JP2881862B2 - 内燃機関の燃燒室構造 - Google Patents

内燃機関の燃燒室構造

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関の燃焼室の改良に関し、更に詳し
くは3つの吸気弁を備えた吸気3弁式燃焼室の改良に関
する。
(従来の技術) 3つの吸気弁を備えた吸気3弁式の燃焼室として例え
ば実開昭62−117229号が知られている。これは機関の高
負荷時は吸気充填効率を高めるために3つの吸気弁から
吸気を導入させ、吸入空気量の少ない低負荷時には1つ
の吸気弁からスワールを発生させるように吸気を導き、
燃焼を安定させるものである。
(発明の課題) ところで、こうした吸気3弁式の燃焼室においては、
弁のレイアウト上どうしても中央の吸気弁からの吸気流
が点火栓方向に向かうように配置されるため、機関の温
度が低くて燃料が霧化しにくい条件下では、この吸気弁
から燃焼室に導入された燃料の一部が燃焼室壁面に沿う
壁流となり、そのまま点火栓と衝突する傾向があった。
この結果、付着した燃料により点火栓の点火作用が不安
定となり、運転性能を悪化させるばかりか、未燃ガスの
増加や燃費の悪化を招いていた。
そこで、本発明は以上の問題点を解決すべく、燃料が
点火栓に付着しにくい構造の吸気3弁式の燃焼室構造を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、燃焼室に3つ吸気弁を備え、これらの吸気
弁を着座させるバルブシートを燃焼室壁面に各々形成し
た内燃機関の燃焼室構造において、3つの吸気弁の中央
に位置する吸気弁のバルブシートと燃焼室壁面との間に
円錐面状の接続部を形成する一方、点火栓をこの接続部
の外側に配置している。
(作用) 機関の低温時においては中央の吸気弁から吸入された
燃料が円錐面状の接続部に沿って壁流を形成するが、接
続部と燃焼室壁面との境界に形成される稜線において流
路が屈折するため、壁流は稜線に達すると壁面から剥離
飛散し、燃焼室内に拡散する。このため、燃料の壁流は
接続部の外側に配置した点火栓に到達せず、点火栓に燃
料が付着しにくくなる。
(実施例) 第1図〜第5図に本発明の実施例を示す。
第1図において、燃焼室1の壁面には3個の吸気開口
部2〜4及び排気開口部5と6が形成され、吸気開口部
2〜4はシリンダヘッド20に形成した吸気ポート11〜13
に接続する。これらのポート11〜13は上流で合流し、こ
の合流部の上流側に燃料を噴射するインジェクタ14が配
設される。
吸気開口部2〜4及び排気開口部5、6にはバルブシ
ート2A〜6Aがそれぞれ形成される。これらのバルブシー
ト2A〜6Aのバルブ着座面は燃焼室1に向けて拡がる円錐
面状に形成される。
また、バルブシート2A〜4Aは第2図に示すようにそれ
ぞれ燃焼室1の壁面に配設され、バルブシート2A〜4Aの
バルブ着座面と燃焼室1の壁面との間にバルブ着座面に
連続する円錐面の一部をなす接続部7が各々形成され
る。この結果、これらの接続部7と燃焼室1の壁面及び
隣接する接続部7同士の境界部に、第1図に示すような
稜線8と9が形成される。
なお、10は燃焼室の中央に下向きに突出する点火栓で
あり、中央の吸気開口部3を囲む稜線8の外側に設けら
れる。15は吸気開口部3を開閉するバルブであり、吸気
開口部2と4及び排気開口部5と6も同様のバルブによ
り開閉する。
次に作用を説明する。
インジェクタ14から噴射された燃料は吸気ポート11〜
13に導かれ、空気とともに吸気開口部2〜4を介して燃
焼室1に吸い込まれるが、機関の温度が低いと燃焼室1
に流入する燃料の多くは霧化せずに、燃焼室1の壁面に
沿った壁流を形成する。
その場合に、吸気開口部2〜4から燃焼室1へ流入す
る燃料は、バルブシート2A〜4Aの各バルブ着座面とバル
ブ本体の隙間から円錐面状の接続部7に沿って流れを形
成するが、この壁流は接続部7の外側の稜線8または9
に至ると、流路の屈折により剥離して飛散し、燃焼室1
