JPH0873701A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH0873701A JPH0873701A JP16158095A JP16158095A JPH0873701A JP H0873701 A JPH0873701 A JP H0873701A JP 16158095 A JP16158095 A JP 16158095A JP 16158095 A JP16158095 A JP 16158095A JP H0873701 A JPH0873701 A JP H0873701A
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Abstract
れ、かつ成形品の表面外観にも優れる熱可塑性樹脂組成
物を得る。 【構成】 (A)ゲル含有量が85重量%以上であるジ
エン系ゴム状重合体とアクリル酸エステル系ゴム状重合
体とからなる複合ゴムに、不飽和シアン化合物と芳香族
ビニル化合物とからなる単量体混合物をグラフト重合し
て得られるグラフト共重合体[I]15〜50重量部
と、(B)分子量が200〜1000のマレイミド系オ
リゴマーを含有するマレイミド系共重合体[II]40〜
85重量部と、(C)不飽和シアン化合物と芳香族ビニ
ル化合物とからなる共重合体[III] 0〜40重量部(合
計量100重量部)との配合物からなる。
Description
加工性に優れ、かつ成形品の表面外観にも優れた熱可塑
性樹脂組成物に関する。
車のランプハウジングなどの車両外装部品の分野などで
使用される樹脂においては、耐衝撃性に加え耐熱性およ
び耐候性にも優れた熱可塑性樹脂であることが要求され
る。耐衝撃性の熱可塑性樹脂として代表的なものにAB
S樹脂がある。このABS樹脂の耐熱性を高める目的
で、最近では、マトリックス樹脂としてマレイミド化合
物と不飽和シアン化合物および芳香族ビニル化合物を共
重合させたマレイミド系共重合体が使用されてきてい
る。
ジエン系ゴムであるポリブタジエンを使用しており、こ
れが紫外線により分解され易いことから耐候性に劣ると
いう欠点を持っている。この耐候性を改良するために、
アクリル酸エステル系ゴムをゴム成分とするAAS樹脂
が使用されているが、AAS樹脂はABS樹脂に比べ耐
衝撃性に劣っている。このため、近年AAS樹脂の耐衝
撃性を向上させた、例えば特公平3−66329号公報
に記載されているような、劣位量の共役ジエン系ゴムと
優位量のアクリル酸エステル系ゴムとを複合化させた特
殊AAS樹脂が提案されている。したがって、耐熱性お
よび耐候性に優れる熱可塑性樹脂を得る方法として、マ
レイミド系共重合体と特殊AAS樹脂とを配合すること
が考えられる。
殊AAS樹脂とを配合した熱可塑性樹脂組成物は、耐熱
性と耐候性を兼ね備えてはいるものの成形品の表面外観
が悪くなるという問題点を有している。すなわち、成形
加工した製品の表面が曇った様な状態になったり、部分
的に艶が消えた艶斑が見られたりする、いわゆる外観不
良が生じるという問題点を有している。
如き状況に鑑み、鋭意検討した結果、グラフト共重合体
に使用するゴム成分に特定量のゲル含有量を持たせるこ
とにより上記の課題が解消できることを見い出し本発明
に到達した。すなわち、本発明は、(A)共役ジエン系
ゴム状重合体とアクリル酸エステル系ゴム状重合体との
複合ゴムの1種からなるゴム成分、あるいは共役ジエン
系ゴム状重合体とアクリル酸エステル系ゴム状重合体と
の複合ゴムとアクリル酸エステル系ゴム状重合体との2
種からなるゴム成分40〜70重量%と、不飽和シアン
化合物単位15〜45重量%と芳香族ビニル化合物単位
85〜55重量%の共重合体からなるグラフト成分60
〜30重量%とから構成されるグラフト共重合体[I]
15〜50重量部と、(B)マレイミド系化合物単位1
0〜50重量%と芳香族ビニル化合物単位35〜80重
量%および不飽和シアン化合物単位10〜35重量%
(但し、各成分の合計量は100重量%)から構成され
るマレイミド系共重合体であり、かつ該マレイミド系共
重合体中に、マレイミド系化合物をその必須構成成分と
する分子量が200以上1000以下のオリゴマー成分
