JPH0773350B2 - 電荷積分型二次元アレイ光検出器と信号読み出し回路およびその駆動方法 - Google Patents

電荷積分型二次元アレイ光検出器と信号読み出し回路およびその駆動方法

Info

Publication number
JPH0773350B2
JPH0773350B2 JP5012178A JP1217893A JPH0773350B2 JP H0773350 B2 JPH0773350 B2 JP H0773350B2 JP 5012178 A JP5012178 A JP 5012178A JP 1217893 A JP1217893 A JP 1217893A JP H0773350 B2 JPH0773350 B2 JP H0773350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charge
capacitor
transistor
row
array
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5012178A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06225223A (ja
Inventor
章裕 川原
敏男 山形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP5012178A priority Critical patent/JPH0773350B2/ja
Publication of JPH06225223A publication Critical patent/JPH06225223A/ja
Publication of JPH0773350B2 publication Critical patent/JPH0773350B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光とくに赤外線を検出
するための、電荷積分型二次元アレイ光検出器と信号読
み出し回路およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の光検出器について、米
国、ロックウエル インターナショナル(Rockwe
ll International)社が、テルル化水
銀カドミウム(HgCdTe)フォトダイオードを用い
た256×256アレイ中間赤外線検出器用に開発した
信号読み出し回路を用いて説明する。図3は、上記信号
読み出し回路の構成を示す回路図であって、アイ イー
イー イー トランザクションズ オン エレクトロ
ン デバイセズ(IEEE Transactions
on Electron Devices)第38
巻,第5号,第1104頁に掲載されているものであ
る。
【0003】同図を参照すると、この信号読み出し回路
を用いた光検出器は、外部から入射される赤外線を電流
に変換するためのフォトダイオード3を行および列の二
次元に配列した構成のフォトダイオードアレイと、各フ
ォトダイオード3の電流量を順次読み出すための読み出
し回路とからなる。
【0004】上記フォトダイオードアレイを構成するそ
れぞれのフォトダイオード3は、p型のテルル化水銀カ
ドミウム(HgCdTe)結晶基板の表面にn+ 型領域
を形成した構造となっており、このようなフォトダイオ
ードが複数、行方向および列方向の二次元にアレイ状に
形成されて1チップに集積されている。このフォトダイ
オードアレイに外部から入射される赤外線の光量は、そ
れぞれのフォトダイオード3の光電流(逆バイアスされ
たフォトダイオードの逆方向電流)の大きさとして検知
される。
【0005】読み出し回路は、それぞれのフォトダイオ
ード3に流れる光電流を電圧信号に変換するためのユニ
ットセル1を、フォトダイオードアレイと同じピッチで
配列した構成のセルアレイと、各ユニットセル1からの
電気信号を順番に読み出すためのXーシフトレジスタ8
およびYーシフトレジスタ9とからなる。すなわち、こ
の光検出器では、一個のフォトダイオードに対して一個
のユニットセル1が一対一で対応して設けられている。
尚、図3には、256×256個ずつのフォトダイオー
ドおよびユニットセルのうち、それぞれ2×2ずつだけ
を示してある。
【0006】ユニットセル1は、電荷蓄積用のキャパシ
タ2と、このキャパシタ2を予め所定電圧まで充電する
ためのpチャンネル型MOSトランジスタ(リセット・
トランジスタ)4と、キャパシタ2の電荷をロウバスラ
イン14に転送するためのnチャンネル型MOSトラン
