JPH0872696A - アンチスキッド装置の故障検出方法 - Google Patents

アンチスキッド装置の故障検出方法

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JPH0872696A
JPH0872696A JP23415094A JP23415094A JPH0872696A JP H0872696 A JPH0872696 A JP H0872696A JP 23415094 A JP23415094 A JP 23415094A JP 23415094 A JP23415094 A JP 23415094A JP H0872696 A JPH0872696 A JP H0872696A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】メインリレーを頻繁にON/OFFすることな
く、警報ランプの初期点灯を利用して、回路の故障を検
出できるABS装置の故障検出方法を提供する。 【構成】警報ランプ回路の一端側をABSコントローラ
とメインリレーとに個別に接続するとともに、主電源が
ONした直後に一定期間だけ警報ランプを初期点灯させ
る。初期点灯をABSコントローラによる点灯とメイン
リレーによる点灯とで構成し、両者の点滅パターンを変
える。そのため、メインリレーと警報ランプとの間、ま
たはコントローラと警報ランプとの間が断線したのかを
点滅パターンで判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用のアンチスキッ
ド装置(以下、ABS装置とよぶ)に関し、特にABS
装置の警報ランプ回路やメインリレー回路の故障を検出
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用ABS装置は、ブレーキペダルに
より操作されるマスタシリンダ内のブレーキ圧を各車輪
のホイールシリンダへ伝達する流路の途中にソレノイド
バルブを設け、急制動により車輪がスキッド状態に近づ
くと、ソレノイドバルブでブレーキ圧の減圧と加圧とを
交互に行うことにより車輪がスキッド状態に至るのを防
止し、安定した走行性を保つことができるものである。
【0003】ABS装置は、システムに何らかの異常が
発生した時に、それを検知しうる自己診断機能をアンチ
スキッドコントローラ(以下、単にコントローラと呼
ぶ)に持たせ、メインリレーおよびモータリレーをOF
Fしてアンチスキッド制御を禁止するとともに、警報ラ
ンプを点灯させ、通常のブレーキ機能に戻すものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のABSシステム
では、警報ランプをコントローラとメインリレーの両方
で点灯できるように回路の冗長化がなされている(例え
ば特開平1−178068号公報)。しかし、メインリ
レーと警報ランプとの間が断線した場合には、メインリ
レーによる警報ランプの点灯ができなくなり、一方コン
トローラと警報ランプとの間が断線した場合には、コン
トローラによる警報ランプの点灯ができなくなる。これ
らの回路の断線については、特別な回路を別途設定しな
い限り、コントローラでは検出できなかった。
【0005】通常の車両では、警報ランプのランプ切れ
確認のため、イグニッションスイッチのON直後に一定
時間だけ警報ランプを初期点灯させている。この初期点
灯期間を利用して、警報ランプの初期点灯をコントロー
ラによる点灯期間とメインリレーによる点灯期間とに分
けることにより、故障箇所を判別する方法が考えられ
る。即ち、警報ランプの点滅回数によりメインリレーと
警報ランプとの間が断線したのか、コントローラと警報
ランプとの間が断線したのかを判別する方法である。し
かしながら、この方法ではメインリレーを頻繁にON/
OFFすることになり、メインリレーの耐久信頼性の面
から好ましくない。
【0006】そこで、本発明の目的は、メインリレーを
頻繁にON/OFFすることなく、警報ランプの初期点
灯を利用して、回路の故障を検出できるABS装置の故
障検出方法を提供することにある。また、他の目的は、
メインリレーの回路故障を、コントローラによる点灯と
メインリレーによる点灯との組み合わせにより検出でき
るABS装置の故障検出方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、警報ランプの一端側をコントローラ
とメインリレーとに個別に接続するとともに、主電源が
ONした直後に一定期間だけ警報ランプを初期点灯させ
