おける回転を円滑化するための一対の滑性シート11
1,111が、上記各テープリール106,107の上
下に配設されている。
【0030】そして、上記カセット103は、開放され
た前面側より、上記回転ヘッド装置25の一部が進入可
能となされている。このカセット103内には、開放さ
れた前面側部分の中央部の近傍に、一対の回転ヘッド受
け部材116,117が配設されている。この回転ヘッ
ド受け部材116,117は、互いに共働して、上記回
転ヘッド装置25の外周面に対応する円筒面の一部をな
し上記カセット103の前方部より後方側に向けて没入
された状態の壁面部を形成している。
【0031】また、これら回転ヘッド受け部材116,
117は、それぞれ上記カセット103の側方側となる
部分が、ウィングガイド受け部122,123となされ
ている。このウィングガイド受け部122,123は、
後述するように上記回転ヘッド装置25に取り付けられ
ている一対のウィングガイドが対応して当接され、該回
転ヘッド装置25の位置決めを行うものである。
【0032】このカセット103内には、前面側近傍の
上記磁気テープ108の背後となる位置であって上記各
回転ヘッド受け116,117の両側側となる位置に、
F(フォワード)用及びR(リバース)用の一対のピン
チローラ104,105が左右に振り分けられて配設さ
れている。これらF用及びR用ピンチローラ104,1
05は、ブチルゴム等の高摩擦係数の材料より円筒状に
形成され、外周面部を上記磁気テープ108の裏面部に
略々当接させて、回転可能に支持されている。
【0033】そして、このテープレコーダ装置は、図1
に示すように、T(テイクアップ)側及びS(サプラ
イ)側の一対のリール軸19,23を有している。これ
らリール軸19,23は、このテープレコーダ装置を構
成する図示しないシャーシ上に、回転可能に支持されて
配設されている。これらリール軸19,23は、上記テ
ープカセットが上記シャーシ上の装着位置に装着される
と、上記各リール挿通孔114,115に対応して挿通
され、上記カセット103内に進入して、上記各テープ
リール106,107のリールハブ109,110に挿
通係合する。
【0034】このように上記各リールハブ109,11
0に挿通係合したリール軸19,23は、回転操作され
ると、上記各テープリール106,107を回転操作す
る。上記T側リール軸19の基端側部分には、第1及び
第2のリール軸ギヤ18,33が該T側リール軸19に
同軸状に取り付けられている。上記第1のリール軸ギヤ
18は、上記第2のリール軸ギヤ33よりも大径となさ
れている。また、上記S側リール軸23の基端側部分に
は、第3のリール軸ギヤ22が該サプライ側リール軸2
3に同軸状に取り付けられている。
【0035】上記T側リール軸19の基端側には、図示
しないT側ギヤ支持アームを介して、上記第2のリール
軸ギヤ18に噛合した第4のリール軸ギヤ32が回転可
能に取り付けられている。この第4のリール軸ギヤ32
は、上記T側ギヤ支持アームの回動軸が上記T側リール
軸19の中心軸上にあるため、該T側ギヤ支持アームが
回動しても、常に、上記第2のリール軸ギヤ18に噛合
している。また、上記S側リール軸23の基端側には、
図示しないS側ギヤ支持アームを介して、上記第3のリ
ール軸ギヤ22に噛合した第5のリール軸ギヤ21が回
転可能に取り付けられている。この第5のリール軸ギヤ
21は、上記S側ギヤ支持アームの回動軸が上記S側リ
ール軸23の中心軸上にあるため、該S側ギヤ支持アー
ムが回動しても、常に、上記第3のリール軸ギヤ22に
噛合している。
【0036】上記各リール軸19,23の上方位置に
は、カセットホルダ65が配設されている。このカセッ
トホルダ65は、上記テープカセットが、図1中矢印K
で示すように、上記リッド118を前方側とする所定の
進入方向にて挿入されて、このテープカセットを保持し
得るように、略々筐体状に構成されている。このカセッ
トホルダ65は、上記テープカセットが挿入操作される
後面側及びこのカセットホルダ65に保持されたテープ
カセットの前面部分が臨む前面部が開放されている。ま
た、このカセットホルダ65は、挿入操作されたテープ
カセットの下面部を下方側の外方に臨ませるため、下面
側が開放されている。このカセットホルダ65は、前方
側部分を上記シャーシに対して回動可能に支持されてお
り、このシャーシに対して接離する方向に回動操作可能
となされている。
【0037】上記カセットホルダ65は、上記シャーシ
より離間された状態に回動され、後面側より上記テープ
カセットが挿入されてこのテープカセットを保持した
