JPH0867259A - ラックの支持装置 - Google Patents

ラックの支持装置

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JPH0867259A
JPH0867259A JP22863694A JP22863694A JPH0867259A JP H0867259 A JPH0867259 A JP H0867259A JP 22863694 A JP22863694 A JP 22863694A JP 22863694 A JP22863694 A JP 22863694A JP H0867259 A JPH0867259 A JP H0867259A
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rack
guide
pinion
rack guide
pressing member
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Kaname Shiroshita
要 城下
Yoichi Hyodo
陽一 兵藤
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Koyo Seiko Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Koyo Seiko Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • B62D3/123Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/26Racks
    • F16H55/28Special devices for taking up backlash
    • F16H55/283Special devices for taking up backlash using pressure yokes

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ラック2を支持するラックガイド4に押し付
け部材9を介し弾性力を作用させるバネ8を備え、その
バネ8の弾性力によりそのラック2はピニオン1に向け
て付勢される。そのラックガイド4は、そのバネ8の弾
性力によりラックガイド4の径方向外方に付勢される複
数の分割片20、21により構成される。その押し付け
部材9によるそのラックガイド4の押し付け箇所は、そ
のラックガイド4の軸方向に垂直かつラックガイド中心
軸線とねじれの位置である線分とされている。 【効果】 ピニオンの回転に対するラックの移動の追従
性が低下したり、ラックの歯とピニオンの歯との衝突音
が大きくなるのを長期間に亘り防止でき、さらに、ピニ
オンを回転させるのに要するトルクが設定値より増大す
るのも防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラックピニオン式ステ
アリング装置のラックを支持するのに適した装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ラックピニオン式ステアリング装置にあ
っては、操舵入力により回転するピニオンと、このピニ
オンに噛み合うラックとを備え、そのラックの往復移動
により操舵用車輪を操舵する。図8の(1)は、そのラ
ック101を支持する従来の支持装置を示す。その支持
装置は、ラックハウジング102に形成されたガイド孔
103に挿入されると共にそのガイド孔103の内周面
により前後(図において左右方向)に案内されるラック
ガイド104を備える。そのガイド孔103の内周面は
前後方向に沿う軸心の仮想第1円筒面上に配置される。
そのラックガイド104の外周面は第1円筒面よりも小
径の前後方向に沿う軸心の仮想第2円筒面上に配置可能
とされる。
【0003】そのラックガイド104は図において上下
(ラック101の軸線に直角でラックガイド104の径
方向に平行な方向)一対の分割片104a、104bに
より構成され、各分割片104a、104bの前端側に
よってラック101の背面側がシート105を介し支持
される。そのラックガイド104の後端側に両分割片1
04a、104bに亘る凹部106が形成され、その凹
部106内に受圧面106aが形成される。その受圧面
106aは後方に向かうに従いガイド孔103の内周面
に向かうよう傾斜する円錐面に沿う。その受圧面106
aに押し付け部材107が球面に沿う外周面107aを
介し当接される。その押し付け部材107を介し両分割
片104a、104bに弾性力を作用させるバネ108
がハウジング102側に支持されている。そのバネ10
8の弾性力は、その受圧面106aが後方に向かうに従
