JPH08731A - 注射具のシリンダ筒のための補助具 - Google Patents
注射具のシリンダ筒のための補助具Info
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Abstract
やすくするとともに強い力を加えても破壊されにくくす
る。 【構成】 シリンダ筒2のフランジ5よりも大径のフラ
ンジ部片11と筒本体3よりも少し大きい装着孔19を
有する抱持部片18とを硬質材料で一体に作り、フラン
ジ5にほぼ密嵌する環状段部14を装着孔19のフラン
ジ部片11側端部に形成するとともに、筒本体3に外接
する周方向突条20を装着孔19に形成し、且つ、筒本
体3の半円周長よりも少し小さい幅の開口21により装
着孔19の全長を一側方へ開放し、側方から筒本体3に
嵌装しフランジ部片11に指を引掛けて投与操作をする
ようにした。
Description
がガラスで作られている注射具のための補助具、詳しく
はシリンダ筒のフランジを補強する補助具に関するもの
である。
成樹脂製としたものが多く見られるが、注射薬の種類に
よっては、或いは実開平3−101960号公報に記載
されているように所要量の注射薬を封入保存して注射針
を取付けるだけで使用可能としたいわゆるアンプル注射
具にあっては、注射薬の変質を防ぐためシリンダ筒をガ
ラス製としたものが用いられる。
に注射針の針基を嵌装する取付部を有するとともに、基
端にピストンの押圧駆動力を受けさせるため指を引掛け
るフランジを有している。
ンジはシリンダ筒であるガラス管を加熱軟化してフレア
状に拡げ、型付けして所定形状とすることによって形成
されるものであるが、ガラスの性質および加工手段が隘
路となって合成樹脂製のように大きく形成することがで
きず、従って指のごく一部がフランジに引掛かるにとど
まり、すべりやすいことと相俟って安定よく引掛けて支
持するのが困難である、という難点がある。
針であっても容易に流れるためピストンを小さい力で押
圧駆動することができ、そのためにフランジが小さくて
も指の僅かな引掛かりで力を受けることが可能である
が、安定よく引掛けにくいという点に変わりはない。
ルロン酸ナトリウムを有効成分とし重量平均分子量が6
0万〜120万に及ぶ関節機能改善剤のように高粘度の
注射薬の場合は、大径の注射針を用いても投与に著しく
大きな押圧力を必要とし、フランジへの指の僅かな引掛
かりで大きな力を受けなければならないので投与操作が
きわめて困難となる。加えて、指とフランジとの接触面
積が小さいので、そこへ大きな力が加えられるとフラン
ジが破壊されて指を傷付ける、という不測の事故を生じ
ることがある。
する課題は、注射具のシリンダ筒がガラスで作られてい
るもののように、ピストンの押圧駆動力を受けさせるフ
ランジが小さい場合、指を引掛けにくい、という点、お
よびフランジが小さいシリンダ筒の注射具で扱う注射薬
が高粘度であると投与操作がきわめて困難であるばかり
かフランジが破壊されて指を傷付ける心配がある、とい
う点である。
し、シリンダ筒のフランジに指を安定よく引掛けて投与
操作を容易なものとし、これに加えてフランジを破壊さ
せにくく且つ万一破壊しても指を傷付ける心配がない補
助具を提供することを目的とするものである。
ともに基端にフランジを有するシリンダ筒のための補助
具として、本発明はフランジよりも大径であって平板状
である硬質のフランジ部片およびこれと一体であって筒
本体と等しいかまたはそれよりも短かい長さの筒状硬質
の抱持部片からなり、フランジ部片と抱持部片とに筒本
体の外径よりも僅かに大径の装着孔を貫通して設け、且
つフランジにほぼ密に嵌装する環状段部を装着孔のフラ
ンジ部片側端部に形成するとともに、筒本体に接する周
方向突条を装着孔に形成し、更に筒本体の半円周長より
も少し小さい幅で装着孔を一側方へ開放した開口をフラ
ンジ部片と抱持部片とに全長に亘って設けたものとし
た。
ンジの筒本体に移行する基部に嵌装する傾斜段部とフラ
ンジの筒本体と直角に拡がる部分に嵌装する角形段部と
