JPH0867006A - インクジェットプリントヘッド - Google Patents
インクジェットプリントヘッドInfo
- Publication number
- JPH0867006A JPH0867006A JP20396394A JP20396394A JPH0867006A JP H0867006 A JPH0867006 A JP H0867006A JP 20396394 A JP20396394 A JP 20396394A JP 20396394 A JP20396394 A JP 20396394A JP H0867006 A JPH0867006 A JP H0867006A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- ink supply
- pressure adjusting
- flow path
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 10
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims abstract 3
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 abstract 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2/14016—Structure of bubble jet print heads
- B41J2/14032—Structure of the pressure chamber
- B41J2/1404—Geometrical characteristics
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2002/14387—Front shooter
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2002/14467—Multiple feed channels per ink chamber
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Geometry (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速印字を阻害すること無くスプラッシュの
発生を防止すること。 【構成】 基板５１上に設けられた発熱部５２と、この
発熱部５２を囲う小室５３を形成する流路壁５４と、こ
の流路壁５４の一側面を貫通するインク供給路５５と、
小室５３の天井側に設けられたインク吐出穴５６とを備
えたインクジェットプリントヘッドにおいて、小室５３
を介してインク供給路５５とは反対側に流路壁５４を貫
通する圧力調整用流路１を設けた。
発生を防止すること。 【構成】 基板５１上に設けられた発熱部５２と、この
発熱部５２を囲う小室５３を形成する流路壁５４と、こ
の流路壁５４の一側面を貫通するインク供給路５５と、
小室５３の天井側に設けられたインク吐出穴５６とを備
えたインクジェットプリントヘッドにおいて、小室５３
を介してインク供給路５５とは反対側に流路壁５４を貫
通する圧力調整用流路１を設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
トヘッドに係り、特に、インク吐出穴とインク供給路と
がＬ字状に配設されたサイドシューター型のインクジェ
ットプリントヘッドに関する。
トヘッドに係り、特に、インク吐出穴とインク供給路と
がＬ字状に配設されたサイドシューター型のインクジェ
ットプリントヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】図７乃至図１０に従来例を示す。
【０００３】この図７乃至図１０において、基板５１上
に設けられた発熱部５２は、その周囲を流路壁５４に囲
まれている。この流路壁５４は、発熱部５２を中心とし
た小室５３を形成しており、この小室５３の天井側には
インク吐出口（ノズル）５６が開かれている。また、小
室５３を形成する流路壁５４の一側面には、インク供給
路５５が貫通されている。ここで、このインク供給路５
５は、基板５１中心に設けられたスロット（インク供給
口）を介してインクタンクと接続されている（図示
略）。このうち、流路壁５４のインク吐出側表面は、ノ
ズルプレート５７により形成されている。また、インク
供給路５５の小室５３側には、絞り部５８が設けられ、
小室５３に供給されたインクＩがインク吐出穴５６表面
に達するまでの時間を決定している。基板５１上には、
