JPH0867022A - サーマルプリントヘッド及びその基板の製造方法 - Google Patents

サーマルプリントヘッド及びその基板の製造方法

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JPH0867022A
JPH0867022A JP7095098A JP9509895A JPH0867022A JP H0867022 A JPH0867022 A JP H0867022A JP 7095098 A JP7095098 A JP 7095098A JP 9509895 A JP9509895 A JP 9509895A JP H0867022 A JPH0867022 A JP H0867022A
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JP
Japan
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substrate
molded body
print head
green sheet
thermal print
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Application number
JP7095098A
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English (en)
Inventor
Hideo Taniguchi
秀夫 谷口
Shinobu Obata
忍 小畠
Hiroshi Kinoshita
博志 木下
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP95921988A priority patent/EP0767065B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字に要する電力の低減を図ったサーマルプ
リントヘッドの製造方法を得ること。 【構成】 グリーンシートから下部成型体と下面に凹壁
面及び上面に凸壁面が形成された上部形成体とを形成
し、両者を重ね合せて焼成することにより内部に中空領
域を有するサーマルプリントヘッド用基板を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルプリントヘッド
に関し、特に、所要電力特性を改善させたサーマルヘッ
ド及びその基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ等のOA機器のプリ
ンタや券売機のプリンタ、並びにラベルプリンタ等に、
感熱紙に選択的に熱を付与することにより必要な画像情
報を形成するサーマルプリントヘッドが広く用いられて
いる。従来のサーマルプリントヘッドは、厚膜型を例に
説明すると、図6に示すように、セラミック等からなる
中実の絶縁性基板21と、絶縁性基板21の表面上に部
分的若しくは全面的に形成された蓄熱体としてのガラス
グレーズ層22と、絶縁性基板21の一側の表面からグ
レーズ層22上に櫛歯状に形成された共通電極配線23
と、絶縁性基板21の他側からグレーズ層22上に向け
て共通電極配線23の先端部間に延びる個別電極配線2
4と、共通電極配線23と個別電極配線24の各先端部
上を横断するように形成された発熱抵抗体25と、から
構成されている。各個別電極配線24は絶縁性基板21
上に対応して搭載された駆動用IC26に金等の導電性
のワイヤ27を介して接続されている。絶縁性基板21
の裏面側にはアルミニウム等の熱導伝性の良好な金属か
らなる放熱板28が装着されている。
【0003】このように構成されたサーマルプリントヘ
ッドは、その使用に際しては、共通電極配線23を一定
の電位に保持した状態で、駆動用IC26に所要の電圧
を印加することにより共通電極配線23と個別電極配線
24との間の発熱抵抗体(いわゆる発熱ドット)が選択
的に通電されて、感熱紙上に加熱による画像を形成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のサーマ
ルプリントヘッドでは、上述のように、中実の絶縁性基
板21上にグレーズ層22を介して若しくは直接に発熱
抵抗体25が設けられているため、発熱抵抗体25から
発生された熱の一部は印刷媒体としての感熱紙等の加熱
に直接作用する一方、他の一部は蓄熱体としてのガラス
