JPH0872047A - 成形物の取出方法 - Google Patents
成形物の取出方法Info
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- JPH0872047A JPH0872047A JP24205894A JP24205894A JPH0872047A JP H0872047 A JPH0872047 A JP H0872047A JP 24205894 A JP24205894 A JP 24205894A JP 24205894 A JP24205894 A JP 24205894A JP H0872047 A JPH0872047 A JP H0872047A
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- Japan
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- molded product
- lower mold
- molding
- molding surface
- surface forming
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- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 押圧成形された成形物を下型から取り出す際
の形崩れを防ぐ。 【構成】 下型11は、軸ピン31を介して屈曲可能に
連結された2つの櫛形支持フレーム30と、これら両櫛
形支持フレーム30上にボルト34で取り付けられた変
形可能な成形面形成プレート32と、この成形面形成プ
レート32の中央部下側に設けられた板ばね33とから
構成されている。そして、押圧成形された成形物15を
下型11から取り出す際には、下型11に側方から押圧
ロッド47で水平押圧力を加えることによって、両櫛形
支持フレーム30を連結部分で屈曲させて成形面形成プ
レート32を上向きに凸となるように屈曲又は湾曲さ
せ、成形物15と成形面形成プレート32との間に隙間
を生じさせる。次いで、この隙間に持上げロッド42を
挿入して上昇させることにより、成形物15を持上げロ
ッド42に載せて下型11から上方へ取り出す。
の形崩れを防ぐ。 【構成】 下型11は、軸ピン31を介して屈曲可能に
連結された2つの櫛形支持フレーム30と、これら両櫛
形支持フレーム30上にボルト34で取り付けられた変
形可能な成形面形成プレート32と、この成形面形成プ
レート32の中央部下側に設けられた板ばね33とから
構成されている。そして、押圧成形された成形物15を
下型11から取り出す際には、下型11に側方から押圧
ロッド47で水平押圧力を加えることによって、両櫛形
支持フレーム30を連結部分で屈曲させて成形面形成プ
レート32を上向きに凸となるように屈曲又は湾曲さ
せ、成形物15と成形面形成プレート32との間に隙間
を生じさせる。次いで、この隙間に持上げロッド42を
挿入して上昇させることにより、成形物15を持上げロ
ッド42に載せて下型11から上方へ取り出す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形崩れしやすい押圧成
形物を形崩れしないように成形型から取り出すことがで
きる成形物の取出方法に関するものである。
形物を形崩れしないように成形型から取り出すことがで
きる成形物の取出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば窯業系建築材料におい
ては、含水成形材料を押圧成形(プレス成形)して、そ
れを硬化養生又は乾燥させて製造するタイル類,ブロッ
ク類,屋根瓦類等がある。これらは、硬化養生・乾燥工
程へ移送する前の状態では、成形物の表面が十分に固ま
っていないので、成形物を成形型から取り出す際に形崩
れしないように注意する必要がある。
ては、含水成形材料を押圧成形(プレス成形)して、そ
れを硬化養生又は乾燥させて製造するタイル類,ブロッ
ク類,屋根瓦類等がある。これらは、硬化養生・乾燥工
程へ移送する前の状態では、成形物の表面が十分に固ま
っていないので、成形物を成形型から取り出す際に形崩
れしないように注意する必要がある。
【0003】このような押圧成形物を取り出す方法とし
ては、例えば特開昭56−28808号公報,特開平6
−72548号公報に記載されたものがある。前者は、
成形物の表面に吸着金型を密着させて吸引力により成形
物を下型から取り出すようにしている。一方、後者は、
成形物を、その下面を成形する底板と共に持ち上げ、該
成形物を底板と受け板との間に挟んだ状態で上下反転さ
せて、該成形物をコンベア上に取り出すようにしてい
る。
ては、例えば特開昭56−28808号公報,特開平6
−72548号公報に記載されたものがある。前者は、
成形物の表面に吸着金型を密着させて吸引力により成形
物を下型から取り出すようにしている。一方、後者は、
成形物を、その下面を成形する底板と共に持ち上げ、該
成形物を底板と受け板との間に挟んだ状態で上下反転さ
せて、該成形物をコンベア上に取り出すようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の取出方法では、硬化養生・乾燥前の成形物の表面に
吸着金型や受け板を押し付けることになるため、成形物
の表面が吸着金型や受け板によって形崩れしてしまうお
それがある。特に、成形物の表面に複雑な凹凸柄模様が
成形されている場合には、吸着金型の吸着面や受け板に
も同様の凹凸柄模様を施して、それらを正確に位置合わ
せする必要があるが、形崩れを起こさないような高精度
な位置合わせを行うことは極めて難しく、どうしても形
崩れの問題を避けることができない。