図示しないインクタンクとインク供給路５５とを結ぶス
ロットと呼ばれるインク供給口が当該基板５１の中心に
設けられている（図示略）。
に設けられた発熱部５２は、その周囲を流路壁５４に囲
まれている。この流路壁５４は、発熱部５２を中心とし
た小室５３を形成しており、この小室５３の天井側には
インク吐出口（ノズル）５６が開かれている。また、小
室５３を形成する流路壁５４の一側面には、インク供給
路５５が貫通されている。ここで、このインク供給路５
５は、基板５１中心に設けられたスロット（インク供給
口）を介してインクタンクと接続されている（図示
略）。このうち、流路壁５４のインク吐出側表面は、ノ
ズルプレート５７により形成されている。また、インク
供給路５５の小室５３側には、絞り部５８が設けられ、
小室５３に供給されたインクＩがインク吐出穴５６表面
に達するまでの時間を決定している。基板５１上には、
図示しないインクタンクとインク供給路５５とを結ぶス
ロットと呼ばれるインク供給口が当該基板５１の中心に
設けられている（図示略）。
【０００４】そして、外部のインク供給手段により、イ
ンク供給路５５から小室５３にインクＩが供給されると
（インク供給流れＫ）、このインクＩは、発熱部５２上
で加熱され、その一部がバブルＢに気化する（図８）。
このバブルＢの体積膨張によって、インクＩは、インク
吐出穴５６から外部に吐出されると共に（吐出流れ
Ｔ）、一部がインク供給路５５を上流側に押し戻される
（圧力逃げ流れＡ）。
ンク供給路５５から小室５３にインクＩが供給されると
（インク供給流れＫ）、このインクＩは、発熱部５２上
で加熱され、その一部がバブルＢに気化する（図８）。
このバブルＢの体積膨張によって、インクＩは、インク
吐出穴５６から外部に吐出されると共に（吐出流れ
Ｔ）、一部がインク供給路５５を上流側に押し戻される
（圧力逃げ流れＡ）。
【０００５】その後、バブルＢが冷えて液化すると（図
９）、体積収縮により、吐出残りインクが小室５３内に
引き込まれる（引き込み流れＨ）と共に、インク供給路
５５内の残りインクが小室５３内に引き込まれる（図９
のインク供給流れＫ）。このように、インク供給からバ
ブル液化までの動作が繰り返されることにより、所定の
印字出力を得るようになっていた。
９）、体積収縮により、吐出残りインクが小室５３内に
引き込まれる（引き込み流れＨ）と共に、インク供給路
５５内の残りインクが小室５３内に引き込まれる（図９
のインク供給流れＫ）。このように、インク供給からバ
ブル液化までの動作が繰り返されることにより、所定の
印字出力を得るようになっていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ここで、インク供給路
５５に絞り部５８を設けているのは、「スプラッシュ」
と呼ばれる小滴の発生を防止する為である。このスプラ
ッシュＳは、前述の引き込み流れＨと、インク供給流れ
Ｋとが発熱部５２上で衝突した場合に、インク吐出穴よ
り飛び出すインク小滴である。飛び出した小滴は、その
速度も遅く方向性も悪いため、印字媒体に着滴した主滴
の位置とは大きくずれて着滴する。これは「ちり」又は
「サテライト」呼ばれ、印字品質向上の大きな妨げとな
っていた。
５５に絞り部５８を設けているのは、「スプラッシュ」
と呼ばれる小滴の発生を防止する為である。このスプラ
ッシュＳは、前述の引き込み流れＨと、インク供給流れ
Ｋとが発熱部５２上で衝突した場合に、インク吐出穴よ
り飛び出すインク小滴である。飛び出した小滴は、その
速度も遅く方向性も悪いため、印字媒体に着滴した主滴
の位置とは大きくずれて着滴する。これは「ちり」又は
「サテライト」呼ばれ、印字品質向上の大きな妨げとな
っていた。
【０００７】以下、スプラッシュの発生原因を図８乃至
図１０に基づき詳述する。
図１０に基づき詳述する。
【０００８】先ず図８に示すように、インクの吐出が行
われる時には、インク吐出方向に向かう吐出流れＴと、
インク供給路を逆流する圧力逃げ流れＡとがそれぞれ生
じる。これは発生したバブルＢの圧力により生じるもの
で、インク吐出口（ノズル）５６とインク供給路５５と
の形状（この形状により決定される流路抵抗）によって
それぞれの流量比が決定されるようになっている。ここ
で、インク供給路５５の抵抗は、高速にインクＩを供給
しようとするほど低くする必要がある。この場合、圧力
逃げ流れＡの流量は増加することとなる。
われる時には、インク吐出方向に向かう吐出流れＴと、
インク供給路を逆流する圧力逃げ流れＡとがそれぞれ生
じる。これは発生したバブルＢの圧力により生じるもの
で、インク吐出口（ノズル）５６とインク供給路５５と
の形状（この形状により決定される流路抵抗）によって