後、図1中矢印Lで示すように、該シャーシ側に回動操
作されると、保持しているテープカセットを、上記各リ
ール軸19,23が上記各リール軸係合孔121,12
1に対応して挿通係合する装着位置に装着させる。ま
た、このカセットホルダ65は、上記テープカセットが
挿入操作されたとき、上記リッド118を開蓋させるよ
うに構成されている。すなわち、このカセットホルダ6
5は、前方側部分の内側側に、挿入操作されるテープカ
セットのリッド118に当接して該テープカセットの挿
入操作に伴って該リッド118を回動させる図示しない
リッドガイド部を有している。
【0038】上記カセットホルダ65に保持されて上記
装着位置に装着されたテープカセットは、上記各リール
軸係合孔121,121に上記各リール軸19,23を
対応して挿通係合されるとともに、上記リッド118を
開蓋されて、上記磁気テープ108の上記各テープリー
ル106,107間を亘る部分を前方側に臨ませてい
る。
【0039】そして、このテープレコーダ装置は、図2
及至図5に示すように、上記回転ヘッド25を支持する
駆動源支持板となるヘッドプレート83及びこのヘッド
プレート83に取り付けられたギヤプレート1を有して
いる。
【0040】上記ヘッドプレート83は、平板状に形成
され、上記シャーシ上の上記カセットホルダ65の前方
側位置に配設されている。このヘッドプレート83は、
上記カセットホルダ65に対して接離する前後方向にス
ライド操作可能となされている。
【0041】上記ヘッドプレート83上に配設された上
記回転ヘッド装置25は、図2及び図3に示すように、
略々円筒状に形成され互いに同軸状となされ、該ヘッド
プレート83に対して固定して配設された上側固定ドラ
ム26及び下側固定ドラム63を有している。これら各
固定ドラム26,63間には、これら各固定ドラム2
6,63に同軸状となされて、回転可能に支持された回
転ドラム27が配設されている。この回転ドラム27に
は、磁気ヘッド64が取り付けられている。この回転ド
ラム27は、上記下側固定ドラム63内に収納された図
示しないドラム駆動モータにより、回転操作されるよう
になされている。
【0042】上記磁気ヘッド64は、磁気ギャップ部を
上記回転ドラム27の外周面部上に臨ませている。上記
各固定ドラム26,63及び上記回転ドラム27は、上
記ヘッドプレート83に対して所定の微小角度だけ傾け
られて取り付けられている。
【0043】この回転ヘッド装置25は、上記テープカ
セットが上記装着位置に装着されているときに、図1中
矢印Uで示すように、上記ヘッドプレート83が上記カ
セットホルダ65側に前進操作されると、上記カセット
103内に前面側より進入する。上記カセット103内
に進入した回転ヘッド装置25は、このカセット103
の前面側に臨んだ上記磁気テープ108を上記各固定ド
ラム26,63及び上記回転ドラム27の外周面部に摺
接させ、さらに、該回転ドラム27を回転させることに
より、上記磁気ヘッド64を該磁気テープ108に高速
で摺接させる。すなわち、この回転ヘッド装置25は、
上記磁気ヘッド64により、上記磁気テープ108に対
して、いわゆるヘリカルスキャン方式による情報信号の
書き込み及び読み出しを行うように構成されている。
【0044】なお、この回転ヘッド装置25の上記磁気
ヘッド64に対する情報信号の授受は、上記上側固定ド
ラム26に接続されたフレキシブル基板34及び該上側
固定ドラム26と上記回転ドラム27との間に配設され
た図示しないロータリートランスを介して行われる。
【0045】上記回転ヘッド装置25には、F(フォワ
ード)用及びR(リバース)用の一対のキャプスタン支
持アーム28,29を介して、F用及びR用の一対のキ
ャプスタン軸7,14が取り付けられている。上記各キ
ャプスタン支持アーム28,29は、それぞれ基端側
を、支軸61,62を介して、上記上側固定ドラム26
の上面部に回動可能に取り付けられている。これらキャ
プスタン支持アーム28,29は、上記回転ヘッド装置
25の両側側方向に突出されて配設されている。上記各
キャプスタン軸7,14は、それぞれ円柱状に形成さ
れ、上端側を上記各キャプスタン支持アーム28,29
に対応して回転可能に支持されて、垂下されている。こ
れらキャプスタン軸7,14の下端側には、これらキャ
プスタン軸7,14を回転操作するためのF用キャプス
タンギヤ6及びR用キャプスタンギヤ13が対応して取
り付けられている。
【0046】上記各キャプスタン軸7,14は、上記回
転ヘッド装置25に対して、上記各キャプスタン支持ア
ーム28,29の基端側の支軸61,62回りに回動可
