JPH0866710A - ミル内サイドガイド装置 - Google Patents

ミル内サイドガイド装置

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Publication number
JPH0866710A
JPH0866710A JP20726694A JP20726694A JPH0866710A JP H0866710 A JPH0866710 A JP H0866710A JP 20726694 A JP20726694 A JP 20726694A JP 20726694 A JP20726694 A JP 20726694A JP H0866710 A JPH0866710 A JP H0866710A
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JP
Japan
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guide
rolled
mill
speed reference
side guide
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Application number
JP20726694A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Tejima
島 光 宣 手
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B39/00Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B39/14Guiding, positioning or aligning work

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metal Rolling (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッジャーミルと水平ミルとの間での鼻曲が
り、中心ずれ及び小さな蛇行を防止することのできるミ
ル内サイドガイド装置を提供する。 【構成】 熱間連続圧延を行うエッジャーミルと水平ミ
ルとの間で、圧延材をその左右から挟持するように移動
可能に設けられた一対のガイドと、一対のガイドを、そ
れぞれ圧延ラインの中心より等距離の始点位置から被圧
延材の幅に対応して設定される設定位置まで互いに独立
に駆動する一対の駆動装置と、ガイドをそれぞれ始点位
置から設定位置まで駆動するに当たり、ガイドの検出位
置と設定位置との差に比例する速度基準を演算すると共
に、これらの速度基準の少なくとも一方に補正量を加え
て得られる補正速度基準に従ってそれぞれ駆動装置を制
御する第1及び第2の駆動制御系と、第1及び第2の駆
動制御系の速度基準を比較し、その差がゼロになるよう
な補正量を演算して補正速度基準を作る速度基準補正手
段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間連続圧延を行うエ
ッジャーミルと水平ミルとによってV−Hタンデム圧延
を行うに当たり、エッジャーミルと水平ミルとの間で被
圧延材の幅方向の中心を圧延ラインの幅方向の中心に合
わせるように、被圧延材を案内するミル内サイドガイド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間連続圧延を行う粗圧延設備で、エッ
ジャーミルとその出側に設置された水平ミルとでV−H
タンデム圧延を行う場合に、被圧延材の幅方向の中心が
圧延ラインの幅方向の中心からずれている状態で圧延を
行ったり、あるいは、被圧延材が蛇行したままで圧延を
行ったりすると、被圧延材の先端が幅方向に曲がってし
まう、通称、「先端鼻曲がり現象」を生じ、製品上欠陥
となる恐れがあるほか、被圧延材の蛇行の程度が大きく
なると、水平ミルの出側で機械への突っ掛けや、衝突を
起こして設備を破損させてしまう恐れもあった。
【0003】このため、エッジャーミルに被圧延材が噛
込む前に、その入側にサイドガイド装置を設け、被圧延
材を押付け、若しくは、挟持してその幅方向の中心と圧
延ラインの中心とを合致させるようにしてきた。また、
特開平5−293528号公報に示されるように、エッ
ジャーミルと水平ミルとの間にも、被圧延材の幅よりも
広めに位置制御することが可能なガイド設備を設けて通
板性を確保していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エッジャーミルと水平