それぞれの流量比が決定されるようになっている。ここ
で、インク供給路５５の抵抗は、高速にインクＩを供給
しようとするほど低くする必要がある。この場合、圧力
逃げ流れＡの流量は増加することとなる。
【０００９】その後、バブルＢが負圧になり小さくなる
と各流れ方向は逆になる。即ち、図９に示す引き込み流
れＨとインク供給流れＫとを生ずることとなる。これら
２つの流れは発熱部５２上で衝突し、図１０に示す運動
量の合力（インク圧力）Ｇを発生させる。この合力Ｇ
は、小室５３内部においてインク供給路５５とは反対側
の流路壁５４下方に衝突し図１０の跳ね返り流れＲとな
って現れる。この跳ね返り流れＲは、インク吐出口５６
をインク吐出方向に流れ、当該インク吐出口５６の表面
に突出する。これにより、インクのノズルプレート５７
への溢れや図９に示すスプラッシュＳが発生する。
と各流れ方向は逆になる。即ち、図９に示す引き込み流
れＨとインク供給流れＫとを生ずることとなる。これら
２つの流れは発熱部５２上で衝突し、図１０に示す運動
量の合力（インク圧力）Ｇを発生させる。この合力Ｇ
は、小室５３内部においてインク供給路５５とは反対側
の流路壁５４下方に衝突し図１０の跳ね返り流れＲとな
って現れる。この跳ね返り流れＲは、インク吐出口５６
をインク吐出方向に流れ、当該インク吐出口５６の表面
に突出する。これにより、インクのノズルプレート５７
への溢れや図９に示すスプラッシュＳが発生する。
【００１０】この種のインクジェットプリントヘッドで
は、前述したスプラッシュＳの発生を防止するための対
策が以前より考えられてきた。具体的には、上記従来例
のように、絞り部５８を設けてインク供給流れＫに抵抗
を与え、これにより、インク供給流れＫを穏やかにする
方法があった。この他にも、インク供給路５５の断面積
を縮小する方法やインクＩの粘度を高くする方法があっ
た。
は、前述したスプラッシュＳの発生を防止するための対
策が以前より考えられてきた。具体的には、上記従来例
のように、絞り部５８を設けてインク供給流れＫに抵抗
を与え、これにより、インク供給流れＫを穏やかにする
方法があった。この他にも、インク供給路５５の断面積
を縮小する方法やインクＩの粘度を高くする方法があっ
た。
【００１１】しかしながら、これらの各種対策例にあっ
ては、インク供給流れＫが抑制されるため、小室５３に
インクＩを高速供給できない事態が生じる。これがた
め、高速印字を行うことができない不都合があった。
ては、インク供給流れＫが抑制されるため、小室５３に
インクＩを高速供給できない事態が生じる。これがた
め、高速印字を行うことができない不都合があった。
【００１２】ここに、インクを連続的に安定して吐出す
るためには、先の吐出を終えてから後の吐出が行われる
までに、インクがノズル先端まで供給されることが必要
となる。上記従来例に示した絞り部５８を備えた実際の
製品では、インク吐出後に供給されたインクがノズル部
表面に達するまでに、約１５０μsec〜２５０μsecの時
間を要することが明らかになっている。この場合、印字
速度は５ｋＨｚ程度が限界となり、この結果は、印字速
度としてかなり遅いものである。
るためには、先の吐出を終えてから後の吐出が行われる
までに、インクがノズル先端まで供給されることが必要
となる。上記従来例に示した絞り部５８を備えた実際の
製品では、インク吐出後に供給されたインクがノズル部
表面に達するまでに、約１５０μsec〜２５０μsecの時
間を要することが明らかになっている。この場合、印字
速度は５ｋＨｚ程度が限界となり、この結果は、印字速
度としてかなり遅いものである。
【００１３】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、スプラッシュの発生を抑制しながらも、
高速印字による良好な印刷出力を得られるインクジェッ
トプリントヘッドを提供することを、その目的とする。
改善し、特に、スプラッシュの発生を抑制しながらも、
高速印字による良好な印刷出力を得られるインクジェッ
トプリントヘッドを提供することを、その目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリントヘッドは、基板上に設けられた発熱部と、この
発熱部を囲う小室を形成する流路壁と、この流路壁の一
側面を貫通するインク供給路と、小室の天井側に設けら
れたインク吐出穴とを備えている。更に、小室を介して
インク供給路とは反対側に流路壁を貫通する圧力調整用
流路を設ける、という構成を採っている。
プリントヘッドは、基板上に設けられた発熱部と、この
発熱部を囲う小室を形成する流路壁と、この流路壁の一
側面を貫通するインク供給路と、小室の天井側に設けら
