JPH0868751A - 果実の糖度の非破壊測定方法 - Google Patents

果実の糖度の非破壊測定方法

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JPH0868751A
JPH0868751A JP6227393A JP22739394A JPH0868751A JP H0868751 A JPH0868751 A JP H0868751A JP 6227393 A JP6227393 A JP 6227393A JP 22739394 A JP22739394 A JP 22739394A JP H0868751 A JPH0868751 A JP H0868751A
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JP
Japan
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fruit
wavelength
sugar content
absorbance
laser
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JP6227393A
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English (en)
Inventor
Junji Iida
潤二 飯田
Masahiro Ito
雅宏 伊東
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型の装置を使用して、果実の糖度を正確に
非破壊測定することができる方法を提供する。 【構成】 波長可変レーザ装置から出射され、波長が9
05〜920nmまたは950〜1100nmのレーザ
光を果実に照射し、該果実からレーザ光を透過させて吸
光度α1 を算出し、また、波長可変レーザ装置から出射
され、波長が450〜904nm、921〜949nm
または1101〜1500nmのレーザ光を該果実に照
射し、該果実からレーザ光を透過させて吸光度α2 を算
出した後、該果実の糖度の評価値として、α1−α2を求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果実の糖度を非破壊測
定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、果実の糖度を非破壊測定する方法
として、近赤外光あるいは赤外光を照射し、その反射光
あるいは透過光を検出することが知られている(特開平
1−216265号、特開平1−235850号、特開
平2−147940号、特開平4−104041号、特
開平4−208842号、特開平5−34281号、特
開平5−172549号、特開平6−15236号公
報)。
【0003】しかしながら、これらの方法では、光源に
ハロゲンランプなどを使っているので、特に皮の厚い果
実に対して光の強度が小さすぎて測定の正確さが十分で
はなかった。
【0004】また、単一波長での光強度の大きいレーザ
光を照射し、その透過光を検出する方法も知られている
(特開平3−48138号公報)。
【0005】しかしながら、この方法では、照射するレ
ーザ光が半導体レーザから出射するので、照射するレー
ザ光の数だけのレーザ装置を必要とし、従って、測定装
置は大掛かりなものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解消し、小型の装置を使用して、果実の糖度を
正確に非破壊測定することができる方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による果実の糖度
の非破壊測定方法は、上記目的を達成するものとして、
波長可変レーザ装置から出射され、波長が905〜92
0nmまたは950〜1100nmのレーザ光を果実に
照射し、該果実からレーザ光を透過させて吸光度α1
算出し、また、波長可変レーザ装置から出射され、波長
が450〜904nm、921〜949nmまたは11
01〜1500nmのレーザ光を該果実に照射し、該果
実からレーザ光を透過させて吸光度α2 を算出した後、
該果実の糖度の評価値として、α1−α2を求めることを
特徴とする。
【0008】
【作用】本発明において、波長可変レーザ装置から出射
され、果実に含まれる糖類による吸収がおきる波長(以
下、糖測定波長という)のレーザ光と、該果実に含まれ
る水分による吸収および繊維物による散乱がおきる波長
(以下、非糖測定波長という)のレーザ光とを該果実に
照射する。果実には、メロン類、西瓜類、柑橘類、りん
ごなどが挙げられ、果実に含まれる糖類には、果糖、シ
ョ糖、ブドウ糖などが挙げられる。
【0009】糖測定波長は、905〜920nmまたは
950〜1100nmであり、非糖測定波長は、450
〜904nm、921〜949nmまたは1101〜1
500nmである。
【0010】非糖測定波長が450nm未満では、水分
による吸収および繊維物による散乱が大きく、果実を透
過する透過光の強度が減少してよくなく、一方、150
0nmを超えると、水分による吸収が大きく、果実を透
過する透過光の強度が減少してよくない。また、この非
糖測定波長は、糖測定波長の近傍である450〜900
nmまたは930〜945nmが好ましい。
【0011】これらの波長のレーザ光は、その全部ある
いは一部を波長可変レーザ装置からの出射光を使用す
る。このことにより、装置を大掛かりなものにしないで
測定を行うことができる。また、これらのレーザ光のエ
ネルギー強度が大きいことにより、果実の糖度を正確に
非破壊測定することができる。
【0012】上記波長可変レーザ装置としては、(1)
励起光としてNd:YAG固体レーザからの基本波また
は第2高調波を用い、光パラメトリック発振器内の非線
形光学結晶としてKTP(KTiOPO4 )結晶、BB
O(β−BaB24 )結晶、LiNbO3 結晶を用い
たもの、(2)励起光としてArイオンレーザ光を用
い、光パラメトリック発振器内の非線形光学結晶として
Tiサファイアを用いたものなどが例示できる。
【0013】果実に糖測定波長のレーザ光を照射する
際、吸光度α1 を算出する。この吸光度α1 は、照射す
るレーザ光の強度をPO 、透過したレーザ光の強度をP
OUT および果実内をレーザ光が通る距離(以下、光路長
という)をLとして、α1 =−log(PO/POUT)/
Lで定義され、該果実に含まれる糖類による主な吸収と
水分による若干の吸収および繊維物による若干の散乱と
の影響を受けたものである。
【0014】また、該果実に非糖測定波長のレーザ光を
照射する際、吸光度α2 を算出する。この吸光度α2
は、照射するレーザ光の強度をpO 、透過したレーザ光
の強度をpOUT および光路長をlとして、α2 =−lo
g(pO/pOUT)/lで定義され、該果実に含まれる水
分による主な吸収および繊維物による主な散乱と糖類に
よる若干の吸収との影響を受けたものである。この吸光
度α2 を得るレーザ光の波長は、少なくとも1種あれば
よく、測定精度の向上のためには、2種以上採用するの
が好ましい。
【0015】上記のように糖測定波長のレーザ光および
非糖測定波長のレーザ光を照射する際、これらのレーザ
光を、これらのレーザ光を含む光として同時に照射して
もよく、また、別々に照射してもよい。
【0016】上記吸光度α1 および吸光度α2 から、α
1−α2を求める。このα1−α2は、上記のことから、水
分および繊維物の影響が除去された、ほとんど糖類の影
響だけによる、即ち、該果実の糖度の正確な評価値とな
る。
【0017】該果実の糖度は、この評価値から、同質の
果実について作成しておいたα1 −α2 と糖度との関係
によって求めることができる。
【0018】
【実施例】
[実施例1]まず、マスクメロン16個の糖度をリフラ
クトメーター(アタゴ株式会社製)で測定した。得られ
た結果を表1に示す。
【0019】
【表1】 No. 糖度 No. 糖度 No. 糖度 (重量%) (重量%) (重量%) 1 10.9 6 13.2 12 15.8 2 10.2 7 12.5 13 16.0 3 10.6 8 13.7 14 16.4 4 10.6 9 13.7 15 15.4 5 9.30 10 13.0 16 15.5 11 12.5
【0020】次に、図1の装置(米国スペクトラフィジ
ックス社製、型式GCR150)を用いて、上記16個
のマスクメロンにレーザ光を照射した。図1において、
1は励起光源、2は光パラメトリック発振器、3は鏡、
4は、鏡3によって反射した反射レーザ光を受光し、そ
の強度を検出する反射光強度検出器、5は、鏡3を透過
した透過レーザ光を照射される果実、6は、鏡3を透過
した透過レーザ光を受光しその強度を検出する透過光強
度検出器および7は、反射光強度検出器4と透過光強度
検出器6から強度の信号を受けて吸光度を算出するコン
ピューターである。
【0021】本実施例においては、励起光源1として、
Nd:YAG固体レーザを用いたもの、光パラメトリッ
ク発振器2として、KTPの非線形光学結晶を用いたも
のを使用した。
【0022】この装置から、波長が910nm(糖測定
波長)のレーザ光と波長が880nm(非糖測定波長)
のレーザ光を含む光を出射させた。
【0023】鏡3によって反射した反射レーザ光を反射
光強度検出器4で受光し、その強度を検出する。検出し
た強度PREFLおよびpREFLは、波長毎にコンピューター
7に取り込む。
【0024】鏡3を透過した透過レーザ光を果実5に照
射する。この透過レーザ光の強度PO 、pO は、反射光
強度検出器4で検出された強度PREFLおよびpREFLにこ
の装置特有の定数24を夫々乗じて波長毎にコンピュー
ター7に取り込む。
【0025】果実5を透過した透過レーザ光を透過光強
度検出器6で受光し、その強度を検出する。検出したP
OUT およびpOUT は、波長毎にコンピューター7に取り
込む。
【0026】なお、上記16個のマスクメロンの光路長
Lおよびlは、別途計測し、それぞれコンピュータ7に
入力しておいた。
【0027】算出された吸光度を表2に示す。
【0028】
【表2】 No. 吸光度 No. 吸光度 No. 吸光度 (x10-3cm-1) (x10-3cm-1) (x10-3cm-1) 1 7.28 6 9.75 12 12.5 2 7.83 7 9.74 13 11.6 3 8.16 8 10.1 14 12.9 4 7.49 9 9.93 15 12.8 5 7.67 10 10.1 16 10.8 11 9.66
【0029】表1および表2から糖度と吸光度との関係
をプロットしたのが図2である。
【0030】図2から、糖度と吸光度が強い正の相関を
有していることが分かる。図2に回帰直線を記入した。
【0031】[実施例2]比較的皮の厚いプリンスメロ
ン16個について試験した。
【0032】本実施例においては、実施例1と同じ装置
を使用し、この装置から、波長が1064nm(糖測定
波長)のレーザ光(基本波)と波長が532nm(非糖
測定波長)のレーザ光(第2高調波)を含む光を出射さ
せた。
【0033】上記以外は、実施例1と同様に試験した。
【0034】糖度と吸光度との関係をプロットした結
果、図2と同様、糖度と吸光度が強い正の相関を有する
ことを示した。
【0035】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によ
り、小型の装置を使用して、果実の糖度を正確に非破壊
測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1および実施例2で使用した装
置の概略図である。
【図2】本発明の実施例1で得られた糖度と吸光度との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 励起光源 2 光パラメトリック発振器 3 鏡 4 反射光強度検出器 5 果実 6 透過光強度検出器 7 コンピューター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長可変レーザ装置から出射され、波長
    が905〜920nmまたは950〜1100nmのレ
    ーザ光を果実に照射し、該果実からレーザ光を透過させ
    て吸光度α1 を算出し、 また、波長可変レーザ装置から出射され、波長が450
    〜904nm、921〜949nmまたは1101〜1
    500nmのレーザ光を該果実に照射し、該果実からレ
    ーザ光を透過させて吸光度α2 を算出した後、 該果実の糖度の評価値として、α1−α2を求めることを
    特徴とする果実の糖度の非破壊測定方法。
  2. 【請求項2】 波長可変レーザ装置から出射され、波長
    が905〜920nmまたは950〜1100nmのレ
    ーザ光を果実に照射し、該果実からレーザ光を透過させ
    て吸光度α1 を算出し、 また、波長可変レーザ装置から出射され、波長が450
    〜900nmまたは930〜945nmのレーザ光を該
    果実に照射し、該果実からレーザ光を透過させて吸光度
    α2 を算出した後、 該果実の糖度の評価値として、α1−α2を求めることを
    特徴とする果実の糖度の非破壊測定方法。
  3. 【請求項3】 求めたα1−α2から、同質の果実につい
    て作成しておいたα1−α2と糖度との関係によって該果
    実の糖度を求める請求項1または2に記載の果実の糖度
    の非破壊測定方法。
  4. 【請求項4】 吸光度α2 を測定するレーザ光の波長が
    2種以上である請求項1、2または3に記載の果実の糖
    度の非破壊測定方法。
  5. 【請求項5】 果実に、吸光度α1 を算出するレーザ光
    と吸光度α2 を算出するレーザ光を含む光を照射する請
    求項1、2、3または4に記載の果実の糖度の非破壊測
    定方法。
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Cited By (1)

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