JP3192326B6 - 偏向ヨーク及びこの偏向ヨークを装着したカラー陰極線管 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、偏向ヨーク及びこの偏向ヨークを装着したカラー陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のディスプレイモニターに使用されるカラー陰極線管においては、ウインドゥズに代表されるように、情報がスクリーン面の周辺部に表示される頻度が非常に高い。このため、この部分における精細な画像表示を可能にすることが要求されている。
【0003】
ラスター歪みもスクリーン面の周辺部における画像品質を決定する重要な要素の1つであり、偏向ヨーク自体の磁界分布がその良否を左右するスクリーン面のラスター歪みに対する要求内容は非常に厳しいものとなっている。特に、ガルウィングで代表されるような高次のラスター歪みは、視覚上の画像品質を極度に劣化させることから、これを回避する必要がある。
【0004】
これらの要求に答えるため、例えば、特公平2−11973号公報においては、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の中央部分に凹状形状を与えることにより、高次のラスター歪みを低減する方法が提案されている。また、特公平4−10174号公報においては、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の形状を台形形状とすることにより、高次のラスター歪みを低減する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の特公平2−11973号公報に開示されている方法では、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の中央部分に凹状形状を与えるプレス工程において、コイル線材が異常に伸びて損傷を受ける可能性が高い。また、凹状形状をあまり深く形成すると、偏向ヨークを陰極線管に装着したときに凹状形状が陰極線管のガラスファンネル部に当接するため、高次のラスター歪みを除去するのに十分な凹状形状を形成しにくいといった製造上及び設計上の問題点がある。また、特公平4−10174号公報に開示されている方法では、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の台形形状頂角部分でコイル線材が異常に変形して損傷を受ける可能性が高いといった製造上の問題点がある。
【0006】
本発明は、従来技術における前記課題を解決するため、水平偏向コイルの巻線時にスクリーン側フランジ部のコイル線材を損傷させることなく、また、偏向ヨークの装着時に水平偏向コイルをガラスファンネル部に当接させることなく、高次のラスター歪みを十分に低減することのできる偏向ヨークを提供することを目的とする。また、高次のラスター歪みを十分に低減して、画像品質を向上させることのできるカラー陰極線管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る偏向ヨークの構成は、サドル型水平偏向コイルと、前記サドル型水平偏向コイルの外側に設けられたサドル型垂直偏向コイルと、前記サドル型垂直偏向コイルの外側に設けられたコアとを少なくとも備えた偏向ヨークであって、前記サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に隙間が貫通し、かつ、左右両端には 隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るカラー陰極線管の構成は、ガラスパネルと、前記ガラスパネルの後部に接続されたガラスファンネルとを有するカラー陰極線管本体と、前記カラー陰極線管本体の後部に設けられた電子銃と、前記カラー陰極線管本体の後部外周に配置されたサドル型水平偏向コイル、前記サドル型水平偏向コイルの外側に設けられたサドル型垂直偏向コイル及び前記サドル型垂直偏向コイルの外側に設けられたコアを少なくとも有する偏向ヨークとを備えたカラー陰極線管であって、前記サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に 隙間が貫通し、かつ、左右両端には隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であることを特徴とする。
【0009】
【作用】
前記本発明の偏向ヨークの構成によれば、サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に隙間が貫通し、かつ、左右両端には隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であることにより、この空間部分にはコイル線材が存在しないため、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部のコーナー部の近傍に発生する管軸方向の磁界の磁界強度を弱めることができる。その結果、電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナー部に偏向するときに、電子ビームに作用するローレンツ力も小さくなるので、スクリーン面の高次の上下ラスター歪みを低減することができる。また、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部に従来技術のような凹状形状や台形形状を与えることがないため、サドル型水平偏向コイルの巻線時にスクリーン側フランジ部のコイル線材を損傷させることはなく、また、偏向ヨークを陰極線管に装着するときの凹状形状と陰極線管のガラスファンネル部との当接を回避することもできる。
【0010】
また、前記本発明のカラー陰極線管の構成によれば、前記本発明の構成に係る偏向ヨークを使用していることにより、上記のようにスクリーン面の高次の上下ラスター歪みを低減することができるので、画像品質を向上させることができる。
【0011】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。一般に、偏向ヨークのスクリーン側の磁界は、電子銃側の磁界に対してラスター歪みを制御する感度が非常に高い。このため、例えば、サドル型コイルのスクリーン側フランジ部が発生する磁界によってラスター歪みを制御することは極めて有効な手段である。
【0012】
図5に示すように、電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナー部に偏向するに際しては、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部1のコーナー部2の近傍に管軸方向の磁界3を発生させ、電子ビームにローレンツ力4を作用させる。本発明は、このスクリーン側フランジ部1のコーナー部2の近傍に発生する管軸方向の磁界3に着目してなされたものである。すなわち、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部1に、その上下方向に隙間が貫通するように空間部分を設けることにより、管軸方向の磁界3の磁界強度を弱め、スクリーン面の高次のラスター歪みを低減することを可能にしたものである。
【0013】
以下に、具体的実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
<第1の実施例>図1は本発明に係る偏向ヨークの一実施例を示す平面図、図2は図1に示す偏向ヨークのスクリーン側から見た図である。図1に示すように、偏向ヨークは、サドル型に巻回された水平偏向コイル13と、水平偏向コイル13の外側に設けられたサドル型垂直偏向コイル14と、垂直偏向コイル14の外側に設けられたフェライトコア15とにより構成されている。
【0014】
水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5は、管軸方向(z軸方向)の最大外形寸法aが20mm、水平方向(x軸方向)の最大外形寸法bが120mmであり、スクリーン側から見たときの外形形状は概ね円弧形状となっている(図2)。また、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5には、その上下方向に隙間が貫通するように空間部分6が形成されている。ここで、空間部分6は、管軸方向の最大寸法cが5mm、水平方向の最大寸法dが80mmとなるように設定されている。
【0015】
また、図1には、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の従来形状を破線7で示している。その外形形状は本実施例のスクリーン側フランジ部5のそれとほぼ同一であるが、上下方向に隙間が貫通するような空間部分が形成されていない点で異なっている。
【0016】
図2に示すように、電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナー部に偏向するに際しては、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5のコーナー部9の近傍に管軸方向の磁界10を発生させ、電子ビームにローレンツ力11を作用させる。水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の形状が上記従来形状である場合には、磁界10の磁界強度が非常に強いために、電子ビームに作用するローレンツ力11も大きくなる。従って、図3に示すように、スクリーン面の上下に高次のラスター歪み12が発生する。この歪みの量eは、51cm(21”)−90°カラー陰極線管において0.7mmとなり、画像品質を極度に低下させる。
【0017】
これに対し、本実施例のように、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5に、その上下方向に隙間が貫通するように空間部分6を形成すれば、この空間部分6にはコイル線材が存在しないために、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5のコーナー部9の近傍に発生する管軸方向の磁界10の磁界強度は弱くなる。その結果、電子ビームに作用するローレンツ力11も小さくなるので、図3に示したスクリーン面の高次の上下ラスター歪み12を低減することができる。
【0018】
空間部分6の管軸方向の最大寸法cを5mmに固定し、51cm(21”)−90°カラー陰極線管を用いて空間部分6の水平方向の最大寸法dとスクリーン面の上下ラスターの高次歪みの量eとの関係を調べた。その結果を図4に示す。図4から明らかなように、水平方向の最大寸法dが80mmのときにスクリーン面の高次の上下ラスター歪みの量eが0になることが分かる。すなわち、スクリーン側から見たときの外形形状が概ね円弧形状、管軸方向の最大外形寸法aが20mm、水平方向の最大外形寸法bが120mmの水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5に、その上下方向に隙間が貫通するような空間部分6を形成し、空間部分6の管軸方向の最大寸法cを5mm、水平方向の最大寸法dを80mmに設定すれば、51cm(21”)−90°カラー陰極線管においてスクリーン面の高次の上下ラスター歪みを無くすことができる。
【0019】
尚、本実施例においては、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5の、スクリーン側から見たときの外形形状を概ね円弧形状としているが、必ずしもこの形状に限定されるものではない。また、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5の管軸方向最大寸法a、水平方向最大外形寸法b及び空間部分6の管軸方向寸法c、水平方向寸法dについても、本実施例で示した値に限定されるものではない。すなわち、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5に、その上下方向に隙間が貫通するような空間部分6を形成することが、本発明の要点となる。
【0020】
<第2の実施例>図6は本発明に係るカラー陰極線管を示す平面図である。図6に示すように、カラー陰極線管本体16は、ガラスパネル部17と、ガラスパネル部17の後部に接続されたガラスファンネル部18とにより構成されており、ガラスファンネル部18の後部には電子銃(図示せず)が設けられている。また、ガラスファンネル部18の後部外周には、サドル型に巻回された水平偏向コイル13と、水平偏向コイル13の外側に設けられたサドル型垂直偏向コイル14と、垂直偏向コイル14の外側に設けられたフェライトコア15とからなる偏向ヨークが装着されている。水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5は、管軸方向(z軸方向)の最大外形寸法aが20mm、水平方向(x軸方向)の最大外形寸法bが120mmであり、スクリーン側から見たときの外形形状は概ね円弧形状となっている。また、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5には、その上下方向に隙間が貫通するように空間部分6が形成されている。ここで、空間部分6は、管軸方向の最大寸法cが5mm、水平方向の最大寸法dが80mmとなるように設定されている。すなわち、本実施例のカラー陰極線管においては、偏向ヨークとして上記第1の実施例で示した構造の偏向ヨークを使用している(図1、図2参照)。このように上記第1の実施例で示した構造の偏向ヨークを使用しているため、上記のようにスクリーン面の高次の上下ラスター歪みの無い直線状の良好なものとすることができるので、画像品質を向上させることができる。
【0021】
尚、本実施例においても、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5の、スクリーン側から見たときの外形形状を概ね円弧形状としているが、必ずしもこの形状に限定されるものではない。また、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5の管軸方向最大寸法a、水平方向最大外形寸法b及び空間部分6の管軸方向寸法c、水平方向寸法dについても、本実施例で示した値に限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る偏向ヨークによれば、サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に隙間が貫通し、かつ、左右両端には隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であることにより、この空間部分にはコイル線材が存在しないため、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部のコーナー部の近傍に発生する管軸方向の磁界の磁界強度を弱めることができる。その結果、電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナー部に偏向するときに、電子ビームに作用するローレンツ力も小さくなるので、スクリーン面の高次の上下ラスター歪みを低減することができる。また、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部に従来技術のような凹状形状や台形形状を与えることがないため、サドル型水平偏向コイルの巻線時にスクリーン側フランジ部のコイル線材を損傷させることはなく、また、偏向ヨークを陰極線管に装着するときの凹状形状と陰極線管のガラスファンネル部との当接を回避することもできる。
【0023】
また、本発明に係るカラー陰極線管によれば、前記本発明の構成に係る偏向ヨークを使用していることにより、上記のようにスクリーン面の高次の上下ラスター歪みを低減することができるので、画像品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏向ヨークの一実施例を示す平面図である。
【図2】図1に示す偏向ヨークのスクリーン側から見た図である。
【図3】スクリーン面の高次の上下ラスター歪みを示す図である。
【図4】空間部分の水平方向の最大寸法とスクリーン面の上下ラスターの高次歪みの量との関係を示す図である。
【図5】電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナ部に偏向するときの、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部のコーナー部近傍に発生する管軸方向の磁界と、電子ビームに作用するローレンツ力を説明するための図である。
【図6】本発明に係るカラー陰極線管の一実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1、5 サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部
2、9 サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部のコーナー部
3、10 管軸方向の磁界
4、11 ローレンツ力
6 サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の上下方向に隙間が貫通する空間部分
7 従来形状のサドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部
12 スクリーン面の上下ラスターの高次歪み
13 サドル型水平偏向コイル
14 サドル型垂直偏向コイル
15 フェライトコア
a 水平サドルコイルのスクリーン側フランジ部の管軸方向の最大外形寸法
b 水平サドルコイルのスクリーン側フランジ部の水平方向の最大外形寸法
c 空間部分の管軸方向の最大寸法
d 空間部分の水平方向の最大寸法
e スクリーン面の上下ラスターの高次歪みの量
【産業上の利用分野】
本発明は、偏向ヨーク及びこの偏向ヨークを装着したカラー陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のディスプレイモニターに使用されるカラー陰極線管においては、ウインドゥズに代表されるように、情報がスクリーン面の周辺部に表示される頻度が非常に高い。このため、この部分における精細な画像表示を可能にすることが要求されている。
【0003】
ラスター歪みもスクリーン面の周辺部における画像品質を決定する重要な要素の1つであり、偏向ヨーク自体の磁界分布がその良否を左右するスクリーン面のラスター歪みに対する要求内容は非常に厳しいものとなっている。特に、ガルウィングで代表されるような高次のラスター歪みは、視覚上の画像品質を極度に劣化させることから、これを回避する必要がある。
【0004】
これらの要求に答えるため、例えば、特公平2−11973号公報においては、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の中央部分に凹状形状を与えることにより、高次のラスター歪みを低減する方法が提案されている。また、特公平4−10174号公報においては、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の形状を台形形状とすることにより、高次のラスター歪みを低減する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の特公平2−11973号公報に開示されている方法では、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の中央部分に凹状形状を与えるプレス工程において、コイル線材が異常に伸びて損傷を受ける可能性が高い。また、凹状形状をあまり深く形成すると、偏向ヨークを陰極線管に装着したときに凹状形状が陰極線管のガラスファンネル部に当接するため、高次のラスター歪みを除去するのに十分な凹状形状を形成しにくいといった製造上及び設計上の問題点がある。また、特公平4−10174号公報に開示されている方法では、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の台形形状頂角部分でコイル線材が異常に変形して損傷を受ける可能性が高いといった製造上の問題点がある。
【0006】
本発明は、従来技術における前記課題を解決するため、水平偏向コイルの巻線時にスクリーン側フランジ部のコイル線材を損傷させることなく、また、偏向ヨークの装着時に水平偏向コイルをガラスファンネル部に当接させることなく、高次のラスター歪みを十分に低減することのできる偏向ヨークを提供することを目的とする。また、高次のラスター歪みを十分に低減して、画像品質を向上させることのできるカラー陰極線管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る偏向ヨークの構成は、サドル型水平偏向コイルと、前記サドル型水平偏向コイルの外側に設けられたサドル型垂直偏向コイルと、前記サドル型垂直偏向コイルの外側に設けられたコアとを少なくとも備えた偏向ヨークであって、前記サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に隙間が貫通し、かつ、左右両端には 隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るカラー陰極線管の構成は、ガラスパネルと、前記ガラスパネルの後部に接続されたガラスファンネルとを有するカラー陰極線管本体と、前記カラー陰極線管本体の後部に設けられた電子銃と、前記カラー陰極線管本体の後部外周に配置されたサドル型水平偏向コイル、前記サドル型水平偏向コイルの外側に設けられたサドル型垂直偏向コイル及び前記サドル型垂直偏向コイルの外側に設けられたコアを少なくとも有する偏向ヨークとを備えたカラー陰極線管であって、前記サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に 隙間が貫通し、かつ、左右両端には隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であることを特徴とする。
【0009】
【作用】
前記本発明の偏向ヨークの構成によれば、サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に隙間が貫通し、かつ、左右両端には隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であることにより、この空間部分にはコイル線材が存在しないため、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部のコーナー部の近傍に発生する管軸方向の磁界の磁界強度を弱めることができる。その結果、電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナー部に偏向するときに、電子ビームに作用するローレンツ力も小さくなるので、スクリーン面の高次の上下ラスター歪みを低減することができる。また、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部に従来技術のような凹状形状や台形形状を与えることがないため、サドル型水平偏向コイルの巻線時にスクリーン側フランジ部のコイル線材を損傷させることはなく、また、偏向ヨークを陰極線管に装着するときの凹状形状と陰極線管のガラスファンネル部との当接を回避することもできる。
【0010】
また、前記本発明のカラー陰極線管の構成によれば、前記本発明の構成に係る偏向ヨークを使用していることにより、上記のようにスクリーン面の高次の上下ラスター歪みを低減することができるので、画像品質を向上させることができる。
【0011】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。一般に、偏向ヨークのスクリーン側の磁界は、電子銃側の磁界に対してラスター歪みを制御する感度が非常に高い。このため、例えば、サドル型コイルのスクリーン側フランジ部が発生する磁界によってラスター歪みを制御することは極めて有効な手段である。
【0012】
図5に示すように、電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナー部に偏向するに際しては、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部1のコーナー部2の近傍に管軸方向の磁界3を発生させ、電子ビームにローレンツ力4を作用させる。本発明は、このスクリーン側フランジ部1のコーナー部2の近傍に発生する管軸方向の磁界3に着目してなされたものである。すなわち、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部1に、その上下方向に隙間が貫通するように空間部分を設けることにより、管軸方向の磁界3の磁界強度を弱め、スクリーン面の高次のラスター歪みを低減することを可能にしたものである。
【0013】
以下に、具体的実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
<第1の実施例>図1は本発明に係る偏向ヨークの一実施例を示す平面図、図2は図1に示す偏向ヨークのスクリーン側から見た図である。図1に示すように、偏向ヨークは、サドル型に巻回された水平偏向コイル13と、水平偏向コイル13の外側に設けられたサドル型垂直偏向コイル14と、垂直偏向コイル14の外側に設けられたフェライトコア15とにより構成されている。
【0014】
水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5は、管軸方向(z軸方向)の最大外形寸法aが20mm、水平方向(x軸方向)の最大外形寸法bが120mmであり、スクリーン側から見たときの外形形状は概ね円弧形状となっている(図2)。また、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5には、その上下方向に隙間が貫通するように空間部分6が形成されている。ここで、空間部分6は、管軸方向の最大寸法cが5mm、水平方向の最大寸法dが80mmとなるように設定されている。
【0015】
また、図1には、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の従来形状を破線7で示している。その外形形状は本実施例のスクリーン側フランジ部5のそれとほぼ同一であるが、上下方向に隙間が貫通するような空間部分が形成されていない点で異なっている。
【0016】
図2に示すように、電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナー部に偏向するに際しては、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5のコーナー部9の近傍に管軸方向の磁界10を発生させ、電子ビームにローレンツ力11を作用させる。水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の形状が上記従来形状である場合には、磁界10の磁界強度が非常に強いために、電子ビームに作用するローレンツ力11も大きくなる。従って、図3に示すように、スクリーン面の上下に高次のラスター歪み12が発生する。この歪みの量eは、51cm(21”)−90°カラー陰極線管において0.7mmとなり、画像品質を極度に低下させる。
【0017】
これに対し、本実施例のように、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5に、その上下方向に隙間が貫通するように空間部分6を形成すれば、この空間部分6にはコイル線材が存在しないために、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5のコーナー部9の近傍に発生する管軸方向の磁界10の磁界強度は弱くなる。その結果、電子ビームに作用するローレンツ力11も小さくなるので、図3に示したスクリーン面の高次の上下ラスター歪み12を低減することができる。
【0018】
空間部分6の管軸方向の最大寸法cを5mmに固定し、51cm(21”)−90°カラー陰極線管を用いて空間部分6の水平方向の最大寸法dとスクリーン面の上下ラスターの高次歪みの量eとの関係を調べた。その結果を図4に示す。図4から明らかなように、水平方向の最大寸法dが80mmのときにスクリーン面の高次の上下ラスター歪みの量eが0になることが分かる。すなわち、スクリーン側から見たときの外形形状が概ね円弧形状、管軸方向の最大外形寸法aが20mm、水平方向の最大外形寸法bが120mmの水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5に、その上下方向に隙間が貫通するような空間部分6を形成し、空間部分6の管軸方向の最大寸法cを5mm、水平方向の最大寸法dを80mmに設定すれば、51cm(21”)−90°カラー陰極線管においてスクリーン面の高次の上下ラスター歪みを無くすことができる。
【0019】
尚、本実施例においては、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5の、スクリーン側から見たときの外形形状を概ね円弧形状としているが、必ずしもこの形状に限定されるものではない。また、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5の管軸方向最大寸法a、水平方向最大外形寸法b及び空間部分6の管軸方向寸法c、水平方向寸法dについても、本実施例で示した値に限定されるものではない。すなわち、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5に、その上下方向に隙間が貫通するような空間部分6を形成することが、本発明の要点となる。
【0020】
<第2の実施例>図6は本発明に係るカラー陰極線管を示す平面図である。図6に示すように、カラー陰極線管本体16は、ガラスパネル部17と、ガラスパネル部17の後部に接続されたガラスファンネル部18とにより構成されており、ガラスファンネル部18の後部には電子銃(図示せず)が設けられている。また、ガラスファンネル部18の後部外周には、サドル型に巻回された水平偏向コイル13と、水平偏向コイル13の外側に設けられたサドル型垂直偏向コイル14と、垂直偏向コイル14の外側に設けられたフェライトコア15とからなる偏向ヨークが装着されている。水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5は、管軸方向(z軸方向)の最大外形寸法aが20mm、水平方向(x軸方向)の最大外形寸法bが120mmであり、スクリーン側から見たときの外形形状は概ね円弧形状となっている。また、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5には、その上下方向に隙間が貫通するように空間部分6が形成されている。ここで、空間部分6は、管軸方向の最大寸法cが5mm、水平方向の最大寸法dが80mmとなるように設定されている。すなわち、本実施例のカラー陰極線管においては、偏向ヨークとして上記第1の実施例で示した構造の偏向ヨークを使用している(図1、図2参照)。このように上記第1の実施例で示した構造の偏向ヨークを使用しているため、上記のようにスクリーン面の高次の上下ラスター歪みの無い直線状の良好なものとすることができるので、画像品質を向上させることができる。
【0021】
尚、本実施例においても、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5の、スクリーン側から見たときの外形形状を概ね円弧形状としているが、必ずしもこの形状に限定されるものではない。また、水平偏向コイル13のスクリーン側フランジ部5の管軸方向最大寸法a、水平方向最大外形寸法b及び空間部分6の管軸方向寸法c、水平方向寸法dについても、本実施例で示した値に限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る偏向ヨークによれば、サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に隙間が貫通し、かつ、左右両端には隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であることにより、この空間部分にはコイル線材が存在しないため、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部のコーナー部の近傍に発生する管軸方向の磁界の磁界強度を弱めることができる。その結果、電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナー部に偏向するときに、電子ビームに作用するローレンツ力も小さくなるので、スクリーン面の高次の上下ラスター歪みを低減することができる。また、サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部に従来技術のような凹状形状や台形形状を与えることがないため、サドル型水平偏向コイルの巻線時にスクリーン側フランジ部のコイル線材を損傷させることはなく、また、偏向ヨークを陰極線管に装着するときの凹状形状と陰極線管のガラスファンネル部との当接を回避することもできる。
【0023】
また、本発明に係るカラー陰極線管によれば、前記本発明の構成に係る偏向ヨークを使用していることにより、上記のようにスクリーン面の高次の上下ラスター歪みを低減することができるので、画像品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏向ヨークの一実施例を示す平面図である。
【図2】図1に示す偏向ヨークのスクリーン側から見た図である。
【図3】スクリーン面の高次の上下ラスター歪みを示す図である。
【図4】空間部分の水平方向の最大寸法とスクリーン面の上下ラスターの高次歪みの量との関係を示す図である。
【図5】電子ビームをカラー陰極線管のスクリーンコーナ部に偏向するときの、水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部のコーナー部近傍に発生する管軸方向の磁界と、電子ビームに作用するローレンツ力を説明するための図である。
【図6】本発明に係るカラー陰極線管の一実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1、5 サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部
2、9 サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部のコーナー部
3、10 管軸方向の磁界
4、11 ローレンツ力
6 サドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部の上下方向に隙間が貫通する空間部分
7 従来形状のサドル型水平偏向コイルのスクリーン側フランジ部
12 スクリーン面の上下ラスターの高次歪み
13 サドル型水平偏向コイル
14 サドル型垂直偏向コイル
15 フェライトコア
a 水平サドルコイルのスクリーン側フランジ部の管軸方向の最大外形寸法
b 水平サドルコイルのスクリーン側フランジ部の水平方向の最大外形寸法
c 空間部分の管軸方向の最大寸法
d 空間部分の水平方向の最大寸法
e スクリーン面の上下ラスターの高次歪みの量
Claims (2)
- サドル型水平偏向コイルと、前記サドル型水平偏向コイルの外側に設けられたサドル型垂直偏向コイルと、前記サドル型垂直偏向コイルの外側に設けられたコアとを少なくとも備えた偏向ヨークであって、前記サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に隙間が貫通し、かつ、左右両端には隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であ ることを特徴とする偏向ヨーク。
- ガラスパネルと、前記ガラスパネルの後部に接続されたガラスファンネルとを有するカラー陰極線管本体と、前記カラー陰極線管本体の後部に設けられた電子銃と、前記カラー陰極線管本体の後部外周に配置されたサドル型水平偏向コイル、前記サドル型水平偏向コイルの外側に設けられたサドル型垂直偏向コイル及び前記サドル型垂直偏向コイルの外側に設けられたコアを少なくとも有する偏向ヨークとを備えたカラー陰極線管であって、前記サドル型水平偏向コイルの最もスクリーン側に配置され、管軸を取り巻くようにその周方向に巻回して形成されたスクリーン側フランジ部に、その上下方向に隙間が貫通し、かつ、左右両端には隙間がないように空間部分が設けられ、前記空間部分が前記スクリーン側フランジ部の中央部からその湾曲に沿って左右に延びる形状であることを特徴とするカラー陰極線管。
Priority Applications (22)
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