れたインク吐出穴とを備えている。更に、小室を介して
インク供給路とは反対側に流路壁を貫通する圧力調整用
流路を設ける、という構成を採っている。
【００１５】このうち、圧力調整用流路が、その他の
（外部の）小室と連通する少なくとも１本の圧力調整溝
を形成するようにしても良い。
（外部の）小室と連通する少なくとも１本の圧力調整溝
を形成するようにしても良い。
【００１６】また、圧力調整用流路を、小室を介してイ
ンク供給路の延長線上に配設してもよい。
ンク供給路の延長線上に配設してもよい。
【００１７】また、圧力調整用流路とインク供給路と
が、圧力調整用流路の断面積をＡｓｕｂ，該インク供給
路の断面積をＡｍａｉｎとするとき、 ０．１≦Ａｓｕｂ／Ａｍａｉｎ≦０．５ なる関係式を満足するように形成されていると都合がよ
い。
が、圧力調整用流路の断面積をＡｓｕｂ，該インク供給
路の断面積をＡｍａｉｎとするとき、 ０．１≦Ａｓｕｂ／Ａｍａｉｎ≦０．５ なる関係式を満足するように形成されていると都合がよ
い。
【００１８】
【作用】本発明によれば、インク引き込み流れと、イン
ク供給流れとの衝突により生じる圧力の合力が、流路壁
で衝突反射されることなく、圧力調整用流路に吸収され
るため、合力反射によるスプラッシュの発生が有効に防
止される。
ク供給流れとの衝突により生じる圧力の合力が、流路壁
で衝突反射されることなく、圧力調整用流路に吸収され
るため、合力反射によるスプラッシュの発生が有効に防
止される。
【００１９】特に、圧力調整用流路が、その他の（外部
の）小室と連通する少なくとも１本の圧力調整溝を形成
している場合にあっては、他の小室のインク吐出動作と
の兼ね合いにより、当該圧力調整用流路に生じたインク
圧力が圧力調整溝を通じて当該他の小室側に促される。
の）小室と連通する少なくとも１本の圧力調整溝を形成
している場合にあっては、他の小室のインク吐出動作と
の兼ね合いにより、当該圧力調整用流路に生じたインク
圧力が圧力調整溝を通じて当該他の小室側に促される。
【００２０】また、圧力調整用流路が、小室を介してイ
ンク供給路の延長線上に配設されている場合にあって
は、インク引き込み流れとインク供給流れとの衝突によ
り生じる圧力の合力が、特に有効に圧力調整用流路に吸
収される。
ンク供給路の延長線上に配設されている場合にあって
は、インク引き込み流れとインク供給流れとの衝突によ
り生じる圧力の合力が、特に有効に圧力調整用流路に吸
収される。
【００２１】圧力調整用流路とインク供給路とが、当該
圧力調整用流路の断面積をＡｓｕｂ，該インク供給路の
断面積をＡｍａｉｎとするとき、０．１≦Ａｓｕｂ／Ａ
ｍａｉｎ≦０．５なる関係式を満足するように形成され
ている場合にあっては、インクの吐出効率を最適に設定
できると共に、引き込み流れとインク供給流れとによる
合力を圧力調整用流路方向に向かわせることができる。
圧力調整用流路の断面積をＡｓｕｂ，該インク供給路の
断面積をＡｍａｉｎとするとき、０．１≦Ａｓｕｂ／Ａ
ｍａｉｎ≦０．５なる関係式を満足するように形成され
ている場合にあっては、インクの吐出効率を最適に設定
できると共に、引き込み流れとインク供給流れとによる
合力を圧力調整用流路方向に向かわせることができる。
【００２２】
【実施例】以下、本発明の第１実施例を図１乃至図４に
基づいて説明する。ここで、従来例と同一のものには、
同一符号を付して重複説明を省略する。
基づいて説明する。ここで、従来例と同一のものには、
同一符号を付して重複説明を省略する。
【００２３】先ず図１において、基板５１上に設けられ
た発熱部５２は、その周囲を流路壁５４に囲まれてい
る。この流路壁５４は、発熱部５２を中心とした小室５
３を形成しており、この小室５３の天井側にはインク吐
出口（ノズル）５６が開かれている。また、小室５３を
形成する流路壁５４の一側面には、インク供給路５５が
貫通されている。ここで、このインク供給路５５は、基
板５１中心に設けられたスロット（インク供給口）を介
してインクタンクと接続されている（図示略）。一方、
小室５３を介してインク供給路５５の反対側には、圧力
調整用流路１が流路壁５４を貫通している。
た発熱部５２は、その周囲を流路壁５４に囲まれてい
る。この流路壁５４は、発熱部５２を中心とした小室５
３を形成しており、この小室５３の天井側にはインク吐
出口（ノズル）５６が開かれている。また、小室５３を
形成する流路壁５４の一側面には、インク供給路５５が
貫通されている。ここで、このインク供給路５５は、基
板５１中心に設けられたスロット（インク供給口）を介
してインクタンクと接続されている（図示略）。一方、
小室５３を介してインク供給路５５の反対側には、圧力
