JPH0871637A - 圧延板材の造管方法 - Google Patents

圧延板材の造管方法

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JPH0871637A
JPH0871637A JP21470894A JP21470894A JPH0871637A JP H0871637 A JPH0871637 A JP H0871637A JP 21470894 A JP21470894 A JP 21470894A JP 21470894 A JP21470894 A JP 21470894A JP H0871637 A JPH0871637 A JP H0871637A
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Yuji Yoshitomi
雄二 吉冨
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、金属からなる圧延板材を造管して
管体を得るための圧延板材の造管方法に関し、管体を軸
長方向に直角方向に折曲した時に、亀裂等が発生する虞
れを従来より大幅に低減することを目的とする。 【構成】 金属からなる圧延板材11を造管して管体1
3を得る圧延板材の造管方法において、前記圧延板材1
1の圧延方向の圧延方向塑性歪比r(0) および圧延方向
に直角な方向の直角方向塑性歪比r(90)を測定し、前記
圧延方向塑性歪比r(0) より直角方向塑性歪比r(90)が
大きい時に、前記圧延板材11を、前記圧延方向に直角
な方向に管体13の軸長方向がなるように造管する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属からなる圧延板材
を造管して管体を得るための圧延板材の造管方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金属からなる圧延板材を造管して
管体を得る圧延板材の造管方法として、例えば、特開平
3−294023号公報に開示されるものが知られてい
る。
【0003】図3は、この種の圧延板材の造管方法を示
すもので、従来の方法では、一般に、圧延板材1の圧延
方向が、管体2の軸長方向と同一の方向になるように造
管されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧延板材の造管方法により製造された管体2では、図4
に示すように、管体2を、管体2の軸長方向に直角方向
に折曲すると、折曲部2aが延性破壊され、亀裂等が発
生する虞れがあった。
【0005】本発明者は、かかる従来の問題を解決する
ために鋭意研究した結果、圧延板材1には、ロットによ
り、圧延板材1の圧延方向の圧延方向塑性歪比と、圧延
方向に直角な方向の直角方向塑性歪比とに比較的大きな
バラツキがあり、塑性歪比の低い方向を、管体2の軸長
方向と同一の方向になるように造管した場合には、管体
2を、管体2の軸長方向に直角方向に折曲した時に、折
曲部2aが延性破壊され、亀裂等が発生することを見出
した。
【0006】次に示す表1は、標準ロットに対する、ロ
ット1およびロット2の塑性歪比のバラツキを示してお
り比較的大きなバラツキがあることがわかる。なお、こ
れ等の圧延板材1は、ステンレスからなり、肉厚tが2
mmであり、ロット1およびロット2の圧延板材1では、
管体2を、管体2の軸長方向に直角方向に折曲した時
に、折曲部2aが延性破壊され、亀裂等が発生する現象
が往々にして見られた。
【0007】
【表1】
【0008】表1において、r(0) は、図5に示す圧延
板材1の圧延方向の圧延方向塑性歪比を、r(45)は圧延
板材1の圧延方向に対して45度の方向の塑性歪比を、
r(90)は圧延板材1の圧延方向に対して90度の方向の
直角方向塑性歪比を示している。
【0009】これ等の塑性歪比r(0) ,r(45),r(90)
の測定は、図5に二点鎖線で示した各方向の試験片3
を、図6に示すように、JIS13B号に規定された試
験片形状にし、この試験片3の両端を引っ張ることによ
り行われる。
【0010】そして、試験片3の中心部に10mmである
正方形4と、50mm間隔の標点5とが印付けされ、標点
5の間隔の変化により伸び率が求められ、10mmの幅w
と中心部の板厚tにより塑性歪比rが求められる。
【0011】ここで、試験前における試験片3の正方形
のwU とwD の値の平均値をw0 、試験後におけるwU
とwD の平均値をw1 とし、さらに、試験前における板
厚をt0 、試験後における板厚をt1 とすると、塑性歪
比rを以下の式により求めることができる。
【0012】 r=ln(w0 /w1 )/ln(t0 /t1 )・・・(1) なお、表1において、r(平均)は、塑性歪比r(0) ,
r(45),r(90)の平均値であり、次式により求めること
ができる。
【0013】 r(平均)=(r(0) +2r(45)+r(90))/4・・・(2) また、表1において、nは、加工硬化指数である。さら
に、表1における各値は、試験片の20%の伸び時にお
ける値を示しており、また、標準ロット,ロット1,ロ
ット2に対する試験時の引っ張り速度は、20mm/min
,5mm/min ,50mm/min であった。
【0014】上述した表1から、ロット1およびロット
2では、直角方向塑性歪比r(90)の値が、標準ロットに
対して、40%程度高い値を示しており、非常に大きな
バラツキがあることがわかる。
【0015】本発明は、かかる知見に基づいてなされた
