JPH086978A - 機械部品の自動作図装置 - Google Patents

機械部品の自動作図装置

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JPH086978A
JPH086978A JP6162779A JP16277994A JPH086978A JP H086978 A JPH086978 A JP H086978A JP 6162779 A JP6162779 A JP 6162779A JP 16277994 A JP16277994 A JP 16277994A JP H086978 A JPH086978 A JP H086978A
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JP6162779A
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English (en)
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Masahide Kawahara
政秀 河原
Taichi Kiriyama
太一 桐山
Tsutomu Takemura
勉 竹村
Mamoru Hirashima
守 平島
Hiroyuki Omura
裕之 大村
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ARC JOHO SYST KK
Misumi Corp
Original Assignee
ARC JOHO SYST KK
Misumi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望機械部品の仕様を容易迅速、かつ、確実
に指定する。 【構成】 部品種別情報、部品種別情報に対応する機械
部品の特定部位の寸法値および寸法引出線を特定する特
定情報に基き、親機1側からコード化して子機2に入力
すると、第2メモリ9内の機械部品の基準形状が所望寸
法値および特定情報に基いて伸縮されて表示装置5に表
示され、この伸縮に際し設定された公差などの指定情報
は図面の形状、寸法引出線などの情報とともに、第1お
よび第2メモリ8,9上にファイルされるので、加工に
適した図面を作業者如何に関わらず常時安定して作成さ
せ、また情報伝送量をイメージ伝送時よりも縮小する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既成仕様品から外れ、
または、一般に流通しにくい仕様の機械部品を容易迅速
に製作するための機械部品の自動作図装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】機械を生産する場合、その開発段階で、
何度か試作品を製作することになるが、多くは既製の機
械部品の組合せによって製作されるものの、既製品から
外れている仕様の機械部品、たとえば特殊な仕様の螺子
を必要とすることがあり、このような場合、その螺子を
自作、または外部で誂えなければならない。
【0003】ところで上記機械の開発者は、開発業務が
控えているため、時間的な観点から、開発業務中に特殊
な仕様の螺子を自作することは困難で、機械部品の製作
業者に委託することになる。
【0004】しかしながら、その機械部品を製作するた
めの図面の作成は避けられず、一般に、その図面は手作
業またはCAD(Computer Aided Design) システムによ
って作成される。
【0005】そしてCADシステムによって上記図面を
作成する場合、作図手順は手作業の場合と同様で、外形
形状を作図したのち、所望により、寸法線の位置を指定
するとともに寸法線を記入し、さらに寸法値有効桁数、
公差などの所望設定事項を順次、手作業で指定するので
ある。
【0006】このように上記事項を設定する場合、各図
面の作成の度に手作業で同様に操作するため、上記所望
設定事項に係る各種表現方法(公差など)、各部寸法線
の要否、各種記号、精度などの細部にわたる図面表記に
係る統一性がとり難く、手作業による指定であるため、
上記統一性の有無は作業者に依存する。
【0007】そのため上述した図面表記における統一性
を細部にわたって得るためには、同一作業者で作図する
か、表記法を各作業者に徹底させなければならないが、
このような統一性を得ることは現実的に困難である。
【0008】また、それを実行した場合、CADシステ
ムの端末機を占有する時間の長期化を招き易いため、寸
法記入も含め、自動作図で機械部品製作用の図面を得て
いるのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらCADシ
ステムによる自動作図であるがゆえに、いわゆる丸物・
角物、すなわち機械部品の形状に応じて不要な寸法線お
よび寸法値が記載されたり、また寸法値など、数値の有
効桁数が良好な精度で表記されなかったり、さらには公
差が適切に表現されないなどの現象が発生し、機械部品
の加工としては不適な図面がしばしば作成されていた。
【0010】また作成される図面は、所望機械部品の仕
様(たとえば螺子の頭部径寸法)が既成品とは僅かに異
なるだけであることが多く、ごく一部が異なる寸法の機
械部品の図面を、手作業により、または、CADで自動
に作図するにしても、作業性または操作性を考慮した場
合、良好な効率を得ることは困難である。
【0011】さらには、作図済の図面を電話回線などで
他の端末機に伝送する場合、伝送される情報はイメージ
情報であることから、その情報伝送量は、コード情報の
伝送による文字、記号を伝送する場合と比較して、きわ
めて多量になるため、伝送のためにきわめて長い時間を
要するという問題がある。
【0012】そこで本発明は、所望機械部品の仕様を、
容易迅速、かつ、確実に指定するとともに、情報伝送量
を可及的に減少させる所望機械部品を作図するための機
械部品の自動作図装置の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するための手段として、予め定められた複数種の機械部
品のいずれかの形状、前記機械部品を種別するための部
品種別情報、前記機械部品の寸法引出線、および、該寸
法引出線のいずれか2本の間隙を特定するための寸法特
定情報を各々目視可能に表示する表示装置と、該表示装
置によって表示される前記部品種別情報を前記複数種の
中から任意に指定し、該指定される前記機械部品の前記
寸法特定情報を所望寸法値に設定するための入力装置
と、前記部品種別情報と、該部品種別情報に対応する前
記機械部品の基準形状を表示するための基準表示情報
と、各機械部品の製造のために少なくとも必要とされる
前記基準形状の特定部位における寸法引出線を表示する
ための引出線位置情報と、前記寸法特定情報と、前記部