グレーズ層22の蓄熱に寄与しつつ、絶縁性基板21を
介してその裏面側に設けられた放熱板28を介して大気
中に放散されている。このように、発熱抵抗体25から
発熱された熱の一部が不可避的に放熱に費やされるの
で、供給する電力を一定以上低下させることは困難であ
り、いはゆる省エネ化を十分な程度まで達成することが
できなかった。
【0005】とりわけ、近年では各種のOA機器の発達
と共に、簡易に持ち運び可能なポータブル型のサーマル
プリントヘッドの需要もますます増大する傾向にあり、
サーマルプリントヘッドの小型化と共に省エネ化の要求
も次第に高まっている。このような状況下で、上述のよ
うなガラスグレーズ層の使用に代えて、より熱伝導性の
低いポリイミド樹脂により形成した層の上に発熱抵抗体
等を設けて絶縁性基板を介した熱の放散を低下させるこ
とにより、低電力化を図る試みも一部で成されている。
【0006】しかし、ポリイミド樹脂はその性質上弾力
性を有しているため機械的強度が不十分なことや約50
0℃程度の温度で劣化する性質があって耐熱性に劣る
等、信頼性に問題があり未だ実用化に至っていない。従
って、本発明の目的は、印字に要する電力の低減を図っ
たサーマルプリントヘッド及びその基板の製造方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
グリーンシートを積層し及び焼成してサーマルプリント
ヘッド用の基板を製造する方法であって、グリーンシー
トから直方体状の下部成形体と下面に凹壁面及び上面に
凸壁面が形成された上部成形体とをそれぞれ形成し、下
部成形体上に凹壁面が対向するように下部成形体を重ね
合せた後に焼成を行うことにより一律の組成から成り内
部に中空領域を有する基板を形成することを特徴とする
サーマルプリントヘッド用基板の製造方法が提供され
る。
【0008】本発明によれば、また、複数のグリーンシ
ートを積層し及び焼成してサーマルプリントヘッド用の
基板を製造する方法であって、グリーンシートとして下
面に凹壁面及び上面に凸壁面が形成された第1グリーン
シートと平坦な第2グリーンシートとを準備し、前記第
2グリーンシート上に前記第1グリーンシートを前記凹
壁面が対向するように積層した後焼成を行うことにより
一律の組成から成り内部に中空領域を有する基板を形成
することを特徴とするサーマルプリントヘッド用基板の
製造方法が提供される。
【0009】本発明によれば、更に、電気的に絶縁性の
基板と、基板上に形成された共通及び個別電極と、共通
及び個別電極の相互に隣接するもの同士間に発熱領域が
形成されるように設けられた発熱抵抗体と、を有するサ
ーマルプリントヘッドの製造方法であって、グリーンシ
ートから直方体状の下部成形体と下面に凹壁面と上面に
凸壁面が形成された上部成形体とをそれぞれ形成し、下
部成形体上に凹壁面が対向するように下部成形体を重ね
合せた後に焼成を行うことにより一律の組成から成り内
部に中空領域を有する基板を形成し、中空領域の上方に
発熱抵抗体を形成することを特徴とするサーマルプリン
トヘッドの製造方法が提供される。
【0010】
【作用および効果】グリーンシートから直方体状の下部
成形体と下面に凹壁面及び上面に凸壁面が形成された上
部成形体とをそれぞれ形成し、下部成形体上に凹壁面が
対向するように下部成形体を重ね合せた後に焼成を行う
ことにより一律の組成から成り内部に中空領域を有する
基板を形成するので、発熱抵抗体が設けられる基板内に
中空領域を容易に設けることができる。
【0011】このような基板を用いてサーマルプリント
ヘッドを形成すると、中空領域は発熱抵抗体から発生し
た熱が基板の発熱抵抗体近傍の領域を介して外部へ放散
されるのを妨げるように作用するので、従来のヘッドに
比較して大幅に小さな電力で感熱紙への画像形成が可能
になる。このため、特に、限られた電源下での駆動を要
するポータブルタイプの電池駆動型のサーマルプリント
ヘッド等に対しても、より低電力で所望の画像形成が可
能になる。
【0012】また、本発明のサーマルプリントヘッドで
は、より小さい電力の増大でより大きなドットサイズの
拡大が可能になる。基板の製造において、熱分解性樹脂
を前記上部成形体の凹壁面と前記下部成形体との間に画
成された空間に充填した状態で前記焼成を行うことによ
り基板を形成すれば、焼成前には熱分解性樹脂層が中空
領域を充填しその形状を保持するように作用すると共に
焼成時にガス状に分解しグリーンシートを介して外部へ
放散されるので、より変形の少ない中空領域を確実に形
成できる。
【0013】
【実施例】次に、本発明によるサーマルプリントヘッド
及びその基板の製造方法について図1乃至図5を参照し
ながら実施例に従い詳細に説明する。本発明の製造方法
による基板1は、例えば図1に示すように、後述のグリ
ーンシートを積層し及び焼成することにより、凸壁面3
の下面側の凹壁面により画成された中空領域を内部に有
し、例えばガラスセラミックまたは結晶化ガラスかから
成る一律の組成の構造に形成されている。
【0014】基板形成のためのグリーンシートの組成
は、重量比率にて、約35%の粉末状アルミナと、約3
5%の硼珪酸系ガラスと、約30%のポリビニルブチラ
ール樹脂から成る熱可塑性樹脂と、から成る。この種の
熱可塑性樹脂としては、上述のポリビニルブチラール樹
脂に限られることはなく、例えばポリアクリル樹脂等、
約80ー100℃の温度に加熱されると軟化して接着性
が得られ、これよりも高温の、例えば、約500℃に加
熱されると熱分解してガス状に気化するような性質を有
するなものならば使用可能である。
【0015】以下に本発明の第1の実施例による基板及
びそれを用いたサーマルプリントヘッドの製造方法につ
いて説明する。まず、上述のような組成で約0.05m
mの厚さの平坦な第1グリーンシート4とこれと概略同
一サイズであるがこれよりも一方向のサイズが若干小さ
い第2グリーンシート5とを準備する。第1グリーンシ
ート4は後述するようにその上下面に凸壁面及び凹壁面
がされぞれ設けられるためこれ以外の第2グリーンシー
ト5よりも若干大きなサイズに準備されている。これら
の第1及び第2グリーンシート4、5は基体形成後の分
割工程で複数個の個別の基板に分割可能なように予め大
判のサイズに準備されている。
【0016】このような第1及び第2グリーンシート
4、5を準備したら、図2(a)に示すように、第1グ
リーンシート4を断面視にて台形状に形成された凹面か
らなる成形用の上型7aとこの凹面に対応してやはり台
形状に形成された凸面からなる下型7bとの間に挿入
し、上型6を下降させてグリーンシート4を変形して凸
壁部3を形成すると共に、約200kg/cm2の圧力
印加の下で約90℃の温度に約5分間加熱保持すること
により、図2(b)に示すように、上面に凸壁面3a及
び下面に凹壁面3bが形成された上部成形体8を形成す
る。
【0017】このように形成した上部成形体は、金型に
図示しないノックアウトピン等を用いることにより、図
2(c)に示すように、上型7aを上昇させる際にその
表面に密着した状態で上昇される。一方、上部成形体8
を形成に併行して若しくは前後して、上述した第2グリ
ーンシート5を平坦な表面からなる下型9上に複数枚、
例えば5枚、積層してやはり平坦な表面の上型を用いて
約200kg/cm2の圧力の印加の下で約90℃の温
度に約30分間加熱保持することにより、概略直方体状
の下部成形体6を形成する。第2グリーンシート5はこ
の加熱により含有されていた樹脂成分が軟化されると共
に、それらの表面にて接着性が付与されて相互に接合可
能な状態になる。
【0018】次いで、図2(d)及び(e)に示すよう
に、下型9上に載置されている下部成形体6上に上述の
上型7aに密着された上部成形体8を位置合せ状態で下
降させ、上部成形体8を下部成形体6上に重ね合せて約
200kg/cm2の圧力の印加の下で約90℃の温度
に約30分間加熱保持することにより図2(f)に示す
ような両成形体6、8が密着された一体成形体10を形
成し、これを焼成炉中で常温から徐々に昇温させ、約8
70℃の温度で約2時間焼成後、徐々に降温させること
により焼成基体を得る。
【0019】尚、上述の組成のグリーンシート4、5は
加熱及び焼成の過程等で長さ比で非加圧方向に約13%
程度、加圧方向に約30%程度収縮するので、このよう
な収縮を考慮にいれた上で完成基板の寸法に応じてグリ
ーンシートのサイズや使用枚数等を予め決定しておくと
よい。このようにして、グリーンシート若しくは成形体
は、加熱されることにより含有されている樹脂成分は相
互の結合に寄与し、更に、成形体の一体化後の加熱温度
より高い焼成温度での焼成により熱分解して気化すると
共に、アルミナ及びガラス成分は部分的に結晶化され、
物理的若しくは化学的に安定した焼成基体が得られる。
【0020】このような焼成基体が得られたら、ここで
は図示は省略するが、その表面に従来の方法と同様に共