を2〜10重量%含有しているマレイミド系共重合体
[II]40〜85重量部と、(C)不飽和シアン化合物
単位15〜45重量%と芳香族ビニル化合物単位85〜
55重量%とから構成される共重合体[III] 0〜40重
量部、とからなる熱可塑性樹脂組成物(但し、成分
[I],[II]および[III] の合計量は100重量部)
であって、該グラフト共重合体[I]におけるゴム成分
のゲル含有量(トルエン不溶分)が85重量%以上であ
ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物にある。
グラフト共重合体[I]に供せられる複合ゴムは、共役
ジエン系ゴム状重合体ラテックス5〜40重量%(固形
分として)の存在下に、アクリル酸エステルと架橋剤お
よびグラフト交叉剤とからなる単量体混合物60〜95
重量%(合計量100重量%)をシード重合することに
より得られるものである。
ム状重合体とは、共役ジエン単独重合体、または共役ジ
エン70重量%以上とこれと共重合可能な他の単量体3
0重量%以下とからなる共重合体である。共役ジエンと
しては、1,3−ブタジエン、イソプレンおよびクロロ
プレンが例示され、共重合可能な他の単量体としては、
アクリロニトリルなどの不飽和シアン化合物やスチレン
などの芳香族ビニル化合物が例示される。共役ジエン系
ゴム状重合体の好ましい例としては、ポリブタジエンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム、スチ
レン−ブタジエン共重合体ゴムなどが挙げられ、ポリブ
タジエンゴムが最も好ましい。これらは、公知の乳化重
合法により得られたものが使用される。
均粒子径は、0.2〜1.0μmの大粒子であることが
樹脂組成物の耐衝撃性の面で好ましい。このような大粒
子のゴムは、何段かのシード重合によりゆっくりと時間
をかけて得たものでもよいが、肥大化操作によって効率
よく得られる、すなわち、0.03〜0.15μmの基
体ゴムラテックスに、酸基含有共重合体ラテックスを添
加することにより所望の大きさに肥大化させたゴムラテ
ックスの使用が好ましい。
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ケイヒ
酸、ソルビン酸およびp−スチレンスルホン酸からなる
群より選ばれた1種以上の不飽和酸3〜40重量%と、
アルキル基の炭素数が1〜12のアクリル酸エステルの
1種以上97〜60重量%とを乳化重合して得ることが
出来る。これらのうち、メタクリル酸とアクリル酸ブチ
ルとの共重合体が好ましい例として挙げられる。
合体ラテックスは、基体ゴムとなる共役ジエン系ゴム状
重合体ラテックス100重量部(固形分として)に対
し、固形分で0.5〜8重量部である。0.2〜1.0
μmの大粒子にまで肥大化するためには、基体ゴムラテ
ックスのpHを9以上にし、不飽和酸を多く含有する酸
基含有共重合体ラテックスを使用する必要がある。肥大
化操作では全ての基体ゴムが肥大化ゴムになることは稀
であり通常肥大化に関与できなかった基体ゴムが残存す
る。従って、肥大化ゴムは2分散の粒子径分布を持つこ
とになる。しかしながら、少量の未肥大化粒子が残存し
ていても、本発明の樹脂組成物の物性としてはほとんど
問題のないレベルのものが得られる。
mの共役ジエン系ゴム状重合体ラテックスの存在下に、
アクリル酸エステルと架橋剤およびグラフト交叉剤とか
らなる単量体混合物をシード重合させることにより得ら
れる。
は、アルキル基の炭素数が1〜12であるアクリル酸ア
ルキルエステルや、フェニル基、ベンジル基などのベン
ゼン環を有するアクリル酸芳香族エステルをいい、好ま
しい例として、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸エチルなどが挙げられ、1
種または2種以上を用いることが出来る。また、使用量
が30重量%以下であれば、アクリル酸グリシジル、ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸テトラヒド
ロフルフリル、アクリル酸ジメチルアミノエチルなどの
官能基を有するアクリル酸エステル化合物を上記のもの