品種別情報に対応する前記機械部品の前記基準形状およ
び寸法引出線を前記所望寸法値に基づいて、前記表示装
置に伸縮表示させるとともに、該表示装置に前記所望寸
法値を前記寸法特定情報に対応させて同時表示するため
の伸縮手順とを格納しているメモリと、前記機械部品の
いずれかの形状を前記寸法引出線および所望寸法値とと
もに前記表示装置に目視可能に表示させるために前記所
望寸法値の入力に応じた前記表示手順を順次実行する演
算処理装置とを備えている。
【0014】また請求項2に記載の発明は、少なくと
も、予め定められた複数種の機械部品を種別するための
部品種別情報、該種別に応じた各機械部品の製造のため
に少なくとも必要とされる各機械部品の特定部位の寸法
引出線のいずれか2本の間隙を特定するための寸法特定
情報、および、各寸法特定情報に応じた所望寸法値をそ
れぞれ設定するための入力装置と、該第1入力装置で設
定される所望寸法値の各々を前記部品種別情報および寸
法特定情報に対応させているコードからなる部品表示信
号を発生させるための第1演算処理装置と、を備えてい
る親機、および、前記機械部品のいずれかの形状、寸法
引出線、および、寸法特定情報または所望寸法値の各々
を目視可能に表示するための表示装置と、前記部品種別
情報、該部品種別情報に対応する前記機械部品の基準形
状を前記表示装置に表示するための基準表示情報、前記
寸法引出線を前記表示装置に表示するための引出線位置
情報、前記寸法特定情報、および、いずれかの前記機械
部品の基準形状および寸法引出線を、前記入力装置によ
って設定された前記部品種別情報および寸法特定情報に
対応させて、前記所望寸法値とともに表示するための表
示手順を格納しているメモリと、前記部品表示信号の発
生に応じて前記表示手順に基づいて前記機械部品のいず
れかの形状を寸法引出線および所望寸法値とともに前記
第2表示装置に目視可能に表示させる第2演算処理装置
とを備え、前記親機に対して交信可能に設けられている
子機、を備えている。
【0015】さらに請求項3に記載の発明は、予め定め
られた複数種の機械部品のいずれかの形状、前記機械部
品を種別するための部品種別情報、前記機械部品の寸法
引出線、および、該寸法引出線のいずれか2本の間隙を
特定するための寸法特定情報を各々目視可能に表示する
第1表示装置と、該第1表示装置によって表示される前
記部品種別情報を前記複数種の中から任意に指定し、該
指定される前記機械部品の基準形状における前記寸法特
定情報を所望寸法値に設定するための第1入力装置と、
前記部品種別情報と、該部品種別情報に対応する前記機
械部品の基準形状を表示するための基準表示情報と、各
機械部品の製造のために少なくとも必要とされる前記基
準形状の特定部位の寸法引出線を表示するための引出線
位置情報と、前記寸法特定情報と、前記部品種別情報に
対応する前記機械部品の前記基準形状および寸法引出線
を前記所望寸法値に基づいて、前記第1表示装置に伸縮
表示させるとともに、該第1表示装置に前記所望寸法値
を前記寸法特定情報に対応させて同時表示するための伸
縮手順とを格納している第1メモリと、前記寸法特定情
報に対して設定される各所望寸法値に応じて前記伸縮手
順を順次実行し、かつ、少なくとも前記所望寸法値の各
々を前記部品種別情報および寸法特定情報に対応させて
いるコードからなる部品表示信号を発生させる第1演算
処理装置と、からなる親機、および、前記第1表示装置
とは異なる第2表示装置と、前記基準表示情報、引出線
位置情報および寸法特定情報を前記部品種別情報に対応
させて格納しており、前記部品種別情報に対応する前記
基準形状および寸法引出線を前記所望寸法値に基づいて
伸縮表示させるとともに、前記所望寸法値を前記寸法特
定情報に対応させて同時表示する表示手順を格納してい
る第2メモリと、前記部品表示信号の発生に基づいて、
前記機械部品の形状を寸法引出線および所望寸法値とと
もに前記第2表示装置に目視可能に表示させるために前
記表示手順を順次実行する第2演算処理装置と、からな
る子機、を備えている。
【0016】また請求項4に記載の発明において、演算
処理装置は、表示装置に表示される所望寸法値に基づく
機械部品の画像情報を、前記部品種別情報および所望寸
法値に対応させて、前記基準表示情報、引出線位置情報
および寸法特定情報とは別個に格納するためのファイル
装置を備えている。
【0017】さらにまた請求項5の発明では、複数の親
機と複数の子機とに対して交信可能に設けられており、
部品表示信号の発生に応じて該発生元の前記親機を特定
するとともに、前記部品表示信号を予め定められた振分
条件に基づいて、前記子機のいずれかに入力する仲介機
を備えている。
【0018】そして請求項9の発明は、メモリのいずれ
かには既存の工業規格情報が格納されており、入力装置
による設定が前記工業規格から外れている場合、演算処
理装置が表示装置にエラーを表示する構成になってい
る。
【0019】
【作用】まず、請求項1に記載の発明に基づく構成で
は、入力装置を操作して所望の部品種別情報を指定し、
さらに寸法特定情報の代わりに、所望寸法値を各寸法特
定情報に対して、それぞれ設定すると、演算処理装置
は、指定された部品種別情報に対応する機械部品の基準
形状情報、部品種別情報、引出線位置情報および寸法特
定情報をメモリから読み出す。
【0020】そして該当する機械部品の基準形状が所望
寸法値、部品種別情報、基準表示情報および引出線位置
情報の各々に基づいて、寸法引出線および所望寸法値と
ともに表示装置に目視可能に伸縮表示されるが、所定の
図面表記に係る仕様に基づき、各種情報の仕様は所定範
囲内に定められてメモリに格納されることにより、各種
情報に対応する作図の表記仕様が統一される。
【0021】さらに請求項2に記載の発明に基づく構成
では、親機側において、第1入力装置の操作により、所
望の部品種別情報を指定し、さらに寸法特定情報の代わ
りに、所望寸法値を各寸法特定情報に対して各々設定す
ると、第1演算処理装置は部品表示信号を発生させる。
【0022】つづいて第2演算処理装置は、第1演算処
理装置との交信で部品表示信号を受信し、この部品表示
信号を構成しているコードと、第2メモリ内の表示手順
とに基づいて、機械部品の形状を寸法引出線および所望
寸法値とともに、第2表示装置に所望の仕様で目視可能
に表示させる。
【0023】この親機および子機間の情報伝送に際し、
部品表示信号がコードからなることから、イメージ情報
の伝送と比較して、情報伝送量をきわめて増大させるこ
とはなく、また各種情報を所定の図面表記に係る仕様に
基づき、所定範囲内に定めて第1および第2メモリに格
納することにより、各種情報に対応する作図の表記仕様
をそれぞれの機械部品を通して容易に統一できる。
【0024】つぎに請求項3に記載の発明に基づく構成
では、親機側において第1入力装置を操作して所望の部