いガイド孔103の内周面に向かうよう傾斜するので、
両分割片104a、104bをラック101の背面に押
し付ける分力とガイド孔103の内周面に押し付ける分
力とに分けられる。その押し付け部材107の後方に変
更調節可能な隙間δを介し制限部材109がハウジング
102側に取り付けられている。その制限部材109が
押し付け部材107に当接することで、ラックガイド1
04のラック101に対する後方への移動距離が設定範
囲に制限される。
【0004】そのバネ108の弾性力によりラックガイ
ド104を介しラック101の歯をピニオンの歯に押し
付けることで、バックラッシをなくして円滑な回転伝達
を図り、また、そのラックガイド104が前後方向に往
復動することでラック101の曲がりや歯切り時の加工
公差等を吸収している。そのラックガイド104のラッ
ク101に対する後方への移動距離を押し付け部材10
7を介し制限部材109により設定範囲に制限すること
で、その移動距離が過大になることによるラック101
とピニオンとの噛み合い不良を防止している。各分割片
104a、104bをガイド孔103の内周面に押し付
けることで、ラックガイド104のがたつきを防止し、
ピニオン101の回転に対するラックの移動の追従性が
低下したり、ラック101の歯とピニオンの歯との衝突
音が大きくなるのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のラックの支持装
置では、ピニオンの回転に対するラックの移動の追従性
が低下したり、ラックの歯とピニオンの歯との衝突音が
大きくなったり、ピニオンを回転させるのに要するトル
クが設定値から変動して大きくなるという問題があっ
た。これは、ラックピニオン式ステアリング装置にあっ
ては操舵フィーリングの低下や異常音の原因になる。
【0006】そのような従来のラックの支持装置におけ
る問題点の原因として、以下のことが究明された。
【0007】従来の支持装置においては、ラックガイド
104の受圧面106aは円錐面に沿い、その受圧面1
06aに当接される押し付け部材107の外周面107
aは球面に沿うので、その受圧面106aと外周面10
7aとの接触箇所は円周に沿う。そのため、ラックガイ
ド104は押し付け部材107に沿って容易に回転す
る。そうすると、ラックガイド104によるラック10
1の支持が不安定になり、ピニオンの回転に対するラッ
ク101の移動の追従性が低下したり、ラック101の
歯とピニオンの歯との衝突音が大きくなる。
【0008】さらに、そのラックガイド104の受圧面
106aと押し付け部材107の外周面107aとは加
工公差があることから均一に接触することはない。その
ため、各分割片104a、104bをガイド孔103の
内周面に押し付けるバネ108の弾性力の分力は、上下
方向以外にも作用する。また、ガイド孔103の内周面
は前後方向に沿う軸心の仮想第1円筒面上に配置され、
ラックガイド104の外周面は仮想第1円筒面よりも小
径かつ同軸心の仮想第2円筒面上に配置可能であるの
で、ラックガイド104を構成する分割片104a、1
04bがガイド孔103の内周面にバネ108の弾性力
により押し付けられると、図8の(2)に示すように、
各分割片104a、104bそれぞれの外周面はガイド
孔103の内周面に1箇所においてのみ線接触し、その
接触箇所以外では各分割片104a、104bの外周面
とガイド孔103の内周面との間には隙間wが生じる。
よって、各分割片104a、104bをガイド孔103
の内周面に押し付けるバネ108の弾性力の分力が前述
のように上下方向以外にも作用し、その大きさが変動す
ると、各分割片104a、104bはガイド孔103の
内周面との接触箇所Pを起点として図中矢印で示すよう
に回転しようとする。そのため、ラックガイド104に
よるラック101の支持が不安定になり、ピニオンの回
転に対するラック101の移動の追従性が低下したり、
ラック101の歯とピニオンの歯との衝突音が大きくな
る。特に、長期の使用によりガイド孔103の内周面や
ラックガイド104の外周面が摩耗すると、その内外周
面間の隙間が大きくなるためラック101の支持が不安
定になる。
【0009】さらに従来の支持装置においては、各分割
片104a、104bをラック101に押し付ける力
と、ラック101から各分割片104a、104bに作
用する反力とが、各分割片104a、104bに作用す
る偶力になる。また、ラック101が前方(図8におい
て左方)に変位した場合、その変位に追従して各分割片
104a、104bはバネ108の弾性力により前方に
変位しようとする。しかし、そのラック101の変位が
急激であると、各分割片104a、104bの外周とガ
イド孔103の内周との摩擦により追従遅れが生じ、そ
の追従遅れによりラック101の背面と両分割片104
