JPH08174819A - インクジェットヘッド - Google Patents
インクジェットヘッドInfo
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- JPH08174819A JPH08174819A JP32069194A JP32069194A JPH08174819A JP H08174819 A JPH08174819 A JP H08174819A JP 32069194 A JP32069194 A JP 32069194A JP 32069194 A JP32069194 A JP 32069194A JP H08174819 A JPH08174819 A JP H08174819A
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- Japan
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- pressurized liquid
- liquid chamber
- fluid resistance
- nozzle
- ink
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 マルチノズルインクジェットヘッドにおける
インク損失を抑制しつつ気泡を排出して、画像品質を向
上する。 【構成】 複数のノズル15を列設したノズル列15
A,15Bを有し、各ノズル列15A,15Bの複数の
ノズル15がそれぞれ臨む複数の加圧液室17からなる
加圧液室列17A,17Bを有すると共に、各加圧液室
17には両側の流体抵抗部23,23を介してインクを
供給するようにし、更に各加圧液室17の両側に設けた
共通液室24a,24bにはインクを分配供給する分配
部27aを各加圧液室列の列方向と直交する方向の中央
に形成した。
インク損失を抑制しつつ気泡を排出して、画像品質を向
上する。 【構成】 複数のノズル15を列設したノズル列15
A,15Bを有し、各ノズル列15A,15Bの複数の
ノズル15がそれぞれ臨む複数の加圧液室17からなる
加圧液室列17A,17Bを有すると共に、各加圧液室
17には両側の流体抵抗部23,23を介してインクを
供給するようにし、更に各加圧液室17の両側に設けた
共通液室24a,24bにはインクを分配供給する分配
部27aを各加圧液室列の列方向と直交する方向の中央
に形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
に関し、特にオンデマンド型マルチノズルインクジェッ
トヘッドに関する。
に関し、特にオンデマンド型マルチノズルインクジェッ
トヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ヘッドを記
録紙上に接触することなく記録することができると共
に、記録プロセスが非常に単純であることやカラー記録
にも適することなどから注目されている。従前、このイ
ンクジェット記録方式として種々の方式が提案されてい
るが、現在では、記録信号が入力されたときにのみイン
クを吐出する所謂ドロップオンデマンド(DOD)方式
が主流になっている。そして、DOD方式の中には、所
謂バブルジェット方式とピエゾアクチュエータ方式があ
る。
録紙上に接触することなく記録することができると共
に、記録プロセスが非常に単純であることやカラー記録
にも適することなどから注目されている。従前、このイ
ンクジェット記録方式として種々の方式が提案されてい
るが、現在では、記録信号が入力されたときにのみイン
クを吐出する所謂ドロップオンデマンド(DOD)方式
が主流になっている。そして、DOD方式の中には、所
謂バブルジェット方式とピエゾアクチュエータ方式があ
る。
【0003】ところで、オンディマンド型インクジェッ
トヘッドは、加圧液室内をエネルギー発生手段で加圧し
てその容積を変化させることによって加圧液室内のイン
クをノズルから噴射させるため、加圧時に加圧液室内に
気泡が存在することは致命的な欠陥となる。すなわち、
気泡は体積弾性率が小さいために、液室の容積変化によ
って生じた圧力波がすべて気泡の体積変化に消費され
て、インクを噴射させるための圧力波がインクに伝播さ
れなくなり、インクが噴射されなくなる。
トヘッドは、加圧液室内をエネルギー発生手段で加圧し
てその容積を変化させることによって加圧液室内のイン
クをノズルから噴射させるため、加圧時に加圧液室内に
気泡が存在することは致命的な欠陥となる。すなわち、
気泡は体積弾性率が小さいために、液室の容積変化によ
って生じた圧力波がすべて気泡の体積変化に消費され
て、インクを噴射させるための圧力波がインクに伝播さ
れなくなり、インクが噴射されなくなる。
【0004】そこで、加圧液室内の気泡を排出する必要
があるが、通常、製品が完成してはじめてインクを充填
するときと、印字機能を維持するために何らかの不都合
で加圧液室内に気泡が混入したときに気泡排出を行う必
要がある。
があるが、通常、製品が完成してはじめてインクを充填
するときと、印字機能を維持するために何らかの不都合
で加圧液室内に気泡が混入したときに気泡排出を行う必
要がある。
【0005】従来、このような加圧液室内の気泡排出を
考慮したインクジェットヘッドとしては、例えば特開昭
63−199650号公報に記載されているように、各
加圧液室の下方からインクを供給し、各加圧液室の上方
に加圧液室にそれぞれ連通する大気開放口を形成し、或
いは各加圧液室に連通する共通の補助インク室を形成し
て、この補助インク室に大気開放孔を形成したもの、特
公平60−11542号公報に記載されているように、
エネルギー発生素子を配設した複数の液路に連通する上
流側の液室に、画像形成用吐出口と同等の流体抵抗を有
する回復用出口部を連通させたものなどがある。
考慮したインクジェットヘッドとしては、例えば特開昭
63−199650号公報に記載されているように、各
加圧液室の下方からインクを供給し、各加圧液室の上方
に加圧液室にそれぞれ連通する大気開放口を形成し、或
いは各加圧液室に連通する共通の補助インク室を形成し
て、この補助インク室に大気開放孔を形成したもの、特
公平60−11542号公報に記載されているように、
エネルギー発生素子を配設した複数の液路に連通する上
流側の液室に、画像形成用吐出口と同等の流体抵抗を有
する回復用出口部を連通させたものなどがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者のインクジェットヘッドにあっては、各加圧液室
に大気開放孔が設けられ、或いは各加圧液室に連通する
共通の補助インク室に大気開放孔が設けられているの
で、加圧液室を加圧するときの圧力波が各加圧液室の大
気開放孔や補助インク室への伝播によって損失して、イ
ンク滴噴出エネルギーが少なくなる。また、後者のイン
クジェットヘッドにあっては、複数の液路に連通する上
流側の液室に画像形成用吐出口と同等の流体抵抗を有す
る回復用吐出口を設けているので、回復動作時のインク
流出が多くなってインク損失が大きくなる。
た前者のインクジェットヘッドにあっては、各加圧液室
に大気開放孔が設けられ、或いは各加圧液室に連通する
共通の補助インク室に大気開放孔が設けられているの
で、加圧液室を加圧するときの圧力波が各加圧液室の大
気開放孔や補助インク室への伝播によって損失して、イ
ンク滴噴出エネルギーが少なくなる。また、後者のイン
クジェットヘッドにあっては、複数の液路に連通する上
流側の液室に画像形成用吐出口と同等の流体抵抗を有す
る回復用吐出口を設けているので、回復動作時のインク
流出が多くなってインク損失が大きくなる。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、マルチノズルインクジェットヘッドにおけるイ
ンク損失を抑制しつつ気泡を排出して、画像品質を向上
することを目的とする。
であり、マルチノズルインクジェットヘッドにおけるイ
ンク損失を抑制しつつ気泡を排出して、画像品質を向上