品種別情報を指定し、さらに寸法特定情報の代わりに、
所望寸法値を各寸法特定情報に対して、それぞれ設定す
ると、第1演算処理装置は、指定された部品種別情報に
対応する機械部品の基準形状情報、部品種別情報、引出
線位置情報および寸法特定情報を第1メモリから読み出
す。
【0025】そして第1演算処理装置は該当機械部品の
基準形状を所望寸法値、部品種別情報、基準表示情報お
よび引出線位置情報の各々に基づいて、寸法引出線およ
び所望寸法値とともに表示装置に目視可能に伸縮表示さ
せると同時に、部品表示信号を発生させる。
【0026】他方、子機側において、第2演算処理装置
は親機との交信で部品表示信号を受信すると、この部品
表示信号と第2メモリ内の表示手順とに基づいて、第1
表示装置と同様の機械部品の形状を所望仕様で、寸法引
出線および所望寸法値とともに第2表示装置に目視可能
に表示させる。
【0027】ここで親機および子機間の情報伝送に際
し、第1演算処理装置は部品表示信号を、所望寸法値、
部品種別情報および寸法特定情報に基づいて発生させ、
各情報がコード化されていることから、イメージ情報の
伝送と比較して、情報伝送量をきわめて増大させること
はなく、また所定の図面表記に係る仕様に基づき、各種
情報の仕様を所定範囲内に定めて第1および第2メモリ
に格納することにより、各種情報に対応する作図の表記
仕様は統一される。
【0028】また請求項4に記載の発明に基づく発明で
は、演算処理装置が部品種別情報および所望寸法値に対
応する機械部品の形状を、新たな画像情報としてファイ
ル装置に、基準表示情報、引出線位置情報および寸法特
定情報とは別個に格納し、格納後において同画像情報を
容易に読み出せる。
【0029】さらにまた請求項5に記載の発明に基づく
発明では、仲介機が親機を特定するとともに、部品表示
信号の発生に応じて振分条件に基づき、子機のいずれか
に入力するので、振分条件に適した子機のみに部品表示
信号を入力できる。
【0030】請求項9に記載の発明に基づく発明では、
工業規格から外れている各仕様設定に対してエラー表示
されるので、入力情報に係るエラー発生が認識される。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る機械部品の自動作
図装置の要部構成を表わしており、この自動作図装置は
親機1と子機2とからなり、電話回線3で互いに交信可
能に接続されている。
【0032】なお親機1と子機2とは互いに交信可能に
設けられていればよく、同一構内に引き廻された回線
(図示省略)に、図示を省略したモデムを介在させて接
続するなど、電話回線3とは異なる他の有線通信手段、
または、無線通信手段(無線電話など)で親機1と子機
2とを交信可能に設けてもよい。
【0033】本実施例において、親機1と子機2とに
は、それぞれ別個に、表示装置4,5、入力装置6,
7、メモリ8,9、および、演算処理装置10,11が設け
られている。これらは親機1側に設けられている場合、
以下、「第1〜」といい、子機2側に設けられている場
合、以下、「第2〜」ということにする。
【0034】なお本実施例では、親機1と子機2とは、
第1演算処理装置10および第2演算処理装置11間に、イ
ンタフェイス回路12,13を介装させることにより、両者
10,11間の電気的整合を図っている。
【0035】また親機1は第1入力装置6の操作に基づ
いて図面を単独で第1表示装置4に表示でき、子機2は
第2入力装置7の操作に基づいて図面を単独で第2表示
装置5に表示または印刷できる構成になっている。
【0036】第1表示装置4は、いわゆるCRTデイス
プレイからなり、図示を省略したMPUからなる第1演
算処理装置10によって制御される。第1演算処理装置10
と第1表示装置4とは、図示を省略したインタフェイス
を介して接続されている。
【0037】第2表示装置5は、CRTデイスプレイ14
およびプロッタ15から構成され、図示を省略したMPU
からなる第2演算処理装置11によって制御される。また
第2演算処理装置11と第2表示装置5とは、図示を省略
したインタフェイスを介して接続されている。
【0038】なお本実施例の第1および第2表示装置5
を構成しているCRTデイスプレイは、その代わりに液
晶デイスプレイで代用してもよい。
【0039】第1および第2入力装置6,7は図示を省
略したキーボードおよびマウスなどからなり、第1入力
装置6は第1演算処理装置10に対し、また第2入力装置
7は第2演算処理装置11に対し、所定の操作をそれぞれ
施すことで、機械部品の作図を実行させる。
【0040】とくに第1入力装置6は機械部品の各部の
仕様を適宜、指定または設定するために使用され、第2
入力装置7は、子機2を単独で使用する場合、所望寸法
値24の各々を部品種別情報20および寸法特定情報23に対
応させての入力に使用する一方、親機1および子機2を
交信させて使用する場合、第1入力装置6で指定または
設定された仕様に基づく第2表示装置5への機械部品の
表示実行時、第2演算処理装置11に対して起動命令を入
力するために使用される。
【0041】第1メモリ8および第2メモリ9は、とも
にROM16,17およびRAM18,19からなり、ハードウ
エア上は同一構成ではあるものの、第1メモリ8の一部
である第1ROM16、そして第2メモリ9の一部である
第2ROM17は、格納されている各種情報内容および容
量など、ソフトウエア上で互いの構成が異なる。
【0042】すなわち第1ROM16には、機械部品の部
品種別情報に相当し、機械部品の各々を作業者が識別す
るためにコード化されている部品種別情報(図2ないし
図4参照)20、部品種別情報20に対応する機械部品の基
準形状(以下、基準形状〜図2および図3参照)21を、
第1表示装置4に目視可能に表示するための基準表示情
報(図示省略)、基準形状21からの寸法引出線22を第1
表示装置4に目視可能に表示するための引出線位置情報
(図示省略)、いずれか2本の寸法引出線22の間隙を作
業者が特定するためにコード化されている寸法特定情報
23、第1表示装置4に表示されている基準形状21を、作
業者によって設定される所望寸法値(図2および図4参
照)24に対応させ、目視可能に伸縮表示させるための後
述する伸縮手順(後述〜図5および図6参照)、およ
び、既存の工業規格(本実施例ではJISおよびIS
O)情報が格納されている。
【0043】この工業規格は、第1入力装置6によって
設定される所望寸法値24および第1表示装置4に表示さ
れる機械部品の全体または一部に、上記工業規格におい
て、たとえば螺子山ピッチ、あるいは、螺子の径寸法な
どについて誤りがあるか否かを第1演算処理装置10によ
って検出するためのものである。
【0044】なお所望寸法値24は第1入力装置6から第
1演算処理装置10に入力されると、コード化された状態
で処理される。