調整用流路１が流路壁５４を貫通している。
【００２４】本実施例において、圧力調整用流路１は、
小室５３を介してインク供給路５５の延長線上に配設さ
れると共に、その一部が、他の小室（図示略）に連通す
る１本の圧力調整溝２を形成している。この圧力調整溝
２は、圧力調整用流路１の始端部を幹としてＴ字状に枝
分かれして形成されている。また、圧力調整用流路１と
インク供給路５５とは、当該圧力調整用流路１の断面積
をＡｓｕｂ，該インク供給路５５の断面積をＡｍａｉｎ
とするとき、０．１≦Ａｓｕｂ／Ａｍａｉｎ≦０．５な
る関係式を満足するように形成されている。
小室５３を介してインク供給路５５の延長線上に配設さ
れると共に、その一部が、他の小室（図示略）に連通す
る１本の圧力調整溝２を形成している。この圧力調整溝
２は、圧力調整用流路１の始端部を幹としてＴ字状に枝
分かれして形成されている。また、圧力調整用流路１と
インク供給路５５とは、当該圧力調整用流路１の断面積
をＡｓｕｂ，該インク供給路５５の断面積をＡｍａｉｎ
とするとき、０．１≦Ａｓｕｂ／Ａｍａｉｎ≦０．５な
る関係式を満足するように形成されている。
【００２５】そして、インクタンクからインク供給路５
５を介して小室５３にインクＩが充填されると、発熱部
５２で加熱された当該インクＩの一部がバブルＢに変化
する。このバブルＢの体積増加により、図２に示す、吐
出流れＴと、圧力逃げ流れＡとがそれぞれ発生する。
５を介して小室５３にインクＩが充填されると、発熱部
５２で加熱された当該インクＩの一部がバブルＢに変化
する。このバブルＢの体積増加により、図２に示す、吐
出流れＴと、圧力逃げ流れＡとがそれぞれ発生する。
【００２６】次に、バブルＢが負圧になり小さくなると
各流れ方向は逆になる。即ち、図３に示す引き込み流れ
Ｈとインク供給流れＫとを生ずることとなる。これらの
流れは発熱部５２上で衝突し、図４に示す運動量の合力
（インク圧力）Ｇを発生させる。この合力Ｇは、圧力調
整用流路１に流れ込み、圧力調整溝２によって分散吸収
される。
各流れ方向は逆になる。即ち、図３に示す引き込み流れ
Ｈとインク供給流れＫとを生ずることとなる。これらの
流れは発熱部５２上で衝突し、図４に示す運動量の合力
（インク圧力）Ｇを発生させる。この合力Ｇは、圧力調
整用流路１に流れ込み、圧力調整溝２によって分散吸収
される。
【００２７】このように、本実施例によれば、合力Ｇが
圧力調整用流路１に流れ込むため、スプラッシュの原因
となる跳ね返り流れＲが有効に防止される。
圧力調整用流路１に流れ込むため、スプラッシュの原因
となる跳ね返り流れＲが有効に防止される。
【００２８】ここで、インク吐出時には、圧力調整用流
路１方向の圧力逃げ流れＡの流量比が大きいと吐出効率
のロスとなるため、この流量比はできるだけ小さい方が
よい。また、バブルＢの体積縮小時も、圧力調整用流路
１からのインク供給流れＫの流量比が大きいと、その合
力が圧力調整用流路１方向へ向かないため、やはり、こ
の流量比はできるだけ小さい方がよい。且つ、衝突する
合力Ｇの流れを逃がすだけの流れは起こる必要がある。
このような理由から、インク供給路５５と圧力調整用流
路１との断面積比を０．１ないし０．５に設定してい
る。
路１方向の圧力逃げ流れＡの流量比が大きいと吐出効率
のロスとなるため、この流量比はできるだけ小さい方が
よい。また、バブルＢの体積縮小時も、圧力調整用流路
１からのインク供給流れＫの流量比が大きいと、その合
力が圧力調整用流路１方向へ向かないため、やはり、こ
の流量比はできるだけ小さい方がよい。且つ、衝突する
合力Ｇの流れを逃がすだけの流れは起こる必要がある。
このような理由から、インク供給路５５と圧力調整用流
路１との断面積比を０．１ないし０．５に設定してい
る。
【００２９】また、本実施例では、圧力調整用流路１
を、小室５３を介してインク供給路５５の延長線上に配
設しているが、これに限定されず、小室５３を介してイ
ンク供給路５５の反対側に配設されていれば良い。圧力
調整溝２の形状も、Ｔ字状に限定されず、Ｙ字状その他
の形状で設けられても良い。
を、小室５３を介してインク供給路５５の延長線上に配
設しているが、これに限定されず、小室５３を介してイ
ンク供給路５５の反対側に配設されていれば良い。圧力
調整溝２の形状も、Ｔ字状に限定されず、Ｙ字状その他
の形状で設けられても良い。
【００３０】次に、本発明の第２実施例を図５に基づい
て説明する。ここで、前述した構成と同一のものについ
ては、同一符号を付して重複説明を省略する。
て説明する。ここで、前述した構成と同一のものについ
ては、同一符号を付して重複説明を省略する。
【００３１】図５に示す実施例では、圧力調整用流路１
が、２本の平行した圧力調整溝２を形成している。そし
