JPH0870766A - 貯蔵庫のエチレン除去装置 - Google Patents

貯蔵庫のエチレン除去装置

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JPH0870766A
JPH0870766A JP23849194A JP23849194A JPH0870766A JP H0870766 A JPH0870766 A JP H0870766A JP 23849194 A JP23849194 A JP 23849194A JP 23849194 A JP23849194 A JP 23849194A JP H0870766 A JPH0870766 A JP H0870766A
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JP
Japan
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catalyst
ethylene
container
air
chamber
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JP23849194A
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English (en)
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Hatsuo Yamada
初男 山田
Seiji Tadasue
政治 忠末
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エチレン分解触媒の触媒ユニットを低コスト
化する。 【構成】 外箱内にファン装置が配置され、貯蔵庫内の
空気が通風チャンバー内に吐出される。通風チャンバー
内は区画板にてエチレン除去ゾーンと再生ゾーンとに区
分されるとともに、側壁に形成した開口部を塞ぐように
触媒ユニット40が回転自在に設けられている。この触
媒ユニット40は、小ブロック状の複数のエチレン分解
触媒42と除湿剤43とを触媒容器41内に積層して一
体化した構成で、触媒容器41の対向両面には各小ブロ
ックのエチレン分解触媒42及び除湿剤43の周縁部を
押さえるための押さえ枠48,50が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貯蔵室内の空気中からエ
チレンガスを除去するエチレン除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば野菜や果物等の青果物を貯蔵する
際、青果物から放出されるエチレンガスが熟成促進ホル
モンとして作用して青果物の鮮度を劣化させることが知
られている。そこで、そのエチレンガスを除去しながら
青果物を貯蔵するという特公平4−52102号や特開
平1−269449号の各公報に開示された鮮度保持法
が開発されている。これらは、貯蔵室内の空気をエチレ
ン分解触媒に接触させながら流すことにより、その空気
中からエチレンガスを除去し、これを再び貯蔵室内に戻
す構成となっており、そのエチレン分解触媒は例えば所
定の円盤形状に成形した活性炭にパラジウム等を担持さ
せて形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の構成で十分な
エチレン除去能力を得ようとすれば、触媒に流す空気量
を多く確保しなければならないから、触媒ユニットは勢
い大形化する傾向にある。ところが、エチレン分解触媒
は、前述のように成型した活性炭をベースに製造されて
いるから、脆く、割れ易いという性質がある。このた
め、製造途中で破損し易いことから、歩留りが悪くて、
大形の触媒ユニットは相当に高価になる。また、輸送中
や使用中に破損した場合には、一部の箇所が破損した場
合でも触媒ユニット全体が使用不能になり、この面から
も無駄が多いものであった。
【0004】また、この種の触媒ユニットを円盤形に形
成してこれを通風チャンバーの開口部に宛がって回転さ
せる場合、通風チャンバーの開口部を形成した側壁面と
回転軸とを直交する状態でセットし難く、空気漏れの原
因となるという問題があった。本発明は上記事情に鑑み
てなされたもので、その目的は、触媒ユニットを低コス
ト化できる貯蔵庫のエチレン除去装置を提供するところ
にあり、他の目的は、触媒ユニットを通風チャンバーに
宛がって回転させる場合でも、通風チャンバーと触媒ユ
ニットとの間に隙間ができ難くすることができるエチレ
ン除去装置を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る貯蔵庫のエ