内に微粒化状態で浮遊する。
中央の吸気開口部3から流入する燃料は、吸気開口部
3と吸気ポート12の配置上、点火栓10の方向に向かう壁
流を形成するが、この壁流も第2図に示すように点火線
10との間に存在する稜線8において飛散するため、点火
栓10に燃料の壁流分が直接達する恐れはない。したがっ
て、点火栓10はくすぶることなく、燃焼室1内に飛散
し、微粒化した燃料に確実に着火し、燃料を効率良く燃
焼させる。
第3図は本発明の別の実施例を示し、ここでは中央の
吸気開口部3とバルブ16の径の他の吸気弁より小さく形
成している。このようにすることで、円錐面状の接続部
18の位置が点火栓10から遠ざかり、接続部18の延長線19
が点火栓10の下方を通るため、稜線8で飛散した飛沫が
点火栓10に付着する可能性がさらに低下し、点火栓10の
くすぶり防止をより徹底させることができる。
また、第4図及び第5図は本発明の更に別の実施例を
示し、ここでは、吸気開口部3を他の開口部よりも燃焼
室1から後退した位置に設け、バルブシート3Aと燃焼室
1の壁面との間に円錐面状の接続部7を形成している。
他の吸気開口部2と4の開口方向はいずれも点火栓10か
らずれ、壁流は点火栓1に向けて形成されないため、中
央の吸気開口部3と点火栓10との間に稜線8を形成すれ
ば、壁流が点火栓1を濡らす恐れはない。また、このよ
うに構成することにより円錐面加工を行なう部位が少な
くなり、円錐面同士の干渉も回避できる。
(本発明の効果) 以上のように、本発明は吸気3弁式の燃焼室におい
て、中央の吸気弁のバルブシートと燃焼室壁面との間に
円錐面状の接続部を形成し、点火栓をこの接続部の外側
に配置したので、機関低温時にこの吸気弁から点火栓に
向けて壁流が形成されても、壁流は接続部と燃焼室壁面
との境界に形成される稜線において剥離し、点火栓と直
接衝突しないように燃焼室内に飛散するため、点火栓に
液状の燃料が付着して着火不良を起こす不都合を防止で
き、機関の燃焼効率を向上させられる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す機関燃焼室の要部横断面
図、第2図は第1図中のA−A矢視図、第3図は別の実
施例を示す機関燃焼室の要部縦断面図、第4図は更に別
の実施例を示す機関燃焼室の要部横断面図、第5図は同
じく吸気開口部の縦断面図である。 1……燃焼室、2,3,4……吸気開口部、2A,3A,4A……バ
ルブシート、7……接続部、8……稜線、10……点火
栓。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−96127(JP,A) 実開 昭61−140104(JP,U) 実開 昭62−76237(JP,U) 実開 昭62−117230(JP,U) 実開 平1−157224(JP,U) 特公 昭47−29607(JP,B1) 実公 昭51−21203(JP,Y1) 実公 昭47−24167(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 1/00 - 23/10 F02F 1/00 - 1/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室に3つ吸気弁を備え、これらの吸気
    弁を着座させるバルブシートを燃焼室壁面に各々形成し
    た内燃機関の燃焼室構造において、3つの吸気弁の中央
    に位置する吸気弁のバルブシートと燃焼室壁面との間に
    円錐面状の接続部を形成する一方、点火栓をこの接続部
    の外側に配置したことを特徴とする内燃機関の燃焼室構
    造。
JP30120989A 1989-11-20 1989-11-20 内燃機関の燃燒室構造 Expired - Fee Related JP2881862B2 (ja)

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