るようにし、上記初期点灯をコントローラによる点灯と
メインリレーによる点灯とで構成するとともに、メイン
リレーによる点灯を初期点灯期間より短い連続点灯と
し、コントローラによる点灯をメインリレーによる点灯
期間中の点滅と、メインリレーによる非点灯期間中の連
続点灯とで構成したものである。また、第2の発明は、
警報ランプの初期点灯をコントローラによる点灯とメイ
ンリレーによる点灯とで構成するとともに、コントロー
ラによる非点灯期間であってかつメインリレーによる点
灯期間に、警報ランプとメインリレーとを結ぶ回路の電
圧をモニターすることにより、メインリレー回路の故障
を一括判定するものである。さらに、第3の発明は、警
報ランプの初期点灯をコントローラによる点灯とメイン
リレーによる点灯とで構成するとともに、初期点灯の開
始直後の第1期間中に、コントローラによる点灯とメイ
ンリレーによる点灯とを同時に行い、第1期間後の第2
期間中に、メインリレーによる点灯のみを行い、第1期
間中および第2期間中における警報ランプとメインリレ
ーとを結ぶ回路の電圧をモニターすることにより、メイ
ンリレー回路の故障を分離判定するものである。
【0008】
【作用】第1の発明では、警報ランプの初期点灯をコン
トローラによる点灯とメインリレーによる点灯とで構成
するとともに、メインリレーによる点灯を初期点灯期間
より短い連続点灯とし、コントローラによる点灯をメイ
ンリレーによる点灯期間中の点滅と、メインリレーによ
る非点灯期間中の連続点灯とで構成している。つまり、
メインリレーと警報ランプとの間が断線した場合には点
滅信号となり、コントローラと警報ランプとの間が断線
した場合には点灯時間が初期点灯時間より短くなる。こ
のように断線箇所によって点滅パターンが異なるため、
断線箇所を容易に判別できる。しかも、メインリレーが
頻繁にON/OFFを繰り返さないで済むので、リレー
の耐久信頼性が向上する。また、第2の発明では、第1
の発明と同様に、初期点灯をコントローラによる点灯と
メインリレーによる点灯とで構成するとともに、コント
ローラによる非点灯期間であってかつメインリレーによ
る点灯期間に、警報ランプとメインリレーとを結ぶ回路
の電圧をモニターしている。つまり、メインリレーの接
地回路が断線した場合やメインリレーが電源側へショー
トした場合には、上記モニター電圧が正常時と異なるの
で、メインリレー回路の故障を一括して判定できる。さ
らに、第2の発明ではメインリレーの接地回路が断線し
たのか、メインリレーが電源側へショートしたのかを判
別できないのに対し、第3の発明では、初期点灯の開始
直後の第1期間中に、コントローラによる点灯とメイン
リレーによる点灯とを同時に行い、第1期間後の第2期
間中に、メインリレーによる点灯のみを行い、第1期間
中および第2期間中における警報ランプとメインリレー
とを結ぶ回路の電圧をモニターしている。そのため、第
1期間中に異常があればメインリレーのショート故障で
あり、第2期間中に異常があればメインリレーの接地回
路の断線であることを判別できる。
【0009】
【実施例】図1は本発明にかかる車両用ABS装置のシ
ステム図である。図において、1はマイクロコンピュー
タ等よりなるコントローラであり、このシステムを統括
し、かつ故障診断するものである。2は車載用バッテ
リ、3はブレーキペダルの操作に応じてONするブレー
キスイッチ、4はブレーキペダルの操作状態を報知する
ブレーキランプであり、ブレーキペダルを踏み込むとブ
レーキスイッチ3がONし、ブレーキランプ4は点灯す
る。上記ブレーキスイッチ3のON/OFF信号はコン
トローラ1のT1 端子に入力される。5,6,7,8は
4輪の車輪速度を独立して検出する車輪速センサであ
り、これらセンサ5〜8の検出信号はそれぞれコントロ
ーラ1に入力される。
【0010】10はポンプモータであり、リザーバのブ
レーキ液を動圧側へ汲み上げるためのポンプを駆動す
る。ポンプモータ10と直列にモータリレー11の常開
接点11aが接続され、ポンプモータ10の信号はコン
トローラ1のT2 端子に入力される。また、モータリレ
ー11のコイル11bはコントローラ1のT3 端子によ
って制御される。コントローラ1のG端子は車体ボデー
に接続され、常時接地されている。コントローラ1のB
端子にはバッテリ2の電圧が常時入力され、何らかの故
障を検出した場合、イグニッションスイッチ12がOF
Fした後でも故障コードをコントローラ1内のメモリに
記憶できるようにバックアップされている。
【0011】12は主電源スイッチであるイグニッショ
ンスイッチであり、イグニッションスイッチ12の信号