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、次のとおり
構成した。
め、本発明は、複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、次のとおり
構成した。
【0009】請求項1のインクジェットヘッドは、供給
されたインクを前記各加圧液室列に分配する分配部を各
加圧液室列の列方向と直交する方向の中央に形成した。
されたインクを前記各加圧液室列に分配する分配部を各
加圧液室列の列方向と直交する方向の中央に形成した。
【0010】請求項2のインクジェットヘッドは、前記
各加圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそれぞ
れ加圧液室に連通する共通流路を設けると共に、前記各
加圧液室列の間に隔壁を設けた。
各加圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそれぞ
れ加圧液室に連通する共通流路を設けると共に、前記各
加圧液室列の間に隔壁を設けた。
【0011】請求項3のインクジェットヘッドは、前記
各加圧液室列の列方向両側に前記流体抵抗部を介してそ
れぞれ加圧液室に連通する共通流路を設け、この両側の
共通流路の各流体抵抗値を等しくした。
各加圧液室列の列方向両側に前記流体抵抗部を介してそ
れぞれ加圧液室に連通する共通流路を設け、この両側の
共通流路の各流体抵抗値を等しくした。
【0012】請求項4のインクジェットヘッドは、前記
各加圧液室列の列方向両側に前記流体抵抗部を介して加
圧液室に連通する共通流路をそれぞれ設け、この両側の
各共通流路をそれぞれダミー用ノズルに連通させた。
各加圧液室列の列方向両側に前記流体抵抗部を介して加
圧液室に連通する共通流路をそれぞれ設け、この両側の
各共通流路をそれぞれダミー用ノズルに連通させた。
【0013】請求項5のインクジェットヘッドは、上記
請求項4のインクジェットヘッドにおいて、前記ダミー
用ノズルは画像形成用ノズルよりもノズル径を小径に形
成した。
請求項4のインクジェットヘッドにおいて、前記ダミー
用ノズルは画像形成用ノズルよりもノズル径を小径に形
成した。
【0014】請求項6のインクジェットヘッドは、前記
ノズルを前記複数の流体抵抗部の間の中央位置に形成す
ると共に、前記複数の流体抵抗部の流体抵抗値を同じに
した。
ノズルを前記複数の流体抵抗部の間の中央位置に形成す
ると共に、前記複数の流体抵抗部の流体抵抗値を同じに
した。
【0015】請求項7のインクジェットヘッドは、前記
ノズルを前記複数の流体抵抗部の間の中央位置からずれ
た位置に形成すると共に、前記複数の流体抵抗部の流体
抵抗値をノズル位置に応じて異ならせた。
ノズルを前記複数の流体抵抗部の間の中央位置からずれ
た位置に形成すると共に、前記複数の流体抵抗部の流体
抵抗値をノズル位置に応じて異ならせた。
【0016】請求項8のインクジェットヘッドは、前記
流体抵抗部からノズルまでの流路の高さを段階的又は勾
配的に変化させて形成した。
流体抵抗部からノズルまでの流路の高さを段階的又は勾
配的に変化させて形成した。
【0017】請求項9のインクジェットヘッドは、前記
流体抵抗部とノズルとを前記加圧液室の高さ方向に異な
らせて設けた。
流体抵抗部とノズルとを前記加圧液室の高さ方向に異な
らせて設けた。
【0018】
【作用】請求項1のインクジェットヘッドは、供給され
たインクを前記各加圧液室列に分配する分配部を各加圧
液室列の列方向と直交する方向の中央に形成したので、
分配部から各流体抵抗部を通じて各加圧液室に同時にイ
ンクが分配供給され、加圧液室内の空気が完全に排出さ
れる。
たインクを前記各加圧液室列に分配する分配部を各加圧
液室列の列方向と直交する方向の中央に形成したので、
分配部から各流体抵抗部を通じて各加圧液室に同時にイ
ンクが分配供給され、加圧液室内の空気が完全に排出さ
れる。
【0019】請求項2のインクジェットヘッドは、各加
圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそれぞれ加
圧液室に連通する共通流路を設けると共に、各加圧液室
列の間に隔壁を設けたので、インク供給時の各加圧液室
列間での影響を防止することができる。
圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそれぞれ加
圧液室に連通する共通流路を設けると共に、各加圧液室
列の間に隔壁を設けたので、インク供給時の各加圧液室
列間での影響を防止することができる。
【0020】請求項3のインクジェットヘッドは、各加
圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそれぞれ加
圧液室に連通する共通流路を設け、この両側の共通流路
の各流体抵抗値を等しくしたので、供給されたインクが
共通液室を介して同時に流体抵抗部に到達し、加圧液室
内の空気が完全に排出される。
圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそれぞれ加
圧液室に連通する共通流路を設け、この両側の共通流路
の各流体抵抗値を等しくしたので、供給されたインクが
共通液室を介して同時に流体抵抗部に到達し、加圧液室
内の空気が完全に排出される。
【0021】請求項4のインクジェットヘッドは、各加
圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介して加圧液室に
連通する共通流路をそれぞれ設け、この両側の各共通流
路をそれぞれダミー用ノズルに連通させたので、共通液
室の気泡を排出できると共に、共通液室の流体抵抗値の
等価性を保持することができる。
圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介して加圧液室に
連通する共通流路をそれぞれ設け、この両側の各共通流
路をそれぞれダミー用ノズルに連通させたので、共通液
室の気泡を排出できると共に、共通液室の流体抵抗値の
等価性を保持することができる。
【0022】請求項5のインクジェットヘッドは、上記
請求項4のインクジェットヘッドにおいて、ダミー用ノ
ズルは画像形成用ノズルよりもノズル径を小径に形成し
たので、気泡排出を行うときのインク損失が少なくな
る。
請求項4のインクジェットヘッドにおいて、ダミー用ノ
ズルは画像形成用ノズルよりもノズル径を小径に形成し
たので、気泡排出を行うときのインク損失が少なくな
る。
【0023】請求項6のインクジェットヘッドは、ノズ
ルを複数の流体抵抗部の間の中央位置に形成すると共
に、複数の流体抵抗部の流体抵抗値を同じにしたので、
ノズルにインクが同時に到達して、加圧液室内の空気を
排出することができる。
ルを複数の流体抵抗部の間の中央位置に形成すると共
に、複数の流体抵抗部の流体抵抗値を同じにしたので、
ノズルにインクが同時に到達して、加圧液室内の空気を
排出することができる。
【0024】請求項7のインクジェットヘッドは、ノズ
ルを複数の流体抵抗部の間の中央位置からずれた位置に
形成すると共に、前記複数の流体抵抗部の流体抵抗値を
ノズル位置に応じて異ならせているので、ノズルが中央
位置からずれた位置にある場合でも、ノズルにインクが
同時に到達して、加圧液室内の空気を排出することがで
きる。
ルを複数の流体抵抗部の間の中央位置からずれた位置に
形成すると共に、前記複数の流体抵抗部の流体抵抗値を
ノズル位置に応じて異ならせているので、ノズルが中央
位置からずれた位置にある場合でも、ノズルにインクが
同時に到達して、加圧液室内の空気を排出することがで
きる。
【0025】請求項8のインクジェットヘッドは、流体
抵抗部からノズルまでの流路の高さを段階的又は勾配的
に変化させて形成したので、インク流れによる渦の発生
が防止できると共に、隅部への気泡の付着を防止でき
る。
抵抗部からノズルまでの流路の高さを段階的又は勾配的
に変化させて形成したので、インク流れによる渦の発生
が防止できると共に、隅部への気泡の付着を防止でき
る。
【0026】請求項9のインクジェットヘッドは、流体
