JPH0869762A - 偏向ヨーク及びこの偏向ヨークを装着したカラー陰極線管 - Google Patents

偏向ヨーク及びこの偏向ヨークを装着したカラー陰極線管

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JPH0869762A
JPH0869762A JP6203902A JP20390294A JPH0869762A JP H0869762 A JPH0869762 A JP H0869762A JP 6203902 A JP6203902 A JP 6203902A JP 20390294 A JP20390294 A JP 20390294A JP H0869762 A JPH0869762 A JP H0869762A
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ray tube
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平偏向コイルの巻線時にスクリーン側フラ
ンジ部のコイル線材を損傷させることなく、スクリーン
面上下端の高次のラスター歪(ガルウィング)を十分に
低減することのできる偏向ヨークを提供する。 【構成】 偏向ヨークを、サドル型に巻回された水平偏
向コイル1と、水平偏向コイル1の外側に設けられたサ
ドル型垂直偏向コイル2と、垂直偏向コイル2の外側に
設けられたフェライトコア3とにより構成する。水平偏
向コイル1のスクリーン側コーン部1aを、水平軸を基
準とした巻線角1°から80°の範囲に巻回し、特に、
巻線角18°から30°の範囲に重みを置いた巻線分布
とする。水平偏向コイル1のスクリーン側コーン部1a
の管軸方向最大突き出し点4を、フェライトコア3のス
クリーン側先端部3aから30mmの所に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏向ヨーク及びこの偏
向ヨークを装着したカラー陰極線管に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年のディスプレイモニターに使用され
るカラー陰極線管においては、ウインドゥズに代表され
るように、情報がスクリーン面の周辺部に表示される頻
度が非常に高い。このため、この部分における精細な画
像表示を可能にすることが要求されている。ラスター歪
みはスクリーン面の周辺部における画像品質を決定する
重要な要素の1つであり、偏向ヨーク自体の磁界分布が
その良否を左右するスクリーン面上下端のラスター歪み
に対する要求内容は非常に厳しいものとなっている。
【0003】通常、水平偏向コイルとして使用されるサ
ドル型コイルのスクリーン側コーン部における磁界分布
は、スクリーン面上下端のラスター歪みを水平磁界分布
自体で設計的に除去するために、強いピンクッション歪
みを有している。しかし、これに4次のピンクッション
歪みが多く含まれている場合には、ガルウィングと呼ば
れる高次の上下ラスター歪みが発生する。このガルウィ
ングは、視覚上の画像品質を極度に劣化させるため、こ
れを回避する必要がある。
【0004】これらの要求に答えるため、特公平2−1
1973号公報においては、水平偏向コイルのスクリー
ン側フランジ部の中央部分に凹状形状を与えることによ
り、スクリーン面上下端のガルウィングを低減する方法
が提案されている。また、特開昭62−180936号
公報においては、水平偏向コイルのスクリーン側フラン
ジ部の形状を多角形とすることにより、スクリーン面上
下端のガルウィングを低減する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の特公平
2−11973号公報に開示されている方法では、水平
偏向コイルのスクリーン側フランジ部の中央部分に凹状
形状を与えるプレス工程において、コイル線材が異常に
伸びて損傷を受ける可能性が高い。また、凹状形状をあ
まり深く形成すると、偏向ヨークを陰極線管に装着した
ときに凹状形状が陰極線管のファンネル部に当接するた
め、ガルウィングを除去するのに十分な凹状形状を形成
しにくいといった製造上及び設計上の問題点がある。ま
た、特開昭62−180936号公報に開示されている
方法では、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の
多角形形状の頂角部分でコイル線材が異常に変形して損
傷を受ける可能性が高いといった製造上の問題点があ
る。ところで、一般に、偏向ヨークにおいては、偏向磁
