JPH0870002A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH0870002A
JPH0870002A JP20337094A JP20337094A JPH0870002A JP H0870002 A JPH0870002 A JP H0870002A JP 20337094 A JP20337094 A JP 20337094A JP 20337094 A JP20337094 A JP 20337094A JP H0870002 A JPH0870002 A JP H0870002A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゲート電極長の縮小にともなう抵抗増加を回避
し高速動作を可能とし、トランジスタ形成面積の縮小に
ともなう大規模集積回路の面積や全配線長を縮小して大
規模集積回路の小型化・低消費電力化・高速化を達成す
るための半導体素子の構造を提示する。 【構成】ポリサイドゲート(4A,3A)の上面に自己
整合的に形成された第1の溝をAl系合金膜22Gで埋
め、同様に薄い窒化シリコン膜17をエッチング停止層
と利用して自己整合的に形成された拡散層コンタクトホ
ール19Sb,19Dbと、第2の溝(22G)、第3
の溝(22S,22D)に一括して金属を埋め込まれた
MISFET。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法に関し、特に半導体集積回路の電極配線とその形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の電極配線の形成は、通
常導電膜を堆積したのちリソグラフィー技術を利用して
パターニングすることによって行なわれる。従ってその
加工精度などによって厚さが制限されるので、電極配線
の抵抗値も制限され半導体集積回路の動作速度を向上す
る上で大きな障害となっている。この問題はMOSFE
Tのゲートなどに使用されるポリシリコン電極配線やポ
リサイド電極配線などのように、アルミニウム系電極配
線に比べてシート抵抗の大きい電極配線で顕著である。
【0003】次にポリサイド構造MOSFETを例にし
て説明する。
【0004】図23(a)はポリサイド構造のMOSF
ETを示す平面図、図23(b)は図23(a)のX−
X線断面図である。
【0005】MOSFETは、シリコン基板1表面の拡
散層7S,7Dとチャネル領域(7S,7Dで挟まれた
シリコン基板1の表面部)およびチャネル領域に電界を
かけるためのゲート電極5とを有している。集積回路で
は、素子分離酸化膜2で分離された複数のMOSFET
がアルミニウム等の金属配線で接続されてる。N型MO
SFETの場合を考えると、ゲート電極5に正電位(例
えば、3.3V)を印加することで、ゲート酸化膜(図
示せず)を介してシリコン基板1に反転層(チャネル)
を形成し、ソースからチャネル領域を通ってドレインへ
と電子が流れる。ゲート電極を0Vに戻すと反転層は消
滅し、ソース・ドレイン間の電子流は遮断される。すな
わち、MOSFETをスイッチングするとは、ゲート電
極5を介したMOSキャパシタを充放電してソースとド
レイン間にチャネルを形成あるいは消滅させることに対
応する。従って、MOSFETを高速スイッチングさせ
るには、拡散層7S,7Dを低抵抗化させるのみなら
ず、ゲート電極5をも低抵抗化させる必要がある。
【0006】図示のMOSFETの場合、ゲート電極5
はポリシリコン膜3とチタンシリサイド膜4の2層膜で
なり、拡散層7D,7Sの表面にチタンシリサイド層8
D,8Sを形成してゲート電極とソース・ドレイン領域
の低抵抗化を企っている。この手法については、例えば
アイイーディーエム・テクニカル・ダイジェスト(IE
DM Technical Digest)誌、199
2年、第901頁−第904頁に記載されている。な
お、6はゲート電極の側壁スペーサ、30は層間絶縁
膜、31D,31S,31Gはタングステンプラグ、1
6Dはドレイン電極配線、16Sはソース電極配線、1
6Gはゲート電極配線、16−1は隣接するMOSFE
Tの電極配線である。
【0007】図24(a)はゲート電極の一層の低抵抗
化を企ったMOSFETを示す平面図、図24(b)は
図24(a)のX−X線断面図である。このMOSFE
Tはテクニカル・ダイジェスト,1993シポジウム・
オン・VLSI・テクノロジィー(Technical
Digest,1993 Symposium on
VLSI Technology)誌、第91頁−第
92頁に記載されているものであるが、ゲート電極をポ
リシリコン膜3,チタンシリサイド膜4およびAl−C
u膜で形成している。すなわち、チタンシリサイド化し
たゲート電極上に層間絶縁膜30を形成した後、電子ビ
ーム露光とドライエッチングによりゲート電極上にゲー
トコンタクト溝32を形成し、さらにAl−Cu合金膜
の形成および電子ビーム露光とドライエッチングでAl
−Cu合金膜のゲート電極裏打ち配線16GCを形成し
てる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図23に示したMOS
FETでは、ゲート電極5を素子分離酸化膜2上まで引
き延ばし、素子分離酸化膜2上でアルミニウム配線16
Gとコンタクトを取っていた。すなわち、アルミニウム
配線16G、ゲートコンタクトホールを埋めるタングス
テンプラグ31G、素子分離酸化領域上のゲート電極5
Cを経て、シリコン基板上のゲート電極5に電位が印加
される。このような従来のMOSFETの構造では、以
下に述べる2つの問題点がある。
【0009】第1に、従来の構造では、アルミニウム配
線16Gからの電位を素子分離酸化膜上のゲート電極領