抵抗部とノズルとを加圧液室の高さ方向に異ならせて設
けたので、加圧液室内底面に付着する気泡を剥離して排
出することができる。
抵抗部とノズルとを加圧液室の高さ方向に異ならせて設
けたので、加圧液室内底面に付着する気泡を剥離して排
出することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1は本発明の一実施例を示すインクジェッ
トヘッドの外観斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3
は図1のA−A線に沿う断面図、図4は図1のB−B線
に沿う断面図である。
説明する。図1は本発明の一実施例を示すインクジェッ
トヘッドの外観斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3
は図1のA−A線に沿う断面図、図4は図1のB−B線
に沿う断面図である。
【0028】このインクジェットヘッドは、アクチュエ
ータユニット1と、このアクチュエータユニット1上に
接合された液室ユニット2とからなる。アクチュエータ
ユニット1は、基板3上に複数の積層型圧電素子を列状
に配置(列設)してなる2列の圧電素子列4,4及びこ
れら2列の圧電素子列4,4の周囲を取り囲むフレーム
部材5を接合している。圧電素子列4は、インクを液滴
化して飛翔させるための駆動パルスが与えられる複数の
圧電素子(これを「駆動部圧電素子」という。)7,7
…と、駆動部圧電素子7,7間に位置し、駆動パルスが
与えられずに単に液室ユニット固定部材となる複数の圧
電素子(これを「固定部圧電素子」という。)8,8…
とを交互に配置したバイピッチ構造としている。
ータユニット1と、このアクチュエータユニット1上に
接合された液室ユニット2とからなる。アクチュエータ
ユニット1は、基板3上に複数の積層型圧電素子を列状
に配置(列設)してなる2列の圧電素子列4,4及びこ
れら2列の圧電素子列4,4の周囲を取り囲むフレーム
部材5を接合している。圧電素子列4は、インクを液滴
化して飛翔させるための駆動パルスが与えられる複数の
圧電素子(これを「駆動部圧電素子」という。)7,7
…と、駆動部圧電素子7,7間に位置し、駆動パルスが
与えられずに単に液室ユニット固定部材となる複数の圧
電素子(これを「固定部圧電素子」という。)8,8…
とを交互に配置したバイピッチ構造としている。
【0029】液室ユニット2は、ダイアフラム部11を
形成した振動板12上に、加圧液室、共通流路等を形成
する感光性樹脂フィルム(ドライフィルムレジスト)か
らなる液室流路形成部材13を接着し、この液室流路形
成部材13上にノズル15を形成したノズルプレート1
6を接着してなる。これら振動板12、液室流路形成部
材13及びノズルプレート16によって、圧電素子列4
の各駆動部圧電素子7,7…に対向するダイヤフラム部
11を有するそれぞれ略独立した複数の加圧液室17,
17…からなる2列の加圧液室列17A,17Bを形成
し、ノズルプレート16には各加圧液室列17A,17
Bの各加圧液室17に臨む複数のノズル15を列設した
2列のノズル列15A,15Bを設けている。
形成した振動板12上に、加圧液室、共通流路等を形成
する感光性樹脂フィルム(ドライフィルムレジスト)か
らなる液室流路形成部材13を接着し、この液室流路形
成部材13上にノズル15を形成したノズルプレート1
6を接着してなる。これら振動板12、液室流路形成部
材13及びノズルプレート16によって、圧電素子列4
の各駆動部圧電素子7,7…に対向するダイヤフラム部
11を有するそれぞれ略独立した複数の加圧液室17,
17…からなる2列の加圧液室列17A,17Bを形成
し、ノズルプレート16には各加圧液室列17A,17
Bの各加圧液室17に臨む複数のノズル15を列設した
2列のノズル列15A,15Bを設けている。
【0030】ここで、液室ユニット2の液室流路形成部
材13は、上記のように振動板12上面とノズルプレー
ト16との間に位置して加圧液室17の流路等を形成す
るものであるが、その製造工程上、振動板12上面にド
ライフィルムレジストを用いて液室パターンを形成した
下側液室流路形成部材20と、ノズルプレート16下面
に同じくドライフィルムレジストを用いて液室パターン
を形成した上側液室流路形成部材21とを接合してい
る。
材13は、上記のように振動板12上面とノズルプレー
ト16との間に位置して加圧液室17の流路等を形成す
るものであるが、その製造工程上、振動板12上面にド
ライフィルムレジストを用いて液室パターンを形成した
下側液室流路形成部材20と、ノズルプレート16下面
に同じくドライフィルムレジストを用いて液室パターン
を形成した上側液室流路形成部材21とを接合してい
る。
【0031】この液室ユニット2の液室構成について図
5及び図6をも参照して説明する。各加圧液室列17
A,17Bの各加圧液室17に両側からインクを供給す
る流体抵抗部23,23を設け(下側液室流路形成部材
20で形成している。)、更に流体抵抗部23,23の
両側、即ち加圧液室列17A,17Bの列方向と直交す
る方向の両側には流体抵抗部23,23に連通する共通
流路である外側共通液室24a及び内側共通液室24b
をそれぞれ設けている。この場合、各列の内側共通液室
24b,24bは一体的に形成することもできるが、こ
こでは、各加圧液室列17A,17Bの間に隔壁部25
を形成することによって、各列の内側共通液室24b,
24bを独立させている。また、ここでは、外側共通液
室24aと内側共通液室24bの断面形状(幅と高さ)
が等価になるように形成している。
5及び図6をも参照して説明する。各加圧液室列17
A,17Bの各加圧液室17に両側からインクを供給す
る流体抵抗部23,23を設け(下側液室流路形成部材
20で形成している。)、更に流体抵抗部23,23の
両側、即ち加圧液室列17A,17Bの列方向と直交す
る方向の両側には流体抵抗部23,23に連通する共通
流路である外側共通液室24a及び内側共通液室24b
をそれぞれ設けている。この場合、各列の内側共通液室
24b,24bは一体的に形成することもできるが、こ
こでは、各加圧液室列17A,17Bの間に隔壁部25
を形成することによって、各列の内側共通液室24b,
24bを独立させている。また、ここでは、外側共通液
室24aと内側共通液室24bの断面形状(幅と高さ)
が等価になるように形成している。
【0032】そして、これらの各加圧液室列17A,1
7Bの外側共通液室24a及び内側共通液室24bの一
端側は、インク供給口26から供給されるインクを各加
圧液室列17A,17Bに分配する分配路27の分配部
27aを連通させている。ここで、分配路27の分配部
27aは、加圧液室列17A,17Bの列方向と直交す
る方向、即ち加圧液室列17A,17Bの配列方向の中
央に位置させて形成している。
7Bの外側共通液室24a及び内側共通液室24bの一
端側は、インク供給口26から供給されるインクを各加
圧液室列17A,17Bに分配する分配路27の分配部
27aを連通させている。ここで、分配路27の分配部
27aは、加圧液室列17A,17Bの列方向と直交す
る方向、即ち加圧液室列17A,17Bの配列方向の中
央に位置させて形成している。
【0033】また、インク供給口26は、各加圧液室列
17A,17Bの間の列方向と直交する方向の中央に形
成している。なお、インク供給口26には、図2に示す
基板3のインク供給孔3a、フレーム5のインク供給孔
5aに挿入されたインク供給パイプ29を通じてインク
が供給される。
17A,17Bの間の列方向と直交する方向の中央に形
成している。なお、インク供給口26には、図2に示す
基板3のインク供給孔3a、フレーム5のインク供給孔
5aに挿入されたインク供給パイプ29を通じてインク
が供給される。
【0034】一方、各加圧液室列17A,17Bの外側
共通液室24a及び内側共通液室24bの他端側は、図
6に示すように終端形状としてそれぞれ気泡排出のため
のダミー用ノズル28,28に連通している。このダミ
ー用ノズル28は、ノズルプレート16に形成する(図