に併用することもできる。
ン、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、ブチレングリコールジアクリ
レート、ブチレングリコールジメタクリレート、ポリエ
チレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレートなどが挙げられ、グラフト交叉剤として
は、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、アリ
ルイタコネートなどが挙げられる。これら架橋剤とグラ
フト交叉剤の使用する種類と量は、ゴム成分のゲル含有
量とゴム成分に対するグラフト成分の割合とが最適な範
囲になるように決められる。
在下にアクリル酸エステルなどの単量体混合物をシード
重合する際、単量体混合物の全てが共役ジエン系ゴム状
重合体にシード重合した場合には共役ジエン系ゴム状重
合体とアクリル酸エステル系ゴム状重合体の複合ゴムの
みが得られるが、場合によっては単量体混合物の全てが
共役ジエン系ゴム状重合体にシード重合せず一部単独の
アクリル酸エステル系ゴム状重合体ラテックスを形成す
ることもある。後者の場合には、ゴム成分としては、共
役ジエン系ゴム状重合体とアクリル酸エステル系ゴム状
重合体の複合ゴムとアクリル酸エステル系ゴム状重合体
との2種のゴム成分が存在することになる。したがっ
て、本発明には、上記2種のゴム成分を用いて得られる
グラフト共重合体[I]を含む熱可塑性樹脂組成物も包
含される。
合体とアクリル酸エステル系ゴム状重合体(シードした
部分と単独で存在する部分の合計量)の割合は、共役ジ
エン系ゴム状重合体5〜40重量%とアクリル酸エステ
ル系ゴム状重合体95〜60重量%である。共役ジエン
系ゴム状重合体の割合が5重量%未満であると樹脂組成
物の耐衝撃性が低下し、一方、40重量%を超えると樹
脂組成物の耐候性が低下してくるので好ましくない。
れ、随時重合させながら単量体混合物を重合系に滴下す
る方法、予め単量体混合物を共役ジエン系ゴム状重合体
に含浸させた後に開始剤などを添加して重合させる方
法、単量体混合物を含浸させた後重合させるという操作
を各段における単量体混合物の組成を変えながら何回か
続けて行う方法などが挙げられる。また、シード重合の
際には、重合系の安定性を向上させる目的で新たに乳化
剤を加えることも可能である。
含有量(トルエン不溶分)は、樹脂組成物の表面外観を
損ねないために、85重量%以上であることが必要で、
より好ましくは90重量%以上であることが必要であ
る。この様なゲル含有量は、シード重合の際アクリル酸
エステルと併用して使用する架橋剤の種類と量を最適化
するか、重合温度や開始剤量あるいは重合時間(単量体
混合物を滴下する場合の滴下時間)等を調整することに
より得られる。
グラフト重合に供せられる。グラフト重合は、ゴム成分
ラテックス40〜70重量%(固形分として)の存在
下、不飽和シアン化合物と芳香族ビニル化合物からなる
単量体混合物60〜30重量%を重合させることにより
行われる。ゴム成分が40重量%未満であると樹脂組成
物の耐衝撃性を発現させるのに必要なグラフト共重合体
量が多くなり、その分マレイミド系共重合体量が少なく
なって耐熱性を低下させるため好ましくない。また、7
0重量%を超えるとグラフト重合後に行われる凝固工程
で粗大な粒体を生じて回収できなくなるため好ましくな
い。
物としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
エタクリロニトリル、マレオニトリル、フマロニトリル
などが例示され、アクリロニトリルが好適な例として挙
げられる。また、芳香族ビニル化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−t−ブ
チルスチレン、ハロゲン化スチレンなどが例示され、ス
チレンまたはα−メチルスチレンが好適な例として挙げ
られる。使用する不飽和シアン化合物と芳香族ビニル化
合物との割合は、樹脂組成物の耐衝撃性と成形加工性、
耐熱着色性の面より、不飽和シアン化合物15〜45重
量%と芳香族ビニル化合物85〜55重量%の範囲であ
る。