域5Cで受け、MOSキャパシタ部(ゲート電極の寄生
容量)を充放電させなければならない。従って、ゲート
電極5を極力低抵抗化させる必要があるが、ゲート電極
幅(ゲート長)を狭くさせると、ゲート電極表面にチタ
ンシリサイド膜4を形成したとしても高抵抗化は避けら
れない。このゲート電極の微細化に伴う抵抗増加で、ゲ
ート長の短縮によるチャネル抵抗の減少分が相殺されて
MOSFETのスイッチング速度が向上しなくなる。チ
タンシリサイド膜4を厚くすると、ゲート電極自体の厚
さが増大して、MOSFET上の層間絶縁膜30表面に
大きな段差部が生じてしまう。従って、チタンシリサイ
ド膜をそれほど厚くすることもできない。例えば、ゲー
ト長0.25μmの場合、ポリシリコン膜3の厚さは約
150nmで、チタンシリサイド膜4の厚さは50nm
位が普通で100nmを超えることはない。チタンシリ
サイド膜は厚くなりすぎるとはがれ易くなるからであ
る。また、幅の狭い(ゲート長の短い)ゲート電極5を
厚くするには、ゲート形状の縦横比(アスペクト比)が
大きくなり、ドライエッチングによる加工が困難にな
る。これは、ゲート電極ばかりでなくDRAMのワード
線などの電極配線についてもいえることである。
【0010】第2に、アルミニウム配線16Gからの電
位を素子分離酸化膜上のゲート電極領域で受けるため、
ゲートコンタクトホール(31G)を形成するための目
合わせマージンが必要となり、その領域分だけ1個のM
OSFET当りの単位面積が増大する。パターン形成の
最小寸法および目合せマージンをともにLとすれば、従
来のMOSFETでは最低72L2 が必要となり、MO
SFET形成の面積が大きい。このことは、多数のMO
SFETを接続した大規模集積回路では総配線長が著し
く増加し、信号遅延が大きくなるため、大規模集積回路
の高速動作を阻害してしまう。
【0011】また、図24に示したようにゲート電極5
にゲート電極裏打ち配線16GCを形成する手法では、
ゲートコンタクト32の形成およびゲート電極裏打ち配
線16GCの形成時にそれぞれ目合わせマージンを確保
しているため、どうしても拡散層へのコンタクトホール
Cの形成位置がゲート電極5から離れ、結果的にソース
からチャネルを経てドレインへと流れる電子あるいは正
孔の移動距離が増大して、トランジスタのスイッチング
特性が向上しない。さらに、ソース・ドレイン領域への
コンタクトホールCの形成位置がゲート電極5から離れ
ることは、結果的にトランジスタの形成領域がその分だ
け増大することを意味し、多数のトランジスタから形成
される大規模集積回路の面積を増大させてしまう。その
結果、総配線長が増長されて信号遅延が大きくなり、大
規模集積回路の高速動作を阻害してしまう。
【0012】本発明の第1の目的は、ドライエッチング
による加工性や層間絶縁膜に生じる段差からくる制約を
超えて厚くできる電極配線を有する半導体装置とその製
造方法を提供することにある。
【0013】本発明の第2の目的は1個当たりの単位面
積が小さく高速動作に適したMISFETを含む半導体
装置とその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置は、半導体基板上の第1の絶縁膜の表面に被着された
所定形状の第1の導電膜と、前記第1の導電膜の被着さ
れた半導体基板を被覆し表面がほぼ平坦で前記第1の導
電膜より厚い層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の前記第1
の導電膜上にこれに自己整合して設けられた第1の溝
と、前記第1の溝を埋め前記第1の導電膜に接続される
第2の導電膜とを有し、前記第1の導電膜および第2の
導電膜でなる電極配線を備えるというものである。
【0015】本発明の第1の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上の第1の絶縁膜上に第1の導電膜を堆積し
パターニングする工程と、前記第1の導電膜に応じた凸
部を有する第2の絶縁膜およびエッチングマスク用絶縁
膜をそれぞれ形成し、前記凸部のエッチングマスク用絶
縁膜の少なくとも一部を化学機械研磨で除去する工程
と、残された前記エッチングマスク用絶縁膜をマスクと
して前記第2の絶縁膜をエッチングして前記第1の導電
膜と自己整合する第1の溝を形成する工程と、前記第1
の溝を埋める第2の導電膜を形成する工程とにより、前
記第1の導電膜およびこれに接続される第2の導電膜で
なる電極配線を形成する工程を含むというものである。
【0016】本発明第2の半導体装置は、半導体基板の
表面部に形成された素子分離領域で区画された素子形成
領域と、前記素子形成領域の表面とゲート絶縁膜を介し
て交差する第1の導電膜と、前記第1の導電膜の被着さ
れた半導体基板を被覆し表面がほぼ平坦で前記第1の導
電膜より厚い層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の前記第1
の導電膜上にこれと交差して前記第1の溝とは別に設け
られた第3の溝および前記第3の溝の底とその下部の素
子形成領域とを結ぶコンタクトホールと、前記第3の溝
およびコンタクトホールを埋める第3の導電膜とを有す
るMISトランジスタを含むというものである。
【0017】本発明第2の半導体装置の製造方法は、半
導体基板の表面部に素子分離領域を形成して素子形成領
域を区画し、前記素子形成領域の表面にゲート絶縁膜を
形成し、前記素子形成領域と交差する所定形状の第1の
導電膜を形成する工程と、エッチング停止絶縁膜を堆積
しこれと選択的にエッチング可能な材料からなり前記第
1の導電膜に応じた凸部を有する層間絶縁膜およびエッ
チングマスク用絶縁膜を形成する工程と、前記凸部のエ
ッチングマスク用絶縁膜の少なくとも一部を化学機械研
磨で除去する工程と、前記エッチングマスク用絶縁膜を
