JP2010152720A - コンピュータプログラム及び画像作成装置 - Google Patents

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Hitoshi Kamura
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Abstract

【課題】画面の視認性を低下させることなく、CADが有する支援機能を活用させることができるコンピュータプログラム及び画像作成装置を提供する。
【解決手段】例えば、画像作成装置は、仮想画面に描画した寸法補助線を抽出する。画像作成装置は、寸法補助線の一端及び他端の座標(x,y)を抽出し(S101)、抽出した一端から他端までの距離Lを算出する(S102)。画像作成装置は、算出した距離Lが閾値D未満であるか否かを判定する(S103)。画像作成装置は、距離Lが閾値D未満であると判定した場合(S103でYES)、閾値Dを含む設定ファイルの表示態様に従い、寸法補助線に不可視の設定を行う(S104)。画像作成装置は、寸法補助線が不可視状態となる画面を表示出力する。
【選択図】図10

Description

本発明は、メモリに描画した図形を表示出力させるコンピュータプログラム及び画像作成装置に関する。
従来、建築物、建築設備又は工業製品などの設計にあっては、コンピュータ支援設計ツール{Computer Aided Design(以下CADという)}を用いることにより、コンピュータ上で設計図を作成することができる。CADは、パイプの配管又は電気回路などの設計対象をコンピュータ内部で描画し、描画した画像を外部に表示出力させる。
また、CADは、設計図を作成する際、補助的な情報を表示する支援機能を有しており、ユーザの作業負担を軽減させることができる。例えば、CADは、設計対象の寸法を自動的に計算して表示出力させることができる。更に、CADは、設計対象から寸法の表示領域まで補助線を引き出すことにより、寸法が示す対象を明確に表示するように工夫されている。また、CADは、その他の補助的な情報を表示する。
CADは、性能が向上するに伴い、より複雑な設計図の作成に利用されるようになった。その結果、表示すべき情報は、量が膨大となり、画面の視認性の低下を招く原因となった。
そこで、従来、3次元モデルに付加される属性情報をより見やすくするための情報処理装置(例えば、特許文献1)、及び3次元モデルに設定された寸法情報を画面上で見やすく表現できるようにするためのプログラム(例えば、特許文献2)が提案された。
特開2006−72534号公報 特開2006−48569号公報
しかしながら、提案された情報処理装置又はプログラムにあっては、3次元モデルと属性情報とが特定領域内に密集して表示される場合、又は寸法情報を見やすくするために補助線が追加される場合があり、かえって画面の視認性を低下させるという問題がある。
この点、例えば、属性情報、寸法情報及び補助線を個別に非表示設定とすることにより、視認性の低下を回避することが可能となる。しかし、このような方法は、煩雑な操作をユーザに強いると共に、CADが有する支援機能を損なわせることとなる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、表示すべき情報が膨大となる場合であっても、画面の視認性を低下させることなく、CADが有する支援機能を活用させることができるコンピュータプログラム及び画像作成装置を提供する。
開示のコンピュータプログラムは、コンピュータに、点の位置情報により規定される図形をメモリに描画し、描画した図形の画像を表示出力させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、一端が図形上に接続してあり、他端が前記図形外に位置する線をメモリに描画するステップと、前記一端と他端との距離を算出するステップと、描画した線の画像を、算出した距離に応じた表示態様にて表示出力するステップとを実行させることを要件とする。
また、開示の画像作成装置は、点の位置情報により規定される図形をメモリに描画し、描画した図形の画像を表示出力する画像作成装置において、一端が図形上に接続してあり、他端が前記図形外に位置する線をメモリに描画する手段と、前記一端と他端との距離を算出する手段と、描画した線の画像を、算出した距離に応じた表示態様にて表示出力する手段とを備えることを要件とする。
開示のコンピュータプログラム及び画像作成装置は、一端が図形上に接続してあり、他端が前記図形外に位置する線をメモリに描画することにより、図形から引き出した線を描画する。また、一端と他端との距離を算出することにより、線の長さを把握する。また、描画した線の画像を距離に応じた表示態様にて表示出力することにより、線の長さに応じて表示態様を動的に変更する。その結果、煩雑な操作をユーザに強いることなく、画面の視認性の低下を回避する。
開示のコンピュータプログラム及び画像作成装置は、表示すべき情報が膨大となる場合であっても、画面の視認性を低下させることなく、CADが有する支援機能を活用させることができる。また、ユーザの操作負担を軽減させることができる。
実施の形態1.
