JPH0867228A - 車両乗員用の側面衝突時防護装置 - Google Patents

車両乗員用の側面衝突時防護装置

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JPH0867228A
JPH0867228A JP7214895A JP21489595A JPH0867228A JP H0867228 A JPH0867228 A JP H0867228A JP 7214895 A JP7214895 A JP 7214895A JP 21489595 A JP21489595 A JP 21489595A JP H0867228 A JPH0867228 A JP H0867228A
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JP
Japan
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gas cushion
side collision
mooring
protection device
collision protection
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JP7214895A
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Martin Heinz
ハインツ マルティン
Norbert Schwan
シュヴァーン ノルベルト
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Dr Ing HCF Porsche AG
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Dr Ing HCF Porsche AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側面衝突時防護装置のガスクッションが、側
面衝突時に膨張のために使用される１０乃至１５ミリセ
カンドの最大時間よりも著しく早期にすでに防護機能を
発揮できるような措置をガスクッションに講じることで
ある。 【解決手段】 ガスクッション１６の内部に、特定配置
されていて前記ガスクッション１６を少なくとも２つの
分室２２，２３に分割する複数本の繋留ベルト２０が設
けられており、しかも前記複数の分室２２，２３は、側
面衝突時の乗員４の人体部位域の変位運動に関連して充
填装置１５によって時間的に互いにずらして膨張するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、充填装置と協働す
る膨張可能なガスクッションを装備した車両乗員用の側
面衝突時防護装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】膨張可能なガスクッション（エアバッ
グ）を備えた乗員防護支援系における問題点は一般に、
比較的大きな容積を、可能な限り迅速に、つまり数ミリ
セカンド以内にガスで膨張させねばならない点にある。
【０００３】特に側面衝突時防護装置の場合は、膨張動
作のために使用される最大時間は約１０乃至１５ミリセ
カンドである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、側面
衝突時防護装置のガスクッションが、側面衝突時に膨張
のために使用される１０乃至１５ミリセカンドの最大時
間よりも著しく早期にすでに防護機能を発揮できるよう
な措置をガスクッションに講じることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の構成手段は、ガスクッションの内部に、特定
配置されていて前記ガスクッションを少なくとも２つの
分室に分割する複数本の繋留ベルトが設けられており、
しかも前記複数の分室は、側面衝突時の乗員の人体部位
域の変位運動に関連して充填装置によって時間的に互い
にずらして膨張するように構成されている点にある。
【０００６】本発明によって主として得られる利点は、
ガスクッションの内部の特定位置に複数本の繋留ベルト
を配置することによって複分室系が形成され、しかも側
面衝突時の衝撃に起因した乗員の人体部位域の変位運動
に関連して、個々の分室が、充填装置によって互いに時