マスクとして前記層間絶縁膜をエッチングして前記第1
の導電膜上方の前記エッチング停止絶縁膜を露出させて
第1の溝用の予備溝を形成する工程と、前記エッチング
マスク用絶縁膜および前記層間絶縁膜を選択的に除去す
ることにより前記予備溝につながる第2の溝および前記
素子形成領域と交差しその底が前記エッチング停止層の
上方にある第3の溝を形成する工程と、前記第3の溝と
交差する開口を有するレジスト膜を形成し前記開口部の
層間絶縁膜を除去してエッチング停止絶縁膜を露出させ
る工程と、前記第3の溝部および前記予備溝部の前記エ
ッチング停止絶縁膜を除去し、前記第3の溝部で前記素
子形成領域の表面に達するコンタクトホールおよび前記
第1の導電膜を露出する第1の溝を形成する工程と、前
記第1の溝、第2の溝および第3の溝をそれぞれ第2の
導電膜で埋める工程とを有しているというものである。
【0018】
【作用】第1の半導体装置では、第1の導電膜にこれと
自己整合して層間絶縁膜に設けられた第1の溝を埋める
第2の導電膜が接続された電極配線を有している。この
第1の溝は、第1の導電膜をパターニングした後に第2
の絶縁膜を堆積したときに生じる該第1の導電膜に応じ
た凸部をエッチングマスク用絶縁膜で被覆し、化学機械
研磨でこの凸部の少なくとも一部を除去し残ったエッチ
ングマスク用絶縁膜を利用してエッチングを行なって形
成する。第1の導電膜のパターニングにはリソグラフィ
ー技術を利用するが第2の導電膜の形成にはこれを利用
しない。層間絶縁膜である第2の絶縁膜の第1の導電膜
に応じた凸部の少なくとも一部が除去されるので段差は
小さくなる。
【0019】第2の半導体装置は、前記第1の半導体装
置と同様な電極配線をゲート電極とするMISトランジ
スタを有している。このゲート電極の第2の導電膜で埋
められた第1の溝につながって第2の溝が設けられその
第2の溝も第2の導電膜で埋められてゲート電極配線と
なっている。つまりゲート電極とゲート電極配線とはス
ルーホールを介さず直接接続されている。そのため接続
領域を小さくできMOSFETの単位面積を小さくでき
る。また、ソース・ドレイン電極配線は、素子形成領域
と交差する第3の溝を埋める第2の導電膜でなり、第3
の溝の底にコンタクトホールが設けられている。従っ
て、複数のMISFETを形成し相互に接続する場合に
も、これらの結線は任意の1つのMISFETからみる
と第2の溝や第3の溝を延在させて第2の導電膜で埋め
たものとみることができるので、高密度で形成されたM
ISFETを少ない工程数で接続して大規模集積回路を
形成することができる。
【0020】
【実施例】図1(a)は本発明の第1の実施例を示す半
導体チップの平面図、図1(b)は図1(a)のX−X
線断面図である。
【0021】この実施例は、P型シリコン基板1の表面
部に形成された素子分離領域(素子分離酸化膜2)で区
画された素子形成領域の表面に図示しないゲート酸化膜
を介して被着された図示の形状のポリシリコン膜3とタ
ングステンシリサイド膜4aとからなる2層膜(第1の
導電膜)と、この2層膜の被着されたP型シリコン基板
を被覆し表面がほぼ平坦で前述の2層膜より厚い層間絶
縁膜(酸化シリコン膜9,10よりなる)と、この層間
絶縁膜のタングステンシリサイド膜4a上にこれと自己
整合して設けられた第1の溝を埋めてタングステンシリ
サイド膜4aに接触するタングステン膜13aとを有し
ている。このポリシリコン膜3,タングステンシリサイ
ド膜4aおよびタングステン膜13aの3層膜はMOS
FETのゲート電極を構成している。
【0022】次に第1の実施例の製造方法について説明
する。
【0023】まず、図2(a),(b)に示すように、
P型シリコン基板1の表面部に素子分離酸化膜2を形成
して素子形成領域を区画するため、0.4μm深さの溝
を形成し、厚さ0.8μm〜1.5μmの酸化シリコン
膜をCVD法で堆積してこの溝を埋める。次に化学機械
研磨(Chemical Mechanical Po
lishing.以下 CMPと記す。)を行ない酸化
シリコン膜の平坦化を行なう。このCMPは溝部の酸化
シリコン膜の表面に達するまで行なう。次に、エッチン
グを行いP型シリコン基板の表面を露出させる。このC
MPは、砥粒として粒径0.04μm程度のコロイダル
シリカ粒子を10〜20重量%、塩化アンモニウムや硫
酸アンモニウムなどのアンモニウム塩の水溶液(pH6
〜7)に分散させたスラリーを用い、加工圧力0.4g
/cm2 程度、回転速度35rpmで行なった。このス
ラリーは、本出願人による特願平6−17089号公報
で提案されたものであるが、必ずしもこれを用いなくて
もよい。又、CMPを利用した素子分離領域の形成方法
としては、以上説明したものに限るわけではなく、例え
ば「VLSIテクニカル・ダイシェスト(VLSI T
echnicalDigest)」誌、1991年、第
89頁−第90頁に記載されている窒化シリコン膜をポ
リッシングのストッパとして用いる方法を用いることも
できる。
【0024】次に、素子分離酸化膜2で区画された素子
形成領域の表面に熱酸化法により厚さ50〜100nm
の酸化シリコン膜(ゲート酸化膜)を形成し、厚さ20
0nmのポリシリコン膜3と厚さ100nmのタングス
テンシリサイド(WsiX ,x=2〜2.5)膜4aを
順次に堆積し(あるいは厚さ300nmのポリシリコン
膜を形成してもよい)、パターニングして幅(ゲート
長)0.2μmのポリサイド構造のゲート電極(以下ポ
リサイドゲートと記す。)5aを形成する。次に、N-
型拡散層7D,7Sを形成するためのイオン注入を行な
い、厚さ30nmの酸化シリコン膜を堆積し、異方性エ
ッチングを行なうことにより側壁スペーサ6を形成す
る。このときゲート酸化膜はポリシリコン膜3および側