来の取出方法では、硬化養生・乾燥前の成形物の表面に
吸着金型や受け板を押し付けることになるため、成形物
の表面が吸着金型や受け板によって形崩れしてしまうお
それがある。特に、成形物の表面に複雑な凹凸柄模様が
成形されている場合には、吸着金型の吸着面や受け板に
も同様の凹凸柄模様を施して、それらを正確に位置合わ
せする必要があるが、形崩れを起こさないような高精度
な位置合わせを行うことは極めて難しく、どうしても形
崩れの問題を避けることができない。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、押圧成形された成形物を下型か
ら取り出す際の形崩れを防止することができる成形物の
取出方法を提供することにある。
たもので、その目的は、押圧成形された成形物を下型か
ら取り出す際の形崩れを防止することができる成形物の
取出方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の成形物の取出方法は、下型内に
入れられた成形材料を上型で押圧成形した後、型開きし
て前記下型から成形物を取り出す方法であって、前記下
型の成形面を屈曲又は湾曲可能に構成し、成形物の取り
出しに際して、前記下型の成形面を上向きに凸となるよ
うに屈曲又は湾曲させることにより、前記下型の成形面
と成形物との間に部分的に隙間を生じさせ、その隙間に
持上げ部材を挿入して上昇させることにより、成形物を
前記持上げ部材に載せて前記下型から取り出すようにし
たものである。
に、本発明の請求項1の成形物の取出方法は、下型内に
入れられた成形材料を上型で押圧成形した後、型開きし
て前記下型から成形物を取り出す方法であって、前記下
型の成形面を屈曲又は湾曲可能に構成し、成形物の取り
出しに際して、前記下型の成形面を上向きに凸となるよ
うに屈曲又は湾曲させることにより、前記下型の成形面
と成形物との間に部分的に隙間を生じさせ、その隙間に
持上げ部材を挿入して上昇させることにより、成形物を
前記持上げ部材に載せて前記下型から取り出すようにし
たものである。
【0007】この場合、下型の具体的構造としては、請
求項2のように、屈曲可能に連結された2つの支持フレ
ームと、これら両支持フレーム上に取り付けられた変形
可能な成形面形成プレートと、この成形面形成プレート
の中央部下側に前記両支持フレームの連結部分に対応し
て設けられた板ばねとから構成し、前記下型に側方から
水平押圧力を加えることにより、両支持フレームを連結
部分で屈曲させて前記成形面形成プレートを上向きに凸
となるように屈曲又は湾曲させるようにしても良い。
求項2のように、屈曲可能に連結された2つの支持フレ
ームと、これら両支持フレーム上に取り付けられた変形
可能な成形面形成プレートと、この成形面形成プレート
の中央部下側に前記両支持フレームの連結部分に対応し
て設けられた板ばねとから構成し、前記下型に側方から
水平押圧力を加えることにより、両支持フレームを連結
部分で屈曲させて前記成形面形成プレートを上向きに凸
となるように屈曲又は湾曲させるようにしても良い。
【0008】また、生産能率を向上させるために、請求
項3のように、成形物を押圧成形する成形位置と、下型
から成形物を取り出す成形物取出位置とを別々に設け、
下型を前記成形位置から前記成形物取出位置へ搬送して
該下型から成形物を取り出す工程と、成形物の取り出し
が終了した他の下型を前記成形位置へ返送して成形物を
押圧成形する工程とを並行して行うようにすることが好
ましい。
項3のように、成形物を押圧成形する成形位置と、下型
から成形物を取り出す成形物取出位置とを別々に設け、
下型を前記成形位置から前記成形物取出位置へ搬送して
該下型から成形物を取り出す工程と、成形物の取り出し
が終了した他の下型を前記成形位置へ返送して成形物を
押圧成形する工程とを並行して行うようにすることが好
ましい。
【0009】
【作用】上述した請求項1の方法によれば、下型内に入
れられた成形材料を上型で押圧成形した後、型開きして
上型を下型から取り除く。この後、成形物の取り出しに
際して、下型の成形面を上向きに凸となるように屈曲又
は湾曲させる。これにより、成形物が下型の成形面の中
央部分(頂上部分)で持ち上げられて、該成形面の両側
部分が成形物下面から離れ、両者間に隙間が出来た状態
となる。この状態で、上記隙間に持上げ部材を挿入して
上昇させることにより、成形物を持上げ部材に載せて下
型から上方へ取り出す。この取出方法によれば、成形物
の上面に全く触れずに下型から成形物を取り出すことが
でき、成形物の上面の形崩れを完全に防止することがで
きる。
れられた成形材料を上型で押圧成形した後、型開きして
上型を下型から取り除く。この後、成形物の取り出しに
際して、下型の成形面を上向きに凸となるように屈曲又
は湾曲させる。これにより、成形物が下型の成形面の中
央部分(頂上部分)で持ち上げられて、該成形面の両側
部分が成形物下面から離れ、両者間に隙間が出来た状態
となる。この状態で、上記隙間に持上げ部材を挿入して
上昇させることにより、成形物を持上げ部材に載せて下
型から上方へ取り出す。この取出方法によれば、成形物
の上面に全く触れずに下型から成形物を取り出すことが
でき、成形物の上面の形崩れを完全に防止することがで
きる。
【0010】また、請求項2のように下型を構成した場
合には、成形物の取り出しに際して下型に側方から水平
押圧力を加えると、成形面形成プレートを受け支える両
支持フレームが連結部分で屈曲することで、成形面形成
プレートが屈曲又は湾曲した状態となる。この際、成形
面形成プレートの中央部下側に設けられた板ばねのばね
力によって、成形面形成プレートが中央部分で均等に曲
げられ、その曲げ部分で持ち上げられる成形物の姿勢が
水平に保たれる。つまり、曲げられた成形面形成プレー