チレン除去装置は、エチレン分解触媒を備えた触媒ユニ
ットの所定部位に貯蔵室内の空気を流すことによりその
空気中からエチレンガスを除去するものであって、触媒
ユニットは、触媒容器内に複数のエチレン分解触媒の小
ブロックを収納して構成され、その触媒容器の空気流通
方向の両側壁部に、エチレン分解触媒の小ブロックを押
さえつつ空気を流通させる押さえ枠を形成した構成に特
徴を有する(請求項1の発明)。また、この場合、触媒
ユニットの触媒容器を回転可能な容器状に構成すると共
に、触媒容器にて通風チャンバーの開口部を塞ぐように
設け、その通風チャンバーには前記開口部をエチレン除
去ゾーンと再生ゾーンとに区分する区画壁を設けて触媒
容器を駆動機構により通風チャンバーに対して回転駆動
する構成とすることが望ましい(請求項2の発明)。
【0006】さらに、上記請求項2の発明において、触
媒容器に固着した軸受筒に、駆動機構の回転軸をギャッ
プを余して貫通させ、回転軸に径方向に突設した連結ピ
ンを軸受筒の通風チャンバーとは反対側の端部に陥没形
成した係合溝に係合させる構成とすることもできる(請
求項3の発明)。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、触媒ユニットのエチ
レン分解触媒は複数の小ブロックを集めて構成されてい
るから、触媒ユニット全体を大形の一体形のエチレン分
解触媒から構成するものに比べて製造が簡単で安価にな
る。また、エチレン分解触媒の一部が破損した場合に
は、その小ブロックのみを交換すれば良い。
【0008】請求項2の発明によれば、触媒容器を駆動
機構によって回転させることにより、触媒ユニットが通
風チャンバーのエチレン分解ゾーンと再生ゾーンとを交
互に通過して触媒にてエチレンガスを分解するエチレン
除去状態とこれを再生させる再生状態とが自動的に繰り
返される。また、請求項3の発明によれば、触媒容器が
通風チャンバーの側壁部に押し付けられ、その際、触媒
容器の軸受筒に回転軸がギャップを余して貫通されてい
るから、触媒容器は通風チャンバーの側壁面に沿うよう
に回転軸に対して傾斜することができ、もって触媒容器
と通風チャンバーとの間の隙間が小さくなる。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば次の通りの効果が得られ
る。請求項1の発明では、エチレン分解触媒を小ブロッ
クのものから構成しているから、製造コストが安価にな
り、また、破損した小ブロックのみを交換できて合理的
である。また、請求項2の発明によれば、さらに簡単な
構造にてエチレン除去運転を連続的に行うことができる
という効果も得られ、請求項3の発明では、触媒容器と
通風チャンバーとの間で空気の漏れが減少して効率的な
エチレン除去運転が可能となるという効果も加えて得ら
れる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図1ないし図8を参照して説明する。
【0011】(実施例の構成)外箱10は縦長の直方体
状をなし、底部にはキャスター11が設けられていて例
えば野菜や果物を冷蔵保存する組立式等の大形貯蔵庫内
に設置可能である。この外箱10内部には基板12が横
形に設けられ、これにて外箱10内が吸入室13と吐出
室14との上下二室に区分されている。外箱10のうち
下部の吸入室13に対応する部分には吸入口15が形成
される(図2参照)とともに、上部の吐出室14に対応
する部分には対向する側壁部に2つの吐出口16が形成
されている(図3参照)。吸入室13内には基板12の
下面に空気循環装置を構成するためのファン装置21が
固定され、そのケーシング22の吸入側に連ねてダンパ
ー室23が設けられるとともに、そのダンパー室23の
吸入開口24を塞ぐようにして一般にサルファカッター
と称されている触媒毒吸着装置25が設けられている。
この触媒毒吸着装置25は通気性を有し、外箱10の吸
入室13内に流入した貯蔵庫内の空気が貫通してダンパ
ー室23ひいてはファン装置21のケーシング22内に
流入できるようになっており、その過程で後述するエチ
レン分解触媒42に対して触媒毒として作用する物質
(例えば硫黄化合物)及びエチレン分解の結果生成され
る物質(アセトアルデヒド)を吸着する機能を有する。
また、ファン装置21のモータ26を運転すると、ケー
シング22内の遠心ファン27が回転され、上述したよ
うに貯蔵庫内の空気が外箱10の吸入室13内に流入
し、触媒毒吸着装置25を貫通してダンパー室23を通
ってケーシング22内に吸引され、そのケーシング22
の吐出口28から基板12を貫通して上向きに吐出され
る。
【0012】そして、基板12の上面には偏平な箱形を
なす通風チャンバー30が縦形に固定されており、ファ
ン装置21のケーシング22から吐出された空気は通風
チャンバー30内に下から流入する。この通風チャンバ
ー30の図1及び図2における左側の側壁部には円形の
開口部31が形成されるとともに(図3及び図8参
照)、通風チャンバー30内に図7に示す区画壁たる区
画板32が取り付けられている。この区画板32は、約
45度の角度で折れ曲がるV字形状をなすとともに、そ
の奥行き寸法が通風チャンバー30の内側横幅寸法とほ
ぼ等しく、もって通風チャンバー30内を、開口部31
と同心の約45度の角度領域に形成された再生ゾーン3
3と、残りの角度領域に形成されたエチレン除去ゾーン
34との二室に区分するようになっている。また、区画
板32には通風チャンバー30の中心から放射方向に延
びる方向に沿ってスリット35が形成されており、これ
にて通風チャンバー30内のエチレン除去ゾーン34と
再生ゾーン33とを連通させてエチレン除去ゾーン34
から再生ゾーン33内に空気が流入できるようにしてい
る。そして、上記再生ゾーン33内にはヒータ36が通
風チャンバー30の天井壁に固定して設けられており、
これにて再生ゾーン33に流入した空気を加熱すること
ができる。
【0013】一方、上記通風チャンバー30の開口部3
1を覆うようにして触媒ユニット40が設けられてい
る。この触媒ユニット40は図4及び図5に示す構造で
あり、偏平な箱形の触媒容器41内に複数のエチレン分
解触媒42と除湿剤43とを積層して一体化してなる。
触媒容器41は、矩形開口部44を有する円形基板45
に押さえケース46をネジ止めしてなり、押さえケース
46には中央を除く全域に多数の矩形の通気開口部47
が縦横に形成されていて格子状の押さえ枠48が形成さ
れている。また、円形基板45には、押さえケース46
と同様に中央を除く全域に多数の矩形の通気開口部49
が縦横に形成されて格子状の押さえ枠50が形成された
反り防止用の支え板51が押さえケース46と共締めさ
れており、押さえケース46と支え板51との間に対向
両側を押さえ枠48,50として空気の流通可能となっ
た箱形の空間が形成されている。この空間内に、前記除
湿剤43及びエチレン分解触媒42とが多層に収納され
ているのであり、これらは共に各通気開口部47,49
よりも僅かに大きな規格化された縦横寸法の直方体の小
ブロック状をなし、各通気開口部47,49毎に1枚の
除湿剤43と4枚のエチレン分解触媒42が積層して収
納されている。なお、除湿剤43はシリカゲル製であ
り、エチレン分解触媒42は通気性を有する活性炭等の
担体にパラジウムを付着させたもので、また、除湿剤4
3がエチレン分解触媒42よりも上流側(通風チャンバ
ー30側)に位置するように配置されている。
【0014】触媒容器41のうち押さえケース46及び
支え板51の各中心には軸受筒52,53が固着されて
おり、押さえケース46側の軸受筒52には先端側(通
気チャンバー30とは反対側)に2本の係合溝54が径
方向に延びて形成されている。そして、これらの各軸受
筒52,53には回転軸55が貫通して設けられてお
り、その回転軸55に放射方向に突出して設けた連結ピ
ン56が軸受筒52の係合溝54に嵌り込んで係合し、
もって回転軸55から触媒容器41への回転伝達を可能
にしている。ここで、軸受筒52,53の内径寸法は回
転軸55の外径よりも十分に大きく回転軸55がギャッ
プを余して軸受筒52,53内を貫通するようになって
おり、また係合溝54の内側寸法は連結ピン56の外径
よりも大きく設定してあり、これらの余裕によって寸法
誤差を吸収して触媒容器41の円形基板45が通気チャ
ンバー30の側壁部に密着できるようにしている。
【0015】そして、上記回転軸55の一端側は、図2
に示すように通気チャンバー30の反対側の側壁部を回
転自由に貫通するとともに先端にカラー57がネジにて
固定されており、回転軸55を図2の右側へ強く引っ張
った状態でカラー57が固定されている。また、回転軸
55の他端側は外箱10の基板12に立設固定した支柱
17の上端に位置する軸受18を介して回転自在に支持
されている。回転軸55のうち触媒容器41の外側部分
にはウオームホイル58が嵌着されるとともに、基板1
2に固定したギヤドモータ59に上記ウオームホイル5
8と噛み合うウオームギヤ60が設けられ、そのギヤド
モータ59にて回転軸55ひいては触媒容器41が低速
(例えば1時間当たり1回転)で回転駆動されるように
なっている。これらは触媒ユニット40を回転駆動させ
る駆動機構を構成する。
【0016】(実施例の作用)本実施例のエチレン除去
装置は以上の構成であり、次にその作用を説明する。本
装置を貯蔵庫内に設置して電源を投入すると、ファン装
置21が起動されるとともに、ギヤドモータ59が回転
して触媒容器41が低速で回転され、さらにヒータ36
に通電される。ファン装置21の運転により、貯蔵室内
の空気は外箱10の吸入室13内に吸引され触媒毒吸着
装置25を通過してケーシング22に流入し、ここから
通風チャンバー30内に吐出される。そして、この空気
の大部分はエチレン除去ゾーン34において触媒ユニッ
ト40の除湿剤43及びエチレン分解触媒42を順に通
過し、外箱10の吐出室14に流れ出し、外箱10の吐
出口16から貯蔵室内に戻される。この空気の流れ過程
で、触媒毒吸着装置25を通過する際には、エチレン分
解触媒42に対して触媒毒として作用する物質(例えば
硫黄化合物)及びエチレン分解の結果生成される物質
(アセトアルデヒド)が吸着され、もってエチレン分解
触媒42の劣化が抑えられる。また、空気が除湿剤43
を通過する際には空気中から水分が除去され、従って、
エチレン分解触媒42側へは乾燥した空気が流れ込むこ
とになり、同触媒42の表面は常に乾燥状態に維持され
る。そして、エチレン分解触媒42に空気が触れて流れ
ることにより、空気中に含まれていたエチレンガスは水
分と二酸化炭素に分解されて除去され(エチレン除去状
態)、エチレン濃度を下げられた空気として貯蔵室内に
戻され、貯蔵室内の青果物等を長期間にわたり鮮度良く
保存することができる。
【0017】また、このような運転を続けていると、エ
チレン除去ゾーン34に位置する除湿剤43は次第に水
分を多く含むようになり、また、それに応じてエチレン
分解触媒42の表面の湿度が上昇傾向になる。これに関
しては、ヒータ36への通電によって再生ゾーン33内
が加熱されており、区画板32のスリット35を通して
通風チャンバー30内の空気の一部が流入するようにな
っている。従って、触媒容器41の回転によって、触媒
ユニット40のうちエチレン除去ゾーン34に位置して
いた部分が再生ゾーン33に位置するようになると、そ
の再生ゾーン33において触媒ユニット40に温風が流
されることになっており、流される温風によって除湿剤
43に含まれた水分やエチレン分解触媒42の表面に付
着した水分が除去されることになる(再生状態)。これ
にて、触媒ユニット40の湿度が一段と低くなり、触媒
容器41の回転によって再びエチレン除去ゾーン34に
対応するようになったときには効率的なエチレン分解が
継続して行われるようになり、触媒容器41の回転に伴
い上述のエチレン除去状態と再生状態とが繰り返され
る。なお、再生ゾーン33から吹き出されて触媒ユニッ
ト40を通過した高湿空気は、外箱10内の吐出室14
においてエチレン除去ゾーン34からの空気と混合され
て貯蔵室内に戻される。
【0018】(実施例の効果)本実施例のエチレン除去
装置によれば、触媒ユニット40は小ブロックのエチレ
ン分解触媒42及び除湿剤43を集積して構成されてい
るから、触媒ユニット40全体を大形の一体形のエチレ
ン分解触媒から構成するものに比べて製造が簡単で低コ
ストで製造できる。また、エチレン分解触媒42の一部
が破損した場合には、その小ブロックのみを交換すれば
良く、全体を交換する必要がないから無駄がなく、合理
的である。しかも、このように小ブロックのエチレン分
解触媒42を使用しながら、触媒容器41には押さえ枠
48,50を形成して各触媒42や除湿剤43を押さえ
ているから、エチレン分解触媒42や除湿剤43が輸送
持の振動等によって互いに擦り合うように動き続けて摩
耗したり、破損したりすることを確実に防止できる。
【0019】また、触媒容器41及び通風チャンバー3
0は共に大形であるから、触媒容器41を回転させる回
転軸に対して触媒容器41及び通風チャンバー30の対
向面を共に直交する関係に高精度で製造することは非常
に困難である。これに関して本実施例では、触媒容器4
1の軸受筒52,53の内径寸法を回転軸55の外径よ
りも十分に大きく設定して回転軸55がギャップを余し
て軸受筒52,53内を貫通するようにしたから、回転
軸55を図2の右側に向けて強く引っ張った状態でカラ
ー57を回転軸55に固定すれば、触媒容器41は連結
ピン56によって押されて通風チャンバー30の側壁面
に密着する。ここで、回転軸55と触媒容器41とが完
全に直交する関係になっていなくとも、触媒容器41は
回転軸55に対して傾斜しながら通風チャンバー30に
密着することになり、両者間に隙間の発生を抑えて空気
漏れを防止することができる。また、特に、本実施例で
は、エチレン分解触媒42に流される空気中から除湿剤
43にて水分を除去するようにしているから、触媒42
表面が湿潤化し難く、もって触媒ユニット40によるエ
チレン除去能力を長期間にわたって高いレベルに維持す
ることができる。また、除湿剤43が次第に湿潤化した
場合には、これが再生ゾーン33に至った頃に温風が流
されることになるから、除湿剤43が再び乾燥されて除
湿能力が回復し、除湿剤43を交換することなく繰り返
し使用することができるから、メンテナンス作業に煩わ
されることなく、長期間の自動連続運転が可能となる。
【0020】さらに、本実施例では、触媒毒吸着装置2
5を設置して硫黄化合物やアセトアルデヒドを除去する
ようにしているから、エチレン分解触媒42の劣化が防
止され、この面からもエチレン分解触媒42の長寿命化
を図って長期間運転を可能にできる。しかも、この触媒
毒吸着装置25により除去される物質は悪臭成分を含む
から、貯蔵室内の臭気発生も抑えることができるように
なる。また、本実施例では、触媒ユニット40の再生に
使用して高湿化した温風は貯蔵室内に戻すようにしてい
るから、貯蔵室内の湿度が過剰に低下することが防止さ
れ、この面からも青果物の長期間にわたる鮮度維持に寄
与することになる。さらに、本実施例では、通風チャン
バー30の開口部31を塞ぐように回転ドラム式の触媒
ユニット40を設け、通風チャンバー30内を区画板3
2にて区分してエチレン除去ゾーン34と再生ゾーン3
3とを形成する構成であるから、触媒ユニット40を低
速で回転させるだけで、エチレン除去状態と再生状態と
が繰り返されることになり、簡単な構造にて連続運転が
可能になる。
【0021】<他の実施例>本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、例えば次のような実施態様も可能
であり、これらも本発明の技術的範囲に含まれる。 (1)上記実施例では、触媒毒吸着装置を貯蔵室空気が
流入する箇所に設置したが、これに限らず、除湿剤を通
過した後でエチレン分解触媒に流れる前に設置するよう
にしてもよい。 (2)触媒ユニットは必ずしも回転式にせずとも、固定
されている触媒容器中にエチレン分解触媒の小ブロック
を集めて収納する構成でも良い。 (3)上記実施例では、エチレン除去装置は貯蔵庫内に
後から設置される独立形としたが、これに限らず、例え
ば冷蔵庫の冷却器の吸気側にこのエチレン除去装置を設
置する構成としてもよい。この場合は、前記実施例のフ
ァン装置21を省略できるという利点が得られる。
【0022】その他、本願発明は上記記述及び図面によ
って説明した実施例に限定されるものではなく、要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示し天板を外した状態
の全体の平面図
【図2】 同じく部分縦断面図
【図3】 同じく内部構造を示す側面図
【図4】 同じくドラムの縦断面図
【図5】 同じくドラムの分解斜視図
【図6】 同じくドラムの軸受部分の斜視図
【図7】 同じく仕切板の斜視図
【図8】 同じく図2のVIII−VIII線に沿う縦断面図
【符号の説明】
21…ファン装置 30…通風チャンバー 31…開口
部 32…区画板(区画壁) 33…再生ゾーン 34
…エチレン除去ゾーン 40…触媒ユニット 41…触
媒容器 42…エチレン分解触媒 43…除湿剤 45
…円形基板 46…ケース 48,50…押さえ枠 5
2,53…軸受筒 54…係合溝 55…回転軸 56
…連結ピン 57…カラー 59…ギヤドモータ(駆動
機構)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン分解触媒を備えた触媒ユニット
    の所定部位に貯蔵室内の空気を流すことによりその空気
    中からエチレンガスを除去する装置であって、前記触媒
    ユニットは、触媒容器内に複数のエチレン分解触媒の小
    ブロックを収納して構成され、前記触媒容器の空気流通
    方向の両側壁部には、前記エチレン分解触媒の小ブロッ
    クを押さえつつ空気を流通させる押さえ枠が形成されて
    いることを特徴とする貯蔵庫のエチレン除去装置。
  2. 【請求項2】 触媒ユニットの触媒容器は回転可能な容
    器状に構成されると共に、その触媒容器が通風チャンバ
    ーの開口部を塞ぐように設けられ、その通風チャンバー
    には前記開口部をエチレン除去ゾーンと再生ゾーンとに
    区分する区画壁が設けられ、駆動機構により前記触媒容
    器を通風チャンバーに対して回転駆動することを特徴と
    する請求項1記載の貯蔵庫のエチレン除去装置。
  3. 【請求項3】 触媒容器に固着した軸受筒に、駆動機構
    の回転軸がギャップを余して貫通されており、前記回転
    軸に径方向に突設した連結ピンが前記軸受筒の前記通風
    チャンバーとは反対側の端部に陥没形成した係合溝に係
    合していることを特徴とする請求項2記載の貯蔵庫のエ
    チレン除去装置。
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