JPH0866908A - 押出成形板の製造方法 - Google Patents

押出成形板の製造方法

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JPH0866908A
JPH0866908A JP20540994A JP20540994A JPH0866908A JP H0866908 A JPH0866908 A JP H0866908A JP 20540994 A JP20540994 A JP 20540994A JP 20540994 A JP20540994 A JP 20540994A JP H0866908 A JPH0866908 A JP H0866908A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクリュー径の大きい押出成形機を使用する
ことなく、成形板の長さに制限をうけない、巾の広い、
かつ後加工の必要がない押出成形板を製造する方法を提
供すること。 【構成】 1)受板の上に成形機を走行させながら板を
成形することを特徴とし、2)その板を押出成形する
時、トップダイ部で生じる生板の膨れを測定し、それに
より押出成形機の走行速度を調整しつつ製造することを
第2の特徴とし、3)さらに前記押出成形機の口金のト
ップダイの先に第2のトップダイを設け、それぞれの中
に中玉を設けて表面が平滑で、中空の押出成形板を製造
することを第3の特徴とする押出成形板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメントなどの水硬性
材料を用いて、外壁材、間仕切壁などの建築材料を押出
成形する押出成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、セメントなどの水硬性材料を
押出成形した押出成形セメント板が建物の外壁や間仕切
壁などの建築材料として用いられている。押出成形セメ
ント板は中空形状で、耐火性、遮音性、施工性に優れて
おり、近年多く用いられるようになってきた。これら
は、セメントなどの水硬性材料を押出成形機から所望の
断面形状を有する口金を用いて押出成形し、これを製品
指定の長さから後加工の切断代を含んだ必要長さ(製造
定尺という。)に切断し、養生工程を経て製造されてい
る。この押出成形板は、現状では最大で巾600mmか
ら1200mm、長さ5000mmまでのものが使用さ
れている。
【0003】押出成形板の従来の製造方法においては、
押出成形機は基礎に固定され、水硬性材料が口金から生
板として連続押出しされる。押出された生板は受取ロー
ラ上あるいはベルトコンベアのような支持体上を移動す
ると共に、後の加工工程での切断代を含んだ長さに一次
切断される。その後、鉄板上に移載され、一次養生、切
断、オートクレーブ処理の各工程を経て製造される。と
ころが、口金から形状通りに押出しされた成形板は、ま
だ柔らかな間に両端が切断される。まだ柔らかい成形板
が、両端を切断され長手方向の張力が開放された状態
で、受取ローラで支持するような不連続な支持状態ある
いはベルトコンベアで支持するような上下動を伴う支持
状態にあるライン上で移動されると、その移動時に受け
る歪みが原因で成形板が硬化された時寸法精度が悪くな
っている。従って、その寸法矯正のために、一次切断、
再切断、研削、研磨などの後加工が必要となり、廃材、
切断粉などが大量に発生する他、加工時間や経費が嵩
む。また製造時には、連続して押出される生板は、前記
製造定尺だけ押出された時切断するので、切断されるま
で押出機のスクリューに負担がかかり、特に巾の広い製
品の製造の場合には、安定して製造することが困難であ
った。
【0004】従来の押出成形板はその製造工程における
制約により、最大製造長さが限定されると同時に、巾1
500mmを越える成形板を製造することが非常に難し
く、巾の広い製品を製造するためには、大型のスクリュ
ーを備えた押出成形機を用いなければならなかった。近
年、建物の高層化や、施工の省力化に伴って、押出成形
板においてこの巾以上の成形板が望まれているにもかか
わらず、これ以上の巾の押出成形板については、いまだ
実用化されていない。これに対し、プレキャストコンク
リート板には押出成形セメント板よりも大きなパネルが
あるが、プレキャストコンクリート板は製造に多くの型
枠が必要であり、その重量も押出成形セメント板より重
く、また、型枠での製造のため、押出成形のような形状
の自由性がなく、連続生産ができないという欠点があっ
た。
【0005】押出成形セメント板において、巾の広い成
形板を製造する装置として、特開平3−99803号公
報がある。これには成形材料通路に降下部が設けられ、
成形材料に重力を働かせて円滑な流れを得ることによ
り、巾の広い成形板を得る装置が記載されている。ま
た、特開平3−178402号公報には、押出機先端の
巾方向にスクリューを設けたマニホールドを設けること