からなるものとすること、或いはフランジ部片は装着孔
を挟んで開口と直交する方向へ延びる二つの拡がり部分
を有するものとすること、が好ましい。
ことにより抱持部片を嵌装しフランジ部片をフランジに
重ならせる。シリンダ筒がガラス製である場合そのフラ
ンジは性質上、筒本体に移行する基部が湾曲面となって
いるので、環状段部を傾斜段部と角形段部とからなるも
のとした場合は周方向突条と協働してフランジ部片とフ
ランジとは互いに安定よく面接触した状態で重なること
となる。
の指で押圧駆動し注射薬を投与するとき、フランジ部片
はフランジよりも大きいので指を引掛けやすく、またフ
ランジ部片とフランジとの重なり部分全面から指に押圧
駆動力が加えられるので、その反力もフランジの広い部
分に働き応力集中による破壊が生じにくい。フランジが
万一破壊されてもフランジ部片と抱持部片とが指を保護
し傷付けることがない。
装着した後でも嵌装を可能とするほかに、投与中に注射
薬の残量を目視することを可能とする。そして、使用後
は取外して繰返し使用可能である。
と、先ず本発明の補助具が適用される注射具1のシリン
ダ筒2はガラス製であって、その筒本体3の先端に針取
付部4を有するとともに基端にフランジ5を有してお
り、基端にヘッド7を有する硬質合成樹脂製のピストン
ロッド8の先端に取付けた合成ゴム製のピストン9を筒
本体3に基端側から密に嵌入した周知の構成である。
片11およびこれと一体であって筒本体3よりも短かい
長さの筒状の抱持部片18とを具えており、これらは硬
質合成樹脂で作られている。
19から傾斜段部12を経て角形段部13となる環状段
部14と、その中心を挟んで互いに反対方向へ延びる二
つの拡がり部分15、15とを有している。角形段部1
3はフランジ5にほぼ密に嵌装する大きさに作られ、そ
のフランジ5の厚さにほぼ等しい高さの周壁16に連続
してこれと同一高さの立上がり壁17が拡がり部分15
の外側周縁に形成されていて、これらはフランジ部片1
1の補強リブとして働くと同時に、殊に周壁16は後述
する抱持部片18の周方向突条20と協働してシリンダ
筒2に安定よく装着させる機能をもつ。
に大径の装着孔19を前後に貫通させて有しており、そ
の傾斜段部12へ移行する近くに筒本体3の外側周面に
接する周方向突条20が設けられている。
の拡がり部分15、15と直交する一側面には、装着孔
19を環状段部14とともに一側方へ開放した開口21
が設けられている。この開口21は筒本体3の半円周長
よりも少し小さい幅で長手方向全長に亘って形成されて
いる。
片11をフランジ5側へ位置させて開口21を筒本体3
にほぼ平行に当てて押込むことにより自身の弾性力で拡
がって装着孔19が筒本体3に嵌装するものであり、環
状段部14をフランジ5に完全に嵌装してから筒本体3
を挟んで二本の指を二つの拡がり部分15、15に引掛
けて別の指でヘッド7を押圧し、ピストン9を駆動して
注射薬を投与するものである。
上、筒本体3に移行する基部6が湾曲面となっている
が、傾斜段部12がこの基部6に嵌装することによって
角形段部13をフランジ5の背面に面接触させて嵌装す
ることができ、周方向突条20が筒本体3の外側周面に
線接触することと相俟って安定よく装着される。このた
め、拡がり部分15、15に指を引掛けてがたつくこと
なくピストン9を押圧駆動することができる。
射針を装着した後であっても、注射針に触れる心配なく
開口21を利用して側方から嵌装することができ、且つ
開口21は半円周長よりも少し小さい幅であるので装着
孔19から筒本体3が自然に脱落することがなく、取扱
い性にすぐれているばかりか、万一手から離れて落下さ
せてもフランジ部片11が衝撃の一部を受けシリンダ筒
2を破損させない。
ジ5とは開口21を除く全周で互いに面接触し、ピスト
ン9の押圧駆動力をこれらの重なり部分全面を経て指に
加えることとなり、従ってその反力も重なり部分全面で
フランジ5に働くこととなって応力集中による破壊を生
じさせにくい。