界強度を増強するためにフェライトコアを装着するが、
このフェライトコアは同時に、偏向コイル自体が形成す
る磁界の歪みを緩和する働き(以下「有芯磁界効果」と
いう)をも有している。従って、偏向収差を最小化する
ために水平磁界の歪みを偏向コイルの巻線分布によって
制御しても、フェライトコアの有芯磁界効果によって磁
界の歪みが緩和されるため、その分だけ偏向収差の補正
感度が低下してしまうという問題点がある。
【0006】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するため、水平偏向コイルの巻線時にスクリーン側フ
ランジ部のコイル線材を損傷させることなく、ガルウィ
ングを十分に低減することのできる偏向ヨークを提供す
ることを目的とする。また、ガルウィングを十分に低減
して、画像品質を向上させることのできるカラー陰極線
管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る偏向ヨークの構成は、サドル型水平偏
向コイルと、前記サドル型水平偏向コイルの外側に設け
られたサドル型垂直偏向コイルと、前記サドル型垂直偏
向コイルの外側に設けられたコアとを少なくとも備えた
偏向ヨークであって、前記水平偏向コイルのスクリーン
側コーン部の管軸方向最大突き出し点が、前記コアのス
クリーン側先端部から20mm以上60mm以下の範囲
に位置していることを特徴とする。
【0008】また、本発明に係るカラー陰極線管の構成
は、ガラスパネルと、前記ガラスパネルの後部に接続さ
れたガラスファンネルとを有するカラー陰極線管本体
と、前記カラー陰極線管本体の後部に設けられた電子銃
と、前記カラー陰極線管本体の後部外周に配置され、サ
ドル型水平偏向コイルと、前記サドル型水平偏向コイル
の外側に設けられたサドル型垂直偏向コイルと、前記サ
ドル型垂直偏向コイルの外側に設けられたコアとを少な
くとも有する偏向ヨークとを備えたカラー陰極線管であ
って、前記水平偏向コイルのスクリーン側コーン部の管
軸方向最大突き出し点が、前記コアのスクリーン側先端
部から20mm以上60mm以下の範囲に位置している
ことを特徴とする。
【0009】また、前記本発明の偏向ヨークの構成又は
前記本発明のカラー陰極線管の構成においては、水平偏
向コイルのスクリーン側コーン部は、水平軸を基準とし
た巻線角1°から80°の範囲に巻回され、かつ、巻線
角18°から30°の範囲に重みを置いた巻線分布を有
するのが好ましい。
【0010】
【作用】前記本発明の偏向ヨークの構成によれば、水平
偏向コイルのスクリーン側コーン部の管軸方向最大突き
出し点を、前記コアのスクリーン側先端部から20mm
以上60mm以下の範囲に位置させたことにより、水平
偏向コイルのスクリーン側コーン部に対するコアの有芯
磁界効果を小さくすることができる。従って、スクリー
ン面上下端の高次のラスター歪(ガルウィング)を最小
化する水平磁界分布の歪みの状態を実現することができ
れば、ガルウィングを効果的に低減することができる。
また、ガルウィングを効果的に低減することができるの
で、従来のように水平偏向コイルのスクリーン側フラン
ジ部に凹状形状を与えたり、水平偏向コイルのスクリー
ン側フランジ部の形状を多角形にすることなく、概ね円
弧形状にすることができる。その結果、水平偏向コイル
の巻線時にスクリーン側フランジ部のコイル線材を損傷
させるといった製造上の問題も解消することができる。
【0011】また、前記本発明のカラー陰極線管の構成
によれば、前記本発明の構成に係る偏向ヨークを使用し
ていることにより、上記のようにガルウィングを効果的
に低減することができるので、画像品質を向上させるこ
とができる。
【0012】また、前記本発明の偏向ヨークの構成又は
前記本発明のカラー陰極線管の構成において、水平偏向
コイルのスクリーン側コーン部は、水平軸を基準とした
巻線角1°から80°の範囲に巻回され、かつ、巻線角
18°から30°の範囲に重みを置いた巻線分布を有す
るという好ましい例によれば、ガルウィングを最小化す
る水平磁界分布の歪みの状態を容易に実現することがで
きる。なぜなら、ガルウィングを発生させる4次のピン
クッション歪みは、水平軸を基準とした巻線角1°から
18°の範囲に巻回された水平偏向コイルのスクリーン
側コーン部の巻線によって発生するものであるため、相
対的に、巻線角1°から18°の範囲の巻線分布を減じ
ることにより、4次のピンクッション歪みを小さくして
ガルウィングの発生を抑えることができるからである。
【0013】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。 <第1の実施例>図1は本発明に係る偏向ヨークの一実