1,図2では図示省略)と共に、前記した画像形成用の
ノズル15よりもノズル径を小さく形成している。
共通液室24a及び内側共通液室24bの他端側は、図
6に示すように終端形状としてそれぞれ気泡排出のため
のダミー用ノズル28,28に連通している。このダミ
ー用ノズル28は、ノズルプレート16に形成する(図
1,図2では図示省略)と共に、前記した画像形成用の
ノズル15よりもノズル径を小さく形成している。
【0035】また、各加圧液室列17A,17Bの加圧
液室17とノズル15との位置関係については、図7に
も示すように(上側液室流路形成部材22の図示は省
略)ノズル15の位置が両側の流体抵抗部23,23の
中央位置、即ち加圧液室17の長手方向中央位置になる
ように形成している。これに伴って、加圧液室17の両
側の流体抵抗部23,23の流体抵抗値を同じにしてい
る。
液室17とノズル15との位置関係については、図7に
も示すように(上側液室流路形成部材22の図示は省
略)ノズル15の位置が両側の流体抵抗部23,23の
中央位置、即ち加圧液室17の長手方向中央位置になる
ように形成している。これに伴って、加圧液室17の両
側の流体抵抗部23,23の流体抵抗値を同じにしてい
る。
【0036】以上のように構成したインクジェットヘッ
ドにおいては、記録信号に応じて選択的に圧電素子列
4,4の駆動部圧電素子7,7…に20〜50Vの駆動
パルス電圧を印加することによって、パルス電圧が印加
された駆動部圧電素子7が積層方向に伸びて振動板12
の対応するダイアフラム部11をノズル15方向に変形
させ、これにともなって加圧液室17の容積が縮小して
加圧液室17内のインクが加圧され、インクがノズルプ
レート16のノズル15から液滴となって噴射され、記
録を行うことができる。
ドにおいては、記録信号に応じて選択的に圧電素子列
4,4の駆動部圧電素子7,7…に20〜50Vの駆動
パルス電圧を印加することによって、パルス電圧が印加
された駆動部圧電素子7が積層方向に伸びて振動板12
の対応するダイアフラム部11をノズル15方向に変形
させ、これにともなって加圧液室17の容積が縮小して
加圧液室17内のインクが加圧され、インクがノズルプ
レート16のノズル15から液滴となって噴射され、記
録を行うことができる。
【0037】そして、インク滴の吐出に伴って加圧液室
17内のインク圧力が低下し、このときのインク流れの
慣性によって加圧液室17内には若干の負圧が発生す
る。この状態の下において、駆動部圧電素子7への電圧
の印加をオフ状態にすることによって、振動板12のダ
イアフラム部11が元の位置に戻って加圧液室17が元
の形状になるため、さらに負圧が発生する。
17内のインク圧力が低下し、このときのインク流れの
慣性によって加圧液室17内には若干の負圧が発生す
る。この状態の下において、駆動部圧電素子7への電圧
の印加をオフ状態にすることによって、振動板12のダ
イアフラム部11が元の位置に戻って加圧液室17が元
の形状になるため、さらに負圧が発生する。
【0038】このとき、図示しないインクタンクに通じ
るインク供給パイプ29から入ったインクは、外側共通
液室24a,24bから流体抵抗部23,23を通って
加圧液室17内に両側から充填される。そこで、ノズル
15のインクメニスカス面の振動が減衰して安定した
後、次のインク滴吐出のために駆動部圧電素子7にパル
ス電圧を印加する。この動作を繰返すことで所要の画像
を記録することができる。
るインク供給パイプ29から入ったインクは、外側共通
液室24a,24bから流体抵抗部23,23を通って
加圧液室17内に両側から充填される。そこで、ノズル
15のインクメニスカス面の振動が減衰して安定した
後、次のインク滴吐出のために駆動部圧電素子7にパル
ス電圧を印加する。この動作を繰返すことで所要の画像
を記録することができる。
【0039】ところで、上述したような動作でインク滴
を噴射するインクジェットヘッドにおいては、加圧液室
にインクが充填されるときに、ノズル部のメニスカスが
振動することによって空気を加圧液室内に引き込むこと
があり、この現象が繰返されると加圧液室内に空気が蓄
積されて気泡となり、振動板が変形してもその変形が体
積弾性率の小さい空気によって吸収されて圧力波が発生
しなくなってインク滴の噴射ができなくなる。また、初
期インク充填時には加圧液室等は空気が入っているの
で、これを排出しなければ同様の不都合が生じることに
なる。
を噴射するインクジェットヘッドにおいては、加圧液室
にインクが充填されるときに、ノズル部のメニスカスが
振動することによって空気を加圧液室内に引き込むこと
があり、この現象が繰返されると加圧液室内に空気が蓄
積されて気泡となり、振動板が変形してもその変形が体
積弾性率の小さい空気によって吸収されて圧力波が発生
しなくなってインク滴の噴射ができなくなる。また、初
期インク充填時には加圧液室等は空気が入っているの
で、これを排出しなければ同様の不都合が生じることに
なる。
【0040】そこで、この実施例のインクジェットヘッ
ドにおいては、インク供給口26から供給されたインク
を各加圧液室列17A,17Bの外側共通液室24a及
び内側共通液室24bに分配する分配路27の分配部2
7aを加圧液室列17A,17Bの列方向と直交する方
向の中央に位置させて形成し、しかもインク供給口26
も加圧液室列17A,17Bの列方向と直交する方向の
中央に位置させて形成しているので、インク供給口26
からの供給されるインクは、各加圧液室17には両側の
流体抵抗部23,23から同時に到達し、加圧液室17
内の空気が完全に排出される。
ドにおいては、インク供給口26から供給されたインク
を各加圧液室列17A,17Bの外側共通液室24a及
び内側共通液室24bに分配する分配路27の分配部2
7aを加圧液室列17A,17Bの列方向と直交する方
向の中央に位置させて形成し、しかもインク供給口26
も加圧液室列17A,17Bの列方向と直交する方向の
中央に位置させて形成しているので、インク供給口26
からの供給されるインクは、各加圧液室17には両側の
流体抵抗部23,23から同時に到達し、加圧液室17
内の空気が完全に排出される。
【0041】また、各加圧液室列17A,17Bの間に
隔壁部25を形成することによって、外側供給液室24
a及び内側共通液室24bを各加圧液室列17A,17
Bで独立させているので、各加圧液室17へのインク供
給時に各加圧液室列17A,17B間での相互影響を防
止し、気泡の発生を抑制することができる。
隔壁部25を形成することによって、外側供給液室24
a及び内側共通液室24bを各加圧液室列17A,17
Bで独立させているので、各加圧液室17へのインク供
給時に各加圧液室列17A,17B間での相互影響を防
止し、気泡の発生を抑制することができる。
【0042】なお、ここでは上述したようにインク供給
口26も加圧液室列17A,17Bの列方向と直交する
方向の中央に位置させて形成しているが、図8に示すよ
うに、インク供給口26は端部に設けて、このインク供
給口26に連通する分配路27から各加圧液室列17
A,17Bの外側共通液室24a及び内側共通液室24
bにインクを供給する分配部27aを加圧液室列17
A,17Bの列方向と直交する方向の中央に位置させて
形成するようにしてもよい。
口26も加圧液室列17A,17Bの列方向と直交する
方向の中央に位置させて形成しているが、図8に示すよ
うに、インク供給口26は端部に設けて、このインク供
給口26に連通する分配路27から各加圧液室列17
A,17Bの外側共通液室24a及び内側共通液室24
bにインクを供給する分配部27aを加圧液室列17
A,17Bの列方向と直交する方向の中央に位置させて
形成するようにしてもよい。
【0043】この場合、インクはインク供給口26に近
い側の加圧液室列17Aの外側共通液室24a及び内側
共通液室24bから充填されることになるが、1つの加
圧液室17を見れば、分配部27aが加圧液室17の列
方向と直交する方向の中央にあるため、外側共通液室2
4a及び内側共通液室24bから流体抵抗部23,23
を通じて加圧液室17には両側から同時にインクが供給
