JPH087044Y2 - 内燃機関の２弁給気弁 - Google Patents
内燃機関の２弁給気弁Info
- Publication number
- JPH087044Y2 JPH087044Y2 JP1989067301U JP6730189U JPH087044Y2 JP H087044 Y2 JPH087044 Y2 JP H087044Y2 JP 1989067301 U JP1989067301 U JP 1989067301U JP 6730189 U JP6730189 U JP 6730189U JP H087044 Y2 JPH087044 Y2 JP H087044Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air supply
- valve
- cylinder
- supply valve
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガソリン機関及び直接噴射式デイゼル機関の
シリンダヘッドに設けられる給気弁を２つとする内燃機
関の２弁給気弁に関する。
シリンダヘッドに設けられる給気弁を２つとする内燃機
関の２弁給気弁に関する。
（従来の技術） 従来第４図に示すようにシリンダ（１）のシリンダヘ
ッド（２）に２つの給気ポート（1a）（1b）を設け、該
ポート（1a）（1b）の弁座（1c）を開閉する２つの給気
弁（3a）（3b）を、その一方の弁（3b）が給気ポート
（1b）よりみてシリンダ中心（11）より先方にあり、他
方の弁（3a）が給気ポート（1a）よりみてシリンダ中心
（11）より手前に配されそれぞれバルブガイド（４）、
リテーナ（５）ばね（６）及びコッタ（７）によりシリ
ンダヘッド（２）に組立て、これら給気弁（3a）（3b）
は、シリンダヘッド（２）に植立された支柱（８）に挿
入されたブリッチ（９）に調整ネジ（10）を介して当接
し、該ブリッチ（９）の図示しない給気カムにより押え
られて２つの給気弁（3a）（3b）がリフトし、給気弁座
（1c）（1c）との間が開き給気或いは混合気が給気ポー
ト（1a）（1b）からシリンダ（１）内へ流入するように
したものは知られている。
ッド（２）に２つの給気ポート（1a）（1b）を設け、該
ポート（1a）（1b）の弁座（1c）を開閉する２つの給気
弁（3a）（3b）を、その一方の弁（3b）が給気ポート
（1b）よりみてシリンダ中心（11）より先方にあり、他
方の弁（3a）が給気ポート（1a）よりみてシリンダ中心
（11）より手前に配されそれぞれバルブガイド（４）、
リテーナ（５）ばね（６）及びコッタ（７）によりシリ
ンダヘッド（２）に組立て、これら給気弁（3a）（3b）
は、シリンダヘッド（２）に植立された支柱（８）に挿
入されたブリッチ（９）に調整ネジ（10）を介して当接
し、該ブリッチ（９）の図示しない給気カムにより押え
られて２つの給気弁（3a）（3b）がリフトし、給気弁座
（1c）（1c）との間が開き給気或いは混合気が給気ポー
ト（1a）（1b）からシリンダ（１）内へ流入するように
したものは知られている。
図中（12）は燃焼弁（デイゼルの場合）又は点火栓
（ガソリンの場合）、（13）は排気弁を示す。
（ガソリンの場合）、（13）は排気弁を示す。
（考案が解決しようとする課題） しかしながら、この場合給気弁は同形であり而も他方
の給気弁（3b）は給気入口から見て第５図に示すように
シリンダの中心（11）より先にあるため、給気の流速分
布が同図ｂのように形成され、シリンダ軸心まわりに旋
回流れを形成するが、一方の給気弁（3a）は給気入口か
ら見てシリンダの中心（11）より手前にあるため、流速
分布が同図ａのように形成され、かくて給気弁（3b）で
形成されたシリンダ軸心まわりの旋回流を消すことにも
なる。
の給気弁（3b）は給気入口から見て第５図に示すように
シリンダの中心（11）より先にあるため、給気の流速分
布が同図ｂのように形成され、シリンダ軸心まわりに旋
回流れを形成するが、一方の給気弁（3a）は給気入口か
ら見てシリンダの中心（11）より手前にあるため、流速
分布が同図ａのように形成され、かくて給気弁（3b）で
形成されたシリンダ軸心まわりの旋回流を消すことにも
なる。
そして各給気弁（3a）（3b）からの流出分布によって
形成されるシリンダ内のシリンダ軸心まわりの旋回流を
給気弁リフトに対して計測した例を示すと第６図のよう
になり、第６図において計測値○印は給気弁（3b）単独
の結果で、低リフトから高リフトまで旋回流を示すが、
計測値△印は給気弁（3a）単独の結果で、中・低リフト
では旋回流がなく、給気ポート内流速が増える高リフト
で旋回流があり、そのため給気弁（3a）（3b）をエンジ
ンと同様に同時にリフトさせると、その計測値は□印の
ようになり低リフトで旋回流が少なくなっている。
形成されるシリンダ内のシリンダ軸心まわりの旋回流を