もので、管体を軸長方向に直角方向に折曲した時に、亀
裂等が発生する虞れを従来より大幅に低減することがで
きる圧延板材の造管方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の圧延板材の造
管方法は、金属からなる圧延板材を造管して管体を得る
圧延板材の造管方法において、前記圧延板材の圧延方向
の圧延方向塑性歪比および圧延方向に直角な方向の直角
方向塑性歪比を測定し、前記圧延方向塑性歪比より直角
方向塑性歪比が大きい時に、前記圧延板材を、前記圧延
方向に直角な方向に管体の軸長方向がなるように造管す
るものである。
【0017】請求項2の圧延板材の造管方法は、請求項
1において、前記造管された管体を、管体の軸長方向に
直角方向に折曲するものである。
【0018】
【作用】請求項1の圧延板材の造管方法では、先ず、例
えばロット毎に、圧延板材の圧延方向の圧延方向塑性歪
比および圧延方向に直角な方向の直角方向塑性歪比が測
定され、この後、圧延方向塑性歪比より直角方向塑性歪
比が大きい時に、圧延板材が、圧延方向に直角な方向に
管体の軸長方向がなるように造管される。
【0019】従って、管体の軸長方向の塑性歪比が大き
くなり、管体を軸長方向に直角方向に折曲した時に、亀
裂等が発生する虞れが低減する。請求項2の圧延板材の
造管方法では、造管された管体が、管体の軸長方向に直
角方向に折曲されるが、管体の軸長方向の塑性歪比が大
きいため、亀裂等が発生する虞れが小さい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の圧延板材の造管方法の一実施例を
示しており、この方法では、先ず、(a)に示すよう
に、圧延板材11の塑性歪比が測定される。
【0021】この実施例では、圧延板材11は、ステン
レスからなり、肉厚tが2mmとされている。測定される
塑性歪比は、圧延板材11の圧延方向の圧延方向塑性歪
比r(0) 、圧延板材11の圧延方向に対して45度の方
向の塑性歪比r(45)、および圧延板材11の圧延方向に
対して90度の方向の直角方向塑性歪比r(90)である。
【0022】これ等の塑性歪比r(0) ,r(45),r(90)
の測定は、前述したと同様にして行われる。そして、次
に、圧延方向塑性歪比r(0) と直角方向塑性歪比r(90)
とが比較され、前述した表1のロット1およびロット2
のように、直角方向塑性歪比r(90)が大きい時には、
(b)に示すように、圧延板材11が、圧延方向に直角
な方向に管体13の軸長方向がなるように造管される。
【0023】なお、前述した表1に示したように、圧延
板材11の圧延方向に対して45度の方向の塑性歪比r
(45)は、通常、圧延方向塑性歪比r(0) および直角方向
塑性歪比r(90)に比較して充分小さいため、必ずしも測
定をする必要はない。
【0024】この後、造管された管体13の両端が溶接
等により相互に接合される。そして、図2に示すよう
に、管体13が、管体13の軸長方向に直角方向に折曲
され、折曲部13aの曲げRが非常に小さい、例えば、
エンジンのエキゾーストマニホールド用のパイプが製造
される。
【0025】しかして、この実施例の圧延板材の造管方
法では、先ず、例えばロット毎に、圧延板材11の圧延
方向の圧延方向塑性歪比r(0) および圧延方向に直角な
方向の直角方向塑性歪比r(90)が測定され、この後、圧
延方向塑性歪比r(0) より直角方向塑性歪比r(90)が大
きい時に、圧延板材11が、圧延方向に直角な方向に管
体13の軸長方向がなるように造管されるため、管体1
3の軸長方向の塑性歪比が大きくなり、管体13を軸長
方向に直角方向に折曲した時に、折曲部13aに亀裂等
が発生する虞れを従来より大幅に低減することができ
る。
【0026】なお、以上述べた実施例では、ステンレス
からなる圧延板材11に本発明を適用した例について述
べたが、本発明は、かかる実施例に限定されるものでは
なく、例えば、鋼板等の圧延板材にも同様に適用でき
る。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の圧延板材
の造管方法では、先ず、例えばロット毎に、圧延板材の
圧延方向の圧延方向塑性歪比および圧延方向に直角な方
向の直角方向塑性歪比が測定され、この後、圧延方向塑
性歪比より直角方向塑性歪比が大きい時に、圧延板材
が、圧延方向に直角な方向に管体の軸長方向がなるよう
に造管されるため、管体の軸長方向の塑性歪比が大きく
なり、管体を軸長方向に直角方向に折曲した時に、亀裂
等が発生する虞れを従来より大幅に低減することができ
る。
【0028】請求項2の圧延板材の造管方法では、造管
された管体が、管体の軸長方向に直角方向に折曲される
が、管体の軸長方向の塑性歪比が大きいため、亀裂等が
発生する虞れを従来より大幅に低減することができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧延板材の造管方法の一実施例を示す
説明図である。
【図2】図1で造管された管体を折曲した状態を示す側
面図である。
【図3】従来の圧延板材の造管方法を示す説明図であ
る。
【図4】図3で造管された管体を折曲した状態を示す斜
視図である。
【図5】各方向の塑性歪比を示す説明図である。
【図6】塑性歪比の測定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
11 圧延板材 13 管体 r(0) 圧延方向塑性歪比 r(90) 直角方向塑性歪比