ジスタ(読み出しトランジスタ)5と、例えばインジウ
ムなどの金属で形成された突起状の電極6と、この電極
6とキャパシタ2との間に設けられたnチャンネル型M
OSトランジスタ(ダイレクト・インジェクション・ゲ
ート・トランジスタ)7とからなっている。ここで、電
極6は、後述するように、フォトダイオード3とユニッ
トセル1との接続用に設けられたものである。上記のよ
うな構成のユニットセル1の配列からなるセルアレイと
Xーシフトレジスタ8とYーシフトレジスタ9とで読み
出し回路を構成している。この読み出し回路の部分は同
一の半導体基板状に形成され、上記のフォトダイオード
アレイのチップとは別に1チップ化されている。本発明
はこの読み出し回路の部分に関連する。
【0007】上記2つのチップは縦積みに重ねられ、フ
ォトダイオードアレイチップのn+領域の部分と読み出
し回路チップ内の各ユニットセル1の突起状電極6とが
熱融着などで固着され、電気的,機械的に接続し一体化
されている。
【0008】実際の256×256アレイ光検出器にお
いては、Xーシフトレジスタ8で選択された列に配列さ
れているユニットセルをYーシフトレジスタ9で順番に
(図3の場合は、下の行から)選択して光検出を行な
い、1列分のユニットセルの光検出が完了したら隣接す
る列のユニットセルの光検出に移行するという動作を繰
り返して、右下のユニットセルから左上のユニットセル
へと順次光検出が行なわれる。以下の説明では簡単のた
めに、1ユニットセルの光検出動作について説明する。
【0009】図3において、先ず、リセット・トランジ
スタ4を導通させて電荷蓄積用のキャパシタ2を所定の
リセット電圧VCR(例えば、5.0V)まで充電する。
【0010】次に、リセット・トランジスタ4を遮断す
ると、キャパシタ2に蓄積された電荷は、ダイレクト・
インジェクション・ゲート・トランジスタ7と逆バイア
スされたフォトダイオード3とを通して放電される。こ
の時の放電電流の大きさは、フォトダイオード3の逆方
向電流(光電流)の大きさ、つまり、このフォトダイオ
ード3に入射される赤外線の光量に対応する。従って、
キャパシタ2の端子電圧はフォトダイオード3への赤外
線の光量に応じた速度で低下して行く。ダイレクト・イ
ンジェクション・ゲート・トランジスタ7は、放電電流
の大きさがキャパシタ2の端子電圧の低下に伴って変化
しないように、定電流化するためのトランジスタであ
る。
【0011】予め定めた一定の時間(積分時間)放電し
た後、読み出しトランジスタ5を導通させ、キャパシタ
2に残っている電荷に相当する電圧を信号電圧としてロ
ウバスライン14に転送し、次いで、Yーシフトレジス
タ9の出力線に接続されたトランスファゲート10を導
通させて読み出しライン12に転送し、バッファアンプ
13を介して出力する。この信号電圧の大きさによっ
て、キャパシタ2に残っている電荷量、言い換えればそ
れぞれのフォトダイオード3への赤外線の光量を検出す
ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】二次元アレイ赤外線検
出器の性能向上の一つの指標として、温度分解能の向上
が望まれている。ここで、上記の温度分解能は蓄積電荷
量の平方根に逆比例するので、この温度分解能を向上さ
せるためには蓄積電荷量を出来るだけ大きくすることが
必要である。一方、画素数の高密度化、検出器の小型化
に対する要請から二次元アレイを構成する単位画素の大
きさ(前述のユニットセル1の大きさに相当)は、12
8×128アレイで50〜60μm□程度、256×2
56アレイで40μm□程度となる。ユニットセル1に
含まれる3つのトランジスタと配線部とを確保した残り
が電荷蓄積用キャパシタとして利用できる領域となるの
で、限られたユニットセル面積を如何に有効に利用する
かが重要な問題である。
【0013】いま、電荷蓄積用キャパシタ2の容量を見
積ってみると、ユニットセルのサイズ,面積利用率(ユ
ニットセル面積に対するキャパシタ面積の割合),単位
面積当り容量をそれぞれ、40μm□,39%,8×1
-4pF/μm2 とすると、キャパシタ2の容量は約
0.5pFとなる。
【0014】ここで、電荷蓄積用キャパシタ2の容量を
0.5pFとした場合について、受光波長帯域3.0〜
5.0μmで背景温度300Kの場合、および受光波長
帯域4.2〜4.8μmで背景温度300Kと350K
の場合のそれぞれについて、バックグラウンド状態にお
ける飽和積分時間を見積った結果を表1に示す。尚、上
記の見積りに当っては、光学系のF値:2.0,光学系
の透過率:0.68,電荷蓄積用キャパシタ容量:0.