ト上で成形物が傾いた状態になることが防がれ、成形物
と成形面形成プレートとの間に持上げ部材を挿入する隙
間が確実に確保される。
合には、成形物の取り出しに際して下型に側方から水平
押圧力を加えると、成形面形成プレートを受け支える両
支持フレームが連結部分で屈曲することで、成形面形成
プレートが屈曲又は湾曲した状態となる。この際、成形
面形成プレートの中央部下側に設けられた板ばねのばね
力によって、成形面形成プレートが中央部分で均等に曲
げられ、その曲げ部分で持ち上げられる成形物の姿勢が
水平に保たれる。つまり、曲げられた成形面形成プレー
ト上で成形物が傾いた状態になることが防がれ、成形物
と成形面形成プレートとの間に持上げ部材を挿入する隙
間が確実に確保される。
【0011】更に、請求項3では、成形物を押圧成形す
る成形位置と、下型から成形物を取り出す成形物取出位
置とを別々に設け、下型を前記成形位置から前記成形物
取出位置へ搬送して該下型から成形物を取り出す工程
と、成形物の取り出しが終了した他の下型を前記成形位
置へ返送して成形物を押圧成形する工程とを並行して行
う。これにより、押圧成形工程から成形物取出工程まで
の一連の生産ラインの流れが極めて良くなり、生産性が
高められる。
る成形位置と、下型から成形物を取り出す成形物取出位
置とを別々に設け、下型を前記成形位置から前記成形物
取出位置へ搬送して該下型から成形物を取り出す工程
と、成形物の取り出しが終了した他の下型を前記成形位
置へ返送して成形物を押圧成形する工程とを並行して行
う。これにより、押圧成形工程から成形物取出工程まで
の一連の生産ラインの流れが極めて良くなり、生産性が
高められる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を窯業系建築材料の製造方法に
適用した一実施例について、図面の符号を引用しながら
説明する。図2及び図3に示すように、予め、成形材料
10が盛られた下型11をローラコンベア13によって
押圧成形装置14の入口の近くまで搬送し、先の成形物
15の押圧成形が終了するまで押圧成形装置14の入口
の近くで待機させる。この待機位置の後方には、昇降シ
リンダ16によって上下動するプッシャシリンダ17が
設けられ、押圧成形装置14で先行の成形物15の押圧
成形が終了すると、プッシャシリンダ17によって待機
位置の下型11を押圧成形装置14内に押し込み、その
押し込みによって玉突き状態で先行の成形物15を下型
11と共に成形物取出装置18側に押し出す。この後、
プッシャシリンダ17は下降し、その上方を後続の成形
材料10が下型11と共に待機位置へ搬送される。
適用した一実施例について、図面の符号を引用しながら
説明する。図2及び図3に示すように、予め、成形材料
10が盛られた下型11をローラコンベア13によって
押圧成形装置14の入口の近くまで搬送し、先の成形物
15の押圧成形が終了するまで押圧成形装置14の入口
の近くで待機させる。この待機位置の後方には、昇降シ
リンダ16によって上下動するプッシャシリンダ17が
設けられ、押圧成形装置14で先行の成形物15の押圧
成形が終了すると、プッシャシリンダ17によって待機
位置の下型11を押圧成形装置14内に押し込み、その
押し込みによって玉突き状態で先行の成形物15を下型
11と共に成形物取出装置18側に押し出す。この後、
プッシャシリンダ17は下降し、その上方を後続の成形
材料10が下型11と共に待機位置へ搬送される。
【0013】次に、押圧成形装置14の構造を図4及び
図5に基づいて説明する。下型11を受け支える底板1
9は、ボトムシリンダ20によって上下動可能に支持さ
れ、この底板19の上方に位置して、上型21がプレス
機(図示せず)の加圧軸22に取り付けられている。上
記底板19の4辺には、それぞれ型側板23が水平シリ
ンダ12によって水平移動可能に設けられている。この
実施例では、下型11と上型21の成形面には、それぞ
れ凹凸模様柄が形成されている。
図5に基づいて説明する。下型11を受け支える底板1
9は、ボトムシリンダ20によって上下動可能に支持さ
れ、この底板19の上方に位置して、上型21がプレス
機(図示せず)の加圧軸22に取り付けられている。上
記底板19の4辺には、それぞれ型側板23が水平シリ
ンダ12によって水平移動可能に設けられている。この
実施例では、下型11と上型21の成形面には、それぞ
れ凹凸模様柄が形成されている。
【0014】押圧成形装置14は、押圧成形開始前の状
態では、図4(a)に示すように、底板19がローラコ
ンベア13と同じ高さまで上昇した待機位置に保持され
る。この後、図4(b)に示すように、成形材料10が
盛られた下型11がプッシャシリンダ17によって底板
19上に押し込まれると、図5(a)に示すように、ボ
トムシリンダ19によって底板19が下降されると共
に、各型側板23が水平シリンダ12によって底板19
の各辺に密着するように矢印A方向に閉じられ、上方か
ら上型21が下降して、下型11と間で成形材料10を
押圧成形する。この後、図5(b)に示すように、各型
側板23が水平シリンダ12によって矢印B方向に開く
と共に、上型21と底板19が元の待機位置まで上昇
し、後続の下型11の押し込みによって玉突き状態で成
形物取出装置18側に押し出される。
態では、図4(a)に示すように、底板19がローラコ
ンベア13と同じ高さまで上昇した待機位置に保持され
る。この後、図4(b)に示すように、成形材料10が
盛られた下型11がプッシャシリンダ17によって底板
19上に押し込まれると、図5(a)に示すように、ボ
トムシリンダ19によって底板19が下降されると共
に、各型側板23が水平シリンダ12によって底板19
の各辺に密着するように矢印A方向に閉じられ、上方か