間的にずらされて膨張されることである。
【０００７】本発明の構成手段によれば、ガスクッショ
ンは、乗員の胸郭−骨盤域に面した方の分室を第１分室
として先ず膨張させるようにするのが殊に有利である。
それというのは側面衝突時には前記人体部位域つまり胸
郭−骨盤域が先ず車両側面ドアに当接することになるか
らである。
【０００８】第１分室の容積にはガスが極く短時間で充
填されるので、この時間を経た後に早くも側面衝突時防
護装置は防護機能を発揮することができる。
【０００９】第１分室に続いて、乗員の頭部域に面した
方のガスクッションの第２分室にはガスが充填され、こ
の場合、側面衝突時におけるドア胸壁の方へ向かっての
乗員頭部の側方変位は、乗員の胸郭−骨盤域の変位運動
に対して時間的にずれて生じる。
【００１０】本発明の実施例ではガスクッションは、列
を成して配置されていて横方向に延びる複数本の繋留ベ
ルトによって上下２つの分室に分割される。しかし又、
複数本の繋留ベルトを、充填装置（ガス発生器）を中心
として楕円形状又は多角形状に配置しておくことも可能
である。
【００１１】夫々隣合った繋留ベルト間には、開放した
ギャップ又は縫合裂開部によって形成される狭い区域が
設けられている。
【００１２】各繋留ベルトは比較的大きなベルト幅を有
しているのに対して、隣合った夫々２本の繋留ベルト間
に介在するギャップ又は縫合裂開部の区域幅は、１本の
繋留ベルトのベルト幅よりも著しく小さい。各繋留ベル
トのベルト幅は、夫々２本の繋留ベルト間に隣接して介
在するギャップ又は縫合裂開部の区域幅の約１．５倍乃
至５．０倍である。
【００１３】
【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明を実施
するための最良の形態を詳説する。
【００１４】図１には、乗用車によって形成された車両
１の部分域が図示されており、しかも乗員室２の内部に
は、乗員４用の座席３が設けられている。乗員４の両手
はステアリングホイール５に支持されている。座席３
は、車体床に沿って車体縦軸方向Ｄ−Ｄ（図２参照）に
摺動可能に配置された座部６と傾度調整可能なシートバ
ック７とから構成されており、しかも座部６とシートバ
ック７とは、両縦辺側でジョイント金具（図示せず）を
介して互いに連結されている。
【００１５】図３の矢印Ａの方向に衝撃を受ける側面衝
突時に乗員４を防護するために、車両側面ドア８の領域
に側面衝突時防護装置９が設けられており、該側面衝突
時防護装置は、不作用位置では隠蔽されて車両側面ドア
８の中空室１０の内部に配置されている。
【００１６】前記中空室１０は、ドア外板１１とドア内
板１２とによって形成され、かつ、降下されたドア窓ガ
ラス１３を収容する。
【００１７】ドア外板１１に近接して前記中空室１０の
内部には、車体縦軸方向に延びる管状のドア補強材１４
が配置されている。ドア内板１２は乗員室２寄りにドア
内張り（図示せず）を有している。
【００１８】側面衝突時防護装置９は、充填装置１５と
協働する膨張可能なガスクッション１６を有している。
充填装置１５は本実施例では、センサによるトリガ時に
ガスクッション１６にガスを充填するガス発生器１７に
よって構成される。
【００１９】不作用位置においては、折り畳まれたガス
クッション１６は、車両側面ドア８の中空室１０の内部
で充填装置１５に近接して延びておりかつ乗員室２寄り
ではドア内張りによって遮蔽されている。
【００２０】ガスクッション１６は、図２に示したよう
に、縁に沿って互いに接合された少なくとも２つのガス
クッション部分１８，１９から構成されており、しかも
両ガスクッション部分間には局所的に複数の繋留ベルト
２０が配置されている。
【００２１】ガスクッション１６の、ガス発生器１７に
面した方のガスクッション部分１９の局部には注入口２
１が設けられている。前記繋留ベルト２０は、膨張時に
ガスクッション１６の拡がりを制限する。
【００２２】本発明によればガスクッション１６の内部
に設けられた複数本の繋留ベルト２０は、ガスクッショ
ン１６を少なくとも２つの区切られた分室２２，２３に
分割するように配置されており、この場合、分室２２，
２３は、側面衝突時における衝撃に起因した乗員４の変
位運動に関連して、充填装置１５によって互いに時間を
ずらして膨張されるようになっている。
【００２３】側面衝突時における乗員４の変位運動の経
過に相応して、先ず差当って胸郭−骨盤域２４に面した
方の分室２２が、次いで、頭部域２５に面した方の分室
２３が充填装置１５によって膨張させられる。
【００２４】図２乃至図４によれば、ガスクッション１
６は複数本の繋留ベルト２０によって上下２つの分室２
２，２３に分割され、この場合複数本の繋留ベルト２０
はほぼ水平に配列されて車体の横方向に延びており、か
つ各繋留ベルトの両端部は、ガスクッション１６の対応
したガスクッション部分に固着されている。この固着は
縫合、接着などによって行なうことができる。
【００２５】車体縦軸方向Ｄ−Ｄで見れば複数本の繋留
ベルト２０は互いに前後に配列されており、しかも夫々
互いに隣合った両繋留ベルト２０間には、開放したギャ
ップ２６又は縫合裂開部（詳細には図示せず）が設けら
れている。各繋留ベルト２０は比較的大きな幅を有して
いるのに対して、隣合った両繋留ベルト２０間に介在す
るギャップ２６又は縫合裂開部の区域幅Ｃは、１本の繋
留ベル２０のベルト幅Ｂよりも著しく狭い。
【００２６】各繋留ベルト２０のベルト幅は、隣合った
夫々２本の繋留ベルト２０間に介在する区域幅Ｃの約
１．５倍〜５．０倍であるのが有利である。
【００２７】図５に示したように複数本の繋留ベルト２
０は、前記充填装置１５をめぐって楕円形状又は多角形
状に配列することもできる。
【００２８】繋留ベルト２０の機能は、扁平なガスクッ
ション輪郭を生ぜしめることである。繋留ベルト２０
は、充填装置１５（例えばガス発生器１７）から流出す
るガスに対して顕著な抵抗となることによって付加的な
機能を引き受ける。高速度で充填装置１５から円形状に
流れるガスの大部分は、比較的幅広の繋留ベルト２０に
衝突する。それというのは初期においては繋留ベルト２
０間のギャップ２６は遮蔽されているからである。ガス
発生器１７をめぐって著しく迅速に圧力を増成すること
が可能になる。ガスクッション１６のこの部分域内にお
いて圧力が上昇しガス速度が低下するにつれて、ガスが
外部域もしくは並列した第２の分室２３内へ流出するこ
とによって、減圧又は定圧が短時間生じる。次いで始め
てガスクッション１６は完全に作動圧（使用圧）に膨張
させられる。実験の結果、第１の分室２２がガス発生器
１７の点火後きわめて短時間のうちにすでに膨張された
のに対して、ガスクッション１６全体は約１０ミリセカ
ンド後に作動圧に膨張されることが判った。
【００２９】繋留ベルト２０によって第１のガスクッシ
ョン領域（第１分室２２）がこのように一時的に形成さ
れることに続いて、更にガスクッション１６内の圧力増
成を生ぜしめることが可能である。ガスクッション１６
の一時的なガスクッション領域つまり第１分室２２を、
より迅速に加圧するのが有利である。これによって早期
防護効果が助成される。一時的なガスクッション領域
は、折り畳まれたガスクッション１６の拡開を付加的に
支援する。
【００３０】図３に示したガスクッション１６の中間位
置では、乗員の胸郭−骨盤域に面した方の第１分室はす
でに防護機能を発揮できる程度に膨張しているのに対し
て、頭部域に面した方の第２分室にはガスはまだ僅かし
か充填されていない。
【００３１】図４ではガスクッション１６の両分室２
２，２３は、所定の作動圧（使用圧）に完全膨張した状
態にある。
【図面の簡単な説明】
【図１】車両乗員用の能動化された側面衝突時防護装置
を装備した乗用車部分域の側面図である。
【図２】側面衝突時防護装置のガスクッションの第１実
施形態の側面図である。
【図３】乗員の胸郭−骨盤域に面した方の第１分室がす
でに防護機能を発揮できる程度に膨張しているのに対し
て頭部域に面した方の第２分室にはガスが僅かしか充填
されていない状態の、ガスクッションの中間位置を示し
た乗員及び側面衝突時防護装置の背面図である。
【図４】ガスクッションが完全膨張しかつ乗員の頭部が
側方に傾動変位した状態を示した乗員及び側面衝突時防
護装置の背面図である。
【図５】側面衝突防護装置のガスクッションの第２実施
形態の側面図である。
【符号の説明】
１ 車両、 ２ 乗員室、 ３ 座席、 ４
乗員、 ５ ステアリングホイール、 ６ 座部、
７ シートバック、 ８ 車両側面ドア、 ９
側面衝突時防護装置、 １０ 中空室、 １１
ドア外板、 １２ ドア内板、 １３ ドア窓ガラ
ス、 １４ ドア補強材、 １５充填装置、 １６
ガスクッション、 １７ ガス発生器、 １８，１
９ガスクッション部分、 ２０ 繋留ベルト、 ２１
注入口、 ２２第１分室、 ２３ 第２分室、