能であるとともに、該各キャプスタン支持アーム28,
29に対して軸回りに回転可能となされている。これら
各キャプスタン軸7,14は、上記テープカセットが所
定位置に装着されると、このテープカセットの各ピンチ
ローラ104,105に対応して対向される。
【0047】そして、上記各キャプスタン支持アーム2
8,29には、これらキャプスタン支持アーム28,2
9に一体的に、巻き付き防止板80が取り付けられてい
る。この巻き付き防止板80は、略々平板状に形成さ
れ、上端側を上記各キャプスタン支持アーム28,29
の下面部に接合されて垂下されている。
【0048】また、上記回転ヘッド装置25には、一対
のウィングガイド30,31が取り付けられている。こ
れらウィングガイド30,31は、上記回転ヘッド装置
25の各固定ドラム26,63に対して、支持部材を介
して、上記カセットホルダ65に臨む前方側の両側側に
位置して支持されている。これらウィングガイド30,
31は、上記カセットホルダ65に臨む前端部が、上記
回転ドラム27の中心軸に軸芯を略々平行となした略々
円柱形状を有している。
【0049】これらウィングガイド30,31は、上記
テープカセットが所定位置に装着され、上記ヘッドプレ
ート83がこのテープカセット側に前進操作されると、
上記ウィングガイド受け部122,123に当接する。
これらウィングガイド30,31は、上記各ウィングガ
イド受け部122,123に当接することによって、上
記回転ヘッド装置25を上記カセット103に対して位
置決めするとともに、上記磁気テープ108の走行経路
をガイドする。
【0050】そして、上記ギヤプレート1上には、図1
及び図5に示すように、上記ドラム駆動モータの回転
を、上記各キャプスタン軸7,14及び上記一対のリー
ル軸19,23に伝達させるための複数の伝達ギヤが回
転可能に配設されている。これら伝達ギヤは、それぞ
れ、上記ギヤプレート1に植設された支軸により回転可
能に支持されている。これら伝達ギヤは、上記ギヤプレ
ート1上においては、上記各支軸が所定の位置に植設さ
れていることより、互いの位置関係を所定の位置関係に
維持している。
【0051】上記ドラム駆動モータの駆動軸には、駆動
ギヤ2が取り付けられている。この駆動ギヤ2が取り付
けられた上記駆動軸は、上記回転ドラム装置25の下方
側に突出されている。この駆動ギヤ2は、上記回転ドラ
ム装置25の下方側に位置している。上記ドラム駆動モ
ータは、図1中に矢印Aで示すように、上記駆動ギヤ2
を正方向に回転させる。
【0052】上記駆動ギヤ2は、上記ギヤプレート1上
に回転可能に配設された第1の従動ギヤである第1の伝
達ギヤ3に噛合している。この第1の伝達ギヤ3の上記
駆動ギヤ2に対する位置は、上記ギヤプレート1の上記
ヘッドプレート83に対する位置に依って決まる。すな
わち、上記ギヤプレート1を上記ヘッドプレート83を
基準として位置決めすることにより、上記第1の伝達ギ
ヤ3は、上記駆動ギヤ2に良好な状態で噛合する。
【0053】上記第1の伝達ギヤ3には、第2及び第3
の伝達ギヤ4,5がそれぞれ一体的に同軸状に形成され
ている。上記第2の伝達ギヤ4は、上記F用キャプスタ
ンギヤ6に噛合している。
【0054】上記第2の伝達ギヤ4は、上記F用キャプ
スタン支持アーム28の支軸61と同軸状となされてお
り、このF用キャプスタン支持アーム28が回動して
も、常に、上記F用キャプスタンギヤ6に噛合してい
る。
【0055】上記第3の伝達ギヤ5は、上記ギヤプレー
ト1上に回転可能に配設された第4の伝達ギヤ8に噛合
している。この第4の伝達ギヤ8は、上記ギヤプレート
1上に回転可能に配設された第5の伝達ギヤ9に噛合し
ている。この第5の伝達ギヤ9は、大径ギヤ部と小径ギ
ヤ部とが同軸状に一体的に形成されたギヤであって、該
小径ギヤ部を上記第4の伝達ギヤ8に噛合させている。
この第5の伝達ギヤ9の大径ギヤ部は、上記ギヤプレー
ト1上に回転可能に配設された第6の伝達ギヤ12に噛
合している。この第6の伝達ギヤ12は、大径ギヤ部と
小径ギヤ部とが同軸状に一体的に形成されたギヤであっ
て、該大径ギヤ部を上記第5の伝達ギヤ9に噛合させて
いる。この第6の伝達ギヤ12の小径ギヤ部は、上記R
用キャプスタンギヤ13に噛合している。
【0056】上記第6の伝達ギヤ12は、上記R用キャ
プスタン支持アーム29の支軸62と同軸状となされて
おり、このR用キャプスタン支持アーム29が回動して
も、常に、上記R用キャプスタンギヤ13に噛合してい
る。
【0057】また、上記第4の伝達ギヤ8は、上記ギヤ
プレート1の上記カセットホルダ65の側である前端側