ら上型21が下降して、下型11と間で成形材料10を
押圧成形する。この後、図5(b)に示すように、各型
側板23が水平シリンダ12によって矢印B方向に開く
と共に、上型21と底板19が元の待機位置まで上昇
し、後続の下型11の押し込みによって玉突き状態で成
形物取出装置18側に押し出される。
【0015】次に、成形物取出装置18の構造を説明す
る。まず、図6に基づいて、押圧成形装置14から押し
出された下型11を成形物取出位置まで移動させる機構
を説明する。押圧成形装置14から押し出された下型1
1は、渡り板24を介してローラチェーンコンベア25
上に半分程度乗り上げた状態になる。ローラチェーンコ
ンベア25は、2本のローラチェーン26をそれぞれス
プロケットホイール48で駆動する構成のものであり、
2本のローラチェーン26のリンク間にL形フック27
が回転軸28を介して回転自在に支持されている。この
L形フック27を下型11の下面凹部に引っ掛けてロー
ラチェーンコンベア25上に引っ張り込むために、L形
フック27を立てた状態に回動させてスライドさせるフ
ックガイド29が設けられている。このフックガイド2
9の長さは、下型11を成形物取出位置の直前までL形
フック27で引っ張り込むように設定されている。この
フックガイド29の先端からL形フック27が離れると
同時に、L形フック27が図6に二点鎖線で示すように
自重により垂れ下がった状態となり、下型11から外れ
る。尚、L形フック27が下型11に係止する位置は、
後述する櫛形支持フレーム30の内端部である。
る。まず、図6に基づいて、押圧成形装置14から押し
出された下型11を成形物取出位置まで移動させる機構
を説明する。押圧成形装置14から押し出された下型1
1は、渡り板24を介してローラチェーンコンベア25
上に半分程度乗り上げた状態になる。ローラチェーンコ
ンベア25は、2本のローラチェーン26をそれぞれス
プロケットホイール48で駆動する構成のものであり、
2本のローラチェーン26のリンク間にL形フック27
が回転軸28を介して回転自在に支持されている。この
L形フック27を下型11の下面凹部に引っ掛けてロー
ラチェーンコンベア25上に引っ張り込むために、L形
フック27を立てた状態に回動させてスライドさせるフ
ックガイド29が設けられている。このフックガイド2
9の長さは、下型11を成形物取出位置の直前までL形
フック27で引っ張り込むように設定されている。この
フックガイド29の先端からL形フック27が離れると
同時に、L形フック27が図6に二点鎖線で示すように
自重により垂れ下がった状態となり、下型11から外れ
る。尚、L形フック27が下型11に係止する位置は、
後述する櫛形支持フレーム30の内端部である。
【0016】ここで、下型11からの成形物15の取り
出しを容易にするための下型11の構造を図1に基づい
て説明する。下型11は、軸ピン31を介して屈曲可能
に連結された2つの櫛形支持フレーム30と、これら両
櫛形支持フレーム30上にボルト34で取り付けられた
変形可能な成形面形成プレート32と、この成形面形成
プレート32の中央部下側に前記両櫛形支持フレーム3
0の連結部分に対応して設けられた板ばね33とから構
成されている。両櫛形支持フレーム30は、例えば複数
枚の金属製の板片の一端部を連結鋼材35に接合するこ
とで櫛形に形成したものであり、両櫛形支持フレーム3
0の各板片の他端部を互いに嵌め合って軸ピン31で回
動可能に連結したものである。
出しを容易にするための下型11の構造を図1に基づい
て説明する。下型11は、軸ピン31を介して屈曲可能
に連結された2つの櫛形支持フレーム30と、これら両
櫛形支持フレーム30上にボルト34で取り付けられた
変形可能な成形面形成プレート32と、この成形面形成
プレート32の中央部下側に前記両櫛形支持フレーム3
0の連結部分に対応して設けられた板ばね33とから構
成されている。両櫛形支持フレーム30は、例えば複数
枚の金属製の板片の一端部を連結鋼材35に接合するこ
とで櫛形に形成したものであり、両櫛形支持フレーム3
0の各板片の他端部を互いに嵌め合って軸ピン31で回
動可能に連結したものである。
【0017】一方、成形面形成プレート32は、弾性変
形可能な金属又はFRP(強化プラスチック板)により
変形可能に形成され、板ばね33は、成形面形成プレー
ト32と櫛形支持フレーム30との間に位置ずれしない
ように挟み込まれているが、成形面形成プレート32を
FRPで形成する場合には、成形面形成プレート32の
内部に板ばね33をインサート成形しても良い。尚、成
形面形成プレート32にボルト34を挿通するためのボ
ルト挿通孔36[図1(a)参照]は、櫛形支持フレー
ム30上での成形面形成プレート32の屈曲・湾曲変形
を容易にするために長孔となっている。
形可能な金属又はFRP(強化プラスチック板)により
変形可能に形成され、板ばね33は、成形面形成プレー
ト32と櫛形支持フレーム30との間に位置ずれしない
ように挟み込まれているが、成形面形成プレート32を
FRPで形成する場合には、成形面形成プレート32の
内部に板ばね33をインサート成形しても良い。尚、成
形面形成プレート32にボルト34を挿通するためのボ
ルト挿通孔36[図1(a)参照]は、櫛形支持フレー
ム30上での成形面形成プレート32の屈曲・湾曲変形
を容易にするために長孔となっている。
【0018】以上のように構成された下型11に水平押
圧力を加えることにより、両櫛形支持フレーム30を連
結部分で屈曲させて成形面形成プレート32を屈曲又は
湾曲させて成形物15を取り出すものであり、以下、こ
の作業を実行する機構を図2及び図3に基づいて説明す
る。前述したローラチェーンコンベア25の終端側に
は、送られてくる下型11を所定の成形物取出位置で停