２４ 胸郭−骨盤域、 ２５ 頭部域、２６ ギ
ャップ又は縫合裂開部、 Ａ 側面衝突方向を示す矢
印、 Ｂベルト幅、 Ｃ ギャップ又は縫合裂開部の
区域幅、 Ｄ−Ｄ 車体縦軸方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノルベルト シュヴァーン ドイツ連邦共和国 レオンベルク ラッヒ ェントールシュトラーセ 13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 充填装置と協働する膨張可能なガスクッ
    ションを装備した車両乗員用の側面衝突時防護装置にお
    いて、ガスクッション（１６）の内部に、特定配置され
    ていて前記ガスクッション（１６）を少なくとも２つの
    分室（２２，２３）に分割する複数本の繋留ベルト（２
    ０）が設けられており、しかも前記複数の分室（２２，
    ２３）は、側面衝突時の乗員（４）の人体部位域の変位
    運動に関連して充填装置（１５）によって時間的に互い
    にずらして膨張するように構成されていることを特徴と
    する、車両乗員用の側面衝突時防護装置。
  2. 【請求項２】 ガスクッション（１６）が、乗員（４）
    の胸郭−骨盤域を覆う第１分室（２２）を先ず膨張させ
    るように構成されている、請求項１記載の側面衝突時防
    護装置。
  3. 【請求項３】 乗員（４）の頭部域（２５）のために配
    設されたガスクッション（１６）の第２分室（２３）
    が、第１分室（２２）に対して時間を遅らせて膨張する
    ように構成されている、請求項２記載の側面衝突時防護
    装置。
  4. 【請求項４】 第１と第２の分室(２２，２３)が互いに
    上下に配置されており、しかも両分室（２２，２３）を
    制限する複数本の繋留ベルト（２０）が、車両縦軸方向
    で見て前後に相互間隔をおいて位置するように配列され
    てほぼ水平に延びている、請求項１から３までのいずれ
    か１項記載の側面衝突時防護装置。
  5. 【請求項５】 隣合った夫々２本の繋留ベルト（２０）
    間には、開放したギャップ（２６）又は縫合裂開部が設
    けられている、請求項１から４までのいずれか１項記載
    の側面衝突時防護装置。
  6. 【請求項６】 各繋留ベルト（２０）が比較的大きなベ
    ルト幅（Ｂ）を有し、隣合った夫々２本の繋留ベルト
    （２０）間に介在する区域幅（Ｃ）が１本の繋留ベルト
    （２０）のベルト幅（Ｂ）よりも著しく狭い、請求項５
    記載の側面衝突時防護装置。
  7. 【請求項７】 各繋留ベルト（２０）が、夫々２本の繋
    留ベルト（２０）間に隣接して介在する区域幅（Ｃ）の
    約１．５倍乃至５．０倍である、請求項６記載の側面衝
    突時防護装置。
JP7214895A 1994-08-26 1995-08-23 車両乗員用の側面衝突時防護装置 Pending JPH0867228A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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DE4430412.9 1994-08-26
DE4430412A DE4430412C1 (de) 1994-08-26 1994-08-26 Seitenaufprallschutzeinrichtung für einen Insassen eines Fahrzeuges

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JPH0867228A true JPH0867228A (ja) 1996-03-12

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JP7214895A Pending JPH0867228A (ja) 1994-08-26 1995-08-23 車両乗員用の側面衝突時防護装置

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JP (1) JPH0867228A (ja)
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