5pF,ボルテージスウイング:3.0V,量子効率:
0.5,受光部面積:1.68×10-5cm2 とした。
【0015】
【表1】
【0016】飽和積分時間とは、フル充電された電荷蓄
積用キャパシタの電圧が放電によって所定電圧に低下す
る(電荷積分)までの時間、すなわちボルテージスウイ
ング(電荷蓄積用キャパシタの初期電圧と電荷積分後の
電圧との差電圧)を一定としたときの放電時間をいい、
バックグラウンド状態における飽和積分時間は、最大積
分時間(最初の画素の検出開始から最終の画素の検出終
了までの1フレームの時間)より長くなくてはならな
い。ところが、表1に示されるように、電荷蓄積用キャ
パシタの容量が0.5pFの場合、バックグラウンド状
態での飽和積分時間は長い場合でも4.21ms程度で
しかなく、フレームレート120Hzで可能な最大積分
時間8.33msには達していない。すなわち、従来の
光検出器においては、読み出し回路の電荷蓄積用キャパ
シタの容量不足が温度分解能のボトルネックになってい
ることが分る。
【0017】本発明は、上記従来の電荷積分型二次元ア
レイ光検出器における電荷蓄積用キャパシタの容量不足
を解決し、温度分解能を向上させることを目的とするも
のである。
【0018】本発明の電荷積分型二次元アレイ光検出器
用の信号読み出し回路は、配列の単位となるユニットセ
ルが行方向および列方向の二次元にアレイ状に配列され
てなり、それぞれのユニットセルが、電荷蓄積用のキャ
パシタと、外部に設けられるフォトダイオードとの接続
用の電極と、前記キャパシタから前記電極への電流経路
中に設けられたダイレクト・インジェクション・トラン
ジスタと、前記キャパシタに蓄積されている電荷を前記
アレイ状配列の行ごとに設けられたロウバスラインに転
送するための読み出しトランジスタとからなる構成のセ
ルアレイと、それぞれのロウバスラインごとに、定電圧
源とロウバスラインとの間に電流経路をなすように設け
られた複数のトランジスタであって、それぞれへのゲー
ト入力として共通の制御パルスを与えられるリセット・
トランジスタと、出力信号を前記共通の制御パルスとし
て前記複数のリセット・トランジスタに与え、それら複
数のリセット・トランジスタの導通状態を一括制御する
第1のシフトレジスタと、前記読み出しトランジスタの
ゲート電位を、前記セルアレイの列ごとに順次制御する
第2のシフトレジスタと、複数の前記ロウバスラインの
信号を順次読み出しラインに転送するための第3のシフ
トレジスタとを備え、電荷積分に先立つリセット時に
は、前記第1のシフトレジスタにより全てのリセット・
トランジスタを一括して導通させると同時に、前記第2
のシフトレジスタにより前記読み出しトランジスタを導
通させて前記電荷蓄積用キャパシタを予め前記定電圧源
の電圧に充電し、電荷積分後の読み出し時には、前記第
2のシフトレジスタにより前記読み出しトランジスタの
みを導通させて前記キャパシタに積分された信号電荷を
前記ロウバスラインに転送させるように構成することに
より、リセット、電荷積分、読み出しが列単位で行われ
るようにして、前記リセット・トランジスタを前記セル
アレイの領域外に配置可能としたことを特徴とする。
【0019】又、本発明の信号読み出し回路の駆動方法
は、全てのリセット・トランジスタを一括して導通させ
ると同時に一つの列を選択してその一列に配置された各
セル内の読み出しトランジスタを導通させて、前記選択
された一列に配置された各セル内の電荷蓄積用キャパシ
タを所定の電圧に充電するリセット動作と、前記選択さ
れた一列に配置された各セル内の読み出しトランジスタ
を遮断状態とし、それぞれのセル内のキャパシタに蓄積
された電荷をそのキャパシタに直列接続されたダイレク