壁スペーサ6下部に残り、他は除去される。次にチタン
膜を堆積しランプアニールを行ないチタンシリサイド層
8D,8Sを形成する。未反応のチタン膜を除去し、図
示しないN+ 型拡散層を形成するためのイオン注入を行
なう。ここまでの工程は従来のMOSFETの形成方法
と同じである。次に厚さ200〜300nmの酸化シリ
コン膜9をCVD法で堆積する。
【0025】次に、バイアスECR−CVD法で、図3
(a)に示すようにポリサイドゲート5aに応じた突起
10Aを有するフッ素入りの酸化シリコン膜(以下Si
−O−F膜と記す)10を形成する。すなわちSiF4
ガス,O2 ガスおよびArガスの流量をそれぞれ60s
ccm,80sccm,および40sccm、マイクロ
波周波数2.45GHz(2.8kW)でSi−O−F
膜を堆積するが、このとき200〜400W程度のRF
バイアスを基板に印加しながら成膜すると、CVD法に
よる堆積とRFバイアスによるスパッタ効果の兼ね合い
で酸化シリコン膜9の凸部上に突起10Aが形成され
る。この突起10Aの形状は、前述したガスの流量比、
RFバイアスの値および平坦部におけるSi−O−F膜
の厚さによって変わる。約45°の斜面を有し、ポリサ
イドゲート5aのストライプ状部の上方で断面がほぼ3
角形になるように条件を設定するのが好ましい。また、
Si−O−F膜10の平坦部での表面がポリサイドゲー
ト5aの表面より上にくる厚さ(本実施例では少なくと
も300nm)にする。
【0026】次に、前述したスラリーを滴下しながらC
MPを行なう。ここで、硬質研磨布(例えば、ローデル
社製:IC−1000)を用いた場合の突起部先端の研
磨速度が平坦部よりも速い特質を利用して、ポリサイド
ゲート5a上に位置する窒化シリコン膜11を選択的に
除去して図3(b)に示すように、開口部12を形成す
る。研磨時間はポリサイドゲート5aの厚さや窒化シリ
コン膜11の厚さや加工圧力によって変化するが、ポリ
サイドゲート5aの厚さが300nm、窒化シリコン膜
11の厚さ20nm、加工圧力0.4kg/cm2 の場
合では、30秒〜1分程度である。このCMPは、理想
的には図3(b)に示すように、開口部12の表面と窒
化シリコン膜11の表面とが一致するのが好ましいが、
実際には3角状の突起10Aを途中まで研磨し酸化シリ
コン膜10が露出した後の適当なところで中止しなけれ
ばならない。その場合、断面台形状の突起が残ることに
なる。言い替えると、開口部12の大きさは、突起10
Aの形状、窒化シリコン膜11の厚さおよび研磨量によ
って定まることになるが、開口部12の幅がポリサイド
ゲート5aの幅(ゲート長)とほぼ同じになるようにこ
れらのパラメータを定めればよい。
【0027】次に、残された窒化シリコン膜12をマス
クとして酸化シリコン膜10,9を選択的に除去してポ
リサイドゲート5aの表面を露出させると図4に示す溝
12aがポリサイドゲート5aと自己整合的に形成され
る。この選択エッチングは、CHF3 とCOを1:3で
混合した混合ガスを使用した反応性イオンエッチングに
よるのが好ましい。酸素を含む酸化シリコン膜上にフロ
ロカーボンが堆積せずにエッチングされるが、酸素を含
まない窒化シリコン膜、ポリシリコン膜、タングステン
シリサイド膜やチタンシリサイド膜上にはフロロカーボ
ンが堆積してエッチングされないので高い選択比(約2
0:1)で酸化シリコン膜を除去できる。
【0028】次に、ブランケット・タングステン法によ
り図5に示すように、厚さ300nmのタングステン膜
13を堆積して溝12aを埋める。次に、CMPにより
図6に示すように溝12a部のみにタングステン膜13
aを残す。このW−CMPには、ジャーナル・オブ・エ
レクトロケミカル・ソサイエティ(Journalof
Electrochemical Society)
誌、第138巻、第11号、1991年、11月、第3
460頁−第3464頁に記さているように、タングス
テンの酸化剤としてフェロシアン化カリウム(K3 Fe
(CN)3 )を含有するスラリーを用いて行なうことが
できるが、pH8〜10程度の酸化剤を含むアルカリ性
水溶液にコロイダルシリカを分散させたスラリーを用い
ることもできる。このとき窒化シリコン膜11も除去し
て酸化シリコン膜10が露出するまでCMPを行なう。
【0029】次に、CVD法により、図7に示すよう
に、厚さ500〜1000nmの酸化シリコン膜14を
堆積し、図8に示すように、タングステン膜で裏打ちさ
れたゲート電極に達するスルーホールC1および素子形
成領域に達するコンタクトホールC2を形成し、図9に
示すように、再びタングステン膜15を堆積してスルー
ホールC1,コンタクトホールC2を埋め、W−CMP
を行ない、図10に示すように、タングステンプラグ1
5G,15D,15Sを形成する。
【0030】最後に厚さ500nmのアルミニウム系合
金膜を堆積しパターニングして図1に示す電極配線16
G,16D,16S等を形成する。ここで16GC,1
6DC,16SCはそれぞれ対応する電極配線のコンタ
クト部を示す。
【0031】本実施例のゲート電極はポリサイドゲート
(3,4a)がこれと自己整合したタングステン膜13
aで裏打ちされているので、ゲート電極の抵抗が小さく
このゲート電極を有するMOSFETは、図23に示し
た従来のMOSFETより一層の高速動作が可能であ
り、1個のFETあたりの占有面積(単位面積)の増大
もない。しかもこの裏打ちを施こすことによってゲート
電極の厚さが増しても層間絶縁膜10の表面の段差は却
って平坦にできる。これはCMPを利用した製造方法に
よる利点である。
【0032】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。
【0033】図11(a)は本発明の第2の実施例を示
す半導体チップの平面図、図11(b),(c)および