はコントローラ1のT4 端子に入力されている。イグニ
ッションスイッチ12は警報ランプ13と直列に接続さ
れており、さらにダイオード14を経てメインリレー1
5の接点15aに直列接続される。メインリレー15
は、ABSシステムに故障が発生した時に、警報ランプ
13を点灯させるとともに、後述するソレノイドバルブ
20をOFFし、通常のブレーキ機能に戻す働きをす
る。なお、警報ランプ13はコントローラ1のランプ制
御用のW端子にも接続され、W端子をON(G端子と内
部導通)することにより、メインリレー15とは関係な
く警報ランプ13を点灯させることもできる。メインリ
レー15のコイル15bはコントローラ1のR端子によ
って制御される。コイル15bに通電していない時には
接点15aが接地され(OFF)、警報ランプ13は点
灯する。コイル15bに通電すると接点15aがONと
なり、警報ランプ13は消灯する。
【0012】上記ダイオード14はコネクタ21を介し
て回路に接続されており、ダイオード14はコネクタ2
1に対して着脱自在である。そのため、ダイオード14
をコネクタ21から取り外すことにより、警報ランプ1
3とメインリレー15との間を電気的に開くことができ
る。上記ダイオード14とメインリレー15の接点15
aとの間は、上記モータリレー11のコイル11bとソ
レノイドバルブ20とコントローラ1のモニター用M端
子とに接続されている。ソレノイドバルブ20はブレー
キ圧を減圧または増圧するためのバルブであり、例えば
各車輪に2個ずつ合計8個設けられている。ソレノイド
バルブ20の下流側はそれぞれコントローラ1に接続さ
れている。そのため、メインリレー15がOFFする
と、モータリレー11およびソレノイドバルブ20もO
FFし、M端子の電圧もLレベルとなる。メインリレー
15がONすることにより、初めてモータリレー11お
よびソレノイドバルブ20は動作可能状態となり、M端
子の電圧がHレベルとなる。
【0013】図2は第1の発明の一例である警報ランプ
回路の断線故障の検出方法を示すタイムチャート図であ
る。上記のように、警報ランプ13のアース側はコント
ローラ1のW端子とメインリレー15の接点15aとに
接続され、コントローラ1またはメインリレー15のい
ずれでも警報ランプ13を点灯できるように回路の冗長
化がなされている。しかし、警報ランプ13とコントロ
ーラ1のW端子との間の回路16、警報ランプ13とメ
インリレー15との間の回路17や接地回路18に断線
が生じると、コントローラ1またはメインリレー15に
よる警報ランプ13の点灯ができなくなる。
【0014】イグニッションスイッチ12をONする
と、警報ランプ13のランプ切れ確認のため、警報ラン
プ13を一定時間(例えば3秒程度)だけ初期点灯させ
る。そこで、この実施例では、警報ランプ13の初期点
灯をメインリレー15による点灯とコントローラ1によ
る点灯とで構成し、メインリレー15による点灯は初期
点灯期間より短い連続点灯(例えば1秒間)とし、コン
トローラ1による点灯はメインリレー15による点灯期
間中の点滅と、メインリレー15による非点灯期間中の
連続点灯とで構成することにより、回路16,17,1
8の断線を検出している。即ち、図2に示すように、初
期点灯開始直後からコントローラ1のW端子を時刻t1
まで複数回ON/OFFさせた後、初期点灯期間が終了
するまで連続ONさせる。一方、R端子は初期点灯開始
直後はOFFし、W端子が連続ONした後の時刻t2
連続ONさせる。
【0015】これにより、回路16,17,18が正常
であれば、図2のW/L(1)のように警報ランプ13
は初期点灯期間中点灯するが、コントローラ側回路16
が断線している場合には、図2のW/L(2)のように
初期点灯開始直後から時刻t2 までは連続点灯し、それ
以後は消灯する。一方、メインリレー側回路17,18
が断線している場合には、図2のW/L(3)のように
初期点灯開始直後から時刻t1 までは点滅を繰り返し、
それ以後は初期点灯終了まで連続点灯する。これによ
り、回路16,17,18のいずれが断線しているかを
容易に判別できる。また、上記故障検出において、R端
子を1回のみONさせるだけで良いので、メインリレー
15のON/OFF回数が1回で済み、メインリレー1
5の耐久信頼性を高めることができる。
【0016】図3,図4は図2における断線検出のフロ
ーチャート図である。図3はメインルーチンを示し、イ
グニッションスイッチ12をONすると、まずメモリチ
ェック,初期値設定,警報ランプの初期点灯などのシス
テム初期処理を実施し、続いてABS制御などのシステ
ム制御処理を繰り返し実施する。
【0017】図4はシステム初期処理の内容を示す。ま
ずタイマのカウントダウンを停止し(S1 )、コントロ
ーラ1のR端子をOFFし(S2 )、W端子をONする
(S3 )。そして、点滅回数を0にセットし(S4 )、
タイマ値をTON1 にセットし(S5 )、タイマのカウン
トダウンを作動させる(S6 )。TON1 はW端子の点滅
期間におけるON時間である。次に、タイマ値を0と比
較し(S7 )、0より大きい時はタイマカウントダウン
を継続し、タイマ値が0になると(TON1 時間経過)、
続いてW端子がONであるかOFFであるかを判定する
(S8 )。最初はW端子はONされているので、続いて
W端子をOFFし(S9 )、点滅回数をN値と比較する
(S10)。この値Nは点滅回数規定値であり、図2の例
では3回に設定されている。点滅回数がN回より少ない
場合には、タイマ値をTOFF1にセットし(S11)、ステ
ップS7へ戻る。TOFF1はW端子の点滅期間におけるO
FF時間である。また、ステップS8 においてW端子が
OFFの場合には、W端子をONし(S12)、点滅回数
を1回加算し(S13)、さらに加算された点滅回数をN
値と比較する(S14)。点滅回数がN回より少ない場合
には、タイマ値を再びTON1 にセットし(S15)、ステ
ップS7 へ戻る。一方、ステップS14において、点滅回
数がN回になると、タイマ値をTON2 にセットし
(S16)、R端子をONし(S17)、ステップS7 へ戻
る。TON2 はW端子の連続点灯期間におけるON時間で
ある。ステップS17の後、ステップS7 〜S10を実施
し、ステップS10において点滅回数がN回であるので、
タイマのカウントダウンを停止し(S18)、終了する。
【0018】図5は第2,第3の発明にかかるメインリ
レー回路の故障検出方法を示すタイムチャート図であ
る。メインリレー接地回路17,18が断線した場合
や、メインリレー15のショート故障(例えば接点15
aの常時ON故障)を起こした場合には、メインリレー
15による警報ランプ13の点灯ができなくなる。そこ
で、この実施例ではコントローラ1のW端子がOFFで
かつR端子がOFFの状態、つまりコントローラ1によ
る非点灯期間中でかつメインリレー15による点灯期間
中に、M端子の電圧をモニターすることにより、メイン
リレー回路の故障を診断している。
【0019】図5において、メインリレー回路が正常で
あれば、M(1)のようにR端子がOFFの時にM端子
はLレベルであり、R端子がONした時(時刻t2 )に
M端子もHレベルとなるのに対し、メインリレー接地回
路17,18が断線しておれば、M(2)のように時刻
3 でW端子がOFFでかつR端子がOFFした時点で
M端子がHレベルとなり、その後W端子と逆の電圧レベ
ルとなり、時刻t2 以後はHレベルを維持する。また、
メインリレー15のショート故障の場合には、M(3)
のように初期点灯開始に伴いイグニッションスイッチ1
2をONすると同時にM端子がHレベルになり、以後H
レベルを維持する。したがって、W端子がOFFでかつ
R端子がOFFである時にM端子がHレベルであれば、
メインリレー接地回路17,18の断線またはショート
故障が発生したことを検出できる。また、イグニッショ
ンスイッチ12をONした時にW端子がONでR端子が
OFFとなるように設定しておけば、イグニッションス
イッチON時のM端子の電圧がHレベルであれば、ショ
ート故障であることを判別でき、その後、W端子をOF
F,R端子をOFFした時にM端子がHレベルになれ
ば、メインリレー接地回路17,18が断線したことを
判別できる。なお、図5では、イグニッションスイッチ
12をONした直後にW端子をON/OFF(警報ラン
プの点滅)させるようにしたが、このような動作は必ず
しも必要ではない。要するに、イグニッションスイッチ
12をONした時にまずW端子をON,R端子をOFF
しておき、その後でW端子をOFF,R端子をOFF
し、さらにその後でR端子をONするようにすれば、そ
の間のM端子の電圧をモニターすることにより、メイン
リレー回路が正常であるか、またはどの箇所に故障があ
るのかを診断できる。
【0020】図6はメインリレー回路の故障診断の概略
を示す。まず、イグニッションスイッチ12をONした
後(S20)、W端子をONし(S21)、R端子をOFF
する(S22)。そして、M端子の電圧をモニターし(S
23)、Hレベルであればメインリレー15のショート故
障であると判定する(S24)。一方、ステップS23でM
端子の電圧がLレベルの場合、W端子をOFFし
(S25)、M端子の電圧をモニターする(S26)。M端
子の電圧がHレベルであれば、メインリレー接地回路1
7,18が断線したと判定し(S27)、Lレベルであれ
ば、続いてR端子をONする(S28)。そして、M端子
の電圧をモニターし(S29)、Hレベルであれば、メイ
ンリレー回路は正常であり(S30)、Lレベルであれば
他の故障(例えばモニター回路19の断線等)が発生し
ていると判定する(S31)。
【0021】図7は第2の発明であるメインリレー回路
の故障診断方法、特にメインリレー15の接地回路18
の断線とメインリレー15のショート故障とを一括して
判定するための具体的な処理方法を示す。なお、この処
理の前に行うシステム初期処理は図3と同様であるため
省略する。まず、タイマ1のカウントダウンを停止する
とともに(S32)、タイマ2のカウントダウンを停止す
る(S33)。タイマ1は警報ランプ回路の故障診断のた
めのタイマであり、タイマ2はメインリレー15のショ
ート故障診断のためのタイマである。続いてコントロー
ラ1のR端子をOFFし(S34)、W端子をONする
(S35)。そして、点滅回数を0にセットし(S36)、
タイマ1値をTON1 にセットし(S37)、タイマ1のカ
ウントダウンを作動させる(S38)。TON1 はW端子の
点滅期間におけるON時間である。次に、メインリレー
接地回路17,18の断線またはメインリレーショート
故障の検出処理(図8参照)の処理を行い(S39)、そ
の後、タイマ1値を0と比較し(S40)、0より大きい
時はタイマカウントダウンを継続し、タイマ1値が0に
なると(TON1 時間経過)、続いてW端子がONである
かOFFであるかを判定する(S41)。最初はW端子は
ONされているので、続いてW端子をOFFし
(S42)、点滅回数をN値と比較する(S43)。この値
Nは点滅回数規定値であり、図5の例では3回に設定さ
れている。点滅回数がN回より少ない場合には、タイマ
1値をTOFF1にセットし(S44)、ステップS39へ戻
る。TOFF1はW端子の点滅期間におけるOFF時間であ
る。また、ステップS41においてW端子がOFFの場合
には、W端子をONし(S45)、点滅回数を1回加算し
(S46)、さらに加算された点滅回数をN値と比較する
(S47)。点滅回数がN回より少ない場合には、タイマ
1値を再びTON1 にセットし(S48)、ステップS39
戻る。一方、ステップS47において、点滅回数がN回に
なると、タイマ1値をTON2にセットし(S49)、R端
子をONし(S50)、ステップS39へ戻る。TON2 はW
端子の連続点灯期間におけるON時間である。ステップ
50の後、ステップS39〜S43を実施し、ステップS43
において点滅回数がN回であるので、タイマ1のカウン
トダウンを停止するとともに(S51)、タイマ2のカウ
ントダウンを停止し(S52)、処理を終了する。
【0022】図8は図7におけるメインリレー接地回路
17,18の断線またはメインリレー15のショート故
障の検出処理(S39)の具体的方法を示す。まずR端子
がONであるかOFFであるかを判定し(S53)、ON
の場合は処理を終了し、OFFの場合はタイマ2が作動
中か停止しているかを判定する(S54)。タイマ2が停
止している場合には、M端子をモニターし(S55)、電
圧がLレベルであれば処理を終了し、Hレベルであれば
タイマ値2をTFL1 にセットし(S56)、タイマ2のカ
ウントダウンを作動させる(S57)。TFL1 はメインリ
レー15のショート故障を検出する時間である。ステッ
プS54においてタイマ2が作動中の時には、M端子の電
圧をモニターし(S58)、電圧がLレベルであればタイ
マ2のカウントダウンを停止し(S59)、処理を終了す
る。Hレベルであればタイマ2値を0と比較し
(S60)、0より大きい時には終了し、0になれば、メ
インリレー接地回路17,18の断線およびショート故
障の両方のダイアグコードを記憶し(S61)、ABSシ
ステムの全機能を停止する(S62)。全機能を停止する
際、同時にコントローラ1のW端子をONし、R端子を
OFFする。
【0023】図9は第3の発明であるメインリレー回路
の故障診断方法、特にメインリレー接地回路17,18
の断線と、メインリレー15のショート故障とを分離し
て判定するための具体的な処理方法を示す。なお、この
処理に先立つシステム初期処理は図3と同様であるため
省略する。まず、タイマ1,タイマ2,タイマ3のカウ
ントダウンを夫々停止する(S63〜S65)。タイマ1は
警報ランプ回路の故障診断のためのタイマであり、タイ
マ2はメインリレー15のショート故障診断のためのタ