a、104bとの前後間に隙間が生じる。また、ガイド
孔103の内周面に押し付けられた状態では、両分割片
104a、104bの相互間には隙間がある。そうする
と、各分割片104a、104bに前述のように偶力が
作用していると、その摩擦により前方への変位を阻止さ
れた両分割片104a、104bは、図9に示すように
傾き、ガイド孔103の内周面からの離反距離が後端側
において前端側よりも大きくなる。そのような両分割片
104a、104bの傾きが生じると、押し付け部材1
07は後方に向かうに従いガイド孔103の内周面に向
かうよう傾斜する受圧面106aに当接しているので、
後方に変位し、押し付け部材107と制限部材109と
の隙間δが設定量よりも小さくなってしまう。そのた
め、ラックガイド104の後方への変位は設定量よりも
小さい値で制限部材109により阻止され、ラック10
1がピニオンに所期の値よりも大きな力で押し付けら
れ、ピニオンを回転させるのに要するトルクが所期の設
定値から変動して大きくなる。また、各分割片104
a、104bの後端がガイド孔103の内周面から離反
すると、ラックガイド104のがたつきにより、ピニオ
ンの回転に対するラック101の移動の追従性が低下し
たり、ラック101の歯とピニオンの歯との衝突音が大
きくなる。特に、従来の支持装置をラックピニオン式ス
テアリング装置において長期間に亘り使用した場合、ラ
ック101の背面のうち直進近傍状態においてラックガ
イド104に支持される部分の方が、コーナリング状態
においてラックガイド104に支持される部分よりも磨
耗量が多くなるため、コーナリング状態から直進近傍状
態に操舵する際にラック101の前方への変位が急激に
なり、操舵フィーリングの低下や異常音が発生し易くな
る。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできるラックの支持装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラックを支持
するラックガイドと、そのラックガイドを介してそのラ
ックをピニオンに向けて付勢するバネと、そのバネとそ
のラックガイドとの間に配置される押し付け部材とを備
えるラックの支持装置であって、そのラックガイドは、
各分割片がそのバネの弾性力によりラックガイドの径方
向外方に付勢されるように複数に分割され、その押し付
け部材によるそのラックガイドの押し付け箇所は、その
ラックガイドの軸方向に垂直かつラックガイド中心軸線
とねじれの位置である線分とされていることを特徴とす
る。
【0012】そのラックガイドは、各分割片がそのバネ
の弾性力によりラックガイドの径方向外方であって且つ
そのラックの軸線方向に垂直な方向に付勢されるように
2分割され、各分割片がそのラックを支持する箇所とそ
の押し付け部材により押し付けられる箇所とは、そのラ
ックの軸線方向に平行かつそのラックガイドの軸方向に
平行な一平面上にあるのが好ましい。
【0013】
【本発明の作用および効果】本発明の構成によれば、押
し付け部材によるラックガイドの押し付け箇所は、その
ラックガイドの軸方向に垂直な線に沿うので、ラックガ
イドが押し付け部材に沿って容易に回転することはな
い。それにより、ラックガイドによるラックの支持が安
定し、ピニオンの回転に対するラックの移動の追従性が
低下したり、ラックの歯とピニオンの歯との衝突音が大
きくなるのを防止できる。
【0014】また、そのラックガイドが2分割され、各
分割片がそのバネの弾性力によりラックガイドの径方向
外方であって且つそのラックの軸線方向に垂直な方向に
付勢され、各分割片がそのラックを支持する箇所とその
押し付け部材により押し付けられる箇所とが、そのラッ
クの軸線方向に平行かつそのラックガイドの軸方向に平
行な一平面上にあることで、各分割片それぞれにおける
ラックの支持箇所と押し付け部材による押し付け箇所と
は、ラックガイドの軸方向に沿って並列する。これによ
り、一方の分割片をラックに向かい押し付ける力とラッ
クから一方の分割片に作用する反力とは打ち消しあい、
偶力を生じることはない。同様に、他方の分割片をラッ
クに向かい押し付ける力とラックから他方の分割片に作
用する反力とは打ち消しあい、偶力を生じることはな
い。よって、従来のような両分割片の傾きが発生するこ
とはない。これにより、押し付け部材と制限部材との隙
間が設定量よりも小さくなることはなく、ピニオンを回
転させるのに要するトルクが所期の設定値から大きく変
動するのを防止できる。また、ラックガイドのがたつき
を低減できるため、ピニオンの回転に対するラックの移
動の追従性が低下したり、ラックの歯とピニオンの歯と
の衝突音が大きくなるのを防止できる。
【0015】さらに、その2分割されたラックガイドが