施例を示す側面図、図2は図1に示す偏向ヨークをスク
リーン側から見た正面図である。図1に示すように、偏
向ヨークは、サドル型に巻回された水平偏向コイル1
と、水平偏向コイル1の外側に設けられたサドル型垂直
偏向コイル2と、垂直偏向コイル2の外側に設けられた
フェライトコア3とにより構成されている。
【0014】水平偏向コイル1のスクリーン側コーン部
1aは、水平軸を基準とした巻線角1°から80°の範
囲に巻回され、特に、巻線角18°から30°の範囲に
重みを置いた巻線分布を有している。そして、その管軸
方向最大突き出し点4は、フェライトコア3のスクリー
ン側先端部3aから30mmの所に位置している。さら
に、水平偏向コイル1のスクリーン側コーン部1aの管
軸方向最大突き出し点4を起点として連続的にスクリー
ン側フランジ部5が形成されている。図2に示すよう
に、水平偏向コイル1のスクリーン側フランジ部5は概
ね円弧形状となるように巻回されている。
【0015】ところで、スクリーン面上下端の高次のラ
スター歪みであるガルウィングは、偏向ヨークのスクリ
ーン側開口部付近における水平磁界分布の歪みに起因す
る。本偏向ヨークにおいては、ガルウィングを最小化す
るために水平磁界分布の歪みの状態を図3の実線6に示
すように設定しているが、ガルウィングが発生する水平
磁界分布の歪みは図3の破線7で示すような状態にな
る。すなわち、破線7で示される水平磁界分布には、4
次のピンクッション歪みが含有されている。この4次の
ピンクッション歪みは、水平軸を基準とした巻線角1°
から18°の範囲に巻回された水平偏向コイル1のスク
リーン側コーン部1aの巻線によって発生するものであ
る。そこで、本実施例の水平偏向コイル1のスクリーン
側コーン部1aにおいては、相対的に、巻線角1°から
18°の範囲の巻線分布を減じ、巻線角18°から30
°の範囲の巻線分布を増加させるように、あらかじめ適
切な調整がなされている。これにより、4次のピンクッ
ション歪みを低減することができるので、ガルウィング
を最小化する水平磁界分布の歪みの状態(図3の実線
6)を実現することができる。
【0016】しかし、このように水平磁界分布の歪みの
状態を調整した水平偏向コイル1のスクリーン側コーン
部1aにフェライトコア3を装着すると、このフェライ
トコア3の有芯磁界効果によって水平磁界分布の歪みの
状態が緩和されてしまうため、ガルウィングを最小化す
る最適な水平磁界分布の歪みの状態(図4の実線8)が
図4の破線9で示すような状態に変化してしまう。その
結果、適正なガルウィング補正を行うことができなくな
る。このように、フェライトコア3の有芯磁界効果によ
って水平磁界分布の歪みによる偏向収差補正感度が低下
するため、水平磁界分布の歪みの状態を特に精密に制御
する必要がある場合には、フェライトコア3の存在しな
い状態でこれを行うことが必要である。
【0017】図5はフェライトコアによる有芯磁界効果
と水平偏向コイルのスクリーン側コーン部の管軸方向最
大突き出し点−フェライトコアのスクリーン側先端部間
の距離との関係を示す図である。図5から明らかなよう
に、水平偏向コイル1のスクリーン側コーン部1aの管
軸方向最大突き出し点4とフェライトコア3のスクリー
ン側先端部3aとの間の距離が20mm以上になると、
有芯磁界効果は10%以下に減衰してしまうことが分か
る。これに基づき、本実施例においては、水平偏向コイ
ル1のスクリーン側コーン部1aの管軸方向最大突き出
し点4とフェライトコア3のスクリーン側先端部3aと
の間の距離を30mmに設定している。これにより、水
平偏向コイル1のスクリーン側コーン部1aに対するフ
ェライトコア3の有芯磁界効果を小さくすることができ
るので、ガルウィングを最小化する最適な水平磁界分布
の歪みの状態(図4の破線9)を実現することができ
る。
【0018】以上のように、水平偏向コイル1のスクリ
ーン側コーン部1aを、水平軸を基準とした巻線角1°
から80°の範囲に巻回し、特に、巻線角18°から3
0°の範囲に重みを置いた巻線分布とし、かつ、水平偏
向コイル1のスクリーン側コーン部1aの管軸方向最大
突き出し点4を、フェライトコア3のスクリーン側先端
部3aから30mmの所に位置させれば、ガルウィング
を効果的に低減することができる。その結果、従来のよ
うに水平偏向コイル1のスクリーン側フランジ部5に凹
状形状を与えたり、水平偏向コイルのスクリーン側フラ
ンジ部5の形状を多角形にすることなく、上記のように
概ね円弧形状にすることができるので、水平偏向コイル