(d)はそれぞれ図11(a)のA−A線断面図、B−
B線断面図およびC−C線断面図である。
【0034】この実施例は、P型シリコン基板1の表面
部に形成された素子分離領域(素子分離酸化膜2)で区
画された素子形成領域と、この素子形成領域の表面と図
示しないゲート酸化膜を介して交差する第1の導電膜
(ポリシリコン膜3Aとタングステンシリサイド膜4A
とでなるポリサイドのゲートと、このポリサイドゲート
の被着されたP型シリコン基板を被覆し表面がほぼ平坦
で前述のポリサイドゲートより厚い層間絶縁膜(窒化シ
リコン膜17,酸化シリコン膜9およびフッ素入り酸化
シリコン膜10)と、前述のポリサイドゲート上にこれ
と自己整合して設けられた第1の溝(22Gで埋められ
たT字状の部分)と、前述の第1の溝とつながり前述の
層間絶縁膜に設けられた第2の溝(22Gで埋められた
直線状の部分)と、前述の第1の溝および第2の溝をそ
れぞれ埋め第1の溝部で第1の導電膜に接続する第2の
導電膜(アルミニウム系合金膜22G)と、前述の素子
形成領域の上方にこれと交差して前述の第1の溝とは別
に設けられた第3の溝(22S,22Dで埋められてい
る)および前述の第3の溝の底とその下部の素子形成領
域とを結ぶコンタクトホール19Sb,19Dbと、前
述の第3の溝およびコンタクトホール19Sb,19D
bを埋める第3の導電膜(アルミニウム系合金膜22
S,22D)とを有するMOSトランジスタを含むとい
うものである。
【0035】次に、この実施例の製造方法について説明
する。
【0036】第1の実施例の製造方法と同様にして、図
12に示すように、P型シリコン基板1の表面部に素子
分離酸化膜2を形成して素子形成領域を区画し、その素
子形成領域の表面にゲート酸化膜を形成し、ポリシリコ
ン膜3A、タングステンシリサイド膜4Aを順次に堆積
し、パターニングしてポリサイドゲート5bを形成す
る。N- 型拡散層7D,7Sを形成するためのイオン注
入を行ない、側壁スペーサ6を形成する。このとき、ゲ
ート酸化膜はポリシリコン膜3A、側壁スペーサ6の下
部に残り、他は除去される。チタンシリサイド膜8D,
8Sを形成し、図示しないN+ 型拡散層を形成するため
のイオン注入を行なう。
【0037】次に、厚さ20〜50nmの窒化シリコン
膜17を堆積し、厚さ200〜300nmの酸化シリコ
ン膜9を堆積する。
【0038】次に、第1の実施例と同様にして、バイア
スECR−CVD法で図13(a)に示すように、突起
10AのあるSi−O−F膜を形成する。厚さ50nm
の窒化シリコン膜11を堆積し、CMPにより図13
(b)に示すように、開口部12を形成する。
【0039】次に、残った窒化シリコン膜11をマスク
にして、CHF3 とCOとの混合ガスを使用した異方性
エッチングにより、図14に示すように、Si−O−F
膜10と酸化シリコン膜9とを選択的に除去することに
より溝12a(第1の溝用の予備溝)を形成する。窒化
シリコン膜17はこの選択エッチング時のエッチング停
止絶縁膜として働く。
【0040】次に、図15に示すように、第2の溝19
G、第3の溝19D,19S,19−1を形成するため
の開口のあるレジスト膜18を形成する。第2の溝19
G形成用の開口はゲート電極配線を形成するためのもの
で、予備溝12aと一部重なり合うようにする。そうし
て、単に一部重なり合せばよくマージンを多くとる必要
はない。この重なり合った領域19GAにより、ポリサ
イドゲート5bと第2の溝19Gとの接続が確保される
ことになる。これらのレジストパターンをマスクとし
て、CHF3 を用いたドライエッチングで、窒化シリコ
ン膜11をエッチングする。この際、重なり合った領域
19GAのポリサイドゲート5b上の窒化シリコン膜1
7も除去され、タングステンシリサイド膜4Aが現れ
る。しかる後、エッチングガスにCOを添加し、(CO
+CHF3 )系ガスでSi−O−F膜10をエッチング
する。この場合、タングステンシリサイド膜4A上には
炭素が選択的に析出し、この部分のエッチングは進行し
ない。Si−O−F膜10のエッチングが終了すると、
下層に位置する酸化シリコン膜9の表面が現れるが、酸
化シリコン膜のエッチング速度がSi−O−F膜よりも
遅い性質を利用して、第2の溝19G、第3の溝19
D,19S,19−1の深さを一定値に制御しやすいよ
うに工夫がなされている。しかる後、酸素プラズマでレ
ジスト膜18を除去する(図16)。
【0041】次にフォトリソグラフィー工程で、図17
に示すように、チタンシリサイド膜に対するコンタクト
ホールの予備孔19Sa,19Daを形成するためのレ
ジスト膜20を形成する。ここでは、レジスト膜20に
形成した開口21はコンタクトホールの予備孔のパター
ンよりも大きいにもかかわらず、窒化シリコン膜のエッ
チング停止機能を有効に利用して第3の溝19S,19
Dの下に、これらの溝の幅方向と自己整合的にコンタク
トホールを形成することができる。すなわち、第3の溝
19S,19Dと開口21との交差部以外の領域はすべ
て窒化シリコン膜17または11が現れているため、C
HF3 とCOとの混合ガスを用いて酸化シリコン膜9の
異方性エッチングを行ない窒化シリコン膜17が現れた
ところでエッチングを中止する。こうして予備孔19S
a,19Daを形成する。
【0042】次に、酸素プラズマでレジスト膜20を除
去し(図18)、CHF3 ガスを用いたドライエッチン
グでSi−O−F膜10の表面に存在する窒化シリコン
膜11および予備溝12aの底部、予備孔19Sa、1
9Daの底に存在する窒化シリコン膜17を除去するこ
とにより、図19(a)、に示すように第1の溝12
b、コンタクトホール19Sb,19Dbが形成され
る。次に、グリッドを通過させることで指向性を持たせ
たコリメートスパッタ法でTiN(50nm)/Ti
(10nm)のバリア層(図示せず)を形成した後、リ
フロースパッタリング法で、第1,第2,第3の溝およ
びコンタクトホールを一括して埋め込むように、A1膜
あるいはA1−Cu合金膜などのアルミニウム系合金膜
22を成膜する(図19(b))。しかる後、コロイダ
ルシリカ粒子を弱アルカリ性水溶液に分散させたスラリ
ーを用いるCMPにより、酸化シリコン膜10上のアル
ミニウム系合金膜22を除去する。このAl−CMP
は、本出願人が特願平4−276866号で提案した方
法によるのがより好ましい。この方法は、例えば0.5
重量%のピペラジン水溶液と1重量%の過酸化水素水を
滴下しながら、研磨布(加工圧力を例えば0.28kg
/cm2 )で研磨するもので、酸化シリコンに対して1
00:1以上の加工速度でアルミニウム系合金膜を除去
できる。シリカなどの固体成分を含まないので、酸化シ
リコン膜表面に機械的ダメージを与えず、ポリシングに
よる表面汚染も回避できる。
【0043】このようにして、図11に示すMOSFE
Tを含む半導体装置が得られる。ゲート電極がポリサイ
ド膜と全面接触するアルミニウム系合金膜22Gとでで
きているにも拘らずゲート電極とソース・ドレイン領域
のコンタクトとの距離は最小設計寸法Lを確保してい
る。さらに素子分離酸化膜上の第2の溝と第1の溝との
接続領域をL(図1,図23の例では3L)に小さくで
き(第2の溝形成時に走行方向の目合せマージンを小さ
くでき)単位面積(56L2 =8L×7L)は図の従来
例の単位面積(72L2 =8L×9L)と比較すると2
3%減少している。またソース電極配線(22S)およ
びドレイン電極配線(22D)はその底部にコンタクト
ホール(19Sb,19Db)を有しているが、これら
のコンタクトホールは電極配線の幅方向と自己整合して
いるのでその方向の目合せマージンが不要でありMOS
FETの単位面積の縮小に有利である(図11の寸法8
Lをもつと小さくすることも可能である)。RFバイア
スECR−CVD法で形成したSi−O−F膜の誘電率
は、「エクステンディッド・アブストラクフ・オブ・ザ
・1993・インタナショナル・コンファレンス・オン
・ソリッド・ステート・デバイシス・アンド・マテルア
ルズ(Extended Abstractsof t
he 1993 International Con
ferenceon Solid State Dev
ices and Materials)誌,1993
年,第158頁−第160頁に記載されているように、
約3であり酸化シリコン膜の3.8より小さいので、電
極間の寄生客量の小さくして結合雑音を減らすのに好適
である。
【0044】図20(a)は第2の実施例の一変形を示
す平面図、図20(b)は図20(qa)のX−X線断
面図である。第2の実施例の第1の溝の平面形状はT字
型であるが、それを直線状にしたもので、第1の溝と第
2の溝との目合せマージンを考慮しない理想的な場合を
示してある。第2の実施例等では目合せマージンをLに
したが、実際にはそれほど大きくとる必要はない。本変
形が理論上可能な極限の一例を示すものである。
【0045】以上、第1,第2の実施例でSi−O−F
膜の代りにバイアスECR−CVD法による酸化シリコ
ン膜を使用することもできる。ただし、第2の実施例の
場合、第2の溝の深さはエッチング時間等で制御しなけ
ればならないのでばらつきは大きくなる。また、バイア
スECR−CVD法によらなくても下層の電極配線に応
じた突起を形成することは可能である。しかし、この場
合突起を利用して形成する溝の幅は下層の電極配線の幅
より大きくなるのはやむを得ない。
【0046】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。
【0047】図21(a)は本発明の第3の実施例を示
す平面図、図21(b)は図21(a)のX−X線断面
図である。
【0048】P型シリコン基板上の層間絶縁膜23に被
着されたタングステンシリサイド配線24が設けられて
いる。タングステンシリサイド配線24に応じた形状の
(自己整合した)溝(底にスルーホール28を有してい
る)を埋めてタングステン膜29が裏打ちされている。
【0049】次に第3の実施例の製造方法について説明
する。
【0050】まず、図22(a)に示すように、層間絶
縁膜23上にタングステンシリサイド配線24の形成さ
れたP型シリコン基板1上に、プラズマCVD法で層間
絶縁膜25として、ボロン・リンガラス膜を成膜し、さ
らに薄い窒化シリコン膜26を成膜する。しかる後、C
MP法でタングステンシリサイド配線24上に位置する
窒化シリコン膜26を自己整合的に除去して図22
(b)と示すように、開口部27を形成する。しかる
後、CHF3 とCOとの混合ガスを用いて層間絶縁膜2
5をエッチングし、図22(c)に示すように、タング
ステンシリサイド配線24の表面まで達しない溝27a
を自己整合的に形成する。フォトリソグラフィーとドラ
イエッチング工程で、図22(d)に示すように、溝2
7aの底部からタングステンシリサイド配線24に達す
るスルーホール28を形成しブランケットCVD法でタ
ングステン膜を成長する。コロイダルシリカ粒子をpH
10程度のアルカリ性水溶液に分散させたスラリーを用
いて、タングステン膜をポリッシングすると同時に、表
面を平坦化させて、図21に示すように、タングステン
シリサイド配線24上にタングステン膜29の裏打ち配
線を形成する。もちろん、全面接触構造の裏打ち配線を
形成することもできるが、タングステンシリサイド配線
24とタングステン膜29との中間の層次の図示しない
他の配線が存在する場合には深い溝を形成るのは難しく
なるので本実施例のようにスルーホールを設けるのがよ
い。
【0051】以上第1の導電膜と第2の導電膜の材料が