【0045】また第1ROM16には機械部品の形状、基
準形状、寸法特定情報23および寸法引出線22の表示態様
を、部品種別情報20に対応させたテーブル(図示省略)
が格納され、このテーブルに基づいて第1演算処理装置
10は機械部品の形状、基準形状、寸法特定情報23および
寸法引出線22を第1表示装置4に表示する。
【0046】なお第2ROM17にあっても上述したテー
ブルと同様なテーブルが格納され、このテーブルに基づ
いて第2演算処理装置11は、機械部品の形状、寸法特定
情報23および寸法引出線22を第2表示装置5に表示す
る。
【0047】また第1および第2表示装置4,5に表示
される上述した新たな機械部品の形状、寸法特定情報23
および寸法引出線22の作図情報および各種データ類は、
新たな画像情報として、その作図後、第1および第2演
算処理装置10,11にそれぞれ設けられているファイル装
置としての第1ハードディスク25および第2ハードディ
スク26に、上記基準表示情報、引出線位置情報および寸
法特定情報23とは別個に、それぞれ格納される(図1
中、「H.D.」にて表示)。
【0048】これにより第1演算処理装置10は第1ハー
ドディスク25から、また第2演算処理装置11は第2ハー
ドディスク26から、機械部品の基準形状に基づいて作成
された新たな形状を部品種別情報20および所望寸法値24
に対応させて読み出せる。
【0049】つぎに第1ROM16に格納されている情報
を説明する。部品種別情報20は、本実施例において4桁
のアルファベットからなり、基準表示情報に対応させて
任意に設定されている。
【0050】そして第1表示装置4は第1演算処理装置
10によって部品種別情報20を、図2ないし図4中、左下
方に目視可能に表示し、また所望機械部品の図面作成時
には図2中、左上方にも目視可能に表示する。
【0051】なお部品種別情報20は基準形状21の種別を
示すものであることから、4桁のアルファベットのみに
限定されるものではなく、他の記号を任意の桁数で組合
せて構成しても何ら差し支えはない。
【0052】基準表示情報は、基準形状21を予め直線、
曲線および補助線などを組合せたイメージ情報として、
図形サイズとともに、第1ROM16の所定アドレスから
順次格納されており、少なくとも、その先頭または末尾
のアドレスは部品種別情報20に対応させている。
【0053】引出線位置情報は基準形状21の特定部位の
寸法引出線22を第1表示装置4に目視可能に表示するた
めのイメージ情報である。本実施例では各機械部品の製
造のために直接必要とされる最低限の寸法のみが第1R
OM16の所定アドレスから順次格納されているため、基
準形状21の特定部位から寸法引出線22を引出す。
【0054】寸法特定情報23は、作業者が第1表示装置
4に目視可能に表示される基準形状21の特定部位の寸法
を、第1入力装置6によって所望寸法値24に設定するた
めのもので、本実施例ではアルファベットから構成され
ているが、もちろん他の記号で構成しても差し支えな
い。
【0055】この寸法特定情報23をはじめ、基準表示情
報および引出線位置情報は、それぞれ部品種別情報20に
対応させ、第1ROM16の所定アドレスから順次格納さ
れている。
【0056】上記伸縮手順は、第1入力装置6によって
寸法特定情報23に対し、対話形式で設定される各所望寸
法値24に応じて、第1演算処理装置10によって順次、実
行される。
【0057】上記伸縮手順の実行により、第1演算処理
装置10は基準形状21を、第1入力装置6に所望寸法値24
に基づいて伸縮した機械部品の図面を、たとえば図4に
示すように目視可能に表示する。
【0058】また第1演算処理装置10は、上記伸縮手順
の実行に基づいて伸縮された機械部品の図面の表示と同
時に、所望寸法値24の各々を、部品種別情報20および寸
法特定情報23に対応させている部品表示信号を発生さ
せ、この部品表示信号はインタフェイス回路12,13を介
して第2演算処理装置11に入力される。
【0059】上記伸縮手順は、まず第1入力装置6によ
って所望の部品種別情報20を指定すると、図5に示すS
1において第1演算処理装置10が部品種別情報20に対応
する基準形状21を、その図形のサイズに応じて第1RO
M16の所定アドレスから読み出し、一時的に第1RAM
18に格納する。
【0060】これと同時に第1演算処理装置10はS2に
おいて、第1入力装置6の操作に応じて変数をソフトウ
エア上において分類し、かつ、その分類内容を第1RA
M18に格納する。
【0061】ついでS3で第1演算処理装置10は、すで
に指定された部品種別情報20に対応する基準形状21、寸
法特定情報23および寸法引出線22の表示態様に相当する
表示態様を上記テーブルから選択し、かつ、初期設定す
る(S4)。
【0062】これにより基準形状21は部品種別情報20に
対応させて、寸法引出線22および寸法特定情報23ととも
に、図2および図3に示すように第1表示装置4に目視
可能に表示される。
【0063】このとき本実施例において、第1演算処理
装置10は寸法特定情報23のいずれかに対し、所望寸法値
24を対話形式で、より円滑に設定できるようにするた
め、たとえば反転表示、いわゆるブリンク表示するなど
の手段により、入力待ち状態を作業者に対して表示す
る。
【0064】つぎに第1入力装置6によって各寸法特定
情報23に対し、それぞれ所望寸法値24が設定されると、
第1演算処理装置10はS5において、所望寸法値24に応
じて第1表示装置4および第2表示装置5における適切
な表示サイズを設定する。
【0065】ついで第1演算処理装置10はS6で、図面
の表示に係る細部のチェックを実行したのち、一旦、選
択された基準形状21に対する所望寸法値24および寸法引
出線22を第1表示装置4に表示しながら、再度の入力待
ち状態を表示するため、S7で図2に示すオプション用
メニュー27および穴種・穴径メニュー28を反転表示また
はブリンク表示させる。
【0066】ここで寸法引出線22は、所望機械部品の製
作時に最低限必要なものだけが表示され、不要な寸法引
出線22は表示されない。これらの寸法引出線22を表示す
るための引出線位置情報は、各寸法特定情報23に対応さ
せて第1ROM16に各貴舗形状毎に格納されている。
【0067】さらに両メニュー27,28のいずれかに新た
な設定があった場合、第1演算処理装置10は、その設定
にしたがってすべての設定値に基づく作図のための演算
を、順次、寸法、基準形状21、各種作図データ処理の制
御、補助線、および各種製図記号について実行し(S9
〜S15)、作図された部品種別情報20に対応する機械部
品を図4に示すように、所望寸法値24および寸法引出線
22とともに第1表示装置4に表示する。この表示機能は
子機2の存在有無に依存しない。
【0068】このとき部品種別情報20は所望寸法値24お