1の巻線時にスクリーン側フランジ部5のコイル線材を
損傷させるといった製造上の問題も解消することができ
る。
【0019】尚、本実施例においては、水平偏向コイル
1のスクリーン側コーン部1aを、水平軸を基準とした
巻線角1°から80°の範囲に巻回し、特に、巻線角1
8°から30°の範囲に重みを置いた巻線分布としてい
るが、必ずしもこの構成に限定されるものではなく、ガ
ルウィングを最小化する水平磁界分布の歪みの状態を実
現することができれば、その巻線角の範囲になんら制限
はない。
【0020】また、本実施例においては、水平偏向コイ
ル1のスクリーン側コーン部1aの管軸方向最大突き出
し点4を、フェライトコア3のスクリーン側先端部3a
から30mmの所に位置させているが、必ずしもこの位
置に限定されるものではなく、フェライトコア3のスク
リーン側先端部3aから20mm以上60mm以下の範
囲に位置させれば同様の効果を得ることができる。
【0021】<第2の実施例>図6は本発明に係るカラ
ー陰極線管の一実施例を示す平面図である。図6に示す
ように、カラー陰極線管本体9は、ガラスパネル10
と、ガラスパネル10の後部に接続されたガラスファン
ネル11とにより構成されており、ガラスファンネル1
1の後部には電子銃(図示せず)が設けられている。ま
た、ガラスファンネル11の後部外周には、サドル型に
巻回された水平偏向コイル1と、水平偏向コイル1の外
側に設けられたサドル型垂直偏向コイル2と、垂直偏向
コイル2の外側に設けられたフェライトコア3とからな
る偏向ヨークが装着されている。水平偏向コイル1のス
クリーン側コーン部1aは、水平軸を基準とした巻線角
1°から80°の範囲に巻回され、特に、巻線角18°
から30°の範囲に重みを置いた巻線分布を有してい
る。そして、水平偏向コイル1のスクリーン側コーン部
1aの管軸方向最大突き出し点4は、フェライトコア3
のスクリーン側先端部3aから30mmの所に位置して
いる。さらに、水平偏向コイル1のスクリーン側コーン
部1aの管軸方向最大突き出し点4を起点として連続的
にスクリーン側フランジ部5が形成されている。また、
水平偏向コイル1のスクリーン側フランジ部5は概ね円
弧形状となるように巻回されている。すなわち、本実施
例のカラー陰極線管においては、偏向ヨークとして上記
第1の実施例で示した構造の偏向ヨークを使用している
(図1、図2参照)。このように上記第1の実施例で示
した構造の偏向ヨークを使用しているため、上記のよう
にスクリーン面上下端の高次のラスター歪み(ガルウィ
ング)を最小化する最適な水平磁界分布の歪みの状態を
容易に実現することができるので、画像品質を向上させ
ることができる。
【0022】尚、本実施例においても、水平偏向コイル
1のスクリーン側コーン部1aを、水平軸を基準とした
巻線角1°から80°の範囲に巻回し、特に、巻線角1
8°から30°の範囲に重みを置いた巻線分布としてい
るが、必ずしもこの構成に限定されるものではなく、ガ
ルウィングを最小化する水平磁界分布の歪みの状態を実
現することができれば、その巻線角の範囲になんら制限
はない。
【0023】また、本実施例においても、水平偏向コイ
ル1のスクリーン側コーン部1aの管軸方向最大突き出
し点4を、フェライトコア3のスクリーン側先端部3a
から30mmの所に位置させているが、必ずしもこの位
置に限定されるものではなく、フェライトコア3のスク
リーン側先端部3aから20mm以上60mm以下の範
囲に位置させれば同様の効果を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る偏向
ヨークによれば、水平偏向コイルのスクリーン側コーン
部の管軸方向最大突き出し点を、前記コアのスクリーン
側先端部から20mm以上60mm以下の範囲に位置さ
せたことにより、水平偏向コイルのスクリーン側コーン
部に対するコアの有芯磁界効果を小さくすることができ
る。従って、スクリーン面上下端の高次のラスター歪
(ガルウィング)を最小化する水平磁界分布の歪みの状
態を実現することができれば、ガルウィングを効果的に
低減することができる。また、ガルウィングを効果的に
低減することができるので、従来のように水平偏向コイ
ルのスクリーン側フランジ部に凹状形状を与えたり、水
平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の形状を多角形
にすることなく、概ね円弧形状にすることができる。そ
の結果、水平偏向コイルの巻線時にスクリーン側フラン
ジ部のコイル線材を損傷させるといった製造上の問題も
解消することができる。