て、各圧力調整溝２は、他の小室（図示略）に連通され
ている。その他の構成は、前述した第１実施例と同一と
なっている。
が、２本の平行した圧力調整溝２を形成している。そし
て、各圧力調整溝２は、他の小室（図示略）に連通され
ている。その他の構成は、前述した第１実施例と同一と
なっている。
【００３２】このようにしても、前述した図１に示す第
１実施例とほぼ同様の作用効果を奏する他、連通する複
数の小室間からの圧力逃げ流れによるクロストーク（イ
ンク圧干渉）を減衰緩和することができる利点がある。
１実施例とほぼ同様の作用効果を奏する他、連通する複
数の小室間からの圧力逃げ流れによるクロストーク（イ
ンク圧干渉）を減衰緩和することができる利点がある。
【００３３】ここで、本実施例において、圧力調整溝２
の数は、３本以上形成しても良い。
の数は、３本以上形成しても良い。
【００３４】次に、本発明の第３実施例を図６に基づい
て説明する。ここで、前述した構成と同一のものについ
ては、同一符号を付して重複説明を省略する。
て説明する。ここで、前述した構成と同一のものについ
ては、同一符号を付して重複説明を省略する。
【００３５】この図６において、圧力調整用流路１は、
その始端部が小室５３を介してインク供給路５５と対称
に配設され、その本流部分が当該小室５３を半巻回しイ
ンク供給路５５と平行に形成されている。本実施例にお
いて、圧力調整用流路１は、第１又は第２実施例に示し
たような圧力調整溝２を形成せず、他の小室とは連通し
ないように形成されている。
その始端部が小室５３を介してインク供給路５５と対称
に配設され、その本流部分が当該小室５３を半巻回しイ
ンク供給路５５と平行に形成されている。本実施例にお
いて、圧力調整用流路１は、第１又は第２実施例に示し
たような圧力調整溝２を形成せず、他の小室とは連通し
ないように形成されている。
【００３６】このようにしても、前述の各実施例とほぼ
同様の作用効果を奏する他、他の小室からのクロストー
クの影響を受けることがないという利点がある。
同様の作用効果を奏する他、他の小室からのクロストー
クの影響を受けることがないという利点がある。
【００３７】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、小室を介してインク供給路とは
反対側に圧力調整用流路を設けたことにより、インク引
き込み流れとインク供給流れとの合力が適度に吸収緩和
される。このため、従来のような跳ね返り流れの発生を
抑制することができ、インクのノズルプレート表面への
溢れやスプラッシュの発生を有効に防止することによ
り、サテライトを抑えた印刷出力を得ることができる。
るので、これによると、小室を介してインク供給路とは
反対側に圧力調整用流路を設けたことにより、インク引
き込み流れとインク供給流れとの合力が適度に吸収緩和
される。このため、従来のような跳ね返り流れの発生を
抑制することができ、インクのノズルプレート表面への
溢れやスプラッシュの発生を有効に防止することによ
り、サテライトを抑えた印刷出力を得ることができる。
【００３８】また、本発明は、インク供給流れを抑制す
るような手段を必要としないので、高速印字を阻害する
こと無く良好な印刷出力を得ることができる、という従
来にない優れたインクジェットプリントヘッドを提供す
ることができる。
るような手段を必要としないので、高速印字を阻害する
こと無く良好な印刷出力を得ることができる、という従
来にない優れたインクジェットプリントヘッドを提供す
ることができる。
【図１】本発明の第１実施例を示す図で、インク供給路
を含む発熱部の面に沿った断面図である。
を含む発熱部の面に沿った断面図である。
【図２】図１のIII−III線に沿った断面内におけるイン
ク吐出状況を示す説明図である。
ク吐出状況を示す説明図である。
【図３】図２の動作直後におけるインクの流動状態を示
す説明図である。
す説明図である。
【図４】図３におけるインク内の圧力変化を示す説明図
である。
である。
【図５】本発明の第２実施例を示す図で、インク供給路
を含む発熱部の面に沿った断面図である。
を含む発熱部の面に沿った断面図である。
【図６】本発明の第３実施例を示す図で、インク供給路
を含む発熱部の面に沿った断面図である。
を含む発熱部の面に沿った断面図である。
【図７】従来例を示す図で、インク供給路を含む発熱部
の面に沿った断面図である。
の面に沿った断面図である。
【図８】図７のII−II線に沿った断面内におけるインク
吐出状況を示す説明図である。
吐出状況を示す説明図である。
【図９】図８の動作直後におけるインクの流動状態を示
す説明図である。
す説明図である。