給気弁リフトに対して計測した例を示すと第６図のよう
になり、第６図において計測値○印は給気弁（3b）単独
の結果で、低リフトから高リフトまで旋回流を示すが、
計測値△印は給気弁（3a）単独の結果で、中・低リフト
では旋回流がなく、給気ポート内流速が増える高リフト
で旋回流があり、そのため給気弁（3a）（3b）をエンジ
ンと同様に同時にリフトさせると、その計測値は□印の
ようになり低リフトで旋回流が少なくなっている。
このことはエンジンの給気行程の始めと終りにシリン
ダ内旋回流の弱い給気が流入することになり、ひいて
は、シリンダ内の混合気形成を悪化させ、燃焼効率を下
げ、燃焼消費量が悪く、排気煙等の公害を出すことにな
る等の問題点があった。
ダ内旋回流の弱い給気が流入することになり、ひいて
は、シリンダ内の混合気形成を悪化させ、燃焼効率を下
げ、燃焼消費量が悪く、排気煙等の公害を出すことにな
る等の問題点があった。
本考案は、かゝる現状に鑑み提案されたものであっ
て、シリンダ内旋回流の妨げとならない給気弁を得るこ
とを目的とする。
て、シリンダ内旋回流の妨げとならない給気弁を得るこ
とを目的とする。
（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するための本考案の構成を実施例に
対応する第１図乃至第３図を用いて説明すると本考案は
シリンダヘッド（２）に設けられる２弁の給気弁で（3
a）（3b）で、一方の弁（3b）が給気ポート（1b）より
みて、シリンダ中心（11）より先方にあり、他方の弁
（3a）が給気ポート（1a）よりみてシリンダ中心（11）
より手前に配されている内燃機関の２弁給気弁におい
て、前記他方の弁（3a）がシート部上に位置してスロー
ト（14）を有するスロート付給気弁に形成したことを特
徴とする。
対応する第１図乃至第３図を用いて説明すると本考案は
シリンダヘッド（２）に設けられる２弁の給気弁で（3
a）（3b）で、一方の弁（3b）が給気ポート（1b）より
みて、シリンダ中心（11）より先方にあり、他方の弁
（3a）が給気ポート（1a）よりみてシリンダ中心（11）
より手前に配されている内燃機関の２弁給気弁におい
て、前記他方の弁（3a）がシート部上に位置してスロー
ト（14）を有するスロート付給気弁に形成したことを特
徴とする。
（作用） そして本考案は上記の手段によりスロート（14）を形
成したスロート付給気弁（3a）は、他の給気弁（3b）と
同時にリフトされても、そのシート部の上部のスロート
（14）により開口部が閉じているため、該給気弁（3a）
からの給気或いは混合気がシリンダ内に流入せず、シリ
ンダ内に旋回流をつける他の給気弁（3b）の旋回流を妨
げることがない。
成したスロート付給気弁（3a）は、他の給気弁（3b）と
同時にリフトされても、そのシート部の上部のスロート
（14）により開口部が閉じているため、該給気弁（3a）
からの給気或いは混合気がシリンダ内に流入せず、シリ
ンダ内に旋回流をつける他の給気弁（3b）の旋回流を妨
げることがない。
（実施例） 以下第１図乃至第３図に示す本考案の一実施例につい
て説明すると図中（１）〜（13）の符号は前記した第４
図乃至第５図のものと同一部分に同一符号を付したの
で、その説明を省略する。
て説明すると図中（１）〜（13）の符号は前記した第４
図乃至第５図のものと同一部分に同一符号を付したの
で、その説明を省略する。
そして本考案においては給気弁（3a）（3b）の少なく
とも１方（3a）にシート部上に位置してスロート（14）
を設けたもので、該スロート（14）の外径D1はシリンダ
ヘッド（２）に設けた給気弁座（1c）の内径D2より僅か
に小さくなっている。
とも１方（3a）にシート部上に位置してスロート（14）
を設けたもので、該スロート（14）の外径D1はシリンダ
ヘッド（２）に設けた給気弁座（1c）の内径D2より僅か
に小さくなっている。
かくてエンジンの給気行程においてブリッチ（９）は
図示しない給気カムに押さえられ給気弁（3a）（3b）が
同時にリフトするが、そのとき他方の給気弁（3b）は給
気弁座（1c）と開口し給気ポート（1b）から給気或いは
混合気がシリンダ内に流入し、シリンダ内旋回流を形成
するが、一方のスロート付給気弁（3a）はスロート（1
4）の高さまでリフトしないと開口しないため第３図に
示すようにスロート付給気弁（3a）からの給気は流れな
いで、シリンダ内には他方の給気弁（3b）からの流速分
布ｂの流出だけとなり、シリンダ内に強い旋回流を形成
する。この作用は給気弁が閉じる時も同じである。
図示しない給気カムに押さえられ給気弁（3a）（3b）が
同時にリフトするが、そのとき他方の給気弁（3b）は給
気弁座（1c）と開口し給気ポート（1b）から給気或いは
混合気がシリンダ内に流入し、シリンダ内旋回流を形成
するが、一方のスロート付給気弁（3a）はスロート（1
4）の高さまでリフトしないと開口しないため第３図に