ミルとの間のガイド設備は、その構造上、左右のガイド
を機械的に連動させることができず、そのために、上記
公報に開示されたものは被圧延材よりも50〜200mm
広めにガイドを位置決めするだけで、被圧延材に対する
押付け、若しくは、挟持をするものではなかった。
【0005】このため、大きな蛇行を防止することはで
きるが、エッジャーミルと水平ミルとの間での鼻曲が
り、中心ずれ、小さな蛇行を防止することはできなかっ
た。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、エッジャーミルと水平ミルとの間での鼻
曲がり、中心ずれ及び小さな蛇行を防止することのでき
るミル内サイドガイド装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のミル内
サイドガイド装置は、熱間連続圧延を行うエッジャーミ
ルと水平ミルとの間で、圧延材をその左右から挟持する
ように移動可能に設けられた一対のガイドと、一対のガ
イドを、それぞれ圧延ラインの中心より等距離の始点位
置から被圧延材の幅に対応して設定される設定位置まで
互いに独立に駆動する一対の駆動装置と、ガイドをそれ
ぞれ始点位置から設定位置まで駆動するに当たり、ガイ
ドの検出位置と設定位置との差に比例する速度基準を演
算すると共に、これらの速度基準の少なくとも一方に補
正量を加えて得られる補正速度基準に従ってそれぞれ駆
動装置を制御する第1及び第2の駆動制御系と、第1及
び第2の駆動制御系の速度基準を比較し、その差がゼロ
になるような補正量を演算して補正速度基準を作る速度
基準補正手段とを備える。
【0008】請求項2に記載のミル内サイドガイド装置
は、さらに、ガイドが被圧延材から受ける圧力をそれぞ
れ検出する一対の圧力検出手段と、検出された圧力に基
づいてガイドが被圧延材から受ける荷重をそれぞれ演算
する一対の荷重演算手段と、演算された荷重の偏差が所
定値以下になるように、速度基準の補正量を演算して補
正速度基準を作る第2の速度基準補正手段とを備える。
【0009】請求項3に記載のミル内サイドガイド装置
は、ガイドの上面に被圧延材が乗り上げたことを検出す
る乗り上げ検出手段を備え、乗り上げ検出信号によって
ガイドに対する駆動制御を中止すると共に、ガイドを始
点位置まで退避させるようにしたものである。
【0010】請求項4に記載のミル内サイドガイド装置
は、乗り上げ検出手段によって被圧延材のガイド上面へ
の乗り上げが検出されたとき、水平ミルに対する被圧延
材の噛込み速度を低減させるように、エッジャーミル及
び水平ミルの速度制御系の速度基準を変更するようにし
たものである。
【0011】
【作用】以下、本発明の原理と併せてその作用を説明す
る。圧延ラインの左右、すなわち、オペレータ側(以
下、OP側と略記する)及びドライブ側(以下、DR側
と略記する)に被圧延材を案内するガイドを設け、これ
らのガイドを機械的に連動させることは、エッジャーミ
ルの入側、あるいは、水平ミルの出側にあっては可能で
あるが、エッジャーミルと水平ミルとの間では構造的に
困難であった。
【0012】本発明はこれらのガイドを、例えば、油圧
サーボ弁で駆動するとして、それぞれ圧延ラインの中心
より等距離の始点位置から被圧延材の幅に対応して設定
される設定位置まで独立に駆動するようにしている。こ
の場合、駆動距離に比例する速度基準を作成し、この速
度基準に従ってガイドを駆動制御するが、OP側とDR
側とで油圧シリンダの特性等に差があると、両ガイドを
設定位置に到達させるまでの動作速度に差を生じる。
【0013】請求項1に記載のミル内サイドガイド装置
においては、OP側及びDR側のガイドを駆動するに当
たり、検出位置と設定位置との差に比例する速度基準を
演算し、二つの速度基準を逐次比較して、例えば、動作
量の多い駆動制御系の速度基準をその差分だけ減少補正
するようにして、二つのガイドを同時に設定位置に到達
させると共に、ほぼ同時に被圧延材に接触させるように
している。これによって、OP側及びDR側の各ガイド
を独立に駆動しても、両者を連動させる場合と同様な動
作を行わせることができ、エッジャーミルと水平ミルと
の間での鼻曲がり、中心ずれ、小さな蛇行を防止するこ
とができる。
【0014】ところで、被圧延材が蛇行していたり、圧
延ラインに対して中心ずれを起こしていたりした場合、
ずれの大きい方向にあるガイドが先に被圧延材に接触す
る。なお、ガイドが被圧延材に接触したか否かは、油圧
回路に付帯して設けられる圧力検出器で判定することが
できる。
【0015】そこで、先に接触したガイドは被圧延材を
中心へと押し戻し、もう一方のガイドは被圧延材と接触
しないまま、設定位置、すなわち、被圧延材の幅の1/
2の位置へ先に到達して、そこで、待機することとな
る。その状態で、先に接触したガイドを被圧延材の幅の
1/2の位置よりもさらに内側に移動させれば、このガ
イドによって押し戻された被圧延材はもう一方のガイド
にも接触し、両者による被圧延材の中心を圧延ラインの
中心へ合わせるセンタリングが行われる。この場合、先
に接触したガイドが受ける荷重が大きく、もう一方のガ
イドが受ける荷重は小さい。
【0016】請求項2に記載のミル内サイドガイド装置
においては、ガイドが被圧延材から受けるOP側、DR
側の各荷重を演算し、その偏差が所定値以下になるよう
に、さらに速度基準を補正するので、両ガイドに対する
圧延荷重を均等にして通板性を確保することができる。
【0017】但し、被圧延材の先端が、水平ミルに噛込
まれてしまった場合には、水平ミルの拘束力がガイドの
拘束力の何十倍にも達するため、ガイドによるセンタリ
ングの効果は望めないので、その時点でセンタリング動
作を強制的に打ち切る。
【0018】ところで、上記のセンタリングにおいて、
被圧延材の板厚が薄かったり、ガイドによる被圧延材へ
の押し付け力が強すぎたり、あるいは、エッジャーミル
のOP側とDR側のロール周速の差が大きい等の要因
で、万が一、被圧延材がガイドのビーム(はり)に乗り
上がった場合には、ガイドによるセンタリングを中止せ
ざるを得ない。
【0019】請求項3に記載のミル内サイドガイド装置
においては、ガイドの上面に被圧延材が乗り上げたこと
を検出し、これに応じて駆動制御を中止すると共に、ガ
イドを始点位置まで退避させるようにしたので、万が
一、被圧延材がガイドに乗り上がった場合でも、通板性
を確保することができる。
【0020】請求項4に記載のミル内サイドガイド装置
においては、水平ミルに対する被圧延材の噛込み速度
を、例えば、30%程度に低減させることにより、ガイ
ドに乗り上がった被圧延材をさらに確実に通板させるこ
とができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例によって詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例の主要部を、関
連する圧延系統設備と併せて示した概略構成図である。
同図において、被圧延材1は矢印Pの方向に進行する。
この時、入側サイドガイド(図面中、SGと略記する)
装置2によってセンタリングが行われてエッジャーミル
3で横方向に圧延された後、水平ミル11にて縦方向に圧
延される。また、水平ミル11の出側には出側サイドガイ
ド装置12が設けられ、ここでもセンタリングが行われた
後、これらのミルで順序を逆にした圧延が行われ、周知
の往復圧延が行われる。
【0022】このうち、エッジャーミル3と水平ミル11
との間に、本発明に係るミル内サイドガイド装置4が設
けられている。このミル内ガイド装置4は、エッジャー
ミル3から吐出された被圧延材1が水平ミル11に噛込ま
れる間に、そのセンタリングを行うもので、OP側ガイ
ド14及びDR側ガイド15が圧延ライン中心13から等距離
の始点位置に対向して設けられている。これらOP側ガ
イド14及びDR側ガイド15はそれぞれ圧延ライン中心13
と直角方向に、相互間隔を狭めるように移動可能になっ
ており、OP側サイドガイド14に対応して、サーボ油圧
シリンダ5A、ガイド位置検出器6A、圧力検出器7A、乗り
上げ検出ロール8A、昇降シリンダ9A及びロール位置検出
器10A を備え、DR側サイドガイド15に対応して、サー
ボ油圧シリンダ5B、ガイド位置検出器6B、圧力検出器7
B、乗り上げ検出ロール8B、昇降シリンダ9B及びロール
位置検出器10B を備えている。このうち、サーボ油圧シ
リンダ5A,5Bはガイドを圧延ライン中心13に近付けた
り、始点位置に退避させたりするもの、ガイド位置検出
器6A,6Bはその位置を検出するもので、圧力検出器7A,
7Bはガイドが被圧延材1から受ける圧力を検出するもの
である。乗り上げ検出ロール8A,8Bはガイドの上面に被
圧延材1が乗り上げたことを検出するもの、昇降シリン
ダ9A,9Bは乗り上げ検出ロール8A,8Bを被圧延材1の厚
みに応じて適切な位置に昇降させるものであり、ロール
位置検出器10A ,10B は乗り上げ検出ロール8A,8Bの位
置を検出し、その信号の変化に応じて被圧延材1の乗り
上げを判断するためのものである。
【0023】図2はOP側ガイド14及びDR側ガイド15
を駆動制御する駆動制御系を示すブロック図である。こ
れは、OP側ガイド14を駆動するOP側サーボ油圧シリ
ンダ5Aを制御するために、圧延スケジュールに応じて適
切なガイド位置を設定するOP側ガイド位置設定器20
と、ガイド位置の検出値との差に対応する速度基準を演
算するOP側ガイド速度基準演算器21と、この速度基準
又はその補正速度基準に従ってOP側サーボ油圧シリン
ダ4Aを駆動制御するOP側ガイド駆動制御回路22と、ガ
イド位置検出器6Aの出力に基づいてその位置を演算し
て、検出値とするOP側ガイド位置演算器24とが設けら
れている。
【0024】これと同様に、DR側ガイド15を駆動する
DR側サーボ油圧シリンダ5Aを制御するために、圧延ス
ケジュールに応じて適切なガイド位置を設定するDR側
ガイド位置設定器25と、ガイド位置の検出値との差に対
応する速度基準を演算するDR側ガイド速度基準演算器
26と、この速度基準又はその補正速度基準に従ってDR
側サーボ油圧シリンダ5Bを駆動制御するDR側ガイド駆
動制御回路27と、ガイド位置検出器6Aの出力に基づいて
その位置を演算して、検出値とするDR側ガイド位置演
算器29とが設けられている。
【0025】また、OP側ガイド速度基準演算器21から
出力されるOP側速度基準とDR側ガイド速度基準演算
器26から出力されるDR側速度基準とを比較し、その差
に対応する信号を、いずれが大きいかを示す符号と併せ
て出力する速度基準比較回路30と、この速度基準差及び
符号に基づいて、OP側ガイド駆動制御回路22及びDR
側ガイド駆動制御回路27に値の等しい補正速度基準が加
えられるように、速度基準を補正する速度基準補正回路
31とを備えている。
【0026】なお、OP側ガイド駆動制御回路22及びD
R側ガイド駆動制御回路27に加えられる速度基準を補正
するもう一つの速度基準補正回路を備えている。図3は
この速度基準補正回路を示している。これは、被圧延材
1の先端位置を追跡するトラッキング回路40と、OP側
サーボ油圧シリンダ5Aに付帯して設けられた圧力検出器
7Aの出力に基づいてOP側ガイド14が被圧延材から受け
る荷重を検出するOP側ガイド荷重演算器44と、DR側
サーボ油圧シリンダ5Bに付帯して設けられた圧力検出器
7Bの出力に基づいてDR側ガイド15が被圧延材から受け
る荷重を検出するDR側ガイド荷重演算器45と、これら
二つのガイド荷重演算器の荷重を比較してその偏差信号
を出力するセンタリング判定回路41と、荷重の偏差信号
に基づき、荷重の大きいガイドの速度基準を増大補正す
るOP側ガイド速度基準補正回路42及びDR側ガイド速
度基準補正回路43とを備えている。
【0027】図4は被圧延材の側方から押し操作してそ
のセンタリングを行うべきガイドの上面に被圧延材1が
乗り上げたことを検出する機構のうち、特に、OP側の
機構を示したもので、被圧延材1がエッジャーミル3に
噛込まれると、昇降シリンダ9Aが乗り上げ検出ロール8A
を下降させて、ロール面をガイドの上面に接触させてお
き、被圧延材1がこれに乗り上げたとき、乗り上げ検出
ロール8Aが押し上げられるので、ロール位置検出器10A
の出力によって乗り上げを判定し、ガイドに対する駆動
制御を中止すると共に、図示省略のエッジャーミル及び
水平ミルの速度制御系の速度基準を変更するようになっ
ている。
【0028】上記のように構成された本実施例の動作に
ついて説明する。先ず、被圧延材1が、入側サイドガイ
ド装置2によってセンタリングが行われた後、エッジャ
ーミル3で圧延されるまで、OP側ガイド14及びDR側
ガイド15は圧延ラインの中心から見て等距離の始点位置
に保持されている。いま、OP側ガイド14及びDR側ガ
イド15間の距離を開度として、これらが被圧延材を押付
けるときの開度を(被圧延材の幅)+(固定値α)に設
定しておく。すなわち、圧延ラインの中心から見てこの
開度の半分の位置を、OP側ガイド位置設定器20及びD
R側ガイド位置設定器25に設定しておく。
【0029】次に、被圧延材1がエッジャーミル3に噛
込まれた時点で、設定開度に応じた位置までOP側ガイ
ド14及びDR側ガイド15を移動させる。すなわち、OP
側サーボ油圧シリンダ5Aに付帯して設けられたガイド位
置検出器6Aの出力に基づいてOP側ガイド位置演算器24
がOP側ガイド14の現在位置を演算し、OP側ガイド速
度基準演算器21はOP側ガイド位置設定器20による設定
位置とOP側ガイド位置演算器24による現在位置とを比
較し、その差に対応する速度基準を作り、OP側ガイド
駆動制御回路22はこの速度基準に従ってOP側サーボ油
圧シリンダ5Aを駆動する。
【0030】同様に、DR側サーボ油圧シリンダ5Bに付
帯して設けられたガイド位置検出器6Bの出力に基づいて
DR側ガイド位置演算器29がDR側ガイド15の現在位置
を演算し、DR側ガイド速度基準演算器26はDR側ガイ
ド位置設定器25による設定位置とDR側ガイド位置演算
器29による現在位置とを比較し、その差に対応する速度
基準を作り、DR側ガイド駆動制御回路27はこの速度基
準に従ってDR側サーボ油圧シリンダ5Bを駆動する。
【0031】OP側サーボ油圧シリンダ5AとDR側サー
ボ油圧シリンダ5Bとの特性の違いによって移動速度に差
を生じ、その差がそのまま移動距離の差となる。このよ
うに、移動距離に差を生じた場合、移動距離の少ない側
の速度基準が大きくなる。速度基準比較回路30及び速度
基準補正回路31はOP側ガイド14及びDR側ガイド15を
同時に設定位置に到達させるためのもので、このうち、
速度基準補正回路31は二つの速度基準を比較してその差
分を出力し、速度基準補正回路31は値の小さい速度基準
をその差分だけ減少補正する。この結果、OP側ガイド
14及びDR側ガイド15は同時に設定位置に到達する。
【0032】一方、OP側ガイド14及びDR側ガイド15
を同時に設定位置に到達させるに当たり、被圧延材1の
幅方向の中心が圧延ラインの中心からずれていたり、あ
るいは、蛇行していた場合には、被圧延材1のずれの大
きい方向のガイドが先に被圧延材1に接触する。この被
圧延材1に対する接触は、圧力検出器7A,7Bの信号に基
づいて、OP側ガイド荷重演算器44又はDR側ガイド荷
重演算器45の荷重演算によって知ることができる。
【0033】センタリング判定回路41はそれぞれ演算さ
れた二つの荷重を比較し、その比較結果に基づいて、O
P側ガイド速度基準補正回路42又はDR側ガイド速度基
準補正回路43は、荷重の小さいガイドの方へ被圧延材1
を押込むように、つまり、荷重の大きいガイドに対する
速度基準を大きくするような速度基準の補正量を出力し
てOP側ガイド駆動制御回路22又はDR側ガイド駆動制
御回路27に加えられる速度基準を補正する。
【0034】この場合、荷重の大きい側のガイドは、設
定位置より内側に押込まれ、被圧延材1は他方のガイド
にも接触する。そして、二つの荷重の差が予め設定され
た値より小さくなった時、すなわち、センタリング判定
回路41の出力が所定値以下になった時に被圧延材1に対
するセンタリングが完了したものと判断して、その位置
を保持する。
【0035】ただし、被圧延材1の位置を追跡するトラ
ッキング回路40より、被圧延材1の先端が水平ミル11に
噛込まれたことの信号が出力されたときには、強制的に
センタリング動作を中止する機能をセンタリング判定回
路41に持たせてある。
【0036】しかして、被圧延材1の幅方向の中心が圧
延ラインの中心とずれていたり、あるいは、蛇行してい
たりした場合でも、幅方向の中心を圧延ラインの中心に
合わせることができる。
【0037】次に、被圧延材の板厚が薄いために、OP
側ガイド14又はDR側ガイド15の上面に乗り上げた場合
には、当然のことながら被圧延材1に対するセンタリン
グができなくなる。そのために、被圧延材1がエッジャ
ーミル3に噛込まれた時点で乗り上げ検出ロール8A,8B
を下降させてガイドの上面に接触させる。乗り上げ検出
ロール8A,8Bを昇降させる昇降シリンダ9A,9Bにはその
位置を検出するロール位置検出器10A ,10B が取り付け
られている。ガイドの上面に乗り上げ検出ロール8A,8B
が接触している間、位置検出信号は一定であるが、被圧
延材1がガイドの上面50に乗り上げた場合には乗り上げ
検出ロール8A又は8Bが押し上げられるため、ロール位置
検出器10A 又は10B の検出信号は大きく変動する。
【0038】そこで、ロール位置検出器10A 又は10B の
出力信号の変化が予め設定した値を超えた時には、被圧
延材1がガイドに乗り上げたものと判定し、サイドガイ
ド装置によるセンタリング動作を中止すると共に、即時
に100%の速度でOP側ガイド14及びDR側ガイド15
を始点位置まで退避させる。また、被圧延材1がガイド
に乗り上げたものと判定した場合、被圧延材1が水平ミ
ル11に突入する噛込み速度、あるいは、噛込み後であれ
ば圧延速度を所定の割合で現状速度の30%程度まで低
減し、被圧延材1の通板条件を確保する。
【0039】これによって、万が一、被圧延材がガイド
に乗り上げてしまった場合でも通板性を確保することが
できる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1に記載のミル内サイドガイド装置によれば、構造
上、OP側及びDR側のガイドを独立に駆動せざるを得
ないとしても、両者を連動させる場合と同様に二つのガ
イドを同時に設定位置に到達させることができ、これに
よって、エッジャーミルと水平ミルとの間での鼻曲が
り、中心ずれ及び小さな蛇行を防止することができる。
【0041】請求項2に記載のミル内サイドガイド装置
によれば、被圧延材の幅方向の中心が圧延ラインの中心
とずれていたり、あるいは、蛇行していたりする場合で
も、ガイドが被圧延材から受ける荷重の偏差が所定値以
下になるようにするので、通板性を確保することができ
る。
【0042】請求項3に記載のミル内サイドガイド装置
によれば、ガイドの上面に被圧延材が乗り上げたことを
検出し、これに応じて駆動制御を中止すると共に、ガイ
ドを始点位置まで退避させるようにしたので、万が一、
被圧延材がガイドに乗り上がった場合にも対応できる。
【0043】請求項4に記載のミル内サイドガイド装置
によれば、水平ミルに対する被圧延材の噛込み速度を低
減させることにより、通板条件を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の主要部を、関連する圧延系
統設備と併せて示した概略構成図。
【図2】本発明の一実施例を構成するガイドを駆動制御
する駆動制御系を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施例を構成するガイドの速度基準
に対する補正回路の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の一実施例を構成するガイドに対する被
圧延材の乗り上げを検出する装置の概略構成図。
【符号の説明】 3 エッジャーミル 4 ミル内サイドガイド装置 8A,8B 乗り上げ検出ロール 9A,9B 昇降シリンダ 10A,10B ロール位置検出器 11 水平ミル 14 OP(オペレータ)側ガイド 15 DR(ドライブ)側ガイド 22 OP側ガイド駆動制御回路 27 DR側ガイド駆動制御回路 30 速度基準比較回路 31 速度基準補正回路 40 トラッキング回路 41 センタリング判定回路 42 OP側ガイド速度基準補正回路 43 DR側ガイド速度基準補正回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱間連続圧延を行うエッジャーミルと水平
    ミルとの間で、圧延材をその左右から挟持するように移
    動可能に設けられた一対のガイドと、 前記一対のガイドを、それぞれ圧延ラインの中心より等
    距離の始点位置から被圧延材の幅に対応して設定される
    設定位置まで互いに独立に駆動する一対の駆動装置と、 前記ガイドをそれぞれ始点位置から設定位置まで駆動す
    るに当たり、前記ガイドの検出位置と設定位置との差に
    比例する速度基準を演算すると共に、これらの速度基準
    の少なくとも一方に補正量を加えて得られる補正速度基
    準に従ってそれぞれ前記駆動装置を制御する第1及び第
    2の駆動制御系と、 前記第1及び第2の駆動制御系の速度基準を比較し、そ
    の差がゼロになるような補正量を演算して補正速度基準
    を作る速度基準補正手段と、 を備えたミル内サイドガイド装置。
  2. 【請求項2】前記ガイドが被圧延材から受ける圧力をそ
    れぞれ検出する一対の圧力検出手段と、 検出された圧力に基づいて前記ガイドが被圧延材から受
    ける荷重をそれぞれ演算する一対の荷重演算手段と、 演算された荷重の偏差が所定値以下になるように、前記
    速度基準の補正量を演算して補正速度基準を作る第2の
    速度基準補正手段と、 を備えた請求項1に記載のミル内サイドガイド装置。
  3. 【請求項3】前記ガイドの上面に被圧延材が乗り上げた
    ことを検出する乗り上げ検出手段を備え、乗り上げ検出
    信号によって前記ガイドに対する駆動制御を中止すると
    共に、前記ガイドを始点位置まで退避させるようにした
    請求項1又は2に記載のミル内サイドガイド装置。
  4. 【請求項4】前記乗り上げ検出手段によって被圧延材の
    前記ガイド上面への乗り上げが検出されたとき、前記水
    平ミルに対する被圧延材の噛込み速度を低減させるよう
    に、前記エッジャーミル及び水平ミルの速度制御系の速
    度基準を変更するようにした請求項3に記載のミル内サ
    イドガイド装置。
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