【0025】また、本発明に係るカラー陰極線管によれ
ば、前記本発明の構成に係る偏向ヨークを使用している
ことにより、上記のようにガルウィングを効果的に低減
することができるので、画像品質を向上させることがで
きる。
【0026】また、前記本発明の偏向ヨークの構成又は
前記本発明のカラー陰極線管の構成において、水平偏向
コイルのスクリーン側コーン部は、水平軸を基準とした
巻線角1°から80°の範囲に巻回され、かつ、巻線角
18°から30°の範囲に重みを置いた巻線分布を有す
るという好ましい例によれば、ガルウィングを最小化す
る水平磁界分布の歪みの状態を容易に実現することがで
きる。なぜなら、ガルウィングを発生させる4次のピン
クッション歪みは、水平軸を基準とした巻線角1°から
18°の範囲に巻回された水平偏向コイルのスクリーン
側コーン部の巻線によって発生するものであるため、相
対的に、巻線角1°から18°の範囲の巻線分布を減じ
ることにより、4次のピンクッション歪みを小さくして
ガルウィングの発生を抑えることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏向ヨークの一実施例を示す側面
図である。
【図2】図1に示す偏向ヨークをスクリーン側から見た
正面図である。
【図3】ガルウィングを最小化する水平磁界分布の歪み
の状態とガルウィングを発生させる水平磁界分布の状態
を説明するための図である。
【図4】有芯磁界効果のない水平磁界分布の状態と有芯
磁界効果を受けた水平磁界分布の状態を説明するための
図である。
【図5】フェライトコアの有芯磁界効果と水平サドルコ
イルスクリーン側コーン部管軸方向最大突き出し点位置
−フェライトコアスクリ−ン側先端部間距離との関係を
示す図である。
【図6】本発明に係るカラー陰極線管の一実施例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 サドル型水平偏向コイル 1a 水平偏向コイルのスクリーン側コーン部 2 サドル型垂直偏向コイル 3 フェライトコア 3a フェライトコアのスクリーン側先端部 4 水平偏向コイルのスクリーン側コーン部の管軸方向
最大突き出し点 5 水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部 6 ガルウィングを最小化する水平磁界分布の歪みの状
態 7 ガルウィングが発生する水平磁界分布の歪みの状態 8 ガルウィングを最小化する最適な水平磁界分布の歪
みの状態 9 フェライトコアの有芯磁界効果によって変化した水
平磁界分布の歪みの状態

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サドル型水平偏向コイルと、前記サドル
    型水平偏向コイルの外側に設けられたサドル型垂直偏向
    コイルと、前記サドル型垂直偏向コイルの外側に設けら
    れたコアとを少なくとも備えた偏向ヨークであって、前
    記水平偏向コイルのスクリーン側コーン部の管軸方向最
    大突き出し点が、前記コアのスクリーン側先端部から2
    0mm以上60mm以下の範囲に位置していることを特
    徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 ガラスパネルと、前記ガラスパネルの後
    部に接続されたガラスファンネルとを有するカラー陰極
    線管本体と、前記カラー陰極線管本体の後部に設けられ
    た電子銃と、前記カラー陰極線管本体の後部外周に配置
    され、サドル型水平偏向コイルと、前記サドル型水平偏
    向コイルの外側に設けられたサドル型垂直偏向コイル
    と、前記サドル型垂直偏向コイルの外側に設けられたコ
    アとを少なくとも有する偏向ヨークとを備えたカラー陰
    極線管であって、前記水平偏向コイルのスクリーン側コ
    ーン部の管軸方向最大突き出し点が、前記コアのスクリ
    ーン側先端部から20mm以上60mm以下の範囲に位
    置していることを特徴とするカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 水平偏向コイルのスクリーン側コーン部
    は、水平軸を基準とした巻線角1°から80°の範囲に
    巻回され、かつ、巻線角18°から30°の範囲に重み
    を置いた巻線分布を有する請求項1に記載の偏向ヨーク
    又は請求項2に記載のカラー陰極線管。
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