重合法が採用できる。一括して単量体混合物を仕込んだ
後重合する方法、単量体混合物の一部を先に仕込み残部
を滴下投入する方法、単量体混合物の全量を滴下しなが
ら随時重合する方法などを、1段ないしは2段以上に分
けて行うことができ、この際各段における単量体混合物
の種類や組成比を変えて行うこともできる。グラフト重
合においては、単量体混合物の全てがグラフト成分とし
てゴム成分にグラフト結合せず、一部フリーな形での共
重合体になることが多い。この様な共重合体は、樹脂組
成物内において共重合体[III] として存在することにな
る。得られたグラフト共重合体[I]ラテックスは公知
の方法で凝固され、脱水、洗浄、乾燥等の工程を経て、
グラフト共重合体[I]として得られる。
ド系化合物10〜50重量%と芳香族ビニル化合物35
〜80重量%および不飽和シアン化合物10〜35重量
%(但し、各成分の合計量は100重量%)からなる単
量体混合物を共重合することによって得られる。
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−プロピルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、
N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミ
ド、N−トルイルマレイミド、N−キシリールマレイミ
ド、N−ナフチルマレイミド、N−t−ブチルマレイミ
ド、N−オルトクロルフェニルマレイミド、N−オルト
メトキシフェニルマレイミド、N−オルトブロモフェニ
ルマレイミドなどが例示され、これらのうちN−シクロ
ヘキシルマレイミド、N−オルトクロルフェニルマレイ
ミド、N−オルトブロモマレイミド、N−フェニルマレ
イミドが好例として、特にN−フェニルマレイミドが好
適な例として挙げられる。これらのマレイミド系化合物
は、1種で、あるいは2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。マレイミド系共重合体中のマレイミド系
化合物単位の含有量は10〜50重量%であることが好
ましい。マレイミド系化合物単位の含有量が10重量%
に満たない場合には樹脂組成物の耐熱性が低くなり、一
方、50重量%を超える場合には成形加工性が悪くなっ
たり樹脂組成物の耐衝撃性が低下するので好ましくな
い。
α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−t−ブチル
スチレン、ハロゲン化スチレンなどが例示され、スチレ
ンまたはα−メチルスチレンが好適な例として挙げられ
る。使用する芳香族ビニル化合物の量は、35〜80重
量%であることが好ましい。35重量%未満では成形加
工性が低下し、80重量%を超えるとマレイミド系化合
物あるいは不飽和シアン化合物の使用量が相対的に少な
くなることにより樹脂組成物の耐熱性あるいは耐衝撃性
が損なわれるので好ましくない。
トリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル、マ
レオニトリル、フマロニトリルなどが例示され、アクリ
ロニトリルが好適な例として挙げられる。不飽和シアン
化合物の使用量は、10〜35重量%が好ましい。10
重量%未満であると樹脂組成物の耐衝撃性が低くなり、
35重量%を超えると熱着色が起るので好ましくない。
ド系化合物をその必須構成成分とする分子量が200以
上1000以下のオリゴマー成分を2〜10重量%、好
ましくは3〜9重量%を含有する。該オリゴマー成分の
含有量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーの
溶出曲線より対応する範囲にあるピークの面積と全ピー
クの面積の比から求めることができる。また、該オリゴ
マー成分を構成する単量体成分は、GPCにより分離採
取した該オリゴマー成分の溶出液を乾燥して溶媒を除去
した後に元素分析により求めることができる。該オリゴ
マー成分の構成単位としてはマレイミド系化合物単位が
含まれていることが必要であり、マレイミド系化合物単
位を含まないオリゴマー成分は樹脂組成物の機械的強度