されることになり、加圧液室17の空気を完全に排出す
ることが可能になる。
い側の加圧液室列17Aの外側共通液室24a及び内側
共通液室24bから充填されることになるが、1つの加
圧液室17を見れば、分配部27aが加圧液室17の列
方向と直交する方向の中央にあるため、外側共通液室2
4a及び内側共通液室24bから流体抵抗部23,23
を通じて加圧液室17には両側から同時にインクが供給
されることになり、加圧液室17の空気を完全に排出す
ることが可能になる。
【0044】さらに、上記実施例では、各加圧液室列1
7A,17Bの外側共通液室24aと内側共通液室24
bの断面形状(幅と高さ)が等価になるように形成して
いるので、外側共通液室24aと内側共通液室24bの
流体抵抗値が等しくなり、インクが各液室24a,24
bが連通する流体抵抗部23,23に達する時間が同じ
になり、加圧液室17の空気を完全に排出できるように
なる。
7A,17Bの外側共通液室24aと内側共通液室24
bの断面形状(幅と高さ)が等価になるように形成して
いるので、外側共通液室24aと内側共通液室24bの
流体抵抗値が等しくなり、インクが各液室24a,24
bが連通する流体抵抗部23,23に達する時間が同じ
になり、加圧液室17の空気を完全に排出できるように
なる。
【0045】この場合、外側共通液室24aと内側共通
液室24bの断面形状が等価になるように形成すればよ
く、各加圧液室列17A,17Bの間の距離が充分に得
られないときには、内側共通液室24bの幅を外側共通
液室24aの幅より狭くする代わりに、内側共通液室2
4bの高さを外側共通液室24aの高さより高くするこ
とによって、両共通液室24a,24bの流体抵抗値を
等価にすることができる。
液室24bの断面形状が等価になるように形成すればよ
く、各加圧液室列17A,17Bの間の距離が充分に得
られないときには、内側共通液室24bの幅を外側共通
液室24aの幅より狭くする代わりに、内側共通液室2
4bの高さを外側共通液室24aの高さより高くするこ
とによって、両共通液室24a,24bの流体抵抗値を
等価にすることができる。
【0046】例えば、図5に示す外側共通液室24aの
流体抵抗値は、その幅W:1mm、高さH:0.06mmと
したとき、等価の半径Rは、次の数式1で求められるの
で、R=0.057となる。
流体抵抗値は、その幅W:1mm、高さH:0.06mmと
したとき、等価の半径Rは、次の数式1で求められるの
で、R=0.057となる。
【0047】
【数1】
【0048】そして、流体抵抗値Rfは、次の数式2で
求められるので、Rf=2.4×1012(pas・S/m3)
となる。
求められるので、Rf=2.4×1012(pas・S/m3)
となる。
【0049】
【数2】
【0050】ここで、加圧液室列間距離を短くしてヘッ
ドの小型化を図り、内側共通液室24bの幅を外側共通
液室24aの幅より短い0.5mmにすると、その高さH
は、上記の数式1からH=0.064mmとなる。
ドの小型化を図り、内側共通液室24bの幅を外側共通
液室24aの幅より短い0.5mmにすると、その高さH
は、上記の数式1からH=0.064mmとなる。
【0051】また、各加圧液室列17A,17Bの外側
共通液室24a及び内側共通液室24bのインク供給口
26から見て最下流の位置にダミー用ノズル28を設け
ているので、これにより、加圧液室17と完全に分離し
た形態で共通液室24a,24bの気泡をダミー用ノズ
ル28から排出することができて、外側共通液室24a
及び内側共通液室24bの流体抵抗値の等価性を保持す
ることができる。
共通液室24a及び内側共通液室24bのインク供給口
26から見て最下流の位置にダミー用ノズル28を設け
ているので、これにより、加圧液室17と完全に分離し
た形態で共通液室24a,24bの気泡をダミー用ノズ
ル28から排出することができて、外側共通液室24a
及び内側共通液室24bの流体抵抗値の等価性を保持す
ることができる。
【0052】この場合、ダミー用ノズル28のノズル径
を画像形成用ノズル15のノズル径よりも小さく形成し
ているので、インク損失を低減することができる。すな
わち、ダミー用ノズル28のノズル径を画像形成用ノズ
ル15のそれと同一径又は流体抵抗値を等価にしたとき
には、信頼性確保手段によって気泡排出動作を行うとき
に、通常のインク噴射時と同量のインクが排出される。
を画像形成用ノズル15のノズル径よりも小さく形成し
ているので、インク損失を低減することができる。すな
わち、ダミー用ノズル28のノズル径を画像形成用ノズ
ル15のそれと同一径又は流体抵抗値を等価にしたとき
には、信頼性確保手段によって気泡排出動作を行うとき
に、通常のインク噴射時と同量のインクが排出される。
【0053】例えば、画像形成用ノズル15として40
ノズルを有するヘッドにおいて、ダミー用ノズル28を
4ノズル有するときには、10%のインクが損失するこ
とになる。ところが、実際に気泡排出を必要とするのは
加圧液室だけで、ダミーノズルは初期インク充填時のみ
機能を果たせば足りるのであるから、このように多量の
インクを排出することはインクの損失につながる。そこ
で、上記のようにダミー用ノズル28のノズル径を画像
形成用ノズル15のそれより小さくすることによって、
インク損失が低減すると共に、通常の動作時にダミー用
ノズル28から空気が引き込まれるのを防止することも
できる。
ノズルを有するヘッドにおいて、ダミー用ノズル28を
4ノズル有するときには、10%のインクが損失するこ
とになる。ところが、実際に気泡排出を必要とするのは
加圧液室だけで、ダミーノズルは初期インク充填時のみ
機能を果たせば足りるのであるから、このように多量の
インクを排出することはインクの損失につながる。そこ
で、上記のようにダミー用ノズル28のノズル径を画像
形成用ノズル15のそれより小さくすることによって、
インク損失が低減すると共に、通常の動作時にダミー用
ノズル28から空気が引き込まれるのを防止することも
できる。
【0054】さらに、加圧液室17の両側から流体抵抗
部23,23を介してインクを流入させるようにして、
ノズル17を流体抵抗部23,23の間の中央に位置さ
せると共に、各流体抵抗部23,23の流体抵抗値を同
じにしているので、各流体抵抗部23,23から加圧液
室17に流入するインクが同時にノズル15に到達し、
加圧液室17内の空気を完全に除去することができる。
部23,23を介してインクを流入させるようにして、
ノズル17を流体抵抗部23,23の間の中央に位置さ
せると共に、各流体抵抗部23,23の流体抵抗値を同
じにしているので、各流体抵抗部23,23から加圧液
室17に流入するインクが同時にノズル15に到達し、
加圧液室17内の空気を完全に除去することができる。
【0055】この場合、両側の流体抵抗部23,23の
流体抵抗値が等価になるように形成すればよく、各加圧
液室列17A,17Bの間の距離が充分に得られないと
きには、内側の流体抵抗部23の幅を外側の流体抵抗部
23の幅より狭くする代わりに、内側の流体抵抗部23
の高さを外側の流体抵抗部23の高さより高くすること
によって、両流体抵抗部23,23の流体抵抗値を等価
にすることができる。
流体抵抗値が等価になるように形成すればよく、各加圧
液室列17A,17Bの間の距離が充分に得られないと
きには、内側の流体抵抗部23の幅を外側の流体抵抗部
23の幅より狭くする代わりに、内側の流体抵抗部23
の高さを外側の流体抵抗部23の高さより高くすること
によって、両流体抵抗部23,23の流体抵抗値を等価
にすることができる。
【0056】例えば、下側液室流路形成部材20の流体
抵抗部23の流体抵抗値は、その幅W:0.03mm、高
さH:0.06mm、長さL:0.25mmとしたとき、等
価の半径Rは、前述した数式1で求められるので、R=
0.02となり、したがって、流体抵抗値Rfは、前述
した数式2から、Rf=3.98×1012(pas・S/
m3)となる。
抵抗部23の流体抵抗値は、その幅W:0.03mm、高
さH:0.06mm、長さL:0.25mmとしたとき、等