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属からなる圧延板材(11)を造管し
    て管体(13)を得る圧延板材の造管方法において、 前記圧延板材(11)の圧延方向の圧延方向塑性歪比
    (r(0) )および圧延方向に直角な方向の直角方向塑性
    歪比(r(90))を測定し、前記圧延方向塑性歪比(r
    (0) )より直角方向塑性歪比(r(90))が大きい時に、
    前記圧延板材(11)を、前記圧延方向に直角な方向に
    管体(13)の軸長方向がなるように造管することを特
    徴とする圧延板材の造管方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧延板材の造管方法にお
    いて、 前記造管された管体(13)を、管体(13)の軸長方
    向に直角方向に折曲することを特徴とする圧延板材の造
    管方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2786416A1 (fr) * 1998-12-01 2000-06-02 J Richard Ducros Ets Procede et machine de pliage de tole forte, et coffre-fort en tole forte pliee
EP1160025A1 (fr) * 2000-05-31 2001-12-05 Ets. J. Richard-Ducros Procédé de pliage de tôle forte, et coffre-fort en tôle forte pliée
CN103608132A (zh) * 2011-06-17 2014-02-26 蒂森克虏伯钢铁欧洲股份公司 具有切口的空心型材的制造方法

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CN103608132A (zh) * 2011-06-17 2014-02-26 蒂森克虏伯钢铁欧洲股份公司 具有切口的空心型材的制造方法
CN103608132B (zh) * 2011-06-17 2016-05-25 蒂森克虏伯钢铁欧洲股份公司 具有切口的空心型材的制造方法

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