よび寸法特定情報23と一緒に、図4中、第1表示装置4
の下方位置に表示される。
【0069】なお第1入力装置6によって設定される所
望寸法値24および第1表示装置4に表示される機械部品
の全体または一部に、上記工業規格において誤りがある
場合、第1演算処理装置10はその旨をエラーメッセージ
として、その処置とともに第1表示装置4に表示する。
【0070】つぎに上記作図過程を図6について以下に
説明する。まず上記作図に際し、第1演算処理装置10は
第1ハードディスク25および第1ROM16から、上述し
たように作図に係る各種データを第1RAM18に書き込
み(S16)、S17で第1RAM18のデータに基づいて補
助線に係る処理を、X軸−Y軸(図示省略)の各方向へ
の分解演算に基づいて実行する。
【0071】このときS18において上記X軸−Y軸にお
ける原点、不要補助線に対する被表示処理などの初期設
定が、上記テーブルに基づいて指定済部品種別情報20に
対応する基準形状21、寸法特定情報23および寸法引出線
22の表示態様を設定することにより実行される。
【0072】つづいてS19では、第1入力装置6の操作
に応じて寸法特定情報23に対して所望寸法値24を設定す
るわけであるが、ここで第1演算処理装置10は、寸法特
定情報23に対応、いいかえれば第1表示装置4において
寸法特定情報23を挟んで表示されている2本の寸法引出
線(補助線)22と、他の異なる線(実線)とを互いに異
なる色彩で表示する。
【0073】これにより作業者はパラメトリックデータ
として、所望寸法値24を設定可能な寸法特定情報23に対
応するいずれか2本の寸法引出線22を、他の異なる線と
容易に目視で認識でき、所望寸法値24が容易に設定され
る。
【0074】そして第1演算処理装置10は、所望寸法値
24が寸法特定情報23に対して設定されると、この設定さ
れた寸法特定情報23の代わりに、該当する所望寸法値24
を第1表示装置4に表示する。
【0075】これと同時に第1演算処理装置10は所望寸
法値24に対応する寸法引出線22の上記異なる色彩を、他
の異なる線と同一な色彩に変更することで、所望寸法値
24に対応する寸法引出線22の設定が完了したことを作業
者に対して表示できる。
【0076】そののちS21において、第1演算処理装置
10は上記設定により、作成済図面を、たとえばL字形
状、箱形状および円形状など相似図形を形成する各形種
単位、および、タップ孔など孔種単位で各グループを形
成し、形種図形グループと、孔種図形グループとを第1
ハードディスク25にイメージ情報として格納する。
【0077】これにより公差などの所望設定事項に係る
各種表現方法、各部寸法線の要否、各種記号、精度など
の細部にわたる図面表記が、作業者如何に関わらず、統
一性を容易に保持できる。
【0078】さらに第1演算処理装置10は、S22で寸法
引出線22の形状を寸法特定情報23に対応させて寸法引出
線グループを形成し、この寸法引出線グループを第1ハ
ードディスク25にイメージ情報として格納する。
【0079】なお上述した各グループは、数量、形状お
よび寸法の他、基準点の座標も一緒に格納される。
【0080】つぎにS23で第1演算処理装置10は、製図
記号を上記同様にグループ化するとともに、各製図記号
グループを第1ハードディスク25にイメージ情報として
格納する。
【0081】そののちS24で、第1演算処理装置10は上
記S19で設定された所望寸法値24の各々に応じて基準形
状21を伸縮させることで、上記S20ないしS23の各々に
基づいて形成された図形を図4に示すように第1表示装
置4に単独で表示する。
【0082】つづいて第1演算処理装置10は上記部品表
示信号を発生させると同時に、この部品表示信号はイン
タフェイス回路12,13を介して第2演算処理装置11に入
力するのである。
【0083】上述した伸縮手順が格納されている第1R
OM16に対し、第2ROM17には、部品種別情報20、寸
法特定情報23、基準表示情報、引出線位置情報および上
記工業規格情報が格納されている他、以下に説明する表
示手順が格納されている。
【0084】この表示手順は、上記伸縮手順に基づいて
第1表示装置4に目視可能に表示される機械部品、寸法
引出線22および所望寸法値24と同一なイメージ情報を、
第2表示装置5に目視可能に表示するためのものであ
り、上記部品表示信号の発生に基づいて第2演算処理装
置11が上記表示手順を実行する。
【0085】第2演算処理装置11は、上記部品表示信号
が入力されると、または、第2入力装置7から所定の起
動命令の入力後、上記部品表示信号が入力されると、上
記表示手順の初期段階として、まず上記部品表示信号に
包含されている部品種別情報20、寸法特定情報23、およ
び、設定済の所望寸法値24の各情報を解析し、解析した
各情報を一旦、第2RAM19に格納する。
【0086】ついで第2演算処理装置11は、上述したS
1ないしS24と同様の手順の実行により、部品種別情報
20に対応するいずれかの機械部品の形状を、その基準形
状21を伸縮させることにより作図する。
【0087】そこで伸縮表示された機械部品の形状が寸
法特定情報23に対応させた寸法引出線22および設定され
た所望寸法値24とともに、第2表示装置5に目視可能に
表示され、かつ、その表示のための画像情報は、新たに
第2ハードディスク26にイメージ情報として格納される
のである。
【0088】その場合、第2演算処理装置11は、上記設
定によって第2表示装置5に目視可能に表示させるため
に作成された図面を、たとえばL字形状、箱形状および
円形状など相似図形を形成する各形種単位、および、タ
ップ孔など孔種単位で各グループを形成し、形種図形グ
ループと、孔種図形グループとを第2ハードディスク26
にイメージ情報として格納する。
【0089】また上記交信により、第2演算処理装置11
が上記部品表示信号を受信する代わりに、上記部品表示
信号に包含されている部品種別情報20、寸法特定情報2
3、および、設定済の所望寸法値24の各情報を、第2入
力装置7から第2演算処理装置11に対して単独で設定す
ることにより、上記表示手順の実行で親機1の存在有無
に依存することなく、子機2側で単独に作図することも
できる。
【0090】このように構成されている本発明の機械部
品の自動作図装置を使用する場合、親機1は第1演算処
理装置10による上記伸縮手順の実行に基づいて、第1入
力装置6の操作で指定された部品種別情報20に対応する
機械部品の基準形状21が、基準形状21の特定部位の寸法
引出線22および寸法特定情報23とともに第1表示装置4
に目視可能に表示される。
【0091】このとき第1表示装置4には、機械部品の
製作にのみ必要とされる寸法引出線22と、その寸法引出
線22を特定する寸法特定情報23とのみが、基準形状21と
ともに第1表示装置4に目視可能に表示され、不要な寸