通及び個別電極配線を所要のパターンに形成し、及び各
中空領域の上方に発熱抵抗体を形成後、ダイサー等によ
り個別に分割し及び必要な外形切断を施すことにより凹
壁面3bにより画成された中空領域2を内部に有するサ
ーマルプリントヘッド基板1が得られる。この場合、電
極配線や発熱抵抗体の形成は、焼成基体を分割して得た
個別基板上に直接行ってもよいことはいうまでもない。
【0021】尚、本実施例により製造された基板は後述
の第2実施例のものと異なり基板の両端にて中空領域が
開放された状態で形成される。次に、本発明の第2の実
施例について説明する。第2実施例は、凹壁面3bに対
応するスリットが形成された追加のグリーンシート11
を挟んだ状態で上部成形体8と下部成形体6とを重ね合
せ、追加のグリーンシートを介して上部成形体と下部成
形体とを相互に密着方向に押圧し及び焼成を行う点を除
けば、第1実施例と同様である。
【0022】第2実施例では、第1及び第2グリーンシ
ート4、5に加えて、第2グリーンシート5と同一のサ
イズの追加のグリーンシート11を準備する。追加のグ
リーンシート11には、図3に示すように、長手に延び
る複数のスリット12が上部成形体8に形成された凹壁
面3bに対応して形成されている。これらのスリット1
2は、例えばプレスにより貫通状に形成されている。
【0023】このような追加のグリーンシート11を準
備したら、図4の部分断面に示すように、スリット12
が上部成形体8の凹壁面3bに合致するように位置合せ
した状態に上部成形体8と下部成形体6との間に挟んで
両成形体6、8を重ね合せ、追加のグリーンシート11
を介して上部成形体8と下部成形体6とを密着方向に押
圧して相互に密着させる。
【0024】このような密着のための押圧は、例えば、
図3中斜線で示すスリット間の領域11aに他の領域に
比較して大きな圧力が作用するようになされる。上部成
形体8と下部成形体6とにこのような押圧力を加えるこ
とにより、上部成形体8の領域11aに対応する凹壁面
3bにより画成される空間内にはグリーンシート11が
部分的に盛り上げられこれが同空間を充填するため、完
成基板1は図1に示したようにその両端面1a、1aに
て中空領域2が閉塞されるように形成される。
【0025】追加のグリーンシート11を介して上部成
形体8と下部成形体6とを密着させた状態で第1実施例
と同様の温度条件で加熱により一体化し並びに焼成炉中
で約870℃の温度で約2時間焼成することにより焼成
基体を得たら、これを分割することにより内部に中空領
域2を有する一律組成のサーマルプリントヘッド基板が
得られる。
【0026】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。第3実施例は上部成形体8の凹壁面3bと下部成形
体6との間に画成された空間に焼成時に熱分解する熱分
解性樹脂を充填した状態で焼成を施す点を除けば、第1
実施例または第2実施例と同様である。第3実施例で
は、上部成形体8の凹壁部3b内、または凹壁部3b及
び追加のグリーンシート11のスリット12内、に熱分
解性樹脂を塗布し、これと下部成形体6とを一体化また
は密着させた状態で、第1または第2実施例と同様の焼
成条件で焼成を施すことにより、焼成基体及びこれから
分割された個別基板を得る工程から成る。
【0027】熱分解性樹脂としては、例えばポリビニル
アルコールを主成分とした樹脂を適用できる。この種の
樹脂の樹脂成分は焼成に際してガス状に熱分解されて成
形体の凸壁面3a等を介して外部に放散されるため、本
実施例によっても第1実施例または第2実施例と同様に
内部に中空領域を有する基板を得ることができる。基板
の中空領域の形成に際して、このような熱分解性の樹脂
層を利用することにより、両成形体6、8の一体化や焼
成等の工程の実施に際しても、より変形の少ない正確な
形状の中空領域を基板内に確実に形成することが可能に
なる。
【0028】尚、第3実施例では、熱分解性樹脂を上部
成形体8側に塗布した例を示したが、これに代えて、下
部成形体6側に塗布またはパターン形成しても実施可能
であることはいうまでもない。尚、凸壁面3aの部分
は、図5(a)に示すように、その上端壁の厚さBが下
部成形体8に接合される部分の厚さAよりも薄くなるよ
うに形成してもよく、または同図(b)に示すように、
その断面視にて円弧状を成すように形成してもよい。
【0029】上述の実施例では、上部成型体と下部成型
体とを一旦形成してからこれらを重ね合せて焼成を施し