により、巾の広い成形板を得る製造方法が記載されてい
る。しかしながら、このような方法では、巾の広い成形
板を得ることはできるが、押出後、両端を切断された状
態でまだ柔らかい生板をライン上で移動させることによ
り生じる前述したような製品形状の精度が悪くなること
を免れることはできない。
【0006】また、特開昭61−32714号公報に
は、押出成形体を円柱状に押出し、これを展開して巾の
広い成形板を得る製造方法が記載されている。この方法
は、中空形状以外の板状の成形品、いわゆる中実品では
可能であるが、中空形状の成形板を成形することはでき
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決し、スクリュー径を大きくすることなく、板の長
さに制限をうけない、巾の広い、かつ後加工の必要がな
い押出成形体の製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め鋭意研究した結果、本発明の押出成形板の製造方法に
到達した。 すなわち、(1)押出成形板を製造する方法において、
押出成形機を走行させながら、水硬性材料を固定された
平板状の受板上に押出して、成形を行うことを特徴とす
る押出成形板の製造方法。 好ましくは(2)押出成形時の膨れを測定し、押出成形
機の走行速度を調整することを特徴とする前記(1)に
記載の押出成形板の製造方法。 さらに好ましくは(3)押出成形機のトップダイの前に
第2のトップダイと、その中に第2の中玉を設け、成形
板を第2のトップダイを通過させることにより成形板の
表面を平滑にすることを特徴とする押出成形板の製造方
法。 さらに好ましくは(4)前記第2のトップダイ内に駆動
ローラを設け、成形板の表面を平滑にすることを特徴と
する前記(3)に記載の押出成形板の製造方法である。
【0009】
【作用】本発明では、押出機を走行させながら、既設の
表面が平滑で剛直な受板の上に生板を押出成形するこに
より、生板は押出成形直後から硬化するまで動かされる
ことがないので、成形時の形状寸法、直線性の保持が非
常によい。また、成形板の前記製造定尺は、押出成形機
の走行距離の設定によって決定することができるので、
従来のように工程中で一次切断を行う必要がない。従っ
て、一次切断されるまでの押出機のスクリューの負担も
なく、また廃材がでることもなくなり、成形材の両端の
みが廃材となるに過ぎない。さらにまた、製品の製造長
さの限界もなくなる。押出成形板の製造では、押出時の
スクリューの回転数を一定にすることが製品の安定につ
ながるため、本発明の押出成形板の製造では、押出成形
機の押出速度を押出成形機のベッド上の走行速度に同調
制御することにより、押出成形時のスクリューの負担が
なくなり、安定した製品を製造することが可能となる。
【0010】後に記載する実施例において説明される本
発明の押出成形機の口金部分の構成は、第一のトップダ
イと中玉の組合わせで構成される。また、これらの後に
第二のトップダイと中玉の組合わせを設けた二段の構成
とすることが好ましい。以下に図4から図6を用いて本
発明の押出成形機の口金部分の構成と作用について説明
する。ここでは、前記口金部分の構成は二段構成のダイ
の場合として説明する。図4において、第一のトップダ
イ4を通って押出された成形板3は、該ダイ中の中玉5
によって中空構造に成形され、受板11(ベッド)に載
置される。受板11に載置された成形板3(生板)は、
直後の第二のトップダイ4を通すことにより表面がより
平滑にされる。第二のトップダイ4は受板11(ベッ
ド)の下に設けられた固定ローラ8によって受板11と
のギャップが規定されている(成形板の総厚が決められ
る。)。ここでも第二のトップダイ4中に第二中玉6が
設けられている。第二中玉6は成形板3(生板)が通過
し易いように、第一中玉5より小さくなっている。図5
および図6に示されるように、第二のトップダイ4の手
前には製品の膨れ測定のために測定装置9が設けられて
いる。図5からわかるように、押出成形機1からの生板
3の供給が受板11(ベッド)の引取速度より大きい時
には、第二のトップダイ4の手前の生板3の表面に膨れ
が生じる。この生板の表面の膨れを測定装置9により測
定し、膨れを修正するように押出成形機1の走行速度を
調整する。また、図6に示されるように、成形板3が第
二のトップダイ4を通過し難い形状の場合には、駆動ロ
ール10を設けることによって、表面を整えながら通過
させる。駆動ローラ10は押出成形機の走行速度より0
〜5%速く回転させる。
【0011】本発明では鉄筋入りの成形板の製造も容易
に行うことができる。鉄筋入りの成形板の場合は、受板
上に所定間隔で鉄筋を並べておき、成形する。この時、
鉄筋には予め、受注長さ毎に切り込みを入れておけば、
切断も容易に行える。さらに、プレスト押出板の場合に
は、鉄筋と同様に、PC鋼を受板上に並べる。そして、
受板の両端からPC鋼を引っ張っておき、成形すること
により、プレスト押出成形板を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下に図1、図2および図3に従って、本発
明の押出成形板の製造の具体的な実施例について説明す
る。しかし以下の実施例の説明によって本発明が制限さ
れるこはない。
【0013】実施例1 図1および図2において、1は押出成形機、2はその口
金である。押出成形機1は、オーガ部とパック部からな
っている。オーガ部の先には口金2が設けられている。
口金2の先には、第一のトップダイ4があり、この中に
は第一中玉6が設けられている。さらに先には第二のト
ップダイ5が設けられている。第二のトップダイ5の下
部には受板11からトップダイ5が浮き上がらないよう
に、固定ローラ8が設けられている。押出成形機1は第
一のトップダイ4が受板11に当たらないように傾斜さ
せている。この傾斜角度は10〜35°が適当である。
押出成形機1は傾斜架台に載せられており、車輪12で
重量を受けている。受板11およびレール13は押出成
形機1が走行し易いように僅かに傾斜させてある。その
角度は0〜3°が適当である。また、既に前記した通り
第二のトップダイ4の手前には製品の膨れ測定のために
測定装置9が設けられている。
【0014】押出成形機1の走行は、制御用ピニオンギ
ア14と制御用ラックギア15で行う(図3参照)。ま
た、第二のトップダイ6には、必要に応じて駆動ロール
10を設ける。押出成形機1より押出された水硬性材料
は、第一のトップダイ4で生板3に成形され受板11に
載置される。受板11に載置された生板3は、直後の第
二のトップダイ4により表面が平滑にされる。第二のト
ップダイ5を通過し難い形状の場合には、駆動ロール1
0を設けることによって、表面を整えながら通過させ
る。また、前述の測定装置9により膨れを測定し、膨れ
を修正するため、押出成形機1のスクリューの回転数は
一定のままとし、押出成形機1の走行速度を調整する。
また、ラインの長さは100〜200mが適当であり、
ラインが短いと効果が少ない。また、ラインを複数設け
ることにより、1台の押出成形機を効率よく利用でき
る。
【0015】
【発明の効果】本発明では、成形直後から製品を移動す
ることがないので、形状保持、直線性に優れた押出成形
板を得ることができ、一次切断、再切断、研削、研磨な
どの後加工が必要がないため、加工費が不要でありまた
廃材もでない。また、押出成形機のスクリューに負担が
かからないので、安定した押出しができる。さらに、押
出成形板の長さも限定されないので、従来にない大型の
押出成形板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出成形機の側面図である。
【図2】本発明の押出成形機の平面図である。
【図3】本発明の押出成形機の正面の概略図である。
【図4】本発明の押出成形機口金付近の側面説明図であ
る。
【図5】本発明の押出成形機口金の第二トップダイの1
例を示す側面図である。
【図6】本発明の押出成形機口金の第二トップダイの他
の1例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 押出成形機 2 口金 3 成形板 4 第一トップダイ 5 第二トップダイ 6 第一中玉 7 第二中玉 8 固定ローラ槽 9 測定装置 10 駆動ローラ 11 受板(ベッド) 12 重量受け車輪 13 レール 14 制御用ピニオンギヤ 15 制御用ラックギヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形板を製造する方法において、押
    出成形機を走行させながら、水硬性材料を固定された平
    板状の受板上に押出して、成形を行うことを特徴とする
    押出成形板の製造方法。
  2. 【請求項2】 押出成形時の膨れを測定し、押出成形機
    の走行速度を調整することを特徴とする請求項1に記載
    の押出成形板の製造方法。
  3. 【請求項3】 押出成形機のトップダイの前に第2のト
    ップダイと、その中に第2の中玉を設け、成形板を第2
    のトップダイを通過させることにより成形板の表面を平
    滑にすることを特徴とする押出成形板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2のトップダイ内に駆動ローラを
    設け、成形板の表面を平滑にすることを特徴とする請求
    項3に記載の押出成形板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110757623A (zh) * 2019-12-19 2020-02-07 兰溪洛利机械设备有限公司 一种陶瓷粉末定量干压成型设备
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