異なる場合について説明したが、これらは同じ材料でも
よい。またその材料も半導体装置の電極配線として使用
できるものなら何でもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1の導電膜をパターニングした後に層間絶縁膜を形成し
第1の導電膜に応じた(自己整合する)第1の溝を設け
て第2の導電膜で埋めることにより第1の導電膜に第2
の導電膜を重ねて裏打ちした電極配線を実現できパター
ニング時のドライエンッチングによる加工性からくる制
約を越えて厚くできる。この第1の溝の形成をCMPを
利用して行なうことにより層間絶縁性の段差を小さくで
きる。また、第1の溝とつながるこれより深い第2の溝
を設けて第1の溝および第2の溝を第2の導電膜で埋め
ることにより低抵抗の結線が可能となるが、第1,第2
の溝を接続するためのマージンは少なくてもよい。
【0053】このような第2の導電膜で裏打ちされた第
1の導電膜をMISFETのゲート電極に利用すればM
ISFETのゲート抵抗を低く単位面積を小さくでき
る。このようなMISFETを含む半導体集積回路は、
個々のMISFETが高速動作可能であること、MIS
FETの単位面積が小さくできることにともなう全体全
体の面積や全配線長を小さくできることにより、小型
化、低消費電力化および高速化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す平面図(図1
(a))および図1(a)のX−X線断面図(図1
(b))である。
【図2】第1の実施例の製造方法の説明のための平面図
(図2(a))および図2(a)のX−X線断面図であ
る。
【図3】図2に続いて(a),(b)に分図して示す工
程順断面図である。
【図4】図3に続いて示す平面図(図4(a))および
図4(a)のX−X線断面図(図4(b))である。
【図5】図4に続いて示す断面図である。
【図6】図5に続いて示す平面図(図6(a))および
図6(a)のX−X線断面図(図6(b))である。
【図7】図6に続いて示す断面図である。
【図8】図7に続いて示す平面図(図8(a))および
図8(a)のX−X線断面図(図8(b))である。
【図9】図8に続いて示す断面図である。
【図10】図9に続いて示す平面図(図10(a))お
よび図10(a)のX−X線断面図(図10(b))で
ある。
【図11】本発明の第2の実施例を示す平面図(図11
(a))、図11(a)のA−A線断面図(図11
(b))、B−B線断面図(図11(c))、C−C線
断面図(図11(b))である。
【図12】第2の実施例の製造方法を説明するための平
面図(図12(a))および図12(a)のX−X線断
面図(図12(b))である。
【図13】図12に続いて(a),(b)に分図して示
す工程順断面図である。
【図14】図12に続いて示す平面図(図14(a))
および図14(a)のX−X線断面図(図14(b))
である。
【図15】図15に続いて示す平面図(図15(a))
および図15(a)のX−X線断面図(図15(b))
である。
【図16】図16に続いて示す平面図(図16(a))
および図16(a)のX−X線断面図(図16(b))
である。
【図17】図16に続いて示す平面図(図17(a))
および図17(a)のX−X線断面図(図17(b))
である。
【図18】図17に続いて示す平面図(図18(a))
および図18(a)のX−X線断面図(図18(b))
である。
【図19】図18に続いて(a),(b)に分図して示
す工程順断面図である。
【図20】第2の実施例の変形の説明のための平面図
(図20(a))および図20(a)のX−X線断面図
(図20(b))である。
【図21】本発明の第3の実施例を示す平面図(図21
(a))および図21(a)のX−X線断面図(図21
(b))である。
【図22】本発明の第3の実施例の製造方法の説明のた
め(a)〜(d)に分図して示す工程順断面図である。
【図23】従来例を示す平面図(図23(a))および
図23(a)のX−X線断面図(図23(b))であ
る。
【図24】他の従来例の示す平面図(図24(a))お
よび図24(a)のX−X線断面図(図24(b))で
ある。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 素子分離酸化膜 3,3A ポリシリコン膜 4,4a,4A タングステンシリサイド膜 5,5a ゲート電極 6 側壁スペーサ 7D,7S N- 型拡散層 8D,8S チタンシリサイド層 9 酸化シリコン膜 10 Si−O−F膜 10A 突起 11 窒化シリコン膜 12 開口部 12a 溝 13 タグステン膜 14 酸化シリコン膜 15G,15D,15S タングステンプラグ 16G,16D,16S 電極配線 16GC,16DC,16SC コンタクト部 17 窒化シリコン膜 18 レジスト膜 19G 第2の溝 19D,19S,19−1 第3の溝 19GA 溝12aと の19Gとの重なり合った領
域 19Sa,19Da 予備孔 19Sb,19Db コンタクトホール 20 レジスト膜 21 開口 22 アルミニウム系合金膜 23 層間絶縁膜 24 タングステンシリサイド膜 25 層間絶縁膜 26 窒化シリコン膜 27 開口 27a 溝 28 スルーホール 29 タングステン膜 30 層間絶縁膜 31D,31S,31G タングステンプラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/90 D 29/78 301 G

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の第1の絶縁膜の表面に被
    着された所定形状の第1の導電膜と、前記第1の導電膜