止させる前ストッパ37が設けられている。一方、ロー
ラチェーンコンベア25の始端側には、前ストッパ37
で受け止められた下型11の後端を係止する後ストッパ
38がシリンダ(図示せず)により出没可能に設けられ
ている。また、ローラチェーンコンベア25の終端側に
は、下型11に水平押圧力を加えるための押圧シリンダ
46が設けられ、この押圧シリンダ46によって図1
(c)に示すように押圧ロッド47を下型11の前端に
押し当てて、後ストッパ38との間で、下型11を前後
両側から挟み付けることによって、両櫛形支持フレーム
30を連結部分で屈曲させて成形面形成プレート32を
上向きに凸となるように屈曲又は湾曲させるようになっ
ている。
圧力を加えることにより、両櫛形支持フレーム30を連
結部分で屈曲させて成形面形成プレート32を屈曲又は
湾曲させて成形物15を取り出すものであり、以下、こ
の作業を実行する機構を図2及び図3に基づいて説明す
る。前述したローラチェーンコンベア25の終端側に
は、送られてくる下型11を所定の成形物取出位置で停
止させる前ストッパ37が設けられている。一方、ロー
ラチェーンコンベア25の始端側には、前ストッパ37
で受け止められた下型11の後端を係止する後ストッパ
38がシリンダ(図示せず)により出没可能に設けられ
ている。また、ローラチェーンコンベア25の終端側に
は、下型11に水平押圧力を加えるための押圧シリンダ
46が設けられ、この押圧シリンダ46によって図1
(c)に示すように押圧ロッド47を下型11の前端に
押し当てて、後ストッパ38との間で、下型11を前後
両側から挟み付けることによって、両櫛形支持フレーム
30を連結部分で屈曲させて成形面形成プレート32を
上向きに凸となるように屈曲又は湾曲させるようになっ
ている。
【0019】上記ローラチェーンコンベア25の搬送方
向左側(図3の下側)には、取出テーブル39が昇降回
転機構40によって上下動可能且つ水平回転可能に支持
されている。この取出テーブル39の上面には2つの取
出シリンダ41が平行に取り付けられ、各取出シリンダ
41により水平駆動される持上げロッド42は、成形物
15を下型11から持ち上げる“持上げ部材”として用
いられる。また、取出テーブル39の下面には、プッシ
ャシリンダ43によって水平駆動される下型プッシャ4
4が設けられ、成形物15が取出された後の下型11が
この下型プッシャ44によって下型返送ライン45へ押
し出されるようになっている。この下型返送ライン45
は、下型11に成形材料10を供給するラインへ接続さ
れ、下型11が繰り返し使用されるようになっている。
向左側(図3の下側)には、取出テーブル39が昇降回
転機構40によって上下動可能且つ水平回転可能に支持
されている。この取出テーブル39の上面には2つの取
出シリンダ41が平行に取り付けられ、各取出シリンダ
41により水平駆動される持上げロッド42は、成形物
15を下型11から持ち上げる“持上げ部材”として用
いられる。また、取出テーブル39の下面には、プッシ
ャシリンダ43によって水平駆動される下型プッシャ4
4が設けられ、成形物15が取出された後の下型11が
この下型プッシャ44によって下型返送ライン45へ押
し出されるようになっている。この下型返送ライン45
は、下型11に成形材料10を供給するラインへ接続さ
れ、下型11が繰り返し使用されるようになっている。
【0020】次に、成形物取出装置18の動作を説明す
る。図6に示すように、押圧成形装置14内に押し込ま
れてくる後続の下型11によって成形後の下型11がロ
ーラチェーンコンベア25側に押し出されると、ローラ
チェーン26によって駆動されるL形フック27が下型
11の櫛形支持フレーム30に引っ掛かって、下型11
がローラチェーンコンベア25上に引っ張り込まれる。
このL形フック27による引っ張り込み動作は、下型1
1が成形物取出位置に到達する前に終り、つまり、図6
に二点鎖線で示すように、L形フック27がフックガイ
ド29から離れて自重により下方に回転することで、L
形フック27が下型11から外れ、この後は、ローラチ
ェーンコンベア25によって下型11が成形物取出位置
まで送られる。
る。図6に示すように、押圧成形装置14内に押し込ま
れてくる後続の下型11によって成形後の下型11がロ
ーラチェーンコンベア25側に押し出されると、ローラ
チェーン26によって駆動されるL形フック27が下型
11の櫛形支持フレーム30に引っ掛かって、下型11
がローラチェーンコンベア25上に引っ張り込まれる。
このL形フック27による引っ張り込み動作は、下型1
1が成形物取出位置に到達する前に終り、つまり、図6
に二点鎖線で示すように、L形フック27がフックガイ
ド29から離れて自重により下方に回転することで、L
形フック27が下型11から外れ、この後は、ローラチ
ェーンコンベア25によって下型11が成形物取出位置
まで送られる。
【0021】これにより、下型11が成形物取出位置に
達すると、下型11が前ストッパ37で受け止められて
停止すると共に、これがセンサ(図示せず)によって検
出され、その検出信号により後ストッパ38が上方に突
出して、下型11の後端を係止する。この後、押圧シリ
ンダ46が作動し、図1(c)に示すように、押圧ロッ
ド47を下型11の前端に押し当てて、後ストッパ38
との間で、下型11を前後両側から挟み付けることによ
って、両櫛形支持フレーム30を連結部分で屈曲させて
成形面形成プレート32を上向きに凸となるように屈曲
又は湾曲させる。これにより、成形物15が成形面形成
プレート32の中央部分(頂上部分)で持ち上げられ
て、該成形面形成プレート32の両側部分が成形物15
の下面から離れ、両者間に隙間が出来た状態となる。こ
の際、成形面形成プレート32の中央部下側に設けられ