ランジ部片11と抱持部片18とが破壊個所から指を遮
蔽し、傷付けることがない。
の寸法誤差を考慮して筒本体3よりも大きく形成するも
のであり、そのためのガタを防止する周方向突条20は
寸法誤差にかかわらず常に筒本体3に接するように高さ
を考慮して形成する。
む長さとすることもできるが、開口21を通して投与中
の注射薬の残量を目視確認することができる。従って、
本発明の補助具は硬質紙、金属などで作ることも可能で
あって、可使用原材料の選択肢が広いという製造上の利
点がある。
準備され注射薬投与の際に装着するものであるから、既
製の注射具1に必要に応じて自由に適用させることがで
き、且つ使用後は取外して繰返し使用可能である。そし
て、ガラス製シリンダ筒に限らず合成樹脂製シリンダ筒
にも使用できることは言うまでもない。
11を薄肉板状に形成して周壁16、立上り壁17によ
り補強した構成とすると、必要な機械的強度を維持させ
ながら原材料を節約することができ、加えて拡がり部分
15、15を設けると指を広い面積で充分に引掛けるこ
とができ操作を更に安定よく行わせることができる。
ダ筒のフランジに重ねて指を引掛ける部分を拡張するフ
ランジ部片と筒本体に外接して包む抱持部片とからなる
ものであるから、特にシリンダ筒がガラス製であるため
小さく且つすべりやすいフランジに対して指を安定よく
引掛けてピストンの押圧駆動力の反力を集中させること
なく投与操作を容易に行わせるばかりか、高粘度の注射
薬を投与する場合もフランジを破壊する心配が少なく且
つ破壊しても指を傷付けることなく安全に取扱うことが
できる。
筒本体に嵌装したとき寸法誤差があってもがたつくこと
なく装着され、操作を安定よく行なわせることができ
る。
筒本体に側方から嵌装することにより注射針装着後でも
取付けることができるばかりか、投与中の注射薬残量を
目視確認することができ、使用上きわめて便利であり、
且つ繰返して使用可能であるため経済面でも有利であ
る。
傾斜段部と角形段部とによって形成したときは、フラン
ジ背面に面接触させてフランジ部片を嵌装することがで
き、操作の安定性、フランジの破壊防止性が一段と向上
する。更にまた、フランジ部片に拡がり部分を設けたと
きは、指を広い面積で充分に引掛けてきわめて安定よく
操作することができる。
た正面図。
部、14 環状段部、15 拡がり部分、18 抱持部
片、19 装着孔、20周方向突条、21 開口
Claims (3)
- 【請求項1】 筒本体の先端に針取付部を有するととも
に基端にフランジを有する注射具のシリンダ筒のための
補助具であって;前記フランジよりも大径であって平板
状である硬質のフランジ部片およびこれと一体であって
前記筒本体と等しいかまたはそれよりも短かい長さの筒
状硬質の抱持部片とを具えており;前記フランジ部片と
抱持部片とに前記筒本体の外径よりも僅かに大径の装着
孔が貫通して設けられ、且つ前記フランジにほぼ密に嵌
装する環状段部が前記装着孔の前記フランジ部片側端部
に形成されているとともに、前記筒本体に接する周方向
突条が前記装着孔に形成されており;更に、前記筒本体
の半円周長よりも少し小さい幅で前記装着孔を一側方へ
開放した開口が前記フランジ部片と抱持部片とに全長に
亘って設けられている;ことを特徴とする補助具。 - 【請求項2】 環状段部がフランジの筒本体に移行する
基部に嵌装する傾斜段部とフランジの筒本体と直角に拡
がる部分に嵌装する角形段部とからなる請求項1記載の
補助具。 - 【請求項3】 フランジ部片が装着孔を挟んで開口と直
交する方向へ延びる二つの拡がり部分を有している請求
項1記載の補助具。
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- 1995-06-21 WO PCT/JP1995/001240 patent/WO1995035128A1/ja active Application Filing
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