法引出線22は第1表示装置4に表示されないので、図面
を簡素に表示でき、作業者は第1表示装置4に表示され
る図面を容易に目視で認識できる。
【0092】つづいて作業者は第1入力装置6の操作に
より、第1表示装置4に表示中の基準形状21の寸法特定
情報23の代わりに、所望寸法値24を対話形式で設定する
と、第1演算処理装置10は基準形状21を寸法引出線22お
よび所望寸法値24とともに、第1表示装置4に目視可能
に所望の仕様で伸縮表示させる。
【0093】これと同時に第1演算処理装置10は上記部
品表示信号を発生させ、第2演算処理装置11が第1演算
処理装置10との交信で上記部品表示信号を受信すると、
上記部品表示信号と、第2メモリ9内の上記表示手順と
に基づいて、第1表示装置4と同様、第2演算処理装置
11は所望機械部品の形状、寸法引出線22、および、寸法
特定情報23に対応する所望寸法値24とともに、第2表示
装置5に目視可能に表示させる。
【0094】さらに親機1および子機2間の上記部品表
示信号に基づく情報伝送に際し、上記部品表示信号は、
コード化可能な所望寸法値24、部品種別情報20および寸
法特定情報23に基づいて作成・発生される。
【0095】このため親機1から子機2に対し上記部品
表示信号を入力することで、子機2側で所望機械部品を
作図し、親機1側で伸縮表示済の機械部品に係るイメー
ジ情報を電話回線3を通して子機2に伝送しないため、
親機1および子機2間でイメージ情報を伝送する場合と
比較して、情報伝送量がきわめて少量になる。
【0096】また上述した所望寸法値24の設定が上記工
業規格、本実施例ではJISおよびISOの少なくとも
いずれか一方から外れていれば、第1演算処理装置10は
第1表示装置4にエラーを表示するので、その旨を視覚
を通して認識できる。
【0097】このエラー表示は第1表示装置4のみに限
定されるものではなく、エラー表示専用の表示手段、た
とえば、専用のランプを設けて視覚を通して、または、
スピーカを介してブザー音、音声合成などで聴覚を通し
てエラー表示してもよい。
【0098】さらに上記工業規格は、第2ROM17にも
格納されているので、所望仕様の機械部品を表示する直
前に、その作図データが上記工業規格から外れているか
否かを2重にチェックすることにより、上記エラーの発
生を抑止している。
【0099】上述した実施例では、作図図面がプロッタ
15またはプリンタによって子機2側で得られる一方、親
機1側においても第1表示装置(CRTデイスプレイ)
4にも伸縮表示させる構成になっている。
【0100】しかしながら親機1側にあっては、所望寸
法値24を初めとするパラメトリックデータの第1演算処
理装置10に対する入力内容のみを目視で認識できれば、
第1入力装置6の機能が充分果たされる。
【0101】このため第1表示装置4の設置を省略する
代りに、いわゆるセブンセグメントのLEDまたはLC
Dを親機1に設け、所望寸法値24を初めとするパラメト
リックデータの入力内容のみを目視で認識できるように
してもよい。
【0102】また所望のパラメトリックデータが第1演
算処理装置10に正しく入力されさえすれば、その入力内
容に対するモニタ作業は不要であって、所望の上記部品
表示信号は第1演算処理装置10から発生されるため、第
1表示装置4の設置を親機1側において省略でき、これ
により親機1の構成の簡素化が図られる。
【0103】さらに子機2は上述したように上記部品表
示信号の入力に基づいて起動され、機械部品の形状、寸
法特定情報23および寸法引出線22が第2演算処理装置11
によって第2表示装置5に表示され、この子機2側の表
示動作は本実施例において、第2入力装置7から第2演
算処理装置11に対して上記起動命令を入力したのちに実
行が可能な構成になっている。
【0104】そこで子機2側への電力投入とともに第2
入力装置7を上記部品表示信号の受入待機状態にせしめ
るソフトウエアを第2ROM17に格納する一方、上記起
動命令を上記部品表示信号に包含させることにより、こ
の上記部品表示信号が親機1側から子機2側に入力され
たとき、第2演算処理装置11が子機2を起動させ、機械
部品の表示動作を自動的に実行させるように構成しても
よい。
【0105】このように構成すれば、親機1から子機2
への上記部品表示信号の入力に応じ、プロッタ(または
プリンタ)15が機械部品の図面を自動製図し、子機2に
よる機械部品の表示動作に係る起動は第2入力装置7の
構成有無に依存しないので、第2入力装置7を子機2の
構成から省略でき、子機2の構成が簡略化される。
【0106】さらに子機2側に工作機械(図示省略)を
設けるとともに、この工作機械を各部品種別情報20に応
じて動作させる制御手順を第2ROM17に格納し、第2
演算処理装置11によって上記工作機械を制御するように
構成すれば、第1演算処理装置10からの上記部品表示信
号の発生に基づき、子機2側で直接、機械部品を自動で
製作できるので、製図工程を省略でき、機械部品の製作
時間を短縮する。
【0107】また上述した実施例では、親機1および子
機2が単体で構成されているが、これに限定されるもの
ではなく、これらを複数で構成してもよく、つぎに親機
1および子機2を複数で構成する場合についてを、図7
について以下に説明する。
【0108】本実施例では複数の親機1と、複数の子機
2との間に図7に示す仲介機29を単体で設け、仲介機29
は親機1および子機2の各々に対して交信可能に接続さ
れている。
【0109】仲介機29は図示を省略したMPUを主構成
とし、仲介機29には図7の第3メモリ30が接続されてい
る。第3メモリ30はハードデイスク(図示省略)からな
り、後述する振分条件が格納されている。
【0110】仲介機29は上記部品表示信号の発生に応
じ、この部品表示信号を一旦受け入れたのち、その発生
元の親機1を特定し、上記振分条件に基づいて、受け入
れた上記部品表示信号を複数の子機2のいずれかに入力
するためのものである。
【0111】上記振分条件としては、たとえば部品種別
情報20、機械部品の新たな製作のための時間、製作され
る機械部品の概略の形状(いわゆる丸物または角物な
ど)および概略の外径寸法などに基づいて定められ、こ
れらの一部または全部と、特定の子機2との対応表(図
示省略)を形成して、第3メモリ30に格納している。
【0112】この対応表は上記部品表示信号の発生、い
いかえれば機械部品の1つの仕様に対し、いずれかの子
機を単体、また場合によっては複数の子機2を特定する
ためのものである。
【0113】この子機2の特定は、上記対応表にたとえ
ば機械部品の総製作個数に応じ、各子機2の設置部署
(図示省略)における単位時間当りの製作個数に基づい
て定めたり、上記設置部署の工作機械設備および技術者
に応じて定める。
【0114】これにより仲介機29が上記部品表示信号の
