JPH086883Y2 - 鉄骨建築物 - Google Patents

鉄骨建築物

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JPH086883Y2
JPH086883Y2 JP1989104018U JP10401889U JPH086883Y2 JP H086883 Y2 JPH086883 Y2 JP H086883Y2 JP 1989104018 U JP1989104018 U JP 1989104018U JP 10401889 U JP10401889 U JP 10401889U JP H086883 Y2 JPH086883 Y2 JP H086883Y2
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steel
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Inventor
哲郎 伊勢
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有限会社伊勢工業所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は資材置場や倉庫,駐車場,工場等多目的に
使用する鉄骨建築物に関する。
(従来技術) 従来、資材置場や倉庫等として使用する鉄骨建築物
は、設置地面における鉄骨柱が立設される部分に沿って
コンクリートを打ち込んで地中梁を形成し、この地中梁
の上に所要本数の鉄骨柱を縦横所定の間隔を置いて立設
すると共に、立設した各鉄骨柱の上部に鉄骨からなる屋
根構造を設置して構成し、この屋内を物置き場等として
利用するものである。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、上記した鉄骨建築物の基礎となる地中梁は地
面にコンクリートを打ち込むことにより長く一体に形成
している為に、基礎の構築に多くの工費と手間を必要と
していた。
また、一度設置した鉄骨建築物を別の場所に移動させ
る場合には、移動先に新たな地中梁を作る必要があるの
でその移動工費は多大なものとなる。
更に、建築物内に置かれた資材を雨や風による悪影響
から守るために、その周囲に壁材を設けようとする場
合、立設された鉄骨柱間に壁材取付け用の梁や間柱を別
途構築しなくてはならず、余計に多くの手間を必要とし
ていた。
本考案は斯る従来技術の問題点を解決するものであ
り、建築時における工費と手間を削減させると共に、構
築後における移動も容易に行なうことができ、しかも壁
材を容易に構築することができるようにした鉄骨建築物
を提供することを目的とする。
(課題を解決する為の手段) 上記した課題を解決する為に、本考案の鉄骨建築物
は、個々に独立するコンクリート基礎ブロックを地面に
対し縦横に所定の間隔をおいて埋設し、これらコンクリ
ート基礎ブロックの上に鉄骨柱を立設すると共に、その
立設した各鉄骨柱の上部に鉄骨からなる屋根構造を設置
し、更に上記屋根構造の外周縁に沿って外周枠を取付け
ると共に、この外周枠の直下の地面に沿って埋設したつ
か石の上端に亘って下枠材を横架し、上記外周枠とこの
下枠材との間に亘って壁板を嵌め込み固定するようにし
たものである。
(作用) 以上の手段によれば、各コンクリート基礎ブロック
は、地面に対し個々に独立した状態で埋設され、その上
に鉄骨柱が取付け立設される。コンクリート基礎ブロッ
クに支持される各鉄骨柱は縦横に所定の間隔を置いて立
設され、その上部にて屋根構造を下から支持する。
また、周囲の開放面を覆う壁板は、屋根構造の外周枠と
その直下に敷設した下枠材との間に亘って嵌め込み状に
取付け固定される。
(考案の効果) 本考案は以上の様に、個々に独立するコンクリート基
礎ブロックを地面に対し縦横所定の間隔を置いて埋設す
ることにより基礎を構築し、これらの各コンクリート基
礎ブロックの上に鉄骨柱を立設するものである。
従って、従来の様に地面にコンクリートを打ち込ん
で、長く一体な地中梁を形成して基礎を構築するものと
比較すると基礎の構築に必要な手間と工期を大幅に削減
することができる。
また、一部設置した鉄骨建築物を他の場所に移動設置
する場合においても、埋設してあったコンクリート基礎
ブロックを掘り起し、再度新たな場所に埋設して基礎を
構築することができるので、移動設置を短期間且つ低工
費にて行なうこともできる。
しかも、建築物の周囲を覆う壁板は、屋根構造の外周
枠とその直下に埋設されたつか石に横架されている下枠
材との間に嵌め込み状に固定するだけで取付けされるた
め、鉄骨柱間にそれぞれ梁や間柱を構築する必要がな
く、しかも上記した構築物の移動設置の際の容易性を何
ら損なうことなく簡単に取付け作業を行なうことができ
る。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第4図にて示す鉄骨建築物は、個々に独立
して埋設した所定数のコンクリート基礎ブロック(1)
の上に一本ずつの鉄骨柱(2)を立設し、これら鉄骨柱
(2)の上に屋根構造(3)を設置して構成してある。
コンクリート基礎ブロック(1)は第3図にて示す様
に平板形の接地部(1a)の上に角柱形の支柱部(1b)を
一体に形成した鉄筋コンクリートブロックであり、支柱
部(1b)の上面四隅部には内部に埋め込んだ鉄筋の上端
部を突出させると共にねじ山を形成して、鉄骨柱(2)
の固定ボルト(1c)を構成してある。コンクリート基礎
ブロック(1)は必要な鉄骨柱(2)を同じ数だけ用意
し、設置地面における鉄骨柱(2)が立設される各位置
に穴を掘って埋設するものである。
鉄骨柱(2)は縦横即ち建築物の全長及び全幅方向に
屋根構造(3)の支持強度を確保する為に必要な間隔を
置いて立設するものである。従って、鉄骨柱(2)を支
えるコンクリート基礎ブロック(1)も地面に対して縦
及び横方向に所定の間隔を置いて埋設する。
尚、この実施例の場合、4本2列,計8本の鉄骨柱
(2)を立設してある。コンクリート基礎ブロック
(1)を地面に埋設するには、地面に掘った穴の底部に
割栗石(4)を敷詰めると共に砂利(5)を打ち込んで
水平を出し、この上にコンクリート基礎ブロック(1)
を載置して上端が地面から突出する状態で埋め込むもの
である。地面に埋め込まれたコンクリート基礎ブロック
(1)は平板形の接地部(1a)によって高い接地力を得
ることができる。
鉄骨柱(2)は中空状の四角柱であり、その上端にI
型アングル鋼からなる継手(2a)を四方へ向けて十字状
に固着すると共に、下端には基板(2b)を取付けて構成
してある。上記基板(2b)の四角には、ボルト孔(2c)
を開設し、このボルト孔(2c)を前記したコンクリート
基礎ブロック(1)の上面に突出する固定ボルト(1c)
に嵌合させてナット(図示せず)止めすることによって
コンクリート基礎ブロック(1)の上に垂直状に立設せ
しめる。
而して、コンクリート基礎ブロック(1)に支持され
て立設する8本の鉄骨柱(2)は縦横に等間隔を置いて
第2図にて示す様に配置される。そして各鉄骨柱(2)
の隣合う継手(2a)の間に該継手(2a)と同じI形アン
グル鋼からなる梁材(3a)を架設して接合部を接続板
(3b)によって接続することにより、各鉄骨柱(2)の
上部にわたって屋根構造(3)の基本となる枠組を構成
してある。
また、外周へ向けて突出する継手(2a)には腕梁材
(3a′)の基端を同様に接続してあり、これら各腕梁材
(3a′)の先端部に沿って屋根構造(3)の外周枠(3
c)を取付け支持してある。
そして、対向関係にある梁材(3a)の間には小梁材
(3d)を定間隔にて架設し、梁材(3a)が形成する枠内
を各小梁材(3d)が作る小枠によって小さく区切ってい
る。
さらに、梁材(3a)が形成する枠と、各鉄骨柱(2)
を囲む小枠における対角部には筋違杆(3e)(3e′)を
架設すると共に、これら筋違杆(3e)(3e′)の中間に
設けたターンバックル(3g) (3g′)を閉め付けて筋違杆(3e)(3e′)に張力を与
えることにより、屋根構造(3)を構成する枠及び小枠
が変形するのを防止せしめている。
上記の如く構成される屋根構造(3)の枠組の上面全
面には断面波形に折曲形成した屋根板(3h)を敷設して
ある。
而して、上記した鉄骨建築物によれば、個々に独立す
るコンクリート基礎ブロック(1)を設置地面における
各鉄骨柱(2)が立設される位置に埋設して基礎を構成
するものであるから、従来の様に鉄骨柱(2)を立設す
る位置に沿ってコンクリートを打ち込んで地中梁を形成
するものと比較すると、基礎の構築を短期間且つ低工費
にて行なうことができる。
また、既に設置されている鉄骨建築物を他の設置場所
に移動させる場合にも先の設置場所に埋設されるコンク
リート基礎ブロック(1)を掘り起し、再度新たな場所
に埋設して基礎を構築することができるので、移動設置
する為の期間と工費も削減することができる。
さらに、コンクリート基礎ブロック(1)鉄骨
(2),梁材(3a)の寸法を共通させることによって、
部材同士に互換性を持たせることができると共に、第1
図,第2図にて示す様に、既に設置される鉄骨建築物の
隣りに新たな鉄骨建築物を増築することも容易に行なう
ことができるものである。
第5図乃至第9図にて示す鉄骨建築物は、前記したも
のと同様に構成した鉄骨建築物本体における周囲を間仕
切材となる壁材(6)によって覆ったものである。
壁板(6)は、外周枠(6a)と横通材(6b)によって
構成した枠体の外面及び内面の下半部を薄板(6c)及び
(6c′)によって被覆したものである。
壁板(6)を鉄骨建築物本体の周囲に設置するには、
屋根構造(3)の外周枠(3c)直下の地面に沿って壁板
(6)の幅と同じ間隔を置いて柱状のつか石(7)を埋
設し、これらつか石(7)の上端にわたって横架した下
枠材(8)と屋根構造(3)の外周枠(3c)との間に壁
板(6)を順次嵌め込んで、その上辺及び下辺部を外周
枠(3c)及び下枠材(8)に対してボルト(9)止めす
ることにより取付け固定するものである。
上記した様に、建築物の周囲に壁板(6)を立設する
ことにより周壁が構成され、その周壁の正面及び側面に
は資材の出入れを行なうシャッター口(9)及び第9図
にて示す如き扉(11)でもって開閉される扉口(10)を
設けてある(第5図)(第6図)。また。壁板(6)に
は必要に応じてアルミサッシから成る小窓(6d)や出入
口(6e)を取付けてもよい。
上記した様に、建築物周囲を壁板(6)及びシャッタ
ー口(9),扉口(10)により囲繞することによって、
周囲からの雨風の吹き込みを防止することができ、これ
によって建築物内をより多くの目的に使用することが可
能となる。
尚、建築物周囲を覆う間仕切材は上記した壁板(6)
に換えてアコーディオン式のカーテンを用いてもよく、
また、これらの間仕切材を任意の鉄骨柱(2)間に設け
ることにより室内の資材置場を複数に仕切って使用する
こともできる(図示せず)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施した鉄骨建築物の設置状態を示す
正面図、第2図は同建築物の一部切欠平面図、第3図は
鉄骨柱とコンクリート基礎ブロックとを示す一部称略斜
視図、第4図は屋根構造の一角部を示す平面図、第5図
は周囲を壁板にて覆った鉄骨建築物を示す正面図、第6
図は同建築物の側面図、第7図は側壁部分の拡大縦断面
図、第8図は壁板部分の拡大正面図、第9図は扉口部分
を示す拡大平面図である。 図中、 1…コンクリート基礎ブロック、2…鉄骨柱、3…屋根
構造、6…壁板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】個々に独立するコンクリート基礎ブロック
    を地面に対し縦横に所定の間隔をおいて埋設し、これら
    コンクリート基礎ブロックの上に鉄骨柱を立設すると共
    に、その立設した各鉄骨柱の上部に鉄骨からなる屋根構
    造を設置し、更に上記屋根構造の外周縁に沿って外周枠
    を取付けると共に、この外周枠の直下の地面に沿って埋
    設したつか石の上端に亘って下枠材を横架し、上記外周
    枠とこの下枠材との間に亘って壁板を嵌め込み固定して
    なることを特徴とする鉄骨建築物。
JP1989104018U 1989-09-04 1989-09-04 鉄骨建築物 Expired - Fee Related JPH086883Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1061103A (ja) * 1996-08-21 1998-03-03 Matsuo Kensetsu Kk 柱脚構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5149512A (ja) * 1974-10-25 1976-04-28 Kido Kensetsu Kogyo Atsukishikisuishinkoho

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JPH1061103A (ja) * 1996-08-21 1998-03-03 Matsuo Kensetsu Kk 柱脚構造

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