【図１０】図９におけるインク内の圧力変化を示す説明
図である。
図である。
１ 圧力調整用流路 ２ 圧力調整溝 ５１ 基板 ５２ 発熱部 ５３ 小室 ５４ 流路壁 ５５ インク供給路 ５６ インク吐出口（ノズル） ５７ ノズルプレート ５８ 絞り部 Ａ 圧力逃げ流れ Ｂ バブル Ｇ 合力 Ｈ 引き込み流れ Ｉ インク Ｋ インク供給流れ Ｒ 跳ね返り流れ Ｓ スプラッシュ Ｔ 吐出流れ
Claims (4)
- 【請求項１】 基板上に設けられた発熱部と、この発熱
部を囲う小室を形成する流路壁と、この流路壁の一側面
を貫通するインク供給路と、前記小室の天井側に設けら
れたインク吐出穴とを備えたインクジェットプリントヘ
ッドにおいて、 前記小室を介して前記インク供給路とは反対側に前記流
路壁を貫通する圧力調整用流路を設けたことを特徴とす
るインクジェットプリントヘッド。 - 【請求項２】 前記圧力調整用流路が、その他の小室と
連通する少なくとも１本の圧力調整溝を形成しているこ
とを特徴とする請求項１記載のインクジェットプリント
ヘッド。 - 【請求項３】 前記圧力調整用流路が、前記小室を介し
て前記インク供給路の延長線上に配設されていることを
特徴とする請求項１又は２記載のインクジェットプリン
トヘッド。 - 【請求項４】 前記圧力調整用流路と前記インク供給路
とが、当該圧力調整用流路の断面積をＡｓｕｂ，該イン
ク供給路の断面積をＡｍａｉｎとするとき、 ０．１≦Ａｓｕｂ／Ａｍａｉｎ≦０．５ なる関係式を満足するように形成されていることを特徴
とする請求項１，２又は３記載のインクジェットプリン
トヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6203963A JP2780647B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | インクジェットプリントヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6203963A JP2780647B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | インクジェットプリントヘッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0867006A true JPH0867006A (ja) | 1996-03-12 |
| JP2780647B2 JP2780647B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=16482551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6203963A Expired - Fee Related JP2780647B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | インクジェットプリントヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2780647B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7470004B2 (en) | 2004-03-01 | 2008-12-30 | Sony Corporation | Liquid ejection head and liquid ejection device |
| JP2009137126A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Canon Inc | 液体吐出ヘッド及び記録装置 |
| WO2012134781A1 (en) * | 2011-03-30 | 2012-10-04 | Eastman Kodak Company | Inkjet chamber and inlets for circulating flow |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0278564A (ja) * | 1988-06-30 | 1990-03-19 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
-
1994