開示のコンピュータプログラム及び画像作成装置の内容を、本実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態における画像作成装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態における画像作成装置は、汎用の電子計算機である。本実施の形態における画像作成装置は、本実施の形態におけるコンピュータプログラム(以下「CADソフト」という)に従い、点の位置情報により規定される図形を内部に描画し、描画した図形の画像を表示出力するCAD機能を発揮する。また、CADソフトに従い、描画した図形の画像を所定の表示態様にて表示出力する表示態様指示機能を発揮する。
画像作成装置は、CPU10、外部記憶装置11、通信制御部12、主記憶13、補助記憶装置14、入力制御部15及び出力制御部16を有する。各部は、バス17を介して相互に接続されている。
外部記憶装置11は、記録媒体11aに記憶してあるプログラム又は各種データを読み取る。外部記憶装置11は、読み取ったプログラムなどを補助記憶装置14に出力する。プログラムは、オペレーティングシステム(以下「OS」という)、CADソフト及びその他のアプリケーションソフトウェアを含む。
通信制御部12は、インターネットを介して外部装置との通信を制御する。通信制御部12は、外部装置からCADソフト又は各種データを受信することができる。通信制御部12は、受信したCADソフトなどを補助記憶装置14に出力する。
主記憶13は、CPU10の実行により生じたデータ又は補助記憶装置14から読み出したデータを記憶する。また、主記憶13には、仮想画面が展開される。仮想画面は、図形及びその他の対象が描画される領域となる。仮想画面の画像は、出力制御部16に転送され、出力制御部16が制御する出力装置16aにより表示出力される。仮想画面の詳細は、後述にて説明する。主記憶13は、SDRAM(Synchronous DRAM)又はSRAM(Static RAM)などの半導体が該当する。
補助記憶装置14は、外部記憶装置11、通信制御部12又は入力制御部15から受け付けたプログラム又は各種データを記憶する。補助記憶装置14は、磁気ディスク記録方式のハードディスクドライブ(HDD)又はNAND素子で構成されるフラッシュソリッドステートドライブ(Flash SSD)が該当する。
入力制御部15は、入力装置15aから受け付けたデータを主記憶13又は補助記憶装置14に出力する。入力装置15aは、ポインティングデバイスが該当する。ポインティングデバイスは、信号を入力する入力部材と、入力信号を決定する決定部材とを有する。ポインティングデバイスは、例えば、マウス、タッチパッド又はトラックボールなどが該当する。
出力制御部16は、主記憶13又は補助記憶装置14から読み出したデータを出力装置16aに出力する。出力装置16aは、ディスプレイが該当する。出力装置16aは、主記憶13から転送した仮想画面の画像を表示出力させる。出力装置16aの画面には、転送された仮想画面の画像が所定の表示態様にて表示出力される。表示画面例は、後述にて説明する。
図2は本実施の形態におけるCPU10の機能を示す機能ブロック図である。CPU10は、制御部100、描画部101、距離算出部102及び表示態様指示部103として機能する。
(制御部100)
CPU10は、補助記憶装置14に記憶してあるOSに従い、制御部100としての機能を発揮する。CPU10は、画像作成装置の各部を制御する。
(描画部101)
CPU10は、補助記憶装置14に記憶してある、CADソフト、図面データファイル、シンボルデータファイル及び補助的な情報に基づき、描画部101としての機能を発揮する。
CPU10は、入力装置15aに入力された信号と、出力装置16aに表示出力した画像とを連動させる。その結果、ユーザは、出力装置16aに出力された点及び図形などを視認しながら、入力装置15aを用いて点の座標(x,y)などを入力することが可能となる。
CPU10は、入力装置15aの入力部材に入力された、点の座標(x,y)を受け付ける。CPU10は、入力装置15aの決定部材に入力された決定指示を受け付ける。CPU10は、受け付けた決定指示に従い、点の座標(x,y)を確定する。CPU10は、仮想画面上の、確定した座標(x,y)に点を描画する。
CPU10は、入力装置15aに入力された線分描画指示を受け付ける。CPU10は、受け付けた線分描画指示に従い、任意の点を始点及び終点とする線分を仮想画面に描画する。
CPU10は、入力装置15aに入力された図形描画指示を受け付ける。CPU10は、受け付けた図形描画指示に従い、任意の線分からなる図形を仮想画面に描画する。このように、CPU10は、点の位置座標に基づき図形を規定する。
CPU10は、描画した図形の寸法を算出し、算出した寸法値を描画する。CPU10は、図形に関する補助的な情報を生成し、生成した情報を示す線及び文字を仮想画面に描画する。
CPU10は、仮想画面を複数のレイヤーに分け、レイヤー毎に図形などを描画する。レイヤーは、重複することにより、奥行きのある平面図、即ち、2.5次元で描画対象を表現することができる。
画面データファイルは、仮想画面に描画された画像をベクトルデータとして格納する。図面データファイルは、テキスト形式又はバイナリ形式でフォーマットされている。フォーマットの形式は、例えば、Drawing Interchange File(DXF)形式である。図面データファイルは、仮想画面に描画された画像を保存するために生成され、補助記憶装置14に格納される。
図3は本実施の形態における画面データファイルのフォーマット例を示す図である。図面データファイルは、始点の座標(x1,y1)、終点の座標(x2,y2)、線種、線幅、レイヤー及び表示設定を格納する。図面データファイルは、一本線分を示し、複数のファイルが纏まることにより、図形を示す。線種は、表示出力するときの線分の種類を示す。線幅は、表示出力するときの線分の幅を示す。レイヤーは、線分が描画された層を示す。表示設定は、描画された線分を表示出力させるか否かの設定を示す。各種データは、ユーザからの入力により設定される。
シンボルデータファイルは、シンボルの画像を格納している。シンボルは、例えば、パイプ、コンセント、丸及び四角形などの示す基本的な図形である。CPU10は、入力装置15aに入力されたシンボル読出指示を受け付ける。CPU10は、受け付けたシンボル読出指示に従い、シンボルデータファイルからシンボルを読み出す。CPU10は、読み出したシンボルの倍率を調整し、仮想画面に描画する。
補助的な情報とは、例えば、寸法値、寸法線、寸法補助線及び基準点である。寸法値は、図形の各部の寸法であり、各部から引き出された起点と端点との長さである。寸法線は、寸法値が示す長さ又は角度を測定する方向に平行に引く線である。本実施の形態では、寸法の起点、端点のうち、計測基準になる点を基準点とする。また、起点、端点は、矢印、45度の斜線、小さい丸など、いろいろな表示形式を有する。本実施例の形態では、起点及び端点を黒丸で表示している。寸法補助線は、図形から寸法線に引き出される補助的な線である。
CPU10は、入力装置15aに入力された寸法線描画指示を受け付ける。CPU10は、受け付けた寸法線描画指示に従い、一般の図形描画から寸法線描画にモードを切り替える。CPU10は、入力装置15aに入力された、点の座標(x,y)を複数受け付ける。CPU10は、受け付けた座標(x,y)を一端及び他端とする寸法線を仮想画面に描画する。
CPU10は、入力装置15aに入力された寸法補助線描画指示を受け付ける。CPU10は、受け付けた寸法補助線描画指示に従い、一般の図形描画から寸法補助線描画にモードを切り替える。CPU10は、入力装置15aに入力された点の座標(x,y)を受け付ける。
CPU10は、図形上に位置する任意の点を一端と決定する。図形上に位置するとは、図形の頂点及び辺、並びに辺で囲まれた図形内の領域に位置することである。CPU10は、図形外に位置する任意の点を他端と決定する。図形外に位置するとは、図形の頂点及び辺、並びに辺で囲まれた図形内の領域以外の領域である。本実施の形態において、他端の点は、基準点である。CPU10は、受け付けた2点の座標(x,y)を一端及び他端とする寸法補助線を、仮想画面に描画する。
(距離算出部102)
CPU10は、CADソフトに従い、距離算出部102として機能する。CPU10は、寸法補助線の、一端の座標(x1,y1)及び他端の座標(x2,y2)を抽出する。CPU10は、(x2−x1)×(x2−x1)+(y2−y1)×(y2−y1)の平方根を算出する。算出された値は、一端から他端までの距離L、即ち、寸法補助線の長さである。
(表示態様指示部103)
CPU10は、CADソフトに従い、表示態様指示部103として機能する。CPU10は、仮想画面の画像を出力制御部16を介して表示出力するときの表示態様を指示する。本実施の形態における表示態様は、不可視状態とする態様、及び可視状態とする態様である。本実施の形態において、不可視状態とは、非表示の状態である。可視状態は、上述の不可視状態を解除することである。
表示態様の内容は、設定ファイル(図示せず)に格納されている。設定ファイルは、閾値Dと、表示態様の内容とを対応付けて格納する。閾値Dは、ユーザにより予め設定されている。本実施の形態において、閾値Dは、一つである。設定ファイルは、補助記憶装置14に記憶されている。
CPU10は、設定ファイルの閾値Dと算出した距離Lとを比較し、距離Lが閾値D未満となる場合の設定ファイルを特定する。CPU10は、特定した設定ファイルの内容に従い、表示態様を指示する。その結果、画像作成装置は、寸法補助線の長さに応じて寸法補助線の画像の表示態様を動的に変更することができる。ユーザは、寸法補助線の非表示設定を個別に行う必要がなくなる。
CPU10は、閾値Dが更新された場合、閾値Dと距離Lとの比較を再度実行し、表示態様を新たに指示するようにしてもよい。その結果、ユーザは、不可視状態となる条件を適宜変更し、画面の視認性を調整することができる。
CPU10は、主記憶13、出力制御部16及び出力装置16aとの間で以下の関係を有する。図4は本実施の形態におけるCPU10、主記憶13、出力制御部16及び出力装置16aの関係を説明する図である。CPU10は、CADソフトに従い、図面データ及びシンボルデータなどを受け付ける。CPU10は、仮想画面を主記憶13に展開する。CPU10は、受け付けた図面データ及びシンボルデータなどに基づき、点及び図形などを仮想画面に描画する。CPU10は、描画した仮想画面の画像を出力制御部16に転送する。出力制御部16は、転送した仮想画面の画像を出力装置16aの画面に表示出力する。
以上、画像作成装置の構成を説明した。次に主記憶13の仮想画面の描画例と、出力装置16aの表示画面例との関係について説明する。図5は本実施の形態における主記憶13の仮想画面の描画例及び出力装置16aの表示画面例を説明する図である。
仮想画面は、横方向及び縦方向を備える2次元座標平面である。図中の仮想画面の描画例は、図形O、頂点A、基準点B、寸法補助線SL1、寸法線SL2及び寸法値を表示する(図5(a)参照)。図形Oは、設計対象の形状を示す。本実施の形態では、図形Oを三角形とする一例を説明する。頂点Aは、図形Oが有する頂点の一つであり、図形上に位置する。基準点Bは、任意の点であり、図形外に位置する。寸法補助線SL1は、頂点A及び基準点Bを要素とする線分である。寸法線SL2は、図形Oの寸法値が示す長さ又は角度を測定する方向に平行に伸びる線である。寸法値は、図形Oの寸法である。
出力装置16aの表示画面は、主記憶13から転送された仮想画面に基づく(図5(b)参照)。図中の表示画面例では、仮想画面に描画された寸法補助線SL1を不可視状態にしている。即ち、図中の表示画面例では、頂点A、基準点B、寸法補助線SL1及び図形Oの表示が、特定領域内に密集しないよう調整されてあり、視認性が低下しないようになされている。
CPU10は、出力装置16aを介して図形O、頂点A及び基準点Bなどの画像をユーザに視認させる。ユーザは、表示出力された図形O、頂点A及び基準点Bなどを視認しながら、入力装置15aを用いて頂点A及び基準点Bの座標(x,y)を入力する。CPU10は、入力装置15aに入力された座標(x,y)を受け付ける。CPU10は、受け付けた座標(x,y)に基づき、点を仮想画面に描画する。CPU10は、描画した仮想画面を出力装置16aを介して表示出力する。座標(x,y)の入力方法は、以下のとおりである。
(実施例1)
図6は実施例1における入力時の表示画面例を説明する図である。図6では、上述の図形O、頂点A、基準点B、寸法補助線SL1、寸法線SL2及び寸法値のほかに、図形O’、頂点A’及び基準点B’を図示する。図形O’は、頂点Aの移動に伴い変形した図形である。頂点A’は、移動後の頂点Aである。基準点B’は、移動後の基準点Bである。また、図6では、頂点A、基準点B及び図形Oを点線で示す。なお、以下、図7〜9についても同様である。CPU10は、入力装置15aに入力された図形O、頂点A、基準点B、寸法補助線SL1及び寸法線SL2のデータを新規に受け付ける。CPU10は、受け付けたデータに基づき、図形Oなどを仮想画面に描画する。CPU10は、描画した仮想画面の画像を、出力装置16aの画面に表示出力する。
CPU10は、頂点Aから基準点Bまでの距離Lを算出する。CPU10は、算出した距離Lと閾値Dとを比較し、距離Lが閾値D未満であるか否かを判定する。CPU10は、距離Lが閾値D以上であると判定した場合、寸法補助線SL1を表示出力する。一方、CPU10は、距離Lが閾値D未満であると判定した場合、寸法補助線SL1を不可視と設定する。なお、図中では、寸法補助線が不可視状態となる表示画面例を示している。
CPU10は、入力装置15aに入力された頂点A’の座標(x,y)を新たに受け付ける。CPU10は、受け付けた座標(x,y)に基づき、頂点Aを仮想画面から削除し、頂点A’を仮想画面に新たに描画する。その結果、表示出力される頂点は、AからA’に移動する。CPU10は、頂点の移動に伴い、頂点Aを含む図形Oを頂点A’を含む図形O’に変形させる(図6(a)参照)。本実施の形態において、頂点A’の座標(x,y)の入力は、表示出力された頂点Aがドラッグ・アンド・ドロップ操作されることにより実行される。以下、実施例2〜4も同様である。
CPU10は、入力装置15aに入力された基準点B’の座標(x,y)を新たに受け付ける。CPU10は、受け付けた座標(x,y)に基づき、基準点Bを仮想画面から削除し、基準点B’を仮想画面に新たに描画する。その結果、表示出力される基準点は、BからB’に移動する(図6(b)参照)。CPU10は、基準点の移動に応じて変化する寸法を実時間で再算出し、算出した寸法値を描画する。本実施の形態において、基準点B’の座標(x,y)の入力は、表示出力された基準点Bがドラッグ・アンド・ドロップ操作されることにより実行される。以下、実施例2〜4も同様である。
CPU10は、基準点Bがドラッグ操作されている間、寸法補助線SL1を不可視状態から可視状態に変更する(図示せず)。その結果、CPU10は、基準点Bがドラッグ操作されている間、寸法補助線SL1の画像を表示出力する。CPU10は、寸法補助線SL1を用いて基準点Bの位置を明確に示し、ユーザのドラッグ操作を支援する。以下、実施例2〜4も同様である。
CPU10は、基準点Bがドロップ操作されたとき、基準点B’の座標(x,y)を確定する。CPU10は、頂点A’から基準点B’までの距離Lを算出する。CPU10は、距離Lが閾値D未満であるか否かを判定する。CPU10は、距離Lが閾値D以上であると判定した場合、寸法補助線SL1の可視状態を継続する。一方、CPU10は、距離Lが閾値D未満であると判定した場合、寸法補助線SL1を可視状態から不可視状態に戻す。このように、本実施の形態における画像作成装置は、寸法補助線SL1の描画状態に応じて、寸法補助線SL1の表示態様を動的に設定することができる。以下、実施例2〜4も同様である。
なお、実施例1にあって、CPU10は、寸法の再算出を実時間で実行しないようにしてもよい。この場合、CPU10は、ユーザから入力された要求に応じて寸法を再算出し、算出した寸法値を描画する。このように、寸法値の表示をユーザの任意に委ねることができる。以下、実施例2〜4についても同様である。
(実施例2)
図7は実施例2における入力時の表示画面例を説明する図である。CPU10は、入力装置15aに入力された基準点B’の座標(x,y)を新たに受け付ける。CPU10は、受け付けた座標(x,y)に基づき、基準点Bを仮想画面から削除し、基準点B’を仮想画面に新たに描画する。その結果、表示出力される基準点は、BからB’に移動する。
CPU10は、基準点の移動方向及び量と同じ方向及び量だけ頂点を追動させる。CPU10は、基準点の移動に伴い、頂点Aを仮想画面から削除し、頂点A’を仮想画面に新たに描画する。その結果、表示出力される頂点は、AからA’に移動する。CPU10は、頂点の移動に伴い、頂点Aを含む図形Oを頂点A’を含む図形O’に変形させる。
CPU10は、基準点Bがドラッグ操作されている間、寸法補助線SL1を不可視状態から可視状態に変更する(図示せず)。その結果、CPU10は、基準点Bがドラッグ操作されている間、寸法補助線SL1の画像を表示出力する。
CPU10は、基準点Bがドロップ操作されたとき、基準点B’の座標(x,y)を確定する。CPU10は、頂点A’から基準点B’までの距離Lを算出する。CPU10は、距離Lが閾値D未満であるか否かを判定する。CPU10は、距離Lが閾値D以上であると判定した場合、寸法補助線SL1の可視状態を継続する。一方、CPU10は、距離Lが閾値D未満である判定した場合、寸法補助線SL1を可視状態から不可視状態に戻す。
(実施例3)
図8は実施例3における入力時の表示画面例を説明する図である。CPU10は、入力装置15aに入力された基準点B’の座標(x,y)を新たに受け付ける。CPU10は、受け付けた座標(x,y)に基づき、基準点Bを仮想画面から削除し、基準点B’を仮想画面に新たに描画する。その結果、表示出力される基準点は、BからB’に移動する。
また、CPU10は、基準点の移動方向及び量と同じ方向及び量だけ頂点を追動させる。CPU10は、基準点の移動に伴い、頂点Aを仮想画面から削除し、頂点A’を仮想画面に新たに描画する。その結果、表示出力される頂点は、AからA’に移動する。CPU10は、頂点の移動に伴い、頂点Aを含む図形Oを頂点A’を含む図形O’に変形させる。
CPU10は、基準点Bがドラッグ操作されている間、寸法補助線SL1を不可視状態から可視状態に変更する(図示せず)。その結果、CPU10は、基準点Bがドラッグ操作されている間、寸法補助線SL1の画像を表示出力する。
CPU10は、基準点Bがドロップ操作されたとき、基準点B’の座標(x,y)を確定する。CPU10は、頂点A’から基準点B’までの距離Lを算出する。CPU10は、距離Lが閾値D未満であるか否かを判定する。CPU10は、距離Lが閾値D以上であると判定した場合、寸法補助線SL1の可視状態を継続する。一方、CPU10は、距離Lが閾値D未満であると判定した場合、寸法補助線SL1を可視状態から不可視状態に戻す。CPU10は、基準点及び頂点の移動に応じて変化する寸法を実時間で再算出し、算出した寸法値を描画する。
(実施例4)
図9は実施例4における入力時の表示画面例を説明する図である。CPU10は、入力装置15aに入力された頂点A’の座標(x,y)を新たに受け付ける。CPU10は、受け付けた座標(x,y)に基づき、頂点Aを仮想画面から削除し、頂点A’を仮想画面に新たに描画する。その結果、表示出力される頂点は、AからA’に移動する。CPU10は、頂点の移動に伴い、頂点Aを含む図形Oを頂点A’を含む図形O’に変形させる。
CPU10は、頂点の移動方向及び量と同じ方向及び量だけ基準点を追動させる。CPU10は、頂点の移動に伴い、基準点Bを仮想画面から削除し、基準点B’を仮想画面に新たに描画する。その結果、表示出力された基準点は、BからB’に移動する。
CPU10は、頂点Aがドラッグ操作されている間、寸法補助線SL1を不可視状態から可視状態に変更する(図示せず)。その結果、CPU10は、頂点Aがドラッグ操作されている間、寸法補助線SL1の画像を表示出力する。
CPU10は、頂点Aがドロップ操作されたとき、頂点A’の座標(x,y)を確定する。CPU10は、頂点A’から基準点B’までの距離Lを算出する。CPU10は、距離Lが閾値D以上であると判定した場合、寸法補助線SL1の可視状態を継続する。一方、CPU10は、距離Lが閾値D未満である判定した場合、寸法補助線SL1を可視状態から不可視状態に戻す。CPU10は、頂点及び基準点の移動に応じて変化する寸法を実時間で再算出し、算出した寸法値を描画する。
CPU10は、上述の機能を発揮させて以下の処理を実行する。図10は本実施の形態における画像作成装置が実行する画像作成処理の手順を示すフローチャートである。画像作成装置のCPU10は、寸法補助線SL1を仮想画面から抽出する。CPU10は、寸法補助線SL1の一端及び他端の座標(x,y)を抽出する(S101)。CPU10は、抽出した座標(x,y)に基づき、一端から他端までの距離Lを算出する(S102)。
CPU10は、補助記憶装置14から設定ファイルを読み出す。CPU10は、距離Lが、設定ファイルの閾値D未満であるか否かを判定する(S103)。CPU10は、距離Lが閾値D以上であると判定した場合(S103でNO)、ステップS101に戻り、処理を繰り返す。
一方、CPU10は、距離Lが閾値D未満であると判定した場合(S103でYES)、閾値Dを含む設定ファイルを特定する。CPU10は、特定した設定ファイルの表示態様に従い、寸法補助線SL1に不可視の設定を行う(S104)。CPU10は、設定済みの、仮想画面の画像を出力制御部16に転送する。CPU10は、寸法補助線SL1が不可視状態となる画面を表示出力する。CPU10は、ステップS101に戻り、処理を繰り返す。
画像作成装置は、上述の画像作成処理と並行して以下の表示処理を行う。画像作成装置は、表示画面上の点を移動させている間、寸法補助線SL1を不可視状態から可視状態に変更する。図11は本実施の形態における画像作成装置が実行する表示処理の手順を示すフローチャートである。画像作成装置のCPU10は、座標(x,y)を新たに受け付け、受け付けた座標(x,y)に基づき、点を移動させる。CPU10は、移動先の座標(x,y)を抽出する(S201)。CPU10は、抽出した座標(x,y)を含む寸法補助線SL1に不可視設定を行ったか否かを判定する(S202)。CPU10は、寸法補助線SL1に不可視設定を行っていないと判定した場合(S202でNO)、表示処理を終了する。
一方、CPU10は、寸法補助線SL1に不可視設定を行ったと判定した場合(S202でYES)、寸法補助線SL1の設定を不可視から可視に変更する(S203)。CPU10は、設定変更した、仮想画面の画像を出力制御部16に転送する。CPU10は、寸法補助線SL1が可視状態となる画面を表示出力する。CPU10は、表示処理を終了する。
画像作成装置は、上述の画像作成処理と並行して以下の寸法算出処理を行ってもよい。即ち、画像作成装置は、表示画面上の点を移動させている間、寸法を再算出してもよい。図12は本実施の形態における画像作成装置が実行する寸法算出処理の手順を示すフローチャートである。画像作成装置のCPU10は、座標(x,y)を新たに受け付け、受け付けた座標(x,y)に基づき、点を移動させる。CPU10は、移動先の座標(x,y)を抽出する(S301)。CPU10は、抽出した座標(x,y)を基点とする寸法線SL2を描画したか否かを判定する(S302)。CPU10は、寸法線SL2を描画していないと判定した場合(S302でNO)、寸法算出処理を終了する。
一方、CPU10は、寸法線SL2を描画したと判定した場合(S302でYES)、受け付けた座標(x,y)を基点として寸法を算出する(S303)。CPU10は、算出した寸法値を仮想画面に描画する(S304)。CPU10は、寸法算出処理を終了する。以上、実施の形態1について説明した。
実施の形態2.
開示のコンピュータプログラム及び画像作成装置における、表示態様は、不可視及び可視状態以外に、例えば、視認性が向上する線種とする態様、視認性が向上する色とする態様であってもよい。視認性が向上する線種とは、図形Oの線種と異なる実線、鎖線、点線又は波線である。視認性が向上する色とは、図形Oの色と異なる色又は図形Oの色と反対の色である。また、表示態様は、1つのみならず、複数でもよい。設定ファイルは、表示態様毎に、内容と閾値Dとを夫々対応付けて格納する。そこで、かかる態様を以下説明する。
CPU10は、複数の設定ファイルに基づき、以下の処理を実行する。図13は本実施の形態における画像作成装置が実行する画像作成処理の手順を示すフローチャートである。画像作成装置のCPU10は、寸法補助線SL1を仮想画面から抽出する。CPU10は、寸法補助線SL1の一端及び他端の座標(x,y)を抽出する(S401)。CPU10は、抽出した座標(x,y)に基づき、一端から他端までの距離Lを算出する(S402)。
CPU10は、補助記憶装置14から設定ファイルを順次読み出す。CPU10は、距離Lが、第1の設定ファイルの閾値D1未満であるか否かを判定する(S403)。CPU10は、距離Lが閾値D1未満であると判定した場合(S403でYES)、第1の設定ファイルを特定する。CPU10は、特定した第1の設定ファイルの表示態様に従い、寸法補助線SL1に不可視の設定を行う(S404)。CPU10は、設定済みの、仮想画面の画像を出力制御部16に転送する。CPU10は、寸法補助線SL1が不可視状態となる画面を表示出力する。その後、CPU10はステップS401に戻り、処理を繰り返す。
一方、CPU10は、距離Lが閾値D1以上であると判定した場合(S403でNO)、距離Lが、第2の設定ファイルの閾値D2未満であるか否かを判定する(S405)。CPU10は、距離Lが閾値D2未満であると判定した場合(S405でYES)、第2の設定ファイルを特定する。CPU10は、特定した第2の設定ファイルの表示態様に従い、寸法補助線SL1の線種を、視認性が向上する線種に設定する(S406)。CPU10は、設定済みの、仮想画面の画像を出力制御部16に転送する。CPU10は、寸法補助線SL1が、視認性が向上する線種にて表示された画面を表示出力する。その後、CPU10はステップS401に戻り、処理を繰り返す。
一方、CPU10は、距離Lが閾値D2以上であると判定した場合(S405でNO)、距離Lが、第3の設定ファイルの閾値D3未満であるか否かを判定する(S407)。CPU10は、距離Lが閾値D3未満であると判定した場合(S407でYES)、第3の設定ファイルを特定する。CPU10は、特定した第3の設定ファイルの表示態様に従い、寸法補助線SL1の色を、視認性が向上する色に設定する(S408)。CPU10は、寸法補助線SL1が、視認性向が向上する色にて表示された画面を表示出力する。その後、CPU10はステップS401に戻り、処理を繰り返す。
一方、CPU10は、距離Lが閾値D3以上であると判定した場合(S407でNO)、ステップS401に戻り、処理を繰り返す。このように、画像作成装置は、表示すべき情報が膨大となる場合であっても、画面の視認性を低下させることなく、CADが有する支援機能を活用させることができる。
なお、上述した実施の形態にあっては、画像作成装置が汎用の電子計算機である一例を説明した。しかし、開示の画像作成装置は、これに限定されるものでなく、専用機であってもよい。
また、上述した実施の形態にあっては、入力装置16aがポインティングデバイスである一例を説明した。しかし、開示の画像作成装置は、これに限定されるものでなく、キーボードであってもよい。キーボードは、入力部材となる入力キー、決定部材となる決定キーを有する。
また、上述した実施の形態にあっては、不可視状態が非表示状態である一例を説明した。しかし、開示の画像作成装置は、これに限定されるものでなく、不可視状態が、肉眼で見えない状態(潜像)であってもよい。肉眼で見えない状態とは、例えば、特殊なフィルタを有するサングラスにより偏光されて肉眼に到達しない色波長で表示する状態である。
また、上述した実施の形態にあっては、閾値Dを一つ設定する一例を説明した。しかし、開示の画像作成装置は、これに限定されるものでなく、図形Oの形状に応じた閾値Dを複数設定するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態にあっては、画像作成装置が出力装置16aと別装置となる一例を説明した。しかし、開示の画像作成装置は、これに限定されるものでなく、出力装置16aを内蔵してもよい。
また、上述した実施の形態にあっては、寸法補助線SL1の表示態様を設定する一例を説明した。しかし、開示のコンピュータプログラム及び画像作成装置は、これに限定されるものでなく、図形から引き出された寸法線SL2又はその他の補助的な情報の表示態様を設定するものであってもよい。
また、上述した実施の形態にあっては、図形Oが三角形となる一例を説明した。しかし、開示のコンピュータプログラム及び画像作成装置は、これに限定されるものでなく、丸、4以上の多角形、又は変則的な形状であってもよい。
また、上述した実施の形態にあっては、距離Lが閾値D未満となる設定ファイルを特定する一例を説明した。しかし、開示のコンピュータプログラム及び画像作成装置は、これに限定されるものでなく、距離Lと閾値Dとが所定の関係となる設定ファイルであってもよい。所定の関係とは、距離Lが閾値D以下、距離Lが閾値D以上、距離Lが閾値Dを越える、又は距離Lが閾値Dに所定係数を掛けた値となることである。
本実施の形態における画像作成装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態におけるCPUの機能を示す機能ブロック図である。 本実施の形態における画面データファイルのフォーマット例を示す図である。 本実施の形態におけるCPU、主記憶、出力制御部及び出力装置の関係を説明する図である。 本実施の形態における主記憶の仮想画面の描画例及び出力装置の表示画面例を説明する図である。 実施例1における入力時の表示画面例を説明する図である。 実施例2における入力時の表示画面例を説明する図である。 実施例3における入力時の表示画面例を説明する図である。 実施例4における入力時の表示画面例を説明する図である。 本実施の形態における画像作成装置が実行する画像作成処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態における画像作成装置が実行する表示処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態における画像作成装置が実行する寸法算出処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態における画像作成装置が実行する画像作成処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 CPU
100 制御部
101 描画部
102 距離算出部
103 表示態様指示部
11 外部記憶装置
12 通信制御部
13 主記憶
14 補助記憶装置
15 入力制御部
15a 入力装置
16 出力制御部
16a 出力装置
17 バス

Claims (6)

  1. コンピュータに、点の位置情報により規定される図形をメモリに描画し、描画した図形の画像を表示出力させるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    一端が図形上に接続してあり、他端が前記図形外に位置する線をメモリに描画するステップと、
    前記一端と他端との距離を算出するステップと、
    描画した線の画像を、算出した距離に応じた表示態様にて表示出力するステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  2. 前記表示態様は、描画した線の画像を所定の線種とする態様を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記表示態様は、描画した線の画像を所定の色とする態様を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記表示態様は、描画した線の画像を不可視状態とする態様を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のコンピュータプログラム。
  5. 入力された位置情報に応じて前記一端及び/又は他端の表示位置を移動するステップと、
    前記表示位置を移動させている間は描画した線の画像を可視状態にするステップと
    を更に実行させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のコンピュータプログラム。
  6. 点の位置情報により規定される図形をメモリに描画し、描画した図形の画像を表示出力する画像作成装置において、
    一端が図形上に接続してあり、他端が前記図形外に位置する線をメモリに描画する手段と、
    前記一端と他端との距離を算出する手段と、
    描画した線の画像を、算出した距離に応じた表示態様にて表示出力する手段と
    を備えることを特徴とする画像作成装置。
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