を低下させるので好ましくない。該オリゴマー成分とし
ては分子量が200以上1000以下であることが必要
であり、200に満たないオリゴマー成分は成形加工時
にシルバーストリークの原因となるので好ましくなく、
一方、分子量が1000を超えるオリゴマー成分は成形
加工性の向上に寄与しないので好ましくない。また、該
オリゴマー成分の含有量が2重量%に満たない場合には
樹脂組成物の成形加工性の向上効果がみられず、一方、
該オリゴマー成分の含有量が10重量%を超えると樹脂
組成物の機械的強度を低下させるとともに熱着色が起る
ようになるので好ましくない。
重合体中の残存マレイミド系化合物の含有量が0.1重
量%以下、好ましくは0.05重量%以下であることが
好ましい。残存マレイミド系化合物の含有量が0.1重
量%を超えると樹脂組成物を得る際に樹脂組成物が着色
したり、また、成形加工時の熱着色やブリードアウトな
どが起こるようになるため好ましくない。マレイミド系
共重合体[II]の製造は、公知の重合方法によって実施
されるが、溶液重合法で製造されるのが最も好ましい。
5〜45重量%と芳香族ビニル化合物85〜55重量%
とからなる単量体混合物を共重合させることにより得ら
れる。不飽和シアン化合物および芳香族ビニル化合物
は、前述のグラフト共重合体[I]の項で説明した種類
の化合物と量が好ましく用いられる。共重合体[III]
は、グラフト共重合体[I]の説明において記載したよ
うにグラフト重合時に副生される場合もあるが、目的に
より別途製造されたものを使用してもよい。共重合体[I
II] を使用する目的として、樹脂組成物の成形加工性を
より一層高めるために分子量の低い共重合体を使用す
る、加熱溶融時の溶融強度(溶融張力)を高めるために
分子量の高い共重合体を使用するなどが挙げられる。共
重合体[III] は、必要に応じて使用され、使用量は0〜
40重量%の範囲である。共重合体[III] の製造は、公
知の重合方法によって実施されるが、溶液重合法あるい
は懸濁重合法で製造したものが好ましい。
共重合体[I]15〜50重量部とマレイミド系共重合
体[II]40〜85重量部および必要に応じて共重合体
[III] 0〜40重量部(但し、成分[I],[II]およ
び[III] の合計は100重量部)を配合して得られる。
グラフト共重合体[I]の配合量が15重量部未満であ
ると樹脂組成物の耐衝撃性が低くなり、一方、50重量
部を超えると樹脂組成物の耐熱性が低下するので好まし
くない。また、マレイミド系共重合体[II]の配合量が
40重量部未満であると樹脂組成物の耐熱性が低下し、
一方、85重量部を超えると樹脂組成物の耐衝撃性が低
くなるので好ましくない。さらに、共重合体[III] の配
合量が40重量部を超えるとグラフト共重合体[I]あ
るいはマレイミド系共重合体[II]の配合量が相対的に
少なくなり、樹脂組成物の耐衝撃性あるいは耐熱性が損
なわれるため好ましくない。
重合体[II]および共重合体[III]を配合する際には、
必要に応じて、酸化防止剤や光安定剤などの各種安定
剤、滑剤、可塑剤、離型剤、染料、顔料、帯電防止剤、
無機充填剤などを添加することができる。これらの混合
物はスクリュー式押出機、ミキシングロール等を用いて
溶融混練後、ペレタイザーによりペレット化される。
らに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によっ
てなんら限定されるものではない。なお、実施例および
比較例における「部」は「重量部」を表わす。また、実
施例および比較例における各種物性評価は以下に示す方
法を用いて行った。
ルエン100cc中に6時間浸漬した後、100メッシ
ュの金網で濾過する。次いで金網上に残った不溶解物を
真空乾燥して不溶解物の重量を秤量し、その重量を試料
重量で除してゴム成分のゲル含有量(%)を求めた。
均粒子径 重合体ラテックスの希釈溶液を四酸化ルテニウムの蒸気
にさらして固定化したものを、透過型電子顕微鏡により
写真撮影し、得られた画像より平均粒子径を求めた。
m/cm)により測定した。
分)により測定した。
評価試片は270℃で成形した100mm×100mm
×3mm(厚さ)の平板を使用した。
ェザーメーター、WEL−SUN−DCH型を用いて6
3℃雨あり(60分サイクル雨12分)の条件下で50
0時間暴露した。この時の表面光沢を上記(6)の方法
で測定し、暴露前の表面光沢に対する光沢保持率(%)
で評価した。
込み激しく撹拌しながら55℃まで昇温した。これに ピロリン酸ナトリウム 0.5部 硫酸第一鉄 0.005部 蒸留水 5部 を投入し、55℃で8時間かけて重合を行い、モノマー
転化率97%、粒子径0.08μmの共役ジエン系ゴム
状重合体ラテックスを得た。
内に仕込み、撹拌しながら系内を窒素置換した後70℃
まで昇温した。これに窒素置換した アクリル酸n−ブチル 80部 メタクリル酸 20部 クメンハイドロパーオキサイド 0.5部 からなる単量体混合物を4時間かけて滴下投入して重合
させた。その後、さらに70℃にて1時間保持して、モ
ノマー転化率97%の酸基含有共重合体ラテックスを得
た。
系ゴム状重合体ラテックスを10部(固形分として)仕
込む。次いで、これに撹拌しながら上記の酸基含有共重
合体ラテックスを0.2部(固形分として)添加し、そ
のまま30分保持した後、蒸留水160部を添加して肥
大化操作を行い、平均粒子径が0.36μmである肥大
化された共役ジエン系ゴム状重合体ラテックスを得た。
これに アクリル酸n−ブチル 40部 アリルメタクリレート 0.15部 t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.12部 からなる単量体混合物と表1に記載された量の架橋剤と
を添加し充分に撹拌した後、N−ラウロイルザルコシン
酸ナトリウム0.2部と蒸留水3部を投入し、系内を窒
素置換して酸素を除去する。内温を45℃まで昇温させ
た時点で、下記組成物を投入した。重合が始まり内温が
約70℃まで上昇した後、75℃で90分撹拌しながら
保持してシード重合を行った。得られたラテックスを少
量取り出し、凍結凝固後、分離、乾燥してゲル含有量の
評価測定を行った。 ロンガリット 0.25部 硫酸第一鉄 0.0002部 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.0006部 蒸留水 3部
ら75℃まで昇温した。 N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム 1.2部 ロンガリット 0.4部 硫酸第一鉄 0.001部 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.003部 蒸留水 10部 次いで、下記単量体混合物を120分かけて滴下投入さ
せてグラフト重合を行った。単量体混合物滴下投入終了
後、さらに1時間撹拌しながら保持して、グラフト共重
合体ラテックスを得た。このグラフト共重合体ラテック
スを、希硫酸水溶液に投入して凝固させた後、脱水、洗
浄、乾燥させて粉末のグラフト共重合体[I]を得た。 アクリロニトリル 15部 スチレン 35部 t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.3部 n−オクチルメルカプタン 0.1部
応器に、上記混合物をポンプを用いて連続的に供給し、
重合反応器内の温度を110℃に保持しながら、平均滞
在時間が2時間になるように重合反応器の底部に備えた
ギヤポンプにより重合反応液を連続的に抜き取り、引き
続いてこの重合反応液を150℃に保持した熱交換器に
て約20分滞在させた後、バレル温度を230℃に制御
した2ベントタイプの30mmφの二軸押出機に導入し
た。第一ベント部を大気圧、第二ベント部を20tor
rの減圧下にして揮発成分を除去し、ペレタイザーにて
ペレット化して、マレイミド系共重合体[II−1]を得
た。得られたマレイミド系共重合体は、分子量200以
上1000以下のオリゴマー成分を6重量%が含有して
いた。
(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)を0.18
部、t−ドデシルメルカプタンを0.22部とした以外
は、マレイミド系共重合体[II−1]の合成と全く同一
の操作を行ってマレイミド系共重合体[II−2]のペレ
ットを得た。得られたマレイミド系共重合体に含有され
ている分子量200以上1000以下のオリゴマー成分
は0.5重量%未満であった。
み激しく撹拌した。系内の分散を確認した後、75℃に
昇温し、3時間かけて重合させた。その後、110℃ま
で昇温し、30分間熟成させた。冷却後に脱水、洗浄、
乾燥して、ビーズ状の共重合体[III] を得た。ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定し
た重量平均分子量は、ポリスチレン換算で92000で
あった。
イミド系共重合体[II]および共重合体[III] を下記物
質と共にヘンシェルミキサーに投入してブレンドした。 アデカスタブAO−50(旭電化工業(株)製) 0.3部 アデカスタブPEP−36(旭電化工業(株)製) 0.3部 アデカスタブLA−63P(旭電化工業(株)製) 1部 エチレンビスステアロアミド 1部 ステアリン酸マグネシウム 0.3部 シリコンオイルSH200(東レダウコーニングシリコン製) 0.03部 次いで上記混合物を、スクリュー押出機を用い、260
℃にて溶融混練後、ペレタイザーにてペレット化した。
得られたペレットを射出成形して各種評価用試片を作製
し物性を評価した。結果を表1に示す。
樹脂組成物は、耐候性、耐熱性に加えて優れた成形品の
表面外観(光沢)を有している(実施例1,2,3)。
これに対し、グラフト共重合体[I]においてゴム成分
のゲル含有量が低い場合には、ゲル含有量の低下に伴っ
て表面光沢が低下している(比較例1,2)。これは成
形板表面に曇りや艶斑が生じたためである。また、マレ
イミド系共重合体[II]として、オリゴマー成分をほと
んど含まないマレイミド系共重合体[II−2]を用いた
場合(比較例3)、所定量のオリゴマー成分を含む樹脂
組成物(実施例1)に比べ、成形加工性の指標であるM
Iが悪くなっている。
性樹脂組成物は、耐衝撃性、耐熱性、耐候性、成形加工
性に優れ、かつ成形品の表面外観にも優れているという
特性を有し、自動車、OA機器、電気、電子機器などの
用途に極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)共役ジエン系ゴム状重合体とアク
リル酸エステル系ゴム状重合体との複合ゴムの1種から
なるゴム成分、あるいは共役ジエン系ゴム状重合体とア
クリル酸エステル系ゴム状重合体との複合ゴムとアクリ
ル酸エステル系ゴム状重合体との2種からなるゴム成分
40〜70重量%と、不飽和シアン化合物単位15〜4
5重量%と芳香族ビニル化合物単位85〜55重量%の
共重合体からなるグラフト成分60〜30重量%とから
構成されるグラフト共重合体[I]15〜50重量部
と、 (B)マレイミド系化合物単位10〜50重量%と芳香
族ビニル化合物単位35〜80重量%および不飽和シア
ン化合物単位10〜35重量%(但し、各成分の合計量
は100重量%)から構成されるマレイミド系共重合体
であり、かつ該マレイミド系共重合体中に、マレイミド
系化合物をその必須構成成分とする分子量が200以上
1000以下のオリゴマー成分を2〜10重量%含有し
ているマレイミド系共重合体[II]40〜85重量部
と、 (C)不飽和シアン化合物単位15〜45重量%と芳香
族ビニル化合物単位85〜55重量%とから構成される
共重合体[III] 0〜40重量部、とからなる熱可塑性樹
脂組成物(但し、成分[I],[II]および[III] の合
計量は100重量部)であって、該グラフト共重合体
[I]におけるゴム成分のゲル含有量(トルエン不溶
分)が85重量%以上であることを特徴とする熱可塑性
樹脂組成物。
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Cited By (6)
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-
1995
- 1995-06-06 JP JP16158095A patent/JP2999944B2/ja not_active Expired - Lifetime
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