ハウジングに形成されるガイド孔に挿入されると共にそ
のガイド孔の内周面によりラックガイドの軸方向に案内
される場合、各分割片が押し付け部材により押し付けら
れる箇所をラックの軸線方向に平行な線に沿わせること
で、各分割片をガイド孔の内周面に押し付けるバネの弾
性力の分力を、そのラックガイドの径方向外方かつその
ラックの軸線方向に垂直な方向にのみ作用させることが
できる。これにより、そのバネの弾性力の分力の大きさ
が変動しても、各分割片がガイド孔の内周面との接触箇
所を起点として回転することはなく、ラックガイドによ
るラックの支持の安定化を図ることができる。よって、
ピニオンの回転に対するラックの移動の追従性が低下し
たり、ラックの歯とピニオンの歯との衝突音が大きくな
るのを防止できる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1に示すラックピニオン式ステアリング装置
は、車両のハンドルに連結されるヘリカルピニオン1
と、このピニオン1の歯に噛み合う歯2aが図1におい
て左方側に形成されているヘリカルラック2と、このラ
ック2を覆うハウジング3とを備えている。そのピニオ
ン1はハウジング3にベアリング12、13を介し支持
されている。そのラック2の両端に操舵用車輪が連結さ
れ、操向操作によるピニオン1の回転によりラック2が
車両幅方向に移動することで車両の操舵がなされる。
【0017】そのハウジング3に形成されたガイド孔6
に、図3にも示す焼結金属製のサポートヨーク(ラック
ガイド)4が前後移動可能に挿入され、そのガイド孔6
の内周面によりサポートヨーク4は前後方向に案内され
る。なお、本実施例において前方とは、そのガイド孔6
の内周面により案内されるサポートヨーク4がラック2
に近接する方向をいい、図1において左方側である。そ
の前後方向はピニオン1の回転軸とラック2の軸線とに
直角とされている。そのガイド孔6の内周面は前後方向
軸心の仮想第1円筒面上に配置される。そのサポートヨ
ーク4の前端面とラック2の背面との間に、図3、図6
および図7にも示す弾性を有する硬質の合成樹脂製シー
ト5が介在する。
【0018】そのラック2の背面と、サポートヨーク4
の前端面4′と、シート5の前面5′および背面とは、
ラック2の軸線方向に沿う軸心を有する仮想円筒面上に
配置される。そのラック2の背面が配置される仮想円筒
面の半径よりも、そのシート5の前面5′が配置される
仮想円筒面の半径の方が大きくされ、そのシート5の背
面とサポートヨーク4の支持面4′とは同一の仮想円筒
面上に配置される。そのシート5の前面5′によりラッ
ク2の背面が直接支持され、そのサポートヨーク4の前
端面4′によりラック2の背面がシート5を介し支持さ
れる。これにより、そのサポートヨーク4の前端面4′
はシート5を介しラック2を支持する支持面とされ、そ
の支持面4′は前方に向かうに従いガイド孔6の内周面
に向かうよう傾斜する。また、ラック2の背面が配置さ
れる仮想円筒面の半径よりもシート5の前面5′が配置
される仮想円筒面の半径の方が大きくされているので、
そのシート5の前面5′は2箇所においてラック2の背
面を支持し、その各支持箇所はラック2の軸線方向に平
行な線に沿う。そのシート5の背面はサポートヨーク4
の支持面4′に面接触するので、サポートヨーク4は支
持面4′上におけるラック2の軸線方向に平行な線に沿
う2箇所においてラック2を支持することになる。な
お、図3に示すように、そのサポートヨーク4の支持面
4′に十字形状に横溝4aと縦溝4bとが形成され、そ
の溝4a、4bに嵌まり込む十字形の凸部5a、5bが
シート5の背面に形成されている。
【0019】そのサポートヨーク4は、図4にも示すよ
うに上下一対の分割片20、21により構成され、各分
割片20、21の前端側が前記支持面4′を構成し、そ
の支持面4′上におけるラック2の一方の支持箇所は一
方の分割片20上に配置され、他方の支持箇所は他方の
分割片20上に配置される。なお、本実施例において上
下方向とは、ラック2の軸線に直角でピニオン1の軸心
を含む平面に平行な方向をいう。図3に示すように、両
分割片20、21の相対向する面20a、21aを接合
した状態で、サポートヨーク4の外周面4kは円筒面を
構成し、その外周面4kは前記仮想第1円筒面よりも小
径かつ同軸心の仮想第2円筒面上に配置可能とされ、こ
れにより、サポートヨーク4の軸方向は前後方向に対し
平行とされ、径方向は前後方向に対し垂直とされてい
る。
【0020】図5に示すように、両分割片20、21の
相対向する面20a、21aは、図5において左方側で
は前記横溝4aの上縁に沿い、右方側ではその横溝4a
の下縁に沿い、中央でその横溝4aを横切るものとされ
ている。その横溝4aの底部から後方に向かい、上下に
長尺の長孔23、24が形成されている。前記シート5
の背面において、前記凸部5aから後方に突出する一対
の円筒状突部25、26が形成されている。一方の円筒
状突部25は一方の分割片20の長孔23に長手方向に
移動可能に嵌合され、他方の円筒状突部26は他方の分
割片21の長孔24に長手方向に移動可能に嵌合され
る。これにより、各分割片20、21はシート5に対し
ガイド孔6の内周面に向かい移動可能とされている。な
お、各円筒状突部25、26の径が各長孔23、24の
短径よりも僅かに大きくされることで、シート5はサポ
ートヨーク4から抜け落ちるのが防止されている。
【0021】そのサポートヨーク4の後端側に、両分割
片20、21に亘る凹部4″が形成されている。図2の
(1)、(2)に示すように、その凹部4″は、前記仮
想第1、第2円筒面と同軸心の仮想円筒面上に配置され
る内周面4fと、上下方向に沿う底面4gと、その底面
4gを窪ませることで形成される受圧面4cとを有す
る。その受圧面4cは、ラック2の軸線方向に沿う前縁
から後方に向かうに従い上方に向かうことでガイド孔6
の内周面に向かうよう傾斜する平坦面4c′と、その前
縁4c′から後方に向かうに従い下方に向かうことでガ
イド孔6の内周面に向かうよう傾斜する平坦面4c″と
で構成される。
【0022】その凹部4″に金属製の押し付け部材9と
圧縮コイルバネ8とが挿入されている。その押し付け部
材9は、図2の(3)にも示すように、円板状部9a
と、この円板状部9aから前方に突出する突出部9bと
を有する。その突出部9bの外面は、ラック2の軸線に
平行で後方に向かうに従いガイド孔6の内周面に向かう
凸曲面とされ、その曲率は後方に向かうに従い大きくさ
れている。その押し付け部材9の円板状部9aにバネ8
の一端が当接され、そのバネ8の他端はハウジング3に
取り付けられたカバー7に当接され、これにより、その
サポートヨーク4に押し付け部材9を介し弾性力が作用
する。
【0023】そのバネ8の弾性力により押し付け部材9
の突出部9bの外面は受圧面4cに2箇所において押し
付けられ、各押し付け箇所はラック2の軸線方向に平行
な線(図2の(2)において一点鎖線L1、L2で示
す)に沿うことでサポートヨーク4の軸方向に垂直な線
に沿い、一方の押し付け箇所は一方の分割片20上に配
置され、他方の押し付け箇所は他方の分割片21上に配
置される。さらに、一方の分割片20における支持面
4′上のラック2の支持箇所(図2の(1)においてQ
で示す)と受圧面4c上の押し付け部材9による押し付
け箇所(図2の(1)においてRで示す)とは前後に並
列し、その支持箇所と押し付け箇所とを結ぶ線(図2の
(1)において破線Sで示す)は上下方向に対し垂直と
され、従って、一方の分割片20がラック2を支持する
箇所Qと押し付け部材9により押し付けられる箇所Rと
は、ラック2の軸線方向に平行かつサポートヨーク4の
軸方向に平行な一平面上にある。また、他方の分割片2
1における支持面4′上のラック2の支持箇所(図2の
(1)においてTで示す)と受圧面4c上の押し付け部
材9による押し付け箇所(図2の(1)においてUで示
す)とは前後に並列し、その支持箇所と押し付け箇所と
を結ぶ線(図2の(1)において破線Vで示す)は上下
方向に対し垂直とされ、従って、他方の分割片21がラ
ック2を支持する箇所Tと押し付け部材9により押し付
けられる箇所Uとは、ラック2の軸線方向に平行かつサ
ポートヨーク4の軸方向に平行な一平面上にある。
【0024】これにより、そのバネ8の弾性力は、その
押し付け部材9を介し両分割片20、21をラック2の
背面に押し付けることでラック2をピニオン1に向けて
付勢する分力と、その押し付け部材9を介し両分割片2
0、21をサポートヨーク4の径方向外方かつラック2
の軸線方向に垂直な方向である上下方向に付勢してガイ
ド孔6の内周面に押し付ける分力とに分けられる。一方
の分割片20をガイド孔6の内周面に押し付ける分力は
上方向にのみ作用し、他方の分割片21をガイド孔6の
内周面に押し付ける分力は下方向にのみ作用する。ま
た、一方の分割片20をラック2の背面に向かい押し付
ける分力とラック2から一方の分割片20に作用する反
力とは打ち消しあい、同様に、他方の分割片21をラッ
ク2の背面に向かい押し付ける分力とラック2から他方
の分割片21に作用する反力とは打ち消しあうので、各
分割片20、21にモーメントが作用することはない。
【0025】その押し付け部材9の後方に隙間δを介し
配置される調節ネジ(制限部材)10がカバー7にねじ
込まれる。その隙間δは調節ネジ10の回転により変更
可能とされている。その調節ネジ10にはロックナット
11がねじ合わされている。その調節ネジ10が押し付
け部材9に当接することで、サポートヨーク4のラック
2に対する後方への移動距離が設定範囲に制限される。
【0026】上記構成によれば、サポートヨーク4によ
りラック2の歯をピニオン1の歯に押し付けることで、
バックラッシをなくして円滑な回転伝達を図り、また、
そのサポートヨーク4が前後方向に往復動することでラ
ック2の曲がりや歯切り時の加工公差等を吸収してい
る。そのサポートヨーク4のラック2に対する後方への
移動距離を設定範囲に制限することで、その移動距離が
過大になることによるラック2とピニオン1との噛み合
い不良を防止している。
【0027】また、押し付け部材9によるサポートヨー
ク4の押し付け箇所は、そのサポートヨーク4の軸方向
に垂直な線L1、L2に沿うので、サポートヨーク4が
押し付け部材9に沿って容易に回転することはない。そ
れにより、サポートヨーク4によるラック2の支持が安
定し、ピニオン1の回転に対するラック2の移動の追従
性が低下したり、ピニオン1の歯とラック2の歯との衝
突音が大きくなるのを防止できる。
【0028】また、上下一対の分割片20、21は上下
方向にのみ作用する力によりガイド孔6の内周面に押し
付けられるので、その力の大きさが変動しても、各分割
片20、21がガイド孔6の内周面との接触箇所を起点
として回転することはなく、長期の使用によりガイド孔
6の内周面やサポートヨーク4の外周面が摩耗しても、
サポートヨーク4によるラック2の支持の安定化を図る
ことができる。これにより、ピニオン1の回転に対する
ラック2の移動の追従性が低下したり、ラック2の歯と
ピニオン1の歯との衝突音が大きくなるのを防止でき
る。
【0029】さらに、各分割片20、21にモーメント
が作用することはないので、両分割片20、21の傾き
が発生することはない。これにより、押し付け部材9と
調節ネジ10との隙間が設定量よりも小さくなることは
なく、ピニオン1を回転させるのに要するトルクが所期
の設定値から大きく変動するのを防止できる。また、サ
ポートヨーク4のがたつきを低減できるため、ピニオン
1の回転に対するラック2の移動の追従性が低下した
り、ラック2の歯とピニオン1の歯との衝突音が大きく
なるのを防止できる。よって、長期間に亘る使用によ
り、ラック2の背面のうち直進近傍状態においてサポー
トヨーク4に押し付けられる部分がコーナリング状態に
おいてサポートヨーク4に押し付けられる部分より磨耗
量が多くなり、コーナリング状態から直進近傍状態に操
舵する際にサポートヨーク4の前方への変位が急激にな
ったとしても、操舵フィーリングが低下したり異常音が
発生するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のラック支持装置の断面図
【図2】その実施例の(1)はラックとサポートヨーク
と押し付け部材の断面図、(2)はサポートヨークと押
し付け部材の背面図、(3)は押し付け部材9の斜視図
【図3】その実施例のサポートヨークとシートの斜視図
【図4】その実施例のサポートヨークの斜視図
【図5】その実施例のサポートヨークの正面図
【図6】その実施例のシートの側面図
【図7】その実施例のシートの背面図
【図8】従来例のラック支持装置の(1)は断面図、
(2)は問題点の説明用背面断面図
【図9】従来例のラック支持装置の問題点の説明用断面
【符号の説明】
1 ピニオン 2 ラック 3 ハウジング 4 サポートヨーク(ラックガイド) 4c 受圧面 6 ガイド孔 8 バネ 9、押し付け部材 10 調節ネジ(制限部材) 20、21 分割片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックを支持するラックガイドと、その
    ラックガイドを介してそのラックをピニオンに向けて付
    勢するバネと、そのバネとそのラックガイドとの間に配
    置される押し付け部材とを備えるラックの支持装置であ
    って、そのラックガイドは、各分割片がそのバネの弾性
    力によりラックガイドの径方向外方に付勢されるように
    複数に分割され、その押し付け部材によるそのラックガ
    イドの押し付け箇所は、そのラックガイドの軸方向に垂
    直かつラックガイド中心軸線とねじれの位置である線分
    とされていることを特徴とするラックの支持装置。
  2. 【請求項2】 そのラックガイドは、各分割片がそのバ
    ネの弾性力によりラックガイドの径方向外方であって且
    つそのラックの軸線方向に垂直な方向に付勢されるよう
    に2分割され、各分割片がそのラックを支持する箇所と
    その押し付け部材により押し付けられる箇所とは、その
    ラックの軸線方向に平行かつそのラックガイドの軸方向
    に平行な一平面上にあることを特徴とする請求項1に記
    載のラックの支持装置。
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