発生に応じて、親機1を特定するとともに、振分条件に
基づき、子機2のいずれかに上記部品表示信号を入力す
るので、振分条件に適した子機2のみに上記部品表示信
号を入力できる。
【0115】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したものなの
で、入力装置を操作して所望の部品種別情報を指定し、
さらに寸法特定情報の代わりに、所望寸法値を各寸法特
定情報に対して、それぞれ設定すると、演算処理装置
が、指定された部品種別情報に対応する機械部品の基準
形状情報、部品種別情報、引出線位置情報および寸法特
定情報をメモリから読み出し、これらの情報を表示装置
に表示すると同時に、該当機械部品の基準形状を表示装
置に目視可能に伸縮表示するが、所定の図面表記に係る
仕様に基づき、各種情報の仕様は所定範囲内に定められ
てメモリに格納されるため、各種情報に対応する作図の
表記仕様が統一される。
【0116】これにより所定の図面表記に係る仕様の一
部または全部を、機械部品の加工の観点から適切に定め
ることにより、機械部品の加工用図面を表示装置の伸縮
表示で容易迅速に得ることができ、また機械部品は確実
に製作されることから、作図作業および製作作業の能率
低減を抑止できる。
【0117】また親機および子機を交信可能に設けた場
合には、親機がコード情報に基づいて構成されている部
品表示信号を子機に入力することにより、所望機械部品
の仕様を容易迅速、かつ、確実に指定し、これにより子
機側で機械部品を必要な寸法線、および、寸法線に対応
する寸法値のみで機械部品の製作に適した作図ができ、
かつ、各種表現方法、各部寸法線の要否、各種記号、精
度などの細部にわたる図面表記が、作業者如何に関わら
ず、統一性を容易に保持できる。
【0118】これにより作図品質を一定水準で安定させ
ることが容易にできるだけでなく、作図の情報を他所に
伝送する場合、その情報の伝送のためにきわめて長い時
間を要することを防止して、作業性の低減が抑止され
る。
【0119】またファイル装置を設けた構成では、演算
処理装置が部品種別情報および所望寸法値に対応する機
械部品の形状を、新たな画像情報としてファイル装置
に、基準表示情報、引出線位置情報および寸法特定情報
とは別個に格納し、格納後において同画像情報を容易に
更新し、かつ、更新済の同画像情報を容易に読み出せ、
作業の能率化を図ることができる。
【0120】さらにまた仲介機を設けた構成では、仲介
機が親機を特定するとともに、部品表示信号の発生に応
じて振分条件に基づき、子機のいずれかに入力するの
で、振分条件に適した子機のみに部品表示信号を入力で
きる。
【0121】このため子機の設置部署に適した機械部品
の製作作業が適宜振り分けられ、作業の短縮化を図り、
作業能率を向上させる。
【0122】工業規格から外れている各仕様設定に対し
てエラー表示される構成では、入力情報に係るエラー発
生が認識されるので、作図以前にエラーを認識できるこ
とから、作図および機械部品の製作に係る両作業の能率
低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示したブロック図で
ある。
【図2】図1の表示装置に表示される情報の一部を示す
図である。
【図3】図2とは異なる状態を示す図である。
【図4】図3とは異なる状態を示す図である。
【図5】図1のメモリに格納された制御手順の一部を示
す流れ図である。
【図6】図5と異なる部分を示す流れ図である。
【図7】図1と異なる構成の実施例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 親機 2 子機 3 電話回線 4 第1表示装置 5 第2表示装置 6 第1入力装置 7 第2入力装置 8 第1メモリ 9 第2メモリ 10 第1演算処理装置 14 CRTデイスプレイ 15 プロッタ 17 第2ROM 18 第1RAM 20 部品種別情報 21 基準形状 22 寸法引出線 23 寸法特定情報 24 所望寸法値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 勉 東京都千代田区五番町4−2 東プレビル 株式会社アーク情報システム内 (72)発明者 平島 守 東京都千代田区五番町4−2 東プレビル 株式会社アーク情報システム内 (72)発明者 大村 裕之 東京都千代田区五番町4−2 東プレビル 株式会社アーク情報システム内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた複数種の機械部品のいず
    れかの形状、前記機械部品を種別するための部品種別情
    報、前記機械部品の寸法引出線、および、該寸法引出線
    のいずれか2本の間隙を特定するための寸法特定情報を
    各々目視可能に表示する表示装置と、 該表示装置によって表示される前記部品種別情報を前記
    複数種の中から任意に指定し、該指定される前記機械部
    品の前記寸法特定情報を所望寸法値に設定するための入
    力装置と、 前記部品種別情報と、該部品種別情報に対応する前記機
    械部品の基準形状を表示するための基準表示情報と、各
    機械部品の製造のために少なくとも必要とされる前記基
    準形状の特定部位における寸法引出線を表示するための
    引出線位置情報と、前記寸法特定情報と、前記部品種別
    情報に対応する前記機械部品の前記基準形状および寸法
    引出線を前記所望寸法値に基づいて、前記表示装置に伸
    縮表示させるとともに、該表示装置に前記所望寸法値を
    前記寸法特定情報に対応させて同時表示するための伸縮
    手順とを格納しているメモリと、 前記機械部品のいずれかの形状を前記寸法引出線および
    所望寸法値とともに前記表示装置に目視可能に表示させ
    るために前記所望寸法値の入力に応じた前記表示手順を
    で順次実行する演算処理装置とを備えていることを特徴
    とする機械部品の自動作図装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、予め定められた複数種の機
    械部品を種別するための部品種別情報、該種別に応じた
    各機械部品の製造のために少なくとも必要とされる各機
    械部品の特定部位の寸法引出線のいずれか2本の間隙を
    特定するための寸法特定情報、および、各寸法特定情報
    に応じた所望寸法値をそれぞれ設定するための入力装置
    と、 該第1入力装置で設定される所望寸法値の各々を前記部
    品種別情報および寸法特定情報に対応させているコード
    からなる部品表示信号を発生させるための第1演算処理
    装置と、を備えている親機、 および、 前記機械部品のいずれかの形状、寸法引出線、および、
    寸法特定情報または所望寸法値の各々を目視可能に表示
    するための表示装置と、 前記部品種別情報、該部品種別情報に対応する前記機械
    部品の基準形状を前記表示装置に表示するための基準表
    示情報、前記寸法引出線を前記表示装置に表示するため
    の引出線位置情報、前記寸法特定情報、および、いずれ
    かの前記機械部品の基準形状および寸法引出線を、前記
    入力装置によって設定された前記部品種別情報および寸
    法特定情報に対応させて、前記所望寸法値とともに表示
    するための表示手順を格納しているメモリと、 前記部品表示信号の発生に応じて前記表示手順に基づい
    て前記機械部品のいずれかの形状を寸法引出線および所
    望寸法値とともに前記第2表示装置に目視可能に表示さ
    せる第2演算処理装置とを備え、前記親機に対して交信
    可能に設けられている子機、を備えていることを特徴と
    する機械部品の自動作図装置。
  3. 【請求項3】 予め定められた複数種の機械部品のいず
    れかの形状、前記機械部品を種別するための部品種別情
    報、前記機械部品の寸法引出線、および、該寸法引出線
    のいずれか2本の間隙を特定するための寸法特定情報を
    各々目視可能に表示する第1表示装置と、 該第1表示装置によって表示される前記部品種別情報を
    前記複数種の中から任意に指定し、該指定される前記機
    械部品の基準形状における前記寸法特定情報を所望寸法
    値に設定するための第1入力装置と、 前記部品種別情報と、該部品種別情報に対応する前記機
    械部品の基準形状を表示するための基準表示情報と、各
    機械部品の製造のために少なくとも必要とされる前記基
    準形状の特定部位の寸法引出線を表示するための引出線
    位置情報と、前記寸法特定情報と、前記部品種別情報に
    対応する前記機械部品の前記基準形状および寸法引出線
    を前記所望寸法値に基づいて、前記第1表示装置に伸縮
    表示させるとともに、該第1表示装置に前記所望寸法値
    を前記寸法特定情報に対応させて同時表示するための伸
    縮手順とを格納している第1メモリと、 前記寸法特定情報に対して設定される各所望寸法値に応
    じて前記伸縮手順を順次実行し、かつ、少なくとも前記
    所望寸法値の各々を前記部品種別情報および寸法特定情
    報に対応させているコードからなる部品表示信号を発生
    させる第1演算処理装置と、からなる親機、 および、 前記第1表示装置とは異なる第2表示装置と、 前記基準表示情報、引出線位置情報および寸法特定情報
    を前記部品種別情報に対応させて格納しており、前記部
    品種別情報に対応する前記基準形状および寸法引出線を
    前記所望寸法値に基づいて伸縮表示させるとともに、前
    記所望寸法値を前記寸法特定情報に対応させて同時表示
    する表示手順を格納している第2メモリと、 前記部品表示信号の発生に基づいて、前記機械部品の形
    状を寸法引出線および所望寸法値とともに前記第2表示
    装置に目視可能に表示させるために前記表示手順を順次
    実行する第2演算処理装置と、 からなる子機、を備えていることを特徴とする機械部品
    の自動作図装置。
  4. 【請求項4】 演算処理装置は、表示装置に表示される
    所望寸法値に基づく機械部品の画像情報を、前記部品種
    別情報および所望寸法値に対応させて、前記基準表示情
    報、引出線位置情報および寸法特定情報とは別個に格納
    するためのファイル装置を備えていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の機械部品の
    自動作図装置。
  5. 【請求項5】 複数の親機と複数の子機とに対して交信
    可能に設けられており、部品表示信号の発生に応じて該
    発生元の前記親機を特定するとともに、前記部品表示信
    号を予め定められた振分条件に基づいて、前記子機のい
    ずれかに入力する仲介機を備えることを特徴とする請求
    項2ないし請求項4のいずれかに記載の機械部品の自動
    作図装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも所望寸法値の各々を部品種別
    情報および寸法特定情報に対応させて入力するための第
    2入力装置を子機に設けていることを特徴とする請求項
    2ないし請求項5のいずれかに記載の機械部品の自動作
    図装置。
  7. 【請求項7】 演算処理装置に各部品種別情報に対応す
    る機械部品を製作するための工作機械を設けるととも
    に、該工作機械の制御手順をメモリに格納し、前記演算
    処理装置は寸法特定情報に対して設定される各所望寸法
    値に基づいていずれかの前記機械部品を製作するために
    前記制御手順を順次実行することを特徴とする請求項1
    ないし請求項6のいずれかに記載の機械部品の自動作図
    装置。
  8. 【請求項8】 表示装置が少なくともCRTデイスプレ
    イ、液晶デイスプレイ、プリンタおよびプロッタ装置の
    いずれかであることを特徴とする請求項1ないし請求項
    7のいずれかに記載の機械部品の自動作図装置。
  9. 【請求項9】 メモリのいずれかには既存の工業規格情
    報が格納されており、入力装置による設定が前記工業規
    格から外れている場合、演算処理装置が表示装置にエラ
    ーを表示することを特徴とする請求項1ないし請求項8
    のいずれかに記載の機械部品の自動作図装置。
  10. 【請求項10】 既存の工業規格がJISおよびISO
    の少なくともいずれか一方であることを特徴とする請求
    項8に記載の機械部品の自動作図装置。
  11. 【請求項11】 表示装置には入力装置の操作に対応し
    て部品種別情報、寸法特定情報および所望寸法値のいず
    れかが表示されることを特徴とする請求項1ないし請求
    項9のいずれかに記載の機械部品の自動作図装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010152720A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Fujitsu Ltd コンピュータプログラム及び画像作成装置
JP2012243184A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Seiko Epson Corp データ生成装置、データ生成方法、及びプログラム

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