示すようにスロート付給気弁（3a）からの給気は流れな
いで、シリンダ内には他方の給気弁（3b）からの流速分
布ｂの流出だけとなり、シリンダ内に強い旋回流を形成
する。この作用は給気弁が閉じる時も同じである。
（考案の効果） このように本考案によるときはシリンダヘッド（２）
に設けられる給気弁（3a）（3b）を２弁とし、その一方
（3b）が給気ポートよりみてシリンダ中心より先方にあ
り、その他方（3a）が給気ポートよりみてシリンダ中心
より手前に配する内燃機関の２弁給気弁において、その
他方の給気弁（3a）を、シート部上に位置してスロート
（14）を有するスロート付給気弁に形成したものである
から該スロート付給気弁によって給気行程の始めと終り
に一方の給気弁（3b）によって生じる旋回流を妨げるこ
となくシリンダ内の混合気形成を良好にして燃焼効率の
低下を来すことがない等の効果を有する。
に設けられる給気弁（3a）（3b）を２弁とし、その一方
（3b）が給気ポートよりみてシリンダ中心より先方にあ
り、その他方（3a）が給気ポートよりみてシリンダ中心
より手前に配する内燃機関の２弁給気弁において、その
他方の給気弁（3a）を、シート部上に位置してスロート
（14）を有するスロート付給気弁に形成したものである
から該スロート付給気弁によって給気行程の始めと終り
に一方の給気弁（3b）によって生じる旋回流を妨げるこ
となくシリンダ内の混合気形成を良好にして燃焼効率の
低下を来すことがない等の効果を有する。
第１図は本考案の一実施例を示す給気弁の側面図、第２
図は第１図の給気弁の使用状態を示す内燃機関の給気系
の断面図、第３図は第２図のIII-III線矢視図、第４図
は従来例を示す内燃機関の給気系の断面図、第５図は第
４図のVI-VI線矢視図、第６図は給気系のシリンダ内旋
回流の計測値である。 （１）……シリンダ、（3a）（3b）……給気弁、（14）
……スロート
図は第１図の給気弁の使用状態を示す内燃機関の給気系
の断面図、第３図は第２図のIII-III線矢視図、第４図
は従来例を示す内燃機関の給気系の断面図、第５図は第
４図のVI-VI線矢視図、第６図は給気系のシリンダ内旋
回流の計測値である。 （１）……シリンダ、（3a）（3b）……給気弁、（14）
……スロート
Claims (1)
- 【請求項１】シリンダヘッド（２）に設けられる２弁の
給気弁で（3a）（3b）で、一方の弁（3b）が給気ポート
（1b）よりみて、シリンダ中心（11）より先方にあり、
他方の弁（3a）が給気ポート（1a）よりみてシリンダ中
心（11）より手前に配されている内燃機関の２弁給気弁
において、前記他方の弁（3a）がシート部上に位置して
スロート（14）を有するスロート付給気弁に形成したこ
とを特徴とする内燃機関の２弁給気弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989067301U JPH087044Y2 (ja) | 1989-06-12 | 1989-06-12 | 内燃機関の２弁給気弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989067301U JPH087044Y2 (ja) | 1989-06-12 | 1989-06-12 | 内燃機関の２弁給気弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH038604U JPH038604U (ja) | 1991-01-28 |
| JPH087044Y2 true JPH087044Y2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=31600754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989067301U Expired - Lifetime JPH087044Y2 (ja) | 1989-06-12 | 1989-06-12 | 内燃機関の２弁給気弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH087044Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59165810A (ja) * | 1983-03-11 | 1984-09-19 | Yamaha Motor Co Ltd | 内燃機関の吸気弁駆動装置 |
-
1989
- 1989-06-12 JP JP1989067301U patent/JPH087044Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH038604U (ja) | 1991-01-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |