JPH0868691A - 赤外線検出器 - Google Patents

赤外線検出器

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JPH0868691A
JPH0868691A JP6203368A JP20336894A JPH0868691A JP H0868691 A JPH0868691 A JP H0868691A JP 6203368 A JP6203368 A JP 6203368A JP 20336894 A JP20336894 A JP 20336894A JP H0868691 A JPH0868691 A JP H0868691A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】積分電流から背景光当分の電流を除去するよう
に構成した二次元赤外線検出器において、ユニットセル
サイズを増加させず、又、温度分解能を低下させること
なく、物体光の検出感度を高めることができるようにす
る。 【構成】各ユニットセル1内のリセットトランジスタ4
を、そのゲートバイアス電圧をリセット期間と積分期間
とで切替えることにより、リセット用及び背景光電流除
去用として共用する。又、ゲートバイアス電圧切替えの
ためのスイッチ回路13を二次元配列の外部に設け、リ
セットトランジスタのゲートバイアス電圧切替えをXシ
フトレジスタ8の出力▽Mi+1 ,Si により列単位で一
括して切替えるように構成して、背景光相当分の電流を
除去するときに必要となる定電流源用トランジスタ、そ
のトランジスタのゲートバイス用キャパシタ及びそのリ
セット用スイッチを、各セル1内に個別に配置する必要
をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次元の赤外線検出器
に関し、特に、積分する電荷から背景光に相当する一定
の電荷を除去し検出すべき物体光の検出感度を高めるよ
うに構成した赤外線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】二次元赤外線検出器は逆方向バイアスさ
れたフォトダイオードの電流の大きさが入射光量の大小
に依存することを利用して、物体が放射する赤外線を検
知するものであって、主に物体の表面温度の測定や暗視
装置等に用いられている。図3は、米国、ロックウェル
インターナショナル社がテルル化水銀カドミウムフォ
トダイオードを用いた256×256アレイ中間赤外線
検出器用に開発した信号読出し回路の構成を示す回路図
であって、アイ イー イー イー トランザクション
ズ オン エレクトロン デバイセズ、第38巻、第5
号、第1104頁に掲載されたものである。図3を参照
して、この赤外線検出器は、赤外光を電流に光電変換す
るためのフォトダイオード3を二次元に配列したフォト
ダイオードアレイと、ダイオード3の出力電流を読出す
ための信号読出し回路とからなる。尚、この赤外線検出
器では、ダイオード3と読出し回路のユニットセル1と
は、それぞれ別々のチップ上に同一ピッチで二次元配列
されており、2つのチップが電極6を介して接続されて
いる。
【0003】読出し回路のユニットセル1は、電荷蓄積
用キャパシタ2と、キャパシタ2の蓄積電荷をロウバス
ライン14に読み出すためのpチャネル型MOSFET
(読出しトランジスタ)5と、キャパシタ2を予めフル
充電してリセット状態にするためのpチャネル型MOS
FET(リセットトランジスタ)4と、nチャネル型M
OSFET(ダイレクタインジェクションゲートトラン
ジスタ)7とから構成される。トランジスタ7は、ダイ
オード3の光検出電流をキャパシタ2で積分する(キャ
パシタ2を予めフル充電した後、そのキャパシタ2の蓄
積電荷をフォトダイオード2の逆方向電流により放電さ
せる)ときに、その放電電流の大きさがキャパシタ2の
端子電圧の低下に伴って変化しないように定電流化する
ためのトランジスタである。
【0004】以下に、図3に示した二次元赤外線検出器
における動作を、セル位置(行j,列i)に配置された
ユニットセルを例にとり、図4に示すタイミグ図を用い
て説明する。図3においてセルの選択は、Xシフトレジ
スタ8により列を選択し、Yシフトレジスタ9により行
を選択することにより行われるが、この場合、初めに列
を選択し、次に行を選択する。すなわち、先ず第1番目
の列について、第1行目のセル(1,1)を選択し、次
いで第2行目のセル(2,1)を選択するというよう
に、第1列目に属する256個のセルを順次選択して行
く。第1列目の256個の全セルを選択し終ると、次
に、第2列目に配列された256個のセルの選択に移
り、第1列目のときと同様に、第1行目のセル(1,
2)から第256行目のセル(256,2)まで順次選
択して行く。このようにして、256×256個のセル
を、セル(1,1)からセル(256,256)まで順
次選択して行く。
【0005】今、列i−1の第256行目のセル(25
6,i−1)の選択が終り、次に列iのセルの選択に移
るものとする。図4中の時刻A1 において、Yシフトレ
ジスタ9の第259番目の出力Y259 と、Xシフトレジ
スタ8の第i番目の出力Xiと、第i−1番目の反転出
力▽Xi-1 (▽は、反転を意味する上バーの代用。以
下、同じ)とのNAND論理出力により、列iに位置す
る全セル内の読出しトランジスタ5がオン状態になる。
その結果、前のサイクルでの積分(前述したように、予
め電位VCRにフル充電しリセットしておいたキャパシタ
2の蓄積電荷を、ダイオード3の光検出電流により放電
させること)によって各キャパシタ2から放電された電
荷量に相当する量の電荷が、予めリセット電位VR2に充
電されていたロウバスライン14から転送され、その転
送電荷量に応じてロウバスライン14の電位が変化す
る。尚ここでは、列の移行がYシフトレジスタ9の第2
59番目の出力Y259 により行われるものとしたが、原
理的には、第258番目以降の出力であればよい。この
検出器では後述するように、行jのロウバスライン14
の電位VR2へのリセット(上述)は、Yシフトレジスタ
9の第j+1番目の出力により行われる。従って列の移
行は、第256行目のセルのバスライン14がYシフト
レジスタ9の第257番目の出力によりリセットされた
後、つまりYシフトレジスタ9の第258番目以後の出
力によることになる。実際には、列移行時のタイミング
確保と動作速度とを最適化して、Yシフトレジスタ9の
第259番目の出力により列移行を行う。
【0006】その後、時刻B1 から時刻D1 の間Xシフ
トレジスタ8の第i番目の出力Xiがロウレベルにな
る。これにより、列iに配列されている全セル内の各リ
セットトランジスタ4が一斉にオン状態となり、各キャ
パシタ2に積分された電荷がリセットされる。つまり、
時刻B1 から時刻D1 までの期間、キャパシタ2がフル
充電されその端子電圧がVCRに設定される。
【0007】その後、時刻D1 から次のサイクルの時刻
2 までの期間、リセットトランジスタ4も読出しトラ
ンジスタ5も、それぞれのゲート電位がハイレベルであ
るのでオフ状態を保つ。従って、リセットされたキャパ
シタ2に蓄積された電荷は時刻D1 から時刻A2 までの
間に、ダイオード3の逆方向電流(光検出電流)として
放電される。この場合、上記の放電経路には定電流用の
ダイレクトインジェクションゲートトランジスタ7が挿
入されているので、その放電時間(つまり時刻D1 から
時刻A2 までの時間)を一定にしておけば、放電される
電荷量は光検出電流の大きさ、換言すればフォトダイオ
ード3に入射する赤外光の光量に比例することになる。
従って、時刻D1 にリセットが完了した直後におけるキ
ャパシタ2の端子電圧VCRと、次のサイクルの時刻A2
に放電が完了しリセットが始まる直前におけるキャパシ
タ2の端子電圧との差から赤外光の光量を知ることがで
きる。このように、予め所定電圧にフル充電したキャパ
シタの電荷をフォトダイオードの光検出電流で放電させ
ることを、本発明の属する技術分野においては、通常、
「ダイオードの出力電流をキャパシタで積分する」と言
う。
【0008】一方、時刻A1 にロウバスライン14上に
転送された列iの信号、すなわち前サイクルでの積分結
果の信号は、時刻B1 から時刻C1 の期間にYシフトレ
ジスタ9の出力Yj (jは、1〜259迄の順序数。図
4には、Y259 のみ示す)によってトランスファゲート
10の切替えが行われ、第1行目のロウバスラインから
第256行目のロウバスラインまで順次読出しライン1
2上に転送され、出力信号VOUT として外部に出力され
る。各行jのロウバスライン14は、そのロウバスライ
ンの出力が読出しライン12上に送られ外部に出力され
ると、次にYシフトレジスタ9の第j+1番目の出力が
出力されバスラインリセット用のpチャネル型MOSF
ET11がオン状態になるので、電位VR2にリセットさ
れる。
【0009】ここで、積分用キャパシタ2の容量値は、
ダイオード3の赤外光検出電流により飽和が起らない程
度の値であることが望ましい。すなわち、積分用キャパ
シタ2の容量が小さいと、リセットされたキャパシタ2
の蓄積電荷が、図4における時刻D1 から時刻A2 まで
の積分期間内に放電されつくしてしまい、光検出電流の
大きさを正確に検知することができなってしまう。
【0010】ところで、フォトダイオード3に入射する
赤外光は物体光と背景光とであり、一般には、背景光の
入射光量の方が物体光の入射光量に比較して大きい。そ
の結果、物体光を十分な感度で検知しようとすると容量
の大きなキャパシタが必要となる。又、赤外光を検知す
るダイオードの暗電流が大きい場合にも、容量の大きい
キャパシタが必要となる。そのような大容量のキャパシ
タを得ようとすると必然的にユニットセルサイズを大き
くせざるを得ず、後に述べるように、空間分解能が低下
してしまう。従って、従来、同一容量値のキャパシタで
検出感度を高めるための技術が研究、開発されている。
【0011】そのような技術を用いた赤外線検出器が、
特開昭63ー76384号公報に開示されている。この
赤外線検出器は、フォトダイオードの赤外検出電流の成
分のうち、背景光による電流成分に相当する一定電流を
積分経路からバイパスさせて除外し、物体光による電流
成分のみを積分するようにして積分電流を減らしたもの
である。上記公報記載の赤外線検出器のユニットセルの
構成を示す図5を参照して、この赤外線検出器は、赤外
光を検知するフォトダイオード3とその光検出電流を積
分する積分回路19とに加えて、背景光電流成分除去用
のMOSFET22と、そのMOSFET22を定電流
源として動作させるためのゲートバイアス用キャパシタ
21と、リセットスイッチ20とを備えている。フォト
ダイオード3の光検出電流の一部はこのMOSFET2
2を通して流れ、積分回路19には流れない。積分回路
19は、このように背景光相当分の電流が分離された後
の電流、すなわち物体光相当の電流だけを積分する。背
景光を含んだダイオード3の検出電流が変化しても、検
知するたびにリセットするスイッチ20によりゲートバ
イアス用キャパシタ21の電圧が一定となるのでMOS
FET22のゲート・ソース間電圧が一定に保たれ、こ
のMOSFET22は定電流源として動作する。従っ
て、背景光相当分の電流は常に積分回路19の入力電流
から除外され、物体光のみが検知される。
【0012】この赤外線検出器によれば、積分用キャパ
シタの容量値を大きくしなくても、すなわちキャパシタ
を大容量化させるためにセルサイズを大型化しなくても
十分な物体光検出感度を得ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】二次元赤外線検出器で
は、検出器の小型化、温度分解能の向上が強く望まれて
いるが、従来の技術による赤外線検出器では、物体光の
検出感度を向上させようとすると、上記二つの要請を共
に満たすことが困難になる。以下に、その説明を行う。
【0014】図3に示した従来の赤外線検出器や或いは
前述の公報に従来の技術として記載(同公報図面第4図
参照)された従来の赤外線検出器では、物体光の検出感
度を高めるには積分用キャパシタの容量値を大きくしな
ければならない。この場合、温度分解能は蓄積電荷量の
平方根に逆比例することから、これら従来の検出器にお
いて積分用キャパシタの容量値を飽和が起らない程度に
増大させると、温度分解能が向上する。ところが、一方
で、キャパシタの大容量化に伴って、ユニットセルサイ
ズが大型化してしまう。
【0015】これに対し、上記公報に開示された発明に
よる赤外線検出器では、積分用キャパシタの大容量化に
伴なうセルサイズの大型化はないものの、各ユニットセ
ル内に、背景光電流成分除去用のMOSFET22と、
キャパシタ21と、スイッチ20とを設けなければなら
ないので、このことによって、やはりセルサイズが大型
化してしまう。逆に従来のままのセルサイズを保とうと
すると、積分用キャパシタの容量値が低下し温度分解能
が低下してしまう。
【0016】従って、本発明は、ユニットセルサイズを
増加させず、又、温度分解能を低下させることなく、物
体光の検出感度を高めることのできる二次元の赤外線検
出器を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線検出器
は、フォトダイオードが入射赤外光を光電変換して出力
する電流を積分するためのキャパシタと前記キャパシタ
を予め所定電位に充電して初期状態にリセットするため
のトランジスタとを少なくとも含むユニットセルを二次
元に配列してなるセルアレイと、前記二次元配列の行を
選択するための第1のシフトレジスタと、前記二次元配
列の列を選択するための第2のシフトレジスタとを備
え、リセット期間に前記トランジスタを介して予め充電
した前記キャパシタの蓄積電荷を積分期間に前記ダイオ
ードの出力電流により放電させることにより、前記ダイ
オードへの入射赤外光の光量を前記積分用キャパシタか
らの放電電荷量に変換するように構成した二次元の赤外
線検出器において、前記トランジスタの制御電極電位を
前記リセット期間と前記積分期間とで切替えるように構
成することにより、前記トランジスタを、前記リセット
期間には、前記積分用キャパシタへのリセット電流供給
経路を形成するためのスイッチとして用い、前記積分期
間には、前記ダイオードの出力電流の一部を供給して前
記キャパシタの放電電流を減ずるための定電流源として
用いるようにしたことを特徴とする。
【0018】又、本発明の赤外線検出器は、上記構成の
赤外線検出器において、前記第2のシフトレジスタと前
記セルアレイとの間に、各ユニットセル内の前記トラン
ジスタの制御電極電位切替えを、前記第2のシフトレジ
スタの出力信号により前記二次元配列の列単位で一括し
て行うためのスイッチ回路を各列毎に設けたことを特徴
とする。
【0019】
【作用】本発明は、積分用キャパシタをリセットするた
めのトランジスタのゲート・ソース間電圧をリセット期
間と積分期間とで切替えてその電流供給能力を切替える
ことにより、そのトランジスタをリセット時のスイッチ
として用いると共に、積分時の背景光電流除去用の定電
流源としても用い、共用している。従って、各セルに、
背景光電流成分除去用のトランジスタとそのゲートバイ
アス電圧制御用のキャパシタとを新たに設ける必要がな
い。
【0020】更に、上記のトランジスタのゲート・ソー
ス間電圧の切替えを、二元配列の列単位で一括して行う
ようにしているので、各セルには、背景光電流成分除去
用トランジスタをリセットするためのスイッチも必要と
しない。
【0021】すなわち、本発明における各ユニットセル
は、図3に示す従来の赤外線検出器に用いられるユニッ
トセルに対して新たな素子は何等必要とせず、そのサイ
ズは従来のままである。しかも、積分時にはダイオード
の赤外光検出電流のうち背景光に相当する電流成分を除
去し、物体光に相当する電流成分のみを積分するように
構成しているので、容量値が従来のままで十分高い物体
光検出感度を得ることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の回路
図である。この実施例は、セル配列が256×256の
二次元赤外線検出器であるが、図にはそのうちのセル位
置(列i,行j)およびそれに隣接する4セルが示され
ている。
【0023】図1と図3とを参照して、本発明が従来の
赤外線検出器と大きく異るのは、二次元配列の外部、X
シフトレジスタ8と二次元配列との間に、各列毎にスイ
ッチ回路13が設けられている点である。このスイッチ
回路13は、Xシフトレジスタ8の出力信号を入力とし
て、リセットトランジスタ4のゲートバイアス電圧をリ
セット期間内と積分期間内とで切替えるためのものであ
る。各スイッチ回路の出力線は、各列に配列されたユニ
ットセル内のリセットトランジスタ4のゲート電極に共
通に接続されている。今、列iのスイッチ回路を例にと
ると、このスイッチ回路13は、スイッチ13R とその
スイッチをオン・オフさせるための2入力NANDゲー
ト17の組および、スイッチ13C とそのスイッチをオ
ン・オフさせるための2入力NORゲート16の組の二
組からなる。
【0024】スイッチ13R は、pチャネル型MOSF
ETとnチャネル型MOSFETとを並列接続した構造
のものであって、電圧供給線VR と列iの各リセットト
ランジスタ4のゲート電極との間をオン・オフする。こ
の電圧供給線VR は、リセット期間中のトランジスタ4
にゲート電圧VR を与える。NANDゲート17は、X
シフトレジスタ8のi+1番目のマスター出力の否定値
▽Mi+1 とi番目のスレーブ出力Si とを入力し、それ
らのNAND論理信号でスイッチ13R の2つのMOS
FETを同時にオン・オフする。スイッチ13R におい
ては、pチャネル型MOSFETには、上記のNAND
論理信号がそのままゲート入力として与えられ、nチャ
ネル型MOSFETには、NAND論理信号の反転信号
がゲート入力として与えられている。
【0025】スイッチ13C もスイッチ13R と同様
に、pチャネル型MOSFETとnチャネル型MOSF
ETとを並列に接続した構造である。このスイッチ13
C は、電圧供給線VC と列iの各リセットトランジスタ
4のゲート電極との間をオン・オフする。電圧供給線V
C は、積分期間中のトランジスタ4にゲート電圧VC
与える。NORゲート16はNANDゲート17と同じ
く、Xシフトレジスタ8のi+1番目のマスター出力の
否定値▽Mi+1 とi番目のスレーブ出力Si とを入力と
する。そして、それらのNOR論理信号でスイッチ13
C の2つのMOSFETを同時にオン・オフする。スイ
ッチ13C においては、pチャネル型MOSFETに
は、上記のNOR論理信号の反転信号がゲート入力とし
て与えられ、nチャネル型MOSFETには、NOR論
理信号がそのままゲート入力として与えられている。
【0026】以下に、本実施例の動作を列iに配列され
たセルを例にして、図2に示すタイミング図を用いて説
明する。図2を参照して、Xシフトレジスタ8のi番目
のスレーブ出力Si は、時刻B1 にロウレベルからハイ
レベルに変化し、次のクロックの立上り時刻E1 に再度
ロウレベルに変化する。一方、Xシフトレジスタ8のi
+1番目のマスター出力の否定値▽Mi+1 は、時刻C1
にロウレベルからハイレベルに変化し、次のクロックの
立下り時刻F1 に再度ロウレベルに変化する。従って、
上記2つの信号Si ,▽Mi+1 を入力とするNANDゲ
ート17の出力は、2つの入力信号のハイレベルが重な
る時刻C1 から時刻E1 の期間、ロウレベルとなる。そ
の結果、スイッチ13R がオン状態となり、列iに属す
る各リセットトランジスタ4のゲート電極に、電圧供給
線VR からリセット時の電圧VR(=0V)が一括して
供給され、各トランジスタ4がオン状態になる。そし
て、時刻C1 から時刻F1 の間積分用キャパシタ2のリ
セットが行われ、各キャパシタ2の端子電圧がVCRに設
定される。時刻C1 〜時刻E1 以外の期間は、NAND
ゲート17の出力信号がハイレベルであるので、スイッ
チ13R はオフ状態を保つ。
【0027】これに対し、NORゲート16は、Xシフ
トレジスタ8からの上記2つの信号Si ,▽Mi+1 を入
力とし、2つの信号の少なくとも一方がハイレベルであ
る期間(時刻B1 から時刻F1 の間)ロウレベルの信号
を出力する。その結果、スイッチ13C がオフ状態とな
る。一方、それ以外の期間つまり時刻F1 から次のサイ
クルの時刻B2 の間はNORゲート16の出力がハイレ
ベルになるので、スイッチ13C がオン状態となり、各
リセットトランジスタ4のゲート電極に電圧供給線VC
から積分時の電圧VC (例えば、VC =4V)が一括し
て供給される。従ってこの期間トラジンスタ4は定電流
源として動作し、電供給線VCRからトランジスタ4を通
してダイオード3に一定電流が供給される。すなわち、
ダイオード3の出力電流から背景光電流相当分の電流が
除外されて、キャパシタ2の積分電流がその分減少する
ことになる。
【0028】一方、Xシフトレジスタ8のi番目のマス
ター出力の否定値▽Mi が時刻T1にロウレベルからハ
イレベルに変化し、次のクロックの立下り時刻C1 に再
度ロウレベルに変化する。又、Xシフトレジスタ8のi
番目のスレーブ出力の否定値▽Si が時刻B1 にハイレ
ベルからロウレベルに変化し、次のクロックの立上り時
刻E1 に再度ハイレベルに変化する。ここで、それら2
つの信号▽Si および▽Mi が共にハイレベルである時
刻A1 に、Yシフトレジスタ9から第259番目の出力
信号Y259 が出力される。その結果、NANDゲート1
5の出力が時刻A1 にロウレベルとなるので、各ユニッ
トセル内の読出しトランジスタ5がオン状態となり、各
セル内で積分された電荷量に相当する信号が各ロウバス
ライン14上に出力される。ロウバスライン14上に出
力された列iの各信号は、Yシフトレジスタ9の出力Y
j (jは、1〜259までの順序数)により順次トラン
スファゲート10の切替えが行われ、順次読出しライン
12上に転送され出力信号VOUT として外部に出力され
る。
【0029】このように、本実施例においては、積分期
間に背景光電流に相当する分の一定電流が積分電流から
除外される。ここで、図2に示すタイミング図から明か
なように、NORゲート16のハイレベル出力とNAN
Dゲート17のロウレベル出力とが重なることはない。
従って、2つのスイッチ13C ,13R が同時にオン状
態になることがないので、リセットトランジスタ4のゲ
ート電極上でゲート入力のレベル衝突が起ることはな
く、本実施例のリセット動作、積分動作には何等支障は
ない。
【0030】尚、本実施例においてユニットセル1は、
積分用キャパシタ2と、リセットトランジスタ4と、読
出しトランジスタ5と、定電流化用のダイレクトインジ
ェクショントランジスタ7とだけを含み、フォトダイオ
ードを含まないものとして説明したが、ユニットセルが
フォトダイオードを含んでも構わない。これまでの説明
から明かなように、本発明において、ユニットセル面積
の増大または温度分解能の低下を惹起することなしに物
体光検出感度を向上させ得るのは、リセットトランジス
タ4をリセット用として又、背景光電流除去用として共
用することと、そのリセットトランジスタを共用するた
めに必要なゲートバイアス電圧切替え用スイッチを、二
次元配列の外部に設けたこととによりもたらされるもの
である。従って、ユニットセルがフォトダイオードを含
むか否かは、本発明の作用、効果に何等拘りがない。こ
のことから、本発明においてユニットセルとは、その内
部にフォトダイオードを含むものと、含まないものとの
両方を意味するものと定義する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、各ユニ
ットセル内のリセットトランジスタをリセット用として
又、背景光電流除去用として共用すると共に、そのリセ
ットトランジスタを共用するときのゲートバイアス電圧
切替え用スイッチを、二次元配列の外部に設けることに
より、積分電流から背景光相当分の電流を除去するとき
に必要となる定電流源用トランジスタ、そのトランジス
タのゲートバイアス用キャパシタ及びそのリセット用ス
イッチを、各セル内に個別に配置する必要をなくしてい
る。
【0032】これにより本発明によれば、セル面積を増
大させることなく、又、積分用キャパシタの縮小に伴な
う温度分解能の悪化を惹起することなく、物体光の検出
感度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す実施例の動作時のタイミング図であ
る。
【図3】従来の二次元赤外線検出器の一例の構成を示す
回路図である。
【図4】図3に示す赤外線検出器の動作時のタイミング
図である。
【図5】従来の赤外線検出器の他の例に用いられるユニ
ットセルの回路図である。
【符号の説明】
1 ユニットセル 2 キャパシタ 3 フォトダイオード 4 リセットトランジスタ 5 読出しトランジスタ 6 電極 7 ダイレクトインジェクショントランジスタ 8 Xシフトレジスタ 9 Yシフトレジスタ 10 トランスファゲート 11 バスラインリセットトランジスタ 12 読出しライン 13 スイッチ 14 ロウバスライン 15,17 NANDゲート 16 NORゲート 19 積分回路 20 リセットスイッチ 21 キャパシタ 22 MOSFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトダイオードが入射赤外光を光電変
    換して出力する電流を積分するためのキャパシタと前記
    キャパシタを予め所定電位に充電して初期状態にリセッ
    トするためのトランジスタとを少なくとも含むユニット
    セルを二次元に配列してなるセルアレイと、前記二次元
    配列の行を選択するための第1のシフトレジスタと、前
    記二次元配列の列を選択するための第2のシフトレジス
    タとを備え、リセット期間に前記トランジスタを介して
    予め充電した前記キャパシタの蓄積電荷を積分期間に前
    記ダイオードの出力電流により放電させることにより、
    前記ダイオードへの入射赤外光の光量を前記積分用キャ
    パシタからの放電電荷量に変換するように構成した二次
    元の赤外線検出器において、 前記トランジスタの制御電極電位を前記リセット期間と
    前記積分期間とで切替えるように構成することにより、
    前記トランジスタを、前記リセット期間には、前記積分
    用キャパシタへのリセット電流供給経路を形成するため
    のスイッチとして用い、前記積分期間には、前記ダイオ
    ードの出力電流の一部を供給して前記キャパシタの放電
    電流を減ずるための定電流源として用いるようにしたこ
    とを特徴とする赤外線検出器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の赤外線検出器において、 前記第2のシフトレジスタと前記セルアレイとの間に、
    各ユニットセル内の前記トランジスタの制御電極電位切
    替えを、前記第2のシフトレジスタの出力信号により前
    記二次元配列の列単位で一括して行うためのスイッチ回
    路を各列毎に設けたことを特徴とする赤外線検出器。
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