ト・インジェクション・ゲート・トランジスタ及びフォ
トダイオードを介して所定時間放電させる積分動作と、
所定の放電時間経過後、前記選択された一列に配置され
た各セル内の読み出しトランジスタのみを導通させてキ
ャパシタに蓄積されている電荷を信号電圧としてそれぞ
れのロウバスラインに転送する転送動作と、それぞれの
ロウバスラインに転送された信号電圧を順次前記読み出
しラインに転送し外部に取り出す読み出し動作を、列単
位で順次行うことを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明の電荷積分型二次元アレイ光検出器用の
信号読み出し回路では、従来それぞれのユニットセル中
に個々に配置していたリセット・トランジスタを行ごと
に共通にし一本のロウバスライン当りに一個のリセット
・トランジスタとして、これをユニットセルの外部に配
置している。これにより、各ユニット内での電荷蓄積用
キャパシタの面積を拡大している。
【0021】そして、上記の構成の読み出し回路を駆動
する場合、電荷蓄積用キャパシタを充電するときは、リ
セット・トランジスタと読み出しトランジスタとを同時
に導通させて充電経路を形成し、一方、積分時間後にキ
ャパシタの電荷を読み出すときは、リセット・トランジ
スタを遮断し読み出しトランジスタだけを導通させるこ
とにより、キャパシタが充電されないようにして信号電
荷をロウバスラインに転送している。
【0022】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例による
128×128アレイ電荷積分型光検出器の構成を示す
回路図である。図1を参照すると、本実施例は、アレイ
状に配列されたフォトダイオード3と、1チップに集積
回路化された読み出し回路とからなり、フレーム周波数
120Hz(1フレーム時間8.33ms)で動作す
る。
【0023】フォトダイオード3のアレイは、p型のテ
ルル化水銀カドミウム(TeHgCd)結晶基板表面に
形成された二次元アレイ配列のn+ 領域のアレイからな
り、1チップ化されている。
【0024】読み出し回路は、上記フォトダイオードア
レイと同一のピッチで配列されたユニットセル1のアレ
イと、Xーシフトレジスタ8と、Yーシフトレジスタ9
と、Zーシフトレジスタ11と、セルアレイの列ごとに
共通なロウバスライン12のそれぞれに一つずつ設けら
れたリセット・トランジスタ4とを主な構成要素として
いる。
【0025】読み出し回路の二次元セルアレイを構成す
るユニットセル1は、電荷蓄積用のキャパシタ2と、フ
ォトダイオード3との接続用の金属電極6と、ダイレク
ト・インジェクション・ゲート・トランジスタ7と、読
み出しトランジスタ5とからなり、リセット・トランジ
スタを含まない。読み出しトランジスタ5は、Xーシフ
トレジスタ8により制御される。セルアレイの各行ごと
に共通なロウバスライン14には、電荷蓄積用のキャパ
シタ2を充電するためのリセット・トランジスタ6が、
ロウバスライン一本につき一個ずつ接続されている。こ
のリセット・トランジスタ6は、Zーシフトレジスタ1
1により制御される。
【0026】本実施例の信号読み出しは、Xーシフトレ
ジスタ8,Yーシフトレジスタ9,およびZーシフトレ
ジスタ11の3つのシフトレジスタにより行われる。電
荷蓄積用キャパシタ2に積分された電荷は、Xーシフト
レジスタ8とYーシフトレジスタ9とにより、ロウバス
ライン14から読み出しライン12に順次読み出され
る。Zーシフトレジスタ11は、Yーシフトレジスタ9
の最終パルスXCLKと積分時間を決定するために外部
から入力されるパルスINTとから、パルスHXCKと
パルスXDとを発生する。パルスHXCKは、Yーシフ
トレジスタ9の1周期である1H(セルアレイの行数
と、Yーシフトレジスタへの入力クロックYCLKのパ
ルス数との積)ごとにオン・オフを繰り返し、リセット
・トランジスタ4のゲート電極に入力される。パルスX
Dは、Xーシフトレジスタ8に入力された後順次シフト
され、ユニットセル1の読み出しトランジスタ5のゲー
ト電極に入力される。尚、本実施例では、Xーシフトレ
ジスタ8は図1中で左方向に、Yーシフトレジスタ9は
同図中で上方向にパルスをシフトし、電荷蓄積用キャパ
シタ2のリセットと読み出し動作は、セルアレイの一列
ごとに下の行から順に行なわれる。
【0027】以下に、列Xi の任意の画素(Xi
j )を代表とし、図2に示すタイミングチャートを用
いて本実施例の動作を説明する。図2に示すタイミング
チャートは、リセット・トランジスタ4のゲート入力
(Zーシフトレジスタ11のHXCK出力線に接続され
たインバータ16の出力信号、すなわち反転HXCK)
パルスの変化の様子と、読み出しトランジスタ5のゲー
ト入力(Xーシフトレジスタ8のXi 出力線に接続され
たNANDゲート15の出力信号)パルスの変化の様子
とを示す。
【0028】図2において、いま、時刻AでNANDゲ
ート15の出力がロウレベルになり(パルスaX )、反
転HXCKもロウレベルになるので、読み出しトランジ
スタ(pチャンネルMOSトランジスタ)5とリセット
・トランジスタ(pチャンネルMOSトランジスタ)4
とが同時にオン状態になる。この結果、ユニットセル1
内の電荷蓄積用キャパシタ2と定電圧電源(電圧VCR
17との間に充電回路が形成され、キャパシタ2は電圧
CR(例えば、5.0V)に充電される。
【0029】次に、時刻Bから時刻Gまでは、NAND
ゲート15の出力がハイレベルであるので読み出しトラ
ンジスタ5はオフ状態にあり、キャパシタ2に充電され
た電荷は、ダイレクト・インジェクション・ゲート・ト
ランジスタ7から電極6を通って、逆バイアスされたフ
ォトダイオード3の逆方向電流(光電流)として放電
(電荷積分)される。
【0030】次いで、時刻Hにおいて、NANDゲート
15の出力が再びロウレベルになって(パルスbX )、
読み出しトランジスタ5がオン状態になる。このとき、
インバータ16の出力(反転HXCK)はハイレベルで
あるので、リセット・トランジスタ4はオフ状態であ
る。従って、キャパシタ2に蓄積されていた電荷はロウ
バスライン14のロウバス容量(ロウバスライン14に
付随する浮遊容量を集中定数的に表わしたものであっ
て、主に読み出しトランジスタ5のソース・ドレイン領
域の拡散容量に起因する)18と分割される。このロウ
バスライン14に転送された電荷によりロウバスライン
14に表れる電圧が、時刻Hの間に、信号電圧としてY
ーシフトレジスタ9により順次読み出しライン12に読
み出されて行く。ここで、パルスaX とパルスbX との
間隔は、Zーシフトレジスタ11への入力パルスINT
で決まり、8.33msを最大として外部からコントロ
ール可能である。
【0031】同様に、左隣りの列Xi+1 もパルス
X+1 ,bX+1 により、リセット,電荷積分および信号
読み出し動作が行われる。このようにして、各ユニット
セルの信号が読み出しライン12に順次読み出される。
【0032】本実施例における読み出し回路のユニット
セルと、図3に示す従来の光検出器における読み出し回
路のユニットセルとを比較すると、本実施例の方が、ト
ランジスタ1個と配線が2本少ない。従って、ユニット
セル面積が同じであっても、電荷蓄積用キャパシタの面
積を大きくすることができる。本実施例においては、面
積利用率が39%から47%に向上し、単位面積当り容
量が8.0×10-4pF/μm2 でキャパシタ容量0.
6pFが得られた。この結果、本実施例の光検出器で
は、受光波長帯域4.2〜4.8μm,背景温度350
K,光学系のF値2.0,ボルテージスウイング3.0
V,積分時間2.07msで、温度分解能37.7mK
が得られた。同一背景輻射条件で、従来の光検出器の温
度分解能は最高41.3mK(積分容量の飽和限界)
で、8.7%の温度分解能の改善が見られた。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、 本発明の電荷積
分型二次元アレイ光検出器用の信号読み出し回路では、
従来それぞれのユニットセル中に個々に配置していたリ
セット・トランジスタを行ごとに共通にし、ユニットの
外部に配置している。そして、上記の構成の読み出し回
路を駆動する場合、電荷蓄積用キャパシタを充電すると
きは、リセット・トランジスタと読み出しトランジスタ
とを同時に導通させて充電経路を形成し、一方、積分時
間後にキャパシタの電荷を読み出すときは、リセット・
トランジスタを遮断し読み出しトランジスタだけを導通
させることによってキャパシタが充電されないようにし
て信号電荷をバスラインに転送している。
【0034】これにより本発明によれば、電荷蓄積用二
次元アレイ光検出器の読み出し回路を構成する各ユニッ
ト内での電荷蓄積用キャパシタの面積を拡大し、温度分
解能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】本実施例の動作を説明するためのタイミングチ
ャート図である。
【図3】従来の電荷積分型二次元アレイ光検出器の一例
の回路図である。
【符号の説明】
1 ユニットセル 2 キャパシタ 3 フォトダイオード 4 リセット・トランジスタ 5 読み出しトランジスタ 6 電極 7 ダイレクト・インジェクション・ゲート・トラン
ジスタ 8 Xーシフトレジスタ 9 Yーシフトレジスタ 10 トランスファゲート 11 Zーシフトレジスタ 12 読み出しライン 13 バッファアンプ 14 ロウバスライン 15 NANDゲート 16 インバータ 17 定電圧電源 18 ロウバス容量

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列の単位となるユニットセルが行方向
    および列方向の二次元にアレイ状に配列されてなり、そ
    れぞれのユニットセルが、電荷蓄積用のキャパシタと、
    外部に設けられるフォトダイオードとの接続用の電極
    と、前記キャパシタから前記電極への電流経路中に設け
    られたダイレクト・インジェクション・トランジスタ
    と、前記キャパシタに蓄積されている電荷を前記アレイ
    状配列の行ごとに設けられたロウバスラインに転送する
    ための読み出しトランジスタとからなる構成のセルアレ
    イと、それぞれの ロウバスラインごとに、定電圧源とロウバス
    ラインとの間に電流経路をなすように設けられた複数の
    トランジスタであって、それぞれへのゲート入力として
    共通の制御パルスを与えられるリセット・トランジスタ
    と、出力信号を前記共通の制御パルスとして前記複数のリセ
    ット・トランジスタに与え、それら 複数のリセット・ト
    ランジスタの導通状態を一括制御する第1のシフトレジ
    スタと、 前記読み出しトランジスタのゲート電位を、前記セルア
    レイの列ごとに順次制御する第2のシフトレジスタと、 複数の前記ロウバスラインの信号を順次読み出しライン
    に転送するための第3のシフトレジスタとを備え、電荷積分に先立つリセット時には、前記第1のシフトレ
    ジスタにより全てのリセット・トランジスタを一括して
    導通させると同時に、前記第2のシフトレジスタにより
    前記読み出しトランジスタを導通させて前記電荷蓄積用
    キャパシタを予め前記定電圧源の電圧に充電し、電荷積
    分後の読み出し時には、前記第2のシフトレジスタによ
    り前記読み出しトランジスタのみを導通させて前記キャ
    パシタに積分された信号電荷を前記ロウバスラインに転
    送させるように構成することにより、リセット、電荷積
    分、読み出しが列単位で行われるようにして、 前記リセット・トランジスタを前記セルアレイの領域外
    に配置可能とした ことを特徴とする電荷積分型二次元ア
    レイ光検出器の信号読み出し回路。
  2. 【請求項2】 全てのリセット・トランジスタを一括し
    て導通させると同時に一つの列を選択してその一列に配
    置された各セル内の読み出しトランジスタを導通させ
    て、前記選択された一列に配置された各セル内の電荷蓄
    積用キャパシタを所定の電圧に充電するリセット動作
    と、 前記選択された一列に配置された各セル内の読み出しト
    ランジスタを遮断状態とし、それぞれのセル内のキャパ
    シタに蓄積された電荷をそのキャパシタに直列接続され
    たダイレクト・インジェクション・ゲート・トランジス
    タ及びフォトダイオードを介して所定時間放電させる積
    分動作と、 所定の放電時間経過後、前記選択された一列に配置され
    た各セル内の読み出しトランジスタのみを導通させてキ
    ャパシタに蓄積されている電荷を信号電圧としてそれぞ
    れのロウバスラインに転送する転送動作と、 それぞれの ロウバスラインに転送された信号電圧を順次
    前記読み出しラインに転送し外部に取り出す読み出し動
    作を、列単位で順次行うことを特徴とする請求項1記載
    の信号読み出し回路の駆動方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の信号読み出し回路を1チ
    ップに集積した集積回路と、表面領域に前記集積回路中
    のセルアレイの配列と同一のピッチで形成されたアレイ
    状のpn接合を有する結晶基板からなるフォトダイオー
    ドアレイチップとを、前記集積回路のそれぞれのユニッ
    トセルと前記フォトダイオードアレイチップのそれぞれ
    のpn接合形成領域とが第三次元方向に関して一対一に
    対応するように配置し、それぞれのユニットセルの前記
    電極とそれぞれの前記pn接合形成領域とを直接固着接
    続したことを特徴とする電荷積分型二次元アレイ光検出
    器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電荷積分型二次元アレイ
    光検出器において、前記フォトダイオードアレイチップ
    の前記結晶基板が、p型テルル化水銀カドミウム(Hg
    CdTe)結晶基板であることを特徴とする電荷積分型
    二次元アレイ光検出器。
JP5012178A 1993-01-28 1993-01-28 電荷積分型二次元アレイ光検出器と信号読み出し回路およびその駆動方法 Expired - Lifetime JPH0773350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5012178A JPH0773350B2 (ja) 1993-01-28 1993-01-28 電荷積分型二次元アレイ光検出器と信号読み出し回路およびその駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5012178A JPH0773350B2 (ja) 1993-01-28 1993-01-28 電荷積分型二次元アレイ光検出器と信号読み出し回路およびその駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06225223A JPH06225223A (ja) 1994-08-12
JPH0773350B2 true JPH0773350B2 (ja) 1995-08-02

Family

ID=11798178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5012178A Expired - Lifetime JPH0773350B2 (ja) 1993-01-28 1993-01-28 電荷積分型二次元アレイ光検出器と信号読み出し回路およびその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0773350B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5736744B2 (ja) * 2010-01-26 2015-06-17 セイコーエプソン株式会社 熱センサーデバイス及び電子機器
JP6705222B2 (ja) * 2016-03-11 2020-06-03 富士通株式会社 画素駆動回路,イメージセンサおよび画素駆動回路のノイズ低減方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0474908A (ja) * 1990-07-17 1992-03-10 Hitachi Constr Mach Co Ltd 測長装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06225223A (ja) 1994-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0493455B1 (en) I.c. sensor
US8026969B2 (en) Pixel for boosting pixel reset voltage
US8218048B2 (en) Amplifying solid-state imaging device, and method for driving the same
US8514310B2 (en) Increasing readout speed in CMOS APS sensors through group readout
US20050224903A1 (en) Circuitry for image sensors with avalanche photodiodes
US7608516B2 (en) Semiconductor pixel arrays with reduced sensitivity to defects
JPH0435106B2 (ja)
US4447735A (en) Charge-coupled type solid-state image sensor
US4587426A (en) Photosensitive device for infrared radiation
GB2249430A (en) A solid state imaging device
EP0352767B1 (en) Solid-state image pickup device having shared output line for photoelectric conversion voltage
JP2771221B2 (ja) 感光ドットマトリクス
JPH05276442A (ja) 残像積分固体撮像デバイス
JPH0773350B2 (ja) 電荷積分型二次元アレイ光検出器と信号読み出し回路およびその駆動方法
CN100358152C (zh) 固体摄像器件
JP3578648B2 (ja) 増幅型固体撮像装置およびその駆動方法
US4752829A (en) Multipacket charge transfer image sensor and method
JP2743842B2 (ja) 赤外線検出器
JP2959279B2 (ja) 電荷積分型二次元アレイ光検出器用信号読み出し回路
CN111540759B (zh) 基于复合介质栅双晶体管光敏探测器的积分泄放电路
JPS5935281A (ja) 光学式読取り装置
CN217307779U (zh) 飞行时间图像传感器像素电路及图像传感器
JP2699895B2 (ja) イメージセンサの駆動方法
Beynon Optical self-scanned arrays. Part 1: Principles of self-scanned arrays
JPS5929452A (ja) 光学的読み取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960130