価の半径Rは、前述した数式1で求められるので、R=
0.02となり、したがって、流体抵抗値Rfは、前述
した数式2から、Rf=3.98×1012(pas・S/
m3)となる。
【0057】ここで、加圧液室列間距離を短くしてヘッ
ドの小型化を図り、内側の流体抵抗部23の幅を外側の
流体抵抗部23の幅より短い0.1mmにすると、その高
さは、前記の数式1,2からR′=1.25R=0.0
25mmとなる。これより、H=0.06mmとしたとき、
W=0.043mmとなる。
ドの小型化を図り、内側の流体抵抗部23の幅を外側の
流体抵抗部23の幅より短い0.1mmにすると、その高
さは、前記の数式1,2からR′=1.25R=0.0
25mmとなる。これより、H=0.06mmとしたとき、
W=0.043mmとなる。
【0058】なお、ここではノズル15を加圧液室17
の長手方向中央に位置させて、両側の流体抵抗部23,
23の流体抵抗値を等価にしているが、図9に示すよう
にノズル15を加圧液室17の長手方向(両側の流体抵
抗部23,23の間の)中央の位置からずらして形成す
ることもでき、この場合には、両側(内外)の流体抵抗
部23,23の各流体抵抗値をノズル位置の中央からの
ずれ量に応じて異ならせても同様の効果が得られる。
の長手方向中央に位置させて、両側の流体抵抗部23,
23の流体抵抗値を等価にしているが、図9に示すよう
にノズル15を加圧液室17の長手方向(両側の流体抵
抗部23,23の間の)中央の位置からずらして形成す
ることもでき、この場合には、両側(内外)の流体抵抗
部23,23の各流体抵抗値をノズル位置の中央からの
ずれ量に応じて異ならせても同様の効果が得られる。
【0059】例えば、図9に示す例ではノズル位置を中
央から内側共通液室24b側寄りにずらして形成してお
り、このときには内側共通液室24bに連通する流体抵
抗部23の流体抵抗値を大きく設定し、外側共通液室2
4aに連通する流体抵抗部23の流体抵抗値を小さく設
定する。これによって、外側共通液室24a及び内側共
通液室24bからそれぞれ流体抵抗部23を介してイン
クが加圧液室17に供給されるとき、インクは同時にノ
ズル15に到達して加圧液室17内の気泡は完全に除去
される。
央から内側共通液室24b側寄りにずらして形成してお
り、このときには内側共通液室24bに連通する流体抵
抗部23の流体抵抗値を大きく設定し、外側共通液室2
4aに連通する流体抵抗部23の流体抵抗値を小さく設
定する。これによって、外側共通液室24a及び内側共
通液室24bからそれぞれ流体抵抗部23を介してイン
クが加圧液室17に供給されるとき、インクは同時にノ
ズル15に到達して加圧液室17内の気泡は完全に除去
される。
【0060】次に、液室ユニット2の液室構成の他の例
について、図10乃至図13を参照して説明する。先
ず、図10乃至図12に示す例では、液室流路形成部材
13を下側液室流路形成部材20と上側液室流路形成部
材21との間に中間液室流路形成部材22を介在させた
三層積層構造とし、下側液室流路形成部材20、中間液
室流路形成部材22、上側液室流路形成部材21の各加
圧液室形成部分を長手方向に短く形成して段差部17a
を設けることによって、インクの流れる方向に流体抵抗
部23からノズル15までの流路の高さを段階的に高く
なるように形成している。
について、図10乃至図13を参照して説明する。先
ず、図10乃至図12に示す例では、液室流路形成部材
13を下側液室流路形成部材20と上側液室流路形成部
材21との間に中間液室流路形成部材22を介在させた
三層積層構造とし、下側液室流路形成部材20、中間液
室流路形成部材22、上側液室流路形成部材21の各加
圧液室形成部分を長手方向に短く形成して段差部17a
を設けることによって、インクの流れる方向に流体抵抗
部23からノズル15までの流路の高さを段階的に高く
なるように形成している。
【0061】また、図13に示す例では、液室流路形成
部材33に流体抵抗部23を形成すると共に、この流体
抵抗部23からノズルプレート16に至る壁面33aを
テーパ形状に形成して、インクの流れる方向に流体抵抗
部23からノズル15までの流路の高さをリニア(勾配
的)に高くなるように形成している。
部材33に流体抵抗部23を形成すると共に、この流体
抵抗部23からノズルプレート16に至る壁面33aを
テーパ形状に形成して、インクの流れる方向に流体抵抗
部23からノズル15までの流路の高さをリニア(勾配
的)に高くなるように形成している。
【0062】これらの例のように、流体抵抗部23の加
圧液室17側の形状を段階的な形状又はテーパ形状とす
ることによって、流体抵抗部23から加圧液室17にイ
ンクが流入するときに、流路が急激に拡大することなく
徐々に拡大しているので、流れによる渦の発生を防止す
ることができて、気泡の発生を抑えることができると共
に、隅部への気泡付着が防止されてスムーズな流れが得
られる。
圧液室17側の形状を段階的な形状又はテーパ形状とす
ることによって、流体抵抗部23から加圧液室17にイ
ンクが流入するときに、流路が急激に拡大することなく
徐々に拡大しているので、流れによる渦の発生を防止す
ることができて、気泡の発生を抑えることができると共
に、隅部への気泡付着が防止されてスムーズな流れが得
られる。
【0063】また、図3、図10あるいは図12に示す
ように、流体抵抗部23の位置を加圧液室17の高さ方
向において最下面に配置することによって、例えば図1
2に示すように振動板12に表面に付着する気泡Bに剥
離力が加わって排出効率が向上する。これに対して、図
13に示すように流体抵抗部23を加圧液室17の高さ
方向において中間位置に配置した場合には、インクが気
泡Bの表面を流れるだけで剥離力が作用せず、気泡が残
留する。
ように、流体抵抗部23の位置を加圧液室17の高さ方
向において最下面に配置することによって、例えば図1
2に示すように振動板12に表面に付着する気泡Bに剥
離力が加わって排出効率が向上する。これに対して、図
13に示すように流体抵抗部23を加圧液室17の高さ
方向において中間位置に配置した場合には、インクが気
泡Bの表面を流れるだけで剥離力が作用せず、気泡が残
留する。
【0064】なお、本発明は、圧電素子の電界方向と直
角方向の変位(d33方向の変位)を用いるインクジェ
ットヘッドに限らず、電界方向と同方向の変位(d31
方向の変位)を用いるインクジェットヘッドにも適用す
ることができる。また、上記実施例では、ノズルの開口
方向を圧電素子の変位方向と同軸上にしたサイドシュー
タ方式のインクジェットヘッドに適用した例で説明した
が、ノズルの開口方向を圧電素子の変位方向と直交する
方向にしたエッジシュータ方式のインクジェットヘッド
にも適用することができる。
角方向の変位(d33方向の変位)を用いるインクジェ
ットヘッドに限らず、電界方向と同方向の変位(d31
方向の変位)を用いるインクジェットヘッドにも適用す
ることができる。また、上記実施例では、ノズルの開口
方向を圧電素子の変位方向と同軸上にしたサイドシュー
タ方式のインクジェットヘッドに適用した例で説明した
が、ノズルの開口方向を圧電素子の変位方向と直交する
方向にしたエッジシュータ方式のインクジェットヘッド
にも適用することができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように請求項1のインクジ
ェットヘッドによれば、供給されたインクを前記各加圧
液室列に分配する分配部を各加圧液室列の列方向と直交
する方向の中央に形成したので、分配部から各流体抵抗
部を通じて各加圧液室に同時にインクが分配供給され、
初期インク充填時に加圧液室内の空気を完全に排出する
ことができ、画像品質が向上する。
ェットヘッドによれば、供給されたインクを前記各加圧
液室列に分配する分配部を各加圧液室列の列方向と直交
する方向の中央に形成したので、分配部から各流体抵抗
部を通じて各加圧液室に同時にインクが分配供給され、
初期インク充填時に加圧液室内の空気を完全に排出する
ことができ、画像品質が向上する。
【0066】請求項2のインクジェットヘッドによれ
ば、各加圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそ
れぞれ加圧液室に連通する共通流路を設けると共に、各
加圧液室列の間に隔壁を設けたので、インク供給時の各
加圧液室列間での影響を防止することができ、画像品質
が向上する。
ば、各加圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそ
れぞれ加圧液室に連通する共通流路を設けると共に、各
加圧液室列の間に隔壁を設けたので、インク供給時の各
加圧液室列間での影響を防止することができ、画像品質
が向上する。
【0067】請求項3のインクジェットヘッドによれ
ば、各加圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそ
れぞれ加圧液室に連通する共通流路を設け、この両側の
共通流路の各流体抵抗値を等しくしたので、供給された
インクが共通液室を介して同時に流体抵抗部に到達し、
初期インク充填時に加圧液室内の空気を完全に排出する
ことができて、画像品質が向上する。
ば、各加圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介してそ
れぞれ加圧液室に連通する共通流路を設け、この両側の
共通流路の各流体抵抗値を等しくしたので、供給された
インクが共通液室を介して同時に流体抵抗部に到達し、
初期インク充填時に加圧液室内の空気を完全に排出する
ことができて、画像品質が向上する。
【0068】請求項4のインクジェットヘッドによれ
ば、各加圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介して加
圧液室に連通する共通流路をそれぞれ設け、この両側の
各共通流路をそれぞれダミー用ノズルに連通させたの
で、共通液室の気泡を排出できると共に、共通液室の流
体抵抗値の等価性を保持することができ、画像品質が向
上する。
ば、各加圧液室列の列方向両側に流体抵抗部を介して加
圧液室に連通する共通流路をそれぞれ設け、この両側の
各共通流路をそれぞれダミー用ノズルに連通させたの
で、共通液室の気泡を排出できると共に、共通液室の流
体抵抗値の等価性を保持することができ、画像品質が向
上する。
【0069】請求項5のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項4のインクジェットヘッドにおいて、ダ
ミー用ノズルは画像形成用ノズルよりもノズル径を小径
に形成したので、気泡排出を行うときに共通液室のイン
クがダミー用ノズルから吐出されず、インク損失が少な
くなると共に、気泡除去を効率的に行うことができて、
画像品質が向上する。
ば、上記請求項4のインクジェットヘッドにおいて、ダ
ミー用ノズルは画像形成用ノズルよりもノズル径を小径
に形成したので、気泡排出を行うときに共通液室のイン
クがダミー用ノズルから吐出されず、インク損失が少な
くなると共に、気泡除去を効率的に行うことができて、
画像品質が向上する。
【0070】請求項6のインクジェットヘッドによれ
ば、ノズルを複数の流体抵抗部の間の中央位置に形成す
ると共に、複数の流体抵抗部の流体抵抗値を同じにした
ので、ノズルにインクが同時に到達して、加圧液室内の
空気を排出することができ、画像品質が向上する。
ば、ノズルを複数の流体抵抗部の間の中央位置に形成す
ると共に、複数の流体抵抗部の流体抵抗値を同じにした
ので、ノズルにインクが同時に到達して、加圧液室内の
空気を排出することができ、画像品質が向上する。
【0071】請求項7のインクジェットヘッドによれ
ば、ノズルを複数の流体抵抗部の間の中央位置からずれ
た位置に形成すると共に、複数の流体抵抗部の流体抵抗
値をノズル位置に応じて異ならせているので、ノズルが
中央位置からずれた位置にある場合でも、ノズルにイン
クが同時に到達して、加圧液室内の空気を排出すること
ができ、画像品質が向上する。
ば、ノズルを複数の流体抵抗部の間の中央位置からずれ
た位置に形成すると共に、複数の流体抵抗部の流体抵抗
値をノズル位置に応じて異ならせているので、ノズルが
中央位置からずれた位置にある場合でも、ノズルにイン
クが同時に到達して、加圧液室内の空気を排出すること
ができ、画像品質が向上する。
【0072】請求項8のインクジェットヘッドによれ
ば、流体抵抗部からノズルまでの流路の高さを段階的又
は勾配的に変化させて形成したので、インク流れによる
渦の発生が防止できると共に、隅部への気泡の付着を防
止できて、画像品質が向上する。
ば、流体抵抗部からノズルまでの流路の高さを段階的又
は勾配的に変化させて形成したので、インク流れによる
渦の発生が防止できると共に、隅部への気泡の付着を防
止できて、画像品質が向上する。
【0073】請求項9のインクジェットヘッドによれ
ば、流体抵抗部とノズルとを加圧液室の高さ方向に異な
らせて設けたので、加圧液室内底面に付着する気泡を剥
離して排出することができ、画像品質が向上する。
ば、流体抵抗部とノズルとを加圧液室の高さ方向に異な
らせて設けたので、加圧液室内底面に付着する気泡を剥
離して排出することができ、画像品質が向上する。
【図1】本発明の一実施例を示すインクジェットヘッド
の外観斜視図
の外観斜視図
【図2】図1の分解斜視図
【図3】図1のA−A線に沿う断面図
【図4】図1のB−B線に沿う断面図
【図5】液室ユニットの液室構成を示す平面図
【図6】図5の要部拡大図
【図7】加圧液室とノズルとの関係を説明する斜視図
【図8】他の液室ユニットの液室構成を示す平面図
【図9】他の加圧液室とノズルとの関係を説明する斜視
図
図
【図10】更に他の液室ユニットの液室構成を示す正断
面図
面図
【図11】図10の側断面図
【図12】図11の底面図
【図13】更にまた他の液室ユニットの液室構成を示す
正断面図
正断面図
【図14】流体抵抗部の位置と気泡との関係の説明に供
する断面図
する断面図
1…アクチュエータユニット、2…液室ユニット、3…
基板、4…圧電素子列、5…フレーム、7…駆動部圧電
素子、8…固定部圧電素子、11…ダイアフラム部、1
2…振動板、13,33…液室流路形成部材、15…ノ
ズル、16…ノズルプレート、17…加圧液室、20…
下側液室流路形成部材、21…上側液室流路形成部材、
22…中間液室流路形成部材、23…流体抵抗部、24
a…外側共通液室(共通流路)、24b…内側共通液室
(共通流路)、25…隔壁部、26…インク供給口、2
7…分配路、27a…分配部、28…ダミー用ノズル。
基板、4…圧電素子列、5…フレーム、7…駆動部圧電
素子、8…固定部圧電素子、11…ダイアフラム部、1
2…振動板、13,33…液室流路形成部材、15…ノ
ズル、16…ノズルプレート、17…加圧液室、20…
下側液室流路形成部材、21…上側液室流路形成部材、
22…中間液室流路形成部材、23…流体抵抗部、24
a…外側共通液室(共通流路)、24b…内側共通液室
(共通流路)、25…隔壁部、26…インク供給口、2
7…分配路、27a…分配部、28…ダミー用ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/04 103 H
Claims (9)
- 【請求項1】 複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、供給された
インクを前記各加圧液室列に分配する分配部を各加圧液
室列の列方向と直交する方向の中央に形成したことを特
徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項2】 複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、前記各加圧
液室列の列方向両側に前記流体抵抗部を介してそれぞれ
加圧液室に連通する共通流路を設けると共に、前記各加
圧液室列の間に隔壁を設けたことを特徴とするインクジ
ェットヘッド。 - 【請求項3】 複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、前記各加圧
液室列の列方向両側に前記流体抵抗部を介してそれぞれ
加圧液室に連通する共通流路を設け、この両側の共通流
路の各流体抵抗値を等しくしたことを特徴とするインク
ジェットヘッド。 - 【請求項4】 複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、前記各加圧
液室列の列方向両側に前記流体抵抗部を介して加圧液室
に連通する共通流路をそれぞれ設け、この両側の各共通
流路をそれぞれダミー用ノズルに連通させたことを特徴
とするインクジェットヘッド。 - 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェットヘッド
において、前記ダミー用ノズルは画像形成用ノズルより
もノズル径を小径に形成したことを特徴とするインクジ
ェットヘッド。 - 【請求項6】 複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、前記ノズル
を前記複数の流体抵抗部の間の中央位置に形成すると共
に、前記複数の流体抵抗部の流体抵抗値を同じにしたこ
とを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項7】 複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、前記ノズル
を前記複数の流体抵抗部の間の中央位置からずれた位置
に形成すると共に、前記複数の流体抵抗部の流体抵抗値
をノズル位置に応じて異ならせたことを特徴とするイン
クジェットヘッド。 - 【請求項8】 複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、前記流体抵
抗部からノズルまでの流路の高さを段階的又は勾配的に
変化させて形成したことを特徴とするインクジェットヘ
ッド。 - 【請求項9】 複数のノズルを列設したノズル列を複数
列有し、各ノズル列の複数のノズルがそれぞれ臨む複数
の加圧液室からなる加圧液室列を複数列有すると共に、
前記各加圧液室には複数の流体抵抗部を介してインクが
供給されるインクジェットヘッドにおいて、前記流体抵
抗部とノズルとを前記加圧液室の高さ方向に異ならせて
設けたことを特徴とするインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32069194A JP3281206B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | インクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32069194A JP3281206B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | インクジェットヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08174819A true JPH08174819A (ja) | 1996-07-09 |
JP3281206B2 JP3281206B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=18124271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32069194A Expired - Fee Related JP3281206B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | インクジェットヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3281206B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004276433A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 |
JP2007069127A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Ulvac Japan Ltd | 印刷ヘッド、印刷装置及び印刷ヘッドの製造方法 |
JP2009196244A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッド |
JP2009226942A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-10-08 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 |
JP2010201921A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-09-16 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッド |
EP2338684A1 (en) | 2009-12-25 | 2011-06-29 | SII Printek Inc | Liquid jet head and liquid jet apparatus |
US11987051B2 (en) | 2021-07-27 | 2024-05-21 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Liquid discharge head and liquid discharge device |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP32069194A patent/JP3281206B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004276433A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 |
JP2007069127A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Ulvac Japan Ltd | 印刷ヘッド、印刷装置及び印刷ヘッドの製造方法 |
JP4634258B2 (ja) * | 2005-09-07 | 2011-02-16 | 株式会社アルバック | 印刷ヘッド、印刷装置及び印刷ヘッドの製造方法 |
JP2009196244A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッド |
JP2009226942A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-10-08 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 |
JP2010201921A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-09-16 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッド |
EP2338684A1 (en) | 2009-12-25 | 2011-06-29 | SII Printek Inc | Liquid jet head and liquid jet apparatus |
US11987051B2 (en) | 2021-07-27 | 2024-05-21 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Liquid discharge head and liquid discharge device |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3281206B2 (ja) | 2002-05-13 |
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