- 1994-08-29 JP JP6203963A patent/JP2780647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0278564A (ja) * | 1988-06-30 | 1990-03-19 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7470004B2 (en) | 2004-03-01 | 2008-12-30 | Sony Corporation | Liquid ejection head and liquid ejection device |
| JP2009137126A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Canon Inc | 液体吐出ヘッド及び記録装置 |
| WO2012134781A1 (en) * | 2011-03-30 | 2012-10-04 | Eastman Kodak Company | Inkjet chamber and inlets for circulating flow |
| US8449086B2 (en) | 2011-03-30 | 2013-05-28 | Eastman Kodak Company | Inkjet chamber and inlets for circulating flow |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2780647B2 (ja) | 1998-07-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3696967B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジ、液体吐出装置、液体吐出方法および記録方法 | |
| JPS598230B2 (ja) | インク噴射ヘツドのノズル内のインクの逆流を抑制する装置 | |
| CA2318983A1 (en) | Apparatus and method for using bubble as virtual valve in microinjector to eject fluid | |
| JPS60203455A (ja) | インク・ジエツト・プリントヘツド | |
| JP3450594B2 (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出装置および液体吐出記録方法 | |
| JPH0354061B2 (ja) | ||
| JPH0867006A (ja) | インクジェットプリントヘッド | |
| JP3102324B2 (ja) | インクジェットプリントヘッド、インクジェットプリンタおよびインクジェットプリントヘッドのメンテナンス方法 | |
| JPH09141873A (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出装置、および記録方法 | |
| JPH06191030A (ja) | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 | |
| JPH0820111A (ja) | 液体噴射記録ヘッドおよびこれを搭載する液体噴射記録装置 | |
| JP3206081B2 (ja) | インクジェットヘッド | |
| JPH08174819A (ja) | インクジェットヘッド | |
| JP2785712B2 (ja) | インクジェット式プリントヘッド | |
| JP4766623B2 (ja) | 気液混合流の噴射装置 | |
| JPS5912859A (ja) | インクジエツト記録ヘツド | |
| JPH01178451A (ja) | インクジェットヘッド | |
| JPH07171969A (ja) | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 | |
| JPS5831762A (ja) | ノンインパクト記録装置 | |
| JPS59199252A (ja) | 液体噴射記録ヘツド | |
| JP3459803B2 (ja) | 回復方法、および液体吐出ヘッド | |
| JP3038883B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド | |
| JP2795215B2 (ja) | インクジェット式記録ヘッド | |
| JPH07232433A (ja) | サーマルインクジェットヘッド | |
| JP2958502B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980414 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |