JP3361702B2 - カラー受像管装置 - Google Patents

カラー受像管装置

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JP3361702B2
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敏夫 大瀬
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー受像管装置に
関し、詳しくは、スクリーン面上下端でのピンクッショ
ン歪みを改善し得る偏向コイル形状を有する偏向ヨーク
を備えたカラー受像管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー受像管装置の偏向ヨーク
が形成する偏向磁界を電子銃側、中間部、スクリーン側
の3領域に分けると、水平偏向磁界は電子銃側領域で強
いバレル形の磁界分布、中間部からスクリーン側の領域
で強いピンクッション形の磁界分布となるように設定す
る。一方、垂直偏向磁界は電子銃側領域で強いピンクッ
ション形の磁界分布、中間部からスクリーン側の領域で
強いバレル形の磁界分布となるように設定する。このよ
うにして、コンバーゼンス特性を適正に維持しながら、
ラスター歪み(ピンクッション歪み)を効果的に補正す
る。
【0003】このような偏向磁界分布を得るために、例
えば特公昭56−36776号公報に記載されている方
法では、水平偏向コイルのコーン部と窓部との境界部に
外向き折曲部を設けて窓部を広げている。このようにし
て、中間部領域のピンクッション形の磁界分布を強調
し、コンバーゼンス特性を改善することにより、コンバ
ーゼンス特性とラスター歪み補正とを両立させている。
【0004】なお、近年のカラー受像管装置におけるガ
ラスパネルの曲率半径の増大(即ちスクリーン面の大型
化及びフラット化)に伴って、スクリーン面上下端のピ
ンクッション歪が増大する傾向にある。このため、コン
バーゼンス特性とラスター歪み補正とを両立させるため
に益々高度の技術を要するようになって来ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に記載され
ている方法では、電子銃側から中間部にかけての領域を
バレル形の磁界分布としたとき、コーン部の中間に折曲
部を設け窓を広げることにより中間部に強いピンクッシ
ョン形の磁界分布を形成する。しかしながら、電子銃側
から中間部にかけての領域にバレル形の磁界分布を形成
するように窓部に巻かれたコーン部は、スクリーン側領
域においてもバレル形の磁界分布を形成することにな
る。このため、スクリーン側領域においてピンクッショ
ン形の磁界分布を強調することがむずかしくなる。
【0006】本発明は、上記のような従来の課題を解決
し、電子銃側から中間部にかけての領域を強いバレル形
の磁界分布に設定しても、スクリーン側のピンクッショ
ン形の磁界分布を強調してスクリーン面上下端のピンク
ッション歪を低減することができる偏向コイル形状を有
する偏向ヨークを備えたカラー受像管装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー受像管装
置の第1の構成は、ガラスパネル及びその後部に接続さ
れたガラスファンネルを有するバルブと、前記バルブの
後部内に設けられた電子銃と、前記バルブの後部外周に
配置され、水平偏向コイル、垂直偏向コイル、及びフェ
ライトコアを有する偏向ヨークとを備えたカラー受像管
装置であって、前記水平偏向コイルのコーン部の内、
に巻線された部分に、折曲角度が90゜から120
゜の範囲内にある少なくとも1ヶ所の折曲部を設けて副
フランジ部を形成し、前記副フランジ部を主フランジ部
と結合させたことを特徴とする。
【0008】このような構成によれば、電子銃側から中
間部領域に強いバレル形の磁界分布を形成するようにコ
ーン部を設定しても、スクリーン側領域において強いバ
レル形の磁界分布を形成することがなくなる。したがっ
て、スクリーン側領域でピンクッション形の磁界分布を
強調することによりスクリーン面上下端のピンクッショ
ン歪を低減することが容易になる。さらに、副フランジ
部を主フランジ部と結合させることにより、巻線精度の
高い強固な偏向コイル形状が得される。
【0009】本発明のカラー受像管装置の第2の構成
は、ガラスパネル及びその後部に接続されたガラスファ
ンネルを有するバルブと、前記バルブの後部内に設けら
れた電子銃と、前記バルブの後部外周に配置され、水平
偏向コイル、垂直偏向コイル、及びフェライトコアを有
する偏向ヨークとを備えたカラー受像管装置であって、
前記垂直偏向コイルのコーン部の内、窓部に巻線され
部分に、折曲角度が90゜から120゜の範囲内にあ
る少なくとも1ヶ所の折曲部を設けて副フランジ部を形
成し、前記副フランジ部を主フランジ部と結合させたこ
とを特徴とする。
【0010】このような構成によれば、上記の水平偏向
コイルの場合と同様に、垂直偏向コイルについても、ス
クリーン側領域においてバレル形の磁界分布を弱めてピ
ンクッション形の磁界分布を強調することにより、スク
リーン面上下端のピンクッション歪を低減することが容
易になる。そして副フランジ部を主フランジ部と結合さ
せることにより、巻線精度の高い強固な偏向コイル形状
を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を用いて説明する。図1に示すように、本発明
の実施形態に係るカラー受像管装置は、ガラスパネル2
及びその後部に接続されたガラスファンネル3を有する
バルブ1と、バルブ1の後部内に設けられた電子銃8
と、バルブ1の後部外周に装着された偏向ヨーク7とを
備えている。偏向ヨーク7は、水平偏向コイル4と、そ
の外側に設けられた垂直偏向コイル5と、さらにその外
側に設けられたフェライトコア6とを備えている。
【0012】水平偏向コイル4は、図2に示すように、
コーン部9の内、窓部13内に巻線された部分と主フラ
ンジ部12との間に副フランジ部11を介在させたコイ
ル形状を有する。つまり、水平偏向コイル4のコーン部
9の内、窓部13に巻線された部分に、折曲角度が9
0゜から120゜の範囲内となるように折曲部10を設
けて副フランジ部11を形成し、この副フランジ部11
を主フランジ部12と結合させている。
【0013】上記のような構造を有する水平偏向コイル
4の作用を従来の水平偏向コイルと比較しながら説明す
る。従来の水平偏向コイルのコーン部の内、窓部に巻
かれた部分の折曲角度は150〜180゜程度であっ
た。図6に示す折曲角度と磁界強度との関係からわかる
ように、折曲角度が150〜180゜の従来の水平偏向
コイルでは、コーン部の内、窓部に巻かれた部分の磁
界強度はスクリーン領域で4/5程度までにしか低減し
ない。このため、クリーン領域においてもバレル形の
磁界分布が強い。
【0014】これに対して、本発明のカラー受像管装置
における水平偏向コイルでは、折曲角度を90〜120
゜としたことにより、スクリーン領域のコーン部9の
内、窓部に巻かれた部分の磁界強度が副フランジ部1
1では1/3以下に低減し、バレル形の磁界分布が大幅
に弱まる。つまり、コーン部9の内、電子銃側から中間
部領域にかけて強いバレル形の磁界分布を形成している
部分はスクリーン領域においてバレル形の磁界分布を形
成しなくなる。なお、折曲角度が90゜より小さくなる
と、副フランジ部11を主フランジ部12と結合させる
ことができなくなるので、機械的に不安定になり、巻線
精度の高い強固な形状が得られなくなる。
【0015】このように、本発明のカラー受像管装置で
は、水平偏向コイル4のコーン部9の内、窓部に巻線
された部分に折曲角度が90゜〜120゜の折曲部10
を設けて副フランジ部11を形成したことにより、電子
銃側から折曲部10までの領域ではバレル形の磁界分布
を強調させながら、折曲部10からスクリーン側領域で
はバレル形の磁界分布の影響を大幅に低減してピンクッ
ション形の磁界分布を強調させることができる。図4に
示すように、本発明のカラー受像管装置では従来と比較
してスクリーン側領域におけるピンクッション形の磁界
分布が強くなり、スクリーン面上下端のピンクッション
歪を低減することができる。
【0016】次に、垂直偏向コイルについても、上記の
水平偏向コイルと同様の改善を行うことができる。図3
に示すように、本発明の実施形態に係るカラー受像管装
置の垂直偏向コイル5は、コーン部14の内、窓部18
に巻線された部分に、折曲角度が90゜〜120゜と
なるように折曲部15を設けて副フランジ部16を形成
し、この副フランジ部16を主フランジ部17と結合さ
せた構造を有する。このようなコイル構造により、中間
部から折曲部15までの領域ではバレル形の磁界分布を
強調させながら、折曲部15からスクリーン側領域では
バレル形の磁界分布の影響を大幅に低減してピンクッシ
ョン形の磁界分布を強調させることができる。
【0017】図5に示すように、本発明のカラー受像管
装置では、従来と比較してスクリーン側領域におけるバ
レル形の磁界分布が弱まり、スクリーン面上下端のピン
クッション歪を低減することができる。
【0018】次に、本発明の効果を確認した具体的な実
施例について説明する。図1に示した前述のカラー受像
管装置として、41cm、90゜のカラー受像管装置を
用いた。水平偏向コイル4は、図2において、コーン部
9の内、窓部13に巻線された部分のコイル全長の電
子銃側から4/5の箇所に折曲部10を設け、折曲角度
を120゜とした。図2に示したように、折曲部10か
ら延びる副フランジ部11を主フランジ部12に結合さ
せた。垂直偏向コイル5は、図3において、コーン部1
4の内、窓部18に巻線された部分のコイル全長の電
子銃側から1/2の箇所に折曲部15を設け、折曲角度
を120゜とした。このように作製したカラー受像管装
置において、スクリーン面上下端のピンクッション歪を
約1.5mm低減することができた。
【0019】なお、本発明の実施に際しては、水平偏向
コイルのみに関する実施、垂直偏向コイルのみに関する
実施、または両方の偏向コイルに関する実施のいずれの
形態をとることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラー受
像管装置は、偏向コイルのコーン部の内、窓部に巻線
された部分に折曲角度が90゜〜120゜の折曲部を設
けて副フランジ部を形成し、この副フランジ部を主フラ
ンジ部と結合させたことにより、コンバーゼンスを適正
に維持しながら、スクリーン面上下端のピンクッション
歪を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカラー受像管装置の平
面図
【図2】図1のカラー受像管装置における水平偏向コイ
ルを示す平面図
【図3】図1のカラー受像管装置における垂直偏向コイ
ルを示す平面図
【図4】図2の水平偏向コイルの特性を従来のものと比
較して示すグラフ
【図5】図3の垂直偏向コイルの特性を従来のものと比
較して示すグラフ
【図6】偏向コイルのコーン部に設けた折曲部の折曲角
度と磁界強度との関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 バルブ 2 ガラスパネル 3 ガラスファンネル 4 水平偏向コイル 5 垂直偏向コイル 6 フェライトコア 7 偏向ヨーク 8 電子銃 9,14 コーン部 10,15 折曲部 11,16 副フランジ部 12,17 主フランジ部 13,18 窓部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/76

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスパネル及びその後部に接続された
    ガラスファンネルを有するバルブと、 前記バルブの後部内に設けられた電子銃と、 前記バルブの後部外周に配置され、水平偏向コイル、垂
    直偏向コイル、及びフェライトコアを有する偏向ヨーク
    とを備えたカラー受像管装置であって、 前記水平偏向コイルのコーン部の内、窓部に巻線され
    部分に、折曲角度が90゜から120゜の範囲内にあ
    る少なくとも1ヶ所の折曲部を設けて副フランジ部を形
    成し、前記副フランジ部を主フランジ部と結合させたこ
    とを特徴とするカラー受像管装置。
  2. 【請求項2】 ガラスパネル及びその後部に接続された
    ガラスファンネルを有するバルブと、 前記バルブの後部内に設けられた電子銃と、 前記バルブの後部外周に配置され、水平偏向コイル、垂
    直偏向コイル、及びフェライトコアを有する偏向ヨーク
    とを備えたカラー受像管装置であって、 前記垂直偏向コイルのコーン部の内、窓部に巻線され
    部分に、折曲角度が90゜から120゜の範囲内にあ
    る少なくとも1ヶ所の折曲部を設けて副フランジ部を形
    成し、前記副フランジ部を主フランジ部と結合させたこ
    とを特徴とするカラー受像管装置。
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US6498443B2 (en) * 2000-06-15 2002-12-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Color TV tube apparatus and color display tube apparatus
KR100465296B1 (ko) * 2002-12-10 2005-01-13 삼성전기주식회사 자체 중간부 핀왜곡 보정 기능을 갖는 편향 요크

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