    の被着された半導体基板を被覆し表面がほぼ平坦で前記
    第1の導電膜より厚い層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の
    前記第1の導電膜上にこれに自己整合して設けられた第
    1の溝と、前記第1の溝を埋め前記第1の導電膜に接続
    される第2の導電膜とを有し、前記第1の導電膜および
    第2の導電膜でなる電極配線を備えることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1の溝が第1の導電膜の表面に達して
    いる請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1の溝の底に第1の導電膜の表面に達
    するスルーホールが設けられ前記第1の溝およびスルー
    ホールを第2の導電膜が埋める請求項1記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 半導体基板の表面部に形成された素子分
    離領域で区画された素子形成領域と、前記素子形成領域
    の表面とゲート絶縁膜を介して交差する第1の導電膜
    と、前記第1の導電膜の被着された半導体基板を被覆し
    表面がほぼ平坦で前記第1の導電膜より厚い層間絶縁膜
    と、前記層間絶縁膜の前記第1の導電膜上にこれと自己
    整合して設けられた第1の溝と、前記第1の溝とつなが
    り前記層間絶縁膜に設けられた第2の溝と、前記第1の
    溝および第2の溝をそれぞれ埋め前記第1の溝部で前記
    第1の導電膜に接続する第2の導電膜と、前記素子形成
    領域の上方にこれと交差して前記第1の溝とは別に設け
    られた第3の溝およびコンタクトホールを埋める第3の
    導電膜とを有するMISトランジスタを含むことを特徴
    とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 層間絶縁膜が酸化シリコン膜とこれより
    誘電率の低い誘電体膜との積層膜であり、前記誘電体膜
    に第2の溝および第3の溝が設けられている請求項4記
    載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板上の第1の絶縁膜上に第1の
    導電膜を堆積しパターニングする工程と、前記第1の導
    電膜に応じた凸部を有する第2の絶縁膜およびエッチン
    グマスク用絶縁膜をそれぞれ形成し、前記凸部のエッチ
    ングマスク用絶縁膜を化学機械研磨で除去する工程と、
    残された前記エッチングマスク用絶縁膜をマスクとして
    前記第2の絶縁膜をエッチングして前記第1の導電膜と
    自己整合する第1の溝を形成する工程と、前記第1の溝
    を埋める第2の導電膜を形成する工程とにより、前記第
    1の導電膜およびこれに接続される第2の導電膜でなる
    電極配線を形成する工程を含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の溝をその底に第1の導電膜が露出
    する深さに形成する請求項6記載の半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 第1の溝の底に第1の導電膜が露出する
    前にエッチングを中止し、次いで前記第1の溝の底に前
    記第1の導電膜に達するスルーホールを形成した後第2
    の導電膜を形成する請求項6記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 半導体基板の表面部に素子分離領域を形
    成して素子形成領域を区画し、前記素子形成領域の表面
    にゲート絶縁膜を形成し、前記素子形成領域と交差する
    所定形状の第1の導電膜を形成する工程と、エッチング
    停止絶縁膜を堆積しこれと選択的にエッチング可能な材
    料からなり前記第1の導電膜に応じた凸部を有する層間
    絶縁膜およびエッチングマスク用絶縁膜を形成する工程
    と、前記凸部のエッチングマスク用絶縁膜を化学機械研
    磨で除去する工程と、前記エッチングマスク用絶縁膜を
    マスクとして前記層間絶縁膜をエッチングして前記第1
    導電膜上方の前記エッチング停止絶縁膜を露出させて第
    1の溝用の予備溝を形成する工程と、前記エッチングマ
    スク用絶縁膜および前記層間絶縁膜を選択的に除去する
    ことにより前記予備溝につながる第2の溝および前記素
    子形成領域と交差しその底が前記エッチング停止層の上
    方にある第3の溝を形成する工程と、前記第3の溝と交
    差する開口を有するレジスト膜を形成し前記開口部の層
    間絶縁膜を除去してエッチング停止絶縁膜を露出させる
    工程と、前記第3の溝部および前記予備溝部の前記エッ
    チング停止絶縁膜を除去し前記第3の溝部で前記素子形
    成領域の表面に達するコンタクトホールおよび前記第1
    の導電膜を露出する第1の溝を形成する工程と、前記第
    1の溝、第2の溝および第3の溝をそれぞれ第2の導電
    膜で埋める工程とを有していることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 酸化シリコン膜を堆積しバイアスEC
    R−CVD法で酸フッ化シリコン膜を堆積して層間絶縁
    膜を形成し、第3の溝を形成するためのエッチングを前
    記酸化シリコン膜が露出したところで中止する請求項9
    記載の半導体装置の製造方法。
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