イマであり、タイマ3はメインリレー接地回路17,1
8の故障診断のためのタイマである。次に、コントロー
ラ1のR端子をOFFし(S66)、W端子をONする
(S67)。そして、点滅回数を0にセットし(S68)、
タイマ1値をTON1 にセットし(S69)、タイマ1のカ
ウントダウンを作動させる(S70)。TON1 はW端子の
点滅期間におけるON時間である。次に、タイマ1値を
0と比較し(S71)、0より大きい時はタイマカウント
ダウンを継続し、タイマ1値が0になると(TON1 時間
経過)、続いてW端子がONであるかOFFであるかを
判定する(S72)。最初はW端子はONされているの
で、続いてW端子をOFFした後(S73)、メインリレ
ーショート故障の検出処理の処理を行う(S74)。この
処理は図8と同様であるため、省略する。S74の処理を
終了した後、点滅回数をN値と比較する(S75)。この
値Nは点滅回数規定値であり、点滅回数がN回より少な
い場合には、タイマ1値をTOFF1にセットし(S76)、
ステップS71へ戻る。TOFF1はW端子の点滅期間におけ
るOFF時間である。また、ステップS72においてW端
子がOFFの場合には、W端子をONした後(S77)、
図10に示すメインリレー接地回路17,18の故障検
出処理を行う(S78)。その後、点滅回数を1回加算し
(S79)、加算された点滅回数をN値と比較する
(S80)。点滅回数がN回より少ない場合には、タイマ
1値を再びTON1 にセットし(S81)、ステップS71
戻る。一方、ステップS80において、点滅回数がN回に
なると、タイマ1値をTON2にセットし(S82)、R端
子をONし(S83)、ステップS71へ戻る。TON2 はW
端子の連続点灯期間におけるON時間である。ステップ
83の後、ステップS71〜S75を実施し、ステップS75
において点滅回数がN回であるので、タイマ1,タイマ
2,タイマ3のカウントダウンを停止し(S84
86)、処理を終了する。
【0024】図10は図9におけるメインリレー接地回
路17,18の断線検出処理(S78)の具体的方法を示
す。まずR端子がONであるかOFFであるかを判定し
(S87)、ONの場合は処理を終了し、OFFの場合は
タイマ3が作動中か停止しているかを判定する
(S88)。タイマ3が停止している場合には、M端子を
モニターし(S89)、電圧がLレベルであれば処理を終
了し、Hレベルであればタイマ値3をTFL2 にセットし
(S90)、タイマ3のカウントダウンを作動させる(S
91)。TFL2 は接地回路18の断線故障を検出する時間
である。ステップS88においてタイマ3が作動中の時に
は、M端子の電圧をモニターし(S92)、電圧がLレベ
ルであればタイマ3のカウントダウンを停止し
(S93)、処理を終了する。Hレベルであればタイマ3
値を0と比較し(S94)、0より大きい時には終了し、
0になれば、接地回路断線のダイアグコードを記憶し
(S95)、ABSシステムの全機能を停止する
(S96)。全機能を停止する際、同時にコントローラ1
のW端子をONし、R端子をOFFする。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、第1の発
明によれば、警報ランプの初期点灯をコントローラによ
る点灯期間とメインリレーによる点灯期間とに分け、し
かもその点滅パターンを変えるようにしたので、警報ラ
ンプの点灯または点滅動作により、警報ランプ回路の断
線を容易に判別できるとともに、格別な検出回路を設け
る必要がない。また、メインリレーによる点灯を1回の
みとしたので、メインリレーの頻繁なON/OFFが解
消され、メインリレーの耐久信頼性を向上させることが
できる。また、第2の発明では、コントローラによる非
点灯期間であってかつメインリレーによる点灯期間に、
警報ランプとメインリレーとを結ぶ回路の電圧をモニタ
ーしたので、メインリレーの接地回路の断線故障とメイ
ンリレーの電源側ショート故障とを一括して検出でき
る。さらに、第3の発明では、初期点灯の開始直後の第
1期間中に、コントローラによる点灯とメインリレーに
よる点灯とを同時に行い、第1期間後の第2期間中にメ
インリレーによる点灯のみを行い、第1期間中および第
2期間中における警報ランプとメインリレーとを結ぶ回
路の電圧をモニターするので、メインリレーのショート
故障とメインリレーの接地回路の断線とを確実に分離判
定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するためのABS装置の回路図で
ある。
【図2】本発明にかかる警報ランプ回路の故障検出方法
を示すタイムチャート図である。
【図3】本発明にかかる故障検出方法のメインルーチン
図である。
【図4】本発明にかかる警報ランプ回路の故障検出方法
を示すフローチャート図である。
【図5】本発明にかかるメインリレーの故障検出方法を
示すタイムチャート図である。
【図6】本発明にかかるメインリレーの故障検出方法を
示す概略図である。
【図7】本発明にかかるメインリレーの故障検出方法を
示す具体的なフローチャート図である。
【図8】図7のメインリレーのショート故障検出処理を
示すフローチャート図である。
【図9】本発明にかかるメインリレーの故障検出方法を
示す別のフローチャート図である。
【図10】図9のメインリレーの接地回路の故障検出処
理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 コントローラ 12 イグニッションスイッチ 13 警報ランプ 15 メインリレー 17,18 接地回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンチスキッド制御システムに異常が発生
    したとき、メインリレーをOFFしてアンチスキッド制
    御を禁止するとともに、警報ランプを点灯させるように
    したアンチスキッド装置において、 上記警報ランプの一端側をアンチスキッドコントローラ
    とメインリレーとに個別に接続するとともに、主電源が
    ONした直後に一定期間だけ警報ランプを初期点灯させ
    るようにし、 上記初期点灯をアンチスキッドコントローラによる点灯
    とメインリレーによる点灯とで構成するとともに、 メインリレーによる点灯は初期点灯期間より短い連続点
    灯であり、 アンチスキッドコントローラによる点灯はメインリレー
    による点灯期間中の点滅と、メインリレーによる非点灯
    期間中の連続点灯とからなることを特徴とするアンチス
    キッド装置の故障検出方法。
  2. 【請求項2】アンチスキッド制御システムに異常が発生
    したとき、メインリレーをOFFしてアンチスキッド制
    御を禁止するとともに、警報ランプを点灯させるように
    したアンチスキッド装置において、 上記警報ランプの一端側をアンチスキッドコントローラ
    とメインリレーとに個別に接続するとともに、主電源が
    ONした直後に一定期間だけ警報ランプを初期点灯させ
    るようにし、 上記初期点灯をアンチスキッドコントローラによる点灯
    とメインリレーによる点灯とで構成するとともに、 アンチスキッドコントローラによる非点灯期間であって
    かつメインリレーによる点灯期間に、警報ランプとメイ
    ンリレーとを結ぶ回路の電圧をモニターすることによ
    り、メインリレー回路の故障を診断することを特徴とす
    るアンチスキッド装置の故障検出方法。
  3. 【請求項3】アンチスキッド制御システムに異常が発生
    したとき、メインリレーをOFFしてアンチスキッド制
    御を禁止するとともに、警報ランプを点灯させるように
    したアンチスキッド装置において、 上記警報ランプの一端側をアンチスキッドコントローラ
    とメインリレーとに個別に接続するとともに、主電源が
    ONした直後に一定期間だけ警報ランプを初期点灯させ
    るようにし、 上記初期点灯をアンチスキッドコントローラによる点灯
    とメインリレーによる点灯とで構成するとともに、 上記初期点灯の開始直後の第1期間中に、アンチスキッ
    ドコントローラによる点灯とメインリレーによる点灯と
    を同時に行い、 第1期間後の第2期間中に、メインリレーによる点灯の
    みを行い、 上記第1期間中および第2期間中における警報ランプと
    メインリレーとを結ぶ回路の電圧をモニターすることに
    より、メインリレー回路の故障を診断することを特徴と
    するアンチスキッド装置の故障検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100379926B1 (ko) * 1998-05-30 2003-07-07 주식회사 만도 안티록브레이크시스템의고장코드표시방법
KR100720276B1 (ko) * 2005-12-27 2007-05-22 지멘스 오토모티브 주식회사 차량에서 브레이크 스위치의 고장 유무 판단 방법

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