部分に回転可能に配設された第2の従動ギヤとなる第7
の伝達ギヤ15に噛合している。この第7の伝達ギヤ1
5は、上記ギヤプレート1に植設された支軸84の基端
側に回転可能に支持されている。この支軸84は、先端
側を上方側、すなわち、上記ヘッドプレート83側に突
出させている。
【0058】上記第7の伝達ギヤ15は、上記ギヤプレ
ート1の前端側部分においてこの第7の伝達ギヤ15に
並んで回転可能に配設された第8の伝達ギヤ20に噛合
している。
【0059】上記ギヤプレート1は、図4及び図5に示
すように、上記ヘッドプレート83に対して、上記支軸
84の先端側及び一対の高さ規制ピン94,94によっ
て、位置決めされて取り付けられている。上記支軸84
は、上記ヘッドプレート1の前方側部分、すなわち、上
記カセットホルダ65側となる位置に植設されている。
上記各高さ規制ピン94,94は、上記ギヤプレート1
の後方側部分の左右側部分に位置して、上方側に向けて
突設されている。
【0060】上記支軸84は、図6及び図7に示すよう
に、先端部側に、段部97を経て、縮径部95が形成さ
れている。この縮径部95には、雄ネジ部96が形成さ
れている。上記支軸84は、図5及至図7に示すよう
に、上記ヘッドプレート83に形成された透孔部87内
に下方側より進入され、この透孔部87の前縁部分に形
成されたU溝状の係合凹部86に、上記縮径部95を嵌
入係合させている。上記係合凹部86は、上記縮径部9
5の直径に対応する幅を有して形成されている。この縮
径部95は、上端側を上記ヘッドプレート83の上面部
よりも上方側に突出させている。また、上記段部97
は、上記ヘッドプレート83の下面部に当接されてい
る。
【0061】上記支軸84は、上記ヘッドプレート83
の上面部より上方側に突出された上記縮径部95の雄ネ
ジ部96に、ナット85を螺合されることにより、上記
ヘッドプレート83に対して固定される。すなわち、上
記段部97と上記ナット85とが上記ヘッドプレート8
3の上記係合凹部86の周囲部分を挟持することによ
り、上記支軸84は、該ヘッドプレート83に取り付け
られる。
【0062】上記各高さ規制ピン94,94は、上記ヘ
ッドプレート83の下面部に当接されて、上記ギヤプレ
ート1と該ヘッドプレート83との間の距離を所定の一
定距離に維持する。
【0063】上記ギヤプレート1を上記ヘッドプレート
83に取り付けるときのこのヘッドプレート83に対す
る位置の調整は、図5及び図6中に矢印Vで示すよう
に、上記ナット85を緩めた状態において、該ギヤプレ
ート1を、上記係合凹部86に上記縮径部95を嵌入係
合させた支軸84を中心として回動させることにより行
う。このような上記ギヤプレート1の回動は、このギヤ
プレート1を保持する簡易な冶具を用いて行うことがで
きる。このとき、上記ギヤプレート1の上記ヘッドプレ
ート83に対する距離は、上記段部97及び上記各高さ
規制ピン94,94により、所定の一定距離に維持され
る。
【0064】そして、上記ギヤプレート1が上記ヘッド
プレート83に対する所定位置となされることにより、
上記第1の伝達ギヤ3の上記駆動ギヤ2に対する距離
(ギヤピッチ)が所定の距離となり、これら各ギヤ3,
2の噛合状態が良好となった状態で、上記ナット85を
締め付けると、該ギヤプレート1は、該ヘッドプレート
83に対して位置決めされた状態で、このヘッドプレー
ト83に取り付けられる。
【0065】このテープレコーダ装置において、上記ド
ラム駆動モータが駆動しているときには、上記F用キャ
プスタン軸7は、図1中矢印Fで示すように、上記磁気
テープ108を順方向(フォワード方向)に送る方向に
回転操作されている。また、上記ドラム駆動モータが駆
動しているときには、上記R用キャプスタン軸14は、
図1中矢印Jで示すように、上記磁気テープ108を逆
方向(リバース方向)に送る方向に回転操作されてい
る。さらに、上記ドラム駆動モータが駆動しているとき
には、上記第7及び第8の伝達ギヤ15,20は、回転
操作されている。
【0066】そして、上記ヘッドプレート83には、図
10に示すように、F(フォワード)側及びR(リバー
ス)側の一対の連係アーム68,70が回動可能に取り
付けられている。上記F側連係アーム68は、中途部を
支軸69により上記ヘッドプレート83に回動可能に取
り付けられ、一端側を上記カセットホルダ65の側に突
出させて延在させ、他端側を上記F用キャプスタン支持
アーム28に連係させている。すなわち、上記F側連係
アーム68の他端側には、連係ピン72が突設され、こ
の連係ピン72が上記F用キャプスタン支持アーム28
に穿設された長穴74に嵌入係合している。