た板ばね33のばね力によって、成形面形成プレート3
2が中央部分で均等に曲げられ、その曲げ部分で持ち上
げられる成形物15の姿勢が水平に保たれる。つまり、
曲げられた成形面形成プレート32上で成形物15が傾
いた状態になることが防がれ、成形物15と成形面形成
プレート32との間に持上げロッド42を挿入する隙間
が確実に確保される。
達すると、下型11が前ストッパ37で受け止められて
停止すると共に、これがセンサ(図示せず)によって検
出され、その検出信号により後ストッパ38が上方に突
出して、下型11の後端を係止する。この後、押圧シリ
ンダ46が作動し、図1(c)に示すように、押圧ロッ
ド47を下型11の前端に押し当てて、後ストッパ38
との間で、下型11を前後両側から挟み付けることによ
って、両櫛形支持フレーム30を連結部分で屈曲させて
成形面形成プレート32を上向きに凸となるように屈曲
又は湾曲させる。これにより、成形物15が成形面形成
プレート32の中央部分(頂上部分)で持ち上げられ
て、該成形面形成プレート32の両側部分が成形物15
の下面から離れ、両者間に隙間が出来た状態となる。こ
の際、成形面形成プレート32の中央部下側に設けられ
た板ばね33のばね力によって、成形面形成プレート3
2が中央部分で均等に曲げられ、その曲げ部分で持ち上
げられる成形物15の姿勢が水平に保たれる。つまり、
曲げられた成形面形成プレート32上で成形物15が傾
いた状態になることが防がれ、成形物15と成形面形成
プレート32との間に持上げロッド42を挿入する隙間
が確実に確保される。
【0022】この状態で、取出シリンダ41が作動し
て、持上げロッド42を成形物15と成形面形成プレー
ト32との間の隙間に挿入した後、昇降回転機構40に
よって取出テーブル39を上昇させて持上げロッド42
を上昇させる。これにより、成形物15を持上げロッド
42に載せて下型11から上方へ取り出す。この取出方
法によれば、成形物15の上面に全く触れずに下型11
から成形物15を取り出すことができ、成形物15の上
面の形崩れを完全に防止することができる。
て、持上げロッド42を成形物15と成形面形成プレー
ト32との間の隙間に挿入した後、昇降回転機構40に
よって取出テーブル39を上昇させて持上げロッド42
を上昇させる。これにより、成形物15を持上げロッド
42に載せて下型11から上方へ取り出す。この取出方
法によれば、成形物15の上面に全く触れずに下型11
から成形物15を取り出すことができ、成形物15の上
面の形崩れを完全に防止することができる。
【0023】このようにして、成形物15を持上げロッ
ド42に載せて下型11から上方へ取り出した状態で、
プッシャシリンダ43によって下型プッシャ44が突出
され、成形物取出後の下型11がこの下型プッシャ44
によって下型返送ライン45へ押し出される。この下型
11は、下型返送ライン45によって成形材料10を供
給するラインへ送られ、繰り返し使用される。これによ
り、押圧成形工程から成形物取出工程までの一連の生産
ラインの流れが極めて良くなり、生産性が高められる。
ド42に載せて下型11から上方へ取り出した状態で、
プッシャシリンダ43によって下型プッシャ44が突出
され、成形物取出後の下型11がこの下型プッシャ44
によって下型返送ライン45へ押し出される。この下型
11は、下型返送ライン45によって成形材料10を供
給するラインへ送られ、繰り返し使用される。これによ
り、押圧成形工程から成形物取出工程までの一連の生産
ラインの流れが極めて良くなり、生産性が高められる。
【0024】一方、持上げロッド42により取り出され
た成形物15は、取出テーブル39を図3に二点鎖線で
示すように例えば90°回転させることにより、硬化養
生・乾燥工程へ移送される。この後、取出テーブル39
を元の位置へ戻し、前述した動作を繰り返すことによ
り、成形物15を繰り返し取り出して硬化養生・乾燥工
程へ移送する。
た成形物15は、取出テーブル39を図3に二点鎖線で
示すように例えば90°回転させることにより、硬化養
生・乾燥工程へ移送される。この後、取出テーブル39
を元の位置へ戻し、前述した動作を繰り返すことによ
り、成形物15を繰り返し取り出して硬化養生・乾燥工
程へ移送する。
【0025】上記実施例では、成形面形成プレート32
を受け支える支持フレーム30が櫛形に形成されている
が、プレート状等、他の形状に形成しても良い。また、
上記実施例では、下型11を成形面形成プレート32と
支持フレーム30とから構成したので、成形物取出時の
下型11の曲げ易さと成形時の型強度とを容易に両立さ
せることができる利点がある。しかしながら、支持フレ
ーム30に相当する部材を省略して、成形面形成プレー
トのみで下型を構成するようにしても良い。この場合で
も、例えば、成形面形成プレートの中央部分を薄肉化等
により曲げやすくして他の部分を厚肉化等により強化す
るようにすれば良い。
を受け支える支持フレーム30が櫛形に形成されている
が、プレート状等、他の形状に形成しても良い。また、
上記実施例では、下型11を成形面形成プレート32と
支持フレーム30とから構成したので、成形物取出時の
下型11の曲げ易さと成形時の型強度とを容易に両立さ
せることができる利点がある。しかしながら、支持フレ
ーム30に相当する部材を省略して、成形面形成プレー
トのみで下型を構成するようにしても良い。この場合で
も、例えば、成形面形成プレートの中央部分を薄肉化等
により曲げやすくして他の部分を厚肉化等により強化す
るようにすれば良い。
【0026】また、上記実施例では、下型11に水平押
圧力を加えることによって下型11を屈曲又は湾曲させ
るようにしたが、下型11の中央部を下側から支えて下
型11の両側縁を下方に引き下げる等、他の方法によっ
て下型11を屈曲又は湾曲させるようにしても良い。
圧力を加えることによって下型11を屈曲又は湾曲させ
るようにしたが、下型11の中央部を下側から支えて下
型11の両側縁を下方に引き下げる等、他の方法によっ
て下型11を屈曲又は湾曲させるようにしても良い。
【0027】その他、本発明は、下型11を成形物取出
位置へ送る機構を変更したり、下型11の後側にも、前
側と同じように押圧シリンダを配置して、下型11の前
後両側から押圧シリンダの押圧ロッドにより挟み付ける
ようにしても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変
更して実施できることは言うまでもない。
位置へ送る機構を変更したり、下型11の後側にも、前
側と同じように押圧シリンダを配置して、下型11の前
後両側から押圧シリンダの押圧ロッドにより挟み付ける
ようにしても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変
更して実施できることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の成形物の取出方法によれば、下型から成形
物を取り出す際に、下型の成形面を上向きに凸となるよ
うに屈曲又は湾曲させて、成形物と下型との間に隙間を
生じさせ、この隙間に持上げ部材を挿入して上昇させる
ことにより、成形物を持上げ部材に載せて下型から上方
へ取り出すようにしたので、成形物の上面に全く触れず
に下型から成形物を取り出すことができて、成形物の上
面の形崩れを完全に防止することができる。
の請求項1の成形物の取出方法によれば、下型から成形
物を取り出す際に、下型の成形面を上向きに凸となるよ
うに屈曲又は湾曲させて、成形物と下型との間に隙間を
生じさせ、この隙間に持上げ部材を挿入して上昇させる
ことにより、成形物を持上げ部材に載せて下型から上方
へ取り出すようにしたので、成形物の上面に全く触れず
に下型から成形物を取り出すことができて、成形物の上
面の形崩れを完全に防止することができる。
【0029】また、請求項2では、下型を、成形面形成
プレートと支持フレームと板ばねとから構成したので、
成形物取出時の下型の曲げ易さと成形時の型強度とを容
易に両立させることができる。しかも、成形面形成プレ
ートの中央部下側に設けられた板ばねのばね力によっ
て、成形面形成プレートが中央部分で均等に曲げられる
ようになるので、その曲げ部分で持ち上げられる成形物
の姿勢を水平に保つことができて、成形物と成形面形成
プレートとの間に持上げ部材を挿入する隙間を確実に確
保することができ、持上げ部材の挿入動作を円滑に行う
ことができる。
プレートと支持フレームと板ばねとから構成したので、
成形物取出時の下型の曲げ易さと成形時の型強度とを容
易に両立させることができる。しかも、成形面形成プレ
ートの中央部下側に設けられた板ばねのばね力によっ
て、成形面形成プレートが中央部分で均等に曲げられる
ようになるので、その曲げ部分で持ち上げられる成形物
の姿勢を水平に保つことができて、成形物と成形面形成
プレートとの間に持上げ部材を挿入する隙間を確実に確
保することができ、持上げ部材の挿入動作を円滑に行う
ことができる。
【0030】更に、請求項3では、成形物を押圧成形す
る成形位置と、下型から成形物を取り出す成形物取出位
置とを別々に設け、下型を前記成形位置から前記成形物
取出位置へ搬送して該下型から成形物を取り出す工程
と、成形物の取り出しが終了した他の下型を前記成形位
置へ返送して成形物を押圧成形する工程とを並行して行
い得るようにしたので、押圧成形工程から成形物取出工
程までの一連の生産ラインの流れが極めて良くなり、生
産性を高めることができて、コストダウンを図ることが
できる。
る成形位置と、下型から成形物を取り出す成形物取出位
置とを別々に設け、下型を前記成形位置から前記成形物
取出位置へ搬送して該下型から成形物を取り出す工程
と、成形物の取り出しが終了した他の下型を前記成形位
置へ返送して成形物を押圧成形する工程とを並行して行
い得るようにしたので、押圧成形工程から成形物取出工
程までの一連の生産ラインの流れが極めて良くなり、生
産性を高めることができて、コストダウンを図ることが
できる。
【図1】本発明の一実施例における下型の構造を示すも
ので、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は下型
を屈曲させたときの側面図
ので、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は下型
を屈曲させたときの側面図
【図2】生産ラインの側面図
【図3】生産ラインの平面図
【図4】押圧成形装置を用いて行う押圧成形工程を説明
する動作説明図(その1)で、(a)は待機状態を示す
図、(b)は成形直前の状態を示す図
する動作説明図(その1)で、(a)は待機状態を示す
図、(b)は成形直前の状態を示す図
【図5】押圧成形装置を用いて行う押圧成形工程を説明
する動作説明図(その2)で、(a)は押圧成形時の状
態を示す図、(b)は成形終了後(次の成形を開始する
直前)の状態を示す図
する動作説明図(その2)で、(a)は押圧成形時の状
態を示す図、(b)は成形終了後(次の成形を開始する
直前)の状態を示す図
【図6】下型を成形物取出位置へ移送する構造を説明す
る側面図
る側面図
10…成形材料、11…下型、14…押圧成形装置、1
5…成形物、18…成形物取出装置、19…底板、21
…上型、23…型側板、25…ローラチェーンコンベ
ア、26…ローラチェーン、27…L形フック、29…
フックガイド、30…櫛形支持フレーム(支持フレー
ム)、32…成形面形成プレート、33…板ばね、35
…連結鋼材、37…前ストッパ、38…後ストッパ、3
9…取出テーブル、40…昇降回転機構、41…取出シ
リンダ、42…持上げロッド(持上げ部材)、43…プ
ッシャシリンダ、44…下型プッシャ、45…下型返送
ライン、46…押圧シリンダ、47…押圧ロッド。
5…成形物、18…成形物取出装置、19…底板、21
…上型、23…型側板、25…ローラチェーンコンベ
ア、26…ローラチェーン、27…L形フック、29…
フックガイド、30…櫛形支持フレーム(支持フレー
ム)、32…成形面形成プレート、33…板ばね、35
…連結鋼材、37…前ストッパ、38…後ストッパ、3
9…取出テーブル、40…昇降回転機構、41…取出シ
リンダ、42…持上げロッド(持上げ部材)、43…プ
ッシャシリンダ、44…下型プッシャ、45…下型返送
ライン、46…押圧シリンダ、47…押圧ロッド。
Claims (3)
- 【請求項1】 下型内に入れられた成形材料を上型で押
圧成形した後、型開きして前記下型から成形物を取り出
す方法であって、 前記下型の成形面を屈曲又は湾曲可能に構成し、成形物
の取り出しに際して、前記下型の成形面を上向きに凸と
なるように屈曲又は湾曲させることにより、前記下型の
成形面と成形物との間に部分的に隙間を生じさせ、その
隙間に持上げ部材を挿入して上昇させることにより、成
形物を前記持上げ部材に載せて前記下型から取り出すよ
うにしたことを特徴とする成形物の取出方法。 - 【請求項2】 前記下型は、屈曲可能に連結された2つ
の支持フレームと、これら両支持フレーム上に取り付け
られた変形可能な成形面形成プレートと、前記成形面形
成プレートの中央部下側に前記両支持フレームの連結部
分に対応して設けられた板ばねとから構成され、前記下
型に側方から水平押圧力を加えることにより、両支持フ
レームを連結部分で屈曲させて前記成形面形成プレート
を上向きに凸となるように屈曲又は湾曲させるようにし
たことを特徴とする請求項1に記載の成形物の取出方
法。 - 【請求項3】 成形物を押圧成形する成形位置と、下型
から成形物を取り出す成形物取出位置とを別々に設け、
下型を前記成形位置から前記成形物取出位置へ搬送して
該下型から成形物を取り出す工程と、成形物の取り出し
が終了した他の下型を前記成形位置へ返送して成形物を
押圧成形する工程とを並行して行うようにしたことを特
徴とする請求項1又は2に記載の成形物の取出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24205894A JP3432915B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 成形物の取出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24205894A JP3432915B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 成形物の取出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0872047A true JPH0872047A (ja) | 1996-03-19 |
JP3432915B2 JP3432915B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=17083661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24205894A Expired - Fee Related JP3432915B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 成形物の取出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3432915B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105881707A (zh) * | 2014-12-24 | 2016-08-24 | 天津华业兴建筑装饰工程有限公司 | 一种方便卸料的板材压合成型装置 |
CN111283989A (zh) * | 2018-12-07 | 2020-06-16 | 昆山升威光电科技有限公司 | 一种移动式库板压制模组及其压制工艺 |
CN112792953A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-05-14 | 成都成发泰达航空科技有限公司 | 一种涡轮叶片陶芯模具 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP24205894A patent/JP3432915B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105881707A (zh) * | 2014-12-24 | 2016-08-24 | 天津华业兴建筑装饰工程有限公司 | 一种方便卸料的板材压合成型装置 |
CN111283989A (zh) * | 2018-12-07 | 2020-06-16 | 昆山升威光电科技有限公司 | 一种移动式库板压制模组及其压制工艺 |
CN112792953A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-05-14 | 成都成发泰达航空科技有限公司 | 一种涡轮叶片陶芯模具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3432915B2 (ja) | 2003-08-04 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |