JPH087204Y2 - 吊下形ボイラの天井部耐震構造 - Google Patents

吊下形ボイラの天井部耐震構造

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JPH087204Y2
JPH087204Y2 JP1989026333U JP2633389U JPH087204Y2 JP H087204 Y2 JPH087204 Y2 JP H087204Y2 JP 1989026333 U JP1989026333 U JP 1989026333U JP 2633389 U JP2633389 U JP 2633389U JP H087204 Y2 JPH087204 Y2 JP H087204Y2
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JP
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ceiling
boiler
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back stay
furnace wall
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JP1989026333U
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JPH02122904U (ja
Inventor
勝実 菊地
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石川島播磨重工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は吊下形ボイラの天井部耐震構造に関するもの
である。
[従来の技術] 第3図は吊下形ボイラの一例を示すもので、一般に吊
下形ボイラの天井部1の天井管2はボイラ本体3の前後
方向に延びて配置されており、且つ前記天井部1には天
井管2の間を縫うように図示しない垂直伝熱管が貫通し
ているので、天井部1は天井管2を曲げる必要があり、
場合によってはモノウォール構造とすることができな
い。また、天井管2が蒸気冷却壁で炉壁5が水冷壁の場
合も両者の温度差により、前記同様、天井部1をモノウ
ォール構造とすることができない。よって左右方向の荷
重にたいして強度的に弱い構造となっている。
その為、前記天井部1の上面に左右方向に延びるハン
ガーバー4を複数本配設し、該ハンガーバー4に前記各
天井管2を溶接固定して一体に連結し、前記ハンガーバ
ー4を吊下げ支持することで前記各天井管2および図示
しない垂直伝熱管を一体に吊下げ支持すると共に、左右
方向の荷重に対する強度を持たせるようにしてある。
このようなボイラにおいては、地震、風圧力等により
ボイラ本体3が水平移動した時、天井部1に作用する水
平力は、第4図に示すように前記ハンガーバー4端部を
炉壁5の上端内側にぶつけることで、テンションバー
6、押え金具7等を介して強度部材であるバックステー
8に受けさせていた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、地震等の際にボイラの天井部1に生じる水平
力は大きく、しかも、左方向に振れた場合は左側のバッ
クステー8のみで、又、右方向に振れた場合は右側のバ
ックステー8のみで天井部1の殆んど全ての水平荷重を
受けなければならないので、バックステー8や鉄骨構造
等を大型化、重量化せざるを得なかった。
更に、近年このようなボイラは大型化の需要が高く、
その際には左右方向のスケールを大型化して対応するの
が一般的であることから、増々左右方向のバックステー
8等の強度を高める必要性が生じてくる。
しかし、単にバックステー8等を大型化し、重量化し
ても、耐圧部の強度は変わらないので、水平力が作用し
た際に、炉壁5の管がつぶれる等の損傷が発生する恐れ
があり、更にその損傷から大事故を発生する恐れもあ
る。
又、バックステー8及び鉄骨構造等を大型化、重量化
することは非常にコスト高となる為不経済である。
本考案は上述の実情に鑑みて成したもので、ボイラの
天井部に作用する水平力を左右両側のバックステーで分
担させることにより、耐圧部の荷重負担を軽減し、バッ
クステーや鉄骨構造等を小型化、軽量化し、安全性を向
上すると共に大幅なコストダウンを図ることを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ボイラ天井部の左右方向に延びるハンガー
バーの端部と対向する炉壁に貫通固定された連結リンク
を備え、該連結リンクの一端と前記ハンガーバーの端部
とが、ボイラ天井部の前後方向に延びるピンを介して上
下方向に回動自在に連結され、且つ前記連結リンクの炉
壁外に突出した他端とバックステーとが、ボイラ天井部
の前後方向に延びるスライド穴に摺動自在に嵌挿された
上下方向に延びるピンを介して連結されていることを特
徴とする吊下形ボイラの天井部耐震構造、にかかるもの
である。
[作用] 従って、本考案では、地震や風圧力等によりボイラ天
井部に左右方向の水平力が作用した際、一方のバックス
テーが前記水平力を受容すると同時に、他方のバックス
テーには引き止め力が作用する為、生じた水平力を左右
のバックステーで分担して受け持つことができる。
また、ボイラ稼働時に熱膨張によって連結位置に相対
的な変位が生じても、上下方向には、連結リンクの一端
と前記ハンガーバーの端部との連結部における回動、及
び連結リンクの炉壁外に突出した他端とバックステーと
の連結部における上下方向の遊びで対応でき、前後方向
には、スライド穴の長手方向にピンが摺動することで対
応できる。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例であり、図中第
5図及び第6図と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしている。
前述の従来例と略同様の構成のボイラの天井部1にお
いて、ボイラ本体3の左右方向に延び且つその下端部に
天井管2を固定しているハンガーバー4の左右の端部9
を、炉壁5を貫通し且つ該炉壁5に固定されたリンク材
10,10にピン11を介して上下方向に回動自在に連結す
る。
前記リンク材10,10の炉壁5外に突出した部分に、図
示するように炉壁5外面に前端を固着された水平なブラ
ケット材12,12を溶接固定し、更に該ブラケット材12,12
と、バックステー8の炉壁5側側面に固設された水平な
中間材13とをピン15で連結する。
ここで、上記中間材13とブラケット材12,12とのピン
連結部は、中間材13に形成されたバックステー8の長手
方向に長い長方形状のスライド穴14に、矩形断面を有し
且つ両端が前記ブラケット材12,12に固定されたピン15
を前記スライド穴14の長手方向に摺動自在に貫挿した構
成を有しており、更に前記ブラケット材12,12と中間材1
3とは上下方向に所要の遊びを有している。
以上、ブラケット材12,12、リンク材10,10、中間材13
及びピン11,15から連結リンク19を構成し、該連結リン
ク19で前記ハンガーバー4とバックステー8とを連結し
た構成としてある。
従って、地震や風圧力によりボイラ本体3と天井部1
との相対移動によって起こる左右方向の水平力が天井部
1に働いた際、例えば、左方向へ前記天井部1が振れる
と、左側のバックステー8で水平力の一部を従来の如く
受容すると同時に、右側のバックステー8では、前述の
如くハンガーバー4の端部9とバックステー8とが連結
リンク19で連結されているので、左方向へ天井部1が振
れろうとするのを引き止める力が作用し、天井部1に働
く水平力を左右で分担して受け持つことになる。
尚、ピン連結により構成された連結リンク19によって
前記ハンガーバー4とバックステー8とは連結されてい
るので、ボイラ本体3の稼働時に熱膨張によって連結位
置に相対的な変位が生じても、上下方向はピン11による
連結部の回動及びブラケット材12,12と中間材13との間
の遊びで対応でき、前後方向はスライド穴14の長手方向
にピン15が摺動することで対応できる。
従って、上記によれば、ボイラの天井部1に作用する
水平力を左右両側のバックステー8で分担させることが
でき、一方のバックステー8にかかる荷重負担を軽減で
きるので、バックステー8や鉄骨構造等の小型化、軽量
化が可能となり、よって地震発生時等の安全性を著しく
向上することができると共に、大幅なコストダウンが可
能となる。
尚、本考案の吊下形ボイラの天井部耐震構造は、上述
の実施例にのみ限定されるものではなく、連結リンクと
ハンガーバー又はバックステーとのピン連結は、種々の
形状の中間材、ブラケット材等を介して行っても良いこ
と、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように本考案の吊下形ボイラの天井部耐
震構造によれば、ボイラ稼働時の熱膨張を拘束すること
なく、ボイラ天井部に作用する水平力を左右のバックス
テーで分担させることができ、よって該各バックステー
及び鉄骨構造等の小型化、軽量化が可能となる為、地震
発生時等の安全性を著しく向上することができ、又、大
幅なコストダウンが可能となる等種々の優れた効果を奏
し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の平面図、第2図は第1図の
II-II方向の矢視図、第3図は吊下形ボイラの一例を示
す斜視図、第4図は従来例を示す平面図である。 図中、1は天井部、3はボイラ本体、4はハンガーバ
ー、5は炉壁、8はバックステー、9は端部、11,15は
ピン、19は連結リンクを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボイラ天井部の左右方向に延びるハンガー
    バーの端部と対向する炉壁に貫通固定された連結リンク
    を備え、該連結リンクの一端と前記ハンガーバーの端部
    とが、ボイラ天井部の前後方向に延びるピンを介して上
    下方向に回動自在に連結され、且つ前記連結リンクの炉
    壁外に突出した他端とバックステーとが、ボイラ天井部
    の前後方向に延びるスライド穴に摺動自在に嵌挿された
    上下方向に延びるピンを介して連結されていることを特
    徴とする吊下形ボイラの天井部耐震構造。
JP1989026333U 1989-03-08 1989-03-08 吊下形ボイラの天井部耐震構造 Expired - Lifetime JPH087204Y2 (ja)

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JPH02122904U JPH02122904U (ja) 1990-10-09
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JP5843732B2 (ja) * 2012-03-23 2016-01-13 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラ制振用のサイスミックタイおよびこれを用いたボイラ耐震構造体

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JPS5918304A (ja) * 1982-07-23 1984-01-30 三菱重工業株式会社 ボイラ補強構造

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