【0067】また、上記R側連係アーム70は、中途部
を支軸71により上記ヘッドプレート83に回動可能に
取り付けられ、一端側を上記カセットホルダ65の側に
突出させて延在させ、他端側を上記R用キャプスタン支
持アーム29に連係させている。すなわち、このR側連
係アーム70の他端側には、連係ピン73が突設され、
この連係ピン73が上記R用キャプスタン支持アーム2
9に穿設された長穴75に嵌入係合している。
【0068】そして、これら各連係アーム68,70の
一端側同士間には、引っ張りコイルバネ67が張架され
ている。この引っ張りコイルバネ67は、上記各連係ア
ーム68,70を、それぞれの一端側同士が互いに近接
する方向に回動付勢している。
【0069】また、上記シャーシ上には、FRスライダ
48と、第1及び第2のFRギヤ16,17と、FF−
Rew(早送り巻戻し)スライダと、ヘッド移動アーム
35と、これらを選択されたモードに応じて移動操作す
るカムギヤが配設されている。
【0070】上記カムギヤは、上記シャーシ上に回転可
能に配設され、図示しないモータによって回転操作され
る。このカムギヤは、主面部に第1及び第2のカム溝を
有しており、第1のカム溝により上記ヘッド移動アーム
35を移動操作し、上記第2のカム溝によって上記FR
スライダ48及び上記FF−Rewスライダを移動操作
して、停止(Stop)モード、早送り(FF)モー
ド、巻戻し(Rew)モード、一時停止(Pause)
モード、順送り記録(再生)(Forward)モー
ド、及び逆送り記録(再生)(Reverse)モード
の各モードを実行させる。
【0071】上記FRスライダ48は、上記シャーシに
対して、上記各リール軸19,23間に亘る方向である
側方方向にスライド可能に支持されている。このFRス
ライダ48は、一端側に倣いピン47を有し、この倣い
ピン47を上記第2のカム溝に嵌入係合させている。こ
のFRスライダ48は、記録モード及び再生モードにお
いて、上記磁気テープ108の走行方向に応じて、上記
カムギヤにより、一方向または他方向に移動操作され
る。このFRスライダ48は、突起66を有し、この突
起66を上記各連係アーム68,70の一端側同士間に
介在させている。すなわち、この突起66は、上記各連
係アーム68,70の各一端側に挟持されている。
【0072】また、このFRスライダ48には、上記各
FRギヤ16,17を回転可能に支持しているFRギヤ
アームが係合されている。これらFRギヤ16,17
は、一体的に同軸状に形成された大径及び小径のギヤで
あって、上記FRギヤアームの一端側に回転可能に取り
付けられている。このFRギヤアームは、中途部を、上
記シャーシ上の上記各リール軸19,23間の位置に回
動可能に支持されている。このFRギヤアームは、他端
側を上記FRスライダ48に係合させており、このFR
スライダ48のスライドに連動して回動操作される。
【0073】上記FF−Rewスライダは、上記シャー
シに対して、側方方向にスライド可能に支持されてい
る。このFF−Rewスライダは、一端側に倣いピンを
有し、この倣いピンを上記第2のカム溝に嵌入係合させ
ている。このFF−Rewスライダは、早送りモード及
び巻戻しモードにおいて、上記カムギヤにより、一方向
または他方向に移動操作される。このFF−Rewスラ
イダは、上記T側ギヤ支持アームの有する突起部及びR
側ギヤ支持アームの有する突起部にそれぞれ対応する突
起部を有している。このFF−Rewスライダは、一方
向または他方向にスライドされることにより、上記T側
ギヤ支持アームまたはR側ギヤ支持アームを選択的に回
動させる。
【0074】そして、上記ヘッド移動アーム35は、中
途部を、上記シャーシに対し回動可能に支持されてい
る。このヘッド移動アーム35は、一端側に有する係合
ピンを上記ヘッドプレート83の係合孔に嵌入係合さ
せ、他端側に有する係合凹部に伝達アームの一端側に突
設された伝達ピンを嵌入係合させている。この伝達アー
ムは、中途部を、上記シャーシに対して回動可能に支持
されており、他端側に有する倣いピンを上記カムギヤの
第1のカム溝に嵌入係合させている。このヘッド移動ア
ームは、上記カムギヤによって回動操作されることによ
り、上記ヘッドプレート83を、上記回転ヘッド装置2
5を装着されたテープカセットより離間させる後退位置
と、該回転ヘッド装置25を該テープカセットのカセッ
ト103内に進入させる前進位置とに亘って、移動操作
する。
【0075】上記カムギヤの各カム溝は、上記各モード
において移動させるべき部材の倣いピンが係合している
部分が、移動させるべき方向に応じて、該カムギヤの中
心よりの距離が拡大または縮小され、また、該各モード
において移動させるべきでない部材が係合している部分
が、該カムギヤの中心よりの距離が一定の初期距離とな
されて形成されている。
【0076】上述のように構成された本発明に係るテー
プレコーダ装置においては、上記停止モードにあって
は、上記ヘッドプレート83は、後退位置となされ、ま
た、上記FRスライダ48及び上記FF−Rewスライ
ダは、中央位置となされている。すなわち、このとき、
上記FRギヤアームは、上記各FRギヤ16,17を上
記各リール軸19,23の中央位置となすニュートラル
位置となされ、上記各ギヤ支持アームは、支持している
第4及び第5のリールギヤ32,21を上記第7及び第
8の伝達ギヤ15,20より離間させている。
【0077】上記テープカセットが上記装着位置に装着
され、上記早送りモードが選択されると、上記ヘッドプ
レート83は、後退位置となされたままであり、上記F
Rスライダ48は、中央位置となされたままである。
【0078】そして、この早送りモードにおいては、上
記FF−Rewスライダは、一方向にスライド操作され
る。また、この早送りモードにおいては、上記ドラム駆
動モータが回転駆動される。上記FF−Rewスライダ
が一方向にスライドされることにより、上記T側ギヤ支
持アームが回動され、このT側ギヤ支持アームが支持し
ている第4のリールギヤ32を上記第7の伝達ギヤ15
に噛合させる。
【0079】したがって、このとき、上記ドラム駆動モ
ータの駆動力が上記T側リール軸19に伝達され、この
T側リール軸19は、このT側リール軸19に係合して
いるT側テープリール106を回転操作し、上記磁気テ
ープ108を高速で巻き取らせる。
【0080】上記巻戻しモードにおいては、上記ヘッド
プレート83は、後退位置となされたままであり、上記
FRスライダ48は、中央位置となされたままである。
そして、この巻戻しモードにおいては、上記FF−Re
wスライダは、他方向にスライド操作される。また、こ
の巻戻しモードにおいては、上記ドラム駆動モータが回
転駆動される。上記FF−Rewスライダが他方向にス
ライドされることにより、上記S側ギヤ支持アームが回
動され、このS側ギヤ支持アームが支持している第5の
リールギヤ32を上記第8の伝達ギヤ20に噛合させ
る。したがって、このとき、上記ドラム駆動モータの駆
動力が上記S側リール軸23に伝達され、このS側リー
ル軸23は、このS側リール軸23に係合しているS側
テープリール107を回転操作し、上記磁気テープ10
8を高速で巻き取らせる。
【0081】上記一時停止モードにおいては、上記ヘッ
ドプレート83が前進位置に移動操作され、また、上記
FRスライダ48及び上記FF−Rewスライダが中央
位置となされている。すなわち、このとき、上記FRギ
ヤアームは、上記各FRギヤ16,17を上記各リール
軸19,23の中央位置となすニュートラル位置となさ
れ、上記各ギヤ支持アームは、支持している第4及び第
5のリールギヤ32,21を上記第7及び第8の伝達ギ
ヤ15,20より離間させている。
【0082】そして、上記順送り記録(再生)モードに
おいては、上記ヘッドプレート83が上記前進位置に移
動操作されており、上記FF−Rewスライダが中央位
置となされたままである。そして、この順送り記録(再
生)モードにおいては、上記FRスライダ48は、図1
1において矢印Oで示すように、他方向にスライド操作
される。また、この順送り記録(再生)モードにおいて
は、上記ドラム駆動モータが回転駆動される。
【0083】上記FRスライダ48が他方向にスライド
されることにより、上記FRギヤアームが回動操作さ
れ、このFRギヤアームが支持している第1のFRギヤ
16が上記第7の伝達ギヤ15に噛合され、上記第2の
FRギヤ17が記第1のリールギヤ18に噛合される。
したがって、このとき、上記ドラム駆動モータの駆動力
が上記T側リール軸19に伝達され、このT側リール軸
19は、このT側リール軸19に係合しているT側テー
プリール106を回転操作し、上記磁気テープ108を
巻き取らせる。
【0084】また、このとき、図11に示すように、上
記各連係アーム68,70が回動操作される。これら連
係アーム68,70の回動により、上記F用キャプスタ
ン支持アーム28が、図11中矢印Pで示すように、上
記テープカセット側に回動され、上記F用キャプスタン
軸7は、上記F用ピンチローラ104と共働して上記磁
気テープ108を挟持する。この磁気テープ108は、
図11中矢印Sで示すように、フォワード方向に一定速
度にて走行操作される。
【0085】そして、上記回転ヘッド装置25は、上記
カセット103により位置決めされて、上記磁気ヘッド
64により、走行操作されている上記磁気テープ108
に対する情報信号の書き込みまたは読み出しを行う。
【0086】また、上記逆送り記録(再生)モードにお
いては、上記ヘッドプレート83が前進位置に移動操作
されており、上記FF−Rewスライダが中央位置とな
されたままである。そして、この逆送り記録(再生)モ
ードにおいては、上記FRスライダ48は、図8におい
て矢印Qで示すように、一方向にスライド操作される。
また、この逆送り記録(再生)モードにおいては、上記
ドラム駆動モータが回転駆動される。
【0087】上記FRスライダ48が一方向にスライド
されることにより、上記FRギヤアームが回動操作さ
れ、このFRギヤアームが支持している第1のFRギヤ
16が上記第8の伝達ギヤ20に噛合され、上記第2の
FRギヤ17が上記第3のリールギヤ22に噛合され
る。したがって、このとき、上記ドラム駆動モータの駆
動力が上記S側リール軸23に伝達され、このS側リー
ル軸23は、このS側リール軸23に係合しているS側
テープリール107を回転操作し、上記磁気テープ10
8を巻き取らせる。
【0088】また、このとき、図8に示すように、上記
各連係アーム68,70が回動操作される。これら連係
アーム68,70の回動により、上記R用キャプスタン
支持アーム29が、図8中矢印Rで示すように、上記テ
ープカセット側に回動され、上記R用キャプスタン軸1
4は、上記R用ピンチローラ105と共働して上記磁気
テープ108を挟持する。この磁気テープ108は、図
8中矢印Tで示すように、リバース方向に一定速度にて
走行操作される。
【0089】そして、上記回転ヘッド装置25は、上記
カセット103により位置決めされて、上記磁気ヘッド
64により、走行操作されている上記磁気テープ108
に対する情報信号の書き込みまたは読み出しを行う。
【0090】上述のテープレコーダ装置における順方向
記録モードにおいては、上記磁気テープ108は、上記
回転ヘッド装置25により、図9に示すように、略々半
分の幅の部分に情報信号の書き込みをなされて記録トラ
ック124を形成される。情報信号の書き込みがなされ
なかった残余の部分には、上記逆方向記録モードにおい
て、上記回転ヘッド装置25による情報信号の書き込み
がなされ、記録トラック125が形成される。
【0091】そして、上記記録(再生)モードの終了時
においては、上記リール軸19,23及び上記キャプス
タン軸7,14に対する回転操作が終了される。このテ
ープレコーダ装置においては、上記各キャプスタン軸
7,14の近傍に位置して、上記巻き付き防止片部81
が配設されているため、記録(再生)モードの終了時に
おいて、上記磁気テープ108が弛んでも、上記磁気テ
ープ108が上記キャプスタン軸7,14に巻き付くこ
とが防止されている。
【0092】なお、このテープレコーダ装置は、いわゆ
るノントラッキング方式のデジタル信号記録及び再生装
置であって、上記磁気テープ108に書き込まれる情報
信号はデジタル信号である。そして、このテープレコー
ダ装置においては、上記磁気テープ108より情報信号
を読み出すときには、上記磁気ヘッド64に対するトラ
ッキング制御を行わず、読み出された情報信号について
アドレス信号に基づく並べ替えを行った後、アナログ信
号に復調する。
【0093】また、このテープレコーダ装置において
は、上述のように、上記各キャプスタン軸7,14が上
記各ピンチローラ104,105に対応して押接されて
いるときには、この押接力は、上記引っ張りコイルバネ
67の弾性力によって得られている。したがって、上記
FRスライダ48が上記回転ヘッド装置25に対して側
方方向の応力を作用させることが防止されており、該回
転ヘッド装置25の上記カセット103に対する位置ず
れが防止されている。
【0094】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るテープレコ
ーダ装置においては、ギヤプレート上に突設され基端側
において第2の従動ギヤを回転可能に支持する支軸の先
端側は、駆動源支持板に対して回転可能に支持されて該
ギヤプレートのこの支軸を中心とする回動を可能となし
ており、該ギヤプレート上に回転可能に配設された第1
の従動ギヤの、該駆動源支持板上に配設された駆動ギヤ
を基準とする位置調整を可能としている。
【0095】したがって、このテープレコーダ装置にお
いては、上記ギヤプレートを保持するための冶具上に回
転中心軸を設けることをしなくとも、上記支軸を用い
て、該ギヤプレートの位置決めを容易、かつ、正確に行