て焼成基体を得た例を示したが、これに代えて、第1グ
リーンシートと変形加工した未加熱の第2グリーンシー
トとを一度に重ね合せた状態で加熱により一体化した後
焼成を施すことにより焼成基体を形成することも可能で
ある。このような加熱による一体化は第1実施例での上
部または下部成形体の形成に準じた圧力及び加熱温度が
適用可能であり、また、焼成の際の圧力や焼成温度も第
1実施例に準じた条件を適用することが可能である。
【0030】以上に詳細に説明したように、本発明の製
造方法によるサーマルプリントヘッドは、基板に形成さ
れた中空領域が発熱抵抗体から発生した熱をして外部へ
放散されるのを妨げるように作用するので、従来のヘッ
ドに比較して大幅に小さな電力で感熱紙への画像形成が
可能になる。このため、特に、限られた電源下での駆動
を要するポータブルタイプの電池駆動型のサーマルプリ
ントヘッド等に対しても、より低電力で所望の画像形成
が可能になる。
【0031】また、本発明のサーマルプリントヘッドで
は、より小さい電力の増大でより大きなドットサイズの
拡大が可能になる。基板の製造において、熱分解性樹脂
を前記上部成形体の凹壁面と前記下部成形体との間に画
成された空間に充填した状態で前記焼成を行うことによ
り基板を形成すれば、焼成前には熱分解性樹脂層が中空
領域を充填しその形状を保持するように作用すると共に
焼成時にガス状に分解しグリーンシートを介して外部へ
放散されるので、より変形の少ない中空領域を確実に形
成できる。
【0032】尚、上述の実施例で示した加工の条件等は
グリーンシートの組成等に応じて適宜変更され、またグ
リーンシートのサイズ、中空領域の形状等は上述の実施
例に限定されるものではなく、サーマルプリントヘッド
のタイプや基板のサイズ等に応じて適宜変更可能である
ことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による基板の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例による基板の製造工程を示
す図である。
【図3】第2実施例に使用する追加のグリーンシートの
平面図である。
【図4】追加のグリーンシートを介して成形体を密着さ
せた状態を示す部分断面図である。
【図5】本発明の変形例を示す部分断面図である。
【図6】従来のサーマルプリントヘッドの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 中空領域 3a 凸壁面 4 第1グリーンシート 5 第2グリーンシート 6 下部成形体 8 上部成形体 11 追加のグリーンシート 12 スリット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ等のOA機器のプリ
ンタや券売機のプリンタ、並びにラベルプリンタ等に、
感熱紙に選択的に熱を付与することにより必要な画像情
報を形成するサーマルプリントヘッドが広く用いられて
いる。従来のサーマルプリントヘッドは、厚膜型を例に
説明すると、セラミック等からなる中実の絶縁性基板
と、絶縁性基板の表面上に部分的若しくは全面的に形成
された蓄熱体としてのガラスグレーズ層と、絶縁性基板
の一側の表面からグレーズ層上に櫛歯状に形成された共
通電極配線と、絶縁性基板の他側からグレーズ層上に向
けて共通電極配線の先端部間に延びる個別電極配線と、
共通電極配線と個別電極配線の各先端部上を横断するよ
うに形成された発熱抵抗体と、から構成されている。各
個別電極配線は絶縁性基板上に対応して搭載された駆動
用ICに金等の導電性のワイヤを介して接続されてい
る。絶縁性基板の裏面側にはアルミニウム等の熱導伝性
の良好な金属からなる放熱板が装着されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このように構成されたサーマルプリントヘ
ッドは、その使用に際しては、共通電極配線を一定の電
位に保持した状態で、駆動用ICに所要の電圧を印加す
ることにより共通電極配線と個別電極配線との間の発熱
抵抗体(いわゆる発熱ドット)が選択的に通電されて、
感熱紙上に加熱による画像を形成している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のサーマ
ルプリントヘッドでは、上述のように、中実の絶縁性基
板上にグレーズ層を介して若しくは直接に発熱抵抗体が
設けられているため、発熱抵抗体から発生された熱の一
部は印刷媒体としての感熱紙等の加熱に直接作用する一
方、他の一部は蓄熱体としてのガラスグレーズ層の蓄熱
に寄与しつつ、絶縁性基板を介してその裏面側に設けら
れた放熱板を介して大気中に放散されている。このよう
に、発熱抵抗体から発熱された熱の一部が不可避的に放
熱に費やされるので、供給する電力を一定以上低下させ
ることは困難であり、いはゆる省エネ化を十分な程度ま
で達成することができなかった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による基板の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例による基板の製造工程を示
す図である。
【図3】第2実施例に使用する追加のグリーンシートの
平面図である。
【図4】追加のグリーンシートを介して成形体を密着さ
せた状態を示す部分断面図である。
【図5】本発明の変形例を示す部分断面図である。
【符号の説明】 1 基板 2 中空領域 3a 凸壁面 4 第1グリーンシート 5 第2グリーンシート 6 下部成形体 8 上部成形体 11 追加のグリーンシート 12 スリット
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】削除

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のグリーンシートを積層し及び焼成し
    てサーマルプリントヘッド用の基板を製造する方法であ
    って、グリーンシートから直方体状の下部成形体と下面
    に凹壁面及び上面に凸壁面が形成された上部成形体とを
    それぞれ形成し、前記下部成形体上に前記凹壁面が対向
    するように前記下部成形体を重ね合せた後に焼成を行う
    ことにより一律の組成から成り内部に中空領域を有する
    基板を形成することを特徴とするサーマルプリントヘッ
    ド用基板の製造方法。
  2. 【請求項2】熱分解性樹脂を前記上部成形体の凹壁面と
    前記下部成形体との間に画成された空間に充填した状態
    で前記焼成を行う請求項1に記載のサーマルプリントヘ
    ッド用基板の製造方法。
  3. 【請求項3】複数のグリーンシートを積層し及び焼成し
    てサーマルプリントヘッド用の基板を製造する方法であ
    って、グリーンシートとして下面に凹壁面及び上面に凸
    壁面が形成された第1グリーンシートと平坦な第2グリ
    ーンシートとを準備し、前記第2グリーンシート上に前
    記第1グリーンシートを前記凹壁面が対向するように積
    層した後焼成を行うことにより一律の組成から成り内部
    に中空領域を有する基板を形成することを特徴とするサ
    ーマルプリントヘッド用基板の製造方法。
  4. 【請求項4】電気的に絶縁性の基板と、該基板上に形成
    された共通及び個別電極と、共通及び個別電極の相互に
    隣接するもの同士間に発熱領域が形成されるように設け
    られた発熱抵抗体と、を有するサーマルプリントヘッド
    の製造方法であって、グリーンシートから直方体状の下
    部成形体と下面に凹壁面と上面に凸壁面が形成された上
    部成形体とをそれぞれ形成し、前記下部成形体上に前記
    凹壁面が対向するように前記下部成形体を重ね合せた後
    に焼成を行うことにより一律の組成から成り内部に中空
    領域を有する基板を形成し、前記中空領域の上方に前記
    発熱抵抗体を形成することを特徴とするサーマルプリン
    トヘッドの製造方法。
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US6529224B2 (en) * 2001-04-05 2003-03-04 Alps Electric Co., Ltd. Thermal head enabling continuous printing without print quality deterioration
JP2008207529A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Seiko Instruments Inc サーマルヘッドとその製造方法、及びサーマルプリンタ

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