うことができる。
【0096】また、上述のテープレコーダ装置におい
て、上記支軸の先端側は、先端部側が縮径された段部を
有し、この段部によって、駆動源支持板に対するこの支
軸の軸方向の位置決めを行われることとした場合には、
上記ギヤプレートの高さ位置の位置決めも、該支軸によ
って行うことができる。
【0097】さらに、上述の各テープレコーダ装置にお
いて、上記駆動ギヤは、上記駆動源支持板上に配設され
た回転ヘッド装置のドラム駆動モータの駆動軸に取り付
けられていることとした場合には、上記各従動ギヤを該
ドラム駆動モータにより回転操作することができる。
【0098】そして、上記テープレコーダ装置におい
て、上記駆動源支持板は、シャーシ上を移動操作可能に
配設され、上記回転ヘッド装置は、該駆動源支持板とと
もに移動操作されて、該シャーシ上に装着されたテープ
カセットによって位置決めをなされることとした場合に
は、上記ギヤプレートは、該駆動源支持板とともにこの
駆動源支持板に対する位置を維持したまま移動操作され
て、該テープカセットに対する所定位置に位置決めされ
る。
【0099】すなわち、本発明は、装置構成の小型化、
部品点数の減少が図られ、また、組立冶具の簡素化、小
型化、組立工程の簡素化を実現できるテープレコーダ装
置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープレコーダ装置の要部及びこ
のテープレコーダ装置に装着されるテープカセットの要
部の構成を示す分解斜視図である。
【図2】上記テープレコーダ装置を構成する回転ヘッド
装置の構成を示す平面図である。
【図3】上記回転ヘッド装置の構成を示す正面図であ
る。
【図4】上記回転ヘッド装置を支持するヘッドプレート
及びこのヘッドプレートに取り付けられるギヤプレート
の構成を示す側面図である。
【図5】上記ヘッドプレート及び上記ギヤプレートの構
成を示す平面図である。
【図6】上記ギヤプレートの位置決めを行うための支軸
の構成を示す要部拡大斜視図である。
【図7】上記支軸の構成を示す要部拡大縦断面図であ
る。
【図8】上記テープレコーダ装置の要部のリバースモー
ドにおける構成を模式的に示す平面図である。
【図9】上記テープレコーダ装置により書き込み及び読
み出しされる磁気テープ上における記録トラックの状態
を模式的に示す拡大正面図である。
【図10】上記テープレコーダ装置の要部のポーズモー
ドにおける構成を模式的に示す平面図である。
【図11】上記テープレコーダ装置の要部のフォワード
モードにおける構成を模式的に示す平面図である。
【図12】上記テープカセットの構成を示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 ギヤプレート 25 回転ヘッド装置 26 上側固定ドラム 27 回転ドラム 63 下側固定ドラム 64 磁気ヘッド 83 ヘッドプレート 84 支軸 95 縮径部 97 段部 108 磁気テープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源支持板上に配設された駆動ギヤ
    と、 ギヤプレート上に回転可能に配設され、上記駆動ギヤに
    噛合される第1の従動ギヤと、 上記ギヤプレート上に突設された支軸の基端側に回転可
    能に支持され、上記第1のギヤより回転駆動力を伝達さ
    れる第2の従動ギヤとを備え、 上記支軸の先端側は、上記駆動源支持板に対して回転可
    能に支持されて、上記ギヤプレートのこの支軸を中心と
    する回動を可能となし、上記第1の従動ギヤの上記駆動
    ギヤを基準とする位置を調整可能となしているテープレ
    コーダ装置。
  2. 【請求項2】 支軸の先端側は、先端部側が縮径された
    段部を有し、この段部によって、駆動源支持板に対する
    この支軸の軸方向の位置決めを行われる請求項1記載の
    テープレコーダ装置。
  3. 【請求項3】駆動ギヤは、上記駆動源支持板上に配設さ
    れた回転ヘッド装置のドラム駆動モータの駆動軸に取り
    付けられている請求項1、または、請求項2記載のテー
    プレコーダ装置。
  4. 【請求項4】駆動源支持板は、シャーシ上を移動操作可
    能に配設され、回転ヘッド装置は、該駆動源支持板とと
    もに移動操作されて、該シャーシ上に装着されたテープ
    カセットによって位置決めをなされる請求